JP2006134650A - コネクタ - Google Patents

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隆 土屋
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Abstract


【課題】 本発明は、キャビティ内への挿入時における雄端子金具のローリングを防止する。
【解決手段】 雄端子金具10のタブ部13の先端には相手側端子金具と接続するための接続部16が設けられている。一方ハウジング12には雄端子金具10を収容するキャビティ11が形成されており、このキャビティ11の底面には、雄端子金具10を抜け止め保持するランス18が形成されている。また、キャビティ11の天井面からは、ランス18との間で接続部16を挟み込むための挟み込み部29が下方に突設されている。キャビティ11の幅寸法は接続部16の幅寸法よりも大きく設定されており、雄端子金具10をキャビティ11内に挿入する際、接続部16がキャビティ11の幅方向外方にずれる場合がある。これにより接続部16に対するランス18からの支持が接続部16の幅方向の一方側に片寄った場合でも、接続部16はランス18と挟み込み部29との間に挟み込まれるようになっているから、雄端子金具10がローリングすることを防止できる。
【選択図】 図10

Description

本発明は、雄端子金具を収容するコネクタに関する。
従来より、雄端子金具を収容するコネクタとしては、例えば特許文献1に記載のものが知られている。このものは、角筒部の前端からタブ部を突出させてなる雄端子金具を、ハウジングに形成されたキャビティ内に収容してなる。上記の雄端子金具は、キャビティ内に形成したランスが、角筒部に形成した抜け止め部に係止することにより抜け止めされている。
特開2003ー243065公報
しかしながら上記の構成によると、雄端子金具に形成された角筒部に抜け止め部が形成されていることから、雄端子金具の構造が複雑になるという問題があった。
上記の問題を解決するため、図11に示すように、雄端子金具100において、タブ部101の先端に相手側端子金具と接続する接続部102を設け、この接続部の後方に接続部102よりも幅広な幅広部103を形成し、この幅広部103にランスと係止するためのランス孔104を設けることが考えられる。上記の雄端子金具100によれば、タブ部101に形成した幅広部103にランス孔104を形成すればよいので雄端子金具の構造を簡素化できる。
しかしながら上記の構成によれば、キャビティの幅寸法は、幅広部103を収容するために接続部102の幅寸法よりも幅広に形成する必要がある。このため、雄端子金具100をキャビティ内に挿入する途上で、接続部102が、キャビティの幅方向の中央付近を通過せず、幅方向外方にずれる場合がある。すると、接続部102に対するランスからの支持が、接続部102の幅方向のうちいずれか一方側に片寄るため、雄端子金具100がキャビティ内で傾いた状態になる場合がある(いわゆるローリング)。このように雄端子金具100がローリングすると、雄端子金具100の側端縁とキャビティの内面とが摺接しながらキャビティ内に挿入されることになるから、雄端子金具100の挿入抵抗が増大するという問題がある。
上記の問題を解決するため、ランスと、ランスが形成された壁面と対向する壁面全体との間隔を狭くして、接続部102が傾かないようにすればよいとも思える。しかし、ランスと壁面との間の空間を形成する金型の強度を確保する必要があるため、ランスと壁面との間隔を、接続部102が傾くことを防止できるレベルにまで狭くすることは困難であった。このように雄端子金具100のローリングを防止することは容易ではなかった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、キャビティ内への挿入時における雄端子金具のローリングを防止することを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、タブ部を有する雄端子金具と、前記雄端子金具を収容するキャビティが形成されたコネクタハウジングと、前記キャビティの壁面から撓み変形可能に延出して形成され、前記雄端子金具に係止することで前記雄端子金具を正規挿入位置に抜け止め状態とするランスとを備え、前記雄端子金具には、前記タブ部の先端に相手側端子金具と接続するための接続部が形成されており、前記キャビティの幅寸法は、前記接続部の幅寸法よりも大きく設定されてなるコネクタにおいて、前記キャビティには、前記雄端子金具を前記正規挿入位置に挿入する途上で、前記ランスが形成された壁面と対向する壁面の一部に、前記接続部を前記ランスとの間で挟み込むための挟み込み部が前記接続部に向かって突出して形成されていることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記接続部の後方には、前記ランスと係止するためのランス孔が形成されており、前記タブ部のうち前記ランス孔が形成されている領域は前記接続部よりも幅広に形成された幅広部とされていることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項2記載のものにおいて、前記幅広部の後方には、前記キャビティの内壁面と密着するシール部材を装着するための被装着部が形成されており、前記被装着部は、前記幅広部よりも幅狭に形成されていることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載のものにおいて、前記ランスには、前記挟み込み部と対応する位置に、凹部が形成されていることを特徴とする。
<請求項1の発明>
請求項1の発明によれば、雄端子金具をキャビティ内に挿入する際、接続部がキャビティの幅方向外方にずれることで、接続部に対するランスからの支持が接続部の幅方向の一方側に片寄った場合でも、接続部はランスと挟み込み部との間に挟み込まれるようになっている。これにより雄端子金具がローリングすることを防止できる。
<請求項2の発明>
接続部よりも幅広な幅広部を備えた雄端子金具では、キャビティのうち、幅広部を収容する部分を接続部が通過する時には、接続部の幅方向外側に大きなクリアランスが保有され、ローリングの問題が顕著になるが、請求項2の発明によれば、このような雄端子金具に対してもローリングを防止することができる。
<請求項3の発明>
請求項3の発明によれば、幅広部は被装着部よりも幅広に形成されているから、幅広部と被装着部との間には段差部が生じている。この段差部にシール部材が係止することによりシール部材の外れ止めを行うことができる。
<請求項4の発明>
小型のコネクタに挟み込み部を形成する場合、挟み込み部とランスとの間の隙間も狭くなるため、この隙間を形成するための金型の強度が不足することが懸念される。請求項4の発明によれば、ランスには、挟み込み部に対応する位置に凹部が形成されているから、挟み込み部とランスとの間の隙間が狭くなることを防止できる。これにより金型の強度が低下することを防止できるから、小型のコネクタに挟み込み部を形成できる。
本発明の一実施形態を図1ないし図10を参照して説明する。本実施形態に係るコネクタは、図6に示すように、雄端子金具10と、この雄端子金具10を収容するキャビティ11が形成されたハウジング12(本発明に係るコネクタハウジング)とを備えてなる。なお、以下の説明においては、図1及び図4の左方を前方とし、上下方向については、図3及び図7の上下方向を基準とする。
図1及び図2に示すように、雄端子金具10は、導電性の金属板を所定形状に切断した後、折り曲げ加工することにより形成され、前側から後ろ側にかけて順に、タブ部13、図示しない電線の芯線をかしめ付けるワイヤバレル14、及び電線の被覆をかしめ付けるインシュレーションバレル15が連なって配置されている。
タブ部13は平板状をなし、その先端部には図示しない相手側端子金具と電気的に接続可能な接続部16が設けられている。接続部16の後方には、略方形状のランス孔17が厚み方向に貫通して形成されており、このランス孔17に後述するランス18が進入して係止することで、雄端子金具10がキャビティ11内に抜け止め状態で保持されるようになっている。このときの雄端子金具10の位置が正規挿入位置とされる。タブ部13のうち、ランス孔17が形成されている領域は、接続部16よりも幅寸法が大きく設定されており、幅広部19とされている。
このタブ部13には、キャビティ11の内壁と密着するシール部材20が前方から外挿される(図6参照)。幅広部19の後方には、シール部材20によって覆われる被装着部21が設けられている。この被装着部21は幅広部19よりも幅狭に形成されており、このため幅広部19と被装着部21との間には段差部22が形成されている(図2参照)。また、被装着部21よりも後方領域の幅方向両側縁には、ワイヤバレル14と一体的に連なる左右一対の側壁部23が形成されている。側壁部23の前端部には、シール部材20の装着時にシール部材20の後面と当接してその装着動作を規制する左右一対の板状の当て止め部24が形成されている。図3におけるタブ部13の右側端縁から延出された当て止め部24はタブ部13の上方へ折り曲げ形成されており、図3におけるタブ部13の左側端縁から延出された当て止め部24はタブ部13の下方へ折り曲げ形成されている。各当て止め部24,24の、タブ部13からの延出長さは等しく形成されており、また、各当て止め部24,24の板面とタブ部13の板面とのなす角度は等しく形成されている。これにより各当て止め部24,24はタブ部13に対して点対称に配置されているから、シール部材20をバランス18よく支持できる。そして、当て止め部24に当て止めされたシール部材20は、被装着部21の全体を覆いつつその前面が段差部22に係止されて前方への抜け止めがなさるようになっている(図6参照)。
図6に示すように、シール部材20は、ゴム製の筒状をなしている。また、図示はしないが、シール部材20は、軸線方向(前後方向)と直交する方向での断面形状が略長円形をなしており、上下方向が長軸となっている。このシール部材20には、タブ部13に挿通可能な装着孔25が前後に貫通して形成されている。装着孔25は、横長方形の開口形状をなし、その内壁面にてタブ部13の被装着部21と緊密に密着可能となっている。シール部材20が正規に装着されると、シール部材20の内周面に形成されたリップ(図示せず)がタブ部13の被装着部21によって押し潰され、この間のシールがとられるようになっている。また、シール部材20の外側面には複数条(本実施形態では2条)のリップ26が形成されており、このリップ26がキャビティ11の内壁面によって押し潰されることで、シール部材20とキャビティ11との間のシールされるようになっている。
図4ないし図6に示すように、ハウジング12は、合成樹脂製であって、雄端子金具10を収容するためのキャビティ11が前後方向に貫通して形成されている。このキャビティ11のうち前側は、雄端子金具10を保持するための端子金具保持部11Aとされており、キャビティのうち後ろ側は、シール部材20を保持するためのシール部材保持部11Bとされている。
図6に示すように、雄端子金具10の接続部16は、端子金具保持部11Aを通ってハウジング12の前方に突出するようになっている。この接続部16は図示しない相手側端子金具と嵌合して、相手側端子金具と電気的に接続されるようになっている。端子金具保持部11Aの後端部には、端子金具保持部11Aの底壁から前方に片持ち状に延出されて、上下方向に弾性撓み可能なランス18が形成されている。このランス18の先端部には上方に突出する係止突部27が形成されており、この係止突部27が雄端子金具10のランス孔17に進入して弾性的に嵌り込むことで、雄端子金具10が正規挿入位置において抜け止めされるようになっている。
図7に示すように、端子金具保持部11Aのうち上下方向の略中央付近においては、左右両側端部が幅方向外方に引っ込んで形成されており、タブ部13に形成された幅広部19を収容するための拡幅部28とされている。この拡幅部28の高さ寸法Hは、タブ部13の厚さ寸法よりもわずかに大きく設定されている。また、各拡幅部28の側壁同士の間隔Lは、幅広部19の幅寸法よりもわずかに大きく設定されている。
端子金具保持部11Aの天井面(ランスが形成された壁面と対向する壁面)には、その幅方向の中央付近から下方に突出して形成されて、ランス18との間で接続部16を挟み込むための挟み込み部29が設けられている。この挟み込み部29は、端子金具保持部11Aの後端から前端に至るまで、前後方向に延びて形成されている(図4参照)。また、挟み込み部29の下端縁の位置は、拡幅部28の天井面の位置と揃えられている。
この挟み込み部29は、接続部16が幅方向外方に最大限にずれて挿入された場合でも、接続部16の上面に当接するように設定されている(図10参照)。
ランス18に形成された係止突部27の上面には、幅方向の中央付近であって、挟み込み部29と対応する位置に、下方に引っ込んだ凹部30が、前後方向に延びて形成されている。これにより、小型のコネクタを製造する場合においても、挟み込み部29とランス18との間隔が狭くなることを防止できるから、挟み込み部29とランス18との間の間隔を形成する金型の厚みを確保でき、金型の強度を確保できる。これにより小型のコネクタに対しても挟み込み部29を形成することができる。
上述した挟み込み部29の下端縁は円弧状をなしており、また、凹部30も円弧状に形成されている。しかも、挟み込み部29の円弧面と、凹部30の円弧面とは、同心円状をなして形成されている。
図4に示すように、シール部材保持部11Bは、端子金具保持部11Aよりも大径に開口して形成されている。このシール部材保持部11Bは、軸線方向(前後方向)と直交する方向での断面形状が略長円形をなしており、上下方向が長軸となっている(図7参照)。これにより、シール部材20を、長軸を上下方向を向けた姿勢でシール部材保持部11B内に挿入したときのみ、シール部材20の形状と、シール部材保持部11Bとの形状とが適合して、シール部材20がシール部材保持部11B内に挿入されるようになっている。また、このシール部材保持部11Bの内周壁は、シール部材20に形成されたリップ26の外周縁よりも一回り小さく形成されている。これにより、シール部材20がシール部材保持部11B内に挿入されると、リップ26がシール部材保持部11Bの内周壁に密着して、シール部材保持部11Bとシール部材20との間がシールされるようになっている。
端子金具保持部11Aとシール部材保持部11Bとの間には、端子金具保持部11Aの後端縁から後方に向かうに従って上下方向に拡径するテーパ面31が形成されており、テーパ面31の後端はシール部材保持部11Bの内周壁面と連続している。このテーパ面31は、雄端子金具10がキャビティ11内に挿入される際に、タブ部13の先端部を端子金具保持部11A内に案内するようになっている。
次に、本実施形態の作用を説明する。まず、雄端子金具10に対して、シール部材20をタブ部13の先端側から密着状態で摺接しつつ挿通させる。シール部材20が係止孔を通過するときにはタブ部13によって装着孔25が幅方向に弾性的に押し広げられる。シール部材20がタブ部13の被装着部21に達すると、シール部材20の後面が当て止め部24の前面に当接してそれ以上の進行が規制されるとともに、シール部材20の前面がタブ部13の段差部22に係止されてシール部材20の抜けが規制される。こうして雄端子金具10に対してシール部材20を正規に装着したら、続いて、雄端子金具10をシール部材20とともにキャビティ11内に挿入する。
接続部16をシール部材保持部11Bに挿入する際、シール部材20の軸線方向と直交する方向での断面の長軸を上下方向に向けた姿勢で、シール部材20をシール部材保持部11B内に挿入する。すると、シール部材20の形状とシール部材保持部11Bの形状とが適合し、シール部材20はシール部材保持部11B内に挿入される。このとき、タブ部13の先端が端子金具保持部11Aの後端側の開口に対して上下方向にずれた状態で進入した場合でも、テーパ面31により、端子金具保持部11Aの後端側の開口へ案内されるようになっている。このように雄端子金具10は、シール部材20の軸線方向と直交する方向での断面の長軸を上下方向に向けた姿勢で挿入したときのみ、キャビティ11内に挿入できるようになっているので、雄端子金具10をキャビティ11に対して角変位させた誤った姿勢で挿入することを防止できる。
さらに雄端子金具10を押し込むと、接続部16が端子金具保持部11A内に挿入される。まず、図8に示すように、接続部16が端子金具保持部11Aの幅方向の中央付近に挿入された場合について説明する。接続部16が端子金具保持部11A内に挿入されると、接続部16の上面が挟み込み部29の下端縁と摺接しながら前進する。さらに接続部16が挿入されると、接続部16の先端がランス18接続部16の先端がランス18の係止突部27に当接し、さらなる雄端子金具10の押し込みにより、ランス18が下方へ撓み変形する(図5参照)。これにより接続部16は、ランス18の上面と挟み込み部29の下端縁との間により挟み込まれた状態で、端子金具保持部11A内を前進するようになる。さらに雄端子金具10を押し込むと、幅広部19が端子金具保持部11A内に進入する。雄端子金具10が正規に挿入されると、タブ部13のランス孔17に係止突部27が嵌り込んでランス18が元姿勢に弾性的に復元される。また、雄端子金具10が正規の挿入位置に至ると、図6に示すように、シール部材20がシール部材保持部11Bの前端部に配される。本実施形態によれば、シール部材20によりシール部材保持部11Bとシール部材20との間がシールされるから、外部からの浸水を防止できる。
さて、拡幅部28は幅広部19を収容するために接続部16よりも幅広に形成されているから、接続部16が端子金具保持部11Aに挿入される際、接続部16が幅方向外方にずれて、拡幅部28内に進入した状態で挿入される場合がある(図9及び図10参照)。図9は、接続部16がキャビティ11内において、幅方向外方(図9における左方)にややずれた位置で挿入された状態を示しており、図10は、接続部16がキャビティ11内において、幅方向外方(図10における左方)に最大限ずれた位置で挿入された状態を示す。このような状態では、接続部16に対する下方からのランス18の支持が、接続部16の幅方向の一方側(図9及び図10における右側)に片寄ることになる。しかしながら本実施形態によれば、上記のような場合でも、接続部16はランス18の上面と挟み込み部29の下端縁との間に挟みこまれるから、接続部16が傾いてローリングすることを防止できる。これにより雄端子金具10を挿入する際の挿入抵抗の増大を防止できる。
さらに本実施形態によれば、挟み込み部29の下端縁の位置は、拡幅部28の天井面の位置と揃えられているから、接続部16の上面のうち、拡幅部28内に進入した部分は、拡幅部28の天井面にも下方から当接するようになっている(図9及び図10参照)。これにより、雄端子金具10がローリングするのを一層効果的に防止できる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)本実施形態によれば、ランス18には、挟み込み部29に対応する位置に凹部30が形成される構成としたが、挟み込み部29とランス18との間の隙間を形成するための金型の強度を確保できる場合には、凹部30を省略してもよい。
(2)本実施形態によれば、接続部16の後方にランス孔17を設け、ランス孔17が形成された領域を接続部16よりも幅広に形成して幅広部19としたが、これに限られず、ランス孔17が形成された領域の幅寸法を接続部16の幅寸法と同じに設定する構成としてもよい。雄端子金具10において、ランス孔17が形成される領域の幅寸法を接続部16の幅寸法と同じ設定にした場合でも、接続部の幅方向外側には、キャビティ11の内壁面との間にクリアランスが避けがたく存在するから、やはりローリングのおそれはある。このクリアランスがある程度大きい場合にはローリングが問題となりうるのである。
(3)本実施形態によれば、幅広部19の後方に被装着部21を設け、この被装着部21は幅広部19よりも幅狭に形成する構成としたが、これに限られず、被装着部21の幅寸法は、幅広部19と同じに設定してもよい。
(4)本実施形態によれば、挟み込み部29は、端子金具保持部11Aの天井面に1つ形成される構成としたが、2つ以上の任意の個数の挟み込み部29を形成してもよい。
(5)本実施形態では防水タイプのコネクタについて説明したが、本発明は、非防水タイプのコネクタにも適用することが可能である。
本発明の一実施形態に係る雄端子金具の側面図 雄端子金具の平面図 雄端子金具の正面図 コネクタを分解した状態を示す断面図 雄端子金具をキャビティ内に挿入する状態を示す断面図 雄端子金具がキャビティ内の正規挿入位置に挿入された状態を示す断面図 図4におけるA−A線断面図 キャビティ内の幅方向中央付近に接続部が挿入された状態を示す図5におけるB−B線断面図 キャビティ内の幅方向外方にずれた位置に接続部が挿入された状態を示す図5におけるB−B線断面図 キャビティ内の幅方向外方に最大限ずれた位置に接続部が挿入された状態を示す図5におけるB−B線断面図 改良された雄端子金具の斜視図
符号の説明
10…雄端子金具
11…キャビティ
12…ハウジング(コネクタハウジング)
13…タブ部
16…接続部
17…ランス孔
18…ランス
19…幅広部
21…被装着部
29…挟み込み部
30…凹部

Claims (4)

  1. タブ部を有する雄端子金具と、前記雄端子金具を収容するキャビティが形成されたコネクタハウジングと、前記キャビティの壁面から撓み変形可能に延出して形成され、前記雄端子金具に係止することで前記雄端子金具を正規挿入位置に抜け止め状態とするランスとを備え、
    前記雄端子金具には、前記タブ部の先端に相手側端子金具と接続するための接続部が形成されており、
    前記キャビティの幅寸法は、前記接続部の幅寸法よりも大きく設定されてなるコネクタにおいて、
    前記キャビティには、前記雄端子金具を前記正規挿入位置に挿入する途上で、前記ランスが形成された壁面と対向する壁面の一部に、前記接続部を前記ランスとの間で挟み込むための挟み込み部が前記接続部に向かって突出して形成されていることを特徴とするコネクタ。
  2. 前記接続部の後方には、前記ランスと係止するためのランス孔が形成されており、前記タブ部のうち前記ランス孔が形成されている領域は前記接続部よりも幅広に形成された幅広部とされていることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
  3. 前記幅広部の後方には、前記キャビティの内壁面と密着するシール部材を装着するための被装着部が形成されており、
    前記被装着部は、前記幅広部よりも幅狭に形成されていることを特徴とする請求項2記載のコネクタ。
  4. 前記ランスには、前記挟み込み部と対応する位置に、凹部が形成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のコネクタ。
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