JP2003174231A - GaN系半導体レーザ素子 - Google Patents

GaN系半導体レーザ素子

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JP2003174231A
JP2003174231A JP2001373560A JP2001373560A JP2003174231A JP 2003174231 A JP2003174231 A JP 2003174231A JP 2001373560 A JP2001373560 A JP 2001373560A JP 2001373560 A JP2001373560 A JP 2001373560A JP 2003174231 A JP2003174231 A JP 2003174231A
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gan
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semiconductor laser
based semiconductor
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JP2001373560A
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English (en)
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Toshiyuki Kawakami
俊之 川上
Yukio Yamazaki
幸生 山崎
Shigetoshi Ito
茂稔 伊藤
Tomoteru Ono
智輝 大野
Susumu Omi
晋 近江
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ピックアップ等への応用に好適なGaN系
レーザ素子を歩留まりよく提供する。 【解決手段】 順に積層された第1導電型半導体層10
3〜105と半導体活性層106と第2導電型半導体層
107〜110とを含むGaN系半導体レーザ素子は、
共振器の長手方向と交差する横方向に関して光を閉じ込
める屈折率差を生じるように設けられたリッジストライ
プ111と、このリッジストライプ111上に設けられ
た電流注入用窓部114とを含み、この電流注入用窓部
114はリッジストライプ111の幅に比べて部分的に
狭くされた狭隘部を含んでいる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光情報機器などの
光源に適用して好適なGaN系半導体レーザ素子の改善
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】Al、Ga、およびIn等のIII族元
素と、V族元素であるNとの化合物からなるGaN系半
導体は、そのエネルギーバンド構造や化学的安定性の観
点から発光素子やパワーデバイス用半導体として期待さ
れ、その応用が試みられてきた。たとえば、サファイア
基板やGaN基板上に複数のGaN系半導体層を積層す
ることによって青色半導体レーザを作製する試みが盛ん
に行われている。
【0003】これらの青緑色半導体レーザのうちで、リ
ッジ型導波路を形成して半導体接合面に平行な方向に対
して屈折率差を生じさせることにより光を閉じこめてレ
ーザ発振させる例が、図11の模式的な斜視図に示され
ている(たとえばJpn. J. Appl. Phys., Vol.37 (1998)
pp.L309-L312およびJpn. J. Appl. Phys., Vol.39 (20
00) pp.L647-L650など参照)。
【0004】図11のGaN系半導体レーザ500にお
いては、(0001)面サファイア基板(図示せず)上
にGaN厚膜を形成してからサファイア基板を除去し、
そのGaN厚膜が(0001)面GaN基板501とし
て用いられている。GaN基板501上には、n型Ga
Nコンタクト層503、n型AlGaNクラッド層50
4、n型GaNガイド層505、InGaNを利用した
多重量子井戸活性層506、p型AlGaN蒸発防止層
507、p型GaNガイド層508、p型AlGaNク
ラッド層509、およびp型GaNコンタクト層510
が順次積層されている。
【0005】この半導体レーザ500においては、p型
AlGaNクラッド層509の上部とp型GaNコンタ
クト層510を含むリッジストライプ511が形成され
ており、半導体接合面に平行な方向に対して屈折率差を
作りつけることにより水平横モードの閉じ込めを行うス
トライプ状導波路が設けられている。
【0006】リッジストライプ511の両側面には活性
層506からの光を吸収しないSiO2誘電体膜513
が形成され、リッジストライプ頂上のみから電流注入す
るための電流狭窄構造が形成されている。また、リッジ
ストライプ部511における屈折率がその両脇部に比べ
て高くなり、ステップ状の屈折率分布が半導体接合面に
平行な方向に作りつけられている。
【0007】リッジストライプ511の頂面上およびS
iO2誘電体膜513上にはp型電極515が形成さ
れ、また反応性イオンエッチング(RIE)によって一
部露出されたn型GaNコンタクト層503上にn型電
極517が形成され、これらの電極が半導体レーザ50
0に電流を注入する役割を果たしている。
【0008】この半導体レーザ500では、さらに共振
器端面をドライエッチングにより形成し、リッジストラ
イプ部511でのステップ状屈折率分布により光閉じ込
めを行い、低閾値電流で安定した水平横モード発振が得
られている。また、その半導体レーザの寿命も1万時間
以上に達し、レーザの長寿命化やそれに伴う信頼性の向
上という観点では、ほぼ技術が完成していると考えられ
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図11
のような構造のレーザにおいて光出力の高い領域まで発
振させていけば、注入電流を増加させていく過程で電流
−光出力(I−L)特性の線形性が損なわれ、光出力が
電流の増加に比例しなくなって、キンクと呼ばれる光出
力の階段状変化が現れる場合があることが知られてい
る。レーザ素子がキンクを生ずる場合、レーザビームの
出射方向の移動や出力の揺らぎを伴い、レーザの実用上
重大な問題を引き起こす。そして、キンクは、水平横モ
ードの安定性と密接に関係していると考えられる。キン
クに関して考えうる原因として、たとえば下記の2つが
挙げられる。
【0010】第1に、GaN系レーザの活性層として頻
繁に使用されるInxGa1-xN(0≦x≦1)ではIn
組成比の異なった領域が形成されやすく、これによりキ
ャリアが局在化してキンクを生ずる原因となる。第2
に、GaN系材料中ではキャリアの有効質量が大きいの
で、キャリアの局在化が起こってキンクを生ずる原因と
なる。したがって、キンクを防止するためには、GaN
系半導体ではその固有の物性を考慮して、他の半導体材
料と違った設計が必要となる。
【0011】キンクの発生を防止するためにはストライ
プ状導波路の幅を狭くすることが有効であるが、同時に
電流流入経路も狭くなるので動作電圧が上昇し、それに
伴って熱をも生じるのでレーザの寿命や信頼性が悪化す
るという問題が生じる。したがって、できるだけ電流流
入経路を狭くせずに横モードの安定性を保つ構造が求め
られてきた。
【0012】そこで、本発明の目的は、上述の問題を解
決し、光ピックアップなどへの応用に好適なGaN系レ
ーザ素子を歩留まりよく提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、順に積
層された第1導電型半導体層と半導体活性層と第2導電
型半導体層とを含むGaN系半導体レーザ素子は、共振
器の長手方向と交差する横方向に関して光を閉じ込める
屈折率差を生じるように設けられた作りつけの高屈折率
領域と、この作りつけの高屈折領域の上方に設けられた
電流注入用窓部とを含み、この電流注入用窓部は作りつ
けの高屈折領域の幅に比べて部分的に狭くされた狭隘部
を含んでいることを特徴としている。
【0014】なお、作りつけの高屈折領域を生じるため
にはリッジストライプを設けることが好ましく、電流注
入用窓部はリッジストライプ上に形成されていてそのス
トライプ幅に比べて部分的に狭くされた狭隘部を含んで
いることが好ましい。また、リッジストライプを埋め込
むように、リッジ埋め込み層がさらに積層されていても
よい。
【0015】電流注入用窓部の狭隘部の数は、1から1
0の範囲内にあることが好ましい。また、作りつけの高
屈折率領域の幅W0は、1μm≦W0≦4μmの範囲内
にあることが好ましい。さらに、電流注入用窓部におい
て狭隘部が幅W2を有しかつその狭隘部以外の部分が幅
W1を有し、1μm≦W1≦4μm、0.3μm≦W1
−W2≦0.35μm、および0μm<W2の条件を満
たしていることが好ましい。
【0016】GaN系半導体レーザ素子中の活性層は、
InxGa1-xN(0≦x≦1) からなることが好まし
い。また、活性層においては、Nの一部がAsまたはP
で置換されてもよい。
【0017】リッジストライプを含むGaN系半導体レ
ーザ素子を製造する場合には、電流注入用窓部を形成し
た後にリッジストライプを形成することが好ましい。
【0018】
【発明の実施の形態】(用語の定義)まず、本願明細書
において用いられているいくつかの用語の意義を明らか
にしておく。
【0019】本願明細書において、「GaN系半導体」
とは、V族元素のNとIII族元素との化合物を含む六
方晶構造の窒化物系化合物半導体を意味し、AlxGay
In 1-x-yN(0≦x≦1;0≦y≦1;0≦x+y≦
1)の組成比で表される物質の他、そのIII族元素の
一部(20%程度以下)を他のIII族元素(たとえば
B)で置換した物質や、そのV族元素の一部(20%程
度以下)を他のV族元素(たとえばP、Asなど)で置
換した物質をも含み、さらに数%程度のドーパント(た
とえばZn、Mg、Si、Geなど)を含んでいる物質
をも含む。
【0020】「GaN系基板」とは、GaN系半導体か
らなる基板を意味する。また、GaN系半導体以外の物
質を主要成分とする異種基板上にGaN系半導体厚膜を
堆積した後に所望の複数の半導体層を積層したウェハを
作製し、その後にこの異種基板を除去した場合に、その
GaN系半導体厚膜もGaN系基板の範疇に含まれる。
【0021】リッジストライプの「幅」とは、そのリッ
ジストライプの底部における幅を意味し、リッジストラ
イプの長手方向に直交する方向に沿って測定される。ま
た、リッジストライプの底部とは半導体層の堆積開始側
を指す。このように幅を規定するのは、製法上の都合な
どに起因して、リッジストライプにおける底部と頂部で
幅が違うことがあるからである。
【0022】(実施形態1)まず、本発明者らは、図1
1の従来構造のレーザ素子でどの程度の問題が生じてい
るかを調査した。本発明者らが図11と同様な構造のレ
ーザ素子を作製し、光出力の高い領域までレーザ発振さ
せていった場合に、光出力が0mW〜40mWの範囲内
でキンクが現れる素子が5〜6割もの頻度で発生した。
GaN系半導体レーザの応用商品の一つとして、光学情
報記録装置の光源が挙げられる。このような用途にレー
ザ素子を用いる場合には数mW〜40mWの光出力が必
要であり、40mW以下の光出力範囲内でキンクを生じ
ない素子の歩留まりを向上させる必要があることがわか
った。
【0023】以上の調査に基づく実施形態1について、
以下において図面を参照しつつ説明する。なお、本願の
各図において、同一部分または相当部分には同一の参照
符号が付されている。図1の斜視図、図2の平面図、お
よび図3の断面図において、本実施形態1によるGaN
系半導体レーザ素子が模式的に図解されている。図1中
の点線は、p電極115の下に隠れている誘電体膜11
3を表している。図2では、メサ部116に対応する部
分のみが示され、これに隣接する領域は図示が省略され
ている。また、本実施形態1の特徴をわかりやすくする
ために、図2において、p電極115はp−GaNコン
タクト層110に接触している部分のみが描かれてい
る。
【0024】この実施形態1のレーザ素子の作製に際し
ては、まず結晶成長用の(0001)主面を有する厚さ
100〜500μm(たとえば400μm)のGaN基
板101を洗浄し、さらにMOCVD装置内において水
素(H2)雰囲気中で約1100℃の高温クリーニングを
行う。その後に降温して、H2のキャリアガスと、シラ
ン(SiH4)、アンモニア(NH3)、およびトリメチ
ルガリウム(TMG)とを反応室内に導入し、約600
℃の基板温度の下で10nmから10μm(たとえば1
00nm)の厚さのn−GaNバッファ層102を成長
させる。なお、バッファ層102は、GaN基板101
の表面歪の緩和および表面モフォロジや凹凸の改善(平
坦化)を目的に設けるので、GaN基板101の結晶性
が優れている場合には省略されてもよい。
【0025】次に、N2とNH3を導入しながら基板温度
を約1050℃まで上げ、その後にキャリアガスをN2
からH2に代えてTMGとSiH4を導入して、n型Ga
Nコンタクト層103を0.1〜10μm(たとえば4
μm)の厚さに成長させる。
【0026】その後、TMGとトリメチルアルミニウム
(TMA)を一定割合で導入して、厚さ0.5〜1.0
μm(たとえば0.9μm)のn型Al0.1Ga0.9N層
を堆積することによって、n−AlGaNクラッド層1
04を形成する。そして、TMAの供給を停止してTM
Gを導入し、n型GaNガイド層105を50〜200
nm(たとえば100nm)の厚さに成長させる。
【0027】次に、TMGの供給を停止し、キャリアガ
スをH2から再びN2に代えて基板温度を700℃まで降
下させ、トリメチルインジュウム(TMI)とTMGを
導入して、InvGa1-vN(0≦v≦1)からなる障壁
層(図示せず)を成長させる。続いて、TMIの供給を
所定量まで増加させ、InwGa1-wN(0≦w≦1)か
らなる量子井戸層(図示せず)を成長させる。これを繰
り返してInGaN障壁層とInGaN井戸層との交互
積層構造(障壁層/井戸層/・・・井戸層/障壁層)か
らなるInGaN多重量子井戸活性層106を形成す
る。障壁層と井戸層を形成するInGaNの組成比と膜
厚は、発光波長が370〜430nmの範囲内になるよ
うに設計し、2〜6層の井戸層(3層が最も好ましい)
を形成する。
【0028】InGaN多重量子井戸活性層106の形
成後、TMIとTMGの供給を停止して再び基板温度を
1050℃まで上げ、キャリアガスをN2から再びH2
代えて、TMG、TMA、およびp型ドーピング剤であ
るビスシクロペンタジエニルマグネシウム(Cp2
g)を導入し、0〜20nm(たとえば10nm)の厚
さのp−Al0.2Ga0.8Nを堆積することによって、p
−AlGaN蒸発防止層107を形成する。この蒸発防
止層は、場合によって省略され得るものである。次に、
TMAの供給を停止してTMGの供給量を調整し、50
〜200nm(たとえば100nm)の厚さのp−Ga
N光ガイド層108を成長させる。続いて、TMAを一
定割合で導入してTMGの流量を調整し、厚さ0.5〜
1.0μm(たとえば0.5μm)のp型Al0.1Ga
0.9N層を堆積することによって、p−AlGaNクラ
ッド層109を形成する。
【0029】その後にTMAの供給を停止してTMGの
供給量を調整し、0.01〜10μm(たとえば0.1
μm)の厚さのp−GaNコンタクト層110の成長さ
せる。この成長が終了すれば、TMGとCp2Mgの供
給を停止して基板温度を室温まで下げて、得られたウエ
ハをMOCVD装置から取り出す。
【0030】続いて、得られたウェハをレーザ素子にす
るために加工する。まず、p電極部分の形成に際し、G
aN基板101の<1−100>方向に沿って幅4μm
のストライプ状のレジストパターンをp型コンタクト層
110上に形成し、RIEによってリッジストライプ部
111を形成する。
【0031】その後に一旦レジストを剥離し、電流注入
用窓部114の幅広部の幅W1=3μmと狭隘部の幅W
2=1.9μmを含むレジストパターンを新たにリッジ
ストライプ111上に形成し、SiO2膜を堆積するこ
とによって電流狭窄用の誘電体膜113を形成する。次
いでレジストを剥離して誘電体膜113に窓部114を
設けてp型GaNコンタクト層110を部分的に露出さ
せ、Pd/Mo/Auの順序で蒸着してp電極115を
形成する。p電極材料としては、他にPd/Pt/A
u、Pd/Au、またはNi/Auを用いてもよい。次
に、レジストの保護膜を形成した後に、ドライエッチン
グ法を用いてメサ部116を形成してn型GaNコンタ
クト層102の一部を露出させ、その露出部上にTi/
Alの順序で蒸着してn電極117を形成する。n電極
材料としては、他にHf/Al、Ti/Mo、またはH
f/Auを用いてもよい。
【0032】n電極まで作製したウェハを劈開すること
により共振器端面を作製し、さらに共振器の長手方向に
に平行に分割してレーザ素子チップを得る。この時、共
振器長は、たとえば650μmにされる。
【0033】本実施形態1の図1と図2では、たとえ
ば、リッジストライプ111の幅W0が4μmにされ、
電流注入用窓部114における幅広部の幅W1が3μm
で狭隘部の幅W2が1.9μmにされる。電流注入用窓
部114の狭隘部の数は3であり、この狭隘部の長さL
1を30μmにし、幅広部から狭隘部への遷移部の長さ
L2を10μmにする。
【0034】図3に示されているようなGaN系レーザ
素子100では、リッジストライプ111に対応する部
分とその両側の部分との間の実効屈折率差によって、水
平方向の光場がリッジストライプ111に対応する部分
に閉じ込められ、いわゆる実屈折率導波路が実現され
る。そして、このGaN系レーザでは、発振波長405
nmの水平横モード発振が得られる。さらに、リッジス
トライプ111上に設けられた電流注入用窓部114に
狭隘部が形成されていることにより、従来に比べてキン
クレベルを約10mW以上高めることが可能である。
【0035】電流注入用窓部114の狭隘部を設けない
場合には、レーザの光出力を大きくした際にピーク波長
がずれたり複数のピーク波長を含むモードが立つ。しか
し、電流注入用窓部114の狭隘部においては、その窓
部と導波路側端との間の大きな隙間でゲインが得られず
に光が吸収されるので、導波路の幅方向の中央部で単一
のピークを持つ基本モードしか立ち得ず、導波路全体と
しても基本モードが安定して立ちやすくなる。このこと
によって、40mWまでキンクが発生しないレーザ素子
の歩留まりを8割程度にまで高めることが可能である。
【0036】さらにこのGaN系レーザ素子の閾値電圧
は、同様のキンクレベルを持つようにストライプ状導波
路を狭くしかつ均一幅の窓部を持つGaN系レーザ素子
に比べて10%程度低くすることが可能である。
【0037】このような効果を持つGaN系レーザ素子
とするためには、電流注入用窓部114の狭隘部の長さ
の合計が共振器長の1/2以下になるように設計する。
狭隘部がこれ以上の長さになれば、素子の動作電圧が狭
隘部の影響によって高くなるので好ましくない。なお本
実施形態では各狭隘部の長さを一定のL1にしている
が、各狭隘部の長さを互いに異ならせてもよい。また、
狭隘部の長さの合計が共振器長の1/2以下という条件
を満たす限り、狭隘部の長さL1と遷移部の長さL2の
割合を変化させてもよい。極端な場合、L2=0であっ
てもよい。さらに、幅広部から狭隘部への遷移部は直線
である必要はなく、曲線であってもよい。
【0038】リッジストライプ111の幅W0は、1μ
m≦W0≦4μmになるように設計する。W0が1μm
未満であれば、電流注入部として取り得る面積が最初か
ら小さく制限されて、動作電圧上昇の要因となる。逆
に、W0を4μmより大きくすれば、リッジ導波路の幅
が広くなって複数のピークを含むモードが立ちやすくな
る。
【0039】電流注入用窓部114における幅広部の幅
W1と狭隘部の幅W2に関しては、1μm≦W1≦4μ
m、0.3μm≦W1−W2≦3.5μm、および0μ
m<W2の条件を満たすように設計する。キンク防止の
効果を得るためには、W1−W2の値は0.3μm程度
は必要であるが、W2が0になってしまえばモードが立
たなくなる。また、上述の光の吸収効果を大きくするこ
とと共に素子の動作電圧の上昇防止とを考慮して、狭隘
部の合計長さが長い場合にはW1−W2の値を小さく設
定し、逆の場合はW1−W2の値を大きく設定すればよ
い。この際に、狭隘部の数を増やすことで狭隘部の合計
長さを長くするようにしてもよいが、狭隘部の数が多く
なればリッジストライプの単位長さあたりのリッジスト
ライプ幅の変化が大きくなり、伝播するモードが散乱さ
れて閾値電圧が上昇する。この閾値の上昇を伴う狭隘部
の数は10程度以上であるので、狭隘部の数は10程度
以下に設定すればよい。
【0040】なお、図1と図2では、電流注入用窓部1
14の幅広部とリッジストライプ111側面との間に隙
間があるように描かれているが、この隙間が無くてもよ
い。また、図1と図3においてリッジストライプ111
側面がGaN系半導体層の主面に対して垂直であるよう
に描かれているが、その側面が傾斜を持つようにしても
よい。
【0041】また、AsまたはPを活性層に混入したG
aN系レーザ素子では、AsまたはPの組成比が局所的
に揺らぐことによって横モードが乱れやすくなるが、こ
の場合にも電流注入用窓部114の狭隘部の存在によっ
てキンクレベルを上昇させることが可能である。
【0042】(実施形態2)図4は、図2に類似してい
るが、実施形態2によるGaN系半導体レーザ素子20
0を模式的に図解している。なお、GaN系半導体レー
ザ素子200の断面図としては、図3を参照することが
できる。
【0043】本実施形態2が実施形態1と異なっている
第1の点は、リッジストライプ幅が2.5μmで形成さ
れていることである。この場合、実施形態1に比べてリ
ッジストライプ幅が狭いので、キンクレベルの向上にい
っそう効果がある。
【0044】実施形態2が実施形態1と異なっている第
2の点は、電流注入用窓部114が、幅広部の幅W1=
2.5μmと狭隘部の幅W2=1.2μmで作製されて
いることである。また、本実施形態2では、図4に示さ
れるようにレーザ光出射面側および反射面側にp電極1
15に実効狭隘部が設けられている。狭隘部の長さL1
は50μmで、幅広部からこの狭隘部への遷移部の長さ
L2は20μmである。
【0045】実施形態2が実施形態1と異なっている第
3の点は、レーザの共振器端面がドライエッチング法に
より形成されていることである。
【0046】実施形態2が実施形態1と異なっている第
4の点は、レーザの共振器長が450μmに設定されて
いることである。
【0047】以上のように構成されたGaN系レーザ素
子200のキンクレベルは、実施形態1の場合と同様で
あり、40mWまでキンクが発生しない素子の歩留まり
も実施形態1の場合と同様に8割程度以上になる。ま
た、実施形態2の素子の閾値電圧も、実施形態1の場合
と同様である。さらに、本実施形態2の素子では光出射
端面に電流注入用窓部114の狭隘部が存在するので、
出射レーザ光の水平方向ファー・フィールド・バターン
(FFP)が広くなる。このようなレーザ素子は、光記
録再生装置などにおいて好ましく用いられ得る。
【0048】一般に、レーザ光出射面において活性領域
の端面が垂直方向よりも半導体接合面に平行方向に非常
に広いことに起因して、FFPが垂直方向に長い楕円形
になることが知られている。しかし、電流が注入される
部分を共振器端面付近で絞り込むことによって電流注入
により利得が生じる領域も絞り込まれるので、接合面に
平行な方向において活性層の実質的な幅を狭めることが
でき、楕円形のFFPパターンの水平方向が広がって円
形に近づくことができる。
【0049】なお本実施形態2では電流注入用窓部11
4の狭隘部がレーザ光の出射側と反射側の二個所に設け
られているが、さらに多い複数個所に設けられてもよい
し、出射面側のみに設けてられてもよい。
【0050】(実施形態3)図5と図6は、それぞれ図
2と図3に類似しているが、実施形態3によるGaN系
半導体レーザ素子300を模式的に図解している。
【0051】本実施形態3が実施形態1および2と異な
っている第1の点は、幅W0=3μmのリッジストライ
プ111が埋め込み層118で埋め込まれ、リッジスト
ライプ上の誘電体膜113における電流注入用窓部11
4が電流狭窄の役割を果たし、さらにその上に第2のp
−GaNコンタクト層119とp電極115が形成され
ていることである。
【0052】実施形態3が実施形態1および2と異なっ
ている第2の点は、電流注入用窓部114が、幅広部の
幅W1=2.2μmと狭隘部の幅W2=1.3μmで作
製されていることである。また、実施形態3では、図5
に示されるようにレーザ光出射面側および反射面側に電
流注入用窓部114の狭隘部が設けられている。狭隘部
の長さL1は60μmで、幅広部から狭隘部への遷移部
の長さL2は30μmである。
【0053】実施形態3のレーザ素子を作製するために
は、リッジストライプ111の形成までは、実施形態1
の場合と同様のプロセスによる。その後、リッジストラ
イプ111を覆うSiO2マスク(図示せず)を付けた
まま、再びMOCVD法によって、n型Al0.1Ga0.9
N埋め込み層118はその上面がリッジストライプ11
1の頂面と一致する厚さになるまで堆積される。この
時、埋め込み層118の上面は、リッジストライプ11
1の頂面から±0.1μm以内の位置に来るように調整
する。この範囲に調整すれば、その後の窓部114の形
成が容易になる。
【0054】次に、リッジストライプ111を覆うSi
2マスクを剥離し、リッジストライプ111の頂面上
に幅広部の幅W1=2.2μmと狭隘部の幅W2=1.
3μmを有するレジストパターンを形成し、SiO2
堆積させて電流狭窄のための誘電体膜113を形成す
る。さらに、MOCVD法により第2のp−GaNコン
タクト層119を0.2μmの厚さに成長させ、その上
にp電極115を形成する。その後に、得られたウェハ
を擬似劈開して共振器端面を形成し、ダイシングにより
素子チップを分割すればよい。
【0055】実施形態3が実施形態1および2と異なっ
ている第3の点は、レーザの共振器長が550μmに設
定されていることである。
【0056】以上のように構成されたGaN系レーザ素
子300のキンクレベルは、実施形態1の場合と同様で
あり、40mWまでキンクが発生しない素子の歩留まり
も実施形態1の場合と同様に8割程度以上になる。ま
た、実施形態3においても、光出射端面に電流注入用窓
部の狭隘部が存在するので、実施形態2と同様の効果が
得られる。なお、実施形態2の場合と同様に、実施形態
3では電流注入用窓部の狭隘部がレーザ光出射側と反射
側の二個所に設けられているが、さらに複数個所に設け
てもよいし、出射面側のみに設けてもよい。
【0057】(実施形態4)図7、図8、および図9
は、それぞれ図1、図2、および図3に類似している
が、実施形態4によるGaN系レーザ素子400を模式
的に図解している。
【0058】本実施形態4が実施形態1、2、および3
と異なっている第1の点は、GaN系半導体レーザの基
板として、(0001)面を主面に有するn型の導電性
GaN基板201が使用されていることである。さら
に、バッファ層も省略されている。
【0059】実施形態4が実施形態1、2、および3と
異なっている第2の点は、n電極117がn−GaN基
板201の裏面上に形成されていることである。n電極
117は、p電極115を形成してからウェハの全厚を
50〜160μmに調整した後に形成すればよい。この
結果、図7からわかるように、レーザ動作に必要な電流
は、レーザ素子の表面側と裏面側とから注入されること
になる。
【0060】実施形態4が実施形態1、2、および3と
異なっている第3の点は、リッジストライプ111が幅
W0=3μmで形成され、電流注入用窓部114が幅広
部の幅W1=2.2μmと狭隘部の幅W2=1.8μm
で形成されていることである。
【0061】実施形態4が実施形態1、2、および3と
異なっている第4の点は、電流注入用窓部114の狭隘
部の長さL1が20μmで、幅広部から狭隘部への遷移
部の長さL2が80μmに設定されていることである。
なお、実施形態4においても、電流注入用窓部114の
狭隘部を設ける位置は実施形態2の場合と同様である。
【0062】実施形態4が実施形態1、2、および3と
異なっている第5の点は、劈開により形成される共振器
が500μmの長さを有することである。
【0063】以上のような実施形態4のGaN系レーザ
素子では、実施形態1の場合と同様な水平横モード発振
が得られる。また、リッジストライプ111上に電流注
入用窓部114が設けられていてn−GaN基板201
を用いているので、電流経路がリッジストライプの横方
向に関して対称となることとによりキンクレベルを従来
に比べて15mW程度上昇させることが可能であり、出
力40mWまでキンクが発生しないレーザの歩留まりを
実施形態1の場合に比べてさらに高めることができる。
この実施形態4のGaN系レーザの閾値電圧に関して
は、実施形態1と同様の効果が得られる。さらに、出射
レーザ光の水平方向ファー・フィールド・バターン(F
FP)については、実施形態2と同等の効果が得られ
る。
【0064】(実施形態5)図10は、図2に類似して
いるが、実施形態5によるGaN系半導体レーザ600
を模式的に図解している。なお、GaN系レーザ素子6
00の斜視図および断面図として、図1および図3をそ
れぞれ参照することができる。ただし、その場合に、図
1と図3における符号101は401に読み替えられる
べきである。
【0065】本実施形態5が実施形態1、2、3、およ
び4と異なっている第1の点は、(0001)面の主面
と400μmの厚さを有するサファイア基板401を使
用していることである。これに伴い、リッジストライプ
111の長手方向は、サファイア基板の<11−20>
方向または<1−100>方向に平行に形成される。
【0066】実施形態5が実施形態1、2、3、および
4と異なっている第2の点は、リッジストライプ111
が幅W0=2.0μmで形成され、電流注入用窓部11
4が幅広部の幅W1=2.0μmと狭隘部の幅W2=
1.5μmで形成されていることである。
【0067】実施形態5が実施形態1、2、3、および
4と異なっている第3の点は、電流注入用窓部114の
狭隘部の長さL1が80μmで、幅広部から狭隘部への
遷移部の長さL2が20μmに設定されており、狭隘部
の数が2に設定されていることである。
【0068】実施形態5が実施形態1、2、3、および
4と異なっている第4の点は、レーザ素子の作製方法が
異なっていることである。まず、p電極部分の形成に際
して、サファイア基板の<1−100>または<11−
20>方向に沿って、幅広部の幅W1=2.0μmで狭
隘部の幅W2=1.5μmの第1のレジストパターンを
形成し、SiO2を堆積させて電流狭窄のための誘電体
膜113を形成する。この後、幅2.0μmの均一幅の
第2のレジストパターンを上記第1のレジストパターン
上に重なるようにアライメントして形成し、酸処理で誘
電体膜113の所定部を除去後に、ドライエッチングに
より幅2μmのリッジストライプ部111を形成する。
続いて、電流リーク防止のために誘電体膜113を再度
堆積後にリッジストライプ111を覆う第1と第2のレ
ジストを除去してp電極115を形成する。なお、上述
以外に言及されなかった作製方法は、実施形態1の場合
と同様である。
【0069】以上のような実施形態5のGaN系レーザ
素子600では、実施形態1の場合と同様な水平横モー
ド発振が得られる。また、GaN系レーザ素子600の
キンクレベルは実施形態1の場合と同様であり、40m
Wまでキンクが発生しない素子の歩留まりも実施形態1
の場合と同様に8割程度以上になる。また、実施形態5
の素子の閾値電圧も、実施形態1の場合と同様である。
【0070】以上、本発明の実施形態について具体的に
説明したが、この発明は、上述の実施形態に限定される
ものではなく、この発明の技術的思想に基づく各種の変
形が可能である。たとえば、上述の実施形態では半導体
レーザ素子の光導波路構造としてリッジストライプ構造
および埋め込みヘテロ(BH)構造が説明されたが、セ
ルフ・アラインド・ストラクチャ(SAS)構造、チャ
ネルド・サブストレイト・プレイナ(CSP)構造など
を有するレーザ素子においても、本発明を適用し得るこ
とが当業者に明らかであろう。
【0071】また、上述の実施形態ではGaN系半導体
レーザ素子の基板としてGaN基板、n型GaN基板、
およびサファイア基板が説明されたが、スピネル基板、
SiC基板、ZnO基板、GaP基板などを用いてもよ
く、またはこれらの基板上にGaN系半導体下地層を成
長させた基板、あるいはこれらの基板上にGaN系半導
体厚膜を成長させた後にその基板を除去したGaN系半
導体厚膜基板、さらにはGaおよびN以外の元素をも含
むGaN系半導体基板などを用いてもよい。
【0072】さらに、上述の実施形態では誘電体膜材料
としてSiO2が説明されたが、TiO2、ジルコニア、
Ta25、またはAl23などを用いることもでき、あ
るいはその誘電体膜が接する導電型GaN系半導体と逆
の導電型の半導体層でその誘電体膜の代用が可能であ
る。
【0073】さらにまた、上述の各実施形態において、
レーザ構造を形成する各半導体層の導電型を逆にしても
よいことは言うまでもない。
【0074】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、GaN
系半導体レーザ素子のストライプ状導波路の幅を狭くし
て動作電圧を上昇させることなく、活性層への電流注入
経路の一部に狭隘部が設けることにより横モード発振の
安定化を図ることができる。そして、光ピックアップな
どへの応用に好適なGaN系レーザ素子を歩留まりよく
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態1によるGaN系半導体レ
ーザ素子の模式的な斜視図である。
【図2】 図1のGaN系半導体レーザ素子に対応する
模式的な平面図である。
【図3】 図1のGaN系半導体レーザ素子に対応する
模式的な断面図である。
【図4】 本発明の実施形態2によるGaN系半導体レ
ーザ素子の模式的な平面図である。
【図5】 本発明の実施形態3によるGaN系半導体レ
ーザ素子の模式的な平面図である。
【図6】 図5のGaN系半導体レーザ素子に対応する
模式的な断面図である。
【図7】 本発明の実施形態4によるGaN系半導体レ
ーザ素子の模式的な斜視図である。
【図8】 図7のGaN系半導体レーザ素子に対応する
模式的な平面図である。
【図9】 図7のGaN系半導体レーザ素子に対応する
模式的な断面図である。
【図10】 本発明の実施形態5によるGaN系半導体
レーザ素子の模式的な平面図である。
【図11】 従来技術に基づくGaN系半導体レーザ素
子の模式的な斜視図である。
【符号の説明】
100、200、300、400、500、600 G
aN系半導体レーザ素子、101 GaN基板、201
n−GaN基板、401、501 サファイア基板、
102、502 n−GaNバッファ層、103、50
3 n−GaNコンタクト層、104、504 n−A
lGaNクラッド層、105、505n−GaNガイド
層、106、506 InGaN多重量子井戸活性層、
107、507 p−AlGaN蒸発防止層、108、
508 p−GaN光ガイド層、109、509 p−
AlGaNクラッド層、110、510 p−GaNコ
ンタクト層、111、511 リッジストライプ、11
3、513 誘電体膜、114 窓部、115、515
p電極、116 メサ、117、517 n電極、1
18 埋め込み層、119 第2のp−GaNコンタク
ト層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 茂稔 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 大野 智輝 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 近江 晋 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 5F073 AA13 AA45 AA51 AA55 AA74 AA89 BA06 CA02 CA07 CA17 CB02 CB05 CB07 DA05 DA24 DA31 DA32 EA16 EA19

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 順に積層された第1導電型半導体層と、
    半導体活性層と、第2導電型半導体層とを含むGaN系
    半導体レーザ素子であって、 共振器の長手方向と交差する横方向に関して光を閉じ込
    める屈折率差を生じるように設けられた作りつけの高屈
    折率領域と、この作りつけの高屈折領域の上方に設けら
    れた電流注入用窓部とを含み、 前記電流注入用窓部は前記作りつけの高屈折領域の幅に
    比べて部分的に狭くされた狭隘部を含んでいることを特
    徴とするGaN系半導体レーザ素子。
  2. 【請求項2】 前記作りつけの高屈折領域を生じるよう
    にように設けられたリッジストライプを含み、前記電流
    注入用窓部は前記リッジストライプ上に形成されていて
    そのストライプ幅に比べて部分的に狭くされた狭隘部を
    含んでいることを特徴とする請求項1に記載のGaN系
    半導体レーザ素子。
  3. 【請求項3】 前記リッジストライプを埋め込むように
    積層されたリッジ埋め込み層をさらに含むことを特徴と
    する請求項2に記載のGaN系半導体レーザ素子。
  4. 【請求項4】 前記狭隘部の数は1から10の範囲内に
    あることを特徴とする請求項1から3のいずれかの項に
    記載のGaN系半導体レーザ素子。
  5. 【請求項5】 前記作りつけの高屈折率領域の幅W0は
    1μm≦W0≦4μmの範囲内にあることを特徴とする
    請求項1から4のいずれかの項に記載のGaN系半導体
    レーザ素子。
  6. 【請求項6】 前記電流注入用窓部において前記狭隘部
    が幅W2を有しかつその狭隘部以外の部分が幅W1を有
    し、1μm≦W1≦4μm、0.3μm≦W1−W2≦
    0.35μmおよび0μm<W2の条件を満たしている
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれかの項に記載
    のGaN系半導体レーザ素子。
  7. 【請求項7】 前記活性層はInxGa1-xN(0≦x≦
    1) からなることを特徴とする請求項1から6のいず
    れかの項に記載のGaN系半導体レーザ素子。
  8. 【請求項8】 前記活性層中のNの一部が少なくともA
    sとPのいずれかで置換されていることを特徴とする請
    求項7に記載のGaN系半導体レーザ素子。
  9. 【請求項9】 請求項3に記載のGaN系半導体レーザ
    素子を製造するための方法であって、前記電流注入用窓
    部を形成した後に前記リッジストライプを形成すること
    を特徴とする製造方法。
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