JP2006142886A - 空気入りラジアルタイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】連続するコーナー部を走行する際に生じる偏摩耗(めくれ摩耗)の発生を抑制する。
【解決手段】タイヤトレッド面に複数の周方向溝を備える空気入りラジアルタイヤ10において、一対のショルダー部の周方向に直線状の主溝12の軸方向外側に隣接する接地域に、ランボーン型摩耗試験(JISK6264)による耐摩耗性が、他の部分のトレッドゴムの耐摩耗性指数を100としたとき50以上95以下の低耐摩耗性ゴム14を、タイヤ巾方向に2〜10mm巾でかつラジアル方向の長さを主溝12の深さよりも長く、トレッドの厚みよりも短くなるようにして設けた。
【選択図】 図1

Description

本発明は、空気入りラジアルタイヤに関し、とくに旋回走行中でのショルダー部分の偏摩耗を抑制可能な空気入りラジアルタイヤに関するものである。
一般にタイヤはコーナリング時などにサイドフォースを受けると、その力はトレッド接地端部に最も大きく作用し、タイヤのセンターに向かう程小さくなる傾向がある。
そのため、例えば、山間部で曲線の山道が続いたり、或いは、都市部で狭く入り組んだ路地を走行したり、狭い駐車場などで車両を旋回走行させるなど連続するコーナーを走行すると、タイヤのショルダー部分は、車両重量要素を含む多大な外力(サイドフォース)を受け、摩擦力も大きく作用しその一部が極端に摩耗する。
従って、均一な材質のトップトレッドでは、前記外力を受けてトレッド接地端部が丸くなり、他の部分に比べて早く摩耗するエッジ摩耗が発生し、新品時には一定のクラウン外径であったものがトレッド接地端部で段差が生じ、かつ一旦エッジ摩耗が発生するとそれが核となって直進時、段差部分では回転径差による微小入力を繰り返し受け、偏摩耗が成長するという問題がある。
そこで、この偏摩耗を抑制するため、トレッド端部の隣接区域にトレッド本体よりも耐摩耗性の良好なゴムを、トレッド接地端からトレッド中央に向けてショルダーリブの巾の5〜10%の範囲の接地域に配置し、その配置ゴムとして、トップトレッド本体のゴムに対して大入力(サイドフォース入力等)に対する偏摩耗性でも、小入力(直進時に段差部が受ける微小入力)に対する耐摩耗性でも他のトレッド接地域を形成するゴムよりも高いものを選択し、その高歪時の引張弾性率を規定したものが提案されている(特許文献1参照)。
このタイヤ構造によれば、サイドフォースにより発生する偏摩耗を抑制することができる。
しかし、タイヤがサイドフォースを受けると、ショルダーブロックが倒れ込み、ショルダー部の周方向溝に落ち込む結果、ショルダー部分の一部、とくにトレッド接地端側が極端に摩耗し、他方ショルダー主溝脇の部分つまり主溝の接地端側側壁部分は摩耗されず、その部分のみが摩耗から取り残されるいわゆるめくれ摩耗が発生することがある。
ショルダー部の周方向溝の外側部にめくれ状のゴム壁が生じると、走行中にこのゴム壁が振動してバタバタという異音を発生するだけではなく、乗り心地や操縦性に悪影響を与え、さらにタイヤの一部のゴム部分が残ることにより外観が悪くなる。とくに、外観の悪さは商品価値にとって致命的である。
ところが、前記従来の技術は、ショルダー部分の耐偏摩耗性を向上させるものではあるが、このようなめくれ摩擦に対しては何らの解決手段とはならず、一旦めくれ等の偏摩耗が起きた場合は、そのまま直進走行をして、めくれ部分が摩耗して自然になくなるのを待つしかないのが現状である。
特開平1−212602号公報
本発明は、上記従来の問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、空気入りラジアルタイヤにおいて、連続するコーナーを走行することで発生する前記めくれ摩耗を抑制し、仮にめくれが発生してもこれを早期に解消し、めくれ摩耗に伴う騒音発生、乗り心地、操縦性の悪化を防止することである。
請求項1の発明は、タイヤトレッド面に複数の周方向溝を備える空気入りラジアルタイヤにおいて、一対のショルダー部の周方向に直線状の主溝の軸方向外側に隣接する接地域に、ランボーン摩耗試験(JISK6264)による耐摩耗性が他の部分のトレッドゴムの耐摩耗性指数を100としたとき、50以上95以下の低耐摩耗性ゴムを設けたことを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載されたラジアルタイヤにおいて、前記低摩耗性ゴムは、前記主溝の外側の溝壁からタイヤ巾方向に2〜10mmの巾で設けたことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1または2に記載された空気入りラジアルタイヤにおいて、前記低磨耗性ゴムが、トレッド表面から前記主溝の深さ以上でかつトレッド厚さ以下の範囲であるラジアル方向の長さを有することを特徴とする。
(作用)
旋回走行等により、一対のショルダー部の周方向溝の溝壁の外側に隣接する接地域に、他のトレッド部のゴムより耐摩耗性の低いゴムを配置し、当該部分を摩耗し易くすると共に、一旦めくれ摩耗が発生しても直進走行或いは逆方向旋回中にめくれ部分を早く摩耗させて除去できるようにする。
それによって、めくれによる騒音の発生、見栄えの悪化や乗り心や操縦性の悪化を防止する。
本発明によれば、一対のショルダーブロックの主溝の外側に隣接する接地域に容易に摩耗するゴムを配置するだけの簡単な構成で、空気入りラジアルタイヤが旋回走行中に接地端が摩耗しても、めくれの発生を抑制でき、また、仮にめくれが発生しても、直線走行中等に早期に摩耗させて消滅させることができる。
従って、従来のようにめくれがばたついて騒音を発生したり、乗り心地や操縦性を悪化させることがない。
本発明を図面に示す実施形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る空気入りラジアルタイヤの要部断面図である。
図示のように、空気入りラジアルタイヤ10のトレッド面には複数の周方向溝12が設けられており、その中でショルダー部Sに設けた直線状に延びた主溝12の溝壁12aのうち、前記ラジアルタイヤの巾方向外側に隣接する溝壁12aに隣接した接地域に、JIS K6264(加硫ゴムの摩擦試験方法)中、「7.ランボーン摩耗試験」の条件で実施した摩耗試験による耐摩耗性が、他の部分のトレッドゴムよりも低くしたゴム、つまり前記他のトレッドゴムの耐摩耗性指数を100としたとき、50以上95以下である低耐摩耗性のゴム14を配置している。
ここで、低耐磨耗性ゴム14の耐摩耗性指数を前記範囲に限定したのは、前記ゴムの耐摩耗性指数が95を越えると、前記他の部分のトレッドゴムの耐摩耗性指数に近づくため十分な摩耗促進効果が得られず、めくれ摩耗が発生し易く、直線走行や逆方向の旋回によるめくれ部分の摩耗も十分に促進されない。また、耐摩耗性指数が50未満であると、前記主溝12の軸方向外側の低耐摩耗性ゴム部分の摩耗が走行中に進み過ぎて操縦性が悪化するからである。
また、低摩耗性ゴムは、タイヤの巾方向に前記主溝12の外側の溝壁12aから2〜10mmの巾で、かつトレッド表面からショルダー部Sの主溝12の深さ以上でかつトレッド厚さ以下の範囲のラジアル方向長さを有している。
めくれ摩耗は、既に述べたように外側からの入力に対して、ショルダーブロックが倒れ込み、ショルダー部の周方向主溝に落ち込む結果生じるから、タイヤの変形状況と主溝巾の関係から、摩耗を促進させるべき範囲としては2〜10mmが最適である。即ち、前記巾が10mmを越える範囲で前記低耐摩耗性ゴムを配置すると、タイヤ全体の耐摩耗性能を下げてしまうことになり好ましくなく、また、2mm未満の範囲では、タイヤの変形状況と主溝巾の関係からブロック隣接部のめくれ変形がむしろ大きくなり、めくれ摩耗の抑制効果は期待できない。
更に、前記ゴムブロックの半径方向長さは、主溝12の深さ以上でないと摩耗が進んだときのめくれ摩耗が改善できないため、実際にはショルダー部Sの主溝12の深さ以上でかつトレッド厚さ以下であることが好ましい。
なお、ショルダー部Sの主溝12に低耐摩耗性ゴム14を配置するには、同ゴムをゴム押出機で押し出して主溝12に付着させればよいが、この方法で低耐摩耗性ゴムを配設するためには、主溝は周方向に直線状であることが好ましい。周方向主溝がジグザグ状に延びている等直線状でないと、低磨耗性ゴム14を主溝12の一方側、即ち接地端側の溝壁12aに隣接して配置するのは不可能でないまでも技術的に非常に困難であるからである。
(実施例)
以上で説明した構成を備えた空気入りラジアルタイヤの実施品(実施例)と従来品(従来例)との対比を行った。
(1)試験タイヤのサイズ
タイヤサイズは、いずれも155/65R14とした。
(2)タイヤの構成
(i)従来例
トレッドのゴムを均一としたものを従来例とした。
(ii)実施例、
周方向主溝の外側トレッド巾5mm、かつラジアル方向長さが前記主溝の深さよりも僅かに長くした耐摩性の低いゴムを配置した場合を本発明の実施品とした。
(4)旋回摩耗試験
(i)旋回時のめくれ評価方法としては、試験タイヤを車両の前輪旋回外側に装着し、フル転蛇で、速度3〜5km/hの走行を350周、5〜6km/hの走行を50周行い、これを1セットとして2セット実施した。
(ii)走行後の周方向断面を測定した。なお、めくれ部とその周辺部の高さの差をめくれ高さとした。
その結果を表1に示す。
Figure 2006142886
以上の結果から明らかなように、一対のショルダー部の主溝の外側側壁部分のトレッドゴムの摩耗指数を従来の92%としたことで、旋回摩耗試験後におけるめくれ高さは従来例の0.9mmから実施例の0.5mmに約半減しているのが分かった。
このように、ショルダー部のめくれ部の摩耗を促進することで、めくれが解消し、悪化したロードノイズ、乗り心地、操縦性、耐久性が回復しやすくなる。
本発明の実施形態に係る空気入りラジアルタイヤの要部断面図を示す。
符号の説明
10・・・空気入りラジアルタイヤ、12・・・主溝、12a・・・溝壁、14・・・低耐摩耗性ゴム、S・・・ショルダー部。

Claims (3)

  1. タイヤトレッド面に複数の周方向溝を備える空気入りラジアルタイヤにおいて、
    一対のショルダー部の周方向に直線状の主溝の軸方向外側に隣接する接地域に、ランボーン摩耗試験(JISK6264)による耐摩耗性が他の部分のトレッドゴムの耐摩耗性指数を100としたとき、50以上95以下の低耐摩耗性ゴムを設けたことを特徴とする空気入りラジアルタイヤ。
  2. 請求項1に記載されたラジアルタイヤにおいて、
    前記低摩耗性ゴムは、前記主溝の外側の溝壁からタイヤ巾方向に2〜10mmの巾で設けたことを特徴とする空気入りラジアルタイヤ。
  3. 請求項1または2に記載された空気入りラジアルタイヤにおいて、
    前記低磨耗性ゴムが、トレッド表面から前記主溝の深さ以上でかつトレッド厚さ以下の範囲であるラジアル方向の長さを有することを特徴とする空気入りラジアルタイヤ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009292381A (ja) * 2008-06-06 2009-12-17 Yokohama Rubber Co Ltd:The 空気入りタイヤ
US9636743B2 (en) 2014-07-17 2017-05-02 Tounetsu Co., Ltd. Dual-chambered molten metal holding furnace for low pressure casting
CN107531097A (zh) * 2015-04-28 2018-01-02 米其林集团总公司 带有包括增强元件的胎面的轮胎
JP2021062686A (ja) * 2019-10-11 2021-04-22 住友ゴム工業株式会社 重荷重用空気入りタイヤ

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