JP2006139003A - プラネタリウム装置および天文シミュレータ用のプログラム - Google Patents

プラネタリウム装置および天文シミュレータ用のプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】不慣れな操作者であっても解説補助の選択が容易な操作部を備えたプラネタリウム装置を提供すること。
【解決手段】プラネタリウム装置は,ドームスクリーン1と,ドームスクリーン1上に星野を投映する投映装置10とを備えている。さらに,投映装置10は,映像制御部2と,映像投映部3と,操作部5とを備えている。映像制御部2は,ドームスクリーン1上に投映するビデオ映像を制御するとともに操作部5に表示する操作画面を作成する。操作画面の制御としては,まず,実演中の観測時刻および観測地を取得する。そして,データ格納部を参照し,幾つか記憶されている補助画像のうち,実演中の観測時刻および観測地での投映が適切な補助画像を抽出する。そして,抽出された補助画像の選択を可能とするボタンが列挙された操作画面を提供する。
【選択図】 図2

Description

本発明は,星野の解説を補助する補助画像を投映する機能を備えたプラネタリウム装置および天文シミュレータ用のプログラムに関するものである。本明細書において,プラネタリウムとは,ドーム型スクリーンに映像を投映する設備をいい,その映像の内容は星野に限らずエンターテインメント的なものであってもよいものとする。
従来から,プラネタリウム装置には,複数の恒星により構成される星座の解説を補助する補助画像(星座絵,星座線,星座名の表示等)を投映する機能,いわゆる解説補助が備えられているものがある。また,星座の他にも星雲・星団の解説,各種の惑星の拡大画像等といった天体を解説するための様々な解説補助が備えられている。これらの解説補助の選択を可能にするため,プラネタリウム投映装置の操作部には,各種の解説補助に対して割り当てられた選択ボタンが表示される。そして,操作者がそれらのボタンを適宜選択することによって解説補助の演出が行われる。
近年,プラネタリウム装置の操作部としては,タッチパネル等のグラフィックユーザーインターフェースの普及により,複数のボタン群を具備した操作画面群を表示するモニタ部を有しているものが実用化されている。操作者は,モニタ部に表示されているボタンをタッチしたり,キーボード,マウス等の入力手段を使用してボタンを選択することにより,プラネタリウム装置の制御部にさまざまな解説補助の演出を指示する。
また,前述したプラネタリウム装置では,天体情報に関するさまざまなデータが記憶されており,指定された時刻および観測地を基にスクリーンに投映すべき天体やその天体に関する情報を取得する。そして,光学式投映機やビデオプロジェクタ等の電子式投映機により,指定された時刻および観測地における星野映像を投映している。電子式投映機を備えたプラネタリウム装置には,複数台の電子式投映機をドームの周辺に配置し,それらの投映機の出力映像を継ぎ合わせてドームスクリーンへ投映するものが知られている。また,魚眼レンズを有する一台の電子式投映機によりドームスクリーン全体に星野映像を投映可能なものも実用化されている。
また,近年,一般のパーソナルコンピュータを使用して,画面上にさまざまな天体や天体情報を表示することができる天文シミュレータソフトが普及しつつある。
なお,観測地の切換えの演出が可能なプラネタリウム投映装置あるいはパソコン用の天文シミュレータソフトとしては,幾つか製品化されたものがある。しかしながら,文献として本発明に関連したものを発見できなかったため,本明細書では先行技術文献情報を記載していない。
しかしながら,前記した従来のプラネタリウム装置あるいは天文シミュレータでは,次のような問題があった。すなわち,多機能化するにつれて操作画面の枚数が多くなり,それに伴って操作画面の切換え回数が多くなる。さらに,幾つもの機能を1画面上で選択可能にしようとすると,1画面上に非常に多くのボタンを表示しなければならない。そのため,操作画面が乱雑になり,特に不慣れな操作者にとって操作が困難なものになる。
例えば,最近のプラネタリウム装置では,星座絵,星座線,星雲,星団など,星座に関するさまざまな解説補助を選択することが可能である。そこで操作者は,88個ある星座について,それぞれの星座がいつの年月日や季節に出現するのかをあらかじめ学習しておき,必要に応じて適宜解説補助を選択している。つまり,操作者は,実演中での観測時刻を考慮し,操作者自らが操作画面やメニューを切り換え,その観測時刻における適切な解説補助を選択しなければならない。そのため,不慣れな操作者にとっては,操作の負担が大きく,スムーズな操作が行えない。よって,投映するまでに多大な時間を要してしまうことになり,観客に不快感を与えてしまう。
本発明は,前記した従来の技術が有する問題点を解決するためになされたものである。すなわちその課題とするところは,不慣れな操作者であっても解説補助の選択が容易な操作部を備えたプラネタリウム装置および天文シミュレータ用のプログラムを提供することにある。
この課題の解決を目的としてなされたプラネタリウム装置は,星野の解説を補助する補助画像の投映が可能なプラネタリウム装置であって,観測時刻の設定を行う観測時刻設定手段と,補助画像の選択を行う補助画像選択手段と,観測時刻設定手段にて設定された観測時刻を取得し,その観測時刻での投映が可能な補助画像を抽出する制御手段と,補助画像選択手段にて選択された補助画像をドームスクリーン上に投映する投映手段とを有し,補助画像選択手段は,制御手段にて抽出された補助画像についての選択を可能とするとともに,抽出されなかった補助画像についての選択を抑制することを特徴とするものである。なお,ここでいう「観測時刻」とは,プラネタリウムの演出における星野観測を行っている時刻であって,実際の時刻のことではない。
すなわち,本発明のプラネタリウム装置は,観測時刻設定手段にて観測時刻の設定を行うことができる。そして,制御手段にて,設定された観測時刻に選択可能な補助画像を抽出している。詳細には,幾つか記憶されている星座ないし天体(以下,「星座等」とする)のうち,その観測時刻での投映が適切な星座等を抽出する。例えば,観測時刻が2000年の4月の20時であればその時刻に観測可能な星座等を抽出する。そして,抽出された星座等に対応する補助画像を抽出する。そして,補助画像選択手段では,制御手段にて抽出された補助画像の選択が可能であることを明示する。言い換えると,抽出されなかった星座等の補助画像については選択が行われないように,その選択を抑制する処理を行う。例えば,抽出された補助画像については,その選択ボタンを複数ページにわたる操作画面群の最前面あるいは前方の順位の操作画面内に表示する。一方,抽出されなかった星座等の補助画像については,その選択ボタンを非表示とする。
つまり,補助画像選択手段では,観測時刻設定手段にて設定された観測時刻に投映可能な補助画像が明示される。これにより操作者は,投映可能な補助画像について容易に認識することができる。よって,操作者は,各補助画像についての投映可否,すなわち星座や天体がいつどこで観測可能なのかをあらかじめ学習しておく必要がない。また,煩雑な画面切換えから解放されるとともに不適切な補助画像の選択が回避される。従って,操作者は,スムーズな操作を行うことができ,観客に不快感を与えることはない。
また,実演中に観測時刻を変更した場合には,観測時刻の変更に連動して補助画像の選択可否の表示内容を切り換える。すなわち,実演中に観測時刻を変更したとしても,制御手段はその変更後の時刻に適合する補助画像を抽出する。そして,補助画像選択手段では,制御手段が新たに抽出した補助画像群の選択を可能にする。これにより,実演中に観測時刻の変更が可能なプラネタリウム装置について,操作性が極めて良好となる。
なお,選択を抑制する手段としては,例えば補助画像選択手段が複数のボタン群を具備した操作画面群を表示するモニタ部を有しているならば,補助画像の選択ボタンを非表示にする。あるいは,補助画像の選択ボタンの表示色を変更してもよい。さらには,選択ボタンの入力を無効にしてもよい。あるいは,抽出されなかった補助画像の選択ボタンを,抽出された補助画像の選択ボタンよりも一覧中の後方の順位で表示することとしてもよい。また,例えば補助画像選択手段が複数のスイッチ群と各スイッチに対応するLEDを具備した操作卓を有しているならば,抑制時にLEDを消灯するとしてもよい。
また,本発明のプラネタリウム装置の制御手段は,観測位置の設定を行う観測位置設定手段を有し,制御手段は,観測位置設定手段にて設定された観測位置を取得し,取得した観測時刻および観測位置での投映が可能な補助画像を抽出することとするとよりよい。すなわち,観測位置を取得することによって,観測位置の切換えの演出が可能なプラネタリウム装置にも本発明を適用することができる。具体的には,観測位置の緯度および経度を取得し,その観測位置においてかつ取得した観測時刻で観測可能な星座等の補助画像を抽出する。これにより,例えば観測位置を北天の地点から南天の地点に変更した際にも,その地点に適した補助画像の選択が容易となる。なお,ここでいう「観測位置」とは,プラネタリウムの演出における観測位置(観測地)であって,実際の観客の位置のことではない。
また,本発明のプラネタリウム装置は,星座ないし天体ごとに観測可能な期間を記憶する記憶手段を有し,制御手段は,記憶手段にて記憶されている期間と観測時刻設定手段にて設定された観測時刻とを照合することにより,記憶手段にて記憶されている星座等が観測可能であるか否かを判別し,観測可能と判別された星座等に関する補助画像を抽出することとするとよりよい。すなわち,星座ないし天体ごと(つまりは補助画像ごと)に観測可能な期間(例えば,月日,季節)を記憶手段に記憶させる。そして,この記憶手段を参照することにより所定の観測時刻にて投映可能な補助画像を抽出することができる。記憶手段を設けることにより,複数の補助画像の中から投映可能な補助画像の抽出を容易に行うことができる。また,月ごとあるいは季節ごとといった抽出条件の設定が容易であり,所望の条件に適した補助画像の抽出を容易に行うことができる。
また,本発明のプラネタリウム装置の制御手段は,取得した観測時刻および観測位置を基に星座ないし天体の地平高度を算出し,地平高度が0以上の星座ないし天体に関する補助画像を抽出することとしてもよい。すなわち,星座ないし天体が観測可能であるか否かを地平高度から判断する。そのため,データベース等の記憶手段を参照することなく補助画像を抽出することができる。また,実際にドームスクリーン上に投映されるか否かを判断することと等価であるため,補助画像の投映可否をより正確に判断することができる。
また,本発明の天文シミュレータ用のプログラムは,コンピュータに,観測時刻の設定を行う観測時刻設定機能と,星野の解説を補助する補助画像の選択を行う補助画像選択機能と,観測時刻設定機能にて設定された観測時刻を取得し,その観測時刻での投映が可能な補助画像を抽出し,抽出された補助画像の選択を可能にするとともに,抽出されなかった補助画像の選択を抑制する制御機能とを実現させるを特徴とする。
本発明によれば,補助画像の投映可否を容易に区別することができる操作画面等が提供されるため,操作者は星座等がいつどこで観測可能なのかをあらかじめ学習しておく必要がない。また,煩雑な画面切換えから解放されるとともに不適切な補助画像の選択が回避される。従って,不慣れな操作者であっても解説補助の選択が容易な操作部を備えたプラネタリウム装置および天文シミュレータ用のプログラムが提供されている。
以下,本発明を具体化した実施の形態について,添付図面を参照しつつ詳細に説明する。なお,本実施の形態は,電子式投映機を備えたプラネタリウム装置に本発明を適用したものである。
[第1の形態]
第1の形態のプラネタリウム装置は,図1に示すようにドームスクリーン1と,その中央下に設置された電子式の投映装置10とを有している。さらに投映装置10は,映像制御部2と,映像投映部3と,魚眼レンズ4と,操作部5と,スピーカ6とを備えている。映像制御部2は,ドームスクリーン1上に投映するビデオ映像を制御するためのものである。また,映像制御部2は,プラネタリウム施設内に放送する音声等を制御することも可能である。映像投映部3は,ビデオ映像をドームスクリーン1上に投映するためのものである。魚眼レンズ4は,ビデオ映像をドームスクリーン1の全体に投映するためのレンズである。操作部5は,操作画面を通じて操作者が実演中あるいは実演前に映像内容の設定を行うためのものである。具体的に操作部5は,図2に示すように複数のボタン群を具備した操作画面群を表示するモニタ部51と,各種のボタンないしスイッチが設けられた操作卓52とを備えている。モニタ部51としては,例えばタッチパネルが該当する。そして,モニタ部51に表示されている操作画面には複数のボタンが表示されており,操作者はそれらのボタンにより種々の機能を選択することが可能である。
操作部5にて選択可能なものには,星座絵,星座線,極座標線等のいわゆる解説補助の他,観測時刻や観測地がある。なお,観測時刻の変更の演出を行うためには,変更後の年月日および時分を設定する。観測地の変更の演出を行うためには,変更後の緯度および経度を設定する。また,観測時刻の変更および観測地の変更は,操作部5にて実演中に行うことが可能である。
映像制御部2は,図3のブロック図に示すように,制御部21と,データ格納部22と,映像メモリ23と,映像生成部24と,音声生成部25とを備えている。制御部21は,操作部5からの命令等に従って,映像制御,音声制御,照明制御等を行うものである。データ格納部22は,制御に必要なデータや投映等に必要なファイルを格納するものである。格納されているデータには,例えば各星座の名前,配列,その星座が観測される時期がある。また,格納されているファイルには,例えば天体の写真画像や星座絵がある。さらには,解説補助に関する情報が格納されている。解説補助に関するデータベースの詳細については後述する。映像生成部24は,ドームスクリーン1上に投映する映像を生成するものである。生成された映像は,映像投映部3に送られてドームスクリーン1上に投映される。音声生成部25は,プラネタリウム施設内に放送される音声を生成するものである。生成された音声は,スピーカ6を介してプラネタリウム施設内に放送される。
また,映像制御部2は,操作部5に操作画面の切換えを指示する機能も兼ねている。以下,解説補助(補助画像)の表示を行う場合の操作部5の操作画面の表示例について説明する。図4は,実演中の観測時刻を“2003年4月5日”とし,観測地(観測位置)を“東京”とした場合に,モニタ部51に表示される操作画面の一例である。この画面では,実演中の観測時刻および観測地において観測可能な星座およびその星座に対して選択可能な解説補助が表示されている。選択可能な解説補助としては,例えば星座絵,星座線,星座名,星雲,星団等がある。なお,選択可能な解説補助の種類は,星座ごとに異なる。また,操作画面は複数のページによって構成されている。本形態の操作部5では,実演中の観測時刻および観測地において,ドームスクリーン1上に投映可能な解説補助のみが選択可能であり,投映不可能な解説補助については選択できない。図4の表示例の場合では,季節が“春”のとき,観測地が“東京”での観測が可能な星座についての一覧が表示され,表示されている各星座についての解説補助が選択可能な操作画面が提供されている。
また,映像制御部2は,図4に示したような操作画面を作成するために,例えば図5に示すようなボタン情報データベースを有している。そして,実演中の観測時刻および観測地が変更されるたびにボタン情報データベースを参照し,適宜,モニタ部51の表示内容を切り換える。ボタン情報データベースには,例えば,1つのボタンに対し,そのボタンの識別番号,そのボタンに割り当てられた星座名,その星座が観測される季節の情報が記憶されている。また,本形態のプラネタリウム装置の映像制御部2は,北天用のデータベースのほか,南天用のデータベースを備えている。そして,観測地によって参照するデータベースを切り換えている。なお,本形態では,ボタンに関する情報が北天用と南天用とで別々のデータベースに記憶されているが,一体として1つのデータベースに記憶されていてもよい。
次に,本形態のプラネタリウム装置にて操作部5の表示の切換えを行う際の映像制御部2の制御について説明する。なお,本形態のプラネタリウム装置の操作部5では,季節ごとに選択可能な解説補助が表示される。以下,図6のフローチャートを基に,操作画面の内容の制御について述べる。
まず,実演中の観測地Pに関する情報を取得する(S11)。具体的には,観測地Pの緯度および経度を取得する。次に,取得した観測地Pが北天であるか南天であるかを判断する(S12)。なお,観測地Pを変更する演出機能を備えていない場合には,北天/南天のいずれか一方に固定であってS11からS12までの処理は不要である。
次に,実演中の観測時刻Tを取得する(S13)。具体的には,年,月,日,時,分,秒の情報を取得する。なお,システム起動時には,初期データとしてその起動時間を取得する。次に,取得した観測時刻TおよびS12にて判断した北天/南天の情報を基に,実演中の季節Sを判断する(S14)。次に,S12にて判断した北天/南天の情報を基に,北天用および南天用のいずれか一方のデータベースからボタン情報を取得する(S15)。
次に,読み出されたボタン情報群から1つのボタン情報を抽出し,そのボタン情報中の季節がS14の処理にて判断した季節Sと同じであるか否かを判定する(S16)。この判定により,実演中の観測季節に演出可能なボタン(つまり,実演中の観測季節に観測可能な星座等)が抽出される。なお,1つの星座に必ず1つの季節が割り当てられるとは限らない。すなわち,例えばこぐま座のように,複数の季節に跨って観測される星座は,観測可能なすべての季節で抽出されることになる。
ボタン情報中の季節が季節Sと同じ場合(S16:YES)には,そのボタンを最前面の操作画面あるいは先方の順位の操作画面に表示する(S17)。一方,ボタン情報中の季節が季節Sと異なる場合(S16:NO)には,そのボタンについては表示しない。そして,S16およびS17の処理を残りのボタンについても行う(S18)。これにより,例えば実演中の季節Sが“春”であれば,春に観測される星座およびその星座に関する天体についてのボタンのみが操作画面に表示される。
本処理を,例えば電源投入時,観測時刻の変更,観測地の変更時のたびに行う。これにより,観測時刻や観測地の変更に連動して自動的に操作画面が更新される。よって,観測地および観測時刻に適した操作画面が常に表示される。なお,操作画面の更新を手動で行うこととしてもよい。その場合,操作画面や操作卓に更新ボタン等を設け,その更新ボタンの押下によって観測地および観測時刻に適した操作画面を表示する。
以上詳細に説明したように第1の形態のプラネタリウム装置では,観測時刻および観測地の設定や,解説補助の選択が可能な操作部5を有することとしている。この操作部5では,観測時刻あるいは観測地の変更に連動して操作画面を変更することとしている。すなわち,具体的には,観測時刻あるいは観測地の変更時に,ボタン情報データベースから星座とその星座が観測可能な季節を読み出し,実演中の季節と照合することによりその季節に適したボタンを抽出している。そして,抽出したボタンが最前面に位置するような操作画面を作成している。つまり,各ボタンに割り当てられた時期情報,言い換えるとそのボタンに対応する解説補助が投映可能な時期情報からボタンの表示/非表示を決定している。これにより,選択可能な解説補助に関するボタンが最前面の操作画面に表示され,操作者は煩雑な画面切換えから解放される。そのため,スムーズな操作を行うことができ,観客に不快感を与えることはない。また,星座等がいつどこで観測可能なのかをあらかじめ学習しておく必要がなく,不慣れな操作者であっても容易に操作することができる。一方,抽出されなかったボタンについては,非表示としている。これにより,不適切な補助画像の選択が回避される。従って,不慣れな操作者であっても解説補助の選択が容易な操作部を備えたプラネタリウム装置が実現している。
なお,本形態のプラネタリウム装置では,ドームスクリーン1上に投映されない解説補助についてのボタンを非表示としているがこれに限るものではない。例えば,演出が不可能な解説補助についてのボタンと可能な解説補助のボタンとを色分けすることとしてもよい。すなわち,投映可能な解説補助に関するボタンと明示的に区別できればよい。
また,操作画面を有しない,すなわちグラフィックユーザーインターフェースではない操作部を備えたプラネタリウム装置であっても,例えば複数のスイッチと各スイッチに対応する液晶パネルを有し,観測地および観測時刻に応じて液晶パネルの表示を切り換えることとしてもよい。また,解説補助ごとに,スイッチおよびそのスイッチに1対1で対応するLEDを設け,演出可能な際にはそのLEDが点灯することとしてもよい。
[第2の形態]
第2の形態のプラネタリウム装置では,各星座の地平高度を取得し,その高度に応じて操作画面の表示を切り換える。この点,ボタン情報データベースを参照し,季節ごとに操作画面を切り換えた第1の形態と異なる。なお,プラネタリウム装置の機器構成は第1の形態と同様であり,説明は省略する。以下,図7のフローチャートを基に,映像制御部2での操作画面の制御について述べる。
まず,実演中の観測地Pに関する情報を取得する(S21)。具体的には,観測地Pの緯度および経度を取得する。なお,観測地Pを変更する演出機能を備えていない場合には観測地についての所定の情報を取得する。次に,実演中の観測時刻Tを取得する(S22)。具体的には,年,月,日,時,分,秒の情報を取得する。なお,システム起動時には,初期データとしてシステムの起動時間を取得する。次に,取得した観測時刻TおよびS21にて取得した観測地Pを基に,星座ないし天体ごとのドーム座標(方位角θおよび地平高度h)を算出する(S23)。
次に,星座ないし天体ごとにその地平高度hが0以上であるか否かを判定する(S24)。すなわち,対象とする星座等が実演中の観測位置および観測時刻にて観測可能であるか否かを判定する。この判定は,対象とする星座等が実際にドームスクリーン1上に投映されるか否かの判定と等価である。この判定により,実演中の観測時刻に観測可能な星座等,つまり実演中の観測時刻に投映可能な解説補助等が抽出される。
地平高度hが0以上の場合(S24:YES)には,その星座に関する選択ボタンを操作画面に表示する(S25)。一方,地平高度hが0よりも小さい,すなわち観測できない場合(S24:NO)には,その星座に関する選択ボタンについては表示しない。そして,S24およびS25の処理を残りの星座についても行う(S26)。これにより,ボタン情報データベースを参照することなく,ドームスクリーン1上に投映可能な解説補助についてのボタンのみが操作画面に表示される。これにより,観測地および観測時刻を基にその位置および時刻に適した操作画面が表示される。
以上詳細に説明したように第2の形態のプラネタリウム装置では,解説補助の対象である星座等のドーム座標(より具体的には,地平高度h)を基に操作画面を作成している。つまり,対象とする解説補助がドームスクリーン1上に投映されるか否かによってボタンの表示/非表示を決定しており,ボタン情報データベースを設ける必要はない。また,実際にドームスクリーン上に投映されるか否かを判断することと等価であるため,補助画像の投映可否を第1の形態よりも正確に判断することができる。
なお,本実施の形態は単なる例示にすぎず,本発明を何ら限定するものではない。したがって本発明は当然に,その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良,変形が可能である。例えば,本実施の形態では電子式投映機を備えたプラネタリウム装置に本発明を適用しているが,これに限るものではない。すなわち,電子式投映機と光学式投映機とを備えた統合型のプラネタリウム装置に適用することも可能である。
また,本実施の形態ではプラネタリウム装置に本発明を適用しているが,これに限るものではない。例えば,平面のスクリーンに投映するビデオ画像投映装置であってもよい。また,パーソナルコンピュータ用の天文シミュレータであってもよい。また,テレビゲームやゲーム専用機に適用することも可能である。
第1の形態に係るプラネタリウム装置の機器構成を示す概略図である。 操作部の外観の一例を示す図である。 第1の形態に係るプラネタリウム装置のシステム構成を示すブロック図である。 解説補助を選択するための操作画面の一例を示す図である。 ボタン情報データベースの一例を示す図である。 第1の形態に係る操作画面の表示処理を示すフローチャートである。 第2の形態に係る操作画面の表示処理を示すフローチャートである。
符号の説明
1 ドームスクリーン
2 映像制御部(制御手段,記憶手段)
3 映像投映部(投映手段)
4 魚眼レンズ
5 操作部(観測時刻設定手段,補助画像選択手段,観測位置設定手段)
10 投映装置

Claims (5)

  1. 星野の解説を補助する補助画像の投映が可能なプラネタリウム装置において,
    観測時刻の設定を行う観測時刻設定手段と,
    補助画像の選択を行う補助画像選択手段と,
    前記観測時刻設定手段にて設定された観測時刻を取得し,その観測時刻での投映が可能な補助画像を抽出する制御手段と,
    前記補助画像選択手段にて選択された補助画像をドームスクリーン上に投映する投映手段とを有し,
    前記補助画像選択手段は,前記制御手段にて抽出された補助画像についての選択を可能とするとともに,抽出されなかった補助画像についての選択を抑制することを特徴とするプラネタリウム投映装置。
  2. 請求項1に記載するプラネタリウム装置において,
    観測位置の設定を行う観測位置設定手段を有し,
    前記制御手段は,前記観測位置設定手段にて設定された観測位置を取得し,取得した観測時刻および観測位置での投映が可能な補助画像を抽出することを特徴とするプラネタリウム装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載するプラネタリウム装置において,
    星座ないし天体ごとに観測可能な期間を記憶する記憶手段を有し,
    前記制御手段は,前記記憶手段にて記憶されている期間と前記観測時刻設定手段にて設定された観測時刻とを照合することによって星座ないし天体が観測可能であるか否かを判別し,観測可能と判別された星座ないし天体に関する補助画像を抽出することを特徴とするプラネタリウム装置。
  4. 請求項1または請求項2に記載するプラネタリウム装置において,
    前記制御手段は,取得した観測時刻および観測位置を基に星座ないし天体の地平高度を算出し,地平高度が0以上の星座ないし天体に関する補助画像を抽出することを特徴とするプラネタリウム装置。
  5. コンピュータに,
    観測時刻の設定を行う観測時刻設定機能と,
    星野の解説を補助する補助画像の選択を行う補助画像選択機能と,
    前記観測時刻設定機能にて設定された観測時刻を取得し,その観測時刻での投映が可能な補助画像を抽出し,抽出された補助画像の選択を可能にするとともに,抽出されなかった補助画像の選択を抑制する制御機能とを実現させることを特徴とする天文シミュレータ用のプログラム。
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