JP2006141778A - バルーンカテーテル用ガイドカテーテルセット体 - Google Patents

バルーンカテーテル用ガイドカテーテルセット体 Download PDF

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Abstract

【課題】冠動脈に対してガイドカテーテルの先端を容易に係合でき,しかも係合状態をしっかりと維持できるようにする。
【解決手段】外ガイドカテーテル1の先端部付近の形状が,その先端1aを冠動脈61(62)に対する係合状態を維持するのに好適な第1湾曲形状とされる(図8)。外ガイドカテーテル1内に内ガイドカテーテル2を挿入したセット体の状態では,先端部付近の形状が,セット体の先端を冠動脈に対して容易に係合させる上で好適な第2湾曲形状とされる(図7)。
先端部付近が係合作業容易化の上で好ましい第1湾曲形状(図18実線)とされたガイドカテーテル11内に,形状変更用ガイドワイヤ12を挿入したセット体の状態では,係合維持に好適な第2湾曲形状とされる(図18波線)。
【選択図】 図1

Description

本発明は,バルーンカテーテルを冠動脈に挿入するときに用いられるバルーンカテーテル用ガイドカテーテルセット体に関するものである。
心筋梗塞等の原因となる冠動脈の狭さく部位を広げて正常な状態に戻すために,バルーンカテーテルが用いられる。すなわち,バルーンカテーテルを経皮的に血管内に挿入して上行大動脈に導いて,バルーンカテーテルの先端にあるバルーンを上行大動脈から冠動脈内に挿入させ,バルーンが狭さく部位に位置した状態でバルーンを膨らませることにより,狭さく部位を拡張することが行われている。
バルーンカテーテルを冠動脈内に導くために,非特許文献1に示すように,ガイドカテーテルが用いられる。すなわち,ガイドカテーテルを経皮的に血管内に挿入して上行大動脈に導き,この上行大動脈に開口されている冠動脈にガイドカテーテルの先端を係合させた状態とする。この係合状態で,バルーンカテーテルを,ガイドカテーテル内に挿入していくことにより,バルーンカテーテル(の先端部にあるバルーン)が,ガイドカテーテルを案内として冠動脈内に挿入されることになる。
ガイドカテーテルは,手術者の操作によって,その先端を冠動脈に容易に係合可能であることが要求される。このため,ガイドカテーテルの先端から基端側に向けての所定長さ範囲は,係合を容易に行うのに好ましい湾曲形状とされるのが一般的である。この係合を容易にするための上記湾曲形状(を有するガイドカテーテル)としては,右冠動脈用としてはジャドキンスJR型が,また左冠動脈用としてはジャドキンスJL型が採択されることが多い。
南部伸介著 「イラストで見るPTCA手技」 (株)永井書店 平成12年6月20日(第1版第3刷)
ところで,ガイドカテーテル先端を冠動脈に係合させた状態で,バルーンカテーテル(のバルーン)を冠動脈の狭さく部位に挿入していく際に,症例によってはバルーンを冠動脈の狭さく部位に挿入しずらい状況が往々にして生じる。この場合、手術者はバルーンカテーテルをかなり強く押し込む操作を行うことになり,このため,ガイドカテーテルには,冠動脈からの係合がはずれる方向の反力が大きく作用し,ガイドカテーテル先端の冠動脈に対する係合が不用意に外れてしまう事態を生じやすくなる。
ガイドカテーテルによっては,その先端から基端側に向けての所定長さ範囲の湾曲形状を工夫することにより,ガイドカテーテルの先端を冠動脈に係合させた状態において,上記所定長さ範囲の一部がカプス反対側面(上行大動脈内壁面のうちガイドカテーテル先端が係合される冠動脈とは反対側の内壁面)に当接されるようにして,カプス反対側面によって前記反力を受けるようにすることも考えられる。しかしながら,ガイドカテーテルの先端を冠動脈に容易に係合させるという強い要請から,カプス反対側面への当接長さが不十分であったり,あるいはカプス反対側面への当接位置が係合対象となる冠動脈の指向方向と交差する方向に大きくずれた位置となってしまい,前述した反力を受けてガイドカテーテルの先端が冠動脈から外れてしまう事態を確実に防止するにはさらなる工夫が要求される。
本発明は以上のような事情を勘案してなされたもので、その目的は、冠動脈に対してガイドカテーテル先端を容易に係合させることができ,しかもこの係合状態をしっかりと維持できるようにしたバルーンカテーテル用ガイドカテーテルセット体を提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明にあっては,基本的に,補助的な部材を利用して,ガイドカテーテルの所定長さ範囲の湾曲形状を,冠動脈に係合させるときと,冠動脈へ係合した後とで変更できるようにしてある。
具体的には,本発明にあってはその第1の解決手法として,次のようにしてある。すなわち、特許請求の範囲における請求項1に記載のように、
経皮的に血管内に挿入されて上行大動脈に導かれ,先端が冠動脈に係合されるバルーンカテーテル用ガイドカテーテルセット体であって,
細長筒状の外ガイドカテーテルと,
細長筒状とされ,前記外ガイドカテーテルに対してその基端側から抜き差し可能に挿入される内ガイドカテーテルと,
を備え,
前記外ガイドカテーテルは,外力が作用しない自由状態において,その先端から基端側に向けての所定長さ範囲が第1湾曲形状とされ,
前記内ガイドカテーテルの先端が前記外ガイドカテーテルの先端付近に位置するように該内ガイドカテーテルを該外ガイドカテーテル内に挿入したセット体の状態では,該セット体の先端から該外ガイドカテーテルの前記所定長さ範囲までの形状が,前記第1湾曲形状から変化された第2湾曲形状とされ,
前記第1湾曲形状は,前記第2湾曲形状に比して,前記外ガイドカテーテルの先端を冠動脈に係合させた状態を維持するのに好適な形状に設定され,
前記第2湾曲形状は,前記第1湾曲形状に比して,前記セット体の先端を冠動脈に係合させるのに好適な形状に設定されている,
ようにしてある。
上記解決手法によれば,当初は,内ガイドカテーテルを利用した第2湾曲形状として,セット体の先端つまり外ガイドカテーテルの先端を冠動脈へ容易に係合させることができる。外ガイドカテーテルの先端を冠動脈に係合させた後は,内ガイドカテーテルを引き抜いて第1湾曲形状とすることにより,外ガイドカテーテルの先端を冠動脈に対してしっかりと係合させておく状態が確保されることになる。
上記第1の解決手法を前提とした好ましい態様は、特許請求の範囲における請求項2〜請求項11に記載のとおりである。すなわち,
前記第1湾曲形状は,前記外ガイドカテーテルの先端を冠動脈に係合させた状態で,該外ガイドカテーテルのうち前記所定長さ範囲の一部が上行大動脈の内壁面のうちカプス反対側面に当接可能な形状に設定され,
前記第2湾曲形状は,前記セット体の先端を冠動脈に係合させた状態で,前記所定長さ範囲が前記上行大動脈の内壁面のうちカプス反対側面に当接しない形状に設定されている,
ようにすることができる(請求項2対応)。
前記第1湾曲形状は,前記外ガイドカテーテルの先端を冠動脈に係合させた状態で,該外ガイドカテーテルのうち前記所定長さ範囲の一部が上行大動脈の内壁面のうちカプス反対側面に当接可能な形状に設定され,
前記第2湾曲形状は,前記セット体の先端を冠動脈に係合させた状態で,前記所定長さ範囲が前記上行大動脈の内壁面のうちカプス反対側面に当接するもののその当接長さが該第1湾曲形状の場合に比して短くなるように設定されている,
ようにすることができる(請求項3対応)。
前記第1湾曲形状は,前記外ガイドカテーテルの先端を冠動脈に係合させた状態で,該外ガイドカテーテルのうち前記所定長さ範囲の一部が上行大動脈の内壁面のうちカプス反対側面に当接可能な形状に設定され,
前記第2湾曲形状は,前記セット体の先端を冠動脈に係合させた状態で,前記所定長さ範囲が前記上行大動脈の内壁面のうちカプス反対側面に当接するものの,その当接位置が該第1湾曲形状の場合に比して,カプス反対側面のうち該外ガイドカテーテルの係合対象となる冠動脈の指向方向と交差する方向において,大きくずれた位置となるように設定されている,
ようにすることができる(請求項4対応)。
請求項2〜請求項4によれば,第1湾曲形状と第2湾曲形状とのより具体的な相違の態様が提供される。特に,請求項2の場合は,第2湾曲形状は,セット体の先端を冠動脈に係合させたときにその所定長さ範囲がカプス反対側面に当接しないので,セット体の先端を冠動脈へ係合させることが極めて容易となる。
前記第2湾曲形状は,前記内ガイドカテーテルの先端が前記外ガイドカテーテルの先端から飛び出さない状態での形状とされている,ようにすることができる(請求項5対応)。この場合、内ガイドカテーテルは,外ガイドカテーテルの先端から飛び出さないので,外ガイドカテーテルを内ガイドカテーテルの存在にかかわらず冠動脈に直接係合させることができ,係合作業の容易化の上でより一層好ましいものとなる。
前記第2湾曲形状は,前記内ガイドカテーテルの先端が前記外ガイドカテーテルの先端から若干飛び出した状態での形状とされている,ようにすることができる(請求項6対応)。この場合、セット体で構成される第2湾曲形状を,内ガイドカテーテルの先端部をも利用して形成することとなって,外ガイドカテーテルのみによって第2湾曲形状を形成するよりも形状設定の自由度を高めることができる。
前記第1湾曲形状は,前記第2湾曲形状に比して,湾曲度合いが大きくなるように設定されている,ようにすることができる(請求項7対応)。この場合、内ガイドカテーテルによって外ガイドカテーテルの湾曲度合いを弱める作用によって,第2湾曲形状を得ることができる。
前記第2湾曲形状は,右冠動脈用となるジャドキンスJR型ガイドカテーテルの形状に近似した形状とされている,ようにすることができる(請求項8対応)。この場合、第2湾曲形状を,右冠動脈用として多く採択されていて手術者が取扱に慣れているジャドキンスJR型に近似した形状に設定して,外ガイドカテーテル先端を冠動脈に係合させる作業を極めて容易に行わせることができる。
前記第1湾曲形状は,前記第2湾曲形状に比して,湾曲度合いが小さくなるように設定されている,ようにすることができる(請求項9対応)。この場合、内ガイドカテーテルによって外ガイドカテーテルの湾曲度合いを強める作用によって,第2湾曲形状を得ることができる。
前記第2湾曲形状は,左冠動脈用となるジャドキンスJL型ガイドカテーテルの形状に近似した形状となるように設定されている,ようにすることができる(請求項10対応)。この場合、第2湾曲形状を,左冠動脈用として多く採択されていて手術者が取扱に慣れているジャドキンスJL型に近似した形状に設定して,外ガイドカテーテル先端を冠動脈に係合させる作業を極めて容易に行わせることができる。
前記内ガイドカテーテルは,外力が作用しない自由状態では,その全長に渡ってほぼ直線状とされている,ようにすることができる(請求項11対応)。この場合、内ガイドカテーテルとして簡単な構造のものとすることができ,また第2湾曲形状を得るのに際して外ガイドカテーテルに対する内ガイドカテーテルの相対回転位置を問題としないので,確実かつ容易に第2湾曲形状を形成することができる。
前記目的を達成するため、本発明はその第2の解決手法として次のようにしてある。すなわち、特許請求の範囲における請求項12に記載のように,
経皮的に血管内に挿入されて上行大動脈に導かれ,先端が冠動脈に係合されるバルーンカテーテル用ガイドカテーテルセット体であって,
細長筒状のガイドカテーテルと,
前記ガイドカテーテルに対してその基端側から抜き差し可能とされ,先端が該ガイドカテーテルの先端から突出しない長さに設定された形状変更用ガイドワイヤと,
を備え,
前記ガイドカテーテルは,外力が作用しない自由状態において,先端から基端側に向けての所定長さ範囲が第1湾曲形状とされ,
前記形状変更用ガイドワイヤの先端が前記ガイドカテーテルの先端付近に位置するように該形状変更用ガイドワイヤを該ガイドカテーテル内に挿入したセット状態では,該ガイドカテーテルの前記所定長さ範囲の形状が,前記第1湾曲形状から変形された第2湾曲形状とされ,
前記第1湾曲形状は,前記第2湾曲形状に比して,前記ガイドカテーテルの先端を冠動脈に係合させるのに好適な形状に設定され,
前記第2湾曲形状は,前記第1湾曲形状に比して,前記ガイドカテーテルの先端を冠動脈に係合させた状態を維持するのに好適な形状に設定されている,
ようにしてある。
上記解決手法によれば,ガイドカテーテルを冠動脈に係合させる際には,形状変更用ガイドワイヤが挿入されていない状態でのガイドカテーテルのみが用いられ,このときガイドカテーテルは冠動脈に対する係合に適した湾曲形状(第1湾曲形状)とされているので,ガイドカテーテル先端を冠動脈に対して容易に係合させることができる。また,ガイドカテーテル先端を冠動脈に係合させた後は,形状変更用ガイドワイヤをガイドカテーテルに挿入することにより,ガイドカテーテルが第2湾曲形状に変形されて,ガイドカテーテル先端の冠動脈に対する係合状態をしっかりと維持させることができる。なお,バルーンカテーテルは,ガイドワイヤが挿入された状態でもって行われることになる。
上記第2の解決手法を前提とした好ましい態様は、特許請求の範囲における請求項13以下に記載のとおりである。すなわち,
前記第2湾曲形状は,前記ガイドカテーテルの先端を冠動脈に係合させた状態で,該ガイドカテーテルの前記所定長さ範囲の一部が上行大動脈の内壁面のうちカプス反対側面に当接される形状に設定され,
前記第1湾曲形状は,前記ガイドカテーテルの先端を冠動脈に係合させた状態において,該ガイドカテーテルのうち前記所定長さ範囲が上行大動脈の内壁面のうちカプス反対側面に当接しない形状に設定されている,
ようにすることができる(請求項13対応)。
前記第2湾曲形状は,前記ガイドカテーテルの先端を冠動脈に係合させた状態で,該ガイドカテーテルの前記所定長さ範囲の一部が上行大動脈の内壁面のうちカプス反対側面に当接される形状に設定され,
前記第1湾曲形状は,前記ガイドカテーテルの先端を冠動脈に係合させた状態で,前記所定長さ範囲が前記上行大動脈の内壁面のうちカプス反対側面に当接するもののその当接長さが該第2湾曲形状の場合に比して短くなるように設定されている,
ようにすることができる(請求項14対応)。
前記第2湾曲形状は,前記ガイドカテーテルの先端を冠動脈に係合させた状態で,該ガイドカテーテルの前記所定長さ範囲の一部が上行大動脈の内壁面のうちカプス反対側面に当接される形状に設定され,
前記第1湾曲形状は,前記ガイドカテーテルの先端を冠動脈に係合させた状態で,前記所定長さ範囲が前記上行大動脈の内壁面のうちカプス反対側面に当接するものの,その当接位置が該第2湾曲形状の場合に比して,カプス反対側面のうち該ガイドカテーテルの係合対象となる冠動脈の指向方向と交差する方向において,大きくずれた位置となるように設定されている,
ようにすることができる(請求項15対応)。
上記請求項13〜請求項15によれば,第1湾曲形状と第2湾曲形状とのより具体的な相違の態様が提供される。特に,請求項13の場合は,第1湾曲形状は,ガイドカテーテルの先端を冠動脈に係合させたときにその所定長さ範囲がカプス反対側面に当接しないので,ガイドカテーテルの先端を冠動脈へ係合させることが極めて容易となる。
前記形状変更用ガイドワイヤは,外力が作用しない自由状態では,その全長に渡ってほぼ直線状とされている,ようにすることができる(請求項16対応)。この場合、形状変更用ガイドワイヤの構造を簡単な構造とすることができ,また第2湾曲形状を得るのに際してガイドカテーテルに対する形状変更用ガイドワイヤの相対回転位置を問題としないので,確実かつ容易に第2湾曲形状を形成することができる。
前記第1湾曲形状は,左冠動脈用となるジャドキンスJL型ガイドカテーテルの形状に近似した形状,または右冠動脈用となるジャドキンスJR型ガイドカテーテルの形状に近似した形状となるように設定されている,ようにすることができる(請求項17対応)。この場合、第1湾曲形状を,左冠動脈用あるいは右冠動脈用として多く採択されていて手術者が取扱に慣れているジャドキンスJL型またはjR型に近似した形状に設定して,ガイドカテーテル先端を冠動脈に係合させる作業を極めて容易に行わせることができる。
前記形状変更用ガイドワイヤをもっとも奥深く前記ガイドカテーテル内に挿入したときに,該形状変更用ガイドワイヤの先端が該ガイドカテーテルの先端から飛び出ないように設定されている,ようにすることができる(請求項18対応)。この場合、形状変更用ガイドワイヤによって冠動脈を不用意に損傷させないようにする上で好ましいものとなる。
本発明によれば,ガイドカテーテル先端を冠動脈に対して係合させる作業の容易化と,係合状態のしっかりとした維持との両方の要求を共に十分に満足させることができる。
図1〜図8の説明
図1〜図5は,内外2つのガイドカテーテルを用いた第1実施形態を示すものであり,右冠動脈用として用いられる場合を示す。この第1実施形態では,内外のガイドカテーテルのセット体を利用して得られる湾曲形状(第2湾曲形状)が,図6に示すジャドキンスJR型のガイドカテーテルの形状に近似した形状を得る場合としてある。
まず,図1において,1は外ガイドカテーテル,2は内ガイドカテーテルである。外ガイドカテーテル1は,細長筒状とされて,その先端1aから基端部1b側に向けて所定長さ範囲Lが,第1湾曲形状として設定されている。この所定長さ範囲Lよりも基端部1b側は,通常のガイドカテーテルと同様にほぼ直線状に設定されている。外ガイドカテーテル1に外力が作用しない自由状態では,上記第1湾曲形状が,図6に示すジャドキンスJR型のガイドカテーテル50の湾曲形状よりも,湾曲度合いが強いものとなっている(曲率半径が小さい)。とりわけ,図1に示す自由状態での外ガイドカテーテル1の湾曲形状は,図6に示すジャドキンスJR型のガイドカテーテル50の先端部50aのほぼ指向線上において,湾曲形状が凸となる方向に向けて大きく膨らませた形状に近似されている。
内ガイドカテーテル2は,外ガイドカテーテル1と同様に細長筒状とされているが,その全長に渡ってほぼ直線状とされ,かつその全長は外ガイドカテーテル1の全長よりもわずかに短く設定されている。そして,内ガイドカテーテル2の外径は,外ガイドカテーテル1内に挿入できるように,外ガイドカテーテル1の内径よりもわずかに小さく設定されている。内ガイドカテーテル2を外ガイドカテーテル1内にもっとも深く挿入された状態において,その先端部側の状態が図2に示され,その基端部側の状態が図3に示される。このように,内ガイドカテーテル2を外ガイドカテーテル1にもっとも深く挿入したセット体の状態では,内ガイドカテーテル2の先端2aは,外ガイドカテーテル1の先端1aよりも飛び出さないようにされている。
内ガイドカテーテル2を外ガイドカテーテル1内にその基端側からもっとも深く挿入したセット体の状態(図2,図3の状態)では,外ガイドカテーテル1の前記所定長さ範囲における湾曲形状が,前記第1湾曲形状から変形された第2湾曲形状に変化される。第2湾曲形状の例が,図4あるいは図5に示される。すなわち,直線状の内ガイドカテーテル2が挿入されることにより,外ガイドカテーテル1の第1湾曲形状部分は,内ガイドカテーテル2によって直線状となるような力を受けて,その湾曲度合いが小さくされる。より具体的には,外ガイドカテーテル1は,その第1湾曲形状が,図1における上下方向高さ(外ガイドカテーテル1の基端部側において長く伸びる直線状部分と略直交する方向の高さ)が小さくなるように,かつ左右方向長さ(外ガイドカテーテル1の基端部側において長く伸びる直線状部分が伸びる方向の長さ)が長くなるように変形される。図4は,内ガイドカテーテル2として比較的軟質な(比較的曲げ剛性の小さい−しならせた場合の反力が比較的小さい)ものを用いた場合であり,図5は内ガイドカテーテル2として図4の場合よりもより硬い(曲げ剛性の大きい−しならせた場合の反力が比較的大きい)ものを用いた場合である。図5における第2湾曲形状は,図6に示すジャドキンスJR型のガイドカテーテル50の形状に極めて近似した形状とされる。図4の湾曲形状は,図5の湾曲形状よりも,図1に示す外ガイドカテーテル1の第1湾曲形状により近い形状となる。
外ガイドカテーテル1としては,例えば,既存のガイドカテーテルをその湾曲形状のみを加工(図1に示す所望の湾曲形状に熱加工)することにより得ることができる。また,内ガイドカテーテル2としては,例えば,既存のガイドカテーテルの中から,外径が外ガイドカテーテル1の内径よりも小さい適宜のものを選択することにより得られる。勿論,内外の各ガイドカテーテル1,2は,体外からその位置を確認できるようにX線不透過とされている。また,内外のガイドカテーテル1,2は,互いにセットものとして1つの包装袋に滅菌状態で梱包されるか,または別々に包装袋で滅菌状態で準備され,医師の選択でガイドカテーテル1,2を自由に症例に合わせてセットの組み合わせを選択できるように提供される(使用後は共に廃棄される使い捨てとされる)。
次に,図7,図8を参照しつつ,図1の内外のガイドカテーテル1,2を用いて外ガイドカテーテル1の先端1aを冠動脈に係合させることについて説明するが,内外のガイドカテーテル1と2のセット体によって得られる第2湾曲形状としては,図5に示すものを用いるものとする(図4に示すものを用いる場合も使用方法そのものは同じ)。なお,内外のガイドカテーテル1と2とは,あらかじめセット体として手術者の手元に用意され,使用後は廃棄されるものである。
まず,内ガイドカテーテル2を外ガイドカテーテル1に挿入してなるセット体とされたものが,経皮的に血管内に挿入されて,外ガイドカテーテル1の先端1aが,上行大動脈60内に導かれる(図7,図8は,患者の太腿から経皮的に血管内に挿入された場合が示される)。この場合,図示を略すガイドワイヤが,その先端が上行大動脈内に位置するように,あらかじめ経皮的に血管内に挿入され,このガイドワイヤを案内として,内外のガイドカテーテル1と2のセット体が血管内に挿入されて,外ガイドカテーテル1の先端1aが上行大動脈60内に導かれることになる。
外ガイドカテーテル1の先端1aが上行大動脈60内に導かれるセット体の状態では,その湾曲形状が図5に示す第2湾曲形状とされているので,上行大動脈60に開口されている右冠動脈61に対して外ガイドカテーテル1の先端1aを係合させる作業がしやすい湾曲形状となっている。したがって,手術者は,容易に,外ガイドカテーテル1の先端1aを右冠動脈に係合させることができる。外ガイドカテーテル1の先端1aが右冠動脈61に係合された状態が,図7に示される。
外ガイドカテーテル1の先端1aが右冠動脈61に係合された図7の状態が確認された後は,内ガイドカテーテル2が対外に引き抜かれる。この内ガイドカテーテル2の対外への引き抜きによって,外ガイドカテーテル1は,図1に示す第1湾曲形状に復帰するように弾性変形して,前述した所定長さ範囲Lの一部が,カプス反対側面60aに当接された図8に示す状態となる。なお,カプス反対側面60aは,上行大動脈60の内壁面のうち,外ガイドカテーテル1の係合対象となる右冠動脈61(の上行大動脈60への開口部位)とは反対側に位置する内壁面である。
図8の状態から,図示を略すバルーンカテーテルを外ガイドカテーテル1の基端側から挿入して,外ガイドカテーテル1を案内として,バルーンが右冠動脈61内に挿入される。このバルーンを右冠動脈61内に挿入するとき,強く挿入させる操作を行うと,外ガイドカテーテル1の先端1aが右冠動脈61から抜け出る方向の反力が作用するが,この反力はカプス反対側面に受け止められて,外ガイドカテーテル1の先端1aが右冠動脈61から抜け出てしまう係合解除が確実に防止されることになる。なお,図7,図8において,62は左冠動脈である。
図9の説明
図9は,本発明の第2の実施形態を示すもので,内外のガイドカテーテル1と2とによって第2湾曲形状を得る場合の別の例を示す。すなわち,図9の例では,内外のガイドカテーテル1と2のセット体としたときに,内ガイドカテーテル2の先端2aが,外ガイドカテーテル1の先端1aから若干飛び出た形状とされる(図3に示すように,内ガイドカテーテル2を外ガイドカテーテル1に対してもっとも深く挿入した状態において,内ガイドカテーテル2の先端2aが外ガイドカテーテル1の先端1aから飛び出る)。そして,この飛び出た内ガイドカテーテル2の先端2aから外ガイドカテーテル1の所定長さ範囲の部分によって得られる第2湾曲形状が,図6に示すジャドキンスJR型のガイドカテーテル50の形状と近似する形状となるようにしてある。なお,外ガイドカテーテル1の自由状態での湾曲形状は,図1に示す第1湾曲形状とほぼ同じである。
図9に示す例の使用に際しては,右冠動脈61に対しては,当初は,内外のガイドカテーテル1と2のセット体のうち,内ガイドカテーテル2の先端2aが係合される。この後,外ガイドカテーテル1を内ガイドカテーテル2に対して若干おし進めることにより,外ガイドカテーテル1の先端1aが右冠動脈61に係合される。外ガイドカテーテル1の先端1a右冠動脈61に係合されたことが確認された後,内ガイドカテーテル2が対外へ引き抜かれることになる(図8の状態が得られる)。
図10,図11の説明
図10,図11は,それぞれ,内ガイドカテーテル2の変形例を示すものである。すなわち,図1の場合は内ガイドカテーテル2が全体的に直線状とされているが,図10,図11のものは,内ガイドカテーテル2の先端部が若干湾曲あるいは屈曲されたものとなっている。このように,内ガイドカテーテル2の先端部が湾曲あるいは屈曲されたものを用いた場合は,特に,図9のように内ガイドカテーテル2の先端2aを外ガイドカテーテル1の先端1aから若干飛び出るようにして,外ガイドカテーテル1の湾曲形状と共働して第2湾曲形状を構成する場合に好適となる。
図12〜図15の説明
図12〜図13は,内外のガイドカテーテル1,2のセット体によって得られる第2湾曲形状が,ジャドキンスJL型の形状に近似するようにした場合を示す。すなわち,図12は,それぞれ自由状態にある外ガイドカテーテル1と内ガイドカテーテル2を示すが,,内ガイドカテーテル2が外ガイドカテーテル1よりも先端方向に若干長くなるように設定されて,内ガイドカテーテル2の先端部が湾曲方向内方側に向けて屈曲した形状となっている(屈強部が符号2bで示される)。そして,各ガイドカテーテル1,2の先端から基端側に向けての所定長さ範囲の湾曲度合いは,内ガイドカテーテル2と外ガイドカテーテル1とでほぼ同じとなっている(屈曲部2b部分を除いた部分の湾曲形状が,外ガイドカテーテル1と内ガイドカテーテル2とでほぼ同じ)。そして,図13に示すセット体の状態では,内ガイドカテーテル2の屈曲部2bが外ガイドカテーテル1の先端1aから飛び出て,全体としてジャドキンスJL型の形状に近似した形状とされる。
図12〜図13に示す各ガイドカテーテル1,2は,次のようにして使用される。まず,図13に示すように,セット体の状態において,内ガイドカテーテル2の先端2aが左冠動脈62に係合される。セット体の状態では,ジャドキンスJL型の形状に近似した形状とされているので,セット体の先端つまり内ガイドカテーテル2の先端2aを左冠動脈62に係合させる作業は容易である。なお,図14の状態では,セット体(外ガイドカテーテル1)の一部が,左冠動脈62が対向するカプス反対側面60bに対して当接する場合もあるが,当接長さは短く,また当接位置も冠動脈62の指向方向と交差する方向に大きくずれた位置となっているので,左冠動脈62側からの反力を受けたときに,セット体の先端が左冠動脈62から比較的容易に係合外れし易い状況となっている。
内ガイドカテーテル2の先端2aが左冠動脈62に係合された状態において,外ガイドカテーテル1を先端側に推し進めて,外ガイドカテーテル1の先端1aを左冠動脈62に係合させる。この外ガイドカテーテル1の先端1aが左冠動脈62に係合された状態から内ガイドカテーテル2を引き抜くことにより,外ガイドカテーテル1が第1湾曲形状に弾性復帰して,図15に示すような状態となる。すなわち,外ガイドカテーテル1の先端1aが左冠動脈62に係合された状態で,外ガイドカテーテル1がカプス反対側面60bに当接された状態となる。外ガイドカテーテル1のカプス反対側面60bに対する当接長さは,図14の場合に比して十分に長くなっており,しかも左冠動脈62の指向方向延長上でも当接しているので,左冠動脈62側から反力を受けても,外ガイドカテーテル1の先端1aが左冠動脈62から係合外れしてしまうことなく,この係合状態がしっかりと維持されることになる。
図16の説明
図16は,本発明のさらに別の実施形態を示すものである。本実施形態では,外ガイドカテーテル1内に内ガイドカテーテル2を挿入したセット状態で得られる第2湾曲形状は,外ガイドカテーテル1の先端1aから内ガイドカテーテル2の先端2aが若干飛び出して,ジャドキンスJL型のガイドカテーテルの形状に近似したものとされる。つまり,第2湾曲形状は,セット体からなるガイドカテーテル1,2の先端を左冠動脈62に対して容易に係合させることが可能な形状とされている。内ガイドカテーテル2を外ガイドカテーテル1から引き抜いて外ガイドカテーテル1が自由状態とされたときに得られる第1湾曲形状は,図16一点鎖線で示すように,第2湾曲形状よりも湾曲形状が凸となる方向に膨出された形状とされる(第2湾曲形状の湾曲度合いが小さくなる)。すなわち,図12に示す第1湾曲形状よりも,湾曲度合いの小さいものとなっている。なお,図16のセット体の使用方法は,図12〜図15で説明した場合と同様である。
図17,図18の説明
図17は,本発明のさらに別の実施形態を示すもので,ガイドカテーテル11(外ガイドカテーテル1に相当)と,形状変更用ガイドワイヤ12(内ガイドカテーテル2に相当)とを用いて,第1湾曲形状と第2湾曲形状との間での形状変更を行う場合を示す。ガイドカテーテル11は,自由状態では,実線で示すように,図6に示すジャドキンスJR型のガイドカテーテルと近似した形状とされている。形状変更用ガイドワイヤ12は,全体的に略直線状とされて,その全長はガイドカテーテル11よりも若干短くされて,形状変更用ガイドワイヤ12をもっとも深くガイドカテーテル11内に挿入したときに,形状変更用ガイドワイヤ12の先端12aがガイドカテーテル11の先端11aから飛び出さないように設定されている。
ガイドカテーテル11に対して,その基端側から形状変更用ガイドワイヤ12を挿入して,形状変更用ガイドワイヤ12の先端をガイドカテーテル11の先端11a付近に位置させた状態では,図17一点鎖線で示すように,ガイドカテーテル11の所定長さ範囲Lが湾曲度合いが大きくなるように湾曲された第2湾曲形状に変形される。すなわち,形状変更用ガイドワイヤ12によって,ガイドカテーテル11は,特にその先端部の軸線方向(指向方向)にまっすぐなろうとする作用を強く受けて,図17一点鎖線で示すような第2湾曲形状とされる。なお,形状変更用ガイドワイヤ12は,既存のガイドワイヤの中から,ガイドカテーテル11よりも十分小径で,適度な剛性を有するものが適宜選択すればよい(形状変更用ガイドワイヤ12の剛性はガイドカテーテル11の剛性よりも高い剛性を有する)。また,ガイドカテーテル11と形状変更用ガイドワイヤ12とは,あらかじめセット体として1つの包装袋に滅菌状態で梱包されるか,または別々に包装袋で滅菌状態で準備され,医師の選択でガイドカテーテル11と形状変更用ガイドワイヤ12を自由に症例に合わせてセットの組み合わせを選択できるように提供される(使用後は共に廃棄される使い捨てとされる)。
図17の実施形態においては,まず,ガイドカテーテル11のみが,上行大動脈60に経皮的に導かれ,その先端11aが右冠動脈61に係合される。ガイドカテーテル11の自由状態での形状は,右冠動脈61に対して係合させるのに好適な形状とされているので,係合を容易に行える。ガイドカテーテル11の先端11aが右冠動脈61に係合されていることが確認された後,形状変更用ガイドワイヤ12が,ガイドカテーテル11の基端側から挿入される。これにより,ガイドカテーテル11が,図18一点鎖線で示す第2湾曲形状となるような変形作用を受けて,図18に示すように,ガイドカテーテル11の所定長さ範囲Lの一部が,カプス反対側面60aに当接される。したがって,ガイドカテーテル11の先端11aが右冠動脈61に対して係合された状態が,しっかりと維持されることになる。なお,形状変更用ガイドワイヤ12の先端12aがガイドカテーテル11の先端11aから飛び出さないので,形状変更用ガイドワイヤ12によって血管を傷つけてしまう事態が確実に防止される。
以上実施形態について説明したが、本発明は、実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載された範囲において適宜の変更が可能であり、例えば次のような場合をも含むものである。内外のガイドカテーテル1,2との組み合わせにおいて,係合時に適した形状となる第2湾曲形状は,手術者の要望に応じて,適宜の形状のものを採択することができる(ジャドキンスJR型あるいはJL型に限定されない)。そして,外ガイドカテーテル1の自由状態での形状となる第1湾曲形状は,カプス反対側面に当接可能であれば,適宜の形状に設定することができる。
ガイドカテーテル11と形状変更用ガイドワイヤ12との組み合わせにおいて,ガイドカテーテル11の自由状態での形状を左冠動脈62に対して好適なジャドキンスJL型のガイドカテーテルの形状に近似した形状とすることもでき,また手術者の要望に応じて,適宜の形状のものを採択することができる(ジャドキンスJR型あるいはJL型に限定されない)。そして,ガイドカテーテル11内に形状変更用ガイドワイヤ12を挿入したセット状態での形状となる第2湾曲形状は,カプス反対側面に当接可能であれば,適宜の形状に設定することができる。
内ガイドカテーテル2あるいは形状変更用ガイドワイヤ12は,2次元的あるいは3次元的に湾曲や屈曲させた形状とすることができ,特に外ガイドカテーテル1(ガイドカテーテル11)の所定長さ範囲Lに対応する部分の形状(とりわけ先端部およびその付近の形状)を,2次元的あるいは3次元的に湾曲や屈曲させることができる。経皮的に血管内に挿入する場合の挿入位置は,患者の太腿に限らず,従来から行われている患者の上腕から行う等,患者への挿入位置は適宜選択できるものである。この挿入位置に応じて,冠動脈61あるいは62に係合させるのに最適な形状(内ガイドカテーテル2を用いる場合の第2湾曲形状,形状変更用ガイドワイヤ12を用いる場合の第1湾曲形状))や,カプス反対側面に当接させる形状(内ガイドカテーテル2を用いる場合の第1湾曲形状,形状変更用ガイドワイヤ12を用いる場合の第2湾曲形状)を設定すればよい。勿論、本発明の目的は、明記されたものに限らず、実質的に好ましいあるいは利点として表現されたものを提供することをも暗黙的に含むものである。
外ガイドカテーテルと内ガイドカテーテルとの組み合わせによるガイドカテーテル装置の一例を示す分解側面図。 内ガイドカテーテルを外ガイドカテーテル内にもっとも深く挿入したときの先端部の状態を示す要部断面図。 内ガイドカテーテルを外ガイドカテーテル内にもっとも深く挿入したときの基端部の状態を示す要部断面図。 外ガイドカテーテルと内ガイドカテーテルとのセット体状態での形状(第2湾曲形状)例を示す要部側面図。 外ガイドカテーテルと内ガイドカテーテルとのセット体状態での別の形状(第2湾曲形状)例を示す要部側面図で,ジャドキンスJR型のガイドカテーテルの形状に近似させた場合を示す ジャドキンスJR型のガイドカテーテルを示す要部側面図。 図1に示す内外のガイドカテーテルをセット体の状態で右冠動脈に係合させた状態を示す上行大動脈部分の断面図。 図7の状態から内ガイドカテーテルを引き抜いた状態を示す断面図。 内外のガイドカテーテルによって得られるセット体状態でのさらに別の形状(第2湾曲形状)例を示す要部側面図。 内ガイドカテーテルの別の形状例を示す要部側面図。 内ガイドカテーテルのさらに別の形状例を示す要部側面図。 セット体でジャドキンスJL型の形状に近似した形状を得る場合の外ガイドカテーテルと内ガイドカテーテルとの一例を示す図。 図12に示す内外のガイドカテーテルのセット体によって得られる形状(第2湾曲形状)を示す図。 図13のセット体の先端を左冠動脈に係合させた直後の状態を示す断面図。 図14の状態から内ガイドカテーテルを引き抜いた後の状態を示す断面図。 内外のガイドカテーテルのセット体状態での形状(第2湾曲形状)を,ジャドキンスJL型のガイドカテーテルの形状に近似した形状とした場合の別の例を示す要部側面図。 ガイドカテーテルと形状変更用ガイドワイヤとの組み合わせによるガイドカテーテル装置の一例を示すもので,図1に対応した分解側面図。 図17のセット体を用いて右冠動脈係合させる場合の説明図で,図7,図8に対応した断面図。
符号の説明
1:外ガイドカテーテル
1a:外ガイドカテーテルの先端
1b:外ガイドカテーテルの基端部
2:内ガイドカテーテル
2a:内ガイドカテーテルの先端
2b:屈曲部
11:ガイドカテーテル(図13,図14)
11a:ガイドカテーテルの先端
12:形状変更用ガイドワイヤ(図13,図14)
12a:形状変更用ガイドワイヤの先端
50:ジャドキンスJR型のガイドカテーテル
60:上行大動脈
60a:カプス反対側面(右冠動脈用)
60b:カプス反対側面(左冠動脈用)
61:右冠動脈
62:左冠動脈

Claims (18)

  1. 経皮的に血管内に挿入されて上行大動脈に導かれ,先端が冠動脈に係合されるバルーンカテーテル用ガイドカテーテルセット体であって,
    細長筒状の外ガイドカテーテルと,
    細長筒状とされ,前記外ガイドカテーテルに対してその基端側から抜き差し可能に挿入される内ガイドカテーテルと,
    を備え,
    前記外ガイドカテーテルは,外力が作用しない自由状態において,その先端から基端側に向けての所定長さ範囲が第1湾曲形状とされ,
    前記内ガイドカテーテルの先端が前記外ガイドカテーテルの先端付近に位置するように該内ガイドカテーテルを該外ガイドカテーテル内に挿入したセット体の状態では,該セット体の先端から該外ガイドカテーテルの前記所定長さ範囲までの形状が,前記第1湾曲形状から変化された第2湾曲形状とされ,
    前記第1湾曲形状は,前記第2湾曲形状に比して,前記外ガイドカテーテルの先端を冠動脈に係合させた状態を維持するのに好適な形状に設定され,
    前記第2湾曲形状は,前記第1湾曲形状に比して,前記セット体の先端を冠動脈に係合させるのに好適な形状に設定されている,
    ことを特徴とするバルーンカテーテル用ガイドカテーテルセット体。
  2. 請求項1において,
    前記第1湾曲形状は,前記外ガイドカテーテルの先端を冠動脈に係合させた状態で,該外ガイドカテーテルのうち前記所定長さ範囲の一部が上行大動脈の内壁面のうちカプス反対側面に当接可能な形状に設定され,
    前記第2湾曲形状は,前記セット体の先端を冠動脈に係合させた状態で,前記所定長さ範囲が前記上行大動脈の内壁面のうちカプス反対側面に当接しない形状に設定されている,
    ことを特徴とするバルーンカテーテル用ガイドカテーテルセット体。
  3. 請求項1において,
    前記第1湾曲形状は,前記外ガイドカテーテルの先端を冠動脈に係合させた状態で,該外ガイドカテーテルのうち前記所定長さ範囲の一部が上行大動脈の内壁面のうちカプス反対側面に当接可能な形状に設定され,
    前記第2湾曲形状は,前記セット体の先端を冠動脈に係合させた状態で,前記所定長さ範囲が前記上行大動脈の内壁面のうちカプス反対側面に当接するもののその当接長さが該第1湾曲形状の場合に比して短くなるように設定されている,
    ことを特徴とするバルーンカテーテル用ガイドカテーテルセット体。
  4. 請求項1において,
    前記第1湾曲形状は,前記外ガイドカテーテルの先端を冠動脈に係合させた状態で,該外ガイドカテーテルのうち前記所定長さ範囲の一部が上行大動脈の内壁面のうちカプス反対側面に当接可能な形状に設定され,
    前記第2湾曲形状は,前記セット体の先端を冠動脈に係合させた状態で,前記所定長さ範囲が前記上行大動脈の内壁面のうちカプス反対側面に当接するものの,その当接位置が該第1湾曲形状の場合に比して,カプス反対側面のうち該外ガイドカテーテルの係合対象となる冠動脈の指向方向と交差する方向において,大きくずれた位置となるように設定されている,
    ことを特徴とするバルーンカテーテル用ガイドカテーテルセット体。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれか1項において,
    前記第2湾曲形状は,前記内ガイドカテーテルの先端が前記外ガイドカテーテルの先端から飛び出さない状態での形状とされている,ことを特徴とするバルーンカテーテル用ガイドカテーテルセット体。
  6. 請求項1ないし請求項4のいずれか1項において,
    前記第2湾曲形状は,前記内ガイドカテーテルの先端が前記外ガイドカテーテルの先端から若干飛び出した状態での形状とされている,ことを特徴とするバルーンカテーテル用ガイドカテーテルセット体。
  7. 請求項1ないし請求項4のいずれか1項において、
    前記第1湾曲形状は,前記第2湾曲形状に比して,湾曲度合いが大きくなるように設定されている,ことを特徴とするバルーンカテーテル用ガイドカテーテルセット体。
  8. 請求項7において,
    前記第2湾曲形状は,右冠動脈用となるジャドキンスJR型ガイドカテーテルの形状に近似した形状とされている,ことを特徴とするバルーンカテーテル用ガイドカテーテルセット体。
  9. 請求項1ないし請求項4のいずれか1項において、
    前記第1湾曲形状は,前記第2湾曲形状に比して,湾曲度合いが小さくなるように設定されている,ことを特徴とするバルーンカテーテル用ガイドカテーテルセット体。
  10. 請求項9において,
    前記第2湾曲形状は,左冠動脈用となるジャドキンスJL型ガイドカテーテルの形状に近似した形状となるように設定されている,ことを特徴とするバルーンカテーテル用ガイドカテーテルセット体。
  11. 請求項1ないし請求項4のいずれか1項において、
    前記内ガイドカテーテルは,外力が作用しない自由状態では,その全長に渡ってほぼ直線状とされている,ことを特徴とするバルーンカテーテル用ガイドカテーテルセット体。
  12. 経皮的に血管内に挿入されて上行大動脈に導かれ,先端が冠動脈に係合されるバルーンカテーテル用ガイドカテーテルセット体であって,
    細長筒状のガイドカテーテルと,
    前記ガイドカテーテルに対してその基端側から抜き差し可能とされ,先端が該ガイドカテーテルの先端から突出しない長さに設定された形状変更用ガイドワイヤと,
    を備え,
    前記ガイドカテーテルは,外力が作用しない自由状態において,先端から基端側に向けての所定長さ範囲が第1湾曲形状とされ,
    前記形状変更用ガイドワイヤの先端が前記ガイドカテーテルの先端付近に位置するように該形状変更用ガイドワイヤを該ガイドカテーテル内に挿入したセット状態では,該ガイドカテーテルの前記所定長さ範囲の形状が,前記第1湾曲形状から変形された第2湾曲形状とされ,
    前記第1湾曲形状は,前記第2湾曲形状に比して,前記ガイドカテーテルの先端を冠動脈に係合させるのに好適な形状に設定され,
    前記第2湾曲形状は,前記第1湾曲形状に比して,前記ガイドカテーテルの先端を冠動脈に係合させた状態を維持するのに好適な形状に設定されている,
    ことを特徴とするバルーンカテーテル用ガイドカテーテルセット体。
  13. 請求項12において,
    前記第2湾曲形状は,前記ガイドカテーテルの先端を冠動脈に係合させた状態で,該ガイドカテーテルの前記所定長さ範囲の一部が上行大動脈の内壁面のうちカプス反対側面に当接される形状に設定され,
    前記第1湾曲形状は,前記ガイドカテーテルの先端を冠動脈に係合させた状態において,該ガイドカテーテルのうち前記所定長さ範囲が上行大動脈の内壁面のうちカプス反対側面に当接しない形状に設定されている,
    ことを特徴とするバルーンカテーテル用ガイドカテーテルセット体。
  14. 請求項12において,
    前記第2湾曲形状は,前記ガイドカテーテルの先端を冠動脈に係合させた状態で,該ガイドカテーテルの前記所定長さ範囲の一部が上行大動脈の内壁面のうちカプス反対側面に当接される形状に設定され,
    前記第1湾曲形状は,前記ガイドカテーテルの先端を冠動脈に係合させた状態で,前記所定長さ範囲が前記上行大動脈の内壁面のうちカプス反対側面に当接するもののその当接長さが該第2湾曲形状の場合に比して短くなるように設定されている,
    ことを特徴とするバルーンカテーテル用ガイドカテーテルセット体。
  15. 請求項12において,
    前記第2湾曲形状は,前記ガイドカテーテルの先端を冠動脈に係合させた状態で,該ガイドカテーテルの前記所定長さ範囲の一部が上行大動脈の内壁面のうちカプス反対側面に当接される形状に設定され,
    前記第1湾曲形状は,前記ガイドカテーテルの先端を冠動脈に係合させた状態で,前記所定長さ範囲が前記上行大動脈の内壁面のうちカプス反対側面に当接するものの,その当接位置が該第2湾曲形状の場合に比して,カプス反対側面のうち該ガイドカテーテルの係合対象となる冠動脈の指向方向と交差する方向において,大きくずれた位置となるように設定されている,
    ことを特徴とするバルーンカテーテル用ガイドカテーテルセット体。
  16. 請求項12において,
    前記形状変更用ガイドワイヤは,外力が作用しない自由状態では,その全長に渡ってほぼ直線状とされている,ことを特徴とするバルーンカテーテル用ガイドカテーテルセット体。
  17. 請求項12において,
    前記第1湾曲形状は,左冠動脈用となるジャドキンスJL型ガイドカテーテルの形状に近似した形状,または右冠動脈用となるジャドキンスJR型ガイドカテーテルの形状に近似した形状となるように設定されている,ことを特徴とするバルーンカテーテル用ガイドカテーテルセット体。
  18. 請求項12において,
    前記形状変更用ガイドワイヤをもっとも奥深く前記ガイドカテーテル内に挿入したときに,該形状変更用ガイドワイヤの先端が該ガイドカテーテルの先端から飛び出ないように設定されている,ことを特徴とするバルーンカテーテル用ガイドカテーテルセット体。
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