JP2006139440A - エミュレータ装置およびその制御方法 - Google Patents

エミュレータ装置およびその制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 以前のブレークポイントに戻ってターゲットプログラムのデバッグ作業を再開することができるエミュレータ装置およびその制御方法を実現する。
【解決手段】 本発明のエミュレータ装置およびその制御方法は、ブレークポイント(BP)が設定されたターゲットプログラム18のデバッグ時に、デバッグの対象となる評価用MCU12により使用されるワークエリア19を有するエミュレーションメモリ13と、BPでの実行中断ごとにBP情報15としてワークエリア19の状態が格納される保存用メモリ16を備え、以前に実行中断されたBPからの実行再開時に、当該実行中断時に保存用メモリ16に格納されたBP情報15をワークエリア19に書き戻し、ワークエリア19を以前の実行中断時の状態に復帰させる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、マイクロコンピュータのプログラムデバッグにおけるエミュレータ装置およびその制御方法に関し、特に、インサーキットエミュレータに使用される。
マイクロコンピュータを用いたシステムの開発では、マイクロコンピュータのプログラム(以下、「ターゲットプログラム」という。)をデバッグするためにエミュレータ装置が広く使用されている。エミュレータ装置を使用したデバッグでは、ターゲットプログラムに設定されたブレークポイント(以下、「BP」という。)まではリアルタイムで実行し、BPでマイクロコンピュータの制御をターゲットプログラムからエミュレータ装置の制御プログラムへ移してデバッグ作業を行う方法(例えば、特許文献1を参照。)がよく利用される。特に、繰り返し部分が頻繁に出現するターゲットプログラムの場合には、任意のアドレスにBPを設定してデバッグする手法は、開発効率の観点から必須の技術となっている。
しかしながら、従来のエミュレータ装置およびその制御方法では、ターゲットプログラム上ですでに実行された以前のBPへ戻ってデバッグを再開することができないという問題があった。例えば、あるBPまでは正常で、それ以降にバグが潜んでいることが判っている場合でも、再度ターゲットプログラムをリセットし、先頭から実行し直す必要があった。短いプログラムであれば短時間でそのBPまで到達するが、プログラムの内容によってはそのBPまで到達するのに膨大な時間を必要とし、システム開発の障害となる場合も少なくなかった。
特開平10−69401号公報
本発明は、以前のブレークポイントに戻ってターゲットプログラムのデバッグ作業を再開することができるエミュレータ装置およびその制御方法を提供する。
本発明の一態様によれば、ブレークポイントが設定されたターゲットプログラムのデバッグ時に、デバッグの対象となるマイクロコンピュータにより使用されるワークエリアを有する第1の記憶手段と、前記ブレークポイントでの実行中断ごとにブレークポイント情報として前記ワークエリアの状態が格納される第2の記憶手段を備え、以前に実行中断された前記ブレークポイントからの実行再開時に、当該実行中断時に前記第2の記憶手段に格納された前記ブレークポイント情報を前記ワークエリアに書き戻し、前記ワークエリアを前記以前の実行中断時の状態に復帰させることを特徴とするエミュレータ装置が提供される。
本発明の別の一態様によれば、ブレークポイントが設定されたターゲットプログラムのデバッグを行うエミュレータ装置の制御方法であって、前記ブレークポイントでの実行中断ごとに、ブレークポイント情報として、デバッグの対象となるマイクロコンピュータにより使用されるワークエリアの状態を記憶手段へ格納する保存ステップと、以前に実行中断された前記ブレークポイントからの実行再開時に、当該実行中断時に前記記憶手段に格納された前記ブレークポイント情報を前記ワークエリアに書き戻し、前記ワークエリアを前記以前の実行中断時の状態に復帰させる復帰ステップを有することを特徴とするエミュレータ装置の制御方法が提供される。
本発明によれば、任意のブレークポイントに戻ってデバッグを再開できるので、マイクロコンピュータを用いたシステムの開発効率を大幅に向上させることができる。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施例を説明する。
図1は、本発明の実施例に係わるエミュレータ装置を示すシステムブロック図である。ここでは、主に、対象となるマイクロコンピュータ12(以下、「評価用MCU12」という。)のデバッグ作業にかかわる部分を示した。
本発明の実施例に係わるエミュレータ装置11は、デバッグ作業の対象である評価用MCU12、評価用MCU12がワークエリア19として使用するエミュレーションメモリ13、ブレークポイント(以下、「BP」という。)での実行中断時に使用されるスチルメモリ14、BPでの実行中断ごとにブレークポイント情報15(以下、「BP情報15」という。)が格納される保存用メモリ16、および、BP情報15の保存や書き戻しを制御する制御用MCU17を備えている。
評価用MCU12は、例えば、ユーザが開発するシステムで制御などに使用される8ビットマイクロコンピュータである。ユーザは開発システムに合わせて評価用MCU12のプログラムを作成し、エミュレータ装置11を用いてそれをデバッグする。
このデバッグされるユーザプログラム18(以下、「ターゲットプログラム18」という。)は、デバッグ作業中は、エミュレーションメモリ13に格納されている。また、ターゲットプログラム18には、デバッグのために少なくとも1つのBPが設定されている。
エミュレーションメモリ13は、評価用MCU12に接続されたDRAMで構成され、その容量は、少なくともユーザの開発システムで使用されるターゲットメモリ(ユーザシステムでのメインメモリ)より大きく設定されている。
エミュレーションメモリ13は、また、ターゲットプログラム18の変数領域やスタック領域など、評価用MCU12のワークエリア19として使用される。さらに、ワークエリア19には、開発システムで使用されるI/O機器とのデータやコマンドの授受を行うI/O領域が割り付けられている。
スチルメモリ14は、評価用MCU12に接続されたEEPROMである。スチルメモリ14には、BPで評価用MCU12の制御が実行モードからデバッグモードに移った時に、評価用MCU12がデバッグ処理を行うエミュレータ用プログラム20(以下、「スチルプログラム20」という。)が格納されている。
スチルメモリ14は、エミュレーションメモリ13と一部のアドレスが重複しており、評価用MCU12は、デバッグモードでもワークエリア19にアクセスできるようになっている。
保存用メモリ16は、制御用MCU17に接続されたDRAMで構成され、その容量は、評価用MCU12が使用するワークエリア19の数十倍になるよう設定されている。保存用メモリ16には、BPでの実行中断ごとに、評価用MCU12の内部レジスタおよびエミュレーションメモリ13のワークエリア19がBP情報15として格納される。
ターゲットプログラム18に複数のBPが設定されている場合には、図1に示したように、それぞれのBP情報(以下、個別のBP情報は「BP情報−1、BP情報−2、…、BP情報−n」のように表す。)は別々のアドレスに格納される。
制御用MCU17は、外部のホストコンピュータ21(以下、「パソコン21」という。)に接続され、パソコン21からのコマンドに基づいてエミュレータ装置11の各ブロックを制御する32ビットマイクロコンピュータである。
また、制御用MCU17は、ターゲットプログラム18のエミュレーションメモリ13への格納、BP情報15の保存用メモリ16への格納、および評価用MCU12やワークエリア19へのBP情報15の書き戻しなどを制御する。
パソコン21は、ターゲットプログラム18の修正、評価用MCU12の内部レジスタやワークエリア19の変数などの表示、修正指示、あるいは、デバッグ作業の再開位置変更指示などを行うインターフェースである。
パソコン21からのコマンドやデータは制御用MCU17が受信し、必要な制御を行う。
次に、上述した構成を持つエミュレータ装置11の動作について説明する。図2は、本発明の実施例に係わるエミュレータ装置11の制御方法を示すフロー図である。ここでは、主に、ブレークポイント(BP)が設定されたターゲットプログラム18をデバッグする場合を示した。
本発明の実施例に係わるエミュレータ装置11の制御方法は、ターゲットプログラム18をエミュレーションメモリ13へ格納する転送ステップ31、BPまでをリアルタイムで実行する実行ステップ32、ターゲットプログラム18の終了を判定する終了判定ステップ34、BPで実行中断しデバッグモードに制御を移す停止ステップ33、BPでの実行中断ごとにBP情報15を保存用メモリ16へ格納する保存ステップ35、実行再開位置の変更を判定する指示判定ステップ36、およびBP情報15を評価用MCU12とワークエリア19へ書き戻す復帰ステップ37を備えている。
転送ステップ31では、制御用MCU17は、パソコン21から受信したターゲットプログラム18を評価用MCU12がエミュレーションメモリ13へ格納するよう制御する。
ターゲットプログラム18の転送が終了すると、実行ステップ32で、制御用MCU17は、パソコン21からのデバッグ開始の指示を受けて、評価用MCU12が次のBPまでターゲットプログラム18をリアルタイムで実行するよう制御する。そして、評価用MCU12は、ワークエリア19を使用してターゲットプログラム18を実行する。
ターゲットプログラム18の実行中に、BP、ターゲットプログラム18の終了、あるいは、不正コマンドの実行などの致命的エラーに遭遇すると、評価用MCU12は、停止ステップ33で、ブレーク信号を制御用MCU17へ送信して実行モードからデバッグモードに移行する。
このデバッグモードでは、評価用MCU12は、制御用MCU17の制御に従って、ターゲットプログラム18の代わりにスチルメモリ14に格納されているスチルプログラム20を実行する。
終了判定ステップ34で、制御用MCU17は、評価用MCU12からのブレーク信号を判定する。そのブレーク信号がターゲットプログラム18の終了または致命的なエラーであれば(“Yes”)、制御用MCU17は、その旨をパソコン21に通知してエミュレーションを終了する。
また、それがBPに起因するブレーク信号であれば(“No”)、制御用MCU17は、BPの処理を行うために次の保存ステップ35へ移行する。
保存ステップ35で、制御用MCU17は、BPでの実行中断ごとに、そのBPでの評価用MCU12の内部レジスタおよびワークエリア19の内容をBP情報15として保存用メモリ16へ格納するよう動作する。
BP情報15の保存用メモリ16への格納が終了すると、制御用MCU17は、指示判定ステップ36で、パソコン21からの指示に基づいて実行再開位置の判定を行う。パソコン21からの実行再開位置が現在のBPであれば(“続行”)、制御用MCU17は、評価用MCU12でのリアルタイム実行を再開するために、実行ステップ32へ制御を移行する。
また、パソコン21からの実行再開位置が以前のBPであれば(“変更”)、制御用MCU17は、BP情報15を書き戻すために、復帰ステップ37へ制御を移行する。
復帰ステップ37で、制御用MCU17は、パソコン21から指示された実行再開位置のBP情報15を保存用メモリ16から読み出し、これを評価用MCU12の内部レジスタおよびワークエリア19に書き戻すよう評価用MCU12を制御する。この時、実際にエミュレーションメモリ13にワークエリア19を書き戻すのはスチルプログラム20に制御された評価用MCU12である。
BP情報15の書き戻しが終了すると、制御用MCU17は、パソコン21からの指示に基づいて、評価用MCU12の内部レジスタおよびエミュレーションメモリ13に必要な修正を加え、実行ステップ32へ移行するよう動作する。
図3は、本発明の実施例に係わるエミュレータ装置11の制御方法の一例を示すイメージ図である。ここでは、デバッグ作業の具体例として、プログラムの実行開始直後に膨大な繰り返し処理が実行されるターゲットプログラム18に3つのBP(以下、「BP−1〜BP−3」という。)を設定してデバッグする場合を示した。
本発明の実施例に係わるエミュレータ装置11の制御方法によりデバッグされるターゲットプログラム18は、図3に示したように、BP−1〜BP−3で分割された4つの領域(以下、「実行1〜実行4」という。)で構成されている。
実行1は、先頭の命令1からBP−1の直前にある命令iからなるi個のコマンド列によって構成され、命令iから命令2へ戻る繰り返しが設定されている。この繰り返しは非常に回数が多く、リアルタイムで実行したとしても膨大な実行時間を必要とする。また、実行1は、BP−1によってその実行が中断される。
実行2は、BP−1の直後にある命令nからBP−2の直前にある命令n+jからなるj個のコマンド列によって構成され、BP−2によってその実行が中断される。
実行3は、BP−2の直後にある命令tからBP−3の直前にある命令t+kからなるk個のコマンド列によって構成され、BP−3によってその実行が中断される。
そして、実行4は、BP−3の直後にある命令eから最後にある終了命令までによって構成され、終了命令によってターゲットプログラム18の実行が終了する。
ここで、例えば、BP−1までの実行1は正常に動作することが判っており、BP−1以降に問題があるとする。その場合、実行1の繰り返しには膨大な実行時間がかかるため、図3に示したように、BP−2またはBP−3でパソコン21から“変更指示”を与え、BP−1に戻って実行を再開するデバッグ作業が必要となる。
次に、上述した構成を持つターゲットプログラム18におけるデバッグ作業に伴うエミュレータ装置11の動作の一例を具体的に説明する。
まず、ターゲットプログラム18が評価用MCU12によって先頭の命令1からリアルタイムで実行(実行ステップ32)され、BP−1で評価用MCU12の実行が停止(停止ステップ33)する。この時、評価用MCU12は、制御用MCU17へBP−1での停止を通知するブレーク信号を送信する。
このブレーク信号を受け取ると、制御用MCU17は、評価用MCU12がBP情報−1を保存するよう動作(保存ステップ35)する。すなわち、評価用MCU12は、スチルプログラム20によって、ワークエリア19にある内部レジスタの内容、変数領域、スタック領域、およびI/O領域の内容を読み出し、制御用MCU17へ送信する。
そして、制御用MCU17は、これらのデータを保存用メモリ16へBP情報−1として格納する。
次に、パソコン21からの指示により実行が再開されると、評価用MCU12は、実行2をリアルタイムで実行(実行ステップ32)し、BP−2で停止(停止ステップ33)する。そして、制御用MCU17は、BP−1と同様に、BP情報−2を保存用メモリ16へ格納(保存ステップ35)する。
ここで、もし、実行2で問題が生じていることが判明したら、エミュレータ装置11をBP−1の状態に戻す必要がある。その場合は、パソコン21からユーザが“変更指示”を入力(指示判定ステップ36)すると、制御用MCU17は、保存用メモリ16からBP情報−1を読み出し、これを評価用MCU12へ送信する。評価用MCU12は、スチルプログラム20の制御のもとで、BP情報−1を内部レジスタおよびワークエリア19に書き戻し、さらに、必要であれば、パソコン21および制御用MCU17の指示に基づいてデータを修正(復帰ステップ37)する。
そして、制御用MCU17は、評価用MCU12のプログラムカウンタ(以下、「PC」という。)にBP−1の次のアドレスを設定し、デバッグモードから実行モードへ移行させてリアルタイム実行を再開させるよう評価用MCU12を制御(実行ステップ32)する。
このようにして、再度BP−1の状態からターゲットプログラム18を実行することが可能となる。同様にして、BP−3での実行中断時にBP−1の状態に戻ってデバッグすることも可能である。
以上述べたように、本発明の実施例に係わるエミュレータ装置11によるデバッグは、例えば、BP−2またはBP−3での中断時に、パソコン21の“変更指示”に基づいて、評価用MCU12の内部レジスタおよびエミュレーションメモリ13のワークエリア19をBP−1の状態に戻し、必要な修正を行うことにより実行される。
図4は、本発明の実施例に係わるエミュレータ装置11の制御方法における評価用MCU12およびワークエリア19の状態変化を示すイメージ図である。ここでは、図3に示した実行2によるBP−1からBP−2への変化、および“変更指示”に基づいてBP−2からBP−1へ復帰した場合の変化を示した。
図4に示したように、本発明の実施例に係わるエミュレータ装置11における評価用MCU12は、内部レジスタとしてPC、フラグレジスタ(以下、「FL」という。)、データレジスタ(以下、「DR」という。)、およびI/Oレジスタ(以下、「IO」という。)を備え、ワークエリア19は、変数領域、スタック領域、およびI/O領域を備えている。
BP−1では、評価用MCU12は、図4に示したように、PCの値が“pc−1”であり、FLの値が“flag−1”であり、DRの値が“data−1”であり、IOの値が“io−1”である。また、ワークエリア19は、変数領域の内容が“変数領域−1”であり、スタック領域の内容が“スタック領域−1”であり、I/O領域の内容が“I/O領域−1”である。
したがって、BP−1で実行中断すると、制御用MCU17は、保存ステップ35でこれらの値をBP情報−1として保存用メモリ16へ格納する。
BP−2では、評価用MCU12は、図4に示したように、PCの値が“pc−2”に変化し、FLの値が“flag−2”に変化し、DRの値が“data−2”に変化し、IOの値が“io−2”に変化している。また、ワークエリア19は、変数領域の内容が“変数領域−2”に変化し、スタック領域の内容が“スタック領域−2”に変化し、I/O領域の内容が“I/O領域−2”に変化している。
したがって、BP−2で実行中断すると、制御用MCU17は、保存ステップ35でこれらの値をBP情報−2として保存用メモリ16のBP情報−1とは異なるアドレスへ格納する。
ここで、復帰ステップ37により、BP情報−1が書き戻されると、図4に示したように、PCの値は“pc−1”になり、FLの値は“flag−1”になり、DRの値は“data−1”になり、IOの値は“io−1”になる。また、ワークエリア19の変数領域の内容は“変数領域−1”になり、スタック領域の内容は“スタック領域−1”になり、I/O領域の内容は“I/O領域−1”になる。
これにより、評価用MCU12およびワークエリア19の状態はBP−1のそれと同じになり、BP−1からの実行再開が可能となる。
上述したように、本発明の実施例に係わるエミュレータ装置11の制御方法は、BPで制御がスチルプログラム20に切り替わるたびに、そのBPでの評価用MCU12およびワークエリア19の状態を保存用メモリ16に記憶しておくことで、エミュレータ装置11の状態を以前に実行された任意のBPへ復帰させることができる。
次に、上述したエミュレータ装置11およびその制御方法の具体的な適用例を説明する。
図5は、本発明の実施例に係わるエミュレータ装置11およびその制御方法の適用例を示すイメージ図である。ここでは、エミュレータ装置11およびパソコン21からなるエミュレータ環境を2セット用い、BP情報15を共有することで、1つのターゲットプログラム18を効率よくデバッグする例を示した。
図5に示したように、エミュレータ環境1は、パソコン52およびエミュレータ装置53を備え、エミュレータ環境2は、パソコン62およびエミュレータ装置63を備えている。
パソコン52およびパソコン62は、図1のパソコン21と同様のものであり、エミュレータ装置53およびエミュレータ装置63は図1のエミュレータ装置11と同様のものである。
まず、エミュレータ環境1において、ターゲットプログラム18がリアルタイムで実行され、BP−1で停止する。そして、エミュレータ環境1で保存ステップ35が実行される。
ここで、エミュレータ装置53の制御用MCU17は、その保存用メモリ16に格納されたBP情報−1を読み出し、パソコン52へ転送する。
次に、エミュレータ環境1のターゲットプログラム18およびBP情報−1がエミュレータ環境2のパソコン62へコピーされる。そして、そのターゲットプログラム18およびBP情報−1は、エミュレータ環境2のエミュレータ装置63へ転送される。
ターゲットプログラム18は、エミュレータ装置63のエミュレーションメモリ13へコピーされ、BP情報−1は、エミュレータ装置63の保存用メモリ16に格納される。
次に、エミュレータ装置63で、復帰ステップ37が実行され、エミュレータ環境2でのデバッグ作業が可能となる。すなわち、エミュレータ環境2においても、BP−1の状態からターゲットプログラム18を実行再開することが可能となる。
上記実施例によれば、BPごとにワークエリア19の状態をBP情報15として保存しているので、以前に実行された任意のBPにデバッグ作業を戻すことができるエミュレータ装置およびその制御方法を実現することができる。
また、上記実施例によれば、保存されたBP情報15を複数のエミュレータ環境で共有することができ、1つのターゲットプログラム18を複数のエミュレータ装置で平行してデバッグできるので、マイクロコンピュータを用いたシステムの開発効率を大幅に向上させることができる。
上述の実施例では、評価用MCU12は8ビットマイクロコンピュータであり、制御用MCU17は32ビットマイクロコンピュータであるとしたが、本発明はこれに限られるものではない。
また、上述の実施例では、評価用MCU12は、内部レジスタとして、PC、FL、DR、およびIOを備え、ワークエリア19は、変数領域、スタック領域、およびI/O領域を備えているとしたが、本発明はこれに限られるものではなく、原理的にはどのような構成の評価用MCU12およびワークエリア19に対しても適用可能である。
さらに、上述の実施例では、エミュレータ装置11は評価用MCU12とは別に制御用MCU17を備えているとしたが、本発明はこれに限られるものではなく、例えば、評価用MCU12が十分な能力を持っている場合には、制御用MCU17の代わりに評価用MCU12を用いるように構成することもできる。
さらに、上述の実施例では、スチルメモリ14はEEPROMであるとしてが、本発明はこれに限られるものではなく、例えば、DRAMを用いて、エミュレーション開始前にスチルプログラム20をスチルメモリ14へ転送するように構成することもできる。
さらに、上述の実施例では、スチルメモリ14はエミュレーションメモリ13と一部アドレスを重複させるとしたが、本発明はこれに限られるものではなく、例えば、評価用MCU12にユーザ用のアドレス空間とは別にシステム用のアドレス空間が存在する場合には、これを利用してエミュレータ装置11を構成することもできる。
本発明の実施例に係わるエミュレータ装置を示すシステムブロック図。 本発明の実施例に係わるエミュレータ装置の制御方法を示すフロー図。 本発明の実施例に係わるエミュレータ装置の制御方法の一例を示すイメージ図。 本発明の実施例に係わるエミュレータ装置の制御方法における評価用MCUおよびワークエリアの状態変化を示すイメージ図。 本発明の実施例に係わるエミュレータ装置およびその制御方法の適用例を示すイメージ図。
符号の説明
11 エミュレータ装置
12 評価用MCU
13 エミュレーションメモリ
14 スチルメモリ
15 ブレークポイント情報
16 保存用メモリ
17 制御用MCU
18 ターゲットプログラム
19 ワークエリア
20 スチルプログラム
21 パソコン

Claims (5)

  1. ブレークポイントが設定されたターゲットプログラムのデバッグ時に、デバッグの対象となるマイクロコンピュータにより使用されるワークエリアを有する第1の記憶手段と、
    前記ブレークポイントでの実行中断ごとにブレークポイント情報として前記ワークエリアの状態が格納される第2の記憶手段を備え、
    以前に実行中断された前記ブレークポイントからの実行再開時に、当該実行中断時に前記第2の記憶手段に格納された前記ブレークポイント情報を前記ワークエリアに書き戻し、前記ワークエリアを前記以前の実行中断時の状態に復帰させることを特徴とするエミュレータ装置。
  2. 前記ブレークポイント情報は、さらに、前記ブレークポイントでの前記マイクロプロセッサにおける内部レジスタの状態を有し、
    前記実行中断時に前記第2の記憶手段に格納された前記ブレークポイント情報を前記実行再開時に書き戻し、前記内部レジスタを前記以前の実行中断時の状態に復帰させることを特徴とする請求項1に記載のエミュレータ装置。
  3. 前記第1の記憶手段にさらに前記ターゲットプログラムが格納されることを特徴とする請求項1に記載のエミュレータ装置。
  4. 前記第2の記憶手段および前記マイクロコンピュータに接続され、ホストコンピュータからの指示を受けて前記第2の記憶手段にアクセスする制御手段をさらに有し、
    前記制御手段は、前記ブレークポイント情報の前記第2の記憶手段への格納、および前記ブレークポイント情報の前記ワークエリアへの書き戻しを制御することを特徴とする請求項1に記載のエミュレータ装置。
  5. ブレークポイントが設定されたターゲットプログラムのデバッグを行うエミュレータ装置の制御方法であって、
    前記ブレークポイントでの実行中断ごとに、ブレークポイント情報として、デバッグの対象となるマイクロコンピュータにより使用されるワークエリアの状態を記憶手段へ格納する保存ステップと、
    以前に実行中断された前記ブレークポイントからの実行再開時に、当該実行中断時に前記記憶手段に格納された前記ブレークポイント情報を前記ワークエリアに書き戻し、前記ワークエリアを前記以前の実行中断時の状態に復帰させる復帰ステップを有することを特徴とするエミュレータ装置の制御方法。
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