JP2006136091A - 多出力電源装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】1つのダイオードを追加するのみで、直流出力の経路に短絡が生じたときの直流出力の経路の開閉を行うトランジスタの発熱を防止する。
【解決手段】エミッタに第1の直流電源DC1が導かれ、コレクタから第1の直流出力PON1を送出するトランジスタQ4と、コレクタが抵抗R7を介してトランジスタQ4のベースに接続され、ベースには抵抗R1を介して制御信号CNが導かれ、エミッタが接地されたトランジスタQ1と、コレクタに第2の直流電源DC2が導かれ、ベースには抵抗R2を介して第1の直流出力PON1が導かれ、エミッタから第2の直流出力PON2を送出するトランジスタQ2とを備えた構成において、アノードがトランジスタQ1のベースに接続され、カソードがトランジスタQ2のエミッタに接続されたダイオードD2を備えている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、マイクロコンピュータ等から出力される制御信号に従って複数種の直流出力の電圧が、それぞれに対応する電圧と0Vとに変化する多出力電源装置に係り、より詳細には、直流出力の経路に短絡が生じたときの素子の保護を行う多出力電源装置に関するものである。
複数種の電圧の直流出力を送出可能であるとともに、マイクロコンピュータからの出力によって、直流出力のオンオフを可能にしたスイッチング電源の1つに、図3に示す構成の電源がある。この構成においては、トランジスタQ1は、制御信号CNがHレベルとなるときにはオンとなり、Lレベルとなるときにはオフとなる。また、トランジスタQ4は、トランジスタQ1がオンとなるときには、ベース電流が流れてオンになり、トランジスタQ1がオフとなるときには、ベース電流が0となってオフになる。このため、トランジスタQ4のコレクタから送出される第1の直流出力PON1は、制御信号CNがHレベルとなるときには所定電圧(例えば、9V)になり、制御信号CNがLレベルになるときには0Vになる。また、トランジスタQ2は、第1の直流出力PON1が9Vになるときにはオンになり、第1の直流出力PON1が0Vになるときにはオフになる。このため、第2の直流出力PON2の電圧は、制御信号CNがHレベルとなって、第1の直流出力PON1が9Vとなるときには、所定電圧(例えば、3.3V)となり、制御信号CNがLレベルとなって、第1の直流出力PON1が0Vとなるときには、0Vとなる。
なお、上記した構成においては、第2の直流出力PON2に短絡が生じると、エミッタホロワとして動作しているトランジスタQ2に過大な電流が流れ、トランジスタQ2の破壊を招く恐れがある。図4は、エミッタホロワとして動作する出力用トランジスタの出力経路に短絡が生じたとき、出力用トランジスタの保護を行う従来技術を示している(第1の従来技術とする)。すなわち、この技術では、エミッタホロワとして動作するトランジスタQ21のベースにエミッタが接続され、コレクタが接地されたトランジスタQ22を設けている。また、アノードがトランジスタQ22のベースに接続され、カソードがトランジスタQ21のエミッタに接続されたショットキーダイオード(以下では、ダイオードと称する)D21を設けている。このため、出力経路に短絡が生じたときには、ダイオードD21を介してトランジスタQ22にベース電流が流れる。従って、トランジスタQ22に電流が流れ、トランジスタQ21のベース電位を引き下げる。その結果、トランジスタQ21のエミッタ電流(出力電流)が減少するので、トランジスタQ21の破壊が防止される(例えば、特許文献1参照)。
また、図5に示す技術が提案されている(第2の従来技術とする)。すなわち、この技術では、直流出力P31の電圧が所定電圧(ツェナーダイオードD32により定まる電圧)より高いときにはオンとなり、低くなるときにはオフとなるトランジスタQ31を設けている。このため、直流出力P31の出力経路に不具合が生じて、直流出力P31の電圧が所定電圧より低くなるときには、トランジスタQ32もオフになる。また、抵抗R31の値については、充分に高い値に設定されており、抵抗R31を流れる電流のみでは、トランジスタQ33のベースを充分に駆動できないようにしている。従って、直流出力P31の経路に短絡、等の不具合が生じ、トランジスタQ32がオフするときでは、トランジスタQ33に流れる電流は、少ない値に抑制され、トランジスタQ33の破壊が防止される。なお、ダイオードD32を省略した構成についても、併せて開示されている(例えば、特許文献2参照)。
特開平7−263970号公報 実開平3−110524号公報
しかしながら、第1の従来技術を用いる場合には、ダイオードD21とトランジスタQ22との2つの素子を必要とする。このため、素子数の増加を招くことになる。また、第2の従来技術は、保護を行わないときの構成(抵抗R31に流れる電流によって、トランジスタQ33を充分に駆動できるようにした構成)と比較すると、ダイオードD32を省略した構成とするときでも、トランジスタQ31とトランジスタQ32、および、少数の抵抗の追加を必要とする。従って、素子数の大幅な増加を招くことになる。
本発明は、上記の問題点を解決するため創案されたものであり、その目的は、2つのダイオードを追加するのみで、2つの直流出力のそれぞれの経路の開閉を行うトランジスタの、直流出力の経路に短絡が生じたときの発熱を防止することのでき、且つ、直流出力の経路に短絡が生じたとき、経路の開閉を行うトランジスタの発熱を防止するときにも、回路の動作が不安定となることを防止することのできる多出力電源装置を提供することにある。
また本発明の目的は、第1の直流出力のオンオフを行うPNPトランジスタと、ベースに抵抗を介して制御信号が導かれ、制御信号に従ってPNPトランジスタのオンオフを制御する第1のNPNトランジスタと、コレクタに直流電源が導かれ、ベースには抵抗を介して第1の直流出力が導かれ、エミッタから第2の直流出力を送出する第2のNPNトランジスタとを備えた構成において、アノードが第1のNPNトランジスタのベースに接続され、カソードが第2のNPNトランジスタのエミッタに接続されたダイオードを備えることにより、1つのダイオードを追加するのみで、直流出力の経路に短絡が生じたときの直流出力の経路の開閉を行うトランジスタの発熱を防止することのできる多出力電源装置を提供することにある。
また上記目的に加え、第1のNPNトランジスタのエミッタを接地レベルに導く経路にエミッタ抵抗を挿入することにより、直流出力の経路に短絡が生じるとき、経路の開閉を行うトランジスタの発熱を防止するときにも、回路の動作が不安定となることを防止することのできる多出力電源装置を提供することにある。
上記の課題を解決するため、本発明に係る多出力電源装置は、第1の直流電源と第2の直流電源とを生成する電源回路部と、エミッタに第1の直流電源が導かれ、コレクタから第1の直流出力を送出するPNPトランジスタと、コレクタが電流制限抵抗を介してPNPトランジスタのベースに接続され、ベースには第1のベース抵抗を介して制御信号が導かれ、エミッタが接地レベルに導かれた第1のNPNトランジスタと、コレクタに第2の直流電源が導かれ、ベースには第2のベース抵抗を介して第1の直流出力が導かれ、エミッタから第2の直流出力を送出する第2のNPNトランジスタと、第1の直流出力を動作電源として所定電圧に安定化された基準電圧を生成する基準電圧回路と、コレクタに第1の直流電源が導かれ、ベースには前記基準電圧が導かれ、エミッタから第3の直流出力を送出する第3のNPNトランジスタとを備えた多出力電源装置に適用している。そして、アノードが第1のNPNトランジスタのベースに接続され、カソードが第2のNPNトランジスタのエミッタに接続された第1のダイオードと、アノードが第1のNPNトランジスタのベースに接続され、カソードが第3のNPNトランジスタのエミッタに接続された第2のダイオードとを備え、第1のNPNトランジスタのエミッタを接地レベルに導く経路にエミッタ抵抗を挿入している。
すなわち、第2あるいは第3の直流出力の経路に短絡が生じるときには、第1のNPNトランジスタのベースは、第1あるいは第2のダイオードを介して接地される。従って、第1のNPNトランジスタはオフ状態となる。このため、PNPトランジスタがオフとなり、第1の直流出力が0Vとなるので、第2および第3のNPNトランジスタはオフとなる。つまり、第2あるいは第3の直流出力の経路に短絡が生じるときには、第2および第3のNPNトランジスタの双方に電流が流れなくなる。また、第1のNPNトランジスタのベースが第1あるいは第2のダイオードを介して接地された状態となるとき、第1のNPNトランジスタのコレクタに流れる電流は、エミッタ抵抗がないときでは、第1のベース抵抗の値を大きくしないと、充分に少ない値に抑制されない。つまり、PNPトランジスタをオフに近似した状態に設定することができず、第2および第3のNPNトランジスタがオフにならない。しかし、エミッタ抵抗を挿入するときでは、第1のベース抵抗を大きくしなくても、第1のNPNトランジスタのコレクタ電流を微少な値に抑制することができる。つまり、第1のベース抵抗の値を大きくしなくても、短絡時には、PNPトランジスタをオフに近似した状態とすることができ、第2および第3のNPNトランジスタがオフになる。
また本発明に係る多出力電源装置は、第1の直流電源と第2の直流電源とを生成する電源回路部と、エミッタに第1の直流電源が導かれ、コレクタから第1の直流出力を送出するPNPトランジスタと、コレクタが電流制限抵抗を介してPNPトランジスタのベースに接続され、ベースには第1のベース抵抗を介して制御信号が導かれ、エミッタが接地レベルに導かれた第1のNPNトランジスタと、コレクタに第2の直流電源が導かれ、ベースには第2のベース抵抗を介して第1の直流出力が導かれ、エミッタから第2の直流出力を送出する第2のNPNトランジスタとを備えた多出力電源装置に適用している。そして、アノードが第1のNPNトランジスタのベースに接続され、カソードが第2のNPNトランジスタのエミッタに接続された第1のダイオードを備えている。
すなわち、第2の直流出力の経路に短絡が生じるときには、第1のNPNトランジスタのベースは、第1のダイオードを介して接地される。従って、第1のNPNトランジスタはオフ状態となる。このため、PNPトランジスタがオフとなり、第1の直流出力が0Vとなるので、第2のNPNトランジスタはオフとなる。つまり、第2の直流出力の経路に短絡が生じるときには、第2のNPNトランジスタに電流が流れなくなる。
また、上記構成に加え、第1のNPNトランジスタのエミッタを接地レベルに導く経路にエミッタ抵抗を挿入している。すなわち、第1のNPNトランジスタのベースが第1のダイオードを介して接地された状態となるとき、第1のNPNトランジスタのコレクタに流れる電流は、エミッタ抵抗がないときでは、第1のベース抵抗の値を大きくしないと、充分に少ない値に抑制されない。つまり、PNPトランジスタをオフに近似した状態に設定することができず、第2のNPNトランジスタがオフにならない。しかし、エミッタ抵抗を挿入するときでは、第1のベース抵抗を大きくしなくても、第1のNPNトランジスタのコレクタ電流を微少な値に抑制することができる。つまり、第1のベース抵抗の値を大きくしなくても、短絡時には、PNPトランジスタをオフに近似した状態とすることができ、第2のNPNトランジスタがオフになる。
本発明によれば、第2あるいは第3の直流出力の経路に短絡が生じるときには、第1のNPNトランジスタのベースは、第1あるいは第2のダイオードを介して接地される。従って、第1のNPNトランジスタはオフ状態となる。このため、PNPトランジスタがオフとなり、第1の直流出力が0Vとなるので、第2のNPNトランジスタと第3のNPNトランジスタとはオフとなる。つまり、第2の直流出力の経路、あるいは、第3の直流出力の経路に短絡が生じるときには、第2のNPNトランジスタと第3のNPNトランジスタとの双方に電流が流れなくなる。また、第1のベース抵抗の値を大きくしなくても、第2あるいは第3の直流出力の経路の短絡時には、PNPトランジスタをオフに近似した状態とすることができ、第2および第3のNPNトランジスタがオフになる。このため、2つのダイオードを追加するのみで、2つの直流出力のそれぞれの経路の開閉を行うトランジスタの、直流出力の経路に短絡が生じたときの発熱を防止することができ、且つ、直流出力の経路に短絡が生じたとき、経路の開閉を行うトランジスタの発熱を防止するときにも、回路の動作が不安定となることを防止することができる。
また本発明によれば、第2の直流出力の経路に短絡が生じるときには、第1のNPNトランジスタのベースは、第1のダイオードを介して接地される。従って、第1のNPNトランジスタはオフ状態となる。このため、PNPトランジスタがオフとなり、第1の直流出力が0Vとなるので、第2のNPNトランジスタはオフとなる。つまり、第2の直流出力の経路に短絡が生じるときには、第2のNPNトランジスタに電流が流れなくなるので、1つのダイオードを追加するのみで、直流出力の経路に短絡が生じたときの直流出力の経路の開閉を行うトランジスタの発熱を防止することができる。
また、さらに、第1のNPNトランジスタのエミッタを接地レベルに導く経路にエミッタ抵抗を挿入している。従って、第1のベース抵抗の値を大きくしなくても、第2の直流出力の経路の短絡時には、PNPトランジスタをオフに近似した状態とすることができ、第2のNPNトランジスタがオフになるので、直流出力の経路に短絡が生じる場合に経路の開閉を行うトランジスタの発熱を防止するときにも、回路の動作が不安定となることを防止することができる。
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。
図1は、本発明に係る多出力電源装置の一実施形態の電気的接続を示す回路図であり、DVDレコーダ等のAV機器に適用した場合を示している。なお、図3に示す従来技術と同一となる素子には、図3における符号と同一符号を付与している。
本実施形態は、大別すると、多出力電源装置1、マイクロコンピュータ(以下では、マイコンと称する)2、および、負荷回路3を備えている。負荷回路3は、AV機器(例えば、DVDレコーダ等)として要求される各種の動作を実行する。マイコン2は、双方向に接続された負荷回路3から出力される種々の信号に基づいて、負荷回路3の動作を制御する。
多出力電源装置1は、第1〜第3の直流出力PON1〜PON3を負荷回路3に送出する(その他の電圧の直流出力も送出するが、その他の電圧の直流出力については、図示が省略されている。また、第1の直流電源DC1や第2の直流電源DC2も負荷回路3に送出するが、この経路についても図示が省略されている)。なお、第1〜第3の直流出力PON1〜PON3については、制御信号CNが電源オンを示すHレベルとなるときには、第1の直流出力PON1は9V、第2の直流出力PON2は3.3V、第3の直流出力PON3は5Vとなる。また、制御信号CNが電源オフを示すLレベルとなるときには、第1〜第3の直流出力PON1〜PON3は0Vとなる。
多出力電源装置1は、詳細には、電源回路部5、4つのトランジスタQ1〜Q4、3つのダイオードD2〜D4、7つの抵抗R1〜R7を備えている。電源回路部5は、RCC方式のスイッチング電源となっていて、9Vに安定化された第1の直流電源DC1と、3.3Vに安定化された第2の直流電源DC2とを生成して出力する。このため、スイッチング回路11、トランスT1、誤差検出回路12、フォトカプラ13、ダイオードD11,D12、コンデンサC11,C12を備えている。
ダイオードD11とコンデンサC11とは、二次コイルL21の出力を整流平滑して、第1の直流電源DC1を生成する。ダイオードD12とコンデンサC12とは、二次コイルL22の出力を整流平滑して、第2の直流電源DC2を生成する。誤差検出回路12は、第2の直流電源DC2の電圧誤差を検出し、フォトカプラ13を介して、検出した電圧誤差をスイッチング回路11に帰還する。スイッチング回路11は、フォトカプラ13を介して帰還された電圧誤差に基づき、一次コイルL11に流れる電流をスイッチングすることによって、第2の直流電源DC2の電圧を3.3Vに安定化する(L12は、補助コイルを示している)。
PNPトランジスタQ4(以下では、トランジスタQ4と称する)のエミッタには第1の直流電源DC1が導かれており、そのコレクタは、第1の直流出力PON1の出力点として、負荷回路3に導かれている。また、トランジスタQ4のエミッタとベースとの間には、ベース電位をエミッタ電位に引き上げる抵抗R4が接続されている。また、トランジスタQ4のベースは、トランジスタQ4のベース電流を制限する電流制限抵抗R7を介して、第1のNPNトランジスタQ1(以下では、トランジスタQ1と称する)のコレクタに接続されている。
トランジスタQ1のベースには、ベース電流を制限する第1のベース抵抗R1を介して、マイコン2から送出される制御信号CNが導かれている。また、制御信号CNを第1のベース抵抗R1に導く経路と接地レベルとの間には、前記経路のインピーダンスの上昇を制限する抵抗R5が接続されている。また、トランジスタQ1のエミッタと接地レベルとの間には、エミッタ抵抗R3が挿入されている。
第2のNPNトランジスタQ2(以下では、トランジスタQ2と称する)のコレクタには第2の直流電源DC2が導かれており、トランジスタQ2のベースには、第2のベース抵抗R2を介して、第1の直流出力PON1が導かれている。また、トランジスタQ2のエミッタは、第2の直流出力PON2の出力点として、負荷回路3に導かれている。
第3のNPNトランジスタQ3(以下では、トランジスタQ3と称する)のコレクタには第1の直流電源DC1が導かれており、トランジスタQ3のベースには、ツェナーダイオードD4のカソードが接続されている。また、ツェナーダイオードD4のカソードには、抵抗R6を介して、第1の直流出力PON1が導かれている。また、ツェナーダイオードD4のアノードは接地されている(抵抗R6とツェナーダイオードD4とは、トランジスタQ3のベースに導かれる5.6Vの基準電圧を生成する基準電圧回路6を構成している)。また、トランジスタQ3のエミッタは、第3の直流出力PON3の出力点として、負荷回路3に導かれている。
そして、トランジスタQ1のベースには第1のダイオードD2(以下では、ダイオードD2と称する)のアノードが接続され、ダイオードD2のカソードは、トランジスタQ2のエミッタに接続されている。また、トランジスタQ1のベースには第2のダイオードD3(以下では、ダイオードD3と称する)のアノードが接続され、ダイオードD3のカソードは、トランジスタQ3のエミッタに接続されている。
上記構成からなる実施形態の動作を説明する。
商用電源を整流平滑して得られた一次側直流源DCinがスイッチング回路11に供給されると、電源回路部5は、9Vの第1の直流電源DC1と3.3Vの第2の直流電源DC2とを生成し、出力する。第2の直流電源DC2が3.3Vになると、マイコン2は所定動作を実行する。所定動作の実行を開始したときには、マイコン2は、制御信号CNのレベルを、電源オフを示すLレベルにする。
制御信号CNのレベルがLレベルであるときには、トランジスタQ1はオフとなる。トランジスタQ1がオフのときには、トランジスタQ4のベース電流が0となって、トランジスタQ4もオフとなる。従って、第1の直流出力PON1の電圧は0Vになる。第1の直流出力PON1の電圧が0Vであるときには、トランジスタQ2のベース電圧も0Vとなるので、トランジスタQ2はオフとなり、第2の直流出力PON2の電圧も0Vとなる。また、第1の直流出力PON1の電圧が0Vであるときには、トランジスタQ3のベース電圧も0Vとなるので、第3の直流出力PON3の電圧も0Vとなる。
上記状態において、図示されないリモートコントローラに電源オンの指示が入力されると、マイコン2は、制御信号CNをHレベルにする。制御信号CNがHレベルになると、トランジスタQ1がオン状態となり、トランジスタQ4にベース電流が流れる。従って、トランジスタQ4もオン状態となる。その結果、第1の直流出力PON1の電圧は、所定の電圧である9Vとなる。第1の直流出力PON1が9Vになると、トランジスタQ2に充分なベース電流が流れるので、トランジスタQ2もオンとなる。このため、第2の直流出力PON2の電圧は3.3Vとなる。
また、第1の直流出力PON1が9Vになると、基準電圧回路6は、5.6Vに安定化された基準電圧を生成して、トランジスタQ3のベースに供給する。このため、第3の直流出力PON3の電圧は、安定化された5Vとなる。従って、負荷回路3には、第1の直流出力PON1の9V、第2の直流出力PON2の3.3V、第3の直流出力PON3の5Vが供給される。このため、負荷回路3は、マイコン2からの指示に対応した動作を実行可能な状態に移行する。
上記した状態において、例えば、第2の直流出力PON2の経路に、接地レベルへの短絡が生じたとする。このときでは、ダイオードD2のカソードが接地されることになるので、ダイオードD2には、制御信号CNのHレベル時の電圧と、第1のベース抵抗R1の値とにより定まる電流が流れる。このとき、トランジスタQ1のコレクタに流れる電流の大きさ、および、エミッタ抵抗R3の作用について、図2を参照しつつ説明する。
図2は、カレントミラーを示しており、トランジスタQ8のエミッタ面積とトランジスタQ1のエミッタ面積とが等しいとすると、トランジスタQ1のコレクタに流れる電流i7は、トランジスタQ8のコレクタに流れる電流i1に等しくなることが知られている。また、トランジスタQ8はベースとコレクタとが接続されているので、トランジスタQ8をダイオードと見なすことができる。このため、いま、トランジスタQ8とダイオードD2とが等価であると見なすと、トランジスタQ1のコレクタ電流i7は、ダイオードD2に流れる電流に等しくなる。
このことは、エミッタ抵抗R3を省略した場合では、トランジスタQ1のコレクタ電流は、ダイオードD2に流れる電流に等しくなることを意味し、第2の直流出力PON2の経路に短絡が生じるときにも、トランジスタQ4にベース電流が流れ、トランジスタQ4を、第1の直流出力PON1の電圧を0V近傍まで下降させることができる程度のオフ状態にすることができない(このときでも、第1のベース抵抗R1の値を、許容範囲の最大値近傍の値(例えば、数100kΩ)とするときでは、第1の直流出力PON1の電圧を充分に下降させることができるが、このときでは、第1のNPNトランジスタQ1のベースインピーダンスが高くなり、ノイズに対する耐性が低くなって、動作の不安定を招きやすくなる)。
しかし、トランジスタQ1のエミッタを接地レベルに導く経路にエミッタ抵抗R3を挿入するときでは、第1のベース抵抗R1の値を数kΩ程度とするときにも、トランジスタQ1のコレクタ電流を、ダイオードD2に流れる電流よりも、充分に少ない値(例えば、1/100)とすることができる。このため、第2の直流出力PON2が短絡したときには、トランジスタQ4のベース電流を微少な値とすることができ、トランジスタQ4は、オフ状態に近似した状態となる。従って、第1の直流出力PON1の電圧は0V近傍の値となる。
第1の直流出力PON1の電圧が0V近傍になると、トランジスタQ2がオフ状態(ベース電流が微少な状態)となり、トランジスタQ2に流れる電流は0(あるいは0近傍の値)となる。このため、第2の直流出力PON2の経路に短絡が生じるときにも、トランジスタQ2の発熱が回避される。また、トランジスタQ3のベース電位が0V近傍となるので、第3の直流出力PON3の電圧も0V(あるいは0V近傍の電圧)となる。
上記した動作は、第3の直流出力PON3の経路が短絡したときにも生じる。従って、第3の直流出力PON3の経路に短絡が生じるときにも、トランジスタQ3の発熱が回避されることになる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されず、第1の直流電源DC1と第2の直流電源DC2とについては、第1の直流電源DC1の電圧を9V、第2の直流電源DC2の電圧を3.3Vとした場合について説明したが、第1の直流電源DC1の電圧を第2の直流電源DC2の電圧より高くする限りにおいては、その他の任意の電圧の組み合わせとすることができる。
また、AV機器に適用した場合について説明したが、その他の任意の電子機器の場合にも、同様に適用することができる。
本発明に係る多出力電源装置の一実施形態の電気的接続を示す回路図である。 カレントミラー回路を示す説明図である。 従来技術の電気的接続を示す回路図である。 従来技術の電気的接続を示す回路図である。 従来技術の電気的接続を示す回路図である。
符号の説明
1 多出力電源装置
5 電源回路部
6 基準電圧回路
CN 制御信号
D2 第1のダイオード
D3 第2のダイオード
DC1 第1の直流電源
DC2 第2の直流電源
PON1 第1の直流出力
PON2 第2の直流出力
PON3 第3の直流出力
Q1 第1のNPNトランジスタ
Q2 第2のNPNトランジスタ
Q3 第3のNPNトランジスタ
Q4 PNPトランジスタ
R1 第1のベース抵抗
R2 第2のベース抵抗
R3 エミッタ抵抗

Claims (3)

  1. 第1の直流電源と第2の直流電源とを生成する電源回路部と、
    エミッタに第1の直流電源が導かれ、コレクタから第1の直流出力を送出するPNPトランジスタと、
    コレクタが電流制限抵抗を介してPNPトランジスタのベースに接続され、ベースには第1のベース抵抗を介して制御信号が導かれ、エミッタが接地レベルに導かれた第1のNPNトランジスタと、
    コレクタに第2の直流電源が導かれ、ベースには第2のベース抵抗を介して第1の直流出力が導かれ、エミッタから第2の直流出力を送出する第2のNPNトランジスタと、
    第1の直流出力を動作電源として所定電圧に安定化された基準電圧を生成する基準電圧回路と、
    コレクタに第1の直流電源が導かれ、ベースには前記基準電圧が導かれ、エミッタから第3の直流出力を送出する第3のNPNトランジスタとを備えた多出力電源装置において、
    アノードが第1のNPNトランジスタのベースに接続され、カソードが第2のNPNトランジスタのエミッタに接続された第1のダイオードと、
    アノードが第1のNPNトランジスタのベースに接続され、カソードが第3のNPNトランジスタのエミッタに接続された第2のダイオードとを備え、
    第1のNPNトランジスタのエミッタを接地レベルに導く経路にエミッタ抵抗を挿入したことを特徴とする多出力電源装置。
  2. 第1の直流電源と第2の直流電源とを生成する電源回路部と、
    エミッタに第1の直流電源が導かれ、コレクタから第1の直流出力を送出するPNPトランジスタと、
    コレクタが電流制限抵抗を介してPNPトランジスタのベースに接続され、ベースには第1のベース抵抗を介して制御信号が導かれ、エミッタが接地レベルに導かれた第1のNPNトランジスタと、
    コレクタに第2の直流電源が導かれ、ベースには第2のベース抵抗を介して第1の直流出力が導かれ、エミッタから第2の直流出力を送出する第2のNPNトランジスタとを備えた多出力電源装置において、
    アノードが第1のNPNトランジスタのベースに接続され、カソードが第2のNPNトランジスタのエミッタに接続された第1のダイオードを備えたことを特徴とする多出力電源装置。
  3. 第1のNPNトランジスタのエミッタを接地レベルに導く経路にエミッタ抵抗を挿入したことを特徴とする請求項2に記載の多出力電源装置。
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