JP2006138360A - 油圧緩衝器の組立方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ピストンが摺動するシリンダ部の先端部に、該シリンダ部より内外径が小さなロッドガイド部を一体に形成したシリンダを有する油圧緩衝器の組立方法を提供すること。
【解決手段】 油圧緩衝器1の組立方法であって、ピストン・ロッド組立体20を、シリンダ組立体10のシリンダ部11Aの後端側からロッド21を先端側にして該シリンダ部11Aとロッドガイド部11Dに挿入し、該ロッドガイド部11Dの軸方向に突出するロッド21の基端部にロッド側取付部材50を固定し、該シリンダ部11Aの後端側の外周にシリンダ側取付部材60の底部62を締結し、該シリンダ側取付部材60の開口部63を介して、シリンダ11内を真空引きした後、シリンダ11内にオイルを注油するもの。
【選択図】 図1

Description

本発明は油圧緩衝器の組立方法に関する。
油圧緩衝器として、特許文献1に記載の如く、ピストンが摺動するシリンダ部の先端部に、該シリンダ部より内外径が小さなロッドガイド部を一体に形成したシリンダを有するものがある。ロッドガイド部の開口径がピストンより小径になる。
実開平4-14838
一般の油圧緩衝器では、シリンダの開口部にロッドガイドを組込み可能にしており、シリンダの開口径をピストンと同一径にしている。そして、ロッドの先端にピストン、減衰力発生装置を設けたピストン・ロッド組立体をシリンダの開口部から挿入し、シリンダの内部へのオイルの注入もシリンダの開口部から行なう。
ところが、シリンダに一体に形成したロッドガイド部の開口径がピストンより小径の特許文献1の油圧緩衝器では、ピストン・ロッド組立体をロッドガイド部の開口部から挿入して組付けることができない。
本発明の課題は、ピストンが摺動するシリンダ部の先端部に、該シリンダ部より内外径が小さなロッドガイド部を一体に形成したシリンダを有する油圧緩衝器の組立方法を提供することにある。
請求項1の発明は、ピストンが摺動するシリンダ部の先端側に、該シリンダ部より内外径が小さなロッドガイド部を一体に形成したシリンダと、該シリンダのロッドガイド部の内周に密接する状態で嵌着したブッシュと、からなるシリンダ組立体と、ロッドの先端側にピストンを取付け、該ピストンに減衰力発生装置を設けたピストン・ロッド組立体と、ロッドの基端部に固定されるロッド側取付部材と、シリンダのシリンダ部の後端側を閉じるカップ状の底部が一体に形成され、シリンダ内に連通する開口部を有するシリンダ側取付部材と、を有する油圧緩衝器の組立方法であって、前記ピストン・ロッド組立体を、前記シリンダ組立体の前記シリンダ部の後端側から前記ロッドを先端側にして該シリンダ部と前記ロッドガイド部に挿入し、次に、該ロッドガイド部の軸方向外側に突出するロッドの基端部に前記ロッド側取付部材を固定し、次に、該シリンダ部の後端側の外周に、前記シリンダ側取付部材の底部を締結し、次に、該シリンダ側取付部材の開口部を介して、シリンダ内を真空引きした後、シリンダ内にオイルを注油するようにしたものである。
請求項2の発明は、ピストンが摺動するシリンダ部の先端側に、該シリンダ部より内外径が小さなシール装着部と、該シール装着部より内外径が小さなロッドガイド部を順に一体に形成したシリンダと、該シリンダのロッドガイド部の内周に密接する状態で嵌着したブッシュと、からなるシリンダ組立体と、ロッドの先端側にピストンを取付け、該ピストンに減衰力発生装置を設けたピストン・ロッド組立体と、ロッドの基端部に固定されるロッド側取付部材と、シリンダのシリンダ部の後端側を閉じるカップ状の底部が一体に形成され、シリンダ内に連通する開口部を有するシリンダ側取付部材と、ロッドの外周とシリンダの前記シール装着部の内周に密接するシールと、最伸張時の緩衝をなすリバウンドストッパ手段と、最圧縮時の緩衝をなすバンプストッパ手段と、ロッドの外周に摺接するダストシールと、を有する油圧緩衝器の組立方法であって、前記ピストン・ロッド組立体のロッドの外周に、前記リバウンドストッパ手段と、前記シールを順に組付け、該リバウンドストッパ手段と、該シールを組付けた前記ピストン・ロッド組立体を、前記シリンダ組立体の前記シリンダ部の後端側から前記ロッドを先端側にして該シリンダ部と前記ロッドガイド部に挿入し、次に、該ロッドガイド部の軸方向外側に突出するロッドの外周に、前記ダストシールと前記バンプストッパ手段を順に組付けた後、該ロッドの基端部に前記ロッド側取付部材を固定し、次に、該シリンダ部の後端側の外周に、前記シリンダ側取付部材の底部を締結し、次に、前記シリンダ側取付部材の開口部を介して、前記シリンダ内を真空引きした後、シリンダ内にオイルを注油するようにしたものである。
請求項3の発明は、請求項1又は2の発明において更に、前記シリンダの前記シール装着部の外周に工具係合部を形成し、該工具係合部に工具を係合して、前記シリンダのシリンダ部の後端側の外周に、前記シリンダ側取付部材を螺合したものである。
請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれかの発明において更に、前記シリンダ側取付部材の開口部が、圧側減衰力調整用のアジャスタを螺合する開口部であるようにしたものである。
(請求項1、2)
(a)シリンダの先端側の小内径のロッドガイド部とは反対側のシリンダ部の後端側から、該シリンダ部と該ロッドガイド部の内部に、ロッドを先端側にしてピストン・ロッド組立体を挿入し、次いで、ロッドの基端部にロッド側取付部材を固定し、次いで、シリンダ部の後端側にシリンダ側取付部材を締結し、次いで、シリンダ側取付部材に設けた開口部を介して、シリンダ内を真空引きした後、シリンダ内に作動油を注油した。従って、シリンダ部の先端側に、ピストンより小径のロッドガイド部を形成したシリンダであっても、シリンダ内へのピストン・ロッド組立体の組付け、作動油の注油が可能となる。
(請求項3)
(b)シリンダのシール装着部の外周に工具係合部を形成したから、シリンダ側取付部材をシリンダ部の外周に螺合することが容易になる。
(請求項4)
(c)シリンダ側取付部材の開口部が、圧側減衰力調整用のアジャスタを螺合する開口部であるので、アジャスタを挿入する開口部を、真空引き及び作動油注油用のプラグを挿入する開口部として利用できる。
図1は油圧緩衝器を示す全体断面図、図2は図1の要部拡大断面図、図3は図1のIII−III線に沿う断面図、図4は油圧緩衝器の組立初期工程を示す模式図、図5は油圧緩衝器の組立中間工程を示す模式図、図6は油圧緩衝器の組立最終工程を示す模式図である。
油圧緩衝器1は、図1、図2に示す如く、シリンダ組立体10と、ピストン・ロッド組立体20と、ロッド側取付部材50と、シリンダ側取付部材60とを有する。本発明の油圧緩衝器1は、シリンダ組立体10のシリンダ11を車体側に取付け、ピストン・ロッド組立体20のピストンロッド21を車輪側に取付ける倒立型をなす。
シリンダ組立体10は、シリンダ11とブッシュ12とからなる。
シリンダ11は、アルミ合金を鋳造したもの、又はアルミ合金を鍛造したものからなり、ピストン・ロッド組立体20のピストン22が摺動する円筒状のシリンダ部11Aの軸方向の先端側に、順に、シリンダ部11Aより内外径が小さく厚肉に形成されたリバウンドラバー装着部11Bと、リバウンドラバー装着部11Bより内外径が小さなシール装着部11Cと、シール装着部11Cより内外径が小さいなロッドガイド部11Dを一体に形成される。シリンダ11の軸方向で、シリンダ部11Aとロッドガイド部11Dの間に、リバウンドラバー装着部11B、シール装着部11Cが設けられる。
ブッシュ12は、板材を丸めた筒状の巻きブッシュからなり、シリンダ11のロッドガイド部11Dの内周に、Oリングを介することなく、密接する状態で嵌着される。ブッシュ12は、その内周に、ピストン・ロッド組立体20のピストンロッド21に微小隙間を介することなく、ピストンロッド21を密接した状態で支持する。
シリンダ11は、シリンダ部11Aの後端側の外周にシリンダ側取付部材60のための取付ねじ13を備え、リバウンドラバー装着部11Bの外周にバンプストッパキャップ取付部14を備え、シール装着部11Cの外周にシリンダ部11Aの外径より小径の六角形状工具係合部15を備え、ロッドガイド部11Dの先端部の外周にダストシール取付部16を備える。
ピストン・ロッド組立体20は、中空ピストンロッド21の先端側にピストン22と、ピストンバルブ装置(減衰力発生装置)23をナット24で取付けたものである。ピストンバルブ装置23は、ピストンロッド21に、順に、バルブストッパ25、圧側板バルブ26、ピストン22、伸側板バルブ27、バルブストッパ28を挿着し、これらをナット24で固定し、ピストン22に圧側油路(不図示)と伸側油路27Aを設けて構成される。ピストン・ロッド組立体20は、シリンダ11のシリンダ部11A〜ロッドガイド部11Dに挿入されてピストンロッド21をロッドガイド部11Dから外方に突出するとともに、シリンダ部11Aの油室29にピストン22を摺動自在に挿入し、ピストン22により、油室29をピストン側油室29Aとロッド側油室29Bに区画する。
ピストン・ロッド組立体20は、ピストンロッド21の中空部に減衰力調整装置31を内蔵する。減衰力調整装置31は、ピストン側油室29Aとロッド側油室29Bを連通するバイパス油路32をピストンロッド21の内部に設け、ピストンロッド21の中空部に挿入したアジャストロッド33の先端のニードル弁33Aにより、バイパス油路32のピストン側油室29Aへの開口部に設けてあるバルブシート32Aの開口面積を調整する。アジャストロッド33の基端部の当接部33Bはピストンロッド21からロッド側取付部材50の側に突出し、ロッド側取付部材50に設けられる伸側減衰力調整用アジャスタ34に当接する。アジャスタ34については後述する。
ピストン・ロッド組立体20は、シリンダ11のシリンダ部11A〜ロッドガイド部11Dに挿入されるピストンロッド21の中間部の外周に、順に、リバウンドストッパラバー41、ストッパプレート42、オイルシール43を挿着する。リバウンドストッパラバー41はリバウンドラバー装着部11Bの内周に形成された環状溝内に嵌着され、最伸張時の緩衝をなす。ストッパプレート42はシリンダ11のリバウンドラバー装着部11Bの内周に圧入され、リバウンドラバー装着部11Bの内周とシール装着部11Cの内周の間の段部に当て止めされる。
オイルシール43はシリンダ11のシール装着部11Cの内周に嵌着され、ピストンロッド21の外周に密接する内周リップと、シール装着部11Cの内周に密接する外周リップを備える。オイルシール43は、シール装着部11Cの内周とロッドガイド部11Dの内周の間の段部と、ストッパプレート42との間に、軸方向で挟まれて固定される。
ピストン・ロッド組立体20は、ロッドガイド部11Dから外方に突出したピストンロッド21の中間部の外周に、順に、ダストシール44、バンプストッパキャップ45、バンプストッパラバー46を挿着される。ダストシール44はシリンダ11のロッドガイド部11Dの外周のダストシール取付部16に嵌着され、ピストンロッド21の外周に摺接する。バンプストッパキャップ45は、シリンダ11のリバウンドラバー装着部11Bの外周のバンプストッパキャップ取付部14に嵌着される。バンプストッパラバー46はピストンロッド21の先端側に挿着され、最圧縮時の緩衝をなす。
ロッド側取付部材50は、ピストンロッド21の基端部の外周に螺着されて固定される。ロッド側取付部材50は、懸架スプリング70のばね受け71を嵌着される。ばね受け71は、ピストンロッド21の基端側に挿着されたバンプストッパラバー46を支持する底面71Aを備えるとともに、バンプストッパラバー46の圧縮時の拡経を規制する筒状部71Bを備える。
ロッド側取付部材50は、前述のアジャスタ34を横孔51のねじ孔51Aに螺着して備える。アジャスタ34は溝付操作部34Aを外方に臨ませ、テーパ状カム面34Bをアジャストロッド33の当接部33Bに当接する。これにより、アジャスタ34は、溝付操作部34Aに加える操作により回転されて螺動され、カム面34Bの変位によりアジャストロッド33を軸方向に進退させ、結果として、ニードル弁33Aによりバイパス油路32のバルブシート32Aの開口面積を調整可能する。
シリンダ側取付部材60は、シリンダ11のシリンダ部11Aの後端側(ロッドガイド部11Dと反対側)の外周の取付ねじ13に外筒部61を被嵌して螺着され、シリンダ部11Aの後端側のピストン22と同一径のストレート状開口部を閉じるカップ状の底部62を一体に備える。シリンダ側取付部材60は、懸架スプリング70の初期荷重を調整するためのばねアジャスタ72を外筒部61の外周に螺着し、アジャスタ72にバックアップされるばね受け73を外筒部61の外周の軸方向に設けたスライド溝に係合し、ばね受け73と前述のばね受け71との間に懸架スプリング70を支持する。アジャスタ72とばね受け73の間にはアジャスタ72の回り止め用板ばね74が設けられる。
シリンダ側取付部材60は、図3に示す如く、サブタンク80を液密に螺着し、サブタンク80が区画する油室84Aとシリンダ部11Aのピストン側油室29Aとの連通部にセパレータ81を備える。即ち、サブタンク80は、キャップ82で封止される内部を隔壁部材83により油室84Aとガス室84Bに区画し、ガス室84Bに加圧ガスを封入するガス封入バルブ85を備える。セパレータ81は、シリンダ11のピストン側油室29Aとサブタンク80の油室84Aとを連絡する圧側油路86と伸側油路87を備え、圧側減衰力調整用アジャスタ88のニードル弁88Aを圧側油路86に挿入可能とし、伸側チェックバルブ89を伸側油路87に備える。このとき、シリンダ側取付部材60はセパレータ81を挿着した開口部63に、キャップ64をOリング64Aを介して螺着し、アジャスタ88をキャップ64にOリング88Aを介して液密に螺入している。アジャスタ88はキャップ64に螺動操作されて進退し、ニードル弁88Aにより圧側油路86の開口面積を調整する。
従って、油圧緩衝器10は以下の如くに減衰作用を行なう。
(圧縮時)
ピストン側油室29Aの油が圧側油路を通ってロッド側油室29Bに流れ、この油が圧側板バルブ26を撓み変形させて圧側の減衰力を得る。これに続き、シリンダ11に進入したピストンロッド21の進入容積分の油が余剰になり、この余剰油がピストン側油室29Aからセパレータ81の圧側油路86を通ってサブタンク80の油室84Aに排出され、この間のニードル弁88Aよる絞り抵抗により圧側減衰力を得るものとなる。
(伸張時)
シリンダ11とピストンロッド21の相対速度が低速のとき、ロッド側油室29Bの油がアジャストロッド33のニードル弁33Aにより開度調整されているピストンロッド21のバイバス油路32を通ってピストン側油室29Aに流れ、この間のニードル弁33Aによる絞り抵抗により伸側減衰力を得る。また、シリンダ11とピストンロッド21の相対速度が中高速のとき、ロッド側油室29Bの油が伸側油路27Aを通り、伸側板バルブ27を撓み変形させてピストン側油室29Aへ流れ、伸側の減衰力を得る。そしてこのとき、シリンダ11から退出するピストンロッド21の退出容積分の油が不足し、この不足油がサブタンク80の油室84Aからセパレータ81の伸側油路87を通ってピストン側油室29Aへ速やかに補給される。
これらの圧側と伸側の減衰力により、油圧緩衝器10の伸縮振動が抑制される。
尚、油圧緩衝器10の最圧縮時には、シリンダ11の側のバンプストッパキャップ45とピストンロッド21の側のバンプストッパラバー46との衝合により最圧縮時の緩衝作用を果たす。また、油圧緩衝器10の最伸張時には、シリンダ11の側のリバウンドストッパラバー41とピストンロッド21の側のバルブストッパ25との衝合により、伸び切り時の緩衝作用を果たす。
以下、油圧緩衝器1の組立方法について説明する(図4〜図6)。
(1)シリンダ11のシリンダ部11Aの内周にブッシュ12を密接にする状態に嵌着し、シリンダ組立体10を形成する(図4(A))。
(2)ピストンロッド21の先端側にピストン22とピストンバルブ装置23をナット24で取付けるとともに、ピストンロッド21の内部に減衰力調整装置31を内蔵してピストン・ロッド組立体20を形成し、ピストン・ロッド組立体20のピストンロッド21の外周に、リバウンドストッパラバー41、ストッパプレート42、オイルシール43を順に組付ける(図4(A))。
(3)ピストン・ロッド組立体20をシリンダ組立体10のシリンダ部11Aの後端側から、ピストンロッド21の基端部の側を先端側にして、シリンダ部11A〜ロッドガイド部11Dに挿入する(図4(B))。
(4)シリンダ組立体10のロッドガイド部11Dの軸方向外側に突出するピストンロッド21の外周に、ダストシール44、バンプストッパキャップ45、バンプストッパラバー46を順に組付けた後、ピストンロッド21の基端部にロッド側取付部材50を固定する(図4(C))。
(5)シリンダ11のシリンダ部11Aの後端側の外周に、シリンダ側取付部材60の外筒部61〜底部62を締結する(図5)。このとき、シリンダ11のシール装着部11Cの外周に形成してある六角形状工具係合部15に工具を係合し、シリンダ11のシリンダ部11Aの後端側の外周に、シリンダ側取付部材60の外筒部61を螺合する。
(6)シリンダ側取付部材60の開口部63にプラグ90をOリング91を介して液密に挿入する。シリンダ側取付部材60に設けたプラグ90の真空用通路と、サブタンク80のキャップ82に設けた真空用通路(ガス封入バルブ85の取付部)に、真空引き管92の分岐管92A、92Bを挿通する。また、シリンダ取付部材60に設けたプラグ90の注油用通路に、注油管93を挿通する。
(6-1)真空引き管92の分岐管92Aによりシリンダ11の油室29及びサブタンク80の油室84Aを真空引きし、同時に分岐管92Bによりサブタンク80のガス室84Bを真空引きする。油室29、84A、ガス室84Bは同一真空圧になる。
(6-2)次に、注油管93により、シリンダ11の油室29及びサブタンク80の油室84Aにオイルを注油する。真空引き状態にある油室29、84Aの規定容量に相当するように計量されたオイルが注油管93により供給され、オイルはそれらの油室29、84Aにスムースかつ溢れることなく注入充満される。シリンダ11からオイルが溢れることなく、シリンダ11の外周にオイルが付着しないから、シリンダ11等の洗浄工程が不要になる。
本実施例によれば以下の作用効果を奏する。
(a)シリンダ11の先端側の小内径のロッドガイド部11Dとは反対側のシリンダ部11Aの後端側から、該シリンダ部11Aと該ロッドガイド部11Dの内部に、ピストンロッド21を先端側にしてピストン・ロッド組立体20を挿入し、次いで、ピストンロッド21の基端部にロッド側取付部材50を固定し、次いで、シリンダ部11Aの後端側にシリンダ側取付部材60を締結し、次いで、シリンダ側取付部材60に設けた開口部63を介して、シリンダ11内を真空引きした後、シリンダ11内に作動油を注油した。従って、シリンダ部11Aの先端側に、ピストン22より小径のロッドガイド部11Dを形成したシリンダ11であっても、シリンダ11内へのピストン・ロッド組立体20の組付け、作動油の注油が可能となる。
(b)シリンダ11のシール装着部11Cの外周に工具係合部15を形成したから、シリンダ側取付部材60をシリンダ部11Aの外周に螺合することが容易になる。
(c)シリンダ側取付部材60の開口部63が、圧側減衰力調整用のアジャスタ88を螺合する開口部63であるので、アジャスタ88を挿入する開口部63を、真空引き及び作動油注油用のプラグ90を挿入する開口部63として利用できる。
以上、本発明の実施例を図面により詳述したが、本発明の具体的な構成はこの実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。
図1は油圧緩衝器を示す全体断面図である。 図2は図1の要部拡大断面図である。 図3は図1のIII−III線に沿う断面図である。 図4は油圧緩衝器の組立初期工程を示す模式図である。 図5は油圧緩衝器の組立中間工程を示す模式図である。 図6は油圧緩衝器の組立最終工程を示す模式図である。
符号の説明
10 シリンダ組立体
11C シール装着部
15 工具係合部
23 ピストンバルブ装置(減衰力発生装置)
41 リバウンドストッパラバー(リバウンドストッパ手段)
44 ダストシール
46 バンプストッパラバー(バンプストッパ手段)
50 ロッド側取付部材
60 シリンダ側取付部材
62 底部
63 開口部
88 圧側減衰力調整用アジャスタ

Claims (4)

  1. ピストンが摺動するシリンダ部の先端側に、該シリンダ部より内外径が小さなロッドガイド部を一体に形成したシリンダと、該シリンダのロッドガイド部の内周に密接する状態で嵌着したブッシュと、からなるシリンダ組立体と、
    ロッドの先端側にピストンを取付け、該ピストンに減衰力発生装置を設けたピストン・ロッド組立体と、
    ロッドの基端部に固定されるロッド側取付部材と、
    シリンダのシリンダ部の後端側を閉じるカップ状の底部が一体に形成され、シリンダ内に連通する開口部を有するシリンダ側取付部材と、を有する油圧緩衝器の組立方法であって、
    前記ピストン・ロッド組立体を、前記シリンダ組立体の前記シリンダ部の後端側から前記ロッドを先端側にして該シリンダ部と前記ロッドガイド部に挿入し、
    次に、該ロッドガイド部の軸方向外側に突出するロッドの基端部に前記ロッド側取付部材を固定し、
    次に、該シリンダ部の後端側の外周に、前記シリンダ側取付部材の底部を締結し、
    次に、該シリンダ側取付部材の開口部を介して、シリンダ内を真空引きした後、シリンダ内にオイルを注油する油圧緩衝器の組立方法。
  2. ピストンが摺動するシリンダ部の先端側に、該シリンダ部より内外径が小さなシール装着部と、該シール装着部より内外径が小さなロッドガイド部を順に一体に形成したシリンダと、該シリンダのロッドガイド部の内周に密接する状態で嵌着したブッシュと、からなるシリンダ組立体と、
    ロッドの先端側にピストンを取付け、該ピストンに減衰力発生装置を設けたピストン・ロッド組立体と、
    ロッドの基端部に固定されるロッド側取付部材と、
    シリンダのシリンダ部の後端側を閉じるカップ状の底部が一体に形成され、シリンダ内に連通する開口部を有するシリンダ側取付部材と、
    ロッドの外周とシリンダの前記シール装着部の内周に密接するシールと、
    最伸張時の緩衝をなすリバウンドストッパ手段と、
    最圧縮時の緩衝をなすバンプストッパ手段と、
    ロッドの外周に摺接するダストシールと、を有する油圧緩衝器の組立方法であって、
    前記ピストン・ロッド組立体のロッドの外周に、前記リバウンドストッパ手段と、前記シールを順に組付け、該リバウンドストッパ手段と、該シールを組付けた前記ピストン・ロッド組立体を、前記シリンダ組立体の前記シリンダ部の後端側から前記ロッドを先端側にして該シリンダ部と前記ロッドガイド部に挿入し、
    次に、該ロッドガイド部の軸方向外側に突出するロッドの外周に、前記ダストシールと前記バンプストッパ手段を順に組付けた後、該ロッドの基端部に前記ロッド側取付部材を固定し、
    次に、該シリンダ部の後端側の外周に、前記シリンダ側取付部材の底部を締結し、
    次に、前記シリンダ側取付部材の開口部を介して、前記シリンダ内を真空引きした後、シリンダ内にオイルを注油する油圧緩衝器の組立方法。
  3. 前記シリンダの前記シール装着部の外周に工具係合部を形成し、該工具係合部に工具を係合して、前記シリンダのシリンダ部の後端側の外周に、前記シリンダ側取付部材を螺合した請求項1又は2に記載の油圧緩衝器の組立方法。
  4. 前記シリンダ側取付部材の開口部が、圧側減衰力調整用のアジャスタを螺合する開口部である請求項1〜3のいずれかに記載の油圧緩衝器の組立方法。
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JP2010230064A (ja) * 2009-03-26 2010-10-14 Kayaba Ind Co Ltd 緩衝器の組立方法
JP2012225425A (ja) * 2011-04-20 2012-11-15 Ntn Corp 油圧式オートテンショナ

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