JP2006143019A - 重荷重用タイヤ - Google Patents

重荷重用タイヤ Download PDF

Info

Publication number
JP2006143019A
JP2006143019A JP2004336568A JP2004336568A JP2006143019A JP 2006143019 A JP2006143019 A JP 2006143019A JP 2004336568 A JP2004336568 A JP 2004336568A JP 2004336568 A JP2004336568 A JP 2004336568A JP 2006143019 A JP2006143019 A JP 2006143019A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
groove
edge component
wear
total
tire
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004336568A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4989023B2 (ja
Inventor
Shingo Takahashi
伸吾 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Rubber Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Rubber Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Rubber Industries Ltd filed Critical Sumitomo Rubber Industries Ltd
Priority to JP2004336568A priority Critical patent/JP4989023B2/ja
Priority to US11/280,240 priority patent/US7762297B2/en
Priority to CN2009101431282A priority patent/CN101574904B/zh
Priority to CN2009101431278A priority patent/CN101574903B/zh
Publication of JP2006143019A publication Critical patent/JP2006143019A/ja
Priority to US12/285,620 priority patent/US8336590B2/en
Priority to US12/285,621 priority patent/US8381782B2/en
Application granted granted Critical
Publication of JP4989023B2 publication Critical patent/JP4989023B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C2200/00Tyres specially adapted for particular applications
    • B60C2200/06Tyres specially adapted for particular applications for heavy duty vehicles
    • B60C2200/065Tyres specially adapted for particular applications for heavy duty vehicles for construction vehicles

Landscapes

  • Tires In General (AREA)

Abstract

【課題】 摩耗進行に伴う雪上性能及びウエット性能の低下を低く抑える重荷重タイヤを提供する。
【解決手段】 トレッド溝5で区画された複数の陸部7を有する。陸部7を囲む陸部周エッジeの周方向エッジ成分ecの総和を総周方向エッジ成分ECとし、軸方向エッジ成分elの総和を総軸方向エッジ成分ELとしたとき、新品時の状態Y00における、総周方向エッジ成分EC00及び総軸方向エッジ成分EL00、50%摩耗状態における、総周方向エッジ成分EC50及び総軸方向エッジ成分EL50、並びに90%摩耗状態における、総周方向エッジ成分EC90及び総軸方向エッジ成分EL90は、次の式(1)〜(6)を充足する。 EC50>EC00−−−−−(1) EC90>EC00−−−−−(2) EL50>0.5×EL00−−−−−(3) EL90>0.5×EL00−−−−−(4) 1.5<EC50/EL50<2.2−−−−−(5) 2.5<EC90/EL90<3.5−−−−−(6)
【選択図】 図1

Description

本発明は、オールシーズンタイヤとして好適であり、摩耗進行に伴う雪上性能及びウエット性能の低下を抑制した重荷重用タイヤに関する。
例えばバス、トラック等に用いられるオールシーズン用の重荷重用タイヤでは、残雪路でも走行できかつ高いウエット性能を保持するために、トレッド面をブロックを含む複数の陸部に区画した例えばブロックパターン、リブ・ブロックパターン等が採用されている。そしてこの雪上性能及びウエット性能等の諸性能をより向上させるために、従来、種々なパターン形状が提案されている。
しかしこれら諸性能は、新品時の状態においてある程度向上されてはいるものの、これら諸性能の摩耗進行に伴う低下抑制は不十分であり、近年、その改善が強く望まれている。
例えば摩耗後期におけるウエット性能の低下抑制としては、トレッドゴムをゴム組成が異なる複数層で形成し、摩耗後期においてウエットスキッド性に優れる摩擦力の高いゴム層をトレッド面に露出させる技術が提案されている。しかし係る技術では、偏摩耗などによって前記ゴム層の露出が不均一となり、逆にウエット性能を損ねたり、又ゴム層間で層間剥離を起こすなどの問題を招く。
このような状況に鑑み本発明者は、トレッドパターンにおける前記陸部の周囲縁からなるエッジの成分長さに着目して研究を行った。その結果、
(1)ウエット性能として重視される旋回性能に関しては、タイヤ周方向のエッジ成分が特に重要であり、このウエット性能を新品時と同程度に高く確保するためには、前記タイヤ周方向のエッジ成分長さを、摩耗進行に伴ってむしろ増加させることが必要であること;
(2)雪上性能として重視されるトラクション性能に関しては、タイヤ軸方向のエッジ成分が重要であり、タイヤ周方向のエッジ成分長さと同様、摩耗進行に伴って増加させることが好ましい。しかし冬用のタイヤでは、50%摩耗時までの雪上性能を保証するため、50%摩耗以降の雪上性能は、ウエット性能ほど高く確保する必要はなく、従ってタイヤ軸方向のエッジ成分は、少なくとも新品時のエッジ成分長さの0.5倍以上確保されていれば良いこと;並びに
(3)これらタイヤ周方向とタイヤ軸方向とのエッジ成分長さの比率を、各摩耗段階において適正化すること;
が重要であり、これにより摩耗進行に伴う雪上性能及びウエット性能の低下を低く抑えうることを究明し得た。
即ち本発明は、トレッドパターンの陸部におけるタイヤ周方向のエッジ成分長さとタイヤ軸方向のエッジ成分長さとを、新品時、50%摩耗時、90%摩耗時の各摩耗段階において適正化することを基本として、摩耗進行に伴う雪上性能及びウエット性能の低下を低く抑えうる重荷重用タイヤを提供することを目的としている。
なお特許文献1には、摩耗の進行に伴い溝面積を増加し、耐ハイドロプレーニング性能(ウエット性能)の低下を抑制する技術が開示されている。
特開平10−76812号公報
前記目的を達成するために、本願請求項1の発明は、トレッド面に、タイヤ周方向にのびる縦溝と、この縦溝に交差する向きにのびる横溝とを含むトレッド溝を設けることにより、該トレッド面をブロックを含む複数の陸部に区画した空気入りタイヤであって、
前記陸部をトレッド面内で囲む陸部周エッジのタイヤ周方向の周方向エッジ成分を、トレッド面に位置する陸部全体について総和した総周方向エッジ成分ECと、前記陸部周エッジのタイヤ軸方向の軸方向エッジ成分を、陸部全体で総和した総軸方向エッジ成分ELとにおいて、
新品時の状態のトレッド面での前記総周方向エッジ成分をEC00、かつ前記総軸方向エッジ成分をEL00、前記トレッド溝のうちの最深のトレッド溝の溝深さの50%が摩耗する50%摩耗状態における総周方向エッジ成分をEC50、かつ総軸方向エッジ成分をEL50、前記最深のトレッド溝の溝深さの90%が摩耗する90%摩耗状態における総周方向エッジ成分をEC90、かつ総軸方向エッジ成分をEL90としたとき、次の式(1)〜(6)を充足させたことを特徴としている。
EC50>EC00 −−−−−(1)
EC90>EC00 −−−−−(2)
EL50>0.5×EL00 −−−−−(3)
EL90>0.5×EL00 −−−−−(4)
1.5<EC50/EL50<2.2 −−−−−(5)
2.5<EC90/EL90<3.5 −−−−−(6)
又請求項2の発明では、前記トレッド溝は、前記50%摩耗状態で摩滅する50%摩滅溝部と、前記90%摩耗状態で摩滅する90%摩滅溝部とを具えることを特徴としている。
又請求項3の発明では、前記50%摩滅溝部、又は90%摩滅溝部はその溝底に細溝を具えることを特徴としている。
本発明は叙上の如く構成しているため、摩耗進行に伴う雪上性能及びウエット性能の低下を低く抑えることができる。
以下、本発明の実施の一形態を、図示例とともに説明する。図1は、本発明の重荷重用タイヤのトレッドパターンの一例を示す展開図である。
図1において、重荷重用タイヤ1は、トレッド面2に、タイヤ周方向にのびる縦溝3と、この縦溝3に交差する向きにのびる横溝4とを含むトレッド溝5を具える。これにより、該トレッド面2をブロック6を含む複数の陸部7に区画している。
具体的には、本例では、前記縦溝3は、タイヤ赤道C上をのびる内の縦溝3c、トレッド縁Ts側に配される外の縦溝3s、及び前記内の縦溝3cと外の縦溝3sその間に配される中の縦溝3mとから構成される。又横溝4は、前記内,中の縦溝3c, 3m間を横切る内の横溝4c、前記中,外の縦溝3m, 3s間を横切る中の横溝4m、及び前記外の縦溝3sとトレッド縁Tsとの間を横切る外の横溝4sから構成される。
これにより前記トレッド面2を、縦溝3c,3mと横溝4cとで囲む複数の内のブロック6c、縦溝3m,3sと横溝4mとで囲む複数の中のブロック6m、及び縦溝3sとトレッド縁Tsと横溝4sとで囲む複数の外のブロック6sに区画したブロックパターンを形成している。なお前記陸部7としては、前記ブロック6以外に、タイヤ周方向に連続してのびるリブ(図示しない)を含むことができ、ブロック6の列のうちの少なくとも1本、例えば内のブロック6cの列をリブに置き換えたリブ・ブロックパターンを採用することもできる。
前記縦溝3として、タイヤ周方向に直線状にのびるストレート溝を用いることができるが、トラクション性の観点からジグザグ溝が好適であり、本例では、内、外の縦溝3c,3sのジグザグの振幅を、中の縦溝3mのジグザグの振幅よりも大に設定したものを例示している。又各縦溝3c,3m,3sにおいて、ジグザグのピッチ数は互いに同数であり、又ジグザグの周方向の位相は互いに位置ズレしている。
又横溝4としては、トラクション性の観点から内、中の横溝4c、4mは互いに同向き(図1では左が上となる向き)に傾斜し、かつそのタイヤ軸方向に対する角度θc,θmを30°以下さらには20°以下に設定している。本例では、θc=θmの場合を例示する。これに対して外の横溝4sは、そのタイヤ軸方向に対する角度θsを前記角度θc,θmよりも小、しかも10°以下さらには5°以下として、前記内、中の横溝4c,4mと同向き或いは逆向きに傾斜している。又排水性の観点から、各横溝4は縦溝3とはそのジグザグの屈曲部で交差している。なお縦溝3、横溝4の溝巾は、本願では特に規制しないが、従来的な重荷重用タイヤと同様、6.0〜11.0mmの範囲のものが好適に採用しうる。
又前記内、中のブロック6c,6mの各ブロック壁面には、中の縦溝3mにおけるジグザグの屈曲部に臨む位置に、本例では中の横溝4mと一直線状に並ぶ凹部9,及び内の横溝4cとは一直線状に並ぶ凹部10がそれぞれ凹設される。これにより、水を一時的に貯留し排水性を高めるとともに、トラクション性を向上している。
次に本発明では、トレッドパターンの前記陸部7(本例ではブロック6)の周囲縁がなすエッジの成分長さを、所定の摩耗段階で適正化している。
詳しくは、前記陸部7をトレッド面2内で囲む陸部周エッジeにおけるタイ周方向の周方向エッジ成分ecを、トレッド面2に位置する陸部全体について総和した値Σecを総周方向エッジ成分ECとし、又前記陸部周エッジeのタイヤ軸方向の軸方向エッジ成分elを、陸部全体で総和した値Σelを総軸方向エッジ成分ELとする。
ここで前記「陸部周エッジe」は、言い換えると前記陸部7を囲む周囲縁のうちでトレッド面2内に位置する周囲縁を意味している。従って、前記陸部7がトレッド面2の内外に跨って配される場合には、トレッド面2外に位置する周囲縁は前記陸部周エッジeからは除外される。又前記「周方向エッジ成分ec」は、図3に中のブロック6mを代表して示すように、前記陸部周エッジeをタイヤ周方向面(タイヤ赤道と平行な面)にタイヤ軸方向の一方側、他方側からそれぞれ投影したときの長さec1、ec2・・・・の総和であり、又前記「軸方向エッジ成分el」は、前記陸部周エッジeをタイヤ周方向面(タイヤ軸方向と平行な面)にタイヤ周方向の一方側、他方側からそれぞれ投影したときの長さel1、el2・・・・の総和を意味する。
そして、新品時の状態Y00における前記総周方向エッジ成分をEC00、かつ前記総軸方向エッジ成分をEL00、50%摩耗状態における総周方向エッジ成分をEC50、かつ総軸方向エッジ成分をEL50、及び90%摩耗状態における総周方向エッジ成分をEC90、かつ総軸方向エッジ成分をEL90としたとき、次の式(1)〜(6)を充足させている。
EC50>EC00 −−−−−(1)
EC90>EC00 −−−−−(2)
EL50>0.5×EL00 −−−−−(3)
EL90>0.5×EL00 −−−−−(4)
1.5<EC50/EL50<2.2 −−−−−(5)
2.5<EC90/EL90<3.5 −−−−−(6)
なお前記「50%摩耗状態Y50」とは、図4に示すように、前記トレッド溝5のうちで最深のトレッド溝5Aの溝深さHの50%が摩耗する摩耗状態を意味し、該溝深さHの90%が摩耗する摩耗状態を「90%摩耗状態Y90」、摩耗していない状態を「新品時の状態Y00」と呼ぶ。なお本例では前記縦溝3c,3m,3sが最深のトレッド溝5Aを構成している。
ここで本発明者の研究の結果、ウエット性能において特に重視される旋回性に関しては、総周方向エッジ成分ECが重要であり、このウエット性能を新品時と同程度に高く確保するためには、前記総周方向エッジ成分ECを、摩耗進行に伴って新品時よりもむしろ増加させることが必要であることを究明した。これは、ウエット性能は、新品時から摩耗終期に至る全範囲で重要であるが、溝容積は摩耗進行に伴って必然的に低下する。従って、総周方向エッジ成分ECの増加によって、溝容積の低下を補う必要がある。そこで、式(1)、(2)において、各摩耗状態Y50,Y90における総周方向エッジ成分EC50,EC90を新品時における総周方向エッジ成分EC00よりも増加させている。このとき、EC50とEC90との関係は特に規制されないが、EC50≦EC90、さらにはEC50<EC90が好ましい。
又雪上性能において特に重視されるトラクション性に関しては、総軸方向エッジ成分ELが重要であり、総周方向エッジ成分ECと同様、大であることが好ましい。しかし冬用のタイヤでは、50%摩耗までの雪上性能を保証するものであって、50%摩耗以降の雪上性能については、ウエット性能ほど高く確保する必要はない。そこで、総周方向エッジ成分ECほどではないが、式(3)、(4)において、各摩耗状態Y50,Y90における総軸方向エッジ成分EL50,EL90を新品時における総軸方向エッジ成分EL00の0.5倍よりも増加させている。このとき、EL50とEL90との関係は特に規制されないが、EL90をEL50の0.6倍以上、さらには0.7倍以上確保し、90%摩耗以降の雪上性能をできるだけ高めることが好ましい。
なお従来的なタイヤでは、90%摩耗状態Y90において、総周方向エッジ成分EC90は、総周方向エッジ成分EC00(新品時の状態Y00)の80%以下、かつ総軸方向エッジ成分EL90は、総軸方向エッジ成分EL00(新品時の状態Y00)の30%以下とそれぞれ非常に低くなっている。
又前述の如く50%摩耗以降の雪上性能は、ウエット性能ほど高く確保する必要がないなど、雪上性能とウエット性能との重要度は摩耗の進行に伴い相違する。従って、該雪上性能及びウエット性能を総合的にバランス良く発揮させるためには、総周方向エッジ成分ECと総軸方向エッジ成分ELとの比EC/ELを各摩耗段階Y50,Y90において適正化することが必要である。そのために、式(3)、(4)において、EC50/EL50、EC90/EL90を所定範囲に規制している。
なお前記比EC50/EL50が1.5より小さいと50%摩耗段階におけるウェット性能が低下する。これは、相当的に周方向のエッジ成分が少なくなり、旋回時のグリップ力が低下することが原因である。一方、2.2より大きいと50%摩耗段階における雪上性能が低下する。これは、相当的に軸方向のエッジ成分が減少し、雪上発進におけるトラクション性能が低下するためである。従って、比EC50/EL50の下限値は2.0以上が好ましい。
又前記比EC90/EL90が2.5より小さいと90%摩耗段階におけるウェット性能が低下する。これは、相当的に周方向のエッジ成分が少なくなり、旋回時のグリップ力が低下するためである。一方、3.5より大きいと90%摩耗段階における雪上性能はもちろん、ウェットグリップ性能も低下する。従って、比EC90/EL90の下限値は2.7以上が好ましく、又上限値は3.4以下が好ましい。
又本例では、前記式(1)〜(6)を充足させるために、図2に示すように、前記トレッド溝5には、前記50%摩耗状態Y50で摩滅する50%摩滅溝部12と、90%摩耗状態Y90で摩滅する90%摩滅溝部13とを形成している。
前記50%摩滅溝部12は、前記最深のトレッド溝5Aより浅いことにより、前記50%摩耗状態Y50において摩滅して、その溝底B12が前記50%摩耗状態Y50のトレッド面に露出する浅溝部分である。従って図4に示すように、その溝深さH1は、最深の溝深さHの50%以下である。しかし浅過ぎると早期に摩滅して本願効果を充分発揮できず、従って、前記溝深さH1は最深の溝深さHの40〜50%、好ましくは45〜50%に設定される。又前記90%摩滅溝部13は、その溝底B13が90%摩耗状態Y90でのトレッド面に露出する浅溝部分であり、その溝深さH2は、最深の溝深さHの90%以下、好ましくは80〜90%、さらに好ましくは85〜90%に設定される。
この摩滅溝部12、13は、縦溝3及び横溝4の適宜の位置に設けることができ、さらには縦溝3及び横溝4の1本の全てを摩滅溝部12、13として形成しても良い。本例では図2に示すように、50%摩滅溝部12を、前記中の横溝4mの中央部側、及び外の横溝4sのタイヤ軸方向内端側に形成するとともに、90%摩滅溝部13を、前記外の横溝4sに設けた50%摩滅溝部12のタイヤ軸方向外側に隣設したものを例示している。
そして例えば外の横溝4sの場合を代表して示すように、摩耗進行し、50%摩耗状態Y50に至ったときには、図5(A)に示すように、50%摩滅溝部12の溝底B12が露出し、該50%摩滅溝部12の溝側縁Q12を喪失させるとともに、新たに溝底B12の両端縁R12を出現させることができる。さらに摩耗進行し、90%摩耗状態Y90に至ったときには、図5(B)に示すように、90%摩滅溝部13の溝底B13が露出し、該90%摩滅溝部13の溝側縁Q13を喪失させるとともに、前記端縁R12よりも長い溝底B13の端縁R13を、端縁R12に代えて出現させることができる。
このように、摩滅溝部12、13は、摩耗の進行に伴って前記側縁及び端縁であるエッジを自在に追廃でき、式(1)〜(6)を充足させることが可能となる。なお図6に示すように、中の横溝4mに設けた前記50%摩滅溝部12には、その溝底B12に、該横溝4mと平行な細溝16を形成している。係る場合には細溝16のエッジの出現により溝側縁Q12の喪失を相殺しうるなど、両端縁R12からなる周方向エッジ成分ecを増加させることができる。
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施しうる。
図1のトレッドパターンを有するサイズ11R22.5の重荷重用タイヤを、表1の仕様に基づいて試作し、各試供タイヤの雪上性能、ウエット性能を、それぞれ新品時の状態、50%摩耗状態、及び90%摩耗状態において評価するとともに、その結果を表1に示す。
なお表1中のEL00、EL50、EL90の各値は、比較例1においては該比較例1の新品時の総軸方向エッジ成分の長さL1を100とした指数で表示している。同様に、比較例2においては該比較例2の新品時の総軸方向エッジ成分の長さL2を100とした指数により、実施例1においては該実施例1の新品時の総軸方向エッジ成分の長さL3を100とした指数により、実施例3においては該実施例3の新品時の総軸方向エッジ成分の長さL4を100とした指数により、それぞれ示している。
又表1中のEC00、EC50、EC90の各値は、比較例1においては該比較例1の新品時の総周方向エッジ成分の長さC1を100とした指数で表示している。同様に、比較例2においては該比較例2の新品時の総周方向エッジ成分の長さC2を100とした指数により、実施例1においては該実施例1の新品時の総周方向エッジ成分の長さC3を100とした指数により、実施例3においては該実施例3の新品時の総周方向エッジ成分の長さC4を100とした指数により、それぞれ示している。
又図7に実施例1のタイヤにおける各摩耗状態のトレッド面の状況を示し、図8に比較例1のタイヤにおける各摩耗状態のトレッド面の状況を示している。
(1)雪上性能;
タイヤをリム(7.50×22.5)、内圧(800kPa)の条件で車輌(載量8tの2−D車両)の全輪に装着して、定積状態にて圧雪状の10%勾配上り坂で停止状態から発進し、10m進むまでのタイムを各摩耗状態(新品時の状態、50%摩耗状、90%摩耗状態)において測定した。そして、摩耗状態毎に、測定タイムの逆数を比較例1を100とした指数で表示した。数値が大きいほど雪上でのトラクション性に優れる。
(2)ウエット性能;
上記と同じ車両を用い、湿潤状態にある半径30mのコースを1周するときのラップタイムを各摩耗状態において測定するとともに、摩耗状態毎に、測定タイムの逆数を比較例1を100とした指数で表示した。数値が大きいほどウエット性能に優れる。
Figure 2006143019
表の如く、実施例のタイヤは、摩耗進行に伴う雪上性能及びウエット性能の低下を低く抑えうることが確認できる。
本発明の重荷重用タイヤのトレッドパターンの一実施例を示す展開図である。 その右半分を拡大して示す展開図である。 陸部周エッジの周方向エッジ成分、軸方向エッジ成分を説明する平面図である。 新品時の状態、50%摩耗状態、90%摩耗状態を説明する断面図である。 (A)、(B)は、摩滅溝部によるエッジ成分の増減を説明する平面図である。 細溝を示す平面図である。 表1の実施例1のタイヤにおける各摩耗状態のトレッド面の状況を示す展開図である。 表1の比較例1のタイヤにおける各摩耗状態のトレッド面の状況を示す展開図である。
符号の説明
2 トレッド面
3 縦溝
4 横溝
5 トレッド溝
5A 最深のトレッド溝
6 ブロック
7 陸部
12 50%摩滅溝部
13 90%摩滅溝部
16 細溝
e 陸部周エッジ
sc 周方向エッジ成分
el 軸方向エッジ成分
Y50 50%摩耗状態
Y90 90%摩耗状態

Claims (3)

  1. トレッド面に、タイヤ周方向にのびる縦溝と、この縦溝に交差する向きにのびる横溝とを含むトレッド溝を設けることにより、該トレッド面をブロックを含む複数の陸部に区画した空気入りタイヤであって、
    前記陸部をトレッド面内で囲む陸部周エッジのタイヤ周方向の周方向エッジ成分を、トレッド面に位置する陸部全体について総和した総周方向エッジ成分ECと、前記陸部周エッジのタイヤ軸方向の軸方向エッジ成分を、陸部全体で総和した総軸方向エッジ成分ELとにおいて、
    新品時の状態のトレッド面での前記総周方向エッジ成分をEC00、かつ前記総軸方向エッジ成分をEL00、前記トレッド溝のうちの最深のトレッド溝の溝深さの50%が摩耗する50%摩耗状態における総周方向エッジ成分をEC50、かつ総軸方向エッジ成分をEL50、前記最深のトレッド溝の溝深さの90%が摩耗する90%摩耗状態における総周方向エッジ成分をEC90、かつ総軸方向エッジ成分をEL90としたとき、次の式(1)〜(6)を充足させたことを特徴とする重荷重用タイヤ。
    EC50>EC00 −−−−−(1)
    EC90>EC00 −−−−−(2)
    EL50>0.5×EL00 −−−−−(3)
    EL90>0.5×EL00 −−−−−(4)
    1.5<EC50/EL50<2.2 −−−−−(5)
    2.5<EC90/EL90<3.5 −−−−−(6)
  2. 前記トレッド溝は、前記50%摩耗状態で摩滅する50%摩滅溝部と、前記90%摩耗状態で摩滅する90%摩滅溝部とを具えることを特徴とする請求項1記載の重荷重用タイヤ。
  3. 前記50%摩滅溝部、又は90%摩滅溝部はその溝底に細溝を具えることを特徴とする請求項2記載の重荷重用タイヤ。
JP2004336568A 2004-11-18 2004-11-19 重荷重用タイヤ Expired - Fee Related JP4989023B2 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004336568A JP4989023B2 (ja) 2004-11-19 2004-11-19 重荷重用タイヤ
US11/280,240 US7762297B2 (en) 2004-11-18 2005-11-17 Heavy duty pneumatic tire
CN2009101431282A CN101574904B (zh) 2004-11-18 2005-11-18 重载充气轮胎
CN2009101431278A CN101574903B (zh) 2004-11-18 2005-11-18 重载充气轮胎
US12/285,620 US8336590B2 (en) 2004-11-18 2008-10-09 Heavy duty pneumatic tire
US12/285,621 US8381782B2 (en) 2004-11-18 2008-10-09 Heavy duty pneumatic tire

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004336568A JP4989023B2 (ja) 2004-11-19 2004-11-19 重荷重用タイヤ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006143019A true JP2006143019A (ja) 2006-06-08
JP4989023B2 JP4989023B2 (ja) 2012-08-01

Family

ID=36623196

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004336568A Expired - Fee Related JP4989023B2 (ja) 2004-11-18 2004-11-19 重荷重用タイヤ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4989023B2 (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008049958A (ja) * 2006-08-28 2008-03-06 Toyo Tire & Rubber Co Ltd 空気入りラジアルタイヤ
WO2008056504A1 (fr) * 2006-11-06 2008-05-15 Bridgestone Corporation Pneu pour chargement lourd et sa méthode utilisation
WO2008126568A1 (ja) 2007-03-15 2008-10-23 The Yokohama Rubber Co., Ltd. 空気入りタイヤ
WO2009057663A1 (ja) * 2007-10-30 2009-05-07 Bridgestone Corporation 空気入りタイヤ
JP2009248919A (ja) * 2008-04-10 2009-10-29 Yokohama Rubber Co Ltd:The 空気入りタイヤ
WO2011121421A1 (en) * 2010-03-31 2011-10-06 Pirelli Tyre S.P.A. Tyre for heavy load vehicle wheels
EP2394824A1 (en) * 2009-02-06 2011-12-14 Bridgestone Corporation Pneumatic tires for construction vehicles
EP2474428A1 (en) * 2011-01-11 2012-07-11 Bridgestone Corporation Pneumatic tire
WO2016009912A1 (ja) * 2014-07-15 2016-01-21 株式会社ブリヂストン タイヤ

Cited By (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008049958A (ja) * 2006-08-28 2008-03-06 Toyo Tire & Rubber Co Ltd 空気入りラジアルタイヤ
WO2008056504A1 (fr) * 2006-11-06 2008-05-15 Bridgestone Corporation Pneu pour chargement lourd et sa méthode utilisation
EP2123484A1 (en) * 2007-03-15 2009-11-25 The Yokohama Rubber Co., Ltd. Pneumatic tire
WO2008126568A1 (ja) 2007-03-15 2008-10-23 The Yokohama Rubber Co., Ltd. 空気入りタイヤ
US8800616B2 (en) 2007-03-15 2014-08-12 The Yokohama Rubber Co., Ltd. Pneumatic tire with tread having groove area ratio
EP2123484A4 (en) * 2007-03-15 2013-07-03 Yokohama Rubber Co Ltd TIRE
JP2009107471A (ja) * 2007-10-30 2009-05-21 Bridgestone Corp 空気入りタイヤ
WO2009057663A1 (ja) * 2007-10-30 2009-05-07 Bridgestone Corporation 空気入りタイヤ
US9085202B2 (en) 2007-10-30 2015-07-21 Bridgestone Corporation Pneumatic tire
JP2009248919A (ja) * 2008-04-10 2009-10-29 Yokohama Rubber Co Ltd:The 空気入りタイヤ
EP2394824A1 (en) * 2009-02-06 2011-12-14 Bridgestone Corporation Pneumatic tires for construction vehicles
EP2394824A4 (en) * 2009-02-06 2013-06-19 Bridgestone Corp TIRES FOR CONSTRUCTION VEHICLES
US9254720B2 (en) 2009-02-06 2016-02-09 Bridgestone Corporation Pneumatic tire for construction vehicle
WO2011121421A1 (en) * 2010-03-31 2011-10-06 Pirelli Tyre S.P.A. Tyre for heavy load vehicle wheels
EP2474428A1 (en) * 2011-01-11 2012-07-11 Bridgestone Corporation Pneumatic tire
US9393840B2 (en) 2011-01-11 2016-07-19 Bridgestone Corporation Pneumatic tire
WO2016009912A1 (ja) * 2014-07-15 2016-01-21 株式会社ブリヂストン タイヤ
JP2016020169A (ja) * 2014-07-15 2016-02-04 株式会社ブリヂストン タイヤ

Also Published As

Publication number Publication date
JP4989023B2 (ja) 2012-08-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101974461B1 (ko) 공기입 타이어
JP6110586B2 (ja) 空気入りタイヤ
EP3115229B1 (en) Heavy duty pneumatic tire
JP6092059B2 (ja) 空気入りタイヤ
CN105751825B (zh) 重载充气轮胎
JP6790495B2 (ja) タイヤ
US11407255B2 (en) Pneumatic tire
KR20160028443A (ko) 공기 타이어
JP5965224B2 (ja) 重荷重用空気入りタイヤ
JP2011183952A (ja) 空気入りタイヤ
JP2007153338A (ja) 大型車用タイヤのトレッド
JP5895778B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP6077934B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP2006151083A (ja) 重荷重車両用タイヤ
JP6371726B2 (ja) 空気入りタイヤ
WO2014174851A1 (ja) タイヤ
JP3657934B2 (ja) 重荷重用タイヤ
CN105473350B (zh) 充气轮胎
JP4989023B2 (ja) 重荷重用タイヤ
JP6714985B2 (ja) タイヤ
JP2006103464A (ja) 空気入りタイヤ
JP2006142959A (ja) 重荷重用空気入りタイヤ
JP4426546B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP2013039871A (ja) 空気入りタイヤ
JP2010030596A (ja) 空気入りタイヤ

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081219

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090106

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090129

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090303

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111202

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120427

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4989023

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150511

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees