JP2006137101A - 空気あばたの消去法およびこの消去法を用いたコンクリート型枠 - Google Patents

空気あばたの消去法およびこの消去法を用いたコンクリート型枠 Download PDF

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明 内田
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Abstract

【課題】コンクリートの打ち込み段階で、コンクリート型枠の表面に接する気泡を除去でき、空気あばたの補修に手間が掛からない空気あばたを消去する技術を提供する。
【手段】コンクリート型枠1を用いてコンクリート3を打設しコンクリート構造物を建設する際に、打設時に巻き込んだコンクリート3中の空気(気泡)4をコンクリート表面より消去する空気あばたの消去法であって、コンクリート3と接するコンクリート型枠1の表面にシリコン系消泡剤2を塗布しておき、打設時に気泡4がコンクリート型枠1の表面に接する際にシリコン系消泡剤2により気泡4の表面張力を低下させて気泡4を消去することを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、コンクリート構造物表面に発生する空気あばたを低減する技術に関するものである。
土木、建築用の基礎部材としてその用途に応じ各種形状のコンクリート製品が用いられている。このコンクリート製品の作製にあたっては、生コンクリート(あるいは自己充填コンクリート(SCC))は水を含み流動性を有するため、成形用の型を使用しており、この型の素材としては堅牢な木製、合成樹脂製、鉄製のものなどが用いられている。
生コンクリートは、セメントと砂や砕石、砂利などの骨材とこれらの練り混ぜ用の水を含有している。成形にあたっては、その生コンクリートを型枠へ投入し、生コンクリートを締め固めるため、バイブレーションをかける。そして、生コンクリートを締め固める際に巻き込んだ空気により気泡が生じる。また、自己充填コンクリートは、振動締固め作業が不要で,自重の作用のみで型枠内に充填されるコンクリートであるが、コンクリート内部に含まれる空気により型枠表面に気泡が生じる。
ところで、コンクリートの養生が終わり型枠を取り外した段階で、コンクリート表面を観察すると、細かな気泡が残存しておりいわゆる空気あばた状態となっていることが多い。これは気泡の排出が充分に行われなかった結果である。
コンクリート表面の空気あばたは、美観を損なうだけでなく、耐久性を低下させたり、塗装の劣化を促進するなど、実用上の大きな問題となっており、その手直しに多大な手間が掛かっていた。そこで、空気あばたの発生を防止するために、従来は、コンクリートのスランプを小さくして打設速度を遅くし、締め固めを十分に行うなどで対応していた。
しかし、締め固めを十分に行う従来の方法では、部材厚の小さいあるいは複雑な形状の構造物のように、締め固め作業が十分に行うことができない(振動締固め作業が困難な)コンクリート構造物の場合、従来の方法では対応できなかった。また、振動締固め作業が困難な箇所に使用される自己充填コンクリートの構造物の場合も、従来の方法では対応できなかった。従って、振動締固め作業が困難な箇所では、脱型後にコンクリート表面をセメントモルタル等で補修する方法に頼っており、その補修に多大な手間が掛かっていた。
本発明は、上記の技術的課題を解決するためになされたもので、コンクリートの打ち込み段階で、コンクリート型枠の表面に接する気泡を除去でき、空気あばたの補修に手間が掛からない空気あばたの消去法およびこの消去法を用いたコンクリート型枠を提供することを技術的課題とする。
本発明は、空気あばたの消去法およびこの方法を用いたコンクリート型枠であり、前述の技術的課題を解決すべく以下のような構成とされている。
すなわち、本発明の空気あばたの消去法は、
コンクリート型枠を用いてコンクリートを打設しコンクリート構造物を建設する際に、打設時に巻き込んだ前記コンクリート中の空気の気泡を前記コンクリート表面より消去する空気あばたの消去法であって、
前記コンクリートと接する前記コンクリート型枠の表面にシリコン系消泡剤を塗布しておき、
打設時に前記気泡が前記コンクリート型枠の表面に接する際に前記シリコン系消泡剤により前記気泡の表面張力を低下させて前記気泡を消去する
ことを特徴とする。
また、本発明の空気あばたの消去法を用いたコンクリート型枠は、
コンクリートを打設してコンクリート構造物を建設する際に用いるコンクリート型枠において、
前記コンクリート型枠は、打設する前記コンクリートと接する表面にシリコン系消泡剤を塗布してあり、
打設時に前記気泡が前記コンクリート型枠の表面に接する際に前記シリコン系消泡剤により前記気泡の表面張力を低下させて前記気泡を消去する
ことを特徴とする。
この構成によれば、空気あばたが問題となるコンクリート型枠の表面にシリコン系消泡剤を塗布したことにより、シリコン系消泡剤が、コンクリート型枠の表面に接するコンクリート中の気泡に作用し、気泡の表面張力を著しく低下させる。この結果、気泡がコンクリート型枠の表面で消去され、コンクリート型枠の表面の空気あばたが解消される。
また、本発明の技術的思想は、二次製品をはじめとして、コンクリートのすべての用途にて適用できる。特にSCC(自己充填コンクリート)は空気の巻き込みが激しいことから、巻き込み空気が多く発生し空気あばたの対応に苦慮していたがこれが解消される。
以上説明したように、本発明は、コンクリートの打ち込み段階で、コンクリート型枠の表面に接する気泡を除去でき、空気あばたの補修に手間が掛からない空気あばたの消去法およびこの消去法を用いたコンクリート型枠を提供できる。
以下に図面を参照して、この発明を実施するための最良の形態を例示的に詳しく説明する。なお、この実施の形態では、コンクリート型枠を用いてSCC(自己充填コンクリート)を打設しコンクリート構造物を建設する際に、前記自己充填コンクリート中に巻き込んだ空気を前記コンクリート表面より消去する空気あばたの消去法として説明する。かかる自己充填コンクリートは、通常のコンクリートに添加剤を加え、コンクリートが自重の作用のみで型枠内に行き渡るものをいい、締め固め作業をしなくても確実にコンクリート打設を行うことが可能なものをいう。
まず、コンクリート型枠を説明する。
コンクリート型枠は、図1に示すように、型枠本体1と、型枠本体1が自己充填コンクリート3と接する面に塗布されたシリコン系消泡剤2と、からなる。
なお、型枠本体1の型の素材としては堅牢な木製、合成樹脂製、鉄製などのものが用いられている。また、シリコン系消泡剤2は、空気の表面張力を低下させる機能を有する。
次に、空気あばたの消去法を説明する。
すなわち、コンクリート型枠を用いて自己充填コンクリート3を打設する。すると、図1に示すように、自己充填コンクリート3内の空気がコンクリート型枠側に向かって上方に移動する。空気は、上方に移動する際に空気同士合わさって表面張力により細かな気泡4となる。
しかし、型枠本体1には、自己充填コンクリート3と接する表面にシリコン系消泡剤2が塗布してあるので、シリコン系消泡剤2が、コンクリート型枠の表面に接する自己充填コンクリート中の気泡4に作用し、気泡の表面張力を著しく低下させる。この結果、気泡4がシリコン系消泡剤2に接した時点で消去され、コンクリート型枠の表面の空気あばたが解消される。このように、空気の巻き込みが激しいと言われている自己充填コンクリートを用いても、空気あばたが容易に解消されるので、従来のように空気あばたの対応に苦慮しなくてすむ。
この実施の形態では、振動締固め作業が不要な自己充填コンクリート3を打設しコンクリート構造物を建設する場合を説明したが、本発明の技術的思想は、二次製品をはじめとして、コンクリートのすべての用途にて適用できる。例えば、通常の生コンクリートを打設しコンクリート構造物を建設する場合は、次のようになる。
すなわち、コンクリート型枠を用いて生コンクリートを打設する。そして、打設した生コンクリートに対し、内部振動機(バイブレータ)や型枠振動機(バイブレータ)を用いて締め固めを行う。すると、生コンクリート内の空気がコンクリート型枠側に向かって上方に移動する。空気は、上方に移動する際に空気同士合わさって表面張力により気泡となる。
しかし、コンクリート型枠には、生コンクリートと接する表面にシリコン系消泡剤が塗布してあるので、生コンクリートを締め固める際の振動が、シリコン系消泡剤に作用してこれに接する生コンクリート中の気泡の表面張力を著しく低下させる。この結果、巻き込んだ気泡がシリコン系消泡剤2に接した時点で消去され、コンクリート型枠の表面の空気あばたの発生が低減できる。
本発明の空気あばたの消去法を用いた型枠を示す断面図である。
符号の説明
1 枠本体
2 シリコン系消泡剤
3 コンクリート(自己充填コンクリート)
4 気泡(空気)

Claims (2)

  1. コンクリート型枠を用いてコンクリートを打設しコンクリート構造物を建設する際に、打設時に巻き込んだ前記コンクリート中の空気の気泡を前記コンクリート表面より消去する空気あばたの消去法であって、
    前記コンクリートと接する前記コンクリート型枠の表面にシリコン系消泡剤を塗布しておき、
    打設時に前記気泡が前記コンクリート型枠の表面に接する際に前記シリコン系消泡剤により前記気泡の表面張力を低下させて前記気泡を消去する
    ことを特徴とする空気あばたの消去法。
  2. コンクリートを打設してコンクリート構造物を建設する際に用いるコンクリート型枠において、
    前記コンクリート型枠は、打設する前記コンクリートと接する表面にシリコン系消泡剤を塗布してあり、
    打設時に前記気泡が前記コンクリート型枠の表面に接する際に前記シリコン系消泡剤により前記気泡の表面張力を低下させて前記気泡を消去する
    ことを特徴とする空気あばたの消去法を用いたコンクリート型枠。
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