JP2006140387A - 窒化物半導体レ−ザ及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】
低出力動作時の素子特性を損なわずに、高出力動作時の端面劣化を防止し、信頼性を向上させた青色半導体レーザとその製造方法を提供する。
【解決手段】
活性層と、共振器と、異なる2種類以上の化合物半導体層を組み合わせて構成したp型超格子クラッド層と、を有する窒化物半導体レーザであって、p型超格子クラッド層の少なくとも一部は超格子構造が無秩序化された領域を有し、無秩序化された領域は、共振器の少なくとも一方の端面とp型超格子クラッド層の前記活性層側に形成された層とに接する窒化物半導体レ−ザ。
【選択図】 図1

Description

本発明は窒化物半導体レーザ及びその製造方法に関する。
記録媒体である光ディスクへの高速書き込みのために、光出力が100mW以上の窒化物半導体レーザダイオ−ド(LD:Laser Diode)の需要がある。窒化物半導体LDの材料は強固な結晶であるが、100mW以上の高出力動作時には、端面の光学損傷により素子寿命が小さくなる問題がある。LDの光学損傷とは、レーザ光が出射する端面部の結晶が溶融してレーザ発振を妨げる現象のことをいう。その原因は、端面の光密度が大きくなると端面の近傍で生じる光吸収によって端面部の温度が上昇して結晶が溶融することにある。
特に端面部が劣化する理由はいくつか考えられる。例えば、端面には表面構造に起因する光吸収があるからである。あるいは、格子不整合がある活性層の場合には、活性層の端面部は端面から離れた内部に較べてややバンドギャップが小さいため、内部からのレーザ光を吸収しやすいからである。光出力がある値を超えると、このような劣化が急激に生じる。なぜならば、温度上昇による端面の活性層のバンドギャップの減少と、それによる光吸収の増大が相乗的に生ずるからである。
そのような端面の光学損傷を防止するためには、端面のコ−ティング材料を改善し端面表面の光吸収を無くすこと、端面部に電流非注入領域を設け、電流が端面近傍を流れ難くするなどの方法が知られている。
例えば、従来技術として、特許文献1に開示された、端面に電流非注入領域を設けたサファイア基板上の窒化物半導体LDがある。図22にその構造を示す。従来例の構造は、GaN膜214上に、n型GaNコンタクト層215、n型Ga1-z1Alz1N/GaN超格子クラッド層216、n型Ga1-y2Aly2N光導波層217、Inx2Ga1−x2N/Inx1Ga1−x1N多重量子井戸活性層218、p型Ga1-y3Aly3Nキャリアブロッキング層219、p型Ga1-y2Aly2N光導波層220、p型Ga1-z1Alz1N/GaN超格子クラッド層221、p型GaNコンタクト層222をこの順に成長した構造である。p型Ga1-z1Alz1N/GaN超格子クラッド層221までドライエッチングして、リッジ部を形成し、リッジ部の端面の領域(L)のp型GaNコンタクト層222を除去し、SiO絶縁膜226を形成して端面近傍を電流非注入としている。
従来例は共振器端面から5〜50μmの領域にSiO膜をつけた構造により、SiO膜直下の活性層に電流が注入されにくい特徴を有する。このような構造は端面電流非注入構造と呼ばれ、高出力時の端面近傍の電流劣化を抑制するのに用いられる。
しかしながら、この特許文献1に開示された窒化物半導体LDにはいくつかの問題がある。第1の問題点は、特許文献1の構造では、端面近傍のSiO膜直下の活性層に電流が流れ込むのを完全に阻止することができないことである。つまり、従来例では、一部の電流がクラッド層を経由して端面近傍のSiO膜直下の活性層に回りこんでしまう。電流の回り込みの原因は、従来例で用いられている超格子pクラッド層が約1μmと厚いことと、超格子pクラッド層の水平方向の電気抵抗が垂直方向より小さいため、電流がSiO膜直下の活性層へ広がりやすいことに起因する。特に電流非注入長のために設けられた端面近傍のSiO膜の共振器方向の長さ(=SiO膜長L)が数μmであると、高出力動作時の端面近傍を流れる電流が大きくなり、端面劣化が生じる。
第2の問題点は、特許文献1の構造においては、光ディスクへ書き込む高出力動作時の端面劣化を防止するためにSiO膜長を大きくすると、光ディスクを読み取る低出力動作時の電流値が上昇してしまうことである。この理由は、低出力時には電流値が小さいために電流広がりが小さく、SiO膜直下の活性層の殆どが利得を生じない損失部分となるため、電流閾値が増大してしまうからである。そのため一定の光出力で動作させるための電流値が増大してしまう。利得領域と非利得領域の屈折率が異なるため、また光のカップリング損失による閾値増大もある。
第3の問題点は、書き込みの高出力動作時の端面劣化を防止するためにSiO膜長を大きくし端面への電流注入を防ぐと、電極面積が減少するために動作電圧が増大することである。窒化物半導体LDの動作電圧への要求規格は厳しいため、動作電圧の増加は避けなければならない。また、電流広がりを小さくするために超格子pクラッド層をすべてドライエッチングで取り除くと、閉じ込めの効果が弱く、上下方向に広がってしまい、端面部の活性層にエッチング損傷が入るため素子寿命が低下する。
特開2002―164617公報
本発明は上記のような事情を背景としてなされたものであって、本発明の目的は、低出力動作時の素子特性を大きく低下することなく高出力動作時の端面劣化を防止し、信頼性を向上させた窒化物半導体レーザ及びその製造方法を提供することである。
本発明の一つの態様に係る窒化物半導体レーザは、活性層と、2種類以上の化合物半導体層を組み合わせて構成したp型超格子クラッド層と、を有する窒化物半導体レーザであって、前記活性層と前記p型超格子クラッド層との間に第1の窒化物半導体層を有し、前記p型超格子クラッド層は、前記第1の窒化物半導体層に対して引張り歪みを有し、かつ、前記窒化物半導体レーザの共振器端面の近傍で前記超格子構造が無秩序化された領域を有するものである。
特に本発明における窒化物半導体レーザは、前記無秩序化された領域と第1の窒化物半導体層の界面に生じるピエゾ電界をホール障壁として用いることを特徴とする。また、前記第1の窒化物半導体層は、光閉じ込め層であり、GaNまたはInGaNであることが好ましい。さらに、本発明における窒化物半導体レーザは、p型超格子クラッド層の少なくとも一部が層厚d(nm)のAlGa1−xN層と層厚d(nm)のGaN層を2組以上組み合わせてなる超格子構造であり、かつその超格子の平均Al組成Y(=x*d/(d+d))に対して、1nm≦d≦4nmかつ0.05≦Y≦0.09であるとよい。
ここで、また、無秩序化された領域の共振器方向の長さの最小値Lが、2μm≦L≦30μmであり、p型超格子クラッド層のp型ドーパントの原子濃度Dが、4×1018cm−3≦D≦4×1019cm−3であることが好ましい。さらにまた、前記無秩序化された領域には、Mg、Zn、Be、O、S、Se、C、Si、Geのいずれか一の不純物原子が含まれているとよい。その上、活性層が2層以上4層以下のウエル層を有する多重量子井戸構造であり、少なくともひとつの共振器端面近傍の活性層の遷移波長が内部より短波長であることが好ましい。
あるいは、本発明の窒化物半導体レ−ザにおいて、基板がサファイアあるいはGaNの傾斜基板であり、上記傾斜基板の(0001)面と上記窒化物半導体レーザの底面との交線が共振器端面に垂直で、上記傾斜基板の(0001)面と上記窒化物半導体レーザの底面の角度であるオフ角aが2°≦a≦16°であるものである。
本発明の他の態様は、窒化物半導体レ−ザの製造方法であって、拡散不純物を含む酸化物膜あるいは窒化物膜を無秩序化させる領域の近傍に縞状に形成し、熱拡散させて、p型超格子クラッド層の少なくとも一部の超格子構造を無秩序化させる製造工程を含むものである。
本発明により、初期特性と高出力動作での信頼性が向上された窒化物半導体レーザを提供することができる。
以下、発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。図1及び図2は、それぞれ、本実施形態に係るリッジ型の端面非注入型窒化物半導体レーザの共振器方向の断面図と共振器面の断面図とを示している。
本実施形態における構造は、n型基板11上にn電極10が形成されている。さらに、n電極10の反対側において、n型基板11上に、n型バッファ層12、n型クラッド層13、n型光閉じ込め層14、窒素を含む活性層15、p型窒化物半導体層16が下から順番に重なって形成されている。その上のp型超格子クラッド層17の一部に、無秩序化された領域であるp型無秩序化層18が形成されている。p型超格子クラッド層17とp型無秩序化層18との上にp型コンタクト層19、p電極20が重なる。共振器端面には、高反射率コーティング膜21と低反射率コーティング膜22が存在する。リッジ部側面とp型窒化物半導体層16上面は絶縁層23で覆われている。図1、2においては、無秩序化層18側に低反射率コーティング膜22が存在しているが、これは一例にすぎず、どちらの共振器端面に低反射率コーティング膜が存在してもよい。
本実施の形態の窒化物半導体レーザは、共振器端面付近の注入電流をブロックするため、p型無秩序化層18を備えている。p型無秩序化層18は共振器端面に接している。さらに、無秩序化層18はp型クラッド層の下端に接して、つまり、p型クラッド層の下層であって活性層15側に形成されたp型窒化物半導体層16に接して形成されている。p型無秩序化層18は、p型超格子クラッド層17の端面部を無秩序化して、超格子を形成している2つ以上の層の組成が均一になったものである。超格子が壊されてできたp型無秩序化層18とp型窒化物半導体層16の界面に生じるピエゾ障壁によって、端面近傍の活性層15へのホール注入が妨げられ、共振器端面の電流が妨げられる。これによって高出力動作時の端面劣化が防止できるので、信頼性の高い窒化物半導体LDが得られる。
さらに、p型超格子クラッド層17と活性層15とそれらの間に位置する少なくともひとつのp型窒化物半導体層16を有し、前記p型窒化物半導体層16が光閉じ込め層であり、p型のGaNであることが好ましい。これは、キャリアの閉じ込めが十分でないと、出射する光の形がくずれてしまい、端面劣化の原因になりうる可能性があるからであり、大きいバンドギャップを持つGaNを用いることが効果的にキャリアの閉じ込めを行うことができるからである。また、GaNを用いることによって、本発明による端面電流の防止のための手段であるピエゾ効果を大きくすることができるからである。
また、p型超格子クラッド層17の少なくとも一部が層厚d(nm)のAlGa1−xN層と層厚d(nm)のGaN層を2組以上組み合わせてなる超格子構造であり、かつその超格子の平均Al組成Y(=x*d/(d+d))に対して、1nm≦d≦4nmかつ0.05≦Y≦0.09であるものであることが好ましい。クラッド層に超格子構造を作るのは、注入されたホールがp型AlGaN/GaN超格子クラッド層のGaN井戸層に蓄積し、隣接するp型GaN光閉じ込め層にトンネル効果で注入されるため、低電圧で活性層にキャリアが注入されるためである。また、トンネル効果をおこすために上述の範囲の層厚とAl組成にすることによって、効率的にホールを活性層に注入することができるようになる。
さらに、p型無秩序化層18の共振器方向の長さの最小値Lが、2μm≦L≦30μm、より好ましくは3μm≦L≦15μm、さらに好ましくは5μm≦L≦10μmであるとよい。ここで、p型無秩序化層18の共振器方向の長さの最小値Lを考えたのは、熱拡散する過程で均一な共振器方向の長さで超格子が無秩序化されないからである。また、p型無秩序化層18の共振器方向の長さの最小値Lが短すぎると、電流の回り込みが起こり高出力時の端面近傍を電流が流れてしまい、端面劣化が起こりやすくなり、長すぎると低出力時において動作電流増加につながるため、上述の長さの範囲にするとよい。
一方、p型超格子クラッド層17のp型ドーパントの原子濃度Dが、4×1018cm−3≦D≦4×1019cm−3である、より好ましくは8×1018cm−3≦D≦2×1019cm−3であることが好ましい。これは、ドーパント濃度が高すぎると、成長温度によっては超格子構造が壊れてしまうからである。窒化物半導体レーザの作成においては1000℃をこえることがよくあるためドーパント濃度を高くすることができない。また、ドーパント濃度が低すぎると、キャリアの量が減るために電流閾値が高くなり、規格にあわないものになってしまう。これらのことから、上述の範囲のドーパント濃度にするとよい。
p型無秩序化層18に含まれる不純物原子が、Mg、Zn、Be、O、S、Se、C、Si、Geのいずれか一の不純物原子であることが好ましい。これは、p型超格子クラッド層17の無秩序化が、上述の原子群を用いることによって超格子中のMgを押し込み、拡散を促進することが可能なためである。
ここで、活性層15が2層以上4層以下のウエル層を有する多重量子井戸構造であり、少なくともひとつの共振器端面の近傍における活性層15の遷移波長が、内部より短波長であるものであること好ましい。共振器端面近傍の活性層15の遷移波長が内部より短波長であることによって、端面劣化が原因である光吸収の効果を著しく減少させることができる。
さらに、端面近傍のp電極がない領域の共振器方向の長さの最小値Lmが、2μm≦Lm≦30μm、より好ましくは3μm≦Lm≦15μm、さらに好ましくは5μm≦Lm≦10μmであることが好ましい。上述の無秩序化層18の共振器方向の長さの範囲と同様に、p電極を上述の範囲にすることによって、無秩序化層を作成するのみの窒化物半導体レーザに比べて、効率的に端面への電流注入を防ぐことができる。
あるいは、基板がサファイアあるいはGaNの傾斜基板であることが好ましい。又、この傾斜基板の(0001)面と窒化物半導体レーザの底面との交線が共振器端面に垂直で、傾斜基板の(0001)面と窒化物半導体レーザの底面の角度であるオフ角aが2°≦a≦16°であることが好ましい。これは、平坦な基板上に形成された場合に較べて、超格子を壊すために用いる不純物の活性化率が大きくなるため、熱アニールによる無秩序化工程での不純物の拡散が容易になるためである。あるいはp型超格子クラッド層17のMg濃度が比較的低くてもpクラッドの超格子構造が無秩序化しやすいという利点がある。このことから不純物として注入されるMgの量が少なくてすみ、活性層へのMg拡散による素子劣化が減少し、高い信頼性が得られる。
ここで、本形態の端面部の超格子無秩序化による電流ブロック作用について説明する。ここで説明するのは一例である。図3にGaN面上に形成された「p型GaNコンタクト層/p型Al0.07Ga0.93Nクラッド層/p型GaN(SCH)層」なる構造の価電子帯エネルギーとホール密度のプロファイルの計算結果を示す。ここでSCH(=Separate Confinement Hetro-structure)は分離閉じ込めヘテロ構造のことであり、p型GaN(SCH)層はLDの活性層の近傍に設けられた光閉じ込め層である。
計算ではMgの原子濃度はすべての層で8×1018cm−3とし、Mgの不純物レベルのエネルギー準位深さ(約200meV)を考慮して、エネルギーバンドプロファイルを求めた。p型AlGaNクラッド層には引張歪によるピエゾ電界が生じているため、Ga面上に形成されたp型AlGaNクラッド層/p型GaN光閉じ込め層の界面はホールの注入障壁になる。なぜならその界面では、ピエゾ電界を引き起こす正のピエゾ電荷が発生するため、ホールに対して反発力が働くからである。
図4に同様に「p型GaNコンタクト層/p型Al0.14Ga0.86N(2.5nm)/GaN(2.5nm)超格子クラッド層/p型GaN(SCH)層」なる構造の価電子帯エネルギーとホール密度プロファイルの計算結果を示す。注入されたホールはp型AlGaN(2.5nm)/GaN(2.5nm)超格子クラッド層のGaNウエル層に蓄積し、隣接するp型GaN光閉じ込め層にトンネル効果で注入される。このためバルクのp型AlGaNよりp型AlGaN/GaN超格子のクラッドを有するLDの方が低い電圧で活性層にキャリアが注入される。このため、p型超格子クラッド層が存在するとピエゾ障壁による電流のブロックは行われないことになる。
アニール処理で界面だれが生じた場合、すなわち超格子内における2以上の種類の原子の相互拡散によりp型無秩序化層/p型光閉じ込め層の界面が急峻でなくなった場合、ホールが乗り越えなければならない価電子帯のポテンシャルエネルギーの障壁の高さは減るが、障壁の幅が増える。なぜなら界面だれが生じてもピエゾ電荷の総量は界面近傍で変わらないからである。障壁の幅が増えると、トンネル効果によるホ−ル注入が起こりにくくなる。従って界面だれが生じてもピエゾ効果によるホ−ルの注入障壁の総量は減少しない。そのため、アニール処理でp型クラッド層/p型光閉じ込め層界面のだれが生じても、ピエゾ障壁による電流ブロック効果は維持される。
本形態の構造では、キャリア注入を妨げるp型無秩序化層18とp型窒化物半導体層16の界面から活性層までの距離は短く、かつp型窒化物半導体層16が超格子構造でないため、共振器方向への電流広がりは、活性層15でのキャリア拡散長である2μmと小さい。例えば、端面から2〜10μmの領域の超格子を無秩序化すれば、共振器端面の電流をほとんどなくすことができる。また動作電流に依らずに端面近傍の活性層15へのキャリアの注入を抑制できる。本発明のLDは低出力動作時の素子特性をできるだけ損なわずに、高出力動作時の端面劣化を防止できる。
次に、p型超格子クラッド層17の少なくとも一部の超格子構造を無秩序化させる方法(p型無秩序化層18を形成する方法)を示す。拡散不純物を含む酸化物膜あるいは窒化物膜を形成する。好ましくは、p型超格子クラッド層17の無秩序化させる領域の近傍に縞状に形成する。さらに、拡散不純物をp型超格子クラッド層17に熱拡散させることによって、超格子構造を無秩序化させる。この無秩序化とは、拡散させる原子が化合物半導体内の原子と入れ替わって拡散していき、超格子構造を形成している2以上の組成の層において、それぞれの組成が平均化されてひとつの層を作ることである。上述の無秩序化は、熱拡散のみに限定されるものではなく、イオン注入などによる方法も考えられる。
上述の熱拡散の際、MgO、ZnOなどの拡散不純物を含む酸化物膜あるいは窒化物膜の上にSiO膜を形成して、熱拡散させて無秩序させることが好ましい。つまり、SiO膜とp型超格子クラッド層17との間に拡散不純物を含む酸化物膜あるいは窒化物膜が形成される。これは、拡散不純物を含む酸化物、窒化物が蒸発してしまうのを防ぐためである。また、熱拡散のためのアニール温度Tが900℃≦T≦1200℃であるとよい。なぜなら、アニール温度が高すぎると、超格子構造自体が熱によって壊されてしまうからである。また、アニール温度が低すぎた場合、上述拡散不純物が拡散できないためである。さらにまた、上述のアニールの際、アニール環境がアンモニアあるいは窒素を含むとよい。これは、窒化物半導体内に存在する窒素が高温にすると抜けやすいため、窒素を含む環境下でのアニールが好ましいためである。
実施例1.
本発明に従って形成された窒化物半導体レーザの実例(実施例1)について述べる。図5と図6にそれぞれ本実施例1における窒化物半導体レーザの共振器方向の断面図と共振器面の断面図を示す。本実施例1は、TiAlのn電極100、層厚100μmのn型GaN基板101、層厚100nmのn型GaNバッファ層102、層厚1.5μmのn型Al0.05Ga0.95Nクラッド層103、層厚0.15μmのn型GaN光閉じ込め(SCH)層104、In0.2Ga0.8N(2.5nm)/In0.02Ga0.98N(8nm)3周期のInGaN型MQW(多重量子井戸:Multi Quantum Well)活性層105、層厚10nmのp型Al0.14Ga0.86N層106、層厚0.1μmのp型GaN光閉じ込め(SCH)層107、共振器方向の長さ6μmのp型AlGaN無秩序化層(端面部)108、p型Al0.14Ga0.86N(2.5nm)/GaN(2.5nm)の120周期で全層厚0.6μmのp型AlGaN/GaN超格子クラッド層109、層厚50nmのp型GaN層(端面部)110、層厚50nmのp型GaNコンタクト層111、Pd/Pt/Auのp電極112、層厚200nmのZrO膜113、低反射率コーティング膜114、SiN/SiOの高反射率コーティング膜115からなる。本実施例のリッジ幅は1.3〜2.2μmであり、発振波長は405nmであった。
図7に本例の窒化物半導体LDの作用の説明図を示す。本例のLD構造では、共振器端面近傍のp型AlGaN/GaN超格子層が無秩序化され、p型AlGaN層108になっている。そのため、LD動作時に共振器端面近傍においてはp型AlGaN層108とp型GaN光閉じ込め層107の界面がホールの注入障壁となるので、無秩序化された領域は、ピエゾ障壁による電流ブロック領域1700となり、端面近傍の活性層へのホール注入1701が妨げられる。これによって高出力動作時の端面劣化が防止できるので、信頼性の高い窒化物半導体LDが得られる。
結晶成長は有機金属気相エピタキシャル(MOVPE : Metal Organic Vapor Phase Epitaxy)成長で行った。N原料にはアンモニア、Ga原料にはトリメチルガリウム、Al原料にはトリメチルアルミニウム、In原料にはトリメチルインジウムを用いた。基板には酸素ド−プのn型GaN基板を用い、Ga面上に成長させた。pド−パントにはMg(マグネシウム)を用い、nド−パントにはSiを用いたが、Siの代わりにOを用いてもよい。Mg原料にはシクロペンタジエチル・マグネシウム(CMgを用い、Si原料にはシランSiHを用いた。Mgの原子濃度はp型GaNコンタクト層111には1×1020cm−3、それ以外には1×1019cm−3、Siの原子濃度はすべて2×1018cm−3である。
成長温度はn型GaNバッファ−層102が600℃、nクラッド層103およびpクラッド層108は1000〜1100℃、InGaN型MQW活性層104は800℃である。成長時のキャリアガスは活性層では窒素、それ以外では水素を用いた。成長温度は、Mg原子濃度に応じて、成長中にp型超格子クラッドが保たれる温度に設定した。なぜなら、例えばMg原子濃度が4×1019cm−3より大きい場合、成長温度が1000℃を超えると、成長中にp型超格子クラッドが無秩序化してしまうからである。
図8にLDウエハのAlGaN(2.5nm)/GaN(2.5nm)超格子層(0.6μm厚)からのX線回折強度曲線を示す。成長温度は1000℃、pクラッドのMg原子濃度は1×1019cm−3である。GaN基板からの回折ピ−ク501の両側に超格子からのサテライトピ−ク502が観測された。
図9に本例の窒化物半導体LDの製造工程におけるウエハ上面図を示す。図9はLDウエハ301、SiO/MgO膜302、LD素子303、素子分離線304、劈開線305、断面306からなる。LDウエハ301はエピ成長直後の状態である。劈開線305の間隔は650μmであり、それがLD素子303の共振器長に相当する。素子分離線304の間隔は400μmである。LD素子303は共振器方向の長さ650μmで幅400μmの大きさである。LDウエハ301のエピ表面の劈開線305の両側6μmの領域に、1300μm間隔で幅14μmのSiO/MgO膜302をストライプ形状に形成した。素子分離線304と劈開線305は素子分離の位置と劈開位置を示す線であり、この時点ではまだ素子分離と劈開は行われていない。
図10に図9の断面306に沿ったLDウエハ301の断面図を示す。図10はn型GaN基板401、エピ膜402、層厚200nmのMgO膜403、層厚200nmのSiO膜404からなる。MgO膜403とSiO膜404はLDウエハ301のエピ表面にスパッタリング法により形成した。具体的にはスパッタリング装置内にLDウエハを投入し、1×10−5torrの真空度で、出力500Wの高周波を用いてアルゴンプラズマを形成し、MgOのターゲットをスパッタリングしてLDウエハ301上にMgO膜を形成し、その後連続して同様にSiO膜を形成した。
SiO/MgO膜が堆積したウエハ表面にフォトレジストをスピナ−で塗布し、フォトリソグラフィを用いて、1300μm間隔で幅14μmのストライプ状にフォトレジストを残し、バッファ−ドフッ酸(BHF:Buffered HydroFluoric acid)で数十秒エッチングしたあと水洗し、乾燥させた。MgO膜の方がSiO膜よりエッチング速度が大きいため、MgO膜がサイドエッチングされた。エッチング後のSiO膜とMgO膜の幅はそれぞれ14μmと12μmであった。ウエハの一部にX線評価用に面積1cm角の領域のSiO/MgO膜を残した。
ストライプ状のSiO/MgO膜302を形成したLDウエハをMOVPE成長炉に投入し、アンモニアと水素キャリアガスと(CMgをウエハに供給し、NとMgが結晶表面から抜けるのを防ぎながら温度1000℃で1時間アニールした。
ウエハを取り出して1cm角の面積領域のSiO/MgO膜下からのX線回折曲線を測定したところ、超格子からのサテライトピ−クが消滅しているのが観測された。これは超格子構造が消失し結晶が無秩序化したことを示唆している。透過電子顕微鏡でウエハ断面を観察したところ、確かにSiO/MgO膜下の超格子構造が完全に消失し結晶が無秩序化していた。アニール温度と時間は、超格子からのサテライトピ−クの強度を評価することによって、不純物の拡散がクラッド層の下面に接するように最適化した。
図11にAlGaN(2.5nm)/GaN(2.5nm)超格子層(0.6μm厚)の無秩序化条件を示す。無秩序化前のSIMS(二次イオン質量スペクトル:Secondary Ion Mass Spectroscopy)分析から超格子のMgの原子濃度は1×1019cm−3である。アニール温度とアニール時間が十分大きければ、超格子は無秩序化し、それらが小さければ、超格子は無秩序化せずにその形状を保った。
境界のアニール条件領域では超格子の無秩序化は不完全であった。無秩序/超格子の境界曲線は下に凸であり、Mgの原子濃度が大きい場合には、図11の下方に移動した。つまりMgの原子濃度が大きい場合には、同じアニール時間でより低い温度で無秩序化する。例えば、元の結晶のMg濃度が3×1019cm−3の場合は900℃、60分で無秩序化し、Mg濃度が4×1018cm−3の場合は1100℃、60分で無秩序化した。SIMS分析から、p型超格子クラッド層の無秩序化はMgO膜403中のMgが直下のp型超格子クラッド層に拡散し、超格子を構成するIII族原子の相互拡散を促進したためと考えられる。
同様の無秩序化はMgO膜の代わりにZnO膜を用いても同様に生じた。これは、Zn原子とMg原子の占める位置が同じIII族原子サイトであるため、Znが超格子中のMgを押し込み、その拡散を促進したと考えられる。
SiO膜404はアニール時にMgO膜403を保護して、Mgの蒸発を抑制する働きがある。SiO膜中をpコンタクト層に接しない状態でアニールしたのは、アニール時にSiO膜中のSiあるいは酸素がLDのp型GaNコンタクト層に拡散あるいは表面近傍に蓄積し、p濃度を補償して、p電極のコンタクト抵抗を低下させるのを防止するためである。十分低いp電極のコンタクト抵抗が得られるのならば、ストライプ形状のMgO膜に対して、SiO膜をウエハ全面に形成した後、無秩序化アニールを行ってもよい。その場合は、アンモニアを供給せずに窒素のみを供給してアニールを行うことができる。
図12に本例の窒化物半導体LDの製造工程におけるウエハ上面図を示す。LDウエハをストライプ状に無秩序化アニールを行った後に、ウエハ端のSiO/MgO膜ストライプの中央に劈開のためのケガキ線1001を劈開方向に数百μmの長さダイヤモンドカッタで入れた。その後SiO/MgO膜をBHFでエッチング除去し、下記に示すドライエッチング法でリッジ型p型クラッド層1002を形成した。
図13、図14、図15に本例の窒化物半導体LDの製造工程1〜3を示す。図13の製造工程1では、n型GaN基板701の上にGaNエピ膜702を成長させ、熱化学気相堆積(CVD:Chemical Vapor Deposition)法を用い600℃でLDウエハ上に300nm厚のSiO膜を全面に形成し、LDのリッジ型ストライプを形成する位置に300nm厚のZrO膜のストライプ704を形成した。
ZrO膜のストライプをマスクにCFガスを用いた反応性イオンエッチングでSiO膜のストライプ703を形成した。電子サイクロトン共鳴による反応性イオンビ−ムエッチング装置(ECR−RIBE:Electron Cyclotron Resonance-Reactive Ion Beam Etching)で、マスクとしてZrO膜のストライプ704を用い、塩素ガス705を用いてGaNエピ膜702をエッチングしてLDのリッジ型ストライプを形成した。
図14の製造工程2では、SiO膜を選択的にBHFでサイドエッチングした後に、絶縁膜となるZrO膜を、スパッタ装置を用いてZrO蒸着706させ、図15におけるZrO膜707を堆積させた。図15の製造工程3では、BHFでSiO膜をエッチングして、ZrOストライプをリフトオフした。よく水洗し乾燥させた後、p電極をリッジ型ストライプ上部に蒸着した。そのLDウエハの裏面を研磨して、100μmの厚さにしたのち、裏面にTi(15nm)/Al(200nm)のn電極を蒸着した。本発明のすべての実施例の電流狭窄にこのようにして作製したZrO膜を用いた。
ウエハ裏面にケガキ線1001と平行に劈開用のブレードを押し当てて、ウエハを劈開しLDバーを得た。LDバーの無秩序化した側の端面にアルミナの低反射率コーティング、反対側に高反射率コーティングを施したのち、ダイヤモンドカッタで素子分離を行い、LD素子を得た。組み立ては、p面を上にしてダイヤモンドヒートシンクにAuSnでLDを融着して、銅ステムにダイヤモンドヒートシンクを取り付け、LDにAuのリード線をボンディングして組み立てた。
本実施例1は、n型GaN基板上に成長させた窒化物半導体レーザであり、共振器端面から6μmの領域にp型AlGaN(2.5nm)/GaN(2.5nm)超格子層をほぼ完全に無秩序化させた構造を有する。ピエゾ効果によりp型AlGaN/GaN(SCH)界面にホ−ル障壁が発生するため、共振器端面から6μmの領域の下の活性層には電流が殆ど注入されない。それによって高出力動作時でも共振器端面の光学劣化を防止できる。このような新規な構造と作用と効果により、従来の問題点を克服し、長寿命の窒化物半導体LDを供給できた。
図16に、本実施例1に関する窒化物半導体LDの25℃での電流−光出力特性と電流−電圧特性を示す。この結果は他の実施例において、ほとんど変化することはなかった。本実施例1に関する窒化物半導体LD素子のリッジ型ストライプ幅は1.5μm、共振器長は650μm、端面の無秩序化距離は6μm、光出射端面はSiOとアルミナの2層膜で5%の反射率のAR(: Anti-Reflection)コートを施した。電流非注入長が小さいため、電流閾値は40mAと小さい。単一横モード発振を維持するために電流注入の幅を1.5μmに小さくすると端面の光密度が上昇し、光学損傷が起こりやすくなる。そのため、従来構造の場合は、150mWで急速に端面光学損傷劣化してしまう。これに対して、端面無秩序構造を備えた本例の場合は、単一横モ−ド連続発振で光出力300mWでも光学損傷が生じなかった。
図17に本形態の実施例1における窒化物半導体LDのAPC(:Auto Power Control)動作電流の時間依存性を示す。この結果は、ひとつのウエハ内から無作為に選択したLDにおけるものである。環境温度60℃、光出力140mWで連続動作させたところ1000時間の動作中に突発的な端面劣化は見られなかった。これは本例の端面無秩序構造の結晶品質に問題がないことを示している。この結果に関しても、他の実施例においても同じ結果を得ている。
実施例2.
続いて、窒化物半導体レーザの第2の実施例について説明する。本例の窒化物半導体レーザは、所定のオフ角を有する傾斜基板上に形成されている。傾斜基板は、図18に第2の実施例である端面非注入型窒化物半導体レ−ザの共振器方向の断面図を示す。本例窒化物半導体レーザは、オフ角が9°である層厚100μmのn型GaN傾斜基板1101上に形成された特徴を有する。オフ角とは、基板の(0001)面と窒化物半導体レーザの底面との交線が共振器端面に垂直で、基板の(0001)面と窒化物半導体レーザの底面の角度のことである。
本実施例2は、TiAlのn電極100、層厚100μmのn型GaN傾斜基板1101、層厚100nmのn型GaNバッファ−層102、層厚1.5μmのn型Al0.05Ga0.95Nクラッド層103、層厚0.15μmのn型GaN光閉じ込め(SCH)層104、In0.2Ga0.8N(2.5nm)/In0.02Ga0.98N(8nm)3周期のInGaN型MQW活性層105、層厚10nmのp型Al0.14Ga0.86N層106、層厚0.1μmのp型GaN光閉じ込め(SCH)層107、共振器方向の長さ6μmのp型AlGaN無秩序化層(端面部)108、p型Al0.14Ga0.86N(2.5nm)/GaN(2.5nm)の120周期で全層厚0.6μmのp型AlGaN/GaN超格子クラッド層109、層厚50nmのp型GaN層(端面部)110、層厚50nmのp型GaNコンタクト層111、Pd/Pt/Auのp電極112、層厚200nmのZrO膜113、低反射率コーティング膜114、SiN/SiOの高反射率コーティング膜115からなる。
リッジ型ストライプ幅は1.4μmであり、発振波長は407nmであった。p型超格子クラッドのMg濃度は4×1018cm−3であり、1000℃、1時間のアニール条件でMgO膜下のpクラッドの超格子を完全に無秩序化させて製造した。その他の製造方法に関しては実施例1で示したものと同じである。
n型GaN傾斜基板1101を用いると、平坦な基板上に形成された場合に較べて、Mgの活性化率が2倍大きいため、熱アニールによる無秩序化工程でMgO膜からのMgの拡散が容易になる。あるいはpクラッドのMg濃度が比較的低くてもpクラッドの超格子構造が無秩序化しやすいという利点がある。
本実施例2では、pクラッドのMg濃度が4×1018cm−3とやや低いが、Mgの活性化率が高いため、100mWで5V程度の低い動作電圧が得られた。また、pクラッドのMg濃度が小さいため、活性層へのMg拡散による素子劣化が減少し、高い信頼性が得られる利点がある。リッジメサはドライエッチングで加工するために、GaN傾斜基板を用いても、メサの断面形状は、フラット基板のものと変りが無いため、同様のプロセスが適用でき、ほぼ同等の電流閾値が得られた。GaN中のMgの活性化率は基板のオフ角が2°〜9°まで増加し、9°〜16°では一定であった。GaN中のMg拡散のしやすさは16°まで基板のオフ角が大きいほど増大した。これ以上のオフ角の基板では作成することができなかった。
実施例3.
図19に第3の実施例である端面非注入型窒化物半導体レ−ザの共振器方向の断面図を示す。本発明の実施例3は、pクラッドの超格子構造がこれまでの例と異なり、共振器の両端面に無秩序化したクラッド層を有し、p電極を端面近傍以外に制限した窒化物半導体LDである。
本実施例3は、TiAlのn電極100、層厚100μmのn型GaN基板101、層厚100nmのn型GaNバッファ−層102、層厚1.5μmのn型Al0.05Ga0.95Nクラッド層103、層厚0.15μmのn型GaN光閉じ込め(SCH)層104、In0.2Ga0.8N(2.5nm)/In0.02Ga0.98N(8nm)3周期のInGaN型MQW活性層105、層厚10nmのp型Al0.14Ga0.86N層106、層厚0.1μmのp型GaN光閉じ込め(SCH)層107、共振器方向の長さ10μmのp型AlGaN無秩序化層(前端面)1201、共振器方向の長さ5μmのp型AlGaN無秩序化層(後端面)1202、p型Al0.14Ga0.86N(2.5nm)/GaN(2.5nm)の120周期で全層厚0.48μmのμmのp型AlGaN/GaN超格子クラッド層1203、層厚50nmのp型GaN層(端面部)110、層厚50nmのp型GaNコンタクト層111、Pd/Pt/Auのp電極1204、層厚200nmのZrO膜113、低反射率コーティング膜114、SiN/SiOの高反射率コーティング膜115からなる。p電極1204は前端面近傍の10μmと前端面近傍の5μm以外を除いて形成されている。本実施例のリッジ幅は1.5μmであり、発振波長は405nmであった。その他の製造方法に関しては実施例1で示したものと同じである。
実施例3の窒化物半導体レーザでは、pクラッドの超格子構造1203の周期が4nmと小さいために超格子の無秩序化がしやすい。すなわちより低いアニ−ル温度と短いアニ−ル時間で超格子の無秩序化が実現できる利点がある。超格子の周期が10nm以上になると、ホ−ルのトンネル注入とAl組成の均一な無秩序化が難しくなるので、超格子の構造には制限がある。本例のp型超格子クラッド層は、少なくともp型GaN(SCH)光閉じ込め層に接する部分が層厚d1(nm)のAlGa1−xN層と層厚d(nm)のGaN層を2組以上組み合わせてなる超格子であり、超格子の平均Al組成Y(=x*d/(d+d))に対して、1nm≦d≦4nmかつ0.05≦Y≦0.09であるので、良好な初期特性と超格子の無秩序化を実現できる。
高反射率コ−ティング材料を蒸着したときの損傷が結晶端面に及んだ場合は、高反射率コ−ティングを施した後端面で劣化が生じる場合がある。実施例3の窒化物半導体レーザでは、共振器の後端面近傍にも無秩序化したp型AlGaNクラッド層1202を有するため、後側の端面劣化も防止できる。さらに実施例3の窒化物半導体レーザでは、p電極1204が端面近傍に形成されていない構造を併せ持つため、端面近傍の電流注入が極めて抑制され、端面劣化が生じ難い利点を有する。端面部の電流注入をなくすためには、端面近傍の表面をSiOなどの絶縁膜で覆う方法もある。
実施例4.
図20を参照して、4の実施例について説明する。本実施例4の製造方法は、MgO膜の代わりにZnO膜を用い、同様にLDプロセスを行う。まずウエハのMg:GaNコンタクト111上全面にZn拡散用のZnO膜(200nm厚)とその上にSiO(200nm厚)保護膜をつけ、BHFエッチングで共振器の端面近傍のストライプ部分のみ残す。そのウエハを成長炉に投入し、アンモニアあるいは窒素ガス中、980℃で30分間アニールする。アニールにより、ZnO膜中のZn原子はZnO膜直下のMg:GaN層(端面部)1303とp型AlGaN/GaN超格子クラッド層1302に拡散し、p型超格子クラッドのIII族原子の相互拡散を促進させ、超格子クラッドを無秩序化させる。その後、LDをリッジストライプ型に加工し、本例のLDを得る。その他の製造方法に関しては実施例1で示したものと同じである。
本実施例4で用いられるZnはMgよりGaN中を拡散しやすいため、より低いアニール温度と短いアニール時間で超格子の無秩序化が実現できる利点がある。第4の実施例の窒化物半導体LDのpクラッドの超格子構造1302の周期は6nmとやや大きいが、Zn拡散で無秩序化できた。またZnが拡散したMg:GaN層(端面部)1303とp型AlGaN/GaN超格子クラッド層1301の部分は、拡散前に較べて電気抵抗が増大するため、それらの層は電流ブロックに寄与する利点がある。
実施例5.
図21に第5の実施例である端面非注入型窒化物半導体レ−ザの共振器方向の断面図を示す。本実施例5は、サファイア基板上に形成された特徴を有する窒化物半導体LDである。
すなわち本実施例5は、サファイア基板(80μm)1401、n型GaN(1.0μm)1402、 Ti・Pt/Au−n電極1403、n型AlGaN(1.0μm)1404、n型GaNガイド層(0.1μm)1405、InGaNの3層の量子井戸活性層1406、p型Al0.16Ga0.84N層(20nm)1407、p型GaNガイド層(0.1μm)1408、超格子無秩序化クラッド層(0.5μm)409、電流狭窄用ZrOマスク層1410、p型GaN層1411、Pd/Pt/Au−p電極1412からなる。超格子無秩序化クラッド層409はp型Al0.14Ga0.86N(2.5nm)/GaN(2.5nm)の100周期で全層厚0.5μmのp型AlGaN/GaN超格子クラッド層である。
端面にはそれぞれ高反射膜と低反射膜を形成した。ここでレーザの共振器は、塩素系のドライエッチングで形成した。サファイア基板(80μm)1401は、オリフラ方向に2°オフのものを用いた。超格子無秩序化クラッド層(0.5μm)409は、低反射膜を形成した端面から10μmの範囲で形成されている。無秩序化はZnO膜からのZn拡散で行った。端面から10μmの範囲以外の部分のpクラッド超格子は無秩序化されていない。その他の製造方法に関しては実施例1で示したものと同じである。
サファイア基板を用いた場合、レーザの共振器は劈開ではなく、ドライエッチングで形成されるため、端面に加工損傷が導入される。そのため端面に保護コーティングを施しても、100mWを超える高出力動作時には、端面の光学劣化が生じてしまう。レーザ光の出射端側に無秩序化による電流ブロック構造が備え付けられていることによって、サファイア基板上の窒化物半導体LDの寿命を著しく改善できた。
サファイアは傾斜基板が入手しやすい。傾斜基板上のGaN中は不純物が拡散しやすく、LDが作製しやすい利点がある。またサファイア基板は、GaN基板の1%の価格であり、生産数量が遥かに多い。サファイア基板上に形成された本発明の実施例5のLDは低価格で生産できるため、量産品である光ディスクの書き込み光源として普及しやすい利点がある。
これまで述べた実施例は、リッジストライプ型の窒化物半導体LDに関するものであるが、LDの構造はリッジストライプ型に限らず、それとは異なる電流狭窄構造のLDにも適用できる。例えば本発明は電流狭窄層がLD内部にあるインナ−ストライプ型の窒化物半導体LDにも適用可能である。また、実施例では光閉じ込め層の上に超格子クラッドを積層したがこれに限られず、別の層とでピエゾ障壁を生じさせてもよい。さらに、第1の窒化物半導体層はGaNに限らず、InGaNでもよい。本発明はAlGaInN系の窒化物半導体を含む発光素子に適用可能であり、レーザの発振波長に関して制限はない。本発明の窒化物半導体LDにおいて、無秩序化を引き起こす方法や拡散に用いる不純物原子の種類に制限はなく、Mg、Zn、Beだけではなく、C、Si、Ge、O、S、Seなどのn型不純物であっても本発明の効果は得られる。無秩序化の方法も熱拡散だけに限るものではなく、不純物のイオン打ち込み注入を用いてもよい。
本実施の形態における共振器方向の断面図 本実施の形態における共振器面の断面図 p型のGaN/AlGaN/GaN(SCH)エピ構造の価電子帯エネルギーとホール密度プロファイル p型のGaN/超格子/GaN(SCH)エピ構造の価電子帯エネルギーとホール密度プロファイル 本発明の第1の実施例の端面非注入型窒化物半導体レ−ザの共振器方向の断面図 本発明の第1の実施例の端面非注入型窒化物半導体レ−ザの断面図 本発明の第1の実施例の窒化物半導体レーザの作用の説明図 AlGaN(2.5cm)/GaN(2.5cm)超格子層(0.6μm厚)のX線回折強度曲線 本発明の第1の実施例の窒化物半導体レーザの製造工程におけるウエハ上面図 本発明の第1の実施例の窒化物半導体レーザの製造工程におけるウエハ断面図 AlGaN(2.5cm)/GaN(2.5cm)超格子層(0.6μm厚)の無秩序化条件 本発明の第1の実施例の窒化物半導体レーザの製造工程におけるウエハ上面図 本発明の第1の実施例の窒化物半導体レーザの製造工程1 本発明の第1の実施例の窒化物半導体レーザの製造工程2 本発明の第1の実施例の窒化物半導体レーザの製造工程3 本発明の第1の実施例の窒化物半導体レーザの電流-光出力特性と電流-電圧特性 本発明の第1の実施例の窒化物半導体レーザのAPC動作電流の時間依存性 本発明の第2の実施例の端面非注入型窒化物半導体レーザの共振器方向の断面図 本発明の第3の実施例の端面非注入型窒化物半導体レーザの共振器方向の断面図 本発明の第4の実施例の端面非注入型窒化物半導体レーザの共振器方向の断面図 本発明の第5の実施例の端面非注入型窒化物半導体レーザの共振器方向の断面図 従来例であるサファイア基板上のGaN系窒化物半導体レーザ
符号の説明
10 n電極、11 n型基板、12 n型バッファ層、13 n型クラッド層、
14 n型光閉じ込め層、15 活性層、16 p型窒化物半導体層、
17 p型超格子クラッド層、18 p型無秩序化層、19 p型コンタクト層、
20 p電極、21 高反射率コーティング膜、22 低反射率コーティング膜、
23 絶縁層
100 TiAlのn電極、101 n型GaN基板、102 n型GaNバッファ−層、
103 n型Al0.05Ga0.95Nクラッド層、
104 n型GaN光閉じ込め(SCH)層、
105 InGaN型MQW(多重量子井戸)活性層、
106 p型Al0.14Ga0.86N層、
107 p型GaN光閉じ込め(SCH)層、
108 p型AlGaN無秩序化層(端面部)、
109 p型AlGaN/GaN超格子クラッド層、110 p型GaN層(端面部)、
111 p型GaNコンタクト層、112 Pd/Pt/Auのp電極、
113 ZrO膜、114 低反射率コーティング膜、
115 SiN/SiOの高反射率コーティング膜、210 GaN低温層、
211 (0001)C面サファイア基板、212 GaNバッファ層、
213 SiO膜、214 GaN膜、215 n型GaNコンタクト層、
216 n型Ga1-z1Alz1N/GaN超格子クラッド層、
217 n型Ga1-y2Aly2N光導波層、
218 Inx2Ga1-x2N/Inx1Ga1-x1N多重量子井戸活性層、
219 p型Ga1-y3Aly3Nキャリアブロッキング層、
220 p型Ga1-y2Aly2N光導波層、
221 p型Ga1-z1Alz1N/GaN超格子クラッド層、
222 p型GaNコンタクト層、226 絶縁膜、227 p電極、
301 LDウエハ、302 SiO/MgO膜、303 LD素子303、
304 素子分離線、305 劈開線、306 断面、
401 n型GaN基板、402 エピ膜、403 MgO膜、404 SiO膜、
501 GaN基板ピーク、502 サテライトピーク、
701 n型GaN基板、702 GaNエピ膜、703 SiO膜、
704 ZrO膜、705 塩素ガス、706 ZrO蒸着、707 ZrO
1001 劈開のためのケガキ線、1002 リッジ型p型クラッド層
1101 n型GaN傾斜基板、
1201 p型AlGaN無秩序化層(前端面)、
1202 p型AlGaN無秩序化層(後端面)、
1203 p型AlGaN/GaN超格子クラッド層、1204 p電極、
1301 Zn拡散Mg:AlGaN無秩序化層、
1302 p型AlGaN/GaN超格子クラッド層、
1303 Zn拡散Mg:GaN層、1304 p電極、
1401 サファイア基板、1402 n型GaN(1.0μm)、
1403 Ti・Pt/Au n電極、1404 n型AlGaN(1.0μm)、
1405 n型GaNガイド層(0.1μm)、1406 3層の量子井戸活性層、
1407 p型Al0.16Ga0.84N層(20nm)、
1408 p型GaNガイド層(0.1μm)、
1409 超格子無秩序化クラッド層(0.5μm)、
1410 電流狭窄用ZrOマスク層、1411 p型GaN層、
1412 Pd/Pt/Au p電極、
1700 ピエゾ障壁による電流ブロック領域、1701 ホール電流注入

Claims (17)

  1. 活性層と、2種類以上の化合物半導体層を組み合わせて構成したp型超格子クラッド
    層と、を有する窒化物半導体レーザであって、
    前記活性層と前記p型超格子クラッド層との間に第1の窒化物半導体層を有し、
    前記p型超格子クラッド層は、前記第1の窒化物半導体層に対して引張り歪みを有し、
    かつ、前記窒化物半導体レーザの共振器端面の近傍で前記超格子構造が無秩序化された領域を有することを特徴とする窒化物半導体レ−ザ。
  2. 請求項1に記載の窒化物半導体レーザにおいて、前記無秩序化された領域と第1の窒化物半導体層の界面に生じるピエゾ電界をホール障壁として用いることを特徴とする窒化物半導体レ−ザ。
  3. 前記第1の窒化物半導体層は、光閉じ込め層である特徴とする請求項1に記載の窒化物半導体レーザ。
  4. 前記第1の窒化物半導体層は、GaNまたはInGaNであることを特徴とする請求項1に記載の窒化物半導体レ−ザ。
  5. 前記p型超格子クラッド層の少なくとも一部が層厚d(nm)のAlGa1−xN層と層厚d(nm)のGaN層を2組以上組み合わせてなる超格子構造であり、かつその超格子の平均Al組成Y(=x*d/(d+d))に対して、1nm≦d≦4nmかつ0.05≦Y≦0.09である、請求項1に記載の窒化物半導体レ−ザ。
  6. 前記無秩序化された領域の共振器方向の長さの最小値Lが、2μm≦L≦30μmである、請求項1記載の窒化物半導体レ−ザ。
  7. 前記p型超格子クラッド層のp型ドーパントの原子濃度Dが、4×1018cm−3≦D≦4×1019cm−3である、請求項1に記載の窒化物半導体レ−ザ。
  8. 前記無秩序化された領域には、Mg、Zn、Be、O、S、Se、C、Si、Geのいずれか一の不純物原子が含まれていることを特徴とする請求項1記載の窒化物半導体レーザ。
  9. 前記活性層は2層以上4層以下のウエル層を有する多重量子井戸構造であり、
    前記共振器の少なくとも一方の端面の近傍における活性層の遷移波長が内部より短波長である、請求項1記載の窒化物半導体レ−ザ。
  10. 前記共振器の上層側のp電極を備え、
    前記共振器の端面上部のp電極が存在しない領域の共振器方向の長さの最小値Lmが、2μm≦Lm≦30μmである、請求項1〜9のいずれか一項に記載の窒化物半導体レ−ザ。
  11. 前記基板がサファイアあるいはGaNからなる傾斜基板である、請求項1〜10のいずれか一項に記載の窒化物半導体レ−ザ。
  12. 前記傾斜基板の(0001)面と前記窒化物半導体レーザの底面との交線が共振器端面に垂直で、前記傾斜基板の(0001)面と前記窒化物半導体レーザの底面の角度であるオフ角aが2°≦a≦16°である、請求項11に記載の窒化物半導体レ−ザ。
  13. 窒化物半導体レ−ザの製造方法であって、
    2種類以上の化合物半導体層を組み合わせて構成したp型超格子クラッド層を形成する工程と、
    活性層を形成する工程と、
    前記活性層と前記p型超格子クラッド層との間に有する第1の窒化物半導体層を形成する工程と、
    前記p型超格子クラッド層は、前記第1の窒化物半導体層に対して引張り歪みを有し、
    かつ、前記窒化物半導体レーザの共振器端面の近傍で前記超格子構造が無秩序化さ
    れた領域を形成する工程と、
    を有する窒化物半導体レ−ザの製造方法。
  14. 前記無秩序化領域を形成する工程は、拡散不純物を含む酸化物膜あるいは窒化物膜を形成し、前記拡散不純物を前記p型超格子クラッド層に熱拡散させる工程を有する、請求項13に記載の窒化物半導体レーザの製造方法。
  15. 前記無秩序化領域を形成する工程は、熱拡散の前に、前記拡散不純物を含む酸化物膜あるいは窒化物膜を、前記p型超格子クラッド層との間で挟む位置にSiO膜を形成する工程をさらに有する、請求項14に記載の窒化物半導体レ−ザの製造方法。
  16. 熱拡散のためのアニール温度Tが900℃≦T≦1200℃である、請求項14又は15に記載の窒化物半導体レ−ザの製造方法。
  17. 熱拡散のためのアニールは、アンモニアあるいは窒素を含む気体中で実行される、請求項14、15又は16に記載の窒化物半導体レ−ザの製造方法。
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