JP2006137716A - 有機膜および半導体装置 - Google Patents

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Mihoko Matsutani
美帆子 松谷
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  • Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Oxygen Or Sulfur (AREA)
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Abstract

【課題】 本発明の目的は、大きい自由体積を有する化合物を用いることにより、耐熱性に優れかつ低誘電率である有機膜およびそれを用いた半導体装置を提供することにある。
【解決手段】 本発明の有機膜は、大きい自由体積をもつ有機化合物を含んでなることを特徴とする。前記有機化合物は、炭素−炭素三重結合より構成される基を、少なくとも1つ有するものである。前記有機化合物は、o−ヒドロキシフェニルアミド構造を有する基を、少なくとも1つ有するものである。本発明の有機膜は、半導体用層間絶縁膜、半導体用保護膜およびエッチング保護膜のいずれかである。また、本発明の半導体装置は、上記に記載の有機膜を有するものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、有機膜および半導体装置に関する。
半導体用の層間絶縁膜としては、現在、CVD法(化学蒸着法)等で作製した酸化膜(SiOx膜)が主に使用されている。しかし、酸化膜等の無機絶縁膜は、誘電率が高いため、半導体の高速化および高性能化に対応するのが困難である。そこで、低誘電率の層間絶縁膜として、有機材料の適用が検討されている。層間絶縁膜に用いられる有機材料としては、耐熱性、電気特性に優れ、かつ低誘電率であることが要求される。
従来、有機材料としては、ポリイミド樹脂、ポリキノリン樹脂およびポリキノキサリン樹脂等が検討されている(例えば、特許文献1参照。)。
しかし、ポリイミド樹脂は、耐熱性が低い、誘電率が高い、吸湿性が高い等の問題があった。そのため、その用途は、信頼性の上でバイポーラ半導体素子などの一部の半導体素子に限られていた。
一方、ポリイミド樹脂より高耐熱性、低誘電率性および低吸湿性を兼ね備えたポリキノリン樹脂は、熱可塑性樹脂であるため、これらの樹脂を用いて形成された微細孔を有する樹脂膜(パターン)において、樹脂のガラス転移点以上の温度に曝された場合、樹脂層中の微細孔が必要以上に大きくなり、半導体製造時に、樹脂膜(パターン)が変形する等の問題があった。
特開2000−195853号公報
本発明の目的は、耐熱性に優れかつ低誘電率である有機膜およびそれを用いた半導体装置を提供することにある。
即ち、本発明は、
1. 一般式(1)で表される化合物を含んでなることを特徴とする有機膜、
Figure 2006137716
(式(1)中、R1およびR2は、それぞれ独立していて、有機基を示す。式(1)中、X1〜X4は、それぞれ独立していて、水素原子、ハロゲン基または有機基を示す。)
2. 一般式(1)で表される化合物は、一般式(1)におけるX1〜X4として、少なくとも1つに、炭素−炭素三重結合より構成される基を有するものである、第1項に記載の有機膜、
3. 一般式(1)で表される化合物は、一般式(1)におけるX1〜X4として、少なくとも1つに、o−ヒドロキシフェニルアミド構造を有する基を有するものである、第1項または第2項に記載の有機膜、
4. 前記有機膜は、半導体用層間絶縁膜、半導体用保護膜およびエッチング保護膜の中から選ばれるものの一つである第1項〜第3項のいずれかに記載の有機膜、
5. 第1項〜第4項のいずれかに記載の有機膜を有することを特徴とする半導体装置、
である。
本発明によれば、耐熱性に優れかつ低誘電率である有機膜を提供することができる。また、前記有機膜を用いた半導体装置は配線遅延が少なく、信頼性の高い半導体装置を提供することができる。
本発明の有機膜は、前記一般式(1)で表される化合物を含んで得られものであり、該化合物は、大きな自由体積を有する構造を含むために、有機膜の誘電率を低下させることができる。さらに、特に該化合物中に炭素−炭素三重結合より構成される基を有する場合、耐熱性に優れる熱硬化性有機膜を提供することができる。また、特に該化合物は、o−ヒドロキシフェニルアミド結合を有する場合、ワニスとする場合に溶解性に富み、その後加熱処理などによる脱水閉環によって、ベンゾオキサゾール構造を有する樹脂を形成し有機膜はこれを含むものとなる。
本発明において、前記一般式(1)におけるR1としては、メチレン基、メチルメチレン基、ジメチルメチレン基、フェニルメチレン基、ジフェニルメチレン基、アダマンチルメチレン基、メチルアダマンチルメチレン基、フェニルアダマンチルメチレン基およびジアダマンチルメチレン基などのメチレン基より構成される基などの有機基が挙げられ、これらの内、無極性溶媒および極性溶媒に良好な溶解性を発現する上で、メチルメチレン基、フェニルメチレン基およびアダマンチルメチレン基が好ましいが、これらに限られるものではない。
本発明において、前記一般式(1)におけるR2としては、メチレン基、メチルメチレン基、ジメチルメチレン基、フェニルメチレン基、ジフェニルメチレン基、アダマンチルメチレン基、メチルアダマンチルメチレン基、フェニルアダマンチルメチレン基およびジアダマンチルメチレン基などのメチレン基より構成される基、シリレン基およびジメチルシリレン基などのシリレン基より構成される基などの有機基が挙げられるが、これらの内、無極性溶媒および極性溶媒に良好な溶解性を発現する上で、メチレン基およびジメチルシリレン基が好ましいが、これらに限られるものではない。
本発明において、前記一般式(1)におけるX1〜X4は、水素原子、ハロゲン基および有機基であり、前記ハロゲン基としては、ブロモ、クロロおよびヨードなどが挙げられ、また、前記有機基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基およびアダマンチル基などのアルキル基、フェニル基、ナフチル基、アントリル基、キノリル基およびキノキサリル基などの芳香族基などが挙げられる。これらの内、耐熱性に優れるために、アダマンチル基およびフェニル基が好ましいが、これらに限られるものではない。
本発明の一般式(1)で表される化合物の具体例としては、R1がメチルメチレン基であり、R2がメチレン基である例として、1,21,23,25−テトラメチル−2,20:3,19−ジメテノ−1H,21H,23H,25H−ビス[1,3]ジオキシノ[5,4−i:5’,4’−i’]ベンゾ[1,2−d:5,4−d’]ビス[1,3]ベンゾジオキソシン、7,11,15,28−テトラブロモ−1,21,23,25−テトラメチル−2,20:3,19−ジメテノ−1H,21H,23H,25H−ビス[1,3]ジオキシノ[5,4−i:5’,4’−i’]ベンゾ[1,2−d:5,4−d’]ビス[1,3]ベンゾジオキソシン、1,7,11,15,21,23,25,28−オクタメチル−2,20:3,19−ジメテノ−1H,21H,23H,25H−ビス[1,3]ジオキシノ[5,4−i:5’,4’−i’]ベンゾ[1,2−d:5,4−d’]ビス[1,3]ベンゾジオキソシンおよび7,11,15,28−テトラフェニル−1,21,23,25−テトラメチル−2,20:3,19−ジメテノ−1H,21H,23H,25H−ビス[1,3]ジオキシノ[5,4−i:5’,4’−i’]ベンゾ[1,2−d:5,4−d’]ビス[1,3]ベンゾジオキソシンなどが挙げられ、R1がメチルメチレン基であり、R2がジメチルシラン基である例として、1,5,5,9,9,13,13,17,17,21,23,25−ドデカメチル−2,20:3,19−ジメテノ−1H,21H,23H,25H−ビス[1,3,2]ジオキサシロシノ[5,4−i:5’,4’−i’]ベンゾ[1,2−d:5,4−d’]ビス[1,3,2]ベンゾジオキサシロシン、7,11,15,28−テトラブロモ−1,5,5,9,9,13,13,17,17,21,23,25−ドデカメチル−2,20:3,19−ジメテノ−1H,21H,23H,25H−ビス[1,3,2]ジオキサシロシノ[5,4−i:5’,4’−i’]ベンゾ[1,2−d:5,4−d’]ビス[1,3,2]ベンゾジオキサシロシン、1,5,5,7,9,9,11,13,13,15,17,17,21,23,25,28−ヘキサデカメチル−2,20:3,19−ジメテノ−1H,21H,23H,25H−ビス[1,3,2]ジオキサシロシノ[5,4−i:5’,4’−i’]ベンゾ[1,2−d:5,4−d’]ビス[1,3,2]ベンゾジオキサシロシンおよび7,11,15,28−テトラフェニル−1,5,5,9,9,13,13,17,17,21,23,25−ドデカメチル−2,20:3,19−ジメテノ−1H,21H,23H,25H−ビス[1,3,2]ジオキサシロシノ[5,4−i:5’,4’−i’]ベンゾ[1,2−d:5,4−d’]ビス[1,3,2]ベンゾジオキサシロシンなどが挙げられ、R1がフェニルメチレン基であり、R2がメチレン基である例として、1,21,23,25−テトラフェニル−2,20:3,19−ジメテノ−1H,21H,23H,25H−ビス[1,3]ジオキシノ[5,4−i:5’,4’−i’]ベンゾ[1,2−d:5,4−d’]ビス[1,3]ベンゾジオキソシン、7,11,15,28−テトラブロモ−1,21,23,25−テトラフェニル−2,20:3,19−ジメテノ−1H,21H,23H,25H−ビス[1,3]ジオキシノ[5,4−i:5’,4’−i’]ベンゾ[1,2−d:5,4−d’]ビス[1,3]ベンゾジオキソシン、7,11,15,28−テトラメチル−1,21,23,25−テトラフェニル−2,20:3,19−ジメテノ−1H,21H,23H,25H−ビス[1,3]ジオキシノ[5,4−i:5’,4’−i’]ベンゾ[1,2−d:5,4−d’]ビス[1,3]ベンゾジオキソシンおよび1,7,11,15,21,23,25,28−オクタフェニル−2,20:3,19−ジメテノ−1H,21H,23H,25H−ビス[1,3]ジオキシノ[5,4−i:5’,4’−i’]ベンゾ[1,2−d:5,4−d’]ビス[1,3]ベンゾジオキソシンなどが挙げられ、R1がフェニルメチレン基であり、R2がジメチルシラン基である例として、5,5,9,9,13,13,17,17−オクタメチル−1,21,23,25−テトラフェニル−2,20:3,19−ジメテノ−1H,21H,23H,25H−ビス[1,3,2]ジオキサシロシノ[5,4−i:5’,4’−i’]ベンゾ[1,2−d:5,4−d’]ビス[1,3,2]ベンゾジオキサシロシン、7,11,15,28−テトラブロモ−5,5,9,9,13,13,17,17−オクタメチル−1,21,23,25−テトラフェニル−2,20:3,19−ジメテノ−1H,21H,23H,25H−ビス[1,3,2]ジオキサシロシノ[5,4−i:5’,4’−i’]ベンゾ[1,2−d:5,4−d’]ビス[1,3,2]ベンゾジオキサシロシン、5,5,7,9,9,11,13,13,15,17,17,28−ドデカメチル−1,21,23,25−テトラフェニル−2,20:3,19−ジメテノ−1H,21H,23H,25H−ビス[1,3,2]ジオキサシロシノ[5,4−i:5’,4’−i’]ベンゾ[1,2−d:5,4−d’]ビス[1,3,2]ベンゾジオキサシロシンおよび5,5,9,9,13,13,17,17−オクタメチル−1,7,11,15,21,23,25,28−オクタフェニル−2,20:3,19−ジメテノ−1H,21H,23H,25H−ビス[1,3,2]ジオキサシロシノ[5,4−i:5’,4’−i’]ベンゾ[1,2−d:5,4−d’]ビス[1,3,2]ベンゾジオキサシロシンなどが挙げられ、R1がアダマンチルメチレン基であり、R2がメチレン基である例として、1,21,23,25−テトラアダマンチル−2,20:3,19−ジメテノ−1H,21H,23H,25H−ビス[1,3]ジオキシノ[5,4−i:5’,4’−i’]ベンゾ[1,2−d:5,4−d’]ビス[1,3]ベンゾジオキソシン、7,11,15,28−テトラブロモ−1,21,23,25−テトラアダマンチル−2,20:3,19−ジメテノ−1H,21H,23H,25H−ビス[1,3]ジオキシノ[5,4−i:5’,4’−i’]ベンゾ[1,2−d:5,4−d’]ビス[1,3]ベンゾジオキソシン、7,11,15,28−テトラメチル−1,21,23,25−テトラアダマンチル−2,20:3,19−ジメテノ−1H,21H,23H,25H−ビス[1,3]ジオキシノ[5,4−i:5’,4’−i’]ベンゾ[1,2−d:5,4−d’]ビス[1,3]ベンゾジオキソシンおよび7,11,15,28−テトラフェニル−1,21,23,25−テトラアダマンチル−2,20:3,19−ジメテノ−1H,21H,23H,25H−ビス[1,3]ジオキシノ[5,4−i:5’,4’−i’]ベンゾ[1,2−d:5,4−d’]ビス[1,3]ベンゾジオキソシンなどが挙げられ、R1がアダマンチルメチレン基であり、R2がジメチルシラン基である例として、5,5,9,9,13,13,17,17−オクタメチル−1,21,23,25−テトラアダマンチル−2,20:3,19−ジメテノ−1H,21H,23H,25H−ビス[1,3,2]ジオキサシロシノ[5,4−i:5’,4’−i’]ベンゾ[1,2−d:5,4−d’]ビス[1,3,2]ベンゾジオキサシロシン、7,11,15,28−テトラブロモ−5,5,9,9,13,13,17,17−オクタメチル−1,21,23,25−テトラアダマンチル−2,20:3,19−ジメテノ−1H,21H,23H,25H−ビス[1,3,2]ジオキサシロシノ[5,4−i:5’,4’−i’]ベンゾ[1,2−d:5,4−d’]ビス[1,3,2]ベンゾジオキサシロシン、5,5,7,9,9,11,13,13,15,17,17,28−ドデカメチル−1,21,23,25−テトラアダマンチル−2,20:3,19−ジメテノ−1H,21H,23H,25H−ビス[1,3,2]ジオキサシロシノ[5,4−i:5’,4’−i’]ベンゾ[1,2−d:5,4−d’]ビス[1,3,2]ベンゾジオキサシロシンおよび5,5,9,9,13,13,17,17−オクタメチル−7,11,15,28−テトラフェニル−1,21,23,25−テトラアダマンチル−2,20:3,19−ジメテノ−1H,21H,23H,25H−ビス[1,3,2]ジオキサシロシノ[5,4−i:5’,4’−i’]ベンゾ[1,2−d:5,4−d’]ビス[1,3,2]ベンゾジオキサシロシンなどが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
さらに、一般式(1)におけるX1〜X4としての有機基は、少なくとも1つが、エチニル基、フェニルエチニル基、ナフチルエチニル基、フルオレニルエチニル基、フェノキシエチニル基およびプロパギルエーテル基などに代表される炭素−炭素三重結合を有する基であることが好ましい。前記一般式(1)におけるX1〜X4の少なくとも1つが炭素−炭素三重結合を有する基である場合、特に耐熱性および機械特性に優れる熱硬化性有機膜となる。
本発明の一般式(1)で表される化合物で、X1〜X4としての有機基の少なくとも1つが、炭素−炭素三重結合を有する基である具体例としては、R1がメチルメチレン基であり、R2がメチレン基である例として、7,11,15,28−テトラエチニル−1,21,23,25−テトラメチル−2,20:3,19−ジメテノ−1H,21H,23H,25H−ビス[1,3]ジオキシノ[5,4−i:5’,4’−i’]ベンゾ[1,2−d:5,4−d’]ビス[1,3]ベンゾジオキソシン、7,11,15,28−テトラフェニルエチニル−1,21,23,25−テトラメチル−2,20:3,19−ジメテノ−1H,21H,23H,25H−ビス[1,3]ジオキシノ[5,4−i:5’,4’−i’]ベンゾ[1,2−d:5,4−d’]ビス[1,3]ベンゾジオキソシンおよび7,11,15,28−テトラアダマンチルエチニル−1,21,23,25−テトラメチル−2,20:3,19−ジメテノ−1H,21H,23H,25H−ビス[1,3]ジオキシノ[5,4−i:5’,4’−i’]ベンゾ[1,2−d:5,4−d’]ビス[1,3]ベンゾジオキソシンなどが挙げられ、R1がメチルメチレン基であり、R2がジメチルシラン基である例として、7,11,15,28−テトラエチニル−1,5,5,9,9,13,13,17,17,21,23,25−ドデカメチル−2,20:3,19−ジメテノ−1H,21H,23H,25H−ビス[1,3,2]ジオキサシロシノ[5,4−i:5’,4’−i’]ベンゾ[1,2−d:5,4−d’]ビス[1,3,2]ベンゾジオキサシロシン、7,11,15,28−テトラフェニルエチニル−1,5,5,9,9,13,13,17,17,21,23,25−ドデカメチル−2,20:3,19−ジメテノ−1H,21H,23H,25H−ビス[1,3,2]ジオキサシロシノ[5,4−i:5’,4’−i’]ベンゾ[1,2−d:5,4−d’]ビス[1,3,2]ベンゾジオキサシロシンおよび7,11,15,28−テトラアダマンチルエチニル−1,5,5,9,9,13,13,17,17,21,23,25−ドデカメチル−2,20:3,19−ジメテノ−1H,21H,23H,25H−ビス[1,3,2]ジオキサシロシノ[5,4−i:5’,4’−i’]ベンゾ[1,2−d:5,4−d’]ビス[1,3,2]ベンゾジオキサシロシンなどが挙げられ、R1がフェニルメチレン基であり、R2がメチレン基である例として、7,11,15,28−テトラエチニル−1,21,23,25−テトラフェニル−2,20:3,19−ジメテノ−1H,21H,23H,25H−ビス[1,3]ジオキシノ[5,4−i:5’,4’−i’]ベンゾ[1,2−d:5,4−d’]ビス[1,3]ベンゾジオキソシン、7,11,15,28−テトラフェニルエチニル−1,21,23,25−テトラフェニル−2,20:3,19−ジメテノ−1H,21H,23H,25H−ビス[1,3]ジオキシノ[5,4−i:5’,4’−i’]ベンゾ[1,2−d:5,4−d’]ビス[1,3]ベンゾジオキソシンおよび7,11,15,28−テトラアダマンチルエチニル−1,21,23,25−テトラフェニル−2,20:3,19−ジメテノ−1H,21H,23H,25H−ビス[1,3]ジオキシノ[5,4−i:5’,4’−i’]ベンゾ[1,2−d:5,4−d’]ビス[1,3]ベンゾジオキソシンなどが挙げられ、R1がフェニルメチレン基であり、R2がジメチルシラン基である例として、7,11,15,28−テトラエチニル−5,5,9,9,13,13,17,17−オクタメチル−1,21,23,25−テトラフェニル−2,20:3,19−ジメテノ−1H,21H,23H,25H−ビス[1,3,2]ジオキサシロシノ[5,4−i:5’,4’−i’]ベンゾ[1,2−d:5,4−d’]ビス[1,3,2]ベンゾジオキサシロシン、7,11,15,28−テトラフェニルエチニル−5,5,9,9,13,13,17,17−オクタメチル−1,21,23,25−テトラフェニル−2,20:3,19−ジメテノ−1H,21H,23H,25H−ビス[1,3,2]ジオキサシロシノ[5,4−i:5’,4’−i’]ベンゾ[1,2−d:5,4−d’]ビス[1,3,2]ベンゾジオキサシロシンおよび7,11,15,28−テトラアダマンチルエチニル−5,5,9,9,13,13,17,17−オクタメチル−1,21,23,25−テトラフェニル−2,20:3,19−ジメテノ−1H,21H,23H,25H−ビス[1,3,2]ジオキサシロシノ[5,4−i:5’,4’−i’]ベンゾ[1,2−d:5,4−d’]ビス[1,3,2]ベンゾジオキサシロシンなどが挙げられ、R1がアダマンチルメチレン基であり、R2がメチレン基である例として、7,11,15,28−テトラエチニル−1,21,23,25−テトラアダマンチル−2,20:3,19−ジメテノ−1H,21H,23H,25H−ビス[1,3]ジオキシノ[5,4−i:5’,4’−i’]ベンゾ[1,2−d:5,4−d’]ビス[1,3]ベンゾジオキソシン、7,11,15,28−テトラフェニルエチニル−1,21,23,25−テトラアダマンチル−2,20:3,19−ジメテノ−1H,21H,23H,25H−ビス[1,3]ジオキシノ[5,4−i:5’,4’−i’]ベンゾ[1,2−d:5,4−d’]ビス[1,3]ベンゾジオキソシンおよび7,11,15,28−テトラアダマンチルエチニル−1,21,23,25−テトラアダマンチル−2,20:3,19−ジメテノ−1H,21H,23H,25H−ビス[1,3]ジオキシノ[5,4−i:5’,4’−i’]ベンゾ[1,2−d:5,4−d’]ビス[1,3]ベンゾジオキソシンなどが挙げられ、R1がアダマンチルメチレン基であり、R2がジメチルシラン基である例として、7,11,15,28−テトラエチニル−5,5,9,9,13,13,17,17−オクタメチル−1,21,23,25−テトラアダマンチル−2,20:3,19−ジメテノ−1H,21H,23H,25H−ビス[1,3,2]ジオキサシロシノ[5,4−i:5’,4’−i’]ベンゾ[1,2−d:5,4−d’]ビス[1,3,2]ベンゾジオキサシロシン、7,11,15,28−テトラフェニルエチニル−5,5,9,9,13,13,17,17−オクタメチル−1,21,23,25−テトラアダマンチル−2,20:3,19−ジメテノ−1H,21H,23H,25H−ビス[1,3,2]ジオキサシロシノ[5,4−i:5’,4’−i’]ベンゾ[1,2−d:5,4−d’]ビス[1,3,2]ベンゾジオキサシロシンおよび7,11,15,28−テトラアダマンチルエチニル−5,5,9,9,13,13,17,17−オクタメチル−1,21,23,25−テトラアダマンチル−2,20:3,19−ジメテノ−1H,21H,23H,25H−ビス[1,3,2]ジオキサシロシノ[5,4−i:5’,4’−i’]ベンゾ[1,2−d:5,4−d’]ビス[1,3,2]ベンゾジオキサシロシンなどが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
また、一般式(1)におけるX1〜X4としての有機基は、少なくとも1つが、o−ヒドロキシフェニルアミドを有する基であることが好ましい。前記一般式(1)におけるX1〜X4の少なくとも1つがo−ヒドロキシフェニルアミドを有する基である場合、特にワニス時の溶解性に優れ、その後加熱処理などによる脱水閉環によって、耐熱性に優れるベンゾオキサゾール構造を有する有機膜となる。
本発明の一般式(1)で表される化合物で、X1〜X4としての有機基の少なくとも1つが、o−ヒドロキシフェニルアミドを有する基である具体例としては、R1がメチルメチレン基であり、R2がメチレン基である例として、7,11,15,28−テトラキス((N−(o−ヒドロキシフェニル)アミノ)カルボニル)−1,21,23,25−テトラメチル−2,20:3,19−ジメテノ−1H,21H,23H,25H−ビス[1,3]ジオキシノ[5,4−i:5’,4’−i’]ベンゾ[1,2−d:5,4−d’]ビス[1,3]ベンゾジオキソシンおよび7,11,15,28−テトラキス((N−(o−ヒドロキシ−p−エチニルフェニル)アミノ)カルボニル)−1,21,23,25−テトラメチル−2,20:3,19−ジメテノ−1H,21H,23H,25H−ビス[1,3]ジオキシノ[5,4−i:5’,4’−i’]ベンゾ[1,2−d:5,4−d’]ビス[1,3]ベンゾジオキソシンなどが挙げられ、R1がメチルメチレン基であり、R2がジメチルシラン基である例として、7,11,15,28−テトラキス((N−(o−ヒドロキシフェニル)アミノ)カルボニル)−1,5,5,9,9,13,13,17,17,21,23,25−ドデカメチル−2,20:3,19−ジメテノ−1H,21H,23H,25H−ビス[1,3,2]ジオキサシロシノ[5,4−i:5’,4’−i’]ベンゾ[1,2−d:5,4−d’]ビス[1,3,2]ベンゾジオキサシロシンおよび7,11,15,28−テトラキス((N−(o−ヒドロキシ−p−エチニルフェニル)アミノ)カルボニル)−1,5,5,9,9,13,13,17,17,21,23,25−ドデカメチル−2,20:3,19−ジメテノ−1H,21H,23H,25H−ビス[1,3,2]ジオキサシロシノ[5,4−i:5’,4’−i’]ベンゾ[1,2−d:5,4−d’]ビス[1,3,2]ベンゾジオキサシロシンなどが挙げられ、R1がフェニルメチレン基であり、R2がメチレン基である例として、7,11,15,28−テトラキス((N−(o−ヒドロキシフェニル)アミノ)カルボニル)−1,21,23,25−テトラフェニル−2,20:3,19−ジメテノ−1H,21H,23H,25H−ビス[1,3]ジオキシノ[5,4−i:5’,4’−i’]ベンゾ[1,2−d:5,4−d’]ビス[1,3]ベンゾジオキソシンおよび7,11,15,28−テトラキス((N−(o−ヒドロキシ−p−エチニルフェニル)アミノ)カルボニル)−1,21,23,25−テトラフェニル−2,20:3,19−ジメテノ−1H,21H,23H,25H−ビス[1,3]ジオキシノ[5,4−i:5’,4’−i’]ベンゾ[1,2−d:5,4−d’]ビス[1,3]ベンゾジオキソシンなどが挙げられ、R1がフェニルメチレン基であり、R2がジメチルシラン基である例として、7,11,15,28−テトラキス((N−(o−ヒドロキシフェニル)アミノ)カルボニル)−5,5,9,9,13,13,17,17−オクタメチル−1,21,23,25−テトラフェニル−2,20:3,19−ジメテノ−1H,21H,23H,25H−ビス[1,3,2]ジオキサシロシノ[5,4−i:5’,4’−i’]ベンゾ[1,2−d:5,4−d’]ビス[1,3,2]ベンゾジオキサシロシンおよび7,11,15,28−テトラキス((N−(o−ヒドロキシ−p−エチニルフェニル)アミノ)カルボニル)−5,5,9,9,13,13,17,17−オクタメチル−1,21,23,25−テトラフェニル−2,20:3,19−ジメテノ−1H,21H,23H,25H−ビス[1,3,2]ジオキサシロシノ[5,4−i:5’,4’−i’]ベンゾ[1,2−d:5,4−d’]ビス[1,3,2]ベンゾジオキサシロシンなどが挙げられ、R1がアダマンチルメチレン基であり、R2がメチレン基である例として、7,11,15,28−テトラキス((N−(o−ヒドロキシフェニル)アミノ)カルボニル)−1,21,23,25−テトラアダマンチル−2,20:3,19−ジメテノ−1H,21H,23H,25H−ビス[1,3]ジオキシノ[5,4−i:5’,4’−i’]ベンゾ[1,2−d:5,4−d’]ビス[1,3]ベンゾジオキソシンおよび7,11,15,28−テトラキス((N−(o−ヒドロキシ−p−エチニルフェニル)アミノ)カルボニル)−1,21,23,25−テトラアダマンチル−2,20:3,19−ジメテノ−1H,21H,23H,25H−ビス[1,3]ジオキシノ[5,4−i:5’,4’−i’]ベンゾ[1,2−d:5,4−d’]ビス[1,3]ベンゾジオキソシンなどが挙げられ、R1がアダマンチルメチレン基であり、R2がジメチルシラン基である例として、7,11,15,28−テトラキス((N−(o−ヒドロキシフェニル)アミノ)カルボニル)−5,5,9,9,13,13,17,17−オクタメチル−1,21,23,25−テトラアダマンチル−2,20:3,19−ジメテノ−1H,21H,23H,25H−ビス[1,3,2]ジオキサシロシノ[5,4−i:5’,4’−i’]ベンゾ[1,2−d:5,4−d’]ビス[1,3,2]ベンゾジオキサシロシンおよび7,11,15,28−テトラキス((N−(o−ヒドロキシ−p−エチニルフェニル)アミノ)カルボニル)−5,5,9,9,13,13,17,17−オクタメチル−1,21,23,25−テトラアダマンチル−2,20:3,19−ジメテノ−1H,21H,23H,25H−ビス[1,3,2]ジオキサシロシノ[5,4−i:5’,4’−i’]ベンゾ[1,2−d:5,4−d’]ビス[1,3,2]ベンゾジオキサシロシンなどが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
前記一般式(1)で表される化合物のガラス転移温度は、特に限定されないが、400℃以上が好ましく、特に420℃以上が好ましく、最も450〜500℃が好ましい。ガラス転移温度が前記範囲内であると、前記一般式(1)で表される化合物から得られる有機膜の線膨張係数を低下することができる。
本発明の有機膜は、前述一般式(1)で表される化合物で構成されるものである。
前記有機膜としては、例えば、半導体用の層間絶縁膜や表面保護膜、多層回路の層間絶縁膜、フレキシブル銅張板のカバーコート、ソルダーレジスト膜、液晶配向膜、エッチング保護膜、接着剤等が挙げられる。これらの中でも、半導体用の層間絶縁膜および表面保護膜、エッチング保護膜として好適に用いられる。
前記有機膜は、前述一般式(1)で表される化合物を用いて、一般的な樹脂膜の製造方法と同様にして製造することができる。
また、前述一般式(1)で表される化合物には、必要に応じて、界面活性剤、シランカップリング剤に代表されるカップリング剤、加熱により酸素ラジカルやイオウラジカルを発生するラジカル開始剤、ジスルフィド類等の触媒等の各種添加剤を添加して、その組成物として用いることができる。
また、前記一般式(1)で表される化合物に感光剤としてのナフトキノンジアジド化合物等を添加することにより、感光性を有する表面保護膜として用いることもできる。
また、一般式(1)で表される化合物に、ナノサイズの微細孔を形成する発泡剤(ポロゲン、ポア・ジェネレーター)を添加しても良い。
前記発泡剤としては、例えば、中空構造を有するカーボンナノチューブやフラーレン、かご型シルセスキオキサン、シクロデキストリン、融点の高い有機化合物、界面活性剤、アゾビス化合物、有機化酸化物、デンドリマー、ハイパーブランチポリマー等が挙げられる。これらの中でも、界面活性剤またはハイパーブランチポリマーが好ましい。これにより、発泡剤を前記一般式(1)で表される化合物中に、均一に分散することが可能となる。発泡剤を均一に分散できると、更に、加熱、抽出処理により、微細孔を得ることができる。
前記有機膜の厚さは、特に限定されないが、層間絶縁膜などにおいては、0.01〜20μmが好ましく、特に0.05〜10μmが好ましく、最も0.1〜0.7μmが好ましい。厚さが前記範囲内であると、半導体の製造プロセス適合性に優れる。
前記有機膜として、層間絶縁膜を得る場合、まず、一般式(1)で表される化合物またはこれを含む組成物を、例えば、N−メチル−2−ピロリドンやクロロホルム等の有機溶媒に溶解することでワニスを作製し、このワニスを、適当な支持体、例えば、シリコンウエハやセラミック基板等に塗布して塗膜を形成する。塗布方法としては、スピンナーを用いた回転塗布、スプレーコーターを用いた噴霧塗布、浸漬、印刷、ロールコーティング等が挙げられる。その後、塗膜を乾燥し、加熱処理をして、溶媒除去に続いて、場合によっては、例えば、一般式(1)におけるX1〜X4の少なくとも1つが、o−ヒドロキシフェニルアミド構造を有する基である場合、縮合反応および架橋反応させ、ベンゾオキサゾール構造を有する化合物として、層間絶縁膜とすることができる。
また、有機膜が前記半導体用の保護膜の場合も、層間絶縁膜同様に、前記一般式(1)で表される化合物またはこれを含む組成物を、例えば、炭酸プロピレン、クロロホルム、ジアセトンアルコールおよびN−メチル−2−ピロリドン等の有機溶媒に溶解することでワニスを作製し、このワニスを適当な支持体、例えば、シリコンウエハやセラミック基板等に塗布する。塗布方法としては、スピンナーを用いた回転塗布、スプレーコーターを用いた噴霧塗布、浸漬、印刷、ロールコーティング等が挙げられる。その後、乾燥し、加熱処理をして、溶媒除去に続いて、場合によっては、例えば、一般式(1)におけるX1〜X4の少なくとも1つが、o−ヒドロキシフェニルアミド構造を有する基である場合、縮合反応および架橋反応させ、ベンゾオキサゾール構造を有する化合物とし、それで構成される保護膜とすることができる。
エッチング保護膜においても、同様にして作製することができる。
前記有機膜の厚さは、特に限定されないが、0.05〜70μmが好ましく、特に0.1〜50μmが好ましい。厚さが前記範囲内であると、特に半導体素子の保護特性および加工性の両方に優れる。
次に、半導体装置について好適な実施の形態に基づいて説明する。
図1は、本発明の半導体装置の一例を模式的に示す断面図である。
半導体装置100は、素子が形成された半導体基板1と、半導体基板1の上側(図1上側)に設けられた窒化珪素膜2と、窒化珪素膜2の上に設けられた層間絶縁膜3およびバリア層6で覆われた銅配線層4を有している。
層間絶縁膜3には、配線すべきパターンに対応した凹部が形成されており、その凹部内には銅配線層4が設けられている。
層間絶縁膜3と、銅配線層4との間には、改質処理層5が設けられている。
また、層間絶縁膜3の上側(窒化珪素膜2と反対側面)には、ハードマスク層7が形成されている。
本実施の形態では、層間絶縁膜3を用いた半導体装置100について説明したが、本発明はこれに限定されない。
本発明の半導体装置は、上述したような層間絶縁膜を用いているので寸法精度に優れ、絶縁性を十分に発揮できるので、それにより接続信頼性が優れている。
また、上述したような層間絶縁膜は、配線層との密着性に優れるので、半導体装置の接続信頼性をさらに向上できる。
また、上述したような層間絶縁膜は、誘電特性に優れているので、半導体装置の信号損失を低下することができる。
また、上述したような層間絶縁膜は、誘電特性に優れているので、半導体装置の配線遅延を低下することができる。
(実施例)
以下、本発明を実施例および比較例に基づいて詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
1)1,21,23,25−テトラフェニル−2,20:3,19−ジメテノ−1H,21H,23H,25H−ビス[1,3]ジオキシノ[5,4−i:5’,4’−i’]ベンゾ[1,2−d:5,4−d’]ビス[1,3]ベンゾジオキソシンの製造
J.Am.Chem.Soc.1989,111,3688−3699に従って、1,21,23,25−テトラフェニル−2,20:3,19−ジメテノ−1H,21H,23H,25H−ビス[1,3]ジオキシノ[5,4−i:5’,4’−i’]ベンゾ[1,2−d:5,4−d’]ビス[1,3]ベンゾジオキソシン27gを得た。1H−NMR測定により、得られた物質が目的物であることが分かった。
2)層間絶縁膜および半導体装置の製造
上記で得た1,21,23,25−テトラフェニル−2,20:3,19−ジメテノ−1H,21H,23H,25H−ビス[1,3]ジオキシノ[5,4−i:5’,4’−i’]ベンゾ[1,2−d:5,4−d’]ビス[1,3]ベンゾジオキソシンを、クロロホルムに溶解し、テフロン(登録商標)フィルターで濾過して、コーティング用のワニスを得た。
半導体基板の上に窒化珪素層を形成し、該窒化珪素層上に上記コーティング用ワニスを塗布して、150℃で1時間加熱処理して、厚さ0.3μmの層間絶縁膜を形成した。
次に、前記層間絶縁膜に所定のパターンを形成するように金属配線を形成して、半導体装置を得た。
1)7,11,15,28−テトラアダマンチルエチニル−1,21,23,25−テトラメチル−2,20:3,19−ジメテノ−1H,21H,23H,25H−ビス[1,3]ジオキシノ[5,4−i:5’,4’−i’]ベンゾ[1,2−d:5,4−d’]ビス[1,3]ベンゾジオキソシンの製造
J.Am.Chem.Soc.1988,2229−2237に従って、7,11,15,28−テトラブロモ−1,21,23,25−テトラメチル−2,20:3,19−ジメテノ−1H,21H,23H,25H−ビス[1,3]ジオキシノ[5,4−i:5’,4’−i’]ベンゾ[1,2−d:5,4−d’]ビス[1,3]ベンゾジオキソシン59gを得た。得られた7,11,15,28−テトラブロモ−1,21,23,25−テトラメチル−2,20:3,19−ジメテノ−1H,21H,23H,25H−ビス[1,3]ジオキシノ[5,4−i:5’,4’−i’]ベンゾ[1,2−d:5,4−d’]ビス[1,3]ベンゾジオキソシン10g(11mmol)、エチニルアダマンタン10.6g(66mmol)、ヨウ化銅0.057g(0.3mmol)、トリフェニルホスフィン0.24g(0.9mmol)、ジクロロビストリフェニルホスフィンバラジウム0.07g(0.1mmol)、トリエチルアミン40mlおよびピリジン60mlを、窒素雰囲気下、140℃で20時間攪拌した後、反応液を減圧濃縮し、水600mlへ添加した。析出した沈殿物を濾過により回収し、メタノール500mlおよび水500mlで洗浄して生成物を得た。1H−NMR測定により、得られた物質が目的物であることが分かった。
2)層間絶縁膜および半導体装置の製造
上記で得た7,11,15,28−テトラアダマンチルエチニル−1,21,23,25−テトラメチル−2,20:3,19−ジメテノ−1H,21H,23H,25H−ビス[1,3]ジオキシノ[5,4−i:5’,4’−i’]ベンゾ[1,2−d:5,4−d’]ビス[1,3]ベンゾジオキソシンをクロロホルムに溶解し、テフロン(登録商標)フィルターで濾過して、コーティング用のワニスを得た。
半導体基板の上に窒化珪素層を形成し、該窒化珪素層上に上記コーティング用ワニスを塗布して、150℃で1時間および400℃で1時間加熱処理して、厚さ0.3μmの層間絶縁膜を形成した。
次に、前記層間絶縁膜に所定のパターンを形成するように金属配線を形成して、半導体装置を得た。
1)7,11,15,28−テトラキス((N−(o−ヒドロキシフェニル)アミノ)カルボニル)−1,21,23,25−テトラメチル−2,20:3,19−ジメテノ−1H,21H,23H,25H−ビス[1,3]ジオキシノ[5,4−i:5’,4’−i’]ベンゾ[1,2−d:5,4−d’]ビス[1,3]ベンゾジオキソシンの製造
実施例2の1)で得られた、7,11,15,28−テトラブロモ−1,21,23,25−テトラメチル−2,20:3,19−ジメテノ−1H,21H,23H,25H−ビス[1,3]ジオキシノ[5,4−i:5’,4’−i’]ベンゾ[1,2−d:5,4−d’]ビス[1,3]ベンゾジオキソシン10g(11mmol)およびテトラヒドロフラン100mlを、窒素下、−78℃で1時間攪拌した。そこへ、n−ブチルリチウムヘキサン溶液(1.6mol/L)30mlをゆっくり滴下した。滴下終了後、室温に戻し、3時間攪拌した。その後、−78℃にし、二酸化炭素をバブリングしながら8時間攪拌を続けた。反応液を室温に戻し、減圧濃縮した後、ジエチルエーテル50mlを添加して、1mol/L塩酸40mlで抽出処理を行った。有機層を水で2回洗浄し、硫酸ナトリウム20gで水を除去した。減圧濃縮により溶媒を取り除き、生成物8.2gを得た。
さらに得られた生成物8.2g、クロロホルム10ml、N,N−ジメチルホルムアミド1mlおよび塩化チオニル10mlを、70℃で1時間攪拌した。減圧濃縮により溶媒を除去し、粗結晶6.0gを得た。これをヘキサン20mlで再結晶し、生成物2.9gを得た。1H−NMR測定により、得られた物質が目的物であることが分かった。
2)層間絶縁膜および半導体装置の製造
上記で得た7,11,15,28−テトラキス((N−(o−ヒドロキシフェニル)アミノ)カルボニル)−1,21,23,25−テトラメチル−2,20:3,19−ジメテノ−1H,21H,23H,25H−ビス[1,3]ジオキシノ[5,4−i:5’,4’−i’]ベンゾ[1,2−d:5,4−d’]ビス[1,3]ベンゾジオキソシンを、シクロヘキサノンに溶解し、テフロン(登録商標)フィルターで濾過して、コーティング用のワニスを得た。
半導体基板の上に窒化珪素層を形成し、該窒化珪素層上に上記コーティング用ワニスを塗布して、150℃で1時間および400℃で1時間加熱処理して、厚さ0.3μmの層間絶縁膜を形成した。
次に、前記層間絶縁膜に所定のパターンを形成するように金属配線を形成して、半導体装置を得た。
(比較例1)
1)ポリ((4−(フェニルエチニルベンゾイル)アミノ−3−ヒドロキシフェノキシ)フェニレンメチレン)の製造
ポリ(ヒドロキシフェニレンメチレン)(Mw3000、Mn980)12.9g(122mmol/1単位ユニット)、3−フルオロ−6−ニトロフェニル ベンジル エーテル36.2g(146mmol)、N,N−ジメチルホルムアミド100mLの溶液に、炭酸カリウム50.0g(361mmol)を添加した。135℃で12時間攪拌した後、反応液を濾過した。濾液をイオン交換水2000mLに滴下した。析出した固体をメタノール300mLで2回洗浄し、50℃で2日間減圧乾燥することにより、黄色固体のポリ((4−アミノ−3−ヒドロキシフェノキシ)フェニレンメチレン)を得た。
得られたポリ((4−アミノ−3−ヒドロキシフェノキシ)フェニレンメチレン)および、10%パラジウム活性炭4.90g(4.64mmol)、N,N−ジメチルホルムアミド90mLを、水素雰囲気下、室温で36時間攪拌した後、反応液を濾過した。濾液をイオン交換水600mLに滴下した。析出した固体をイオン交換水600mLで3回洗浄し、50℃で2日間減圧乾燥することにより、褐色固体のポリ((4−アミノ−3−ヒドロキシフェノキシ)フェニレンメチレン)(Mw5500、Mn1800)18.0gを得た。
さらに得られたポリ((4−アミノ−3−ヒドロキシフェノキシ)フェニレンメチレン)を2.56g(12.0mmol/1単位ユニット)、脱水N−メチルピロリドン20.0mLを乾燥窒素雰囲気下で溶解させた後、−10℃まで冷却した。ここに、フェニルエチニル安息香酸塩化物3.18g(13.2mmol)を、温度が5℃以上に上がらないように注意しながら、ゆっくりと添加した。添加後、20℃で2時間攪拌した。反応液をメタノール50mLおよびイオン交換水450mLの混合液に滴下した。析出した固体をメタノール50mLおよびイオン交換水450mLの混合液で3回洗浄し、50℃で2日間減圧乾燥することにより、茶褐色固体のポリ((4−(フェニルエチニルベンゾイル)アミノ−3−ヒドロキシフェノキシ)フェニレンメチレン)3.65gを得た。
2)層間絶縁膜および半導体装置の製造
上記で得たベンゾオキサゾール樹脂前駆体を用いて、実施例3の2)と同様に行った。
実施例1〜3および比較例1で得られた層間絶縁膜および半導体装置について以下の評価を行った。評価項目を方法と共に示す。得られた結果を表1に示す。
1. 耐熱性
耐熱性は、ガラス転移温度および熱分解温度で評価した。ガラス転移温度は、得られた樹脂膜を動的粘弾性測定装置(セイコーインスツルメンツ(株)製DMS6100)で窒素ガス300mL/min.フロー下、昇温速度3℃/min.、周波数1Hzの条件により測定し、tanδのピークトップ温度をガラス転移温度とした。
また、熱分解温度は、得られた樹脂膜をTG/DTA測定装置(セイコーインスツルメンツ(株)製TG/DTA220)を用いて、窒素ガス200mL/min.フロー下、昇温速度10℃/min.の条件により測定し、重量の減少が5%に到達した温度を熱分解温度とした。
2. 比誘電率
JIS−K6911に準拠し、周波数100kHzで、ヒューレットパッカード社製HP−4284A Precision LCRメーターを用いて半導体用接着フィルムの容量測定を行い下記計算式により比誘電率を算出した。
比誘電率=(容量測定値×フィルムの厚み)/(真空の誘電率×測定面積)
Figure 2006137716
表1から実施例1〜3は誘電率が低く、比較例に対して誘電特性に優れていることが示された。
また、実施例1〜3は溶剤に溶解可能であり、作業性に優れていた。また、実施例1〜3は熱分解温度高く、耐熱性に優れていることが示された。
次に、得られた半導体装置について配線遅延速度を評価した。
実施例1〜3の層間絶縁膜を用いて得られた半導体装置と、この半導体装置と同様な構成でSiO2絶縁膜を有する半導体装置との配線遅延の程度を比較した。評価の基準には、リングオシュレータの発信周波数から換算して求めた信号遅延時間を採用した。両者を比較した結果、本発明で得られた半導体装置では、配線遅延が少なく、約20%の速度の向上があることが確認された。
図1は、本発明の半導体装置の一例を模式的に示す断面図である。
符号の説明
1 半導体基板
2 窒化珪素膜
3 層間絶縁膜
4 ハードマスク層
5 改質処理層
6 バリア層
7 銅配線層
100 半導体装置

Claims (5)

  1. 一般式(1)で表される化合物を含んでなることを特徴とする有機膜。
    Figure 2006137716
    (式(1)中、R1およびR2は、それぞれ独立していて、有機基を示す。式(1)中、X1〜X4は、それぞれ独立していて、水素原子、ハロゲン基または有機基を示す。)
  2. 一般式(1)で表される化合物は、一般式(1)におけるX1〜X4として、少なくとも1つに、炭素−炭素三重結合より構成される基を有するものである、請求項1に記載の有機膜。
  3. 一般式(1)で表される化合物は、一般式(1)におけるX1〜X4として、少なくとも1つに、o−ヒドロキシフェニルアミド構造を有する基を有するものである、請求項1または2に記載の有機膜。
  4. 前記有機膜は、半導体用層間絶縁膜、半導体用保護膜およびエッチング保護膜の中から選ばれるものの一つである請求項1〜3のいずれかに記載の有機膜。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の有機膜を有することを特徴とする半導体装置。
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