JP2000044262A - 光学素子成形装置 - Google Patents

光学素子成形装置

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JP2000044262A
JP2000044262A JP10206252A JP20625298A JP2000044262A JP 2000044262 A JP2000044262 A JP 2000044262A JP 10206252 A JP10206252 A JP 10206252A JP 20625298 A JP20625298 A JP 20625298A JP 2000044262 A JP2000044262 A JP 2000044262A
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Eiji Kawamura
英司 川村
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    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B11/00Pressing molten glass or performed glass reheated to equivalent low viscosity without blowing
    • C03B11/005Pressing under special atmospheres, e.g. inert, reactive, vacuum, clean
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    • C03B11/00Pressing molten glass or performed glass reheated to equivalent low viscosity without blowing
    • C03B11/12Cooling, heating, or insulating the plunger, the mould, or the glass-pressing machine; cooling or heating of the glass in the mould
    • C03B11/125Cooling
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B2215/00Press-moulding glass
    • C03B2215/66Means for providing special atmospheres, e.g. reduced pressure, inert gas, reducing gas, clean room

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  • Organic Chemistry (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷却時の温度分布の発生を容易に防止し、転
写精度の良好な光学素子を得る光学素子成形装置を提供
することである。 【解決手段】 ガラス素材4を加熱軟化し、一対の成形
型1、2で押圧してなる光学素子成形装置において、一
対の成形型1、2を押圧する上軸7と下軸8とが、該上
軸7および下軸8の熱伝導率より大きな熱伝導率の材料
からなる接続部材11で接続されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガラス素材を一対
の成形型間に介装し加熱成形して光学素子を得る光学素
子成形装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、短時間で大量に非球面レンズを生
産するため、ガラス素材を一対の成形型間に介装し加熱
成形して光学素子を得る生産方法が用いられている。こ
れは、ガラス素材を加熱軟化させて押圧成形した後、冷
却固化させて形状創成する方法である。この方法で重要
なのは、冷却時に成形された光学素子内に温度分布が生
じないようにすることである。例えば、この方法に用い
られる装置として、特公平3−55419号公報所載の
技術が開示されている。図4を用いて、この技術を説明
する。
【0003】図4において、101は球形(直径5m
m)の酸化鉛系ガラス〔HOYA(株)製:FD6,ガ
ラス転移温度435℃〕製のプリフォームである。12
0は、成形型で上型121、下型122、案内型123
とから成り材質はタングステンカーバイトである。上型
121、下型122、案内型123は、保持具103
(材質:ステンレス鋼)を介して、支持台104(材
質:ステンレス鋼)にて支持されている。上型121の
ガラス成形面121aは曲率半径が170mmの凸面
で、下型122のガラス成形面122aは曲率半径が3
mmの凹面である。プリフォーム101及び成形型10
2の温度コントロールは、下型122に挿入された熱電
対109の温度指示に基づき高周波コイル107に供給
する電力をコントロールすることにより行っている。
【0004】上型121と下型122と案内型123と
から形成される空間であるキャビティ105内にプリフ
ォーム101を設置し、真空ポンプ(図示せず)により
1〜2分間石英管106内の空気を排気した後、非酸化
性気体(本例では窒素ガス)を導入し、0.3kg/c
2 程度の陽圧に保ちながら石英管106内を非酸化性
雰囲気とした。石英管106内の雰囲気調整後、石英管
106外に設置された高周波コイル107により下型1
22の温度で524℃(本例に用いた被成形ガラスの粘
性で108 ポアズに相当する温度)まで下型120及び
プリフォーム101を加熱し、次いで上型121の上方
に位置する押し棒108(材質:ステンレス鋼)を下降
させて、40kg/cm2 圧力にて加圧成形を行った。
【0005】プレス開始20秒後に10℃/mimの冷
却速度にて冷却を開始した。成形型120とプリフォー
ム101の温度が417℃(本例のガラス粘度で1013
ポアズに相当)に達した後、417℃にて90秒間加圧
成形を行った後、圧力を除いて室温まで徐冷を行った。
こうして得られたメニスカス形状のプレスレンズは型面
を基準として面精度はアスティグマ1/6本以下、中心
肉厚および外径はそれぞれ10μm以下の精度が得られ
る。
【0006】上記成形装置で成形した場合、ガラスレン
ズ(プレスレンズ)または上型121、下型122間に
温度分布を生じさせる原因として、上型121に接触し
ている押し棒108および下型122に接触している支
持台104の冷却速度が影響していると考えられる。こ
れらの温度分布を防止する対策として、一般的にはガラ
スレンズの温度分布を最小にするために、冷却時間を非
常に遅くしたり、成形型の温度制御を高精度にして対応
しているものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、この様な精
密な温度制御を行って冷却時間を遅くして対応する方法
や、高精度な温度制御をするには、非常に高価で大きな
装置を必要とするし、制御も複雑になり、サイクルタイ
ムも長くなるという問題点があった。
【0008】本発明は上記従来の問題点に鑑みてなされ
たもので、請求項1または2に係る発明の課題は、冷却
時の温度分布の発生を容易に防止し、転写精度の良好な
光学素子を得る光学素子成形装置を提供することであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1または2に係る発明は、ガラス素材を加熱
軟化し、一対の成形型で押圧してなる光学素子成形装置
において、前記一対の成形型を押圧する上軸と下軸と
が、該上軸および下軸の熱伝導率より大きな熱伝導率の
材料からなる接続部材で接続されている。
【0010】請求項1または2に係る発明の光学素子成
形装置では、一対の成形型を押圧する上軸と下軸とが、
該上軸および下軸の熱伝導率より大きな熱伝導率の材料
からなる接続部材で接続されていることにより、上軸と
下軸とを熱的に一体化し、これに接触する一対の成形型
間の温度差を最小にする。請求項2に係る発明の光学素
子の成形装置では、上記作用に加え、一方の成形型と上
軸との間、および他方の成形型と下軸との間に、それぞ
れ接続部材の熱伝導率より小さな熱伝導率のスペーサを
設けたことにより、各成形型と上軸または下軸との間の
熱伝導を制約する。
【0011】
【発明の実施の形態】各成形型およびガラスの冷却時に
生じる温度分布は、自然冷却でヒータ等による制御を行
わない場合では、成形装置の構成上、一対の成形型は上
型と下型とからなり、上型に接触している上軸と下型に
接触している下軸とにより生じるものである。上軸と下
軸とは、同形状で同一の熱容量であることが好ましい
が、押圧機構を付加したり、スライド機構を付加する内
に、これらに熱容量の差が生じてくる。このため、自然
冷却時に、熱の逃げ方に差異を生じて、温度差が生じ
る。上軸と下軸とは、それぞれ上型、下型に接触してい
るため、それぞれの型から奪う熱量がその差異に影響さ
れ、冷却の速い軸の側の型はより多くの熱を奪われて温
度が下がり、もう一方の型はそれに比べると奪われる熱
量が少なくなるので温度が高くなり、上型と下型との間
に温度差を生じるものである。すなわち、これら上軸と
下軸との間に生じる温度差を最小にすることで、各成形
型およびガラスに生じる温度分布を最小にすることがで
きるものである。
【0012】本発明は、この温度分布を最小にするため
に、上型に接触する上軸と下型に接触する下軸とを、上
軸および下軸に比較して熱伝導率が非常に大きな材料か
らなる接続部材で接続し、接続部材を介して互いに熱伝
導する構成として上軸と下軸とを熱的に一体化するもの
である。従来、上下軸に温度差がある場合は、各成形型
からそれぞれの温度に対応した熱を奪っていたものを、
上下軸の間でも熱伝導させることにより、温度差による
熱伝導を各成形型からのみでなく、上下軸同士の間でも
行うようにする。上下軸の熱伝導率よりも熱伝導率が非
常に大きな材料を接続部材として使用することにより、
上下軸の温度差の影響は、各成形型への作用より接続部
材への作用の方が大きく、上下軸間の熱伝導が良好に行
われる。この様にすることで、上下軸同士で温度を均一
にしようとする作用が働き、各成形型から奪う熱量の各
成形型間での差が小さくなるものである。
【0013】この結果、冷却時での各成形型間の温度差
が小さくなり、同時にガラスの温度分布も小さくなると
いうものである。なお、接続部材は、ヒータからの輻射
熱を遮ることによってその熱量を奪わないようにするた
め、その一部を切り欠いてあり、この切り欠き部分を通
じてヒータからの輻射熱が直接、上型、下型などを加熱
するのが望ましい。なお、本発明の実施の形態では、ガ
ラスレンズの成形装置とこれを用いた成形方法を説明す
るが、光学素子はガラスレンズに限ることなく、ミラ
ー、プリズム等の他の光学素子にも適用できるものであ
る。
【0014】(実施の形態1)図1〜図2は実施の形態
1を示し、図1は光学素子成形装置の縦断面図、図2は
接続部材の斜視図である。
【0015】図1において、ガラスレンズを成形する型
セット15は、一対の成形型としての上型1および下型
2、スリーブ3ならびにガラス素材4により構成されて
いる。上型1および下型2は、タングステンカーバイト
(熱伝導率約80w/(m・K))の焼結体(超硬質合金)
を基材として用いており、それぞれの成形面はガラスレ
ンズを反転した球面または非球面に仕上げられている。
ガラス素材4はSF6からなる平板状のプリフォームで
あり、上型1および下型2の間に挟持されている。スリ
ーブ3は管状に形成され、その内周面と上型1および下
型2の外周面はクリアランス10μmに設定されてお
り、成形されるガラスレンズの光軸の精度が出せるよう
になっている。型セット15は下軸8に載置され、下軸
8には微動シリンダ5が連設されており、型セット15
を上下動させてガラス素材4を押圧することができる。
【0016】微動シリンダ5は、支持台16に取着さ
れ、支持台16の両端にはベアリング13が取着されて
いる。ベアリング13は、基台20に立設された4本の
ガイド17(内2本は図示省略)の内の対角位置にある
2本に嵌装している。また、支持台16の下部には、粗
動シリンダ12が連結され、粗動シリンダ12の下部は
基台20に取着されており、粗動シリンダ12を操作し
て支持台16をガイド17に沿って上下動することによ
り、型セット15を成形室18内に挿入離脱させること
ができる。成形室18は、密閉構造にされており、4本
のガイド17によって支持されている。成形室18の上
部には、下方に向かって上軸7がボルト19によって固
着され、型セット15が上昇したとき、上型1が当接で
きるようになっている。上軸7と下軸8とは、熱伝導率
の小さな材料であるステンレス鋼(熱伝導率約15w/
(m・K))で形成されている。
【0017】上軸7のアンダーカット部7aには、接続
部材11の第1段部11aが上下動自在に嵌装され、フ
ランジ部7bに当接して自重で落下しないようになって
いる。また、接続部材11の下部には、第2段部11b
が形成され、下軸8が上昇することによって、下軸8の
外周面に、接続部材11の第2段部11bの内周面およ
び胴突き面が接触し、一体化して上昇する。接続部材1
1は、熱伝導率の大きなニッケル基合金(熱伝導率約1
20w/(m・K))で形成されている。成形室18の内側
面には、型セット15を加熱するために、赤外線ヒータ
6が型セット15を囲繞するように配設されている。図
1および図2に示すように、加熱時に影響がでないよう
に、接続部材11の側面4ヶ所に切り欠き穴11cが穿
設されており、赤外線の輻射熱を上型1、下型2および
ガラス素材4が直接吸収できるようになっている。同様
に、スリーブ3にも、接続部材11の切り欠き穴11c
に対応して切り欠き穴3aを設けて、赤外線の輻射熱を
上型1、下型2およびガラス素材4が直接吸収できるよ
うになっている。
【0018】上型1、下型2には、それぞれ上温度セン
サ9、下温度センサ10が内蔵されており、この温度信
号により加熱量が制御されている。また、成形室18の
密閉空間には、非酸化性ガス導入口(図示省略)が配設
され、非酸化性ガス(例えば、窒素ガス)が導入される
と、非酸化性雰囲気に保持される。
【0019】つぎに、上記成形装置を用いた光学素子の
成形方法について説明する。まず、下型2の上にガラス
素材4を載置し、次にスリーブ3を下型に嵌合させ、ス
リーブ3に上型1を挿入して、上型1、下型2、スリー
ブ3およびガラス素材4を一体化し、型セット15を組
み立てる。型セット15を下軸8の上に載置し、粗動シ
リンダ12を駆動して上昇させ、加熱位置に待機させ
る。この時、上軸7に上下動自在に嵌装している接続部
材11は、下軸8と接触して若干上昇し、上軸7と下軸
8とが熱的に連結される。この時点で、非酸化性ガス導
入口より、非酸化性ガス(本例では窒素ガス)を吐出
し、型セット15を非酸化性雰囲気で覆う。所定の濃度
になったところで、赤外線ヒータ6にて型セット15の
加熱を開始する。加熱時間は約5分で所望の成形温度ま
で上昇し、安定するまで更に2分程待機させる。
【0020】加熱が完了した後、下軸8を微動シリンダ
5で上昇させ、型セット15を上軸15に当て付けて、
ガラス素材4を押圧してガラスレンズを成形する。押圧
が完了したら、ガラスレンズを冷却固化させる。本実施
の形態では、押圧後に赤外線ヒータ6をオフするだけの
自然冷却である。20〜30℃/分の速度で冷却が進
み、上軸7と下軸8との温度差(冷却速度差)分は接続
部材11を通しての熱伝導で緩和されるため、上型1と
下型2との温度差を上温度センサ9と下温度センサ10
とで確認したところ、冷却時の温度差は1℃以下に抑え
られていた。 この後、上型1と下型2との温度が、型
基材の酸化しない温度(本実施の形態では300℃)ま
で降下した後、下軸8を下降させて型セット15を成形
室18の外に排出し、常温になったところで、型セット
15を解体して成形されたガラスレンズを取り出し、成
形作業を完了する。
【0021】このようにして成形されたガラスレンズ
は、安定して非常に良好な転写精度(PV値0.2μm
以下)を示している。ちなみに、接続部材11が作用し
ない状況で実験した結果では、上型と下型との温度差は
約3〜4℃であり、転写精度はバラツキが大きく、PV
値で0.3〜0.9μmであった。
【0022】本実施の形態によれば、冷却時の温度分布
の発生を容易に防止し、転写精度の良好なガラスレンズ
が得られるとともに、これを簡易な装置で実現すること
ができる。これにより、生産設備費用および設計労力を
削減することもできる。特に上軸7、下軸8の形状や冷
却方法に対して設計時の配慮がなくても、上型1と下型
2との温度差を小さくすることができた効果は大きい。
また、高精度なアニールをしなくてもよいことから、サ
イクルタイムも大幅に短縮することができる。さらに、
直接転写精度には影響しないと思われるが、加熱時の上
下型間の温度上昇の差を、接続部材の影響で小さくする
ことができた。
【0023】本実施の形態では、接続部材にはニッケル
基合金を用いたが、アルミニウム(熱伝導率約130w
/(m・K))や黄銅(熱伝導率約130w/(m・K))等、
熱伝導率が上軸および下軸より大きく、成形時の温度に
耐えられるものを用いても、同様の効果を得ることがで
きる。
【0024】(実施の形態2)図3は実施の形態2を示
し、光学素子成形装置の型セット載置部分の縦断面図で
ある。本実施の形態は、実施の形態1の光学素子成形装
置とは、型セット載置部分のみが異なり、他は同一のた
め、異なる部分のみ示し、他の部分の図と説明を省略す
る。また、図3においても、実施の形態1と同一の部材
には、同一の符号を付し、説明を省略する。
【0025】図3において、上型1の上面と下型2の下
面とには、スペーサとしての型スペーサ14が固着され
ている。型スペーサ14はマシナブルセラミックス(熱
伝導率約1.2w/(m・K))によって形成されている。
また、上型1と下型2との基材は、シリコンカーバイト
(熱伝導率約140w/(m・K))で形成されている。な
お、前述のように、上軸7と下軸8とはステンレス鋼
(熱伝導率約15w/(m・K))、接続部材11はニッケ
ル基合金(熱伝導率約120w/(m・K))で形成されて
いる。その他の構成は実施の形態1の光学素子成形装置
と同様である。
【0026】上記成形装置を用いた光学素子の成形方法
は実施の形態1と同様のため、その説明は省略する。し
かし、成形装置の構成の異なる部分は作用が異なるの
で、これについて説明する。上型1と上軸7との間およ
び下型2と下軸8と間に、それぞれ熱伝導率の小さな材
料からなる型スペーサ14が介在することになるので、
上型1と上軸7との間および下型2と下軸8と間の熱伝
導は緩やかに行われる。実際には上型1および下型2の
基材の熱伝導率は高いが、上軸7および下軸8に接触す
る型スペース14の熱伝導率を、接続部材11の熱伝導
率より小さくすることにより、接続部材11の作用によ
る上軸7と下軸8との間の温度差の緩和が十分に行わ
れ、冷却時における上型1と下型2との間の温度差を生
じさせないことになる。
【0027】本実施の形態によれば、実施の形態1の効
果に加え、熱伝導率の大きな材料を成形型の基材とした
場合でも、成形されるガラスレンズに温度分布を生じさ
せずに自然冷却を容易に行うことができる。
【0028】本実施の形態では、型スペーサの材料にマ
シナブルセラミックス(熱伝導率約1.2w/(M・
K))を用いたが、熱伝導率が接続部材11の熱伝導率
よりも小さく、成形温度に耐える材料を用いても、本実
施の形態と同様の効果を得ることができる。また、本実
施の形態では、型スペーサを上下型の上下軸との接触面
に固着したが、逆に上下軸の上下型との接触面に固着し
てもよい。
【0029】
【発明の効果】請求項1または2に係る発明によれば、
上軸と下軸とを熱的に一体化し、これに接触する一対の
成形型間の温度差を最小にするので、冷却時の温度分布
の発生容易に防止し、転写精度の良好な光学素子を得る
とともに、これを簡易な装置で実現することができる。
請求項2に係る発明によれば、上記効果に加え、各成形
型と上軸または下軸との間の熱伝導を制約するので、熱
伝導率の大きな材料を成形型の基材とすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1の光学素子成形装置の縦断面図で
ある。
【図2】実施の形態1の接続部材の斜視図である。
【図3】実施の形態2の光学素子成形装置の型セット載
置部分の縦断面図である。
【図4】従来技術の成形装置の縦断面図である。
【符号の説明】
1 上型 2 下型 4 ガラス素材 7 上軸 8 下軸 11 接続部材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラス素材を加熱軟化し、一対の成形型
    で押圧してなる光学素子成形装置において、 前記一対の成形型を押圧する上軸と下軸とが、該上軸お
    よび下軸の熱伝導率より大きな熱伝導率の材料からなる
    接続部材で接続されていることを特徴とする光学素子成
    形装置。
  2. 【請求項2】 前記一方の成形型と前記上軸との間およ
    び他方の成形型と前記下軸との間に、それぞれ前記接続
    部材の熱伝導率より小さな熱伝導率の材料からなるスペ
    ーサを設けたことを特徴とする請求項1記載の光学素子
    成形装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100530479B1 (ko) * 2000-02-15 2005-11-23 도시바 기카이 가부시키가이샤 광학 장치용 프레스 성형 장치

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100530479B1 (ko) * 2000-02-15 2005-11-23 도시바 기카이 가부시키가이샤 광학 장치용 프레스 성형 장치

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