JP2006141425A - 洗濯可能なキルト品 - Google Patents
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Abstract
【課題】洗濯しても綿寄りが少なく、使用前後での風合い、形状変化が少なくないキルト品を提供する。
【解決手段】中綿と側地からなる寝具において、熱処理によるウェッブ収縮率が15%以下好ましくは10%以下さらに好ましくは5%以下であり、洗濯耐久性のある低摩擦加工を施された繊維を少なくとも60%以上含有する中綿のカット長さX(mm)とキルトの最小区画の一辺の長さY(mm)との関係が X<Y<4×Xを満たすこと。
【選択図】なし
【解決手段】中綿と側地からなる寝具において、熱処理によるウェッブ収縮率が15%以下好ましくは10%以下さらに好ましくは5%以下であり、洗濯耐久性のある低摩擦加工を施された繊維を少なくとも60%以上含有する中綿のカット長さX(mm)とキルトの最小区画の一辺の長さY(mm)との関係が X<Y<4×Xを満たすこと。
【選択図】なし
Description
本発明は洗濯しても綿寄りが少ない寝具に関するものであり、詳細には長期間使用開始時と同等の状態で使用できる掛け布団、炬燵布団、膝掛け等のキルト品に関するものである。
従来、寝具や衣料の中綿としては、ウール、羽毛、獣毛などの動物性繊維、あるいは綿などの天然繊維が用いられていた。しかし、近年清潔、耐久性などの要望により、ポリエステル、アクリルなどの合成繊維も用いられている。合成繊維でも特にポリエステル系繊維では、中空にし、立体捲縮を付与することにより嵩を持たせ、羽毛に近い保温性を与えることなどを実現している。
さらに、洗濯耐久性のあるシリコン加工を施し洗濯しても風合いの変化が少ない中綿などが用いられている(例えば、特許文献1,2参照)。
特開平8−117077号公報
特開2003−155649号公報
しかしながら、これらの方法では、洗濯前後あるいは使用による風合いもしくはヘタリの問題は改善されても、洗濯あるいはその後の乾燥により、綿が再度捲縮を発現することにより起こる綿寄りを防ぐことはできず、洗濯後での風合い、形状の変化を完全に解決することはできない。
本発明は従来技術の課題を背景になされたもので、洗濯しても綿寄りが少なく、使用前後での風合い、形状変化が少ない、キルト品に関するものである。
本発明者らは上記課題を解決するため、鋭意研究した結果、遂に本発明を完成するに到った。即ち本発明は下記の構成からなる。
1.中綿と側地からなる寝具において、中綿のカット長さX(mm)とキルトの最小区画の一辺の長さY(mm)との関係が下記(数式1)を満たすことを特徴とする家庭で洗濯可能なキルト品。
X<Y<4×X ・・・・・ (数式1)
2.中綿の熱処理によるウェッブ収縮率が15%以下であり、洗濯耐久性のある低摩擦加工を施された繊維を少なくとも60%以上含有することを特徴とする上記1に記載の家庭で洗濯可能なキルト品。
1.中綿と側地からなる寝具において、中綿のカット長さX(mm)とキルトの最小区画の一辺の長さY(mm)との関係が下記(数式1)を満たすことを特徴とする家庭で洗濯可能なキルト品。
X<Y<4×X ・・・・・ (数式1)
2.中綿の熱処理によるウェッブ収縮率が15%以下であり、洗濯耐久性のある低摩擦加工を施された繊維を少なくとも60%以上含有することを特徴とする上記1に記載の家庭で洗濯可能なキルト品。
本発明によるキルト品は、洗濯しても綿寄りが少なく、使用前後での風合い、形状変化が少なく、防ダニ性能、抗菌防臭性能、制菌性能を有するという利点がある。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明に用いる中綿とは、ウール、綿などの天然繊維にも用いることができるが、好ましくは、表面にスケールなどを持たず、綿の絡み性の少ないポリエチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートなどのポリエステル繊維、ナイロン6、ナイロン66、などのポリアミド繊維、アクリル繊維、ポリプロピレン、ポリエチレンなどのポリオレフィン繊維、ポリイミド繊維などが好ましい。
本発明に用いる中綿とは、ウール、綿などの天然繊維にも用いることができるが、好ましくは、表面にスケールなどを持たず、綿の絡み性の少ないポリエチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートなどのポリエステル繊維、ナイロン6、ナイロン66、などのポリアミド繊維、アクリル繊維、ポリプロピレン、ポリエチレンなどのポリオレフィン繊維、ポリイミド繊維などが好ましい。
これらの繊維のJIS L−1015:1999により測定されるカット長さは30mm以上200mm未満、好ましくは50mm以上120mm未満である。30mm未満では綿切れが起こりやすく、カードの通過性が悪く、脱落が多くなる。さらに、キルト巾を小さくする必要があり、結果としてキルト品の嵩が低くなる。また、200mm以上ではカードでの巻き付きが多くなり、生産性に問題がある。
以上の繊維を用い、キルト品を作成する場合の中綿のカット長さX(mm)とキルトの最小区画の一辺の長さY(mm)との関係は
X<Y<4×X ・・・・・ (数式1)
好ましくは
X<Y<3×X ・・・・・ (数式2)
となる必要がある。X≧Yであればキルト巾が短すぎ、キルトにより綿が押さえつけられ嵩が低くなる。また、中綿の捲縮発現による収縮により、キルト品全体が縮む問題が発生する。Y≧4×Xとなるとキルトで綿の動きを抑えている割合が低くなり、綿切れが起こり、結果綿寄りが発生する。
X<Y<4×X ・・・・・ (数式1)
好ましくは
X<Y<3×X ・・・・・ (数式2)
となる必要がある。X≧Yであればキルト巾が短すぎ、キルトにより綿が押さえつけられ嵩が低くなる。また、中綿の捲縮発現による収縮により、キルト品全体が縮む問題が発生する。Y≧4×Xとなるとキルトで綿の動きを抑えている割合が低くなり、綿切れが起こり、結果綿寄りが発生する。
以下に中綿に用いる繊維の特徴について説明する。
中綿のウエッブ収縮率は15%以下好ましくは10%以下さらに好ましくは5%以下である。ウエッブ収縮率は以下の方法で測定できる。25gの原綿を開繊後、カードウエッブとし30分放置後、繊維方向に55cmにカットする。巾は21cmである。150℃で10分処理した後の繊維方向の長さをZcmとすると、
ウエッブ収縮率=(55−Z)÷55×100(%)
で求められる数字をウエッブ収縮率とする。このウエッブ収縮率が大きくなると、洗濯後の乾燥などで収縮が発生し、綿寄りを発生し易くなり、布団の風合いが悪くなる。
中綿のウエッブ収縮率は15%以下好ましくは10%以下さらに好ましくは5%以下である。ウエッブ収縮率は以下の方法で測定できる。25gの原綿を開繊後、カードウエッブとし30分放置後、繊維方向に55cmにカットする。巾は21cmである。150℃で10分処理した後の繊維方向の長さをZcmとすると、
ウエッブ収縮率=(55−Z)÷55×100(%)
で求められる数字をウエッブ収縮率とする。このウエッブ収縮率が大きくなると、洗濯後の乾燥などで収縮が発生し、綿寄りを発生し易くなり、布団の風合いが悪くなる。
洗濯耐久性のある低摩擦加工の方法としては、特開平8−117077号公報に記載の耐久性のあるシリコン加工を施す方法や、フッ素加工をすることにより得られることができる。ここで言う洗濯耐久性のある低摩擦加工繊維とは実施例記載の洗濯5回前後の実施例記載の繊維摩擦係数で測定した値が以下の条件を満たすものである。
F/Fμs0≦0.15(洗濯前の繊維/繊維間静摩擦係数)
F/Fμs5≦0.22(洗濯5回後の繊維/繊維間静摩擦係数)
F/Fμs5÷F/Fμs0≦2.0
F/Fμs0≦0.15(洗濯前の繊維/繊維間静摩擦係数)
F/Fμs5≦0.22(洗濯5回後の繊維/繊維間静摩擦係数)
F/Fμs5÷F/Fμs0≦2.0
以上の説明により得られる、洗濯しても風合いの変化の少ないキルト品の中綿に洗濯耐久性のある防ダニ性能および/または抗菌防臭および/または制菌性能をもつ繊維を用いることがさらに好ましい。
これらの繊維を得る方法としては、従来からある有機系の防ダニ剤あるいは抗菌剤を後加工によりバインダーを併用し付与することも可能であるが、風合いへの影響、バインダーによる製造工程での樹脂物の蓄積などを考慮すると、無機系の防ダニ剤、抗菌剤あるいは防ダニ抗菌剤を紡糸時に練り込むことが好ましい。一般的に性能は定められた基準を中綿全体で満たすことが好ましい。抗菌防臭効果の場合は、JIS L−1902:2002に記載の統一試験方法により菌種が黄色ブドウ球菌において静菌活性値が2.2以上、制菌性能の場合は、菌種が黄色ぶどう球菌、肺炎桿菌、MRSA等において殺菌活性値が0以上もしくは0より大きい値を確保する必要があり、防ダニ効果の場合は、防ダニ加工製品協議会の防ダニ加工製品自主基準のガラス管法により忌避効果が50%以上あるいは増殖抑制効果が50%以上確保する必要がある。これらの性能を洗濯性の観点から40%以下好ましくは30%以下含有することで達成する必要がある。これは、洗濯耐久性のある低摩擦加工を60%以上好ましくは70%以上併用することで、洗濯による綿寄りを少なくするためである。ただし、低摩擦加工を施した繊維にこの性能がある場合には40%以下とする必要はない。
抗菌防臭性能あるいは制菌性能を付与する後加工剤としては、第四級アンモニウム塩、ピリチオン亜鉛などの化合物あるいはヒノキチオール、キトサン、カテキンなど天然物を抽出、加工したものなどがある。また練り込み剤としては、銀系抗菌剤、亜鉛系抗菌剤、銅系抗菌剤あるいはそれらの複合剤などがあり、担持させるものとしてはゼオライト、ガラスなどがある。
防ダニ性能を付与する後加工剤としては、安息香酸系化合物、ピレスロイド系化合物、タンニン酸などがある。また練り込み剤としては、B2O3を含む硼酸系セラミックスなどがある。また抗菌防臭、制菌、防ダニの効果がある練り込み剤をバインダーにより付与することも可能である。しかし、練り込む方が、バインダーを使用する必要がないため製造工程をクリーンに保つことができ、より好ましい。
中綿の比容積はJIS L−1097:1982により測定され、50cm3/g以上140cm3/g以下、好ましくは60cm3/g以上100cm3/g以下である。50cm3/g未満であれば、使用時の保温性が低く好ましくない。また140cm3/gより大きくなると使用初期は問題ないが、使用により嵩のヘタリが大きく、風合い変化が大きくなり好ましくない。
比容積が50cm3/g以上140cm3/g以下の繊維を得る方法としては、断面を中空とすることや、立体捲縮性を付与する方法など一般的な嵩を上げる方法で得ることができ、特に非対称冷却、サイドバイサイドにより繊維断面方向に対し収縮差を与えることで立体捲縮性を付与することが有効である。しかし、収縮差が大きくなると、中綿として使用されている製品状態でも捲縮発現能力が残り、ウエッブ収縮が大きくなるため、収縮差をウエッブ収縮率が15%以下となるよう抑える必要がある。具体的には、延伸後、緊張下で120℃以上、好ましくは140℃以上の熱処理を行うことで得られる。
使用する生地については特に限定されないが、洗濯後の乾燥性などを考慮するとポリエステル系繊維を30%以上好ましくは50%以上含有する生地が好ましい。
次に実施例及び比較例を用いて、本発明を具体的に説明するが、各項目における測定は以下の通り実施した。
比容積:JIS L−1097:1982に準拠した。ただし、混綿して用いる場合は、それぞれの混率で混綿した綿で評価した。
カット長:JIS L−1015:1999に準拠した。ただし、混綿して用いる場合は、それぞれの混率で混綿した綿で評価した。
摩擦係数:JIS L−1015:1999に準拠した。シリンダーに繊維をセットするとき、捲縮が影響しないよう、十分繊維を延ばし貼り付けた。
ウエッブ収縮率:原綿を、開繊後、25gカード機を通し、円周76.2cm、幅21cmのローラーに巻き取る。一箇所を繊維と垂直方向にカットし、長さ=76.2cm巾21cmの30分放置する。カードウエッブを長さ方向に55cmにカットし、150℃で10分処理をした後の長さZcmを測定する。
ウエッブ収縮率=(55−Z)÷55×100(%)
ただし、混綿して用いる場合は、それぞれの混率で混綿した綿を同様に評価した。
洗濯性:製品を家庭用洗濯によりJIS L−0217:1995 103法に準拠し洗濯し、150℃で初期重量+1%以下になるまで乾燥することを5回繰り返し実施した。そのときの風合い、綿寄りをそれぞれ初期品と比較し評価した。
以上は実施例に使用した原綿を説明するための測定方法であり、製品になったものではウエッブ収縮は上記方法では測定できない。この場合は、製品から得られるウエッブをそのまま同条件にて熱処理し評価する。
比容積:JIS L−1097:1982に準拠した。ただし、混綿して用いる場合は、それぞれの混率で混綿した綿で評価した。
カット長:JIS L−1015:1999に準拠した。ただし、混綿して用いる場合は、それぞれの混率で混綿した綿で評価した。
摩擦係数:JIS L−1015:1999に準拠した。シリンダーに繊維をセットするとき、捲縮が影響しないよう、十分繊維を延ばし貼り付けた。
ウエッブ収縮率:原綿を、開繊後、25gカード機を通し、円周76.2cm、幅21cmのローラーに巻き取る。一箇所を繊維と垂直方向にカットし、長さ=76.2cm巾21cmの30分放置する。カードウエッブを長さ方向に55cmにカットし、150℃で10分処理をした後の長さZcmを測定する。
ウエッブ収縮率=(55−Z)÷55×100(%)
ただし、混綿して用いる場合は、それぞれの混率で混綿した綿を同様に評価した。
洗濯性:製品を家庭用洗濯によりJIS L−0217:1995 103法に準拠し洗濯し、150℃で初期重量+1%以下になるまで乾燥することを5回繰り返し実施した。そのときの風合い、綿寄りをそれぞれ初期品と比較し評価した。
以上は実施例に使用した原綿を説明するための測定方法であり、製品になったものではウエッブ収縮は上記方法では測定できない。この場合は、製品から得られるウエッブをそのまま同条件にて熱処理し評価する。
(実施例1)
C型ノズル、1200ホールより吐出量2400g/分、紡速=1000m/分にてポリエチレンテレフタレート(IV=0.65)を紡糸し、約13デシテックスの未延伸糸を得た。このとき、立体捲縮が発現するよう非対称冷却により冷却した。これを2倍に70℃で延伸し、緊張下140℃でセットした。その後、トリメチルアミノシランの水エマルジョンを固形分で0.3%スプレーにて付与し、さらに、トリメチルアミノシラン/アミノ基含有ポリオルガノシロキサン/ポリオルガノシロキサン:30部/20部/50部の水分散エマルジョンを固形分で1重量%付与後、175℃で15分熱処理し、76mmにカットしシリコン加工綿Aを得た。繊維は、繊度=6.6デシテックス、カット長さ=76mm、中空率=20%、ウェッブ収縮率=1.8%、比容積=65cm3/g、摩擦係数(初期)=0.110、摩擦係数(洗濯5回後)=0.132であった。
以上により得られた綿A100%を中綿とし、経糸を78デシテックス216本のポリエチレンテレフタレートフィラメント(120本/2.54cm)、緯糸を綿/ポリエチレンテレフタレート短繊維=65/35の45番手紡績糸(105本/2.54cm)の225本の高密度織物(東洋紡績製寝具用側地アルファイン(R))を側地としヨコ1m、タテ2m、中綿カードウエッブ800g/枚の敷きパットを作成した。キルトの最小区画の一辺は150mmとした。
C型ノズル、1200ホールより吐出量2400g/分、紡速=1000m/分にてポリエチレンテレフタレート(IV=0.65)を紡糸し、約13デシテックスの未延伸糸を得た。このとき、立体捲縮が発現するよう非対称冷却により冷却した。これを2倍に70℃で延伸し、緊張下140℃でセットした。その後、トリメチルアミノシランの水エマルジョンを固形分で0.3%スプレーにて付与し、さらに、トリメチルアミノシラン/アミノ基含有ポリオルガノシロキサン/ポリオルガノシロキサン:30部/20部/50部の水分散エマルジョンを固形分で1重量%付与後、175℃で15分熱処理し、76mmにカットしシリコン加工綿Aを得た。繊維は、繊度=6.6デシテックス、カット長さ=76mm、中空率=20%、ウェッブ収縮率=1.8%、比容積=65cm3/g、摩擦係数(初期)=0.110、摩擦係数(洗濯5回後)=0.132であった。
以上により得られた綿A100%を中綿とし、経糸を78デシテックス216本のポリエチレンテレフタレートフィラメント(120本/2.54cm)、緯糸を綿/ポリエチレンテレフタレート短繊維=65/35の45番手紡績糸(105本/2.54cm)の225本の高密度織物(東洋紡績製寝具用側地アルファイン(R))を側地としヨコ1m、タテ2m、中綿カードウエッブ800g/枚の敷きパットを作成した。キルトの最小区画の一辺は150mmとした。
(実施例2)
特開平10−25617号公報の実施例に記載のマスターバッチ作成に用いられている防ダニ剤を繊維に対し1重量%となるよう練り込むこと以外は実施例1と同じ条件にて紡糸、延伸、セットした。この繊維に松本油脂製薬株式会社製油剤であるウーポール1800を付着量0.15%となるよう付与し中綿用防ダニ原綿Bを得た。繊維は、繊度=6.6デシテックス、カット長さ=64mm、中空率=20%、ウェッブ収縮率=2.0%、比容積=80cm3/g、摩擦係数(初期)=0.360、摩擦係数(洗濯5回後)=0.401であった。
以上により得られた綿Aと綿Bを70対30の比率で混綿したものを中綿とし、経糸を78デシテックス216本のポリエチレンテレフタレートフィラメント(120本/2.54cm)、緯糸を綿/ポリエチレンテレフタレート短繊維=65/35の45番手紡績糸(105本/2.54cm)の225本の高密度織物(東洋紡績製寝具用側地アルファイン(R))を側地としヨコ1m、タテ2m、中綿カードウエッブ800g/枚の敷きパットを作成した。キルトの最小区画の一辺は120mmとした。混綿後のウェッブ収縮率=1.9%、比容積=70cm3/gであった。また、混綿後増殖抑制効果を測定した結果、洗濯前は98%、洗濯後は75%であった。
特開平10−25617号公報の実施例に記載のマスターバッチ作成に用いられている防ダニ剤を繊維に対し1重量%となるよう練り込むこと以外は実施例1と同じ条件にて紡糸、延伸、セットした。この繊維に松本油脂製薬株式会社製油剤であるウーポール1800を付着量0.15%となるよう付与し中綿用防ダニ原綿Bを得た。繊維は、繊度=6.6デシテックス、カット長さ=64mm、中空率=20%、ウェッブ収縮率=2.0%、比容積=80cm3/g、摩擦係数(初期)=0.360、摩擦係数(洗濯5回後)=0.401であった。
以上により得られた綿Aと綿Bを70対30の比率で混綿したものを中綿とし、経糸を78デシテックス216本のポリエチレンテレフタレートフィラメント(120本/2.54cm)、緯糸を綿/ポリエチレンテレフタレート短繊維=65/35の45番手紡績糸(105本/2.54cm)の225本の高密度織物(東洋紡績製寝具用側地アルファイン(R))を側地としヨコ1m、タテ2m、中綿カードウエッブ800g/枚の敷きパットを作成した。キルトの最小区画の一辺は120mmとした。混綿後のウェッブ収縮率=1.9%、比容積=70cm3/gであった。また、混綿後増殖抑制効果を測定した結果、洗濯前は98%、洗濯後は75%であった。
(実施例3)
C型ノズル、2800ホールより吐出量2000g/分、紡速=1000m/分にてポリエチレンテレフタレート(IV=0.65)を紡糸し、約4.5デシテックスの未延伸糸を得た。このとき、立体捲縮が発現するよう非対称冷却により冷却した。これを2倍に70℃で延伸し、緊張下140℃でセットした。その後、トリメチルアミノシランの水エマルジョンを固形分で0.3%付与し、さらに、トリメチルアミノシラン/アミノ基含有ポリオルガノシロキサン/ポリオルガノシロキサン:30部/20部/50部の水分散エマルジョンを固形分で1重量%付与後、175℃で15分熱処理し、64mmにカットしシリコン加工綿Cを得た。繊維は、繊度=2.8デシテックス、カット長さ=64mm、中空率=20%、ウェッブ収縮率=10.0%、比容積摩=80cm3/g、摩擦係数(初期)=0.110、摩擦係数(洗濯5回後)=0.132であった。またC型ノズル、1200ホールより特開平3−124810号公報の実施例1に用いられた銀イオン含有硼酸系溶解性ガラス抗菌剤を繊維に対し1重量%となるよう練り込み、吐出量2400g/分、紡速=1000m/分にてポリエチレンテレフタレート(IV=0.65)を紡糸し、約13デシテックスの未延伸糸を得た。このとき、立体捲縮が発現するよう非対称冷却により冷却した。これを2倍に70℃で延伸し、緊張下140℃でセットした。その後、この繊維に松本油脂製薬株式会社製油剤であるウーポール1800を付着量0.15%となるよう付与し中綿用抗菌原綿Dを得た。繊維は、繊度=6.6デシテックス、カット長さ=64mm、中空率=20%、ウェッブ収縮率=2.0%、比容積=80cm3/g、摩擦係数(初期)=0.360、摩擦係数(洗濯5回後)=0.400であった。
以上により得られた綿Cと綿Dを70対30の比率で混綿したものを中綿とし、経糸を78デシテックス216本のポリエチレンテレフタレートフィラメント(120本/2.54cm)、緯糸を綿/ポリエチレンテレフタレート短繊維=65/35の45番手紡績糸(105本/インチ)の225本の高密度織物(東洋紡績製寝具用側地アルファイン(R))を側地としヨコ1m、タテ2m、中綿カードウエッブ800g/枚の敷きパットを作成した。キルトの最小区画の一辺は120mmとした。混綿後のウェッブ収縮率=7.0%、比容積=80cm3/gであった。また、この場合中綿に撥水性能を持つシリコン加工綿が入っているため菌が均一に滴下されなかったため、抗菌性能を持つ6.6デシテックスの原綿を30%、東洋紡績製6.6デシテックスの中空繊維(エスアップ(R))を70%混綿し、静菌を測定した結果、洗濯前≧5.4、洗濯後=4.6であった。
C型ノズル、2800ホールより吐出量2000g/分、紡速=1000m/分にてポリエチレンテレフタレート(IV=0.65)を紡糸し、約4.5デシテックスの未延伸糸を得た。このとき、立体捲縮が発現するよう非対称冷却により冷却した。これを2倍に70℃で延伸し、緊張下140℃でセットした。その後、トリメチルアミノシランの水エマルジョンを固形分で0.3%付与し、さらに、トリメチルアミノシラン/アミノ基含有ポリオルガノシロキサン/ポリオルガノシロキサン:30部/20部/50部の水分散エマルジョンを固形分で1重量%付与後、175℃で15分熱処理し、64mmにカットしシリコン加工綿Cを得た。繊維は、繊度=2.8デシテックス、カット長さ=64mm、中空率=20%、ウェッブ収縮率=10.0%、比容積摩=80cm3/g、摩擦係数(初期)=0.110、摩擦係数(洗濯5回後)=0.132であった。またC型ノズル、1200ホールより特開平3−124810号公報の実施例1に用いられた銀イオン含有硼酸系溶解性ガラス抗菌剤を繊維に対し1重量%となるよう練り込み、吐出量2400g/分、紡速=1000m/分にてポリエチレンテレフタレート(IV=0.65)を紡糸し、約13デシテックスの未延伸糸を得た。このとき、立体捲縮が発現するよう非対称冷却により冷却した。これを2倍に70℃で延伸し、緊張下140℃でセットした。その後、この繊維に松本油脂製薬株式会社製油剤であるウーポール1800を付着量0.15%となるよう付与し中綿用抗菌原綿Dを得た。繊維は、繊度=6.6デシテックス、カット長さ=64mm、中空率=20%、ウェッブ収縮率=2.0%、比容積=80cm3/g、摩擦係数(初期)=0.360、摩擦係数(洗濯5回後)=0.400であった。
以上により得られた綿Cと綿Dを70対30の比率で混綿したものを中綿とし、経糸を78デシテックス216本のポリエチレンテレフタレートフィラメント(120本/2.54cm)、緯糸を綿/ポリエチレンテレフタレート短繊維=65/35の45番手紡績糸(105本/インチ)の225本の高密度織物(東洋紡績製寝具用側地アルファイン(R))を側地としヨコ1m、タテ2m、中綿カードウエッブ800g/枚の敷きパットを作成した。キルトの最小区画の一辺は120mmとした。混綿後のウェッブ収縮率=7.0%、比容積=80cm3/gであった。また、この場合中綿に撥水性能を持つシリコン加工綿が入っているため菌が均一に滴下されなかったため、抗菌性能を持つ6.6デシテックスの原綿を30%、東洋紡績製6.6デシテックスの中空繊維(エスアップ(R))を70%混綿し、静菌を測定した結果、洗濯前≧5.4、洗濯後=4.6であった。
(実施例4)
C型ノズル、1200ホールより吐出量2400g/分、紡速=1000m/分にてポリエチレンテレフタレート(IV=0.65)を紡糸し、約13デシテックスの未延伸糸を得た。このとき、立体捲縮が発現するよう非対称冷却により冷却した。これを2倍に70℃で延伸し、緊張下100℃でセットした。その後、この繊維にトリメチルアミノシランの水エマルジョンを固形分で0.3%付与し、さらに、トリメチルアミノシラン/アミノ基含有ポリオルガノシロキサン/ポリオルガノシロキサン:30部/20部/50部の水分散エマルジョンを固形分で1重量%付与後、175℃で15分熱処理し76mmにカットしたシリコン加工綿Eを得た。繊維は、繊度=6.6デシテックス、カット長さ=76mm、中空率=20%、ウェッブ収縮率=36%、比容積=80cm3/g、摩擦係数(初期)=0.110、摩擦係数(洗濯5回後)=0.132であった。
以上により得られた綿E100%を中綿とし、経糸を78デシテックス216本のポリエチレンテレフタレートフィラメント(120本/2.54cm)、緯糸を綿/ポリエチレンテレフタレート短繊維=65/35の45番手紡績糸(105本/2.54cm)の225本の高密度織物(東洋紡績製寝具用側地アルファイン(R))を側地としヨコ1m、タテ2m、中綿カードウエッブ800g/枚の敷きパットを作成した。キルトの最小区画の一辺は150mmとした。
C型ノズル、1200ホールより吐出量2400g/分、紡速=1000m/分にてポリエチレンテレフタレート(IV=0.65)を紡糸し、約13デシテックスの未延伸糸を得た。このとき、立体捲縮が発現するよう非対称冷却により冷却した。これを2倍に70℃で延伸し、緊張下100℃でセットした。その後、この繊維にトリメチルアミノシランの水エマルジョンを固形分で0.3%付与し、さらに、トリメチルアミノシラン/アミノ基含有ポリオルガノシロキサン/ポリオルガノシロキサン:30部/20部/50部の水分散エマルジョンを固形分で1重量%付与後、175℃で15分熱処理し76mmにカットしたシリコン加工綿Eを得た。繊維は、繊度=6.6デシテックス、カット長さ=76mm、中空率=20%、ウェッブ収縮率=36%、比容積=80cm3/g、摩擦係数(初期)=0.110、摩擦係数(洗濯5回後)=0.132であった。
以上により得られた綿E100%を中綿とし、経糸を78デシテックス216本のポリエチレンテレフタレートフィラメント(120本/2.54cm)、緯糸を綿/ポリエチレンテレフタレート短繊維=65/35の45番手紡績糸(105本/2.54cm)の225本の高密度織物(東洋紡績製寝具用側地アルファイン(R))を側地としヨコ1m、タテ2m、中綿カードウエッブ800g/枚の敷きパットを作成した。キルトの最小区画の一辺は150mmとした。
(実施例5)
C型ノズル、2800ホールより吐出量2000g/分、紡速=1000m/分にてポリエチレンテレフタレート(IV=0.65)を紡糸し、約5.5デシテックスの未延伸糸を得た。このとき、立体捲縮が発現するよう非対称冷却により冷却した。これを2倍に70℃で延伸し、緊張下140℃でセットした。その後、この繊維に、市販のジメチルポリシロキサンを主成分とするシリコーン樹脂液を1重量%付与後、175℃で10分熱処理し乾燥させ、64mmにカットしシリコン加工綿Fを得た。繊維は、繊度=2.8デシテックス、カット長さ=64mm、中空率=20%、ウエッブ収縮率=10.0%、、比容積=80cm3/g、摩擦係数(初期)=0.110、摩擦係数(洗濯5回後)=0.280であった(シリコンが洗濯により脱落したと考えられる)。
以上により得られた綿Fと実施例3に使用した綿Dを70対30の比率で混綿したものを中綿とし、経糸を78デシテックス216本のポリエチレンテレフタレートフィラメント(120本/2.54cm)、緯糸を綿/ポリエチレンテレフタレート短繊維=65/35の45番手紡績糸(105本/2.54cm)の225本の高密度織物(東洋紡績製寝具用側地アルファイン(R))を側地としヨコ1m、タテ2m、中綿カードウエッブ800g/枚の敷きパットを作成した。キルトの最小区画の一辺は120mmとした。混綿後のウェッブ収縮率=7.4%、比容積=80cm3/gであった。この場合中綿に撥水性能を持つシリコン加工綿が入っているため菌が均一に滴下されなかったため、抗菌性能をもつ6.6デシテックスの原綿を30%、東洋紡績製6.6デシテックスの中空繊維(エスアップ(R))を70%混綿し、静菌を測定した結果、洗濯前≧5.4、洗濯後=4.6であった。
C型ノズル、2800ホールより吐出量2000g/分、紡速=1000m/分にてポリエチレンテレフタレート(IV=0.65)を紡糸し、約5.5デシテックスの未延伸糸を得た。このとき、立体捲縮が発現するよう非対称冷却により冷却した。これを2倍に70℃で延伸し、緊張下140℃でセットした。その後、この繊維に、市販のジメチルポリシロキサンを主成分とするシリコーン樹脂液を1重量%付与後、175℃で10分熱処理し乾燥させ、64mmにカットしシリコン加工綿Fを得た。繊維は、繊度=2.8デシテックス、カット長さ=64mm、中空率=20%、ウエッブ収縮率=10.0%、、比容積=80cm3/g、摩擦係数(初期)=0.110、摩擦係数(洗濯5回後)=0.280であった(シリコンが洗濯により脱落したと考えられる)。
以上により得られた綿Fと実施例3に使用した綿Dを70対30の比率で混綿したものを中綿とし、経糸を78デシテックス216本のポリエチレンテレフタレートフィラメント(120本/2.54cm)、緯糸を綿/ポリエチレンテレフタレート短繊維=65/35の45番手紡績糸(105本/2.54cm)の225本の高密度織物(東洋紡績製寝具用側地アルファイン(R))を側地としヨコ1m、タテ2m、中綿カードウエッブ800g/枚の敷きパットを作成した。キルトの最小区画の一辺は120mmとした。混綿後のウェッブ収縮率=7.4%、比容積=80cm3/gであった。この場合中綿に撥水性能を持つシリコン加工綿が入っているため菌が均一に滴下されなかったため、抗菌性能をもつ6.6デシテックスの原綿を30%、東洋紡績製6.6デシテックスの中空繊維(エスアップ(R))を70%混綿し、静菌を測定した結果、洗濯前≧5.4、洗濯後=4.6であった。
(実施例6)
C型ノズル、1200ホールより特開平3−124810号公報の実施例1に用いられた銀イオン含有硼酸系溶解性ガラス抗菌剤を繊維に対し0.2重量%となるよう練り込み、吐出量2400g/分、紡速=1000m/分にてポリエチレンテレフタレート(IV=0.65)を紡糸し、約13デシテックスの未延伸糸を得た。このとき、立体捲縮が発現するよう非対称冷却により冷却した。これを2倍に70℃で延伸し、緊張下100℃でセットした。その後、この繊維に松本油脂製薬株式会社製油剤であるウーポール1800を付着量0.15%となるよう付与し、中綿用抗菌原綿Gを得た。繊維は、繊度=6.6デシテックス、カット長さ=64mm、中空率=20%、ウェッブ収縮率=38%、比容積=80cm3/g、摩擦係数(初期)=0.360、摩擦係数(洗濯5回後)=0.401であった。
以上により得られた綿Gと実施例4で用いた綿Eを50対50の比率で混綿したものを中綿とし、経糸を78デシテックス216本のポリエチレンテレフタレートフィラメント(120本/2.54cm)、緯糸を綿/ポリエチレンテレフタレート短繊維=65/35の45番手紡績糸(105本/2.54cm)の225本の高密度織物(東洋紡績製寝具用側地アルファイン(R))を側地としヨコ1m、タテ2m、中綿カードウエッブ800g/枚の敷きパットを作成した。キルトの最小区画の一辺は120mmとした。混綿後のウェッブ収縮率=37.0%、比容積=80cm3/gであった。この場合中綿に撥水性能を持つシリコン加工綿が入っているため菌が均一に滴下されなかったため、抗菌性能をもつ6.6デシテックスの原綿を50%、東洋紡績製6.6デシテックスの中空繊維(エスアップ(R))を50%混面し、静菌を測定した結果、洗濯前≧5.4、洗濯後=3.4であった。
C型ノズル、1200ホールより特開平3−124810号公報の実施例1に用いられた銀イオン含有硼酸系溶解性ガラス抗菌剤を繊維に対し0.2重量%となるよう練り込み、吐出量2400g/分、紡速=1000m/分にてポリエチレンテレフタレート(IV=0.65)を紡糸し、約13デシテックスの未延伸糸を得た。このとき、立体捲縮が発現するよう非対称冷却により冷却した。これを2倍に70℃で延伸し、緊張下100℃でセットした。その後、この繊維に松本油脂製薬株式会社製油剤であるウーポール1800を付着量0.15%となるよう付与し、中綿用抗菌原綿Gを得た。繊維は、繊度=6.6デシテックス、カット長さ=64mm、中空率=20%、ウェッブ収縮率=38%、比容積=80cm3/g、摩擦係数(初期)=0.360、摩擦係数(洗濯5回後)=0.401であった。
以上により得られた綿Gと実施例4で用いた綿Eを50対50の比率で混綿したものを中綿とし、経糸を78デシテックス216本のポリエチレンテレフタレートフィラメント(120本/2.54cm)、緯糸を綿/ポリエチレンテレフタレート短繊維=65/35の45番手紡績糸(105本/2.54cm)の225本の高密度織物(東洋紡績製寝具用側地アルファイン(R))を側地としヨコ1m、タテ2m、中綿カードウエッブ800g/枚の敷きパットを作成した。キルトの最小区画の一辺は120mmとした。混綿後のウェッブ収縮率=37.0%、比容積=80cm3/gであった。この場合中綿に撥水性能を持つシリコン加工綿が入っているため菌が均一に滴下されなかったため、抗菌性能をもつ6.6デシテックスの原綿を50%、東洋紡績製6.6デシテックスの中空繊維(エスアップ(R))を50%混面し、静菌を測定した結果、洗濯前≧5.4、洗濯後=3.4であった。
(比較例1)
実施例1の綿Aを中綿とし、経糸を78デシテックス216本のポリエチレンテレフタレートフィラメント(120本/2.54cm)、緯糸を綿/ポリエチレンテレフタレート短繊維=65/35の45番手紡績糸(105本/2.54cm)の225本の高密度織物(東洋紡績製寝具用側地アルファイン(R))を側地としヨコ1m、タテ2m、中綿カードウエッブ800g/枚の敷きパットを作成した。キルトの最小区画の一辺は50mmとした。
実施例1の綿Aを中綿とし、経糸を78デシテックス216本のポリエチレンテレフタレートフィラメント(120本/2.54cm)、緯糸を綿/ポリエチレンテレフタレート短繊維=65/35の45番手紡績糸(105本/2.54cm)の225本の高密度織物(東洋紡績製寝具用側地アルファイン(R))を側地としヨコ1m、タテ2m、中綿カードウエッブ800g/枚の敷きパットを作成した。キルトの最小区画の一辺は50mmとした。
(比較例2)
比較例1と同じ原綿で、同じ側地により敷きパットを作成したが、キルトの最小区画の一辺を400mmとした。
比較例1と同じ原綿で、同じ側地により敷きパットを作成したが、キルトの最小区画の一辺を400mmとした。
(比較例3)
実施例4の綿Eを中綿とし、経糸を78デシテックス216本のポリエチレンテレフタレートフィラメント(120本/2.54cm)、緯糸を綿/ポリエチレンテレフタレート短繊維=65/35の45番手紡績糸(105本/2.54cm)の225本の高密度織物(東洋紡績製寝具用側地アルファイン(R))を側地としヨコ1m、タテ2m、中綿カードウエッブ800g/枚の敷きパットを作成した。キルトの最小区画の一辺は50mmとした。
実施例4の綿Eを中綿とし、経糸を78デシテックス216本のポリエチレンテレフタレートフィラメント(120本/2.54cm)、緯糸を綿/ポリエチレンテレフタレート短繊維=65/35の45番手紡績糸(105本/2.54cm)の225本の高密度織物(東洋紡績製寝具用側地アルファイン(R))を側地としヨコ1m、タテ2m、中綿カードウエッブ800g/枚の敷きパットを作成した。キルトの最小区画の一辺は50mmとした。
(比較例4)
C型ノズル、2800ホールより吐出量2000g/分、紡速=1000m/分にてポリエチレンテレフタレート(IV=0.65)を紡糸し、約5.5デシテックスの未延伸糸を得た。このとき、立体捲縮が発現するよう非対称冷却により冷却した。これを2倍に70℃で延伸し、緊張下100℃でセットした。その後、この繊維に、市販のジメチルポリシロキサンを主成分とするシリコーン樹脂液を1重量%付与後、175℃で10分熱処理し乾燥させ、64mmにカットしシリコン加工綿Hを得た。繊維は、繊度=2.8デシテックス、カット長さ=64mm、中空率=20%、ウエッブ収縮率=28.0%、比容積=80cm3/g、摩擦係数(初期)=0.110、摩擦係数(洗濯5回後)=0.280であった(シリコンが洗濯により脱落したと考えられる)。
以上により得られた綿Hを中綿とし、経糸を78デシテックス216本のポリエチレンテレフタレートフィラメント(120本/2.54cm)、緯糸を綿/ポリエチレンテレフタレート短繊維=65/35の45番手紡績糸(105本/2.54cm)の225本の高密度織物(東洋紡績製寝具用側地アルファイン(R))を側地としヨコ1m、タテ2m、中綿カードウエッブ800g/枚の敷きパットを作成した。キルトの最小区画の一辺は50mmとした。
C型ノズル、2800ホールより吐出量2000g/分、紡速=1000m/分にてポリエチレンテレフタレート(IV=0.65)を紡糸し、約5.5デシテックスの未延伸糸を得た。このとき、立体捲縮が発現するよう非対称冷却により冷却した。これを2倍に70℃で延伸し、緊張下100℃でセットした。その後、この繊維に、市販のジメチルポリシロキサンを主成分とするシリコーン樹脂液を1重量%付与後、175℃で10分熱処理し乾燥させ、64mmにカットしシリコン加工綿Hを得た。繊維は、繊度=2.8デシテックス、カット長さ=64mm、中空率=20%、ウエッブ収縮率=28.0%、比容積=80cm3/g、摩擦係数(初期)=0.110、摩擦係数(洗濯5回後)=0.280であった(シリコンが洗濯により脱落したと考えられる)。
以上により得られた綿Hを中綿とし、経糸を78デシテックス216本のポリエチレンテレフタレートフィラメント(120本/2.54cm)、緯糸を綿/ポリエチレンテレフタレート短繊維=65/35の45番手紡績糸(105本/2.54cm)の225本の高密度織物(東洋紡績製寝具用側地アルファイン(R))を側地としヨコ1m、タテ2m、中綿カードウエッブ800g/枚の敷きパットを作成した。キルトの最小区画の一辺は50mmとした。
実施例1〜6、比較例1〜4により明らかなように、洗濯しても形態の変化が少ないキルト品が得られることが判る。
本発明のキルト品は、中綿が縮んだり、綿切れが起こることによる洗濯後の風合いが悪くなる従来のキルト品に比べ、形態の変化が少なく、より長期間、使用初期と同等の風合いで使用することができ、廃棄物低減、利用者の快適性向上など産業界に寄与することが大である。
Claims (2)
- 中綿と側地からなる寝具において、中綿のカット長さX(mm)とキルトの最小区画の一辺の長さY(mm)との関係が下記(数式1)を満たすことを特徴とする家庭で洗濯可能なキルト品。
X<Y<4×X ・・・・・ (数式1) - 中綿の熱処理によるウェッブ収縮率が15%以下であり、洗濯耐久性のある低摩擦加工を施された繊維を少なくとも60%以上含有することを特徴とする請求項1に記載の家庭で洗濯可能なキルト品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004331505A JP2006141425A (ja) | 2004-11-16 | 2004-11-16 | 洗濯可能なキルト品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004331505A JP2006141425A (ja) | 2004-11-16 | 2004-11-16 | 洗濯可能なキルト品 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2006141425A true JP2006141425A (ja) | 2006-06-08 |
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JP2004331505A Withdrawn JP2006141425A (ja) | 2004-11-16 | 2004-11-16 | 洗濯可能なキルト品 |
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JP (1) | JP2006141425A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008253364A (ja) * | 2007-04-02 | 2008-10-23 | Solotex Corp | 枕 |
-
2004
- 2004-11-16 JP JP2004331505A patent/JP2006141425A/ja not_active Withdrawn
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