以下、本発明に係る遊技装置の好適な実施形態の例について、図9に示した従来例と同一または相当する部分には同一符号を付すと共に、各図を参照しつつ説明する。
図1は、本発明に係る遊技装置の概略的な電気的構成の一例を示すブロック図である。遊技装置1は、ホールコンピュータ10aとパチンコ機30と遊技媒体貸出機60と表示装置80aとを備え、これらは互いに情報を送受信可能に電気的に接続されている。なお、電気的な接続は、有線であっても無線であっても良い。
ホールコンピュータ10aは、時計20及びタイマ22が、それぞれ、制御部12に接続されている。制御部12は、制御及び演算の主体であるCPU14、制御プログラム等が記憶されているROM16及びデータの読み書きに用いられるRAM18を備えている。時計20は、制御部12が現在の日付及び時刻を判断するために用いられ、タイマ22は、制御部12からの指令によって所定時間の経過時間を計時する。また、インターフェース24を介して、複数のパチンコ機30、各パチンコ機30と対応して設けられた遊技媒体貸出機60及び表示装置80aとの間でデータの送受信が行われる。
ここで、RAM18に記憶されるデータについて表1及び表2を参照しつつ説明する。RAM18は、各パチンコ機30毎に、本日の遊技履歴を記憶する本日履歴記憶領域と昨日以前の遊技履歴を記憶する過去履歴記憶領域とを有している。本日履歴記憶領域には、表1に示されるとおり、本日の遊技時間t、大当たり回数、確変回数、最大出玉H及び出玉Nが遊技者毎のデータとして記憶されると共に、遊技者に拘らない本日の合計データについても記憶される。ここで、「出玉N」とは、パチンコ機30から払い出されたパチンコ玉数と遊技のために使用されたパチンコ玉数との差を意味し、「最大出玉」とは、過去最大の出玉Nを意味する。
過去履歴記憶記憶領域には、表2に示されるとおり、遊技時間t、大当たり回数、確変回数、最大出玉H及び出玉Nが日毎のデータとして記憶される。より具体的に言えば、日付が変更されたのちに、本日履歴記憶領域に記憶される本日の合計データが過去履歴記憶領域に移動される。この記憶領域には1週間分のデータが記憶可能となっているが、これに限られるものではない。
なお、「最大出玉H」は、パチンコ機30から払い出されたパチンコ玉数と使用したパチンコ玉数との差に代えて、パチンコ機30から払い出されたパチンコ玉数を記憶しても良い。即ち、この場合には、使用したパチンコ玉数を考慮していないこととなる。
パチンコ機30は、パチンコ機30の盤面(図示せず)に発射されたパチンコ玉の総数をカウントする発射球計数部46と、パチンコ機30から払い出されたパチンコ玉の総数をカウントする払出球計数部48と、遊技者がハンドルを握ったことを検出するハンドル検出センサ50と、発射されたパチンコ玉が始動口(図示せず)に入球したことを検出する始動口入球センサ52と、パチンコ玉が大入賞口に入球したことを検出する大入賞口検出センサ54とを備え、これらはそれぞれ、主制御部32に接続されている。なお、大入賞口は、主制御部32によって大入賞口駆動部56が駆動されることによって、パチンコ玉が入球しやすい開状態と入球し難い閉状態とに開閉駆動される。主制御部32は、大当たり遊技時にのみ大入賞口駆動部56を開閉駆動させる。
なお、パチンコホールには、多種多様の複数台のパチンコ機と1台のホールコンピュータ10aとが接続されている。
パチンコ機30はさらに、遊技に使用されるパチンコ玉を発射するために発射機構36を制御する発射制御部34と、発射されたパチンコ玉が始動口に入球したときに液晶表示器40における図柄の変動表示を制御する演出制御部38と、所定の入賞口(図示せず)に入球したときにスプロケットを構成要素とする払出駆動部44からのパチンコ玉の払出しを制御する払出制御部42とを備える。主制御部32は、これらの各制御部34、38、42に対して指令を行うと共に、始動口に入球したときに大当たりとするかどうかの抽選をも行っている。また、また、インターフェース58を介して、ホールコンピュータ10a及び遊技媒体貸出機60との間でデータの送受信が行われる。
遊技媒体貸出機60は、制御及び演算の主体である制御部62を備え、受け付けたプリペイドカードに記憶される各種情報の読み書きを行うカードリードライタ64、遊技者がパチンコ玉の貸出を要求する際に操作する貸出釦66、カードリードライタ64で受け付けているプリペイドカードの返却を要求する貸出釦66及びカードリードライタ64が読み取ったプリペイドカードに記憶される有価価値を表示する度数表示器70のそれぞれが、制御部62に電気的に接続されている。また、インターフェース72を介して、ホールコンピュータ10a及びパチンコ機30との間でデータの送受信が行われる。
なお、貸出釦66、カード返却釦68及び度数表示器70は、それぞれ、パチンコ機30側に配置されている。
ここで、カードリードライタ64はプリペイドカードを受け付け、受け付けたプリペイドカードに記憶される各種情報の読み書きを行っているがこれに限られずものではない。例えば、プリペイドカードに代えて、有価価値情報を記憶可能な磁気カード、ICカード、ICチップを埋め込んだコイン、フラッシュメモリ等のメモリ機能を備えたメモリカード、あるいは有価価値情報を記憶可能なメモリ機能を備えてこの情報を無線または有線を介して通信可能な携帯電話等の携帯端末により例示される記憶媒体であっても良い。さらには、各種情報が記憶されていなくとも、トークン(コイン状のもの)等の所定形状物であって、機内への投入によって有価価値を有すると認識されるものであっても良い。即ち、遊技者に対してパチンコ玉の貸し出しを行うための対価となるものであれば良い。
表示装置80aは、インターフェース88を介してホールコンピュータ10aとの間でデータの送受信が行われ、ホールコンピュータ10aから受信したデータを表示する表示器84と、表示器84に表示されるデータの変更を要求するための表示切替釦86とを備えている。本実施形態においては、最新データと過去の履歴とが表示可能となっている。なお、表示装置80aは、対応して設けられたパチンコ機30における遊技に関するデータを表示する。
ここで、表示装置80aの表示器84に表示されるデータについて、図2を参照しつつ説明する。図2は、本発明を構成する表示装置80aの表示器84に表示される昨日データの表示画面の一例を示す図である。
図2において、表示器84におけるデータの表示画面は、大当たり情報表示領域90と大当たり遊技間表示領域92と日付表示領域94とを有する。大当たり情報表示領域90及び大当たり遊技間表示領域92に表示されるデータがいつのデータであるかについては、日付表示領域94の表示で確認できる。例えば、日付表示領域94に「昨日のデータ」と表示されていれば、大当たり情報表示領域90及び大当たり遊技間表示領域92に表示されるデータが昨日のデータであることを意味する。大当たり情報表示領域90には、大当たり遊技が行われた回数、確変回数、最大出玉H、出玉N及び遊技時間tが表示される。大当たり遊技間表示領域92には、大当たり遊技が終了したのちの次の大当たり遊技までの遊技間隔を棒グラフで、及び大当たり遊技の継続回数 (確変回数)を数字で表示している。
なお、本実施形態において、表示装置80aは、大当たり情報表示領域90に大当たり遊技が行われた回数、確変回数、最大出玉H、出玉N及び遊技時間tを表示しているが、必ずしもこれらのデータ全てを表示することに限られない。大当たり回数及び出玉Nのうち少なくともいずれかのデータと遊技時間tとが表示されれば本発明の目的を達成することができる。なお、このとき、大当たり回数及び出玉Nのうち少なくともいずれかのデータと遊技時間tとがRAM18に記憶されることとなる。
また、本実施形態において、表示装置80aは、出玉Nと遊技時間tとを左右に並べて表示しているが、これに限られず、大当たり回数及び出玉Nのうちいずれかのデータと遊技時間tとが関連して表示されていれば良い。「関連付けて表示」とは、例えば、関連付けて表示したいデータを同一色にすると共に他のデータと異ならせたり、同様にして表示の大きさで関連付けたりすることが考えられる。さらには、大当たり回数及び出玉Nのうちいずれかのデータと遊技時間tとの比を算出する演算手段をホールコンピュータ10aのCPU14又は表示装置80aの表示制御部82に設け、この演算手段で算出された結果を表示装置80aの大当たり情報表示領域90に表示させるようにしても良い。このとき、単位時間当たりの大当たり回数又は単位時間当たりの出玉等のデータが表示器84に表示されることとなり、遊技者は、これから遊技を行おうとする遊技機の選択を容易に行うことができ、無駄に時間を過ごすことが回避できる。
次にパチンコ機30における制御フローについて、図3を参照しつつ説明する。ここで、図3は、パチンコ機の制御部における制御フローを示す図である。
図3において、パチンコ機30の主制御部32は、ステップ(以下「S」と表示する)10において、遊技者がハンドルを握ったかどうか、即ち、ハンドル検出センサ50による検出を待機している。ハンドル検出センサ50による検出が確認されると遊技が開始されたと判断し、ホールコンピュータ10aに対して遊技開始信号を送信する(S12)と共に、発射制御部34に対して発射制御指令する(S14)。パチンコ機30の盤面に一定の時間内に発射されたパチンコ玉の発射球数を発射球計数部46によってカウントし(S16)、カウントされた発射球数をホールコンピュータ10aに対して送信する(S18)。次に、大当たり遊技中であるかどうか確認し(S20)、大当たり遊技中でなければ始動口への入球があったかどうか確認する(S22)。始動口への入球があれば大当たり抽選を行い(S24)、演出制御部38に対して演出制御指令する(S26)。次に、S24における大当たり抽選の結果を確認し(S28)、大当たりであれば大当たり信号をホールコンピュータ10aに対して送信する(S30)。そして、払出制御部42に対して所定数のパチンコ玉の払い出しを指令する(S32)。
S20に戻り、大当たり遊技中であれば大入賞口駆動部56を駆動させることによって大入賞口を一定時間の開放と閉鎖とを繰り返す動作させる(S33)。そして、大入賞口検出センサ54によって大入賞口に入球があったかどうか確認する(S34)。S22に戻り、始動口への入球がなければ入賞口への入球があったかどうか確認する(S36)。
なお、ホールコンピュータ10aに対する発射球数の送信は、始動口または大入賞口への入球があったときに、前回の始動口または大入賞口への入球があってからの発射球数を送信するようにしても良い。
S34及びS36において、それぞれ、入賞口及び大入賞口への入球があったかどうか確認し、これらへの入球があればS32に進み、払出制御部42に対して所定数のパチンコ玉の払い出しを指令する(S32)。
払出制御部42に対してパチンコ玉の払い出しが指令されると払出駆動部44からパチンコ玉が払い出されるので、この払出球数を払出球計数部48によってカウントすることによって取得し(S38)、カウントされた払出球数をホールコンピュータ10aに対して送信する(S40)。
ホールコンピュータ10aに対して払出駆動部44から払い出された払出玉数を送信したのち、ハンドルが握られているかどうかをハンドル検出センサ50により確認する(S42)。また、S34において大入賞口への入球がなかったとき、及びS36において入賞口への入球がなかったときは、いずれもS42に進む。
S42において、ハンドル検出センサ50による検出があったときはS14に進み、発射制御部34に対して発射制御を指令し、以下、同様の処理を繰り返す。また、S42においてハンドル検出センサ50による検出がなければ遊技を終了したと判断して、ホールコンピュータ10aに対して遊技を終了したことを示す信号を送信し(S44)、一連の処理を終了する。
なお、パチンコ機30がホールコンピュータ10aに対して信号を送信するとき、複数のパチンコ機30のうち自機を識別するための信号をも同時に送信する。本実施形態においては、ホールコンピュータ10aに対して送信する信号に台番号を付して送信している。
次に、ホールコンピュータ10aにおける制御フローについて、図4〜図7を参照しつつ説明する。ここで、図4は、ホールコンピュータ10aの制御部12においてパチンコ機30とのデータ送受信についての制御フローの一例を示す図であり、図5及び図6に続く。図5は、ホールコンピュータ10aの制御部12においてパチンコ機30とのデータ送受信についての制御フローの一例を示す図であり、図4から続く。図6は、ホールコンピュータ10aの制御部12においてパチンコ機30とのデータ送受信についての制御フローの一例を示す図であり、図4から続く。図7は、ホールコンピュータ10aの制御部12において表示装置80aとのデータ送受信についての制御フローの一例を示す図である。
図4において、ホールコンピュータ10aのCPU14は、S50において、各パチンコ機30から遊技の開始信号が送信されることを確認している。遊技開始信号を受信すると、この信号を送信したパチンコ機30がどのパチンコ機30であるかを識別するために台番号を取得し(S52)、現在の日付及び時刻を時計20から取得する。なお、本日履歴記憶領域はパチンコ機30毎に設けられているので、対応するパチンコ機30の本日履歴記憶領域に記憶する。次に、このパチンコ機30から大当たり信号が送信されることを確認する(S56)。ここで、大当たり信号を受信すると、大当たり回数Mに1を加算し(S58)、この大当たり回数Mが1であるかどうか、即ち、初当たりであるかどうか確認する(S60)。大当たり回数Mが1であれば、タイマ22での計時を開始する(S62)。
S56に戻り、大当たり信号の受信がなければ、遊技終了信号を受信したかどうか確認する(S64)。ここで、遊技の終了が確認できれば、図5のS80に進む。
S62において計時を開始したのち、S64において遊技終了信号を受信しなかったとき及びS60において大当たり回数Mが1でなかったときはS66に進み、発射されたパチンコ玉数(使用玉量)Qがパチンコ機30から送信されるまで待機する(S66)。
図5において、S66で発射されたパチンコ玉数Qをパチンコ機30から受信すると、パチンコ機30から払い出されたパチンコ玉数Pを受信したかどうか確認する(S68)。ここで、パチンコ機30から払い出されたパチンコ玉数Pを受信した場合には、出玉Nの更新を行う(S70)。出玉Nの更新は、パチンコ機30から払い出されたパチンコ玉数Pと発射されたパチンコ玉数Qとの差分を加算することによって行われる。一方、パチンコ機30から払い出されたパチンコ玉数Pの受信がなければ、発射されたパチンコ玉数Qを差し引くことによって、出玉Nの更新を行う(S72)。次に、更新された出玉Nが、過去の最大出玉Hよりも大きいかどうか確認する(S74)。ここで、過去の最大出玉Hよりも更新された出玉Nの方が大きければ過去の最大出玉Hを出玉Nに置き換え(S76)、過去の最大出玉Hよりも更新された出玉Nの方が小さければ過去の最大出玉Hの更新は行われない。そして、タイマ22で計時された遊技時間t、大当たり回数M、確変回数、最大出玉H、出玉Nなどの各種データを表示装置80aに送信し(S78)、一連の処理を終了する。
図6において、S64で遊技の終了を示す信号が受信されたときは、タイマ22で計時された計時時間 (即ち、遊技時間)tをRAM18の本日履歴記憶領域に記憶する(S80)。なお、最大出玉HもRAM18に記憶される(S82)。その後、タイマ22、大当たり回数M、発射されたパチンコ玉数Q、パチンコ機30から払い出されたパチンコ玉数P、出玉N、過去の最大出玉Hなどの各種データがリセットされ(S84)、一連の処理が終了する。
また、本日履歴記憶領域には、本日の遊技データの合計値が記憶されており、時計20から取得される日付が変更されたことを確認すると、本日の遊技データの合計値が過去履歴記憶領域に記憶されると共に、本日履歴記憶領域に記憶されるデータが消去される。
図7において、ホールコンピュータ10aのCPU14は、表示装置80aから表示切替要求の受信を確認している(S90)。表示装置80aから表示切替要求を受信すると、要求されているデーを確認する。即ち、いずれのパチンコ機30に対応して設けられたものであるかを識別するための識別番号及びRAM18の過去履歴記憶領域に記憶されるデータのうちいずれのデータを要求されているかを確認し(S92)、識別番号が対応し且つ要求されているデータを表示装置80aに送信する(S94)。従って、台番号「1」の遊技機における昨日の遊技データの要求であれば、台番号「1」に対応する過去履歴記憶領域の昨日データのうち遊技時間、大当たり回数及び出玉Nのデータを送信し、一連の処理を終了する。また、一昨日の遊技データの要求であれば一昨日のデータのうち遊技時間、大当たり回数及び出玉Nのデータを送信する。S90に戻って、表示切替要求を受信していなければ、RAM18の本日履歴記憶領域に記憶されるデータのうち遊技時間t、大当たり回数及び出玉Nのそれぞれの合計値のデータを送信し(S96)、一連の処理が終了する。
次に、表示装置80aにおける制御フローについて、図8を参照しつつ説明する。ここで、図8は、表示装置80aの表示制御部82における制御フローの一例を示す図である。
図8において、表示装置80aの表示制御部82は、ホールコンピュータ10a から遊技時間t、大当たり回数及び出玉N等の各種データの受信を待機している(S100)。各種データを受信すると、受信したデータを表示器84に表示する(S102)。次に、表示切替釦86の操作があったかどうか確認する(S104)。表示切替釦86の操作があればホールコンピュータ10aに対してデータの送信を要求し(S106)、表示切替釦86の操作がなければS100に戻る。なお、表示切替釦86を1回押下した場合には昨日の遊技データを、2回押下した場合には一昨日の遊技データを、それ以上の回数を押下した場合にはさらに過去の遊技データの送信を要求する。S106においてホールコンピュータ10aに対してデータの送信を要求したのちは、要求したデータがホールコンピュータ10aから受信されることを待機する(S108)。ホールコンピュータ10aからデータを受信すると、表示器84の表示画面に受信したデータを表示する(S110)。ここでは、遊技時間t、大当たり回数及び出玉Nを表示する。そして、一定時間が経過するまで待機し(S112)、一定時間が経過するとS100に戻り、以下、同様の処理を繰り返し行う。即ち、ホールコンピュータ10aから受信したデータを一定時間表示したのちは、一連の処理を繰り返し行うこととなる。
以上のように、本実施の形態の遊技装置1は、遊技が開始されたことを検出するハンドル検出センサ50と、ハンドル検出センサ50によって遊技の開始が検出されたのち通常遊技状態から大当たり遊技状態へ移行したときに計時を開始するタイマ22と、通常遊技状態から大当たり遊技状態への移行を制御する主制御部32と、通常遊技状態から大当たり遊技状態へ移行した回数及び出玉Nを記憶するRAM18と、タイマ22で計時された計時時間とRAM18に記憶される大当たり回数及び出玉Nとが、表示器84の表示画面のなかで同じ表示領域(大当たり情報表示領域90)に表示されることによって関連付けられている。従って、大当たり回数や出玉Nのみでなく遊技時間tも表示されるので、遊技時間tに対する大当たり回数や出玉Nを把握することができる。その結果、遊技者は不安にかられることなくこれから遊技を行おうとする遊技機を選択することが可能となる。
また、上述の実施の形態において、ホールコンピュータ10aの制御部12は時計20から現在の日付を取得し、遊技時間t、大当たり回数、出玉Nを日毎のデータとしてRAM18に記憶している。これにより、遊技時間tと大当たり回数との関係又は遊技時間tと出玉Nとの関係が日毎の情報として表示装置80aに表示されるので、遊技者は、より安心してこれから遊技を行おうとする遊技機を選択することが可能となる。
また、上述の実施の形態において、大入賞口等への入球に応じてパチンコ玉が払い出され、通常の遊技状態から大当たり遊技状態へ移行したのちに払い出されたパチンコ玉の量を計数している。そして、計数されたパチンコ玉の量が表示装置80aの表示器84に表示される。これにより、どの程度の長さに亘って遊技を行えば、目標とするパチンコ玉の量を獲得できるかといったことを推測することが可能となり、興趣を高めることができる。
また、上述の実施の形態において、表示装置80aの表示器84には、遊技時間t、大当たり回数及び出玉Nが同一画面上において同時に表示されている。これにより、遊技者は両者の関係を容易に把握することが可能となる。従って、遊技者は、これから遊技を行おうとする遊技機を選択するための時間を無駄に費やす必要がなくなる。
なお、本発明は、上記の好ましい実施形態に記載されているが、本発明はそれだけに制限されない。本発明の精神と範囲から逸脱することのない様々な実施形態が可能である。例えば、上述の実施形態において、遊技装置1は、ホールコンピュータ10aとパチンコ機30と遊技媒体貸出機60と表示装置80aとを備えているが、これに限られず、例えば、パチンコ機30に代えてスロットマシンであっても良い。この場合、遊技には、パチンコ玉に代えてメダルが用いられることが多い。ただし、遊技を行う媒体としては、パチンコ玉やメダルは代表例であって、これに限られるものではない。即ち、遊技媒体として機能するものであれば良い。
また、上述の実施形態において、遊技装置1は、ホールコンピュータ10aとパチンコ機30と遊技媒体貸出機60と表示装置80aとを備えているが、記載の遊技媒体貸出機60は必ずしも必須の構成要件ではなく、パチンコ機30に有価価値を有する媒体を投入してパチンコ玉の貸出を受けても良い。
また、上述の実施形態において、表示装置80aは、各パチンコ機30に対応して設けられ、この対応するパチンコ機30におけるデータを表示しているが、これに限られない。例えば、複数台のパチンコ機30に対応して設けられ、この複数台のパチンコ機30におけるデータを一括表示または分割表示しても良い。
また、上述の実施形態において、大当たり抽選に当選したことを条件に通常遊技状態から大当たり遊技状態へ移行しているが、これに限られない。例えば、いわゆる「羽根物」とよばれる第二種のパチンコ機であればVゾーンとよばれる所定の入賞口に入賞したこと、いわゆる「権利物」とよばれる第三種のパチンコ機であれば抽選に加えて所定の入賞口に入賞するなどの条件を満たすことが、通常遊技状態から特別遊技状態へ移行するための条件となる。さらに、スロットマシンであれば、大当たり抽選に当選し且つ所定の図柄の組み合わせで停止させることが条件となる。これらに代表される所定の条件が成立したことに応じて通常遊技状態から大当たり遊技状態へ移行する。
また、上述の実施形態において、主制御部32は、入賞口または大入賞口への入球が検出されると払出制御部42に対してパチンコ玉の払い出しを指令しているが、これに限られるものではなく、パチンコ玉に変換可能な有価価値であっても良い。例えば、パチンコ玉数を電子データに変換したものなどが考えられる。このとき、払出駆動部44に代えて電子データとして遊技者に払いだす(付与する)装置が設けられる。従って、払出駆動部44から払い出される「遊技媒体」としては、そのまま直接遊技に供することができる媒体に限られないことを意味する。
また、上述の実施形態において、ハンドル検出センサ50における検出が確認されたことをもって遊技の開始としているが、これに限られるものではない。例えば、発射球計数部46または払出球計数部48においてパチンコ玉をカウントしたとき、始動口入球センサ52により入球が検出されたとき、発射制御部34、演出制御部38または払出制御部42に対して制御指令したとき、遊技媒体貸出機60からパチンコ玉の貸出要求を受けたとき、遊技媒体貸出機60のカードリードライタ64にプリペイドカードが投入されたときなどをもって遊技の開始としても良い。
また、上述の実施形態において、ハンドル検出センサ50において検出されなかったことをもって遊技の終了としているが、これに限られるものではない。例えば、発射球計数部46または払出球計数部48において所定時間以上に渡ってパチンコ玉をカウントしなくなったとき、始動口入球センサ52において所定時間以上入球が検出されなかったとき、発射制御部34、演出制御部38または払出制御部42に対して所定時間以上に渡って制御指令がなかったとき、カードリードライタ64に投入されるカードが変更されたとき、出玉がプラスであるにも関わらずパチンコ玉の貸出操作があったときなどをもって遊技の終了としても良い。
また、上述の実施形態において、通常遊技状態から大当たり状態へ移行したことに応じてタイマ22により計時を開始しているが、これに限られるものではなく、遊技が開始されてから初当たりとなるまでの間であれば、タイマ22による計時の開始時は限られるものではない。
また、上述の実施形態において、表示装置80aの表示器84における大当たり情報表示領域90には、大当たり回数と確変回数と最大出玉Hと出玉Nと遊技時間tとが表示されているが、これに限らず、大当たり回数を示す情報と遊技時間tを示す情報とが表示されていても良く、出玉Nを示す情報と遊技時間tを示す情報とが表示されていても良い。大当たり回数を示す情報としては、例えば、棒グラフ等によって回数を示したりすることが考えられ、出玉Nを示すデータとしては、例えば、出玉Hの概算値、パチンコ玉を入れる箱(通称「ドル箱」と呼ばれている)の数などが考えられる。また、遊技時間を示すデータとしては、例えば、遊技開始時刻と遊技終了時刻とを表示することが考えられる。
さらには、大当たり情報表示領域90には、初当たりからの遊技時間tを表示することに代えて、遊技を開始してからの時間を表示しても良い。
また、上述の実施形態において、表示装置80aの表示器84における大当たり情報表示領域90には、出玉Nと遊技時間tとが左右に隣接して表示されているが、これに限られず、上下に隣接して表示するものであっても良い。さらに、必ずしも隣接している必要はなく、大当たり情報表示領域90に表示されるデータのうち出玉N及び遊技時間tのみを、他のデータと異なる色で表示したり、大きさを変えたりして表示するものであっても良い。加えて、最大出玉Hと初当たりからの遊技時間tとを単に表示している場合のみであっても良い。なお、出玉Nが表示されず、大当たり回数と遊技時間tとが表示される場合には、出玉Nに代えて大当たり回数が遊技時間tと隣接して表示される等、関連付けて表示されることが好ましい。
また、上述の実施形態において、表示器84の大当たり情報表示領域90に表示されるデータの切り替えは、表示切替釦86を押下することによって行われているが、必ずしも釦を押下するものに限られず、他の方法によって操作するものであっても良い。さらには、操作によらず、音声認識等によって大当たり情報表示領域90における表示を切り替えるようにしても良い。
また、上述の実施形態において、タイマ22がホールコンピュータ10aの制御部12に接続されているが、これに限られず、パチンコ機30の主制御部32に接続されていても良い。
また、上述の実施形態において、大当たり回数、出玉N及び遊技時間tが、表示装置80aの表示器84に表示されているがこれに限られず、パチンコ機30の液晶表示器40に表示されるようにしても良い。このとき、RAM18に記憶される本日履歴記憶領域及び過去履歴記憶領域は、パチンコ機30の主制御部32に記憶されることが好ましい。