JP2006136075A - スイッチング電源装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】スイッチング電源のスイッチ素子2を制御するコンバータ回路25を、出力電圧のフィードバック信号と2つの基準電圧との比較によりスイッチ素子2の休止期間を生成する休止期間生成回路35に加えて、充放電回路36や負荷状態の保持回路39等を設けることで、その休止期間にコンデンサ37を充放電させて休止期間の時間の計測ができるようにし、計測した時間が負荷電流と反比例する関係から入力電圧の影響を受けることなく負荷電流(出力電流)を推定または検出できるようにする。
【選択図】図1
Description
ダイオードブリッジ20とキャパシタ26により平滑化された直流電圧を、コンバータ25のスイッチングデバイス2でオンオフ動作させることで、トランス1の1次巻線1aを介してトランス1の2次巻線1bに電圧を発生させる。トランス1の2次巻線1bに発生する電圧は、ダイオード5とキャパシタ11で整流され平滑化されることで、直流電圧に変換される。このとき、電圧検出回路6はその直流電圧が上昇すると、フォトカプラ4bを介してフォトカプラ4aの出力電圧を引き下げることで、コンバータ25に出力電圧の上昇を伝達する。コンバータ25はフォトカプラ4aからの信号に基きスイッチングデバイス2のオン期間を制御することで、出力電圧を所望の電圧に安定化させる。
このように、フィードバック信号が一定値以下の場合に軽負荷と判断し、自動的にスイッチングデバイス2をオフさせることで消費電力を低減している。
したがって、この発明の課題は、入力電圧が異なる場合でも消費電力の低減効果を十分に発揮できるようにすることにある。
前記直流出力電圧と基準電圧との誤差を示すフィードバック信号を第1,第2の設定値とそれぞれ比較して前記スイッチングデバイスの休止期間信号を生成する休止期間信号生成手段と、前記休止期間が所定時間に達するか否かを判断し、所定時間に達したときは軽負荷状態として、所定時間に達しないときは通常負荷状態としてそれぞれ判断する判断手段と、通常負荷状態では発振回路からの発振信号と前記フィードバック信号との比較結果に基き前記スイッチングデバイスを連続的にスイッチング動作させ、軽負荷状態ではスイッチング期間とスイッチング休止期間とを設けて前記スイッチングデバイスを動作させる制御手段とを設けたことを特徴とする。
Iout=Cout×(V1−V2)/T (1)
Iout:負荷電流(出力電流) Cout:電力蓄積要素の容量
T:出力電圧がV1からV2まで減少するのに要する時間
V1:フィードバック信号が第1の設定値となる出力電圧
V2:フィードバック信号が第2の設定値となる出力電圧
図1に示すように、コンバータ25をスイッチングデバイス2、駆動回路(制御回路)3、コンパレータ22,33,34、発振回路23、基準電圧31,33、抵抗28、休止期間生成回路35、充放電回路36、キャパシタ37、負荷状態の保持回路39および入力電流の検出回路40等から構成する。休止期間生成回路35は例えばフリップフロップ(FF)から、保持回路39は例えばFF,AND,OR等の論理回路からそれぞれ構成することができる。なお、その他は図8と同様である。入力電流の検出回路40は、スイッチングデバイス2とK2端子間に設けるようにしても良い。また、充放電回路36、キャパシタ37、負荷状態の保持回路39の代わりにマイコンを設け、上記休止期間の長さを利用して負荷電流を推定するようにしても良い。
ダイオードブリッジ20とキャパシタ26により平滑化された直流電圧を、コンバータ25のスイッチングデバイス2でオンオフ動作させることで、トランス1の1次巻線1aを介してトランス1の2次巻線1bに電圧を発生させる。トランス1の2次巻線1bに発生する電圧は、ダイオード5とキャパシタ11で整流し平滑化されることで、直流電圧に変換される。このとき、電圧検出回路6はその直流電圧が上昇すると、フォトカプラ4bを介してフォトカプラ4aの出力電圧を引き下げることで、コンバータ25に出力電圧の上昇を伝達する。コンバータ25はフォトカプラ4aからの信号に基きスイッチングデバイス2のオン期間を制御することで、出力電圧を所望の電圧に安定化させる。ここまでは図8の場合と同じである。
フィードバック信号はコンパレータ32,34に入力され、コンパレータ32では第1の基準電圧31と比較され、コンパレータ34では第2の基準電圧33と比較される。その結果、フィードバック信号が第1の基準電圧31以下になると、休止期間生成回路35は休止期間信号を出力する。また、フィードバック信号が第2の基準電圧33以上になると、休止期間信号の出力を終了する。この休止期間信号が出力されている間、発振回路23は出力を休止し、スイッチングデバイス2はオフ状態に保持される。
以上のように、コンバータ外部に追加回路を用いず入力電圧の影響を受けない負荷電流の推定(検出)が可能となり、負荷状態にあわせて運転動作を切換えることができる。なお、負荷状態の保持回路39は負荷電流の減少時(軽負荷時)に、スイッチング周波数を連続的または段階的に低減することができ、これにより、スイッチング動作による消費電力をさらに低減することができる。
図4に軽負荷状態で運転中の出力電圧,フィードバック信号,休止期間生成回路出力およびキャパシタ電圧の各波形例を示す。(a)は軽負荷時、(b)は通常負荷時をそれぞれ示す。
以上のように、コンバータ外部に追加回路を設けることなく、負荷電流の推定(検出)に入力電圧の影響を受けずに、負荷状態にあわせて運転動作を切換えることができる。また、コンバータ内部に追加されるキャパシタ37の容量が小さいため、追加によるスペースの増大も少ない。なお、負荷状態の保持回路39は負荷電流の減少時(軽負荷時)に、スイッチング周波数を段階的または連続的に低減することができ、これにより、スイッチング動作による消費電力をさらに低減することができる。
ここでは、負荷の状態に関係なく、フィードバック信号と第1,第2の基準電圧との比較により、スイッチング休止期間を設けるようにした点が特徴である。これにより、コンバータ外部に追加回路を用いずに、入力電圧の影響を受けない負荷電流の推定(検出)が可能となり、負荷電流の減少時にスイッチング周波数を連続的または段階的に減少させることができ、軽負荷時の消費電力のさらなる低減効果が得られる。
この例も、負荷の状態に関係なく、フィードバック信号と第1,第2の基準電圧との比較により、スイッチング休止期間を設けるようにした点が特徴である。これにより、コンバータ外部に追加回路を用いずに、入力電圧の影響を受けない負荷電流の推定(検出)が可能となり、負荷電流の減少時にスイッチング周波数を段階的または連続的に減少させることができ、軽負荷時の消費電力のさらなる低減効果が得られる。
図7において、2はスイッチングデバイス、43は制御IC、K1〜K4はスイッチングデバイスから引き出される端子である。制御IC43には、図1に示すコンバータ25のうちスイッチングデバイス2を除く全ての回路や素子を含むものとする。そして、端子K1をトランス1の1次巻線1aに、端子K2をダイオードブリッジ20の(−)側に、端子K3を制御電源42に、さらに端子K4をフォトカプラ4aに接続すると、図1のようなスイッチング電源を構成することができる。コンバータをパッケージ化することで、実装面積の低減化ができ、コストダウンが可能となる。なお、このような構成は図3,図5および図6の各コンバータについても、同様にして適用することができるのは勿論である。
Claims (7)
- 直流電源にトランスとスイッチングデバイスとを接続し、前記スイッチングデバイスのオンオフにより前記トランスの2次巻線に発生する電圧を整流し平滑化することで、安定な直流出力電圧を得るスイッチング電源装置において、
前記直流出力電圧と基準電圧との誤差を示すフィードバック信号を第1,第2の設定値とそれぞれ比較して前記スイッチングデバイスの休止期間信号を生成する休止期間信号生成手段と、前記休止期間が所定時間に達するか否かを判断し、所定時間に達したときは軽負荷状態として、所定時間に達しないときは通常負荷状態としてそれぞれ判断する判断手段と、通常負荷状態では発振回路からの発振信号と前記フィードバック信号との比較結果に基き前記スイッチングデバイスを連続的にスイッチング動作させ、軽負荷状態ではスイッチング期間とスイッチング休止期間とを設けて前記スイッチングデバイスを動作させる制御手段とを設けたことを特徴とするスイッチング電源装置。 - 前記休止期間にコンデンサを充放電させる充放電手段を付加し、前記判断手段はその充放電手段によるコンデンサの充電電圧が所定値に達するか否かを判断し、所定値に達したときは軽負荷状態として、所定値に達しないときは通常負荷状態としてそれぞれ判断することを特徴とする請求項1に記載のスイッチング電源装置。
- 前記休止期間に、前記充放電手段によるコンデンサの充放電動作回数を計測するカウント手段を付加したことを特徴とする請求項2に記載のスイッチング電源装置。
- 前記判断手段は、前記カウント手段によるカウント数が所定数以上のときは軽負荷状態、所定数以下のときは通常負荷状態、としてそれぞれ判断することを特徴とする請求項3に記載のスイッチング電源装置。
- 前記充放電手段に定電流源を設け、定電流にて充放電を行なうことを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載のスイッチング電源装置。
- 前記軽負荷状態における発振回路からの発振信号のスイッチング周波数を、連続的または段階的に低下させることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のスイッチング電源装置。
- 前記各手段を前記スイッチングデバイスとともにパッケージ化することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のスイッチング電源装置。
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Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06188082A (ja) * | 1992-12-21 | 1994-07-08 | Matsushita Electric Works Ltd | 電源装置 |
JP2002153055A (ja) * | 2000-11-10 | 2002-05-24 | Sanken Electric Co Ltd | スイッチング電源装置 |
JP2004201449A (ja) * | 2002-12-20 | 2004-07-15 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | スイッチング電源装置 |
JP2004282847A (ja) * | 2003-03-13 | 2004-10-07 | Tdk Corp | スイッチング電源装置 |
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2004
- 2004-11-04 JP JP2004320521A patent/JP2006136075A/ja active Pending
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