JP2006137749A - エステルオリゴマーの分解方法及び炭素数4の化合物の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】コハク酸及び/又は4−ヒドロキシ酪酸、並びに1,4−ブタンジオールを構成成分として含有するエステルオリゴマーの水溶液を、加温下、固体酸触媒と接触させ、各構成成分に分解するとともに1,4−ブタンジオールをテトラヒドロフランに変換、及び/又はエステルオリゴマーの構成成分として4−ヒドロキシ酪酸を含有する場合は4−ヒドロキシ酪酸をガンマブチロラクトンに変換するエステルオリゴマーの分解方法。
【選択図】 なし
Description
(3) 4−ヒドロキシ酪酸と1,4−ブタンジオールを構成成分として含有するエステルオリゴマーの水溶液を、加温下、固体酸触媒と接触させ、4−ヒドロキシ酪酸と1,4−ブタンジオールに分解するとともに4−ヒドロキシ酪酸をガンマブチロラクトンに変換するエステルオリゴマーの分解方法。
(5) エステルオリゴマーの水溶液が、リン濃度1wtppm〜400wtppmの水溶液である上記(1)〜(4)のいずれかに記載のエステルオリゴマーの分解方法。
(6) エステルオリゴマーの水溶液が、ジカルボン酸若しくは酸無水物の水素化反応、又はジオールの脱水素反応により炭素数4の化合物を製造する際に副生する高沸点化合物の水溶液である上記(1)〜(5)のいずれかに記載のエステルオリゴマーの分解方法。
(8) 炭素数4の化合物がガンマブチロラクトンであることを特徴とする上記(6)に記載のエステルオリゴマーの分解方法。
(10) コハク酸と1,4−ブタンジオールを構成成分として含有するエステルオリゴマーの水溶液を、加温下、固体酸触媒と接触させ、コハク酸とテトラヒドロフランに分解するコハク酸の製造方法。
(12) ジカルボン酸若しくは酸無水物の水素化反応により炭素数4の化合物を製造する方法であって、炭素数4の化合物を製造する際に副生する高沸点化合物を含有する水溶液を、コハク酸及びテトラヒドロフランに分解し、コハク酸をジカルボン酸若しくは酸無水物の水素化反応に導入する炭素数4の化合物の製造方法。
本発明は回分、半回分、連続方式のいずれの形式にも使用することができる。以下、その詳細について説明する。
(i) コハク酸と1,4−ブタンジオールを構成成分として含有するエステルオリゴマーの水溶液を、加温下、固体酸触媒と接触させ、コハク酸とテトラヒドロフランに分解するコハク酸の製造方法。
(ii) 4−ヒドロキシ酪酸と1,4−ブタンジオールを構成成分として含有するエステルオリゴマーの水溶液を、加温下、固体酸触媒と接触させ、ガンマブチロラクトンとテトラヒドロフランに分解するガンマブチロラクトンの製造方法。
本発明における「コハク酸及び/又は4−ヒドロキシ酪酸、並びに1,4−ブタンジオールを構成成分として含有するエステルオリゴマー」とは、1,4−ブタンジオール、コハク酸、及び4−ヒドロキシ酪酸が脱水縮合して生成するエステル結合で架橋されたエステルオリゴマー、及びその混合物である。該エステルオリゴマーは、1,4−ブタンジオール、コハク酸、及び4−ヒドロキシ酪酸由来の構成単位からなり、2以上、20以下の構成単位からなるエステルオリゴマーが好ましい。これら構成単位数が1つのみ、即ち1,4−ブタンジオール、コハク酸、4−ヒドロキシ酪酸などのモノマーであれば分解する必要はなく、多すぎると分解するための反応条件が過酷となり高温反応によるイオン交換樹脂の劣化、反応器の長大化、反応時間の長大化により経済性の悪化したプロセスとなる。また通常の水素化反応や脱水素反応等では構成単位が20を超える高沸点化合物は生成しないものと考えている。エステルオリゴマーを構成する構成単位は、2種以上であり、通常は2〜4種である。 これらエステルオリゴマーは、例えば炭素数4の化合物の製造時に副生する高沸点化合物が挙げられ、具体的には、以下のような化合物群である。但し、これらに限定されるものではない。
コハク酸及び/又は4−ヒドロキシ酪酸、並びに1,4−ブタンジオールを構成成分として含有するエステルオリゴマーは、固体酸触媒により各構成成分に分解するとともに1,4−ブタンジオールをテトラヒドロフランに変換、及び/又はエステルオリゴマーの構成成分として4−ヒドロキシ酪酸を含有する場合は4−ヒドロキシ酪酸をガンマブチロラクトンに変換される。
(イ)コハク酸と1,4−ブタンジオールを構成成分として含有するエステルオリゴマーの場合、該エステルオリゴマーは、固体酸触媒によりコハク酸と1,4−ブタンジオールに加水分解され、更に1,4−ブタンジオールはテトラヒドロフランに変換される。1,4−ブタンジオールをテトラヒドロフランに変換する割合は、通常30〜100%、好ましくは60〜100%である。上記操作を行った後に水及びテトラヒドロフランを蒸留分離すればコハク酸を得ることができる。得られたコハク酸は、ジカルボン酸若しくは酸無水物の水素化反応により炭素数4の化合物を製造する方法において、ジカルボン酸若しくは酸無水物の水素化反応に導入することにより有効利用することができる。コハク酸と1,4−ブタンジオールを構成成分として含有するエステルオリゴマーがジカルボン酸若しくは酸無水物の水素化反応により炭素数4の化合物を製造する方法において副生する高沸点化合物であれば、得られたコハク酸を、ジカルボン酸若しくは酸無水物の水素化反応に導入することにより収率をアップすることができる。
また、トリアルキルリン、あるいは芳香族置換基等を有する有機ホスフィンだけでなく、他のリン原子を含有する配位性有機化合物も配位子として使用可能であり、例えば、ホスファイト、ホスフィネート、ホスフィンオキシド、アミノホスフィン、ホスフィン酸なども使用可能である。
pKaが2よりも小さい酸の共役塩基としては触媒調製中または反応系中においてかかる共役塩基を形成するものであれば良く、その供給形態としてはpKaが2より小さいブレンステッド酸あるいはその各種の塩などが用いられる。具体的には硝酸、過塩素酸、ホウフッ化水素酸、ヘキサフルオロリン酸、フルオロスルホン酸等の無機酸類、トリクロロ酢酸、ジクロロ酢酸、トリフルオロ酢酸、ドデシルスルホン酸、オクタデシルスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、パラトルエンスルホン酸、テトラ(ペンタフルオロフェニル)ホウ素酸、スルホン化スチレン−ジビニルベンゼン共重合体等の有機酸等のブレンステッド酸もしくはこれらの酸のアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、銀塩等があげられる。
これら酸あるいはその塩の使用量は、ルテニウム金属に対して0〜1000モル、好ましくは0〜100モルの範囲である。特に好ましくは0〜10モルの範囲である。
本発明のガンマブチロラクトンの製造方法は特に溶媒の存在なしに、すなわち反応原料および生成物そのもの、または副生する高沸点化合物を溶媒として実施することが好ましいが、反応原料以外の溶媒を使用することもできる。例えば、ジエチルエーテル、アニソール、テトラヒドロフラン、エチレングリコールジメチルエーテル、ジオキサン等のエーテル類、メタノール、エタノール、n−ブタノール、ベンジルアルコール、フェノール、エチレングリコール、ジエチレングリコール等のアルコール類、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、トルイル酸などのカルボン酸類、酢酸メチル、酢酸ブチル、安息香酸ベンジルなどのエステル類、ベンゼン、トルエン、エチルベンゼン、テトラリン等の芳香族炭素、n−ヘキサン、n−オクタン、シクロヘキサン等の脂肪族炭化水素、ジクロロメタン、トリクロロエタン、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素、ニトロメタン、ニトロベンゼン等のニトロ化合物、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン等のカルボン酸アミド、ヘキサメチルリン酸トリアミドその他のアミド類、N,N−ジメチルイミダゾリジノン等の尿素類、ジメチルスルホン等のスルホン類、ジメチルスルフォキシド等のスルフォキシド類、ガンマブチロラクトン、カプロラクトン等のラクトン類、テトラグライム、トリグライム等のポリエーテル類、ジメチルカーボネート、エチレンカーボネート等の炭酸エステル類等であり、好ましくはエーテル類、ポリエーテル類、および反応原料、生成物のガンマブチロラクトンである。反応温度は通常20〜350℃、好ましくは100〜250℃、さらに好ましくは150〜220℃である。反応は回分方式および連続方式のいずれでも実施することができる。 また本発明は、ガンマブチロラクトンと副生する高沸点化合物を含む反応液(ガンマブチロラクトン製造の水素化反応後の反応液)からガンマブチロラクトン及び反応溶媒を除去して得た触媒液を、ヘプタンなどの非極性溶媒及び水を用いて抽出処理し、ルテニウム触媒を多く含む非極性溶媒相と、該高沸点化合物を多く含む水相に分離し、該水相を、陽イオン交換樹脂を含む反応器に流通することも可能である。またガンマブチロラクトン及び反応溶媒を除去して得た触媒液を、ヘプタンなど非極性溶媒、及び水を用いて抽出処理し、非極性溶媒相、水相、及び非極性溶媒、水に対して不溶なオイル相の3相に分離し、該水相をイオン交換樹脂を充填した反応器に流通することも可能である。
ルテニウムトリオクチルホスフィン−パラトルエンスルホン酸系触媒を用いた無水コハク酸の水素化反応を次の通り行った。反応は図1に示す気液分離器(1)、蒸留塔(2)付きの循環装置を使用して行った。触媒容器(3)に0.056重量%のトリス(アセチルアセトン)ルテニウム、0.51重量%のトリオクチルホスフィン、0.22重量%のパラトルエンスルホン酸をトリグライム(トリエチレングリコール ジメチルエーテル)に溶解し、窒素雰囲気下200℃で2時間加熱処理し、
新触媒容器(5)に入れ、これをフィード触媒液とした。この触媒液を3500mL/hの流量でオートクレーブ(8)に供給し、気液分離後、蒸留塔の還出液として回収リサイクルした。
抜き出した分に相当する29g/hの流量で新触媒液(5)から新触媒をオートクレーブに補給した。反応は30日間連続して行ったが7日目以降安定した成績が得られた。抜き出し触媒液の組成は下記の通りであった。
上記参考例1で得られた抜き出し触媒液の濃縮を以下のようにして行った。抜き出し触媒液878.1gを減圧蒸留装置付きのジャケット式反応器に入れ、減圧蒸留により溶媒であるトリグライムを留去した。この時、液温を160℃以下に保つように減圧度を70mmHg〜5mmHgの範囲でコントロールした。溶媒留去後、濃縮触媒液を295.75g得た。得られた濃縮触媒液の組成は以下のとおりであった。
上記参考例2で得られた濃縮触媒液39.8gに水90.3g、ヘプタン28.0gを添加し、80℃で1時間攪拌した。80℃で静置すると上からヘプタン相、水相、ヘプタン相及び水相のいずれにも不溶のオイル相の3相に分離した。この3相から水相を分離し、水相114.1gを得た。この水相の組成は以下の通りであった。本水相を用いて以下の実施例を行った。尚、ICPで分析した結果、水相中のリン濃度は498wtppmであった。
上記参考例2で得られた濃縮触媒液39.8gに水86.5g、ヘプタン28.0gを添加し、80℃で1時間攪拌した後、冷却し65℃で1時間静置した。その結果、上からヘプタン相、水相、ヘプタン相及び水相のいずれにも不溶のオイル相の3相に分離した。この3相から水相を分離し、水相113.2gを得た。この水相の組成は以下の通りであった。本水相を用いて以下の実施例を行った。尚、ICPで分析した結果、水相中のリン濃度は59wtppmであった。
80mLのステンレス製反応管(内径10mm)にイオン交換樹脂(三菱化学社製:SK1B−H)80mLを充填し、そこに脱塩水で2重量倍に希釈した参考例3で得られた水相(高沸点化合物9.1重量%)を10mL/h、100℃で通液した(滞留時間8h)。反応管はヒーターで100℃に加熱した。反応管出口液を分析した結果、その組成は表5の通りであった。
脱塩水で2重量倍に希釈した参考例3で得られた水相(高沸点化合物9.1重量%)を、20mL/h、100℃で通液した(滞留時間4h)以外は実施例1と同様にした。反応管出口液を分析した結果、その組成は表4の通りであった。
実施例3
脱塩水で2重量倍に希釈した参考例3で得られた水相(高沸点化合物9.1重量%)を、10mL/h、110℃で通液し(滞留時間8h)、反応管の加熱温度を110℃にした以外は実施例1と同様にした。反応管出口液を分析した結果、その組成は表5の通りであった。
脱塩水で2重量倍に希釈した参考例3で得られた水相(高沸点化合物9.1重量%)を、10mL/h、80℃で通液し(滞留時間8h)、反応管の加熱温度を80℃にした以外は実施例1と同様にした。反応管出口液を分析した結果、その組成は表5の通りであった。
50mLの容量のガラス製フラスコに攪拌子、参考例3で得られた水相5.0g(高沸点化合物19.2重量%)、イオン交換樹脂(三菱化学社製:SK1B−H)2.1gを入れ100℃で5h加熱攪拌を行った。反応液を分析した結果、高沸点化合物の39.1重量%がコハク酸+無水コハク酸へと転化し、12.3重量%が1,4−ブタンジオールへと転化し、2.5重量%がテトラヒドロフランへと転化した。
50mLの容量のガラス製フラスコに攪拌子、参考例3で得られた水相2.0g(高沸点化合物19.2重量%)、脱塩水3.1g、イオン交換樹脂(三菱化学社製:SK1B−H)2.1gを入れ100℃で5h加熱攪拌を行った。反応液を分析した結果、高沸点化合物の52.6重量%がコハク酸+無水コハク酸へと転化し、15.8重量%が1,4−ブタンジオールへと転化し、1.5重量%がテトラヒドロフランへと転化した。
80mLのステンレス製反応管(内径10mm)にイオン交換樹脂(三菱化学社製:SK1B−H)80mLを充填し、そこに参考例3で得られた水相(高沸点化合物19.2重量%)を脱塩水で希釈することなく、20mL/h、100℃で通液した(滞留時間8h)。反応管はヒーターで100℃に加熱した。反応管出口液を分析した結果、その組成は表5の通りであった。
80mLのステンレス製反応管(内径10mm)にイオン交換樹脂(三菱化学社製:SK1B−H)80mLを充填し、そこに参考例4で得られた水相(高沸点化合物21.9重量%、リン濃度59wtppm)を脱塩水で希釈することなく、10mL/h、110℃で400時間通液した(滞留時間8h)。反応管はヒーターで110℃に加熱した。反応管出口液を分析した結果、8時間後に比較して、400時間後のコハク酸生成量は99.8%(vs8時間後生成量に対する割合)の生成量であり、活性低下は確認されなかった。
イオン交換樹脂を用いなかった以外は実施例6と同様にした。反応液を分析した結果、高沸点化合物の2重量%がコハク酸+無水コハク酸へと転化し、1重量%が1,4−ブタンジオールへと転化した。テトラヒドロフランは生成しなかった。
比較例2
イオン交換樹脂を用いなかった以外は実施例4と同様にした。反応管出口液を分析した結果、その組成は表5の通りであった。
80mLのステンレス製反応管(内径10mm)にイオン交換樹脂(三菱化学社製:SK1B−H)80mLを充填し、そこに参考例3で得られた水相(高沸点化合物18.2重量%、リン濃度498wtppm)を脱塩水で希釈することなく、10mL/h、110℃で400時間通液した(滞留時間8h)。反応管はヒーターで110℃に加熱した。反応管出口液を分析した結果、8時間後に比較して、400時間後のコハク酸生成量は85.1%(vs8時間後生成量に対する割合)に低下していた。
Claims (15)
- コハク酸及び/又は4−ヒドロキシ酪酸、並びに1,4−ブタンジオールを構成成分として含有するエステルオリゴマーの水溶液を、加温下、固体酸触媒と接触させ、各構成成分に分解するとともに1,4−ブタンジオールをテトラヒドロフランに変換、及び/又はエステルオリゴマーの構成成分として4−ヒドロキシ酪酸を含有する場合は4−ヒドロキシ酪酸をガンマブチロラクトンに変換するエステルオリゴマーの分解方法。
- コハク酸と1,4−ブタンジオールを構成成分として含有するエステルオリゴマーの水溶液を、加温下、固体酸触媒と接触させ、コハク酸及び1,4−ブタンジオールに分解するとともに1,4−ブタンジオールをテトラヒドロフランに変換するエステルオリゴマーの分解方法。
- 4−ヒドロキシ酪酸と1,4−ブタンジオールを構成成分として含有するエステルオリゴマーの水溶液を、加温下、固体酸触媒と接触させ、4−ヒドロキシ酪酸と1,4−ブタンジオールに分解するとともに4−ヒドロキシ酪酸をガンマブチロラクトンに変換するエステルオリゴマーの分解方法。
- 加温が80〜200℃であり、固体酸触媒との接触時間が1〜20時間である請求項1〜3のいずれかに記載のエステルオリゴマーの分解方法。
- エステルオリゴマーの水溶液が、リン濃度1wtppm〜400wtppmの水溶液である請求項1〜4のいずれかに記載のエステルオリゴマーの分解方法。
- エステルオリゴマーの水溶液が、ジカルボン酸若しくは酸無水物の水素化反応、又はジオールの脱水素反応により炭素数4の化合物を製造する際に副生する高沸点化合物の水溶液である請求項1〜5のいずれかに記載のエステルオリゴマーの分解方法。
- 炭素数4の化合物がガンマブチロラクトン、1,4−ブタンジオール、テトラヒドロフラン、コハク酸、及び無水コハク酸のうち少なくとも1種であることを特徴とする請求項6に記載のエステルオリゴマーの分解方法。
- 炭素数4の化合物がガンマブチロラクトンであることを特徴とする請求項6に記載のエステルオリゴマーの分解方法。
- 固体酸触媒が、スルホン基を有する陽イオン交換樹脂であることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載のエステルオリゴマーの分解方法。
- コハク酸と1,4−ブタンジオールを構成成分として含有するエステルオリゴマーの水溶液を、加温下、固体酸触媒と接触させ、コハク酸とテトラヒドロフランに分解するコハク酸の製造方法。
- 4−ヒドロキシ酪酸と1,4−ブタンジオールを構成成分として含有するエステルオリゴマーの水溶液を、加温下、固体酸触媒と接触させ、ガンマブチロラクトンとテトラヒドロフランに分解するガンマブチロラクトンの製造方法。
- ジカルボン酸若しくは酸無水物の水素化反応により炭素数4の化合物を製造する方法であって、炭素数4の化合物を製造する際に副生する高沸点化合物を含有する水溶液を、コハク酸及びテトラヒドロフランに分解し、コハク酸をジカルボン酸若しくは酸無水物の水素化反応に導入する炭素数4の化合物の製造方法。
- ジカルボン酸若しくは酸無水物の水素化反応により炭素数4の化合物を製造する方法であって、炭素数4の化合物を製造する際に副生する高沸点化合物を含有する水溶液を、加温下、固体酸触媒と接触させ、高沸点化合物をコハク酸及びテトラヒドロフランに分解し、水及びテトラヒドロフランを蒸留分離し、得られたコハク酸水溶液をジカルボン酸若しくは酸無水物の水素化反応に導入することを特徴とする炭素数4の化合物の製造方法。
- ジカルボン酸若しくは酸無水物の水素化反応、又はジオールの脱水素反応により炭素数4の化合物を製造する方法が、均一系ルテニウム錯体触媒を用いて無水コハク酸、コハク酸、無水マレイン酸のいずれか一つ、あるいは複数の水素化反応により、あるいは1,4−ブタンジオールの脱水素により、ガンマブチロラクトンを製造する方法である請求項12又は13のいずれかに記載の炭素数4の化合物の製造方法。
- 炭素数4の化合物を製造する際に副生する高沸点化合物を含有する水溶液が、ジカルボン酸若しくは酸無水物の水素化反応、又はジオールの脱水素反応により得られる反応液から炭素数4の化合物及び反応溶媒を除去して得た副生高沸点化合物を含有する触媒液に、水及び非極性溶媒を添加して抽出処理し、得られた複数相の内の水相である請求項12〜14のいずれかに記載の炭素数4の化合物の製造方法。
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