JP2006137843A - 難燃性樹脂加工品の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 樹脂への少量の添加でも難燃性に優れ、ブリードアウトを防止でき、かつ、成形性にも優れる難燃性樹脂加工品の製造方法を提供する。
【解決手段】 熱可塑性ポリマーと、主骨格の末端に不飽和基を有する単官能性のモノマー又はオリゴマーからなる反応型難燃剤と、強化繊維とを混練してペレット化し、前記ペレットに放射線を照射して前記熱可塑性ポリマーと前記反応型難燃剤とを反応させた後に、前記ペレットを成形固化して難燃性樹脂加工品を得る。前記熱可塑性ポリマーがポリアミド系ポリマーであることが好ましい。
【選択図】 なし

Description

本発明は、例えば、電磁開閉器等の接点支持用の部材やハウジング等として好適に用いられる、耐熱性、難燃性等の熱的特性、寸法安定性、耐磨耗性等の物理的特性に優れる難燃性樹脂加工品の製造方法に関する。
一般に、電気部品等に用いられる樹脂成形品は、汎用のプラスチックに比べて、高度の強度、寸法安定性、耐磨耗性等の物理的特性に加えて、耐熱性、難燃性等の熱的特性が要求される。このような電気部品用樹脂成形品としては、従来より、エポキシ樹脂やフェノール系樹脂等の熱硬化性樹脂が多く使用されている。
しかし、近年、電気部品用樹脂成形品は、薄肉成形品による軽量化、機械特性や難燃性の向上に加え、更に環境への対応としてリサイクル性が要望されており、これらの要求性能の点から、熱可塑性樹脂を用いた電気部品用樹脂加工品が検討されている。
一方、上記の電気部品の一例である電磁開閉器は、制御システムの重要な構成部品として、PLCやインバータなど電子応用装置の使用回路やコンデンサ負荷開閉など幅広い分野で使用されており、この成形品は、接点で発生する熱及び接点の繰り返し運動による負荷に耐える必要があることから、上記のような機械的強度、耐熱性、寸法安定性、電気的特性、難燃性等に関して高度の物性が要求される部品の一つである。
また、成形品は、薄肉成形が可能で、生産性が良く、寸法精度が要求されるために射出成形などの成形法によって製造されることが多いことからも、汎用の熱可塑性樹脂が使用できることが好ましい。
しかし、熱可塑性樹脂を使用する以上、樹脂単独では耐熱性、機械強度、寸法安定性、難燃性に限界があり、特に上記のような電磁開閉器においては、コスト・軽量化等を含めてすべての要求特性を満たすことは困難である。このため、各種の強化材の添加や、樹脂の改質等が検討されている。
例えば、熱可塑性樹脂の改質として、電子線やγ線等の放射線によって熱可塑性樹脂を架橋し、耐熱性の向上により機械強度・表面の磨耗性を向上されることが知られており、電線の被覆の際に溶融ポリエチレン樹脂(PE)を電子線架橋する方法や、ポリエステル樹脂成形品を放射線重合することで樹脂改質可能なことが開示されている(非特許文献1参照)。
また、ポリアミド系樹脂に架橋剤を添加した後、放射線照射によって架橋して耐熱性等を向上させ、架橋剤として、トリアリルシアヌレートや、トリアリルイソシアヌレートを用いることが開示されている(特許文献1、2参照)。
また、ポリアミドとポリエーテルアミドとの共重合体に、多官能性アクリルモノマー又は多官能性メタクリレートモノマーを含有せしめてなる樹脂組成物であって、放射線照射架橋されている熱回復性物品が開示されている(特許文献3参照)。
更に、加熱によって架橋する架橋剤を用いた架橋型ポリアミド系樹脂として、(A)ポリアミド系樹脂と、(B)特定構造の1,2−ジフェニルエタン誘導体又はジイソプロピルベンゼンオリゴマーから選ばれる1種のラジカル発生剤と、(C)分子中に少なくとも2個以上の炭素間二重結合を有する多官能モノマーとからなるポリアミド系樹脂組成物、及び、それを220〜320℃の温度で加熱・架橋して得られる架橋型ポリアミド系樹脂が開示されている(特許文献4参照)。
また、その他の樹脂改質方法として、例えば、ポリアミドを主体とするポリマーと、無機充填剤と、シランカップリング剤とを含有する樹脂組成物を成形固化し、射出工程後に加熱してシランカップリング剤によって架橋硬化させる電気部品用樹脂加工品が開示されている(特許文献5参照)。
「ポリマーの友」,Vol.17,No.7,P435〜444(1980) 特開昭57−119911号公報 特開昭59−12935号公報 特開昭61−7336号公報 特開2001−40206号公報 特開2002−265631号公報
しかし、上記の従来技術のうち、特開昭57−119911号公報、特開昭59−12935号公報、特開昭61−7336号公報に開示されているような、放射線による架橋を用いた熱可塑性樹脂加工品においては、架橋硬化による収縮や樹脂分解を起こしやすく、これによる変形を起こしやすかった。また、樹脂中に練り込むときや成形の際に、架橋助剤が気化して発泡したり、組成が変化しゲル化したりする恐れがあった。更に、金型の表面を汚染して、成形性が悪く薄肉・精密な成形品が得られないという問題点があった。更に、難燃剤等を添加した際にブリードアウトして均一な樹脂組成が得られないという問題もあった。
また、上記の電磁開閉器やコネクタ、又はブレイカー等の成形部材として使用する場合、放射線架橋によって、架橋剤の未反応のモノマーや分解ガスが発生したり、オリゴマー化したものがブリードアウトして電極等の金属汚染を起こしたり、駆動時に付着して誤動作を引き起こしやすく、更に耐磨耗性等の機械特性を低下させたり寸法変化を起こすという問題があった。
また、特開2001−40206号公報や特開2002−265631号公報に開示されているような、熱触媒やシランカップリング剤による架橋硬化を行う樹脂組成物においては、射出成形時の金型中における加熱によっても、架橋反応が一部進んでしまう。このため、架橋の制御が困難であり、また、成形時の余分のスプール部はリサイクルができないという問題があった。
したがって、本発明の目的は、耐熱性、機械特性、電気特性、寸法安定性、難燃性、及び成形性に優れ、特に電磁開閉器等の構造部材やハウジング等として好適に用いることができ、しかも熱可塑性樹脂を使用して射出成形に適した難燃性樹脂加工品の製造方法を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の難燃性樹脂加工品の製造方法は、熱可塑性ポリマーと、主骨格の末端に不飽和基を有する単官能性のモノマー又はオリゴマーからなる反応型難燃剤と、強化繊維とを混練してペレット化し、前記ペレットに放射線を照射して前記熱可塑性ポリマーと前記反応型難燃剤とを反応させた後に、前記ペレットを成形固化してなることを特徴とする。
本発明の製造方法によれば、ペレット状態で、主骨格の末端に不飽和基を有する単官能性のモノマー又はオリゴマーからなる反応型難燃剤と熱可塑性ポリマーとを反応結合させる。これによって、難燃剤のブリードアウトを防止できる。このとき、難燃剤として単官能性の難燃剤を用いたので、放射線照射によって熱可塑性ポリマーに難燃剤のみが反応、結合し、熱可塑性ポリマー自身が架橋、硬化される恐れはない。
そして、その後に、射出成形等によって、ペレットを成形固化して成形品を得る。このとき、熱可塑性ポリマーと反応型難燃剤とは既に反応、結合されているため、射出成形等の加熱成形時には、熱可塑性ポリマーと反応型難燃剤との反応は全く進行しない。これにより成形時の樹脂粘度上昇がなく、成形が容易で、かつ、余分のスプール部は、熱可塑性樹脂としてのリサイクルが可能である。
このように、本発明の製造方法によれば、耐熱性、機械特性、電気特性、寸法安定性、難燃性、及び成形性の全てに優れる樹脂加工品を得ることができる。
本発明においては、前記熱可塑性ポリマーがポリアミド系ポリマーであることが好ましい。この態様によれば、ベースポリマーをポリアミド系ポリマーとすることによって耐磨耗性や耐熱性等に優れる成形品を得ることができる。
また、本発明においては、前記熱可塑性ポリマー100質量部に対して前記反応型難燃剤を5〜70質量部含有させることが好ましい。これにより、成形品の機械的強度が維持できるとともに、寸法安定性が向上する。また、上記範囲の含有量とすることによって、難燃性が向上できるとともに、過剰の添加によるブリードアウトや架橋不良を防止でき、電磁開閉器として使用した際の、耐久性や電気特性等の低下を防止できる。
更に、本発明においては、前記ペレット全体に対して前記強化繊維を5〜60質量%含有させることが好ましい。強化繊維の含有により、引張り、圧縮、曲げ、衝撃等の成形品の機械的強度を向上させることができ、更に水分や温度に対する物性低下を防止することができる。この場合、前記強化繊維が、樹脂で表面処理されたガラス繊維であることがより好ましく、これにより熱可塑性ポリマーとの密着性が向上する。
また、本発明においては、前記ペレットに10〜40kGyの電子線又はγ線を照射することが好ましい。これにより、上記の物性に優れる樹脂成形品が得られるともに、過剰の照射による物性低下を防止することができる。
本発明によれば、樹脂への少量の添加でも難燃性に優れ、更に、ブリードアウト等を防止でき、更に成形性に優れる難燃性樹脂加工品を提供することができる。したがって、この難燃性樹脂加工品は、特に電磁開閉器等の構造部材やハウジング等として好適に用いることができる。
以下、本発明について詳細に説明する。まず、本発明においては、熱可塑性ポリマーと、主骨格の末端に不飽和基を有する単官能性のモノマー又はオリゴマーからなる反応型難燃剤と、強化繊維とを混練してペレットを得る。
熱可塑性ポリマーとしては特に限定されず、例えば、ポリアミド系樹脂、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂、ポリアクリル系樹脂、ポリイミド系樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリスチレン、アクリロニトリル−スチレン共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体等のポリスチレン系樹脂、ポリアセタール系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリフェニレンオキシド、ポリフェニレンサルファイド、ポリブタジエン等が挙げられるが、なかでも、耐磨耗性や耐熱性等の点から、ポリアミド系樹脂を用いることが好ましい。
ポリアミド系樹脂としては、アミノカルボン酸、ラクタムあるいはジアミンとジカルボン酸等を主たる原料としたアミド結合を有するポリマーであればよく特に限定されない。例えば、ポリアミド6、ポリアミド11、ポリアミド12、ポリアミド4−6、ポリアミド6−6、ポリアミド6−10、ポリアミド6−12のような脂肪族ポリアミドでもよく、またポリアミドMXD6のような芳香族を含むポリアミドでもよい。更に、これらの群から選択される2種のポリアミドを適宜ブレンド又はアロイとして用いることも可能であり適宜限定されない。
また、上記のホモポリマーには限定されず、例えばポリアミド6とポリアミド66(ポリアミド6/6)や、ポリアミド6とポリアミド12(ポリアミド6/12)のような、上記のホモポリマーの少なくとも2種からなる共重合体であってもよい。
更に、本発明においてはポリアミドが変性ポリアミド共重合体であってもよい。変性ポリアミド共重合体としては例えば、フェノール誘導体、メラミン誘導体、グリシジール誘導体、ビニル基含有化合物等により変性されたポリアミド、ポリエステル系の変性ポリマーをグラフト重合したポリアミド、テレフタール酸等のフタル酸変性されたポリアミド等が挙げられる。
次に、本発明に用いる反応型難燃剤について説明する。本発明における反応型難燃剤としては、主骨格の末端に不飽和基を有する単官能性のモノマー又はオリゴマーからなる反応型難燃剤を用いる。
このような反応型難燃剤としては、特に限定されないが、例えば以下の構造式(I)、構造式(II)に示すような環状リン化合物が挙げられる。
上記の反応型難燃剤は単独で用いてもよいが、反応性を制御するために、複数の種類を併用して用いてもよい。また、反応型難燃剤と一般の内添型の難燃剤を併用してもよい。このような一般の内添加型の難燃剤としては、非ハロゲン系難燃剤が好ましく、水酸化アルミニウムや水酸化マグネシウム等に代表される金属水和物や、トリフェニルホスフェート、トリクレジルホスフェートなどのモノリン酸エステル、ビスフェノールAビス(ジフェニル)ホスフェート、レゾルシノールビス(ジフェニル)ホスフェートなどの縮合リン酸エステル、ポリリン酸アンモニウム、ポリリン酸アミド、赤リン、リン酸グアニジン等、シアヌール酸又はイソシアヌール酸の誘導体、メラミン誘導体等が挙げられる。これらの難燃剤は単独で用いてもよく、また2種類以上併用することも可能である。
反応型難燃剤の含有量は、前記熱可塑性ポリマー100質量部に対して、前記反応型難燃剤を5〜70質量部含有することが好ましい。含有量が5質量部より少ないと難燃性が不充分であり、また、70質量部を超えると、反応型難燃剤が過剰となり、反応型難燃剤の未反応のモノマーや分解ガスが発生したり、オリゴマー化したものがブリードアウトして、電磁開閉器等に用いた際に電極等の金属汚染を起こしたり、駆動時に付着して誤動作を引き起こしやすく、更に耐磨耗性等の機械特性を低下させたり寸法変化を起こすので好ましくない。
次に、本発明に用いるペレットは強化繊維を含有する。これによっても、成形品の機械的強度が向上するとともに、寸法安定性を向上させることができる。
強化繊維はガラス繊維、炭素繊維、金属繊維のいずれも用いることができるが、強度及び熱可塑性ポリマーや無機充填剤との密着性の点からガラス繊維を用いることが好ましい。
また、ガラス繊維は、表面処理されており、更に樹脂で被覆されていることが好ましい。これにより、熱可塑性ポリマーとの密着性を更に向上することができる。
表面処理剤としては、公知のシランカップリング剤を用いることができ、具体的には、メトキシ基及びエトキシ基よりなる群から選択される少なくとも1種のアルコキシ基と、アミノ基、ビニル基、アクリル基、メタクリル基、エポキシ基、メルカプト基、ハロゲン原子、イソシアネート基よりなる群から選択される少なくとも一種の反応性官能基を有するシランカップリング剤が例示できる。
強化繊維の配合量は、ペレット全体に対して5〜60質量%含有することが好ましい。含有量が5質量%より少ないと、樹脂成形品の機械的強度が低下するとともに、寸法安定性が不充分であるので好ましくなく、また、60質量%を超えると、成形が困難になるので好ましくない。
なお、本発明のペレットには、本発明の目的である耐熱性、耐候性、耐衝撃性を著しく損わない範囲で、上記以外の常用の各種添加成分、例えば、無機充填剤、結晶核剤、着色剤、酸化防止剤、離型剤、可塑剤、熱安定剤、滑剤、紫外線防止剤などの添加剤を添加することができる。
例えば、無機充填剤を含有することによって、樹脂加工品の機械的強度が向上するとともに、寸法安定性を向上させることができる。また、反応型難燃剤を吸着させる基体となって、反応型難燃剤の分散を均一化する。
無機充填剤としては、従来公知のものが使用可能であり、代表的なものとしては、銅、鉄、ニッケル、亜鉛、錫、ステンレス鋼、アルミニウム、金、銀等の金属粉末、ヒュームドシリカ、珪酸アルミニウム、珪酸カルシウム、珪酸、含水珪酸カルシウム、含水珪酸アルミニウム、ガラスビーズ、カーボンブラック、石英粉末、雲母、タルク、マイカ、クレー、酸化チタン、酸化鉄、酸化亜鉛、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム、酸化カルシウム、硫酸マグネシウム、チタン酸カリウム、ケイソウ土等が挙げられる。これらの充填剤は、単独でも、2種以上を併用して用いてもよく、また、公知の表面処理剤で処理されたものでもよい。
無機充填剤の含有量は、ペレット全体に対して1〜35質量%含有することが好ましく、1〜20質量%がより好ましい。含有量が1質量%より少ないと、難燃性樹脂加工品の機械的強度が不足し、寸法安定性が不充分であり、更に反応型難燃剤の吸着が不充分となるので好ましくない。また、35質量%を超えると、難燃性樹脂加工品が脆くなるので好ましくない。
上記の無機充填剤のうち、シリケート層が積層してなる層状のクレーを用いることが特に好ましい。シリケート層が積層してなる層状のクレーとは、厚さが約1nm、一辺の長さが約100nmのシリケート層が積層された構造を有しているクレーである。したがって、この層状のクレーはナノオーダーで樹脂中に分散されて樹脂とのハイブリット構造を形成し、これによって、得られる難燃性樹脂加工品の耐熱性、機械強度等が向上する。層状のクレーの平均粒径は100nm以下であることが好ましい。
層状のクレーとしては、モンモリロナイト、カオリナイト、マイカ等が挙げられるが、分散性に優れる点からモンモリロナイトが好ましい。また、層状のクレーは、樹脂への分散性を向上させるために表面処理されていてもよい。このような層状のクレーは市販されているものを用いてもよく、例えば「ナノマー」(商品名、日商岩井ベントナイト株式会社製)などが使用できる。層状のクレーの含有量は、難燃性樹脂加工品全体に対して1〜10質量%が好ましい。なお、層状のクレーは単独で使用してもよく、他の無機充填剤と併用してもよい。
着色剤としては、放射線照射によって褪色しないものが好ましく、例えば、無機顔料である、ベンガラ、鉄黒、カーボン、黄鉛等や、フタロシアニン等の金属錯体が好ましく用いられる。
ペレットは、上記の反応型難燃剤と、熱可塑性ポリマーと、強化繊維とを含有する樹脂組成物を混練する混練工程により製造する。混練は、通常の混合に使用される従来公知のミキサー、ブレンダーなどによって行うことができる。又、溶融混練は、単軸或いは二軸押出機、バンバリーミキサー、ニーダー、ミキシングロールなどの通常の溶融混練加工機を使用して行うことができる。
次に、本発明においては、上記のペレットに放射線を照射して熱可塑性ポリマーと反応型難燃剤を反応させ結合させることを特徴としている。これによって、難燃剤のブリードアウトを防止できる。更に、難燃剤として、多官能性ではなく単官能性の難燃剤を用いたので、放射線照射によって熱可塑性ポリマーに難燃剤のみが反応、結合し、熱可塑性ポリマーが3次元網構造状に架橋して硬化することを防止できる。したがって、ペレット状態で放射線照射しても、その後の成形性を低下させる恐れはない。
なお、本発明における放射線とは広義の放射線を意味し、具体的には、電子線やα線等の粒子線の他、X線や紫外線等の電磁波までを含む意味である。
上記のうち、電子線又はγ線照射によって行うことが好ましい。電子線照射は公知の電子加速器等が使用できる。加速エネルギーとしては、2.5MeV以上であることが好ましい。
γ線照射は、公知のコバルト60線源等による照射装置を用いることができる。γ線は電子線に比べて透過性が強いために、ペレットへの照射が均一となり好ましい。しかし、照射強度が強いため、過剰の照射を防止するために線量の制御が必要である。
放射線の照射線量は10〜40kGyであることが好ましい。この範囲であれば、熱可塑性ポリマーと反応型難燃剤とのみを反応させて、上記の物性に優れる樹脂ペレットが得られる一方、過剰の照射による物性低下を防止することができる。照射線量が10kGy未満であると、熱可塑性ポリマーと反応型難燃剤との反応、結合が充分に進まず、難燃剤がブリードアウトし、また、未反応部分が後述する成形時にも進行して成形性を低下させるので好ましくない。また、40kGyを超えると熱可塑性ポリマー自身の分解が進行して分子量低下などによって成形品の物性が低下するので好ましくない。
上記の方法によって製造した樹脂ペレットは、従来公知の方法によって成形、固化される。成形方法は、射出成形、押出成形、真空成形、インフレーション成形等によって成形することができる。
成形条件は適宜選択可能であり特に限定されない。例えば射出成形でポリアミド系樹脂を用いる場合、シリンダ温度260〜330℃、金型温度60〜150℃が好ましい。なお、熱可塑性ポリマーと反応型難燃剤との反応は既に終了していることから、この段階では全く反応は進行していないので、成形時の余分のスプール部は、熱可塑性樹脂としてのリサイクルが可能である。
このようにして得られた本発明の樹脂ペレットを用いた難燃性樹脂加工品は、従来の単独の熱可塑性樹脂加工品に比べて耐熱性、難燃性に優れるので、高度な耐熱性、難燃性が要求される電気部品、例えば電磁開閉器等の接点支持用の部材やハウジング等として好適に用いることができる。
以下、実施例を用いて本発明を更に詳細に説明するが、本発明は実施例に限定されるものではない。なお、以下の実施例における質量%は、ペレット全体における質量%を意味する。
実施例1
着色剤としてカーボンブラック0.2質量%、反応型難燃剤として、末端に不飽和二重結合を有した単官能性である、上記の構造式(I)の環状りん化合物(三光化学社製:ACA)16質量%、熱可塑性ポリマーとして、6Tナイロン(東洋紡社製:TY−504NZ)28.4質量%、強化繊維として、シランカップリング剤で表面処理した後にウレタン樹脂が被覆されたガラス繊維55.0質量%、酸化防止剤(チバガイギー社製:イルガノックス1010)0.4質量%、となるように加えて、サイドフロー型2軸押出機を用いて300℃で混練した後、120℃で3時間乾燥させてペレットを得た。
上記のペレットにコバルト60を線源として線量25kGyのγ線を照射して反応を行ない樹脂ペレットを得た。
上記の樹脂ペレットを、射出成形機(FUNUC社製、α50C)を用い、シリンダ温度310℃、金型温度150℃、射出圧力100MPa、射出速度120mm/s、冷却時間15秒の条件で実施例1の樹脂加工品を得た。
実施例2
反応型難燃剤として、末端に不飽和二重結合を有した単官能性である、上記の構造式(I)の環状りん化合物(三光化学社製:ACA)12質量%、熱可塑性ポリマーとして、6Tナイロン(東洋紡社製:TY−504NZ)32.4質量%とした以外は、実施例1と同様の条件で、実施例2の樹脂加工品を得た。
実施例3
反応型難燃剤として、末端に不飽和二重結合を有した単官能性である、上記の構造式(I)の環状りん化合物(三光化学社製:ACA)2質量%、熱可塑性ポリマーとして、6Tナイロン(東洋紡社製:TY−504NZ)42.4質量%とした以外は、実施例1と同様の条件で、実施例3の樹脂加工品を得た。
実施例4
反応型難燃剤として、末端に不飽和二重結合を有した単官能性である、上記の構造式(I)の環状りん化合物(三光化学社製:ACA)20質量%、熱可塑性ポリマーとして、6Tナイロン(東洋紡社製:TY−504NZ)24.4質量%とした以外は、実施例1と同様の条件で、実施例4の樹脂加工品を得た。
実施例5
ペレットにコバルト60を線源として線量5kGyのγ線を照射して反応を行った以外は、実施例1と同様の条件で、実施例5の樹脂加工品を得た。
実施例6
着色剤としてカーボンブラック0.2質量%、反応型難燃剤として、末端に不飽和二重結合を有した単官能性である、上記の構造式(I)の環状りん化合物(三光化学社製:ACA)30質量%、熱可塑性ポリマーとして、66ナイロン(旭化成社製:レオナ1402S)44.4質量%、強化繊維として、シランカップリング剤で表面処理した後にウレタン樹脂が被覆されたガラス繊維25.0質量%、酸化防止剤(チバガイギー社製:イルガノックス1010)0.4質量%、となるように加えて、サイドフロー型2軸押出機を用いて280℃で混練した後、105℃で4時間乾燥させてペレットを得た。
上記のペレットにコバルト60を線源として線量25kGyのγ線を照射して反応を行ない樹脂ペレットを得た。
上記の樹脂ペレットを、射出成形機(FUNUC社製、α50C)を用い、シリンダ温度290℃、金型温度80℃、射出圧力80MPa、射出速度100mm/s、冷却時間15秒の条件で実施例6の樹脂加工品を得た。
比較例1
ペレットに放射線照射を行わない以外は、実施例1と同様の条件で、比較例1の樹脂加工品を得た。
比較例2
ペレットに放射線照射を行わない以外は、実施例6と同様の条件で、比較例2の樹脂加工品を得た。
試験例
実施例1〜6、比較例1、2の成形品について、電気部品として要求される項目について評価を行った結果を表1に示す。
難燃性試験は、UL−94に準拠した試験片(長さ5インチ、幅1/2インチ、厚さ3.2mm)と、IEC60695−2法(GWFI)に準拠したグローワイヤ試験片(60mm角、厚さ1.6mm)を作製し、UL94試験、グローワイヤ試験(IEC準拠)を行った。また、すべての樹脂加工品について60℃、95%RH×200時間のブリードアウト試験を行った。
UL94試験は、試験片を垂直に取りつけ,ブンゼンバーナーで10秒間接炎後の燃焼時間を記録した。更に、消火後2回目の10秒間接炎し再び接炎後の燃焼時間を記録し、燃焼時間の合計と2回目消火後の赤熱燃焼(グローイング)時間と綿を発火させる滴下物の有無で判定した。
また、グローワイヤ試験は、グローワイヤとして先端が割けないように曲げた直径4mmのニクロム線(成分:ニッケル80%、クロム20%)、温度測定用熱電対として直径0.5mmのタイプK(クロメル−アルメル)を用い、熱電対圧着荷重1.0±0.2N、温度850℃で行った。なお、30秒接触後の燃焼時間が30秒以内のこと、サンプルの下のティッシュペーパーが発火しないことをもって燃焼性(GWFI)の判定基準とした。
貯蔵弾性率は、JIS−K7244−6(プラスチック−動的機械特性の試験方法−第6部;せん断振動−非共振法)に準拠し、0.2%ひずみを1Hzで負荷して測定した。
表1の結果より、実施例1、6の成形品においては、成形性、外観、耐熱性、耐久性、機械特性、電気特性、難燃性のいずれも優れる。
なお、反応型難燃剤の含有量が実施例1より少ない実施例2の場合は、難燃性が若干低下するものの、V−1を維持しており、機械強度である貯蔵弾性率は実施例1と同等である。
本発明の好ましい範囲より少ない反応型難燃剤量の実施例3においては、難燃性が不合格であり、好ましい範囲を超える反応型難燃剤量の実施例4の場合は、難燃性はV−0を達成するものの反応型難燃剤のブリードが起こっており、また、貯蔵弾性率が低下していることがわかる。また、実施例5はγ線照射量が本発明の好ましい範囲より少ないため、反応、結合がほとんど起こらず実施例4と同等で難燃性はV−0を達成するが、貯蔵弾性率が低下し、反応型難燃剤のブリードが起こっていることがわかる。
一方、放射線照射を行っていない比較例1、2おいては、実施例4と同様に、難燃性はV−0を達成するが、貯蔵弾性率が低下し、反応型難燃剤のブリードが起こっていることがわかる。
本発明によれば、耐熱性、機械特性、電気特性、寸法安定性、難燃性、及び成形性に優れる難燃性樹脂加工品を提供することができ、この難燃性樹脂加工品は、特に電磁開閉器等の構造部材やハウジング等として好適に用いることができる。

Claims (5)

  1. 熱可塑性ポリマーと、主骨格の末端に不飽和基を有する単官能性のモノマー又はオリゴマーからなる反応型難燃剤と、強化繊維とを混練してペレット化し、前記ペレットに放射線を照射して前記熱可塑性ポリマーと前記反応型難燃剤とを反応させた後に、前記ペレットを成形固化してなることを特徴とする難燃性樹脂加工品の製造方法。
  2. 前記熱可塑性ポリマーがポリアミド系ポリマーである請求項1に記載の難燃性樹脂加工品の製造方法。
  3. 前記熱可塑性ポリマー100質量部に対して前記反応型難燃剤を5〜70質量部含有させる請求項1又は2に記載の難燃性樹脂加工品の製造方法。
  4. 前記ペレット全体に対して前記強化繊維を5〜60質量%含有させる請求項1〜3のいずれか1つに記載の難燃性樹脂加工品の製造方法。
  5. 前記ペレットに10〜40kGyの電子線又はγ線を照射する請求項1〜4のいずれか1つに記載の難燃性樹脂加工品の製造方法。
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