JP2006143005A - 車両用スライドドアの給電装置 - Google Patents

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JP2006143005A JP2004336248A JP2004336248A JP2006143005A JP 2006143005 A JP2006143005 A JP 2006143005A JP 2004336248 A JP2004336248 A JP 2004336248A JP 2004336248 A JP2004336248 A JP 2004336248A JP 2006143005 A JP2006143005 A JP 2006143005A
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Hideo Nakajima
英雄 中島
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Abstract

【課題】 構造簡単にしてスライドドアと車体との相対変位を吸収可能とする。
【解決手段】 電源からの配線が接続される車体側コネクタ1と、この車体側コネクタ1とスライドドア内に装備された各種電装品からの配線が接続されるドア側コネクタ2とをワイヤハーネス3で接続した車両用スライドドアの給電装置において、ドア側に設けたロッド5に複数の吊具6をスライド可能に設け、これら吊具6に前記ワイヤハーネス3を所定の長さ個所毎に取り付け、ドアのスライドに伴って吊具6がロッド5上をスライドしてワイヤハーネス3を伸長、縮小させるようにした。
【選択図】 図1

Description

本発明は車両用スライドドアのドアガラス昇降モータ等の電装品へ給電するための給電装置の改良に関する。
近年、バン型車のRV車としての用途拡大に伴い、ドアガラス昇降を自動化する等のために、スライドドアに設けたドアガラス昇降モータやリミットスイッチ等へ車両ボデー側から給電する必要が生じている。そこで、湾曲変形するフレキシブルフラットケーブル(以下単に「フラットケーブル」という)をボデー側とドア側とに接続する方法が考えられた(特許文献1参照)。しかしながら、このフラットケーブルをボデー側に設ける必要があるため、フラットケーブルの収納スペースをボデーパネルに確保し、あるいはフラットケーブルを泥水等から遮蔽するためのカバーをボデーパネルに設ける必要がある等によりパネル構造が複雑化し大幅なコストアップになるという問題が生じた。そこで、ボデーパネルの形状が複雑化することによる大幅なコストアップを生じることのない車両用スライドドアの給電装置として、スライドドアに設けられてドア開閉方向へ延びるガイド部材と、当該ガイド部材に相対移動可能に保持されたスライダと、車両ボデー側から延びて前記スライダを経由して前記スライドドア内の電気部品に至る給電線と、前記スライダに一端が、前記車両ボデーに他端がそれぞれ結合されて前記給電線を支持する、弾性的に湾曲変形可能な第1の支持部材とを具備し、スライドドアの開閉に伴う第1の支持部材の車両ボデー側固定点とスライダ側固定点との相対間隔の変化を、前記第1の支持部材の湾曲変形により吸収するようにしたものが開発された(特許文献2参照)。
特許第3216872号公報(第2頁、図2) 特許第3521782号公報(第3頁、図1)
特許文献2に公開された装置でも、ボデーパネルの形状の複雑化を防ぐことはできても、給電装置自体は、フラットケーブルをガイドレール内に収めるため、この空間内でフラットケーブルが湾曲変形することが必要であり、かつ給電線の支持部材も湾曲変形する空間を必要とし、装置自体は、部品点数も多くそれほど簡単な構造にはなっていなかった。
そこで、本発明は、高価なフラットケーブル以外の安価な電線などを使用でき、構造簡単にしてスライドドアと車体(ボデー)との相対変位を吸収可能とするとともに、動作の信頼性を高めた車両用スライドドアの給電装置を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するため、本発明は、電源からの配線が接続される車体側コネクタと、この車体側コネクタとスライドドア内に装備された各種電装品からの配線が接続されるドア側コネクタとをワイヤハーネスで接続した車両用スライドドアの給電装置において、ドア側に設けたロッドに複数の吊具をスライド可能に設け、これら吊具に前記ワイヤハーネスを所定の長さ個所毎に取り付け、ドアのスライドに伴って吊具がロッド上をスライドしてワイヤハーネスを伸長、縮小させるようにしたものである。また、前記吊具間に吊具同士を近づける方向に作用する引張スプリングを取り付け、ドアを閉めたときに吊具を一端側に引き寄せるようにしたものである。
本発明によれば、電源からの配線が接続される車体側コネクタと、この車体側コネクタとスライドドア内に装備された各種電装品からの配線が接続されるドア側コネクタとをワイヤハーネスで接続した車両用スライドドアの給電装置において、ドア側に設けたロッドに複数の吊具をスライド可能に設け、これら吊具に前記ワイヤハーネスを所定の長さ個所毎に取り付け、ドアのスライドに伴って吊具がロッド上をスライドしてワイヤハーネスを伸長、縮小させるようにしたので、吊具がロッド上をスライドすることにより、ワイヤハーネスの余長を吸収することができ、しかも給電装置そのものの構造がきわめて簡単なものとなり、低コストで提供できる。また、吊具間に引張スプリングを取り付けたものでは、ワイヤケーブル伸長(ドア開)後にこのケーブルを縮小(ドア閉)するときに吊具のスライドを確実にし、動作の信頼性が高いものとなる。
以下に、この発明の実施形態を図面を参照にして説明する。
図1は、スライドドアが閉じた状態の平面略図を示し、バッテリーなどの電源からの配線が接続される車体側に設けられた車体側コネクタ1と、この車体側コネクタ1とスライドドア内に装備された各種電装品からの配線が接続されるドア側に設けられたドア側コネクタ2とをワイヤハーネス3で接続してある。このドア側コネクタ2は、図示しないスライドドア内部に設けたケース4内に取り付けてあり、このケース4内には、その長手方向に沿ってロッド5を設け、このロッド5上をスライドし、ワイヤハーネス3の適宜個所をつかむ複数の吊具6をロッド5に取り付けてある。これら吊具6をこの例では3個使用し、図面上左端の吊具6はロッド5の端に固定してある。残りの2個の吊具6がロッド5上を左右にスライドする。これら吊具6は、ワイヤハーネス3の所定の長さ個所毎に取り付けてある。また、吊具6間に吊具6同士を近づける方向に作用する引張スプリング7を取り付けてある。
図2は図1のスライドドアを閉じた状態から開いた状態にした簡略平面図であり、右側の吊具6は、ロッド5の右端近くまで移動し、引張スプリング7は伸び、ワイヤハーネス3も伸長状態となる。引張スプリング7としては、コイルスプリングを用い、その両端をそれぞれ吊具6に固定し、このコイルスプリングをロッド5に挿通させてある。前記車体側コネクタ1は、ドアの車体側ステップの内部に組み込んであり、この取付位置は不動である。この不動な取付位置である車体側コネクタ1に対して図示しないスライドドアがスライドすることに伴ってケース4もドアと一緒にスライドする。ドア側コネクタ2と車体側コネクタ1との距離が一番遠い状態にあるとき、すなわち図2の状態においてスライドドアは全開状態となる。この引張スプリング7の引張力はそれほど強くする必要はなく、ロッド5に対して吊具6の摩擦抵抗が少ないように取り付けておくことにより、スライドドアを閉じたときには図1に示すように吊具6がロッド5の左端にきちんと整列し、ワイヤハーネス3の余長をケース4内で吸収できるようになっている。
上述した実施例では、一端側の吊具6のみを固定とし、他の2個の吊具6をロッド5に対してスライド可能としたが、さらに吊具6の数を増やすこともできる。吊具6の数を増やすことでケース4内のスペースを小さくすることもできる。吊具6の数はワイヤハーネス3の長さに応じて適宜変更することが可能である。
スライドドアを閉じた状態の平面概略図。 スライドドアを開いた状態の平面概略図。
符号の説明
1 車体側コネクタ
2 ドア側コネクタ
3 ワイヤハーネス
5 ロッド
6 吊具

Claims (2)

  1. 電源からの配線が接続される車体側コネクタと、この車体側コネクタとスライドドア内に装備された各種電装品からの配線が接続されるドア側コネクタとをワイヤハーネスで接続した車両用スライドドアの給電装置において、
    ドア側に設けたロッドに複数の吊具をスライド可能に設け、
    これら吊具に前記ワイヤハーネスを所定の長さ個所毎に取り付け、
    ドアのスライドに伴って吊具がロッド上をスライドしてワイヤハーネスを伸長、縮小させることを特徴とする車両用スライドドアの給電装置。
  2. 前記吊具間に吊具同士を近づける方向に作用する引張スプリングを取り付け、ドアを閉めたときに吊具を一端側に引き寄せることを特徴とする請求項1に記載の車両用スライドドアの給電装置。
JP2004336248A 2004-11-19 2004-11-19 車両用スライドドアの給電装置 Pending JP2006143005A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008113510A (ja) * 2006-10-31 2008-05-15 Yazaki Corp スライド構造体用の給電装置
CN104319721A (zh) * 2014-09-23 2015-01-28 国家电网公司 高压电网伸缩导引连接装置

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