JP2008126746A - 空気入りタイヤ及びその装着方法 - Google Patents

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【課題】トレッド部に、タイヤ周方向を横切って延びる複数本の横溝を配設してなる空気入りタイヤ、特に複輪タイヤとして使用される建設車両用空気入りタイヤ、及び、タイヤの摩耗寿命を向上させることが可能なタイヤの装着方法。
【解決手段】空気入りタイヤは、トレッド部1に、タイヤ周方向を横切って延びる複数本の横溝2を配設してなる空気入りタイヤにおいて、タイヤのトレッド部1をタイヤ赤道面3で二分したとき、トレッド幅をTWとしたとき、タイヤ赤道面3からタイヤ幅方向外側にTW/8離間した位置とタイヤ幅方向外側のトレッド接地端6a,6bとで挟まれる領域を第一側部領域及び第二側部領域とし、第一側部領域のネガティブ率が第二側部領域のネガティブ率よりも低いことを特徴とする空気入りタイヤである。また、かかるタイヤを複輪にして車両に取付ける装着方法である。
【選択図】図2

Description

この発明は、トレッド部に、タイヤ周方向を横切って延びる複数本の横溝を配設してなる空気入りタイヤ、特に複輪タイヤとして使用される建設車両用空気入りタイヤ、及びかかるタイヤの装着方法に関するものであり、かかるタイヤの摩耗寿命の向上を図る。
一般に、トラックやバス等の重荷重用空気入りタイヤは高い耐負荷能力及びトラクション性能が要求され、建設車両用空気入りタイヤは重荷重用空気入りタイヤに比べ格段に高い耐負荷能力及びトラクション性能が要求される。建設車両用タイヤは、前輪タイヤよりも後輪タイヤへの負荷荷重が大きいため、特に後輪タイヤの耐負荷能力及び耐摩耗性の向上を図ることが重要である。また、荷物を積載した際の車軸たわみによる又はサイドフォースの入力によると推察される偏摩耗がタイヤの幅方向外側に生じ、タイヤの幅方向外側が早期摩耗することが、市場調査の結果からも明らかとなっている。
また、建設用車両では負荷荷重が大きな後輪タイヤを、左右一対のタイヤからなる複輪タイヤとして装着することで、タイヤの耐負荷能力及び耐摩耗性を向上させることが一般的に行われている。
しかし、複輪タイヤを、二本のタイヤを一体化したものとして、巨視的に一本のタイヤとして捉えた場合、単輪のタイヤと同様、タイヤ幅方向外側がタイヤ幅方向内側に比べ早く摩耗するので、複輪タイヤを構成する二本のタイヤは夫々に偏摩耗することとなる。こうした偏摩耗が継続すると、最終的には摩耗進展の早い部分でのベルト層が露出し、タイヤの摩耗寿命を早めることとなる。
そこで、特許文献1には、タイヤのトレッド部をタイヤ赤道面で二分して両トレッド半域に仮想的に区画したとき、一方のトレッド半域にリブ基調のトレッドパターンを設け、他方のトレッド半域にラグ基調のトレッドパターンを設け、前者のトレッド半域のネガティブ率を後者のトレッド半域のネガティブ率よりも低くすることにより、耐偏摩耗性を向上させた重荷重用空気入りタイヤが記載されている。また、特許文献1には、かかるタイヤを左右一対にして複輪として使用する際に、車両外側のタイヤについてはラグ基調のトレッドパターンを設けたトレッド半域が車両内側となるように装着し、車両内側のタイヤについてはリブ基調のトレッドパターンを設けた側が車両外側となるように装着し、このようにタイヤを装着することで、車両外側に装着されたタイヤにおける車両内側に位置するトレッド半域のネガティブ率及び車両内側に装着されたタイヤにおける車両外側に位置するトレッド半域のネガティブ率を低くして、偏摩耗を有効に防止することが記載されている。
特開平8−318712号公報
しかし、近年の建設車両の著しい性能向上に伴い、建設車両用のタイヤは耐負荷能力及びトラクション性能を維持しつつも、更なる耐摩耗性の向上が望まれるようになっている。
したがって、この発明の目的は、タイヤのネガティブ率の分布の適正化を図ることで摩耗寿命を向上させたタイヤ、及びかかるタイヤの装着方法を提供することにある。
上記の目的を達成するため、第一発明は、トレッド部に、タイヤ周方向を横切って延びる複数本の横溝を配設してなる空気入りタイヤにおいて、タイヤのトレッド部をタイヤ赤道面で二分して両トレッド半域に仮想的に区画したとき、区画された第一のトレッド半域のネガティブ率が第二のトレッド半域のネガティブ率よりも小さく、トレッド幅をTWとしたとき、第一トレッド半域及び第二トレッド半域の夫々において、タイヤ赤道面からタイヤ幅方向外側にTW/8離間した位置とタイヤ幅方向外側のトレッド接地端とで挟まれる領域を第一側部領域及び第二側部領域とし、第一側部領域のネガティブ率が第二側部領域のネガティブ率よりも低いことを特徴とする空気入りタイヤである。かかる構成を具えるトレッド部は、第一トレッド半域における耐摩耗性が第二トレッド半域における耐摩耗性よりも高いことから、早期摩耗しやすいトレッド半域に第一トレッド半域を配置した場合に、トレッド部の偏摩耗を抑制し、トレッド部全体がバランス良く摩耗することから、タイヤの摩耗寿命が長くなる。更に、かかるタイヤ二本を第二側部領域が向かい合うように軸方向左右に並べて、複輪とした場合に、二本のタイヤが隣接している領域近傍のネガティブ率が充分に大きくなるので、トレッド部の対比放熱効果が高くなり、発熱に起因するトレッド部の故障を有効に防止することができる。ここで、「ネガティブ率」とは、トレッド部に占める溝面積の比率を言うものとする。
また、トレッド部全体のネガティブ率が10〜30%の範囲内にあることが好ましい。
更に、第二側部領域の陸部面積に対する第一側部領域の陸部面積の比率が105〜115%の範囲内にあることが好ましい。
更にまた、第一側部領域のネガティブ率が15〜30%の範囲内にあることが好ましい。
加えて、第二側部領域のネガティブ率が15〜25%の範囲内にあることが好ましい。
加えてまた、第二発明は、空気入りタイヤを軸方向左右に二本並べて複輪とする空気入りタイヤの装着方法であって、車両外側の空気入りタイヤについては、第一発明の空気入りタイヤを、第一トレッド半域が車両外側となるように装着してなることを特徴としている。かかる装着方法により装着すると、車両外側に装着されたタイヤは、車両内側に位置するトレッド半域よりも車両外側に位置するトレッド半域において摩耗しやすいことから、耐摩耗性が向上した第一トレッド半域を、車両外側に配置することにより、トレッド部全体の摩耗のバランスが良くなり、偏摩耗が抑制されるので、タイヤの摩耗寿命を向上することができる。
また、この第二発明では、車両内側の空気入りタイヤについては、第一発明の空気入りタイヤを、第一トレッド半域が車両内側となるように装着することが好ましい。このような装着方法により、車両内側に装着されたタイヤは、車両外側に位置するトレッド半域よりも車両内側に位置するトレッド半域において摩耗しやすいことから、耐摩耗性が向上した第一トレッド半域を、車両内側に配置することにより、トレッド部全体の摩耗のバランスが良くなり、偏摩耗が抑制されるので、タイヤの摩耗寿命を向上することができる。
この発明によれば、トレッド部において、そのトレッド半域の耐偏摩耗性を左右で異ならせ、早期摩耗しやすいトレッド半域を耐偏摩耗性の高いトレッド半域とすることで摩耗寿命を向上させた空気入りタイヤ、及びかかる空気入りタイヤの装着方法を提供することが可能となる。
以下、図面を参照しつつこの発明の実施の形態を説明する。図1はこの発明に従う代表的な空気入りタイヤ(以下「タイヤ」という。)のトレッド部の一部を示した展開図であり、図2は図1に示すトレッド部の一部を示した斜視図である。
図1に示すタイヤは、トレッド部1に、タイヤ周方向を横切って延びる複数本の横溝2を配設してなる。このタイヤのトレッド部1は、そのトレッド部1をタイヤ赤道面3で二分して両トレッド半域4、5に仮想的に区画すると、第一のトレッド半域4における横溝2の溝幅が、第二のトレッド半域5における横溝2の溝幅よりも短くなるように構成されている。すなわち、第一のトレッド半域4のネガティブ率が第二のトレッド半域5のネガティブ率よりも小さくなるように構成されている。このように、第一トレッド半域4のネガティブ率を第二トレッド半域5のネガティブ率よりも小さくすることにより、第一トレッド半域の耐摩耗性が第二トレッド領域の耐摩耗性よりも高くなるので、早期摩耗しやすいトレッド半域を第一トレッド半域4とした場合には、一方の半域のみが偏摩耗することなく、両半域がバランス良く摩耗し、タイヤの摩耗寿命が長くなる。また、トレッド部1全域に横溝2が配設されていることから、一方のトレッド半域に横溝3が配設されない場合に比べ、トラクション性能が向上することとなり、特には高いトラクション性能が必要とされるオフザロードタイヤにおける走行性能の向上に役立つ。
更に、トレッド幅をTWとしたとき、第一トレッド半域4及び第二トレッド半域5の夫々において、タイヤ赤道面3からタイヤ幅方向外側にTW/8離間した位置Xa、Xbとタイヤ幅方向外側のトレッド接地端6a、6bとで挟まれる領域を夫々第一側部領域7及び第二側部領域8とし、第一側部領域7のネガティブ率を第二側部領域8のネガティブ率よりも低く構成している。ここで、TW/8よりタイヤ幅方向外側の領域のネガティブ率を夫々の半域で異ならせるのは、トレッド部の偏摩耗は特にこの領域で発生しやすいからであり、変摩耗しやすいトレッド半域側を第一側部領域7とし、偏摩耗しにくいトレッド半域側を第二側部領域8とすることにより、偏摩耗を防止するためである。更には、かかるタイヤ二本を第二側部領域8が向かい合うように軸方向左右に並べて、複輪とした場合に、二本のタイヤが隣接している領域近傍のネガティブ率が充分に大きくなるので、トレッド部1の対比放熱効果が高くなり、発熱に起因するトレッド部1の故障を有効に防止することができるためである。
更にまた、トレッド部1全体のネガティブ率が10〜30%の範囲内であることが好ましく、より好ましくは10〜20%の範囲内である。なぜなら、トレッド部1全体のネガティブ率が30%を超える場合には、トラクション性能は充分に確保できるものの、トレッド部1の剛性が低下することに伴い、タイヤの耐摩耗性が低下し、充分な摩耗寿命が得られない可能性があり、一方、トレッド部1のネガティブ率が10%未満の場合には、トレッド部1の剛性は充分に確保されるものの、新品時にトレッド部1の発熱によるゴム破壊を招き、やはり充分な製品寿命が得られない上に、トラクション性能を確保することができない可能性があるからである。
加えて、第二側部領域7における陸部の面積に対する第一側部領域8の陸部の面積の比率が105〜115%の範囲内であることが好ましく、より好ましくは107.5〜112.5%の範囲内である。なぜならば、タイヤの第一側部領域7を早期摩耗しやすいトレッド半域に配置した場合、第二側部領域7の陸部面積に対する第一側部領域8の陸部面積の比率が105%未満の場合には、第一側部領域7が第二側部領域8よりも早期摩耗することとなり、第一側部領域7と第二側部領域8の摩耗のバランスを取ることができずに、タイヤの摩耗寿命を短くする可能性があり、一方、115%を超える場合には、反対に、第一側部領域7の早期摩耗は防止されるが、第二側部領域8が第一側部領域7よりも早期摩耗することとなり、第一側部領域7と第二側部領域8の摩耗のバランスが悪くなり、タイヤの摩耗寿命を短くする可能性があるからである。
加えてまた、第一側部領域7のネガティブ率が15〜30%の範囲内であることが好ましく、より好ましくは18〜27%の範囲内である。なぜなら、第一側部領域7のネガティブ率が30%を超える場合には、第一側部領域のトラクション性能は充分に確保できるものの、剛性が低下することに伴い、第一側部領域の耐摩耗性が低下し、充分な摩耗寿命が得られない可能性があり、一方、第一側部領域7のネガティブ率が15%未満の場合には、第一側部領域の剛性は充分に確保されるものの、新品時に第一側部領域の発熱によるゴム破壊を招き、やはり充分な製品寿命が得られない上に、トラクション性能を確保することができない可能性があるからである。
また、第二側部領域8のネガティブ率が10〜25%の範囲内にあることが好ましく、より好ましくは13〜22%の範囲内である。なぜなら、第二側部領域8のネガティブ率が25%を超える場合には、第二側部領域のトラクション性能は充分に確保できるものの、剛性が低下することに伴い、第二側部領域の耐摩耗性が低下し、充分な摩耗寿命が得られない可能性があり、一方、第二側部領域8のネガティブ率が10%未満の場合には、第二側部領域の剛性は充分に確保されるものの、新品時に第二側部領域の発熱によるゴム破壊を招き、やはり充分な製品寿命が得られない上に、トラクション性能を確保することができない可能性があるからである。
なお、上記した構成のタイヤを単輪のタイヤとして車両に装着する場合には、車両外側に位置しているトレッド半域が早期摩耗しやすいことから、例えば図3に示すように、車両外側に第一トレッド半域4を配置させれば、トレッド部1における摩耗バランスが良くなり、偏摩耗が抑制されることから、タイヤの摩耗寿命を長くすることが可能となる。
次に、このように構成されたタイヤを車両に装着する方法について説明する。図4はこの発明に従う代表的なタイヤの装着方法によりタイヤを取付けた車両の概略図である。
この発明に従うタイヤの装着方法では、図4に示すように、後輪タイヤを軸方向左右に二本並べて複輪として車両に装着し、車両外側に装着したタイヤ9(以下「車両外側タイヤ」という。)は、第一トレッド半域4が車両外側に位置するように配置されることとなる。なぜなら、車両外側タイヤ9の車両外側に位置しているトレッド半域は車両内側に位置しているトレッド半域よりもサイドフォースの入力により早期摩耗しやすいことから、かかる装着方法によりタイヤを装着すると、耐摩耗性が向上した第一トレッド半域4を、車両外側に配置することとなり、車両外側に位置しているトレッド半域の摩耗が抑制されるので、トレッド部全体として偏摩耗を抑制することができ、タイヤの摩耗寿命を長くすることができる。
更に、図4に示すように、車両内側に装着したタイヤ10(以下「車両内側タイヤ」という。)は、第一トレッド半域4が車両内側に位置するように配置されることが好ましい。なぜなら、車両内側タイヤ10は、その車両外側に位置するトレッド半域よりも車両外側に位置するトレッド半域の方がサイドフォースの入力及び複輪タイヤの内外輪差による引きずり摩耗により摩耗しやすいことから、耐摩耗性が向上した第一トレッド半域4を、車両内側に配置することにより、トレッド部全体の摩耗のバランスが良くなり、偏摩耗が抑制されるので、タイヤの摩耗寿命を更に向上することができる可能性があるからである。
なお、上述したところはこの発明の実施形態の一部を示したものに過ぎず、この発明の趣旨を逸脱しない限り、これらの構成を交互に組み合わせたり、種々の変更を加えたりすることができる。例えば、図示の実施態様では、横溝の溝幅を調整することでトレッド部のネガティブ率を調整しているが、溝幅ではなく横溝の配設本数を増減させることにより、ネガティブ率を調整することも可能である。
次に、この発明に従うタイヤ(実施例タイヤ)、及び、従来例のトレッドパターンを有するタイヤ(従来例タイヤ)を、夫々試作し、かかるタイヤを種々の装着パターンに組み合わせて車両に装着して、その性能評価を行ったので、以下に説明する。
実施例タイヤは、トレッド部に、タイヤ周方向を横切って延びる複数本の横溝を配設してなる、46/90R57の建設車両用タイヤであり、下記の諸元を有する。なお、タイヤ赤道面からタイヤ幅方向外側にTW/8離間した位置Xa及びXbの間に配設されている横溝は、タイヤ負荷転動時の路面接地域において閉塞する。
一方、従来例タイヤは、第一側部領域及び第二側部領域における横溝のタイヤ周方向溝幅が同一である点を除いて、基本的に実施例タイヤと同様の構成となり、下記の緒言を有する。

トレッド部全域のネガティブ率:17.5%(実施例タイヤ)、17.5%(従来例タイヤ)
第一トレッド半域のネガティブ率:22%(実施例タイヤ)、17.5%(従来例タイヤ)
第二トレッド半域のネガティブ率:13%(実施例タイヤ)、17.5%(従来例タイヤ)
第一側部領域のネガティブ率:25%(実施例タイヤ)、23%(従来例タイヤ)
第二側部領域のネガティブ率:15%(実施例タイヤ)、23%(従来例タイヤ)
第一側部領域の横溝の溝幅:75mm(実施例タイヤ)、60mm(従来例タイヤ)
第二側部領域の横溝の溝幅:45mm(実施例タイヤ)、60mm(従来例タイヤ)
タイヤ外径長さ:3575mm
タイヤのトレッド幅:1045mm
ベルト上面からトレッド部表面までのゴム厚さ:112mm
これら各供試タイヤをサイズ29.00/6.0のリムに取付けてタイヤ車輪とし、実施例タイヤ及び従来例タイヤを種々に組み合わせて複輪として、テスト車両の後輪に装着して、空気圧:700kPa(相対圧)、タイヤ負荷荷重608kNを適用し、耐摩耗性の評価を行った。このとき、実施例のタイヤが、車両外側に装着される場合には、第一側部領域が車両外側となるように配置され、車両内側に装着される場合には、第一側部領域が車両内側となるように配置される。耐摩耗性は、第一側部領域の摩耗進展速度から第二側部領域の摩耗進展速度を引いた数値を、第二側部領域の摩耗進展速度で割り、算出される数値を100倍して偏摩耗の度合いを数値化して、摩耗進展速度比として評価した。なお、摩耗進展速度は、車両をX(km)走行したあとに、夫々のトレッド半域のタイヤ赤道面とトレッド接地端との中間位置においてトレッドウェアインジケータにより測定した溝深さa(mm)の減少する度合いを示したものであり、a/X(mm/km)であらわされる。すなわち、車両外側に装着されたタイヤは正の数値が大きいほど、その車両外側に位置するトレッド半域の摩耗が進展していることを意味しており、反対に、車両内側に装着されたタイヤは負の数値が小さいほど、その車両内側に位置するトレッド半域の摩耗が進展していることを意味している。
これらテストの評価結果を表1に示す。なお、実施例タイヤ及び従来例タイヤの装着位置は、LRO、LRI、RRI及びRROとして示されており、その夫々は、車両外側にある左側後輪、車両内側にある左側車輪、車両内側にある右側後輪、車両外側にある右側後輪を意味している。
Figure 2008126746
表1の結果が示すように、装着するタイヤ全てを実施例タイヤとした場合に、タイヤ間の摩耗しているばらつきが最も小さく、耐偏摩耗性が高いことがわかる。
以上の説明から明らかなように、この発明により、トレッド部において、そのトレッド半域の耐偏摩耗性を左右で異ならせ、早期摩耗しやすい側に耐偏摩耗性の高いトレッド半域を配置することで摩耗寿命を向上させた空気入りタイヤ、及びかかる空気入りタイヤの装着方法を提供することが可能となった。
この発明に従う代表的なタイヤのトレッド部の一部を展開した図である。 図1に示すトレッド部の一部の斜視図である。 この発明に従うタイヤを前輪及び後輪として装着した例を示す説明図である。 この発明に従うタイヤを前輪及び後輪として装着した例を示す説明図である。
符号の説明
1 トレッド部
2 横溝
3 タイヤ赤道面
4 第一トレッド半域
5 第二トレッド半域
6a,b トレッド接地端
7 第一側部領域
8 第二側部領域
9 車両外側に装着したタイヤ
10 車両内側に装着したタイヤ

Claims (7)

  1. トレッド部に、タイヤ周方向を横切って延びる複数本の横溝を配設してなる空気入りタイヤにおいて、
    該タイヤのトレッド部をタイヤ赤道面で二分して両トレッド半域に仮想的に区画したとき、区画された第一のトレッド半域のネガティブ率が第二のトレッド半域のネガティブ率よりも小さく、トレッド幅をTWとしたとき、第一トレッド半域及び第二トレッド半域の夫々において、タイヤ赤道面からタイヤ幅方向外側にTW/8離間した位置とタイヤ幅方向外側のトレッド接地端とで挟まれる領域を第一側部領域及び第二側部領域とし、該第一側部領域のネガティブ率が該第二側部領域のネガティブ率よりも低いことを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記トレッド部全体のネガティブ率が10〜30%の範囲内にある、請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記第二側部領域の陸部面積に対する前記第一側部領域の陸部面積の比率が105〜115%の範囲内にある、請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記第一側部領域のネガティブ率が15〜30%の範囲内にある、請求項1〜3のいずれか一項に記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記第二側部領域のネガティブ率が10〜25%の範囲内にある、請求項1〜4のいずれか一項に記載の空気入りタイヤ。
  6. 空気入りタイヤを軸方向左右に二本並べて複輪とする空気入りタイヤの装着方法において、車両外側の空気入りタイヤは、請求項1〜5のいずれか一項に記載の空気入りタイヤを、前記第一トレッド半域が車両外側となるように車両に装着してなることを特徴とする空気入りタイヤの装着方法。
  7. 車両内側の空気入りタイヤは、前記第一トレッド半域が車両内側となるように装着してなる、請求項6に記載の空気入りタイヤの装着方法。
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