JP2006136908A - 鋳枠清掃装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】鋳型造型ラインにおいて鋳枠表面に付着した鋳物砂を除去する鋳枠清掃装置を提供する。
【解決手段】鋳型造型ラインで用いる鋳枠2の表面に付着する鋳物砂を除去する鋳枠清掃装置1であって、鋳型造型ラインの一部である解枠ラインの鋳枠搬送ローラフレーム4上に設置された保持具10と、該保持具10に軸を介して保持された1個又は複数個のカップ型のワイヤブラシ9とを具備する。また、前記保持具10にカップ型のワイヤブラシ9と鋳枠2との接触状態を一定に保つための調整機構を具備する。さらに、前記保持具が傾倒及び復帰が可能である。
【選択図】図3
【解決手段】鋳型造型ラインで用いる鋳枠2の表面に付着する鋳物砂を除去する鋳枠清掃装置1であって、鋳型造型ラインの一部である解枠ラインの鋳枠搬送ローラフレーム4上に設置された保持具10と、該保持具10に軸を介して保持された1個又は複数個のカップ型のワイヤブラシ9とを具備する。また、前記保持具10にカップ型のワイヤブラシ9と鋳枠2との接触状態を一定に保つための調整機構を具備する。さらに、前記保持具が傾倒及び復帰が可能である。
【選択図】図3
Description
本発明は、鋳枠の表面を清掃する装置に関する。
従来、鋳型造型ラインにおいて、ゴム板、ウレタン板、バネ付き鉄板等で搬送中の鋳枠に付着した鋳物砂をかき落とす装置は公知である(例えば、特許文献1参照)。
しかし、この装置は鋳枠の上下面などの加工面等、平坦な面に付着した鋳物砂の除去を目的としているため、浮き出し文字等を施した凹凸面の鋳物砂を除去できないという問題があった。
本発明は、上記の問題に鑑みて成されたもので、凹凸面を有する鋳枠表面に付着した鋳物砂を除去する鋳枠清掃装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために本発明における鋳枠清掃装置は、鋳型造型ラインで用いる鋳枠の表面に付着する鋳物砂を除去する鋳枠清掃装置であって、鋳型造型ラインの一部である解枠ラインの鋳枠搬送ローラフレーム上に設置された保持具と、該保持具に軸を介して保持された1個又は複数個のカップ型のワイヤブラシと、を具備することを特徴とする。
また、上記の目的を達成するために本発明における鋳枠清掃装置は、前記保持具にカップ型のワイヤブラシと鋳枠との接触状態を一定に保つための調整機構を具備したことを特徴とする。さらに、前記保持具が傾倒及び復帰が可能であることを特徴とする。
また、前記カップ型のワイヤブラシは鋳枠との摩擦抵抗により回転することを特徴とする。
なお、本発明において付着した鋳物砂を除去するとしているが、堆積した鋳物砂、固着した鋳物砂なども除去の対象である。また、鋳物砂とは、例えば、生砂や自硬性砂などが挙げられる。
本発明によれば、従来の板状のスクレーパに比べ、浮き出し文字等の凹凸がある鋳枠表面に付着した鋳物砂を除去することができる。
さらに、搬送途中の鋳型に対し、固定のワイヤブラシで清掃すると常に一方向からワイヤブラシに接触抵抗がかかるため、短時間でワイヤブラシのワイヤが一方向に曲がって戻らなくなることがあるが、本発明はブラシが回転するので鋳枠に当たるブラシの向きが常に変わりブラシが一方向に曲がることが少なくなるため、ブラシの寿命が長くなりブラシ交換が少なくなる。という利点がある。
さらに、搬送途中の鋳型に対し、固定のワイヤブラシで清掃すると常に一方向からワイヤブラシに接触抵抗がかかるため、短時間でワイヤブラシのワイヤが一方向に曲がって戻らなくなることがあるが、本発明はブラシが回転するので鋳枠に当たるブラシの向きが常に変わりブラシが一方向に曲がることが少なくなるため、ブラシの寿命が長くなりブラシ交換が少なくなる。という利点がある。
以下、本発明を実施するための最良の形態を説明する。本発明は、鋳型造型ラインの一部である解枠ラインの鋳枠搬送ローラフレーム上に設置された保持具と、該保持具に軸を介して保持された1個又は複数個のカップ型のワイヤブラシを使用して鋳枠の凹凸面等鋳枠表面に付着した鋳物砂を効率的に除去することを特徴とする。
本発明に使用するカップ型のワイヤブラシとは、多数のワイヤを束ねて、全体としてカップ型にしたブラシであって、カップ底面中心に軸が取り付けられたものをいう。形状、材質等は問わない。
以下、図面に基づき実施例を説明する。
図1に示すように、本鋳枠清掃装置1は解枠ラインの鋳枠搬送ローラフレーム4上に設置される。具体的には、図示しない造型機に空の鋳枠2を搬入する前工程部分である鋳型抜き出し装置3の直後に設けられる。
また、鋳枠に付着した鋳物砂は、鋳枠清掃装置1により除去され、該鋳型抜き出し装置3にて鋳枠2より抜き出された鋳型とともに、鋳型抜き出し装置3下方のシェイクアウトマシン5に回収される。
図1に示すように、本鋳枠清掃装置1は解枠ラインの鋳枠搬送ローラフレーム4上に設置される。具体的には、図示しない造型機に空の鋳枠2を搬入する前工程部分である鋳型抜き出し装置3の直後に設けられる。
また、鋳枠に付着した鋳物砂は、鋳枠清掃装置1により除去され、該鋳型抜き出し装置3にて鋳枠2より抜き出された鋳型とともに、鋳型抜き出し装置3下方のシェイクアウトマシン5に回収される。
図2から図4により、鋳枠清掃装置1の構成を説明する。図2及び図3において、各図の左側の状態は鋳枠清掃時を、右側の状態はブラシ交換時を示す。
図2から図4において、鋳枠清掃装置1は鋳枠2の表面を清掃するブラシ部と、ブラシ部を保持するためのフレーム部より構成されている。
図2から図4において、鋳枠清掃装置1は鋳枠2の表面を清掃するブラシ部と、ブラシ部を保持するためのフレーム部より構成されている。
まず、図2及び図3より、フレーム部は解枠ラインの鋳枠搬送ローラフレーム4上に設置された下部取付フレーム6とこの下部取付フレーム6と蝶番7によって連結された上部取付フレーム8と、から構成されている。
次に、図2及び図4より、ブラシ部は鋳枠面を外力により回転しながら清掃するカップ型のワイヤブラシ9と、カップ型のワイヤブラシ9を保持する保持具10と、保持具10を前記上部取付フレーム8に取り付ける取付ボルト11と、から構成されている。カップ型のワイヤブラシ9はブラシ本体に構成されている軸12を保持具10のボス穴13に通し、ストッパ14にて抜けを防止する。保持具10に保持されたカップ型のワイヤブラシ9は、軸12を回転中心として外力にて自由に回転できるようになる。
なお、本実施例では保持具10には2カ所のボス穴13が開いており、2個のカップ型のワイヤブラシ9が取り付けられているが、鋳枠2の清掃範囲の状況によりカップ型のワイヤブラシ9の取付数は1個でも2個以上でもよい。
次に、図2及び図4より、ブラシ部は鋳枠面を外力により回転しながら清掃するカップ型のワイヤブラシ9と、カップ型のワイヤブラシ9を保持する保持具10と、保持具10を前記上部取付フレーム8に取り付ける取付ボルト11と、から構成されている。カップ型のワイヤブラシ9はブラシ本体に構成されている軸12を保持具10のボス穴13に通し、ストッパ14にて抜けを防止する。保持具10に保持されたカップ型のワイヤブラシ9は、軸12を回転中心として外力にて自由に回転できるようになる。
なお、本実施例では保持具10には2カ所のボス穴13が開いており、2個のカップ型のワイヤブラシ9が取り付けられているが、鋳枠2の清掃範囲の状況によりカップ型のワイヤブラシ9の取付数は1個でも2個以上でもよい。
さらに、前記カップ型のワイヤブラシ9の摩耗状況に合わせて、ブラシ9と鋳枠2との接触状態を一定に保つための調整機構として保持具10と上部取付フレーム8との取付距離を調整する機能を前記取付ボルト11に付加した。
次に、実施例に用いた鋳枠清掃装置の作用について説明する。図1において、解枠ラインの鋳枠搬送ローラフレーム4上を鋳型抜き出し装置3により鋳型を抜き出された空の鋳枠2が搬送されてくる。鋳枠2には、図3に示すように、端部及び浮き出し文字等の凸部15があるため、鋳枠2を搬送中にカップ型のワイヤブラシ9がその凸部15に平滑な面より大きく接触することにより摩擦抵抗が発生し、カップ型のワイヤブラシ9に軸12を回転中心として自転させる外力が発生する。
この外力によるブラシ9の回転によって、鋳枠の凸部15等に付着した鋳物砂を強力に除去することができる。また、ブラシが回転するために鋳枠に当たるブラシの向きが常に変わりブラシが一方向に曲がることが少なくなる。
この外力によるブラシ9の回転によって、鋳枠の凸部15等に付着した鋳物砂を強力に除去することができる。また、ブラシが回転するために鋳枠に当たるブラシの向きが常に変わりブラシが一方向に曲がることが少なくなる。
次に、本実施例のカップ型のワイヤブラシ9の交換について説明する。図2及び図3において、カップ型のワイヤブラシ9の交換方法は、鋳枠清掃装置1の下部取付フレーム6と上部取付フレーム8を固定している固定ボルト16を取り外し、上部取付フレーム8を蝶番7を中心に図のように回転させることにより、容易に作業を行うことができる。このように蝶番7を使うことによりカップ型のワイヤブラシ9の傾倒及び復帰が可能となる。
本実施例では、下部取付フレーム6と上部取付フレーム8の固定方法として、固定ボルト16を使用しているが、アジャストファスナー等の別の固定方法でも良い。
本実施例では、下部取付フレーム6と上部取付フレーム8の固定方法として、固定ボルト16を使用しているが、アジャストファスナー等の別の固定方法でも良い。
本発明の鋳枠清掃装置は、生砂造型ラインや自硬性造型ライン等、鋳枠を使用する造型ラインに広く使われることはいうまでもない。
1 鋳枠清掃装置
2 鋳枠
4 鋳枠搬送ローラフレーム
6 下部取付フレーム
7 蝶番
8 上部取付フレーム
9 カップ型のワイヤブラシ
10 保持具
11 取付ボルト
2 鋳枠
4 鋳枠搬送ローラフレーム
6 下部取付フレーム
7 蝶番
8 上部取付フレーム
9 カップ型のワイヤブラシ
10 保持具
11 取付ボルト
Claims (5)
- 鋳型造型ラインで用いる鋳枠の表面に付着する鋳物砂を除去する鋳枠清掃装置であって、該鋳型造型ラインの一部である解枠ラインの鋳枠搬送ローラフレーム上に設置された保持具と、該保持具に軸を介して保持された1個又は複数個のカップ型のワイヤブラシと、を具備することを特徴とする鋳枠清掃装置。
- 前記保持具に前記カップ型のワイヤブラシと鋳枠との接触状態を一定に保つための調整機構を具備したことを特徴とする請求項1に記載の鋳枠清掃装置。
- 前記保持具が傾倒及び復帰が可能であることを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の鋳枠清掃装置。
- 前記カップ型のワイヤブラシは鋳枠との摩擦抵抗により回転することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の鋳枠清掃装置。
- 鋳型造型ラインで用いる鋳枠の表面に付着する鋳物砂を除去する鋳枠清掃装置であって、該鋳型造型ラインの一部である解枠ラインの鋳枠搬送ローラフレーム上に設置された保持具と、該保持具に軸を介して保持された1個又は複数個のカップ型のワイヤブラシと、前記保持具に前記カップ型のワイヤブラシと鋳枠との接触状態を一定に保つための調整機構を具備し、
前記保持具が傾倒及び復帰が可能であり、前記カップ型のワイヤブラシは鋳枠との摩擦抵抗により回転することを特徴とする鋳枠清掃装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004327188A JP2006136908A (ja) | 2004-11-11 | 2004-11-11 | 鋳枠清掃装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006136908A true JP2006136908A (ja) | 2006-06-01 |
Family
ID=36618042
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JP2004327188A Pending JP2006136908A (ja) | 2004-11-11 | 2004-11-11 | 鋳枠清掃装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN102847920A (zh) * | 2012-04-18 | 2013-01-02 | 河南省金太阳铸造有限公司 | 一种铸件清砂机 |
CN107457202A (zh) * | 2017-08-23 | 2017-12-12 | 惠州市正耀科技有限公司 | 一种应用于建筑领域的螺杆清灰机 |
CN110434298A (zh) * | 2019-08-14 | 2019-11-12 | 湖南省品源机械制造有限公司 | 一种翻砂模套箱系统 |
CN113441445A (zh) * | 2021-07-29 | 2021-09-28 | 重庆众异特巧匠模具科技有限公司 | 一种轮毂模具的保养维护装置 |
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2004
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CN102847920B (zh) * | 2012-04-18 | 2014-05-14 | 河南省金太阳铸造有限公司 | 一种铸件清砂机 |
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