JP2006133573A - フレキシブルディスプレイ及びその製造方法 - Google Patents

フレキシブルディスプレイ及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2006133573A
JP2006133573A JP2004323527A JP2004323527A JP2006133573A JP 2006133573 A JP2006133573 A JP 2006133573A JP 2004323527 A JP2004323527 A JP 2004323527A JP 2004323527 A JP2004323527 A JP 2004323527A JP 2006133573 A JP2006133573 A JP 2006133573A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
electrode
tft
organic
forming
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004323527A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4707996B2 (ja
Inventor
Tadahiro Furukawa
忠宏 古川
Shizuo Tokito
静士 時任
Yoji Inoue
陽司 井上
Michinori Suzuki
充典 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyodo Printing Co Ltd
Japan Broadcasting Corp
Original Assignee
Kyodo Printing Co Ltd
Nippon Hoso Kyokai NHK
Japan Broadcasting Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyodo Printing Co Ltd, Nippon Hoso Kyokai NHK, Japan Broadcasting Corp filed Critical Kyodo Printing Co Ltd
Priority to JP2004323527A priority Critical patent/JP4707996B2/ja
Priority to US11/265,172 priority patent/US7825582B2/en
Publication of JP2006133573A publication Critical patent/JP2006133573A/ja
Priority to US12/856,882 priority patent/US8300178B2/en
Priority to US12/856,911 priority patent/US8143628B2/en
Priority to US12/856,989 priority patent/US8287325B2/en
Application granted granted Critical
Publication of JP4707996B2 publication Critical patent/JP4707996B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)
  • Electroluminescent Light Sources (AREA)
  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)

Abstract

【課題】 何ら不具合が発生することなく高歩留りで製造され、プラスチックフィルムを基板として使用する、有機TFTを備えたフレキシブルディスプレイを提供する。
【解決手段】 複数の画素ごとにTFTが設けられたアクティブマトリクス型のフレキシブルディスプレイであって、プラスチックフィルム40上に、接着層34と、保護層32と、保護層32に埋設されたTFT用のゲート電極30a,30bと、TFT用のゲート絶縁層28と、TFT用のソース電極24a,24x及びドレイン電極24b,24yと、ドレイン電極24yに電気的に接続された画素電極26と、TFT用の有機活性層36a,36bと、複数の画素電極26上にそれぞれ形成された、赤色(R)発光層、緑色(G)発光層及び青色(B)発光層を含む有機EL層3と、金属電極46と、封止層48とが形成されている。
【選択図】 図4

Description

本発明はフレキシブルディスプレイ及びその製造方法に係り、さらに詳しくは、基板としてプラスチックフィルムを使用した有機ELディスプレイや液晶ディスプレイなどに適用できるフレキシブルディスプレイ及びその製造方法に関する。
有機EL(Electroluminescence)ディスプレイや液晶ディスプレイなどの表示装置は、情報機器などへ急速にその用途を拡大している。近年、プラスチックフィルムを基板として使用するフレキシブルディスプレイが注目されている。そのようなフレキシブルディスプレイは、丸めて収納できて持ち運びに便利な超薄型・軽量のモバイル用ばかりではなく、大型ディスプレイ用としても利用できる。
しかし、プラスチックフィルムは、剛性が弱く、また熱変形温度が低いため、熱処理を伴う製造工程において反りや膨張収縮のような熱変形が生じ易い。このため、プラスチックフィルム上に直接各種素子を形成する製造方法では、熱処理を伴う製造工程などの条件が制限され、また高精度の位置合わせが困難になるので、所望の特性を有する素子基板を製造できなくなる場合がある。
このような問題を回避するために、耐熱性で剛性のガラス基板の上に製造条件が制限されないで透明電極やカラーフィルタ層などを高精度で位置合わせして形成して転写層とした後、この転写層をプラスチックフィルム上に転写・形成することにより、液晶装置用素子基板を製造する方法がある(特許文献1)。
また、表示特性の優れたディスプレイとするには、画素ごとに駆動用トランジスタを組み込んだアクティブ駆動が必要となる。フレキシブルディプレイには曲げに追随できる柔軟なTFT素子が必要であり、従来の駆動用トランジスタとしての低温ポリシリコンTFTやアモルファスシリコンTFTでは十分な信頼性が得られないおそれがある。このため、フレキシブルディスプレイの駆動用トランジスタとして、曲げに追随できる柔軟な有機半導体層を活性層として用いる有機TFTが注目されている。
特許文献2には、基板上に、ゲート電極、ゲート絶縁膜、有機半導体層、及びソース・ドレイン電極を順次形成し、ドレイン電極に接続された陽極上に有機EL素子を形成することにより、有機ELディスプレイを製造する方法が記載されている。
また、特許文献3には、耐熱基材上に分離層を形成し、その上にゲート電極、ゲート絶縁膜、有機半導体層及びソース・ドレインから構成される有機TFTを形成した後に、有機TFTを耐熱基材から表面基材(プラスチック基板)に転写する方法が記載されている。
特開2003−131199号公報 特開2003−255857号公報 特開2003−318195号公報
ところで、有機半導体層及び有機EL層は、有機溶剤、水、プラズマ、電子線又は熱処理などの処理を伴うフォトリソグラフィ及びエッチング工程でその性能が劣化したり、ひいてはほとんど機能しなくなったりする問題がある。
上記した特許文献2及び3では、有機半導体層を形成した後に、ソース・ドレインなどをパターニングする必要があるので、フォトリソグラフィ工程での有機半導体層の性能劣化が問題になるおそれがある。
このように、プラスチックフィルムを基板として使用する、有機TFTを備えたフレキシブルディスプレイの製造方法は十分に確立されておらず、プラスチックフィルム上に所望の有機TFTや有機EL素子を高歩留りで安定して形成する方法が切望されている。
本発明は上記した問題点を鑑みて創作されたものであり、何ら不具合が発生することなく高歩留りで製造される、プラスチックフィルムを基板として使用する、有機TFTを備えたフレキシブルディスプレイ及びその製造方法を提供することを目的とする。
上記した課題を解決するため、本発明はフレキシブルディスプレイに係り、複数の画素ごとにTFTが設けられたアクティブマトリクス型のフレキシブルディスプレイであって、プラスチックフィルムと、前記プラスチックフィルム上に形成された接着層と、前記接着層上に形成された保護層と、前記保護層に埋設された前記TFT用のゲート電極と、前記ゲート電極を被覆する前記TFT用のゲート絶縁層と、前記ゲート絶縁層上に形成され、ゲート電極上に所定間隔をもって配置された前記TFT用のソース電極及びドレイン電極と、前記ゲート絶縁層上に形成され、前記ドレイン電極に電気的に接続された画素電極と、前記ソース電極と前記ドレイン電極との間上に形成され、前記ソース電極及び前記ドレイン電極に電気的に接続された前記TFT用の有機活性層と、前記複数の画素の前記画素電極上にそれぞれ形成された発光層を含む有機EL層と、前記有機EL層上に形成された金属電極と、前記金属電極を被覆する封止層とを有することを特徴とする。
本発明のフレキシブルディスプレイを得るには、まず、耐熱性で剛性を有する仮基板(ガラス基板など)上に、剥離層、ソース電極とドレイン電極と画素電極、ゲート絶縁層、ゲート電極、及び保護層よりなる転写層が製造条件が制限されることなく所望の膜特性をもって形成される。その後に、その転写層が接着層を介してプラスチックフィルム上に上下反転した状態で転写・形成される。次いで、剥離層が除去された後に、上側に露出したソース電極とドレイン電極との間上にそれらに電気的に接続される有機活性層がマスク蒸着やインクジェット法などによって形成される。
続いて、発光層を含む有機EL層がマスク蒸着やインクジェット法などによって各画素の画素電極26上にそれぞれ形成される。さらに、有機EL層上に金属電極が形成された後に、それらが封止層によって被覆される。
上記した発明において、発光層は、赤色(R)発光層、緑色(G)発光層及び青色(B)発光層から構成されるようにしてもよいし、発光層として白色発光層を使用し、接着層と保護層との間に接着層に埋設されたカラーフィルタ層を形成してもよい。あるいは、色の彩度を向上させる場合は、発光層を3原色の発光層から構成し、さらに接着層と保護層との間にカラーフィルタ層を形成することにより、カラーフィルタ層と3原色のEL発光とを組み合わせてフルカラー化するようにしてもよい。
本発明と違って、プラスチックフィルム上に、有機活性層を備えたTFT、画素電極及び有機EL層が直接形成される構造では、有機活性層が形成された後にフォトリソリソグラフィ工程が必要となって有機活性層の性能が劣化するばかりではなく、低抵抗の画素電極(ITO)を形成する場合は高温での熱処理が伴うのでプラスチックフィルムが熱変形する問題がある。
しかしながら、本発明では、有機活性層や有機EL層に悪影響を及ぼすフォトリソグラフィによるパターニング工程(ソース電極、ドレイン電極、画素電極、及びゲート電極を形成する工程)や高温の熱処理を伴う工程(画素電極の成膜工程など)は、仮基板上で行われ、それらをプラスチックフィルム上に転写した後に、有機活性層と有機EL層がマスク蒸着やインクジェット法などによって形成される。これにより、有機活性層や有機EL層がフォトリソグラフィ工程での各種処理によってその性能が劣化するおそれがなくなる。
このように、本発明のフレキシブルディスプレイでは、何ら不具合が発生することなくTFT用の有機活性層及び有機EL層がプラスチックフィルム上に高歩留りで形成され、製造コストの低減や信頼性の向上を図ることができる。
本発明のフレキシブルディスプレイは、有機EL層などを省略することにより、アクティブマトリクス型の液晶ディスプレイにも適用することができる。
また、上記した課題を解決するため、本発明はフレキシブルディスプレイの製造方法に係り、複数の画素ごとにTFTが設けられたアクティブマトリクス型のフレキシブルディスプレイの製造方法であって、仮基板の上に剥離層を形成する工程と、前記剥離層上に、前記TFT用のソース電極及びドレイン電極を形成すると共に、前記ドレイン電極に電気的に接続される画素電極を形成する工程と、前記ソース電極、前記ドレイン電極及び前記画素電極を被覆する、前記TFT用のゲート絶縁層を形成する工程と、前記ソース電極と前記ドレイン電極の間上のゲート絶縁層上の部分に、前記TFT用のゲート電極を形成する工程と、前記ゲート電極を被覆する保護層を形成する工程と、前記保護層上に、接着層を介して、プラスチックフィルムを接着する工程と、前記仮基板を前記剥離層との界面から剥離し、前記剥離層、前記ソース電極と前記ドレイン電極と前記画素電極、前記ゲート絶縁層、前記ゲート電極、及び前記保護層を前記プラスチックフィルム上に転写する工程と、前記剥離層を除去することにより、前記ソース電極、前記ドレイン電極及び前記画素電極の上面を露出させる工程と、前記ソース電極と前記ドレイン電極との間上に、前記ソース電極及び前記ドレイン電極に電気的に接続される、前記TFT用の有機活性層を形成する工程と、前記有機EL層を形成する工程の前又は後に、前記複数の画素の前記画素電極上に発光層を含む有機EL層をそれぞれ形成する工程と、前記有機EL層上に金属電極を形成する工程と、前記金属電極を被覆する封止層を形成する工程とを有することを特徴とする。
本発明の製造方法を使用することにより、上記した構成のフレキシブルディスプレイを容易に製造することができる。
上記した発明において、TFT用の有機活性層及び有機EL層は、マスク蒸着、インクジェット法又は印刷によって形成される。インクジェット法又は印刷を採用する場合は、有機活性層及び有機EL層が形成される前に、ソース電極とドレイン電極との間上、及び画素電極上に開口部が設けられた有機絶縁層パターンが形成されるようにし、有機絶縁層パターンが隔壁となった状態でそれら開口部に有機活性層及び有機EL層がそれぞれ位置合わせされて形成される。
以上のように、本発明では、基板としてプラスチックフィルムを使用する、有機TFTを備えたアクティブマトリクス型の有機ELディスプレイや液晶ディスプレイが何ら不具合が発生することなく高歩留りで製造される。
以下、本発明の実施の形態について、添付の図面を参照しながら説明する。
(第1の実施の形態)
図1〜図4は本発明の第1実施形態のフレキシブルディスプレイの製造方法を順に示す断面図、図5は本発明の第1実施形態のフレキシブルディスプレイ(有機ELディスプレイ)を示す断面図である。第1実施形態では、本発明を有機ELディスプレイに適用する形態を例示して説明する。本発明の第1実施形態のフレキシブルディスプレイの製造方法は、図1(a)に示すように、まず、仮基板としてのガラス基板20を用意し、このガラス基板20上にポリイミド樹脂などからなる剥離層22を形成する。
その後に、図1(b)に示すように、剥離層22上に、膜厚が例えば100nmの金(Au)などよりなる導電層を形成し、フォトリソグラフィ及びエッチングにより導電層をパターニングする。これにより、スイッチング用TFT(Thin Film Transistor)(以下、Sw−TFTと記す)のソース電極24a及びドレイン電極24bと、駆動用TFT(以下、Dr−TFTと記す)のソース電極24x及びドレイン電極24yとが形成される。
続いて、剥離層22、ソース電極24a,24x、及びドレイン電極24b,24y上に、膜厚が例えば150nmのITO(Indium Tin Oxide)層などの透明導電層をスパッタ法により成膜した後に、フォトリソグラフィ及びエッチングにより透明導電層をパターニングする。これにより、図1(c)に示すように、Dr−TFT用のドレイン電極24yに電気的に接続される画素電極26が剥離層22上に形成される。なお、画素電極26がDr−TFT用のドレイン電極24yの端部上に重なって形成されるようにしてもよい。本実施形態では、画素電極26となるITO層を耐熱性のガラス基板20上に形成することから、成膜温度が200℃程度のスパッタ法などを採用することができる。これにより、画素電極26(ITO)は低抵抗(比抵抗値:3×10-4Ω・cm以下)な電気特性をもって形成される。
次いで、図1(d)に示すように、ソース電極24a,24x、ドレイン電極24b,24y及び画素電極26を被覆するゲート絶縁層28を形成する。ゲート絶縁層28としては、膜厚が例えば200nmのシリコン酸化層(SiOX層)又はタンタル酸化層(Ta25層)などが使用され、これらの絶縁層がCVD又はスパッタ法などによって形成される。
次いで、タンタル(Ta)、アルミニウム(Al)又はITOなどよりなる導電層を蒸着やスパッタ法などによりゲート絶縁層28上に成膜した後に、フォトリソグラフィ及びエッチングにより導電層をパターニングする。
これにより、図2(a)に示すように、Sw−TFT用のゲート電極30aがSw−TFTの用ソース電極24aとドレイン電極24bとの端部上にそれぞれ重なるようにそれらの間上のゲート絶縁層28上の部分に形成される。また同時に、Dr−TFT用のゲート電極30bがDr−TFT用のソース電極24xとドレイン電極24yとの端部上にそれぞれ重なるようにそれらの間上のゲート絶縁層28上の部分に形成される。
以上により、ガラス基板20上に、ソース電極24a,24x、ドレイン電極24b,24y、画素電極26、及びゲート電極30a,30bがフォトリソグラフィによって所望のパターンに高精度に微細化されて形成される。
続いて、図2(b)に示すように、各ゲート電極30a,30bを被覆するアクリル樹脂などよりなる保護層32を形成する。これにより、ゲート電極30a,30bの段差は保護層30によって埋め込まれて平坦化される。
次いで、図2(c)に示すように、図2(b)の構造体の上面に接着層34を介してプラスチックフィルム40を対向させて配置する。さらに、熱処理することにより接着層34を硬化させて、図2(b)の構造体上にプラスチックフィルム40を接着する。プラスチックフィルム40としては、膜厚が100〜200μmのポリエーテルスルホンフィルムやポリカーボネートフィルムなどが好適に使用される。
続いて、同じく図2(c)に示すように、プラスチックフィルム40の一端にロール29を固定し、このロール29を回転させながらガラス基板20を剥離する。このとき、ガラス基板20と剥離層22との界面(図2(c)のA部)に沿って剥離され、ガラス基板20が廃棄される。
これにより、図2(d)に示すように、プラスチックフィルム40上に、下から順に、接着層34、保護層32、ゲート電極30a,30b、ゲート絶縁層28、ソース電極24a,24xとドレイン電極24b,24yと画素電極26、及び剥離層22が転写・形成される。
その後に、図3(a)に示すように、酸素ガスのプラズマで剥離層22を除去する。これにより、ソース電極24a,24x、ドレイン電極24b,24y及び画素電極26の上面が露出する。
次いで、図3(b)に示すように、Sw−TFT用の有機活性層36aをSw−TFT用のソース電極24a及びドレイン電極24bの端部にそれぞれ重なるようにそれらの間上のゲート絶縁層28上の部分に形成する。このとき、同時に、Dr−TFT用の有機活性層36bをDr−TFT用のソース電極24x及びドレイン電極24yの端部にそれぞれ重なるようにそれらの間上のゲート絶縁層28上の部分に形成する。各有機活性層36a,36bの材料としては、ペンタセン、セキシチオフェン、又はポリチオフェンなどの有機半導体が使用される。有機活性層36a,36bはマスク蒸着により形成され、その膜厚は例えば50nmである。マスク蒸着は、真空蒸着装置の中でシャドーマスクを高精度で移動させることによって成膜と同時にパターンを形成する方法であり、フォトリソグラフィを使用することなく、パターン化された有機活性層36a,36bを形成することができる。このため、有機活性層36a,36bは、フォトリソグラフィ工程でのウェット処理やプラズマなどによってその性能が劣化するおそれがない。
このようにして、ゲート電極30a、ゲート絶縁層28、ソース電極24a、ドレイン電極24b及び有機活性層36aにより構成されるSw−TFT5が得られる。また同時に、ゲート電極30b、ゲート絶縁層28、ソース電極24x、ドレイン電極24y及び有機活性層36bより構成されるDr−TFT6が得られる。
このように、本実施形態では、耐熱性のガラス基板20上に、製造条件が制限されることなく所望の膜特性を有するソース電極24a,24x、ドレイン電極24b,24y、画素電極26及びゲート電極30a,30bがフォトリソグラフィによって精度よくパターニングされて形成され、それらがプラスチックフィルム40上に転写された後に、有機活性層36a,36bが形成される。従って、有機活性層36a,36bは、画素電極26などを形成するためのフォトリソグラフィ工程で性能が劣化するおそれがなくなる。
続いて、図3(c)に示すように、マスク蒸着によって画素電極26上に膜厚が例えば30nmの正孔輸送層38を選択的に形成する。正孔輸送層38としては、芳香族3級アミン誘導体であるα-NPDなどが好適に使用される。
さらに、同じく図3(c)に示すように、正孔輸送層38上にマスク蒸着によって膜厚が例えば70nmの低分子系の発光層42を選択的に形成する。本実施形態では、3原色の発光層を塗り分けて形成してフルカラー化する形態を例示するので、後に図5で説明するように、3原色(赤色(R)、緑色(G)、青色(B))の各画素部の正孔輸送層34上に赤色発光層、緑色発光層及び青色発光層がそれぞれ形成される。そして、3原色の画素部(サブピクセル)が表示単位であるピクセルを構成する。
低分子系の発光層42としては、ホスト材料にドーピング材料が混合されたものが使用され、そのドーピング材料(分子)が発光する。ホスト材料では、例えばAlq3やジスチリルアリーレン誘導体(DPVBi)があり、ドーピング材料では、例えば緑色発光のクマリン6や赤色発光のDCJTBなどがある。
続いて、同じく図3(c)に示すように、マスク蒸着によって発光層42上に電子輸送層44を形成する。電子輸送層44としては、キノリノールアルミ錯体(Alq3)などが好適に使用される。
これにより、正孔輸送層38、発光層42及び電子輸送層44により構成される有機EL層3が得られる。
なお、正孔輸送層38及び電子輸送層44のうちのいずれか一方のみが形成された形態としてもよいし、正孔輸送層38及び電子輸送層44の両者を省略した形態としてもよい。
また、剥離層22を除去した後に(図3(a))、先に有機EL層3を形成し、その後にTFT用の有機活性層36a,36bを形成するようにしてもよい。
さらに、図3(d)に示すように、電子輸送層44上にマスク蒸着によって金属電極46を選択的に形成する。金属電極46としては、フッ化リチウム/アルミニウム(LiF/Al)積層膜などが好適に使用され、LiF層の膜厚は0.2〜1nm、Al層の膜厚は100〜200nmに設定される。
なお、マスク蒸着や印刷などで各有機活性層36a,36bを絶縁層で選択的にカバーする場合は、金属電極46を図3(c)の構造体の上面全体に形成してもよい。
これにより、画素電極26、有機EL層3及び金属電極46により構成される有機EL素子2が得られる。
このように、本実施形態では、有機活性層36a,36b及び有機EL層3を形成する工程及びそれ以降の工程はフォトリソグラフィを使用しないので、有機活性層36a,36b及び有機EL層3がフォトリソグラフィ工程の各種処理によってその性能が劣化するおそれがなくなる。
その後に、図4に示すように、有機EL素子2、Sw−TFT5及びDr−TFT6を被覆する封止層48を形成する。封止層48としては、シリコン酸化層(SiOX)やシリコン窒化層(SiNX)などが使用され、例えば成膜温度が100℃程度の低温CVDにより形成される。あるいは、防湿層が形成された樹脂フィルムを貼着して封止層48としてもよい。
以上により、本発明の第1実施形態に係るフレキシブル有機ELディスプレイ1が完成する。
以上説明したように、第1実施形態のフレキシブルディスプレイの製造方法では、まず、耐熱性のガラス基板20上に製造条件が制限されることなく、剥離層22、ソース電極24a,24xとドレイン電極24b,24yと画素電極26、ゲート絶縁層28、ゲート電極30a,30b、及び保護層32よりなる転写層が高精度に形成される。その後に、その転写層が接着層32を介してプラスチックフィルム40上に上下反転した状態で転写・形成される。次いで、剥離層22が除去された後に、ソース電極24a,24xとドレイン電極24b、24yとの間上にTFT用の有機活性層36a,36bがマスク蒸着によって形成される。
さらに、正孔輸送層38、3原色の発光層42及び電子輸送層44がマスク蒸着によって画素電極26上に順次形成されて有機EL層3が得られる。続いて、有機EL層3上に金属電極42が形成された後に、それらが封止層48によって被覆される。
本実施形態では、有機活性層36a,36bや発光層42に悪影響を及ぼすフォトリソグラフィによるパターニング工程(ソース電極24a,24x、ドレイン電極24b,24y、画素電極26、及びゲート電極30a,30bを形成する工程)は、ガラス基板20上で行われ、それらをプラスチックフィルム40上に転写した後に、有機活性層36a,36bや発光層42がマスク蒸着によって形成される。従って、有機活性層36a,36bや発光層42がフォトリソグラフィ工程の各種処理によってその特性が劣化するおそれがなくなる。
このように、本実施形態では、プラスチックフィルムを基板として使用する、有機TFTを備えた有機ELディスプレイを高歩留りで安定して製造することができるようになる。
図5には、第1実施形態のフレキシブルディスプレイの3原色の画素部(赤色画素部(R)、緑色画素部(G)、及び青色画素部(B))が描かれている。図5に示すように、第1実施形態のフレキシブル有機ELディスプレイ1では、基板としてプラスチックフィルム40が使用され、その上に接着層34を介して保護膜32が形成されている。3原色の各画素部(R),(G),(B)の保護膜32にはSw−TFT5のゲート電極30aとDr−TFT6のゲート電極30bとがそれぞれ埋設されている。各ゲート電極30a,30b上にはゲート絶縁層28が形成されている。
さらに、3原色の各画素部(R),(G),(B)のゲート絶縁層28上には、Sw−TFT5用のソース電極24a及びドレイン電極24bと、Dr−TFT6用のソース電極24x及びドレイン電極24yと、Dr−TFT6用のドレイン電極24yに電気的に接続された画素電極26とがそれぞれ形成されている。
また、3原色の各画素部(R),(G),(B)の各画素電極26上には正孔輸送層38、発光層42R,42G,42B及び電子輸送層44から構成される有機EL層3がそれぞれ形成されている。3原色の各画素部(R),(G),(B)に赤色発光層42R、緑色発光層42G及び青色発光層42Bがそれぞれ対応して設けられている。
さらに、3原色の各画素部(R),(G),(B)の有機EL層3上には金属電極46がそれぞれ形成され、各画素部(R),(G),(B)に、画素電極26、有機EL層3及び金属電極46により構成される有機EL素子2がそれぞれ設けられている。有機EL素子2、Dr−TFT6及びSw−TFT5の上には、それらを被覆する封止層48が形成されている。
図6は本発明の第1実施形態のフレキシブルディスプレイの一つの画素部の等価回路を示す図、図7は本発明の第1実施形態のフレキシブルディスプレイの一つの画素部を平面方向からみた平面図である。
図6及び図7に示すように、第1実施形態のフレキシブル有機ELディスプレイ1では、有機EL素子2の金属電極46(陰極)がグランド(GND)66に接続され、有機EL素子2の画素電極26(陽極)がDr−TFT6のドレイン電極24yに接続されている。Dr−TFT6のソース電極24xは電源(Vdd)線60に接続されている。また、Dr−TFT6のゲート電極30bと電源(Vdd)線60との間には保持容量Csが形成されている。また、Dr−TFT6のゲート電極30bにSw−TFT5のドレイン電極24bが接続され、Sw−TFT5のソース電極24aがデータ線62に接続されている。さらに、Sw−TFT5のゲート電極30aが走査線64に接続されている。
図6の等価回路では以下のように動作する。まず、走査線64の電位を選択状態とし、走査線64に書き込み電位を印加すると、Sw−TFT5が導通して保持容量Csが充電又は放電され、Dr−TFT6のゲート電位は書き込み電位となる。次に、走査線64の電位を非選択状態とすると、走査線64とDr−TFT6とは電気的に切り離されるが、Dr−TFT6のゲート電位は保持容量Csによって安定に保持される。
そして、Dr−TFT6及び有機EL素子2に流れる電流は、Dr−TFT6のゲート・ソース間電圧に応じた値となり、有機EL素子2はその電流値に応じた輝度で発光し続ける。
このような構成の画素をマトリクス状に複数並べ、走査線64を順次選択しながら、データ線62を通して書き込みを繰り返すことにより、アクティブマトリクス型の有機ELディスプレイを構成することができる。このようにして、各画素部(R),(G),(B)の各発光層42R,42G,42Bから外部に所定の色の光がそれぞれ放出されてカラー画像が得られる(図5の矢印の方向)。
なお、有機TFTの抱える課題として、有機TFTの特性のばらつきがある。特に、Dr−TFT6の閾値電圧(Vth)のばらつきがあると、ディスプレイの画面内で照度のばらつきが生じてしまう。そこで、図6の等価回路に補償回路を設けることによりDr−TFT6の閾値電圧(Vth)のばらつきを補償する対策がとられている。そのような補償回路としては、2個のトランジスタを追加した電流プログラム方式と電圧プログラム方式がある(参考資料:2003FPDデクノロジー大全、電子ジャーナル出版(2003))。
低温ポリシリコンTFTやアモルファスシリコンTFTを使用した回路に補償回路を追加する手法が開発されているが、本実施形態のような有機TFTを使用した回路に補償回路を追加しても同様な効果が得られる。
なお、前述した第1実施形態において、次に説明する第2実施形態のように、保護層32上にカラーフィルタ層を形成した後に、接着層34を介してプラスチックフィルム40を接着することにより、接着層34に埋設されたカラーフィルタ層をさらに設けるようにしてもよい。この形態の場合、カラーフィルタ層と赤色(R)、緑色(G)、青色(B)のEL発光との組み合わせによってフルカラー化されるので、色の彩度を向上させることができる。
(第2の実施の形態)
図8は本発明の第2実施形態のフレキシブルディスプレイ(有機ELディスプレイ)を示す断面図である。第2実施形態は、有機EL層の発光層として白色発光層を使用し、カラーフィルタ層を組み合わせてフルカラー化する形態である。図8において、第1実施形態の図5と同一要素については同一符号を付してその説明を省略する。
図8に示すように、第2実施形態のフレキシブル有機ELディスプレイ1aは、第1実施形態の図5において赤色発光層42R、緑色発光層42G及び青色発光層42Bを全て白色発光層42に置き換えた形態である。そして、保護層32と接着層34との間にカラーフィルタ層52R,52G,52Bが接着層34に埋設された状態で形成されており、赤色画素部(R)に形成された赤色カラーフィルタ層52Rと、緑色画素部(G)に形成された緑色カラーフィルタ層52Gと、青色画素部(B)に形成された青色カラーフィルタ層52Bとによって構成されている。第2実施形態では、各画素部(R),(G),(B)の白色発光層42から白色光がそれぞれ放出されて3原色のカラーフィルタ層52R,52G,52Bを通ってカラー画像が得られる(図8の矢印の方向)。
第2実施形態のフレキシブルディスプレイの製造方法は、第1実施形態の図2(b)の工程の後に、保護層32上にカラーフィルタ層52R、52G、52Bを形成する。すなわち、3原色の画素部(R),(G),(B)に対応する各画素電極26上の保護層30上に赤色カラーフィルタ層52R、緑色カラーフィルタ層52G、及び青色カラーフィルタ層52Bを順次形成する。各カラーフィルタ層52R,52G,52Bは、例えば顔料分散タイプの感光性塗布膜がフォトリソグラフィによりパターニングされて形成される。そして、カラーフィルタ層52R,52G,52B上に接着層32を介してプラスチックフィルム40が接着されて、第1実施形態と同様に、転写層がプラスチックフィルム40上に転写・形成される。
その後に、第1実施形態と同様な方法によって、有機活性層36a,36b及び有機EL素子2が形成された後に、封止層48が形成される。
第2実施形態のフレキスブル有機ELディスプレイ1aは第1実施形態と同様な効果を奏する。
(第3の実施の形態)
図9〜図12は本発明の第3実施形態のフレキシブルディスプレイの製造方法を順に示す断面図である。第1実施形態では、TFT用の有機活性層や有機EL層をマスク蒸着によって形成したが、第3実施形態では、TFTの有機活性層や有機EL層をインクジェット法や印刷によって形成する。第3実施形態では、第1実施形態と同一工程についてはその詳しい説明を省略する。
まず、図9(a)に示すように、第1実施形態と同様にガラス基板20上に剥離層22を形成した後に、所要部に開口部25xが設けられたマスク金属層25を剥離層22上にパターニングする。マスク金属層25の材料としては、アルミニウム(Al)又は銀(Ag)などが使用される。マスク金属層25の開口部25xは、後に形成されるTFT用の有機活性層及び画素電極(発光層)が形成される領域に対応する部分に形成される。
次いで、図9(b)に示すように、剥離層22及びマスク金属層25上にスピンコート法や印刷などによりポリイミド樹脂などの塗布膜を形成した後に、200〜300℃の温度で熱処理して塗布膜を硬化させることにより、膜厚が例えば2〜5μmの有機絶縁層27aを得る。有機絶縁層27aとしては、ポリイミド樹脂の他にPMMA(ポリメチルメタクリレート)樹脂やアクリル樹脂などの酸素ガスを主とするガスのプラズマでエッチング可能な材料が使用される。本実施形態では、熱処理を伴う有機絶縁層27aの形成をガラス基板20上で行うので、最終的に基板となるプラスチックフィルムに熱変形が生じることはない。
続いて、図9(c)に示すように、第1実施形態と同様な方法により、有機絶縁層27a上に、Sw−TFT用のソース電極24a及びドレイン電極24bと、Dr−TFT用のソース電極24x及びドレイン電極24yを形成した後に、Dr−TFT用のドレイン電極24yに電気的に接続される画素電極26を形成する。
さらに、図9(d)に示すように、第1実施形態と同様な方法により、ソース電極24a,24x及びドレイン電極24b,24y及び画素電極26を被覆するゲート絶縁層28を形成した後に、ゲート絶縁層28上にSw−TFT用のゲート電極30a及びDr−TFT用のゲート電極30bを形成する。さらに、ゲート電極30a,30bを被覆する保護層32を形成する。
次いで、図10(a)に示すように、第1実施形態と同様な方法により、図9(d)の構造体の上面に接着層34を介してプラスチックフィルム40を接着した後に、プラスチックフィルム40の一端に固定されたロール29を回転させながらガラス基板20を剥離する。このとき、ガラス基板20と剥離層22との界面(図10(a)のA部)に沿って剥離され、ガラス基板20が廃棄される。
これにより、図10(b)に示すように、プラスチックフィルム40上に、下から順に、接着層34、保護層32、ゲート電極30a,30b、ゲート絶縁層28、ソース電極24a,24xとドレイン電極24b,24yと画素電極26、有機絶縁層27a、マスク金属層25、及び剥離層22が転写・形成される。
その後に、図10(c)に示すように、酸素ガスのプラズマで剥離層22を除去し、さらに露出したマスク金属層25をマスクにして酸素ガスのプラズマで有機絶縁層27aをエッチングすることにより有機絶縁層パターン27を得る。等方性エッチング装置での酸素ガスのプラズマを用いることにより、有機絶縁層27a(ポリイミド樹脂又はPMMA樹脂)はマスク金属層25から等方的にエッチングされて、順テーパー形状(上側から下側になるにつれて幅が太くなる形状)の有機絶縁層パターン27が得られる。本実施形態では、テーパー角度θ(図10(c))が60°以下(好適には60°〜30°)の順テーパー形状の有機絶縁層パターン27を得ることができる。
なお、有機絶縁層27aとして、アクリル樹脂を使用する場合は、酸素ガスにCF4などのフッ素原子を含むガスを2〜5%添加した混合ガスのプラズマによってエッチングされる。
続いて、図11(a)に示すように、マスク金属層25を下地層に対して選択的に除去する。例えば、マスク金属層25としてAl層を使用する場合は、燐酸を含む溶液を使用するウェットエッチングが採用され、画素電極26、ソース電極24a,24x及びドレイン電極24b、24yなどにダメージを与えることなくマスク金属層25が除去される。
これにより、順テーパー形状の有機絶縁層パターン27が露出し、有機絶縁層パターン27は、画素電極26上、及びソース電極24a,24xとドレイン電極24b,24yとの間上に開口部27xがそれぞれ設けられた状態で形成される。
その後に、図11(a)の構造体の上面をフッ素原子を含むガス(CF4、SF6又はCHF3など)のプラズマに曝す。これにより、有機絶縁層パターン27の上面及び側面にフッ素原子が付着することによって有機絶縁層パターン27は液体をはじく撥水性を示すようになる同時に、画素電極26の露出面は親水性となる。
次いで、図11(b)に示すように、インクジェット装置(不図示)のノズル31からTFTの有機活性層を形成するための塗布液33を、ソース電極24a,24xとドレイン電極24b,24yとの間上の有機絶縁層パターン27の開口部27x内にそれぞれ塗布して塗布膜を形成する。さらに、塗布膜を100〜200℃の温度でベークして乾燥させることにより、Sw−TFT用の有機活性層36aとDr−TFT用の有機活性層36bを形成する。有機活性層36a,36bを形成するための塗布液33は、第1実施形態で説明したペンタセン、セキシチオフェン、又はポリチオフェンなどの有機半導体材料を含むものが使用される。このとき、有機絶縁層パターン27の表面は撥水化されているので、インクジェット装置のノズル31が、有機絶縁層パターン27の開口部27xから多少位置ずれしても、塗布液33は開口部27x側に流れて開口部26x内に溜まるようになる。このようにして、第1実施形態と同様な構造のSw−TFT5及びDr−TFT6が得られる。
続いて、同じく図11(b)に示すように、同様なインクジェット法により、画素電極26上の有機絶縁層パターン27の開口部27xに、チオフェン系導電性高分子(PEDOT/PSS)の塗布液(不図示)を塗布し、100〜200℃の温度でベークして乾燥させることにより正孔輸送層38を形成する。
さらに、同じく図11(b)に示すように、同様なインクジェット法により、発光層を形成するための塗布液を有機絶縁層27の開口部27x内の正孔輸送層38上に塗布し、100〜200℃の温度でベークして乾燥させることにより発光層42を形成する。図11(b)には1つの画素部のみが示されているが、第1実施形態と同様に、3原色の各画素部(R),(G),(B)の正孔輸送層38上にそれぞれ赤色発光層、緑色発光層及び青色発光層が形成される。
3原色の発光層を形成するための発光層の材料としては、π共役ポリマー系発光材料と色素含有ポリマー系発光材料がある。さらに詳しくは、π共役ポリマー系発光材料としては、ポリフルオレン(PF)誘電体(赤色,緑色,青色)、ポリスパイロ(Poly-Spiro)誘電体(赤色,緑色,青色)、ポリパラフェ二レン誘電体又はポリチオフェン誘電体などがある。
一方、色素含有ポリマー系発光材料としては、燐光又は蛍光の低分子色素をポリビニルカルバゾール(PVK)に分散した発光材料である色素分散PVK(赤色、緑色、青色)、又は、Ir(ppy)3などの燐光基をPVKの側鎖に組み込んだ燐光性高分子である側鎖組み込み型PVK(赤色、緑色、青色)がある。
上記した材料をキシレン、トルエン、クロロホルム、アニソール、テトラデカン、ジクロロエタン、クロロベンゼン、ベンゼン、ジクロロベンゼンなどの溶媒に溶解して各色の発光層を形成するための塗布液(インク)を調整する。
このようにして、正孔輸送層38及び発光層42により構成される有機EL層3aが得られる。なお、第1実施形態と同様に、発光層42上に電子輸送層がさらに形成された形態としてもよいし、正孔輸送層38及び電子輸送層のうちのいずれか一方のみが形成された形態としてもよい。あるいは、正孔輸送層38及び電子輸送層の両者を省略してもよい。
第3実施形態では、TFT用の有機活性層36a,36bや有機EL層3aはインクジェット法で形成されるので、第1実施形態と同様に、有機活性層36a,36bや有機EL層3aがフォトリソグラフィ工程での各種処理によってその性能が劣化するおそれがない。
また、正孔輸送層38及び発光層42をインクジェット法で形成する際にも、有機絶縁層パターン27の表面が撥水化されているので、正孔輸送層38及び発光層42は有機絶縁層27の開口部27x内に位置合わせされて形成される。
なお、先に、有機EL層3aを形成し、その後に有機活性層36a,36bを形成してもよい。また、有機活性層36a,36b及び有機EL層3aをインクジェット法で形成する代わりに、スクリーン印刷によって形成してもよい。
次いで、図11(c)に示すように、マスク蒸着によって、発光層42上に、カルシウム/アルミニウム(Ca/Al)積層膜、バリウム(Ba)膜、又はバリウム/アルミニウム(Ba/Al)積層膜などの金属電極46を形成する。これにより、画素電極26、有機EL層3a及び金属電極46により構成される有機EL素子2aが得られる。
その後に、図12に示すように、第1実施形態と同様に、有機EL素子2a及びSw−TFT5及びDr−TFT6を被覆する封止層48を形成する。
以上により、第3実施形態のフレキシブル有機ELディスプレイ1bが完成する。
図12に示すように、第3実施形態のフレキシブル有機ELディスプレイ1bでは、基板としてプラスチックフィルム40が使用され、その上に接着層34を介して保護膜32が形成されている。保護膜32にはSw−TFT5のゲート電極30aとDr−TFT6のゲート電極30bとが埋設されている。ゲート電極30a,30b上にはゲート絶縁層28が形成されている。
また、ゲート絶縁層28上には、Sw−TFT5用のソース電極24a及びドレイン電極24bと、Dr−TFT6用のソース電極24x及びドレイン電極24yと、Dr−TFT6用のドレイン電極24yに電気的に接続された画素電極26とが形成されている。
さらに、画素電極26上、及びソース電極24a、24xとドレイン電極24b,24yとの間上に開口部27xがそれぞれ設けられた有機絶縁層パターン27が形成されている。有機絶縁層パターン27はテーパー角度が60°以下の順テーパー形状で形成され、かつその表面が撥水化されている。
また、ソース電極24a、24xとドレイン電極24b,24yとの間上の有機絶縁層パターン27の開口部27xには、Sw−TFT5及びDr−TFT6用の有機活性層36a,36bがそれぞれ形成され、有機絶縁層パターン27の画素電極26上の開口部27x内には正孔輸送層38及び発光層42が形成されている。第1実施形態の図5と同様に、複数の画素電極26は、赤色(R)画素部、緑色(G)画素部及び青色(B)画素部に画定されており、各色の画素部に対応するように赤色発光層、緑色発光層及び青色発光層(不図示)が形成されている。そして、正孔輸送層38及び発光層42により有機EL層3aが構成されている。有機EL層3は、インクジェット法で形成される際の隔壁として機能する有機絶縁層パターン27によって画定された状態で3原色の各画素部に精度よく形成されている。
さらに、有機EL層3a上には金属電極46が形成され、画素電極26、有機EL層3a及び金属電極46により有機EL素子2aが構成されている。有機EL素子2a、Sw−TFT5及びDr−TFT6上にはそれらを被覆する封止層48が形成されている。
第3実施形態のフレキシブル有機ELディスプレイ1bはこのような構成になっており、第1実施形態と同様に各色の発光層42から外部に所定の色の光が放出されてカラー画像が得られる(図12の矢印の方向)。
第3実施形態のフレキシブルディスプレイの製造方法では、まず、耐熱性のガラス基板20上に製造条件が制限されることなく、剥離層22、マスク金属層25、有機絶縁層27a、ソース電極24a,24xとドレイン電極24b,24yと画素電極26、ゲート絶縁層28、ゲート電極30a,30b、及び保護層32よりなる転写層が高精度に形成される。
その後に、その転写層が接着層32を介してプラスチックフィルム40上に上下反転した状態で転写・形成される。次いで、剥離層22が酸素プラズマで除去された後に、露出したマスク金属層25がマスクとなって有機絶縁層27aが酸素プラズマによって連続してエッチングされた後に、マスク金属層25が除去される。
このようにして、プラスチックフィルム40上の画素電極26上、及びソース電極24a,24xとドレイン電極24b,24yとの間上に開口部27xがそれぞれ設けられた有機絶縁層パターン27が形成される。その後に、フッ素原子を含むガスのプラズマで表面処理を行うことにより、有機絶縁層パターン27の表面を撥水化すると共に、画素電極26の表面を親水性にする。
さらに、ソース電極24a,24xとドレイン電極24b,24yとの間上の有機絶縁層27の開口部27xにインクジェット法により、有機活性層36a,36bを形成する。続いて、画素電極26上の有機絶縁層27の開口部27x内に、正孔輸送層38及び3原色の発光層42がインクジェット法により順次形成されて有機EL層3aが得られる。このとき、有機絶縁層パターン27は順テーパー形状でかつその表面が撥水化されていることから、各塗布液は有機絶縁層パターン27が隔壁となってその開口部27x内に精度よく流し込まれ、これによって、有機活性層36a,36b及び有機EL層3aが位置精度よく形成される。その後に、有機EL層3a上に金属電極46を形成して有機EL素子2aを得た後に、それらを被覆する封止層48を形成する。
第3実施形態では、第1実施形態と同様に、有機活性層36a,36b及び有機EL層3aに悪影響を及ぼすフォトリソグラフィによるパターニング工程(ソース電極24a,24x、ドレイン電極24b,24y、画素電極26、及びゲート電極30a,30bを形成する工程)は、ガラス基板20上で行われ、それらがプラスチックフィルム40上に転写された後に、有機活性層36a,36b及び有機EL層3aがインクジェット法によって形成される。従って、有機活性層36a,36b及び有機EL層3aがフォトリソグラフィ工程の各種処理によって劣化するおそれがなくなる。
このように、第3実施形態では、第1実施形態と同様に、プラスチックフィルムを基板として使用する有機TFTを備えたフレキシブル有機ELディスプレイを高歩留りで安定して製造することができるようになる。
(第4の実施の形態)
図13〜図15は本発明の第4実施形態のフレキシブルディスプレイの製造方法を順に示す断面図、図16は本発明の第4実施形態のフレキシブルディスプレイ(液晶ディスプレイ)を示す断面図である。第4実施形態では、本発明を液晶ディスプレイに適用する形態を例示する。第4実施形態では、第1実施形態と同一工程についてはその詳しい説明を省略する。また、同一要素には同一符号を付してその説明を省略する。
本発明の第4実施形態のフレキシブルディスプレイの製造方法は、図13(a)に示すように、まず、仮基板としてのガラス基板20上に剥離層22を形成した後に、スイッチング用のTFTのソース電極24a及びドレイン電極24bを形成する。続いて、ドレイン電極24bに電気的に接続されるITOなどからなる画素電極26を剥離層22上に形成する。
次いで、図13(b)に示すように、ソース電極24a及びドレイン電極24b及び画素電極26を被覆するゲート絶縁層28を形成する。その後に、図13(c)に示すように、ソース電極24a及びドレイン電極24bの端部上に重なるようにそれらの間上のゲート絶縁層28上の部分にTFT用のゲート電極30を形成する。
続いて、図13(d)に示すように、ゲート電極30を被覆する保護層32を形成した後に、画素電極26に対応するゲート絶縁層28上の部分にカラーフィルタ層50を形成する。本実施形態では、カラーフィルタ層50によってフルカラー化する形態を例示している。図13(d)には1つの画素部のみが示されているが、第1実施形態の図5のような3原色の画素部(R),(G),(B)の各画素電極26上に赤色(R)カラーフィルタ層、緑色(G)カラーフィルタ層、及び青色(B)カラーフィルタ層がそれぞれ形成される。そして、3原色の画素部(サブピクセル)が表示単位であるピクセルを構成する。3原色の各カラーフィルタ層50は、例えば顔料分散タイプの感光性塗布膜がフォトリソグラフィによって順次パターニングされて形成される。
続いて、図14(a)に示すように、図13(d)の構造体上に接着層34を介して第1のプラスチックフィルム40を接着した後に、第1のプラスチックフィルム40の一端に固定されたロール29を回転させながらガラス基板20を剥離する。このとき、ガラス基板20と剥離層22との界面(図14(a)のA部)に沿って剥離され、ガラス基板20が廃棄される。
これにより、図14(b)に示すように、第1のプラスチックフィルム40上に、下から順に、接着層34、カラーフィルタ層50、保護層32、ゲート電極30、ソース電極24aとドレイン電極24bと画素電極26、及び剥離層22が転写・形成される。
次いで、図14(c)に示すように、剥離層22を除去することにより、ソース電極24a、ドレイン電極24b及び画素電極26の上面を露出させる。
その後に、図15に示すように、マスク蒸着によってソース電極24a及びドレイン電極24bの間上にTFT用の有機活性層36を形成する。これにより、ゲート電極30、ゲート絶縁層28、ソース電極24a、ドレイン電極24b及び有機活性層36により構成されるスイッチング用のTFT7が得られる。
なお、第3実施形態のように、ソース電極24aとドレイン電極24bとの間上に開口部が設けられた有機絶縁層パターンを形成しておき、その開口部内にインクジェット法又はスクリーン印刷によって有機活性層36を形成してもよい。
続いて、PVA(ポリビニルアルコール)樹脂などの光硬化型樹脂により有機活性層36を被覆する樹脂層52を形成して有機活性層36の段差を平坦化する。その後に、樹脂層52上に液晶を配向させるための第1の配向膜54aを形成する。なお、有機活性層36の段差によって不具合が発生しない場合は、樹脂層52を省略してもよい。
これにより、液晶ディスプレイ用のTFT基板8が得られる。
図15に示すように、液晶ディスプレイ用のTFT基板8では、基板として第1のプラスチックフィルム40が使用され、その上に接着層34が形成され、その接着層34にカラーフィルタ層50が埋設されている。そして、カラーフィルタ層50上には保護層32が形成され、保護層32にゲート電極30が埋設されている。ゲート電極30上にはゲート絶縁層28が形成されている。
さらに、ゲート絶縁層28上には、TFT7用のソース電極24a及びドレイン電極24bと、ドレイン電極24bに電気的に接続された画素電極26とが形成されている。ソース電極24aとドレイン電極24bの間上には、TFT7用の有機活性層36が形成され、有機活性層30の両端部はソース電極24aとドレイン電極24bにそれぞれ電気的に接続されている。
有機活性層36は樹脂層52によって被覆されてその段差が平坦化されており、樹脂層52上には第1の配向膜54aが形成されている。
次に、図16に示すように、TFT基板8の対向基板9を用意する。対向基板9は、第2のプラスチックフィルム40aと、その上に形成されたITOなどからなるコモン電極58と、その上に形成された第2の配向膜54bとにより基本構成される。そして、TFT基板8と対向基板9とがスペーサで所定間隔が確保された状態で、周辺部に設けられるシール材(不図示)によって対向して接着され、さらにTFT基板8と対向基板9との隙間に液晶60が封入される。
以上により、第4実施形態のフレキシブル液晶ディスプレイ1cが完成する。なお、TFT基板8にカラーフィルタ層50を設ける代わりに、対向基板9にカラーフィルタ層50を設けるようにしてもよい。
特に図示されていないが、TFT7のソース電極24aにデータバスラインが接続され、TFT7のゲート電極30にゲートバスラインが接続される。そして、ゲートバスライン及びデータバスラインから所定のタイミングでTFT7を介して各画素の画素電極26に階調電圧が順次印加されて画像が表示される。
第4実施形態においても、第1実施形態と同様に、TFT基板8の有機活性層36を形成した後に、フォトリソグラフィ工程を行う必要がないので、有機活性層36がフォトリソグラフィ工程の各種処理によってその性能が劣化するおそれがなくなる。
このように、第4実施形態では、プラスチックフィルム上に有機TFTが形成された素子基板を使用するアクティブマトリクスタイプのフレキシブル液晶ディスプレイを高歩留りで安定して製造することができるようになる。
なお、本発明は、フレキシブルタイプの有機ELディスプレイ及び液晶ディスプレイの他に、フレキシブルタイプの電気泳動型のディスプレイにも適用することができる。
図1(a)〜(d)は本発明の第1実施形態のフレキシブルディスプレイの製造方法を示す断面図(その1)である。 図2(a)〜(d)は本発明の第1実施形態のフレキシブルディスプレイの製造方法を示す断面図(その2)である。 図3(a)〜(d)は本発明の第1実施形態のフレキシブルディスプレイの製造方法を示す断面図(その3)である。 図4は本発明の第1実施形態のフレキシブルディスプレイの製造方法を示す断面図(その4)である。 図5は本発明の第1実施形態のフレキシブルディスプレイ(有機ELディスプレイ)を示す断面図である。 図6は本発明の第1実施形態のフレキシブルディスプレイの一つの画素部の等価回路を示す図である。 図7は本発明の第1実施形態のフレキシブルディスプレイの一つの画素部を平面方向からみた平面図である。 図8は本発明の第2実施形態のフレキシブルディスプレイ(有機ELディスプレイ)を示す断面図である。 図9(a)〜(d)は本発明の第3実施形態のフレキシブルディスプレイの製造方法を示す断面図(その1)である。 図10(a)〜(c)は本発明の第3実施形態のフレキシブルディスプレイの製造方法を示す断面図(その2)である。 図11(a)〜(c)は本発明の第3実施形態のフレキシブルディスプレイの製造方法を示す断面図(その3)である。 図12は本発明の第3実施形態のフレキシブルディスプレイの製造方法を示す断面図(その4)である。 図13(a)〜(d)は本発明の第4実施形態のフレキシブルディスプレイの製造方法を示す断面図(その1)である。 図14(a)〜(c)は本発明の第4実施形態のフレキシブルディスプレイの製造方法を示す断面図(その2)である。 図15は本発明の第4実施形態のフレキシブルディスプレイの製造方法を示す断面図(その3)である。 図15は本発明の第4実施形態のフレキシブルディスプレイ(液晶ディスプレイ)を示す断面図である。
符号の説明
1,1a,1b…フレキシブル有機ELディスプレイ、1c…フレキシブル液晶ディスプレイ、2,2a…有機EL素子、3,3a…有機EL層、5…Sw−TFT、6…Dr−TFT、7…TFT、8…TFT基板、9…対向基板、20…ガラス基板、22…剥離層、24a,24x…ソース電極、24b,24y…ドレイン電極、25…マスク金属層、25x,27x…開口部、26…画素電極、27a…有機絶縁層、27…有機絶縁層パターン、28…ゲート絶縁層、29…ロール、30a,30b…ゲート電極、31…ノズル、32…保護層、33…塗布液、34…接着層、36a,36b…有機活性層、38…正孔輸送層、40,40a…プラスチックフィルム、42…発光層、42R…赤色発光層、42G…緑色発光層、42B…青色発光層、44…電子輸送層、46…金属電極、48…封止層、50,52R,52G,52B…カラーフィルタ層、52…樹脂層、54a,54b…配向膜、58…コモン電極、60…液晶。

Claims (19)

  1. 複数の画素ごとにTFTが設けられたアクティブマトリクス型のフレキシブルディスプレイであって、
    プラスチックフィルムと、
    前記プラスチックフィルム上に形成された接着層と、
    前記接着層上に形成された保護層と、
    前記保護層に埋設された前記TFT用のゲート電極と、
    前記ゲート電極を被覆する前記TFT用のゲート絶縁層と、
    前記ゲート絶縁層上に形成され、ゲート電極上に所定間隔をもって配置された前記TFT用のソース電極及びドレイン電極と、
    前記ゲート絶縁層上に形成され、前記ドレイン電極に電気的に接続された画素電極と、
    前記ソース電極と前記ドレイン電極との間上に形成され、前記ソース電極及び前記ドレイン電極に電気的に接続された前記TFT用の有機活性層と、
    前記複数の画素の前記画素電極上にそれぞれ形成された発光層を含む有機EL層と、
    前記有機EL層上に形成された金属電極と、
    前記金属電極を被覆する封止層とを有することを特徴とするフレキシブルディスプレイ。
  2. 前記複数の画素は、赤色画素部、緑色画素部及び青色画素部に画定されており、前記発光層は、前記赤色画素部に形成された赤色(R)発光層と、前記緑色画素部に形成された緑色(G)発光層と、前記青色画素部に形成された青色(B)発光層とにより構成されることを特徴とする請求項1に記載のフレキシブルディスプレイ。
  3. 前記発光層は白色発光層であり、前記接着層と保護層との間に、接着層に埋設されたカラーフィルタ層が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のフレキシブルディスプレイ。
  4. 前記ソース電極及びドレイン電極の上面は、前記ゲート絶縁層の上面と同一面となって形成されていることを特徴とする請求項1に記載のフレキシブルディスプレイ。
  5. 前記ソース電極及び前記ドレイン電極の上に形成され、前記ソース電極と前記ドレイン電極との間上、及び前記画素電極上に開口部がそれぞれ設けられた絶縁層パターンをさらに有し、
    前記有機活性層は、前記有機絶縁層パターンの前記ソース電極と前記ドレイン電極との間上の前記開口部内に形成され、かつ、前記有機EL層は、前記有機絶縁層パターンの前記画素電極上の前記開口部内に形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のフレキシブルディスプレイ。
  6. 前記有機絶縁層パターンは、ポリイミド樹脂、PMMA樹脂、及びアクリル樹脂のいずれかよりなることを特徴とする請求項5に記載のフレキシブルディスプレイ。
  7. 前記TFTは、スイッチング用TFTと、該スイッチング用TFTに接続された駆動用TFTとにより構成され、前記駆動用TFTの前記ドレイン電極が前記画素電極に接続されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のフレキシブルディスプレイ。
  8. 前記有機EL層は、
    前記発光層と、
    前記画素電極と前記発光層との間に形成される正孔輸送層、及び前記発光層と前記金属電極との間に形成される電子輸送層のうちの少なくとも一方とにより構成されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のフレキシブルディスプレイ。
  9. 複数の画素ごとにTFTが設けられたアクティブマトリクス型のフレキシブルディスプレイであって、
    第1のプラスチックフィルムと、前記第1のプラスチックフィルム上に形成された接着層と、前記接着層の上方に形成された保護層と、前記保護層に埋設された前記TFT用のゲート電極と、前記ゲート電極を被覆する前記TFT用のゲート絶縁層と、前記ゲート絶縁層上に形成され、ゲート電極上に所定間隔をもって配置された前記TFT用のソース電極及びドレイン電極と、前記ゲート絶縁層上に形成され、前記ドレイン電極に電気的に接続された画素電極と、前記ソース電極と前記ドレイン電極との間上に形成され、前記ソース電極及び前記ドレイン電極に電気的に接続された前記TFT用の有機活性層と、前記画素電極及び前記有機活性層の上方に形成された第1の配向膜とを備えたTFT基板と、
    第2のプラスチックフィルムと、該第2のプラスチックフィルム上に形成されたコモン電極と、前記コモン電極上に形成された第2の配向膜とを備えた対向基板と、
    前記TFT基板と前記対向基板との間に封入された液晶とを有することを特徴とするフレキシブルディスプレイ。
  10. 前記接着層と前記保護層との間にカラーフィルタ層がさらに形成されていることを特徴とする請求項9に記載のフレキシブルディスプレイ。
  11. 前記有機活性層は、ペンタセン、セキシチオフェン又はポリチオフェンよりなることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか一項に記載のフレキシブルディスプレイ。
  12. 複数の画素ごとにTFTが設けられたアクティブマトリクス型のフレキシブルディスプレイの製造方法であって、
    仮基板の上に剥離層を形成する工程と、
    前記剥離層上に、前記TFT用のソース電極及びドレイン電極を形成すると共に、前記ドレイン電極に電気的に接続される画素電極を形成する工程と、
    前記ソース電極、前記ドレイン電極及び前記画素電極を被覆する、前記TFT用のゲート絶縁層を形成する工程と、
    前記ソース電極と前記ドレイン電極の間上のゲート絶縁層上の部分に、前記TFT用のゲート電極を形成する工程と、
    前記ゲート電極を被覆する保護層を形成する工程と、
    前記保護層上に、接着層を介して、プラスチックフィルムを接着する工程と、
    前記仮基板を前記剥離層との界面から剥離し、前記剥離層、前記ソース電極と前記ドレイン電極と前記画素電極、前記ゲート絶縁層、前記ゲート電極、及び前記保護層を前記プラスチックフィルム上に転写する工程と、
    前記剥離層を除去することにより、前記ソース電極、前記ドレイン電極及び前記画素電極の上面を露出させる工程と、
    前記ソース電極と前記ドレイン電極との間上に、前記ソース電極及び前記ドレイン電極に電気的に接続される、前記TFT用の有機活性層を形成する工程と、
    前記有機活性層を形成する工程の前又は後に、前記複数の画素の前記画素電極上に発光層を含む有機EL層をそれぞれ形成する工程と、
    前記有機EL層上に金属電極を形成する工程と、
    前記金属電極を被覆する封止層を形成する工程とを有することを特徴とするフレキシブルディスプレイの製造方法。
  13. 前記複数の画素は、赤色画素部、緑色画素部及び青色画素部に画定されており、前記発光層を形成する工程において、前記赤色画素部に赤色(R)発光層を形成し、前記緑色画素部に緑色(G)発光層を形成し、前記青色画素部に青色(B)発光層を形成することを特徴とする請求項12に記載のフレキシブルディスプレイの製造方法。
  14. 前記保護層を形成する工程の後に、前記保護層上にカラーフィルタ層を形成する工程をさらに有し、
    前記発光層として白色発光層を形成することを特徴とする請求項12に記載のフレキシブルディスプレイの製造方法。
  15. 前記有機活性層を形成する工程、及び前記有機EL層を形成する工程において、前記有機活性層及び前記有機EL層はマスク蒸着によって形成されることを特徴とする請求項12乃至14のいずれか一項に記載のフレキシブルディスプレイの製造方法。
  16. 前記画素電極を形成する工程の前に、
    前記剥離層上にマスク層をパターニングする工程と、
    前記剥離層及び前記マスク層上に有機絶縁層を形成する工程とをさらに有し、
    前記剥離層を除去する工程は、前記剥離層を除去した後に、前記マスク層をマスクにして前記有機絶縁層をエッチングすることにより、前記ソース電極と前記ドレイン電極との間上、及び前記画素電極上に開口部がそれぞれ設けられた有機絶縁層パターンを形成することを含み、
    前記有機活性層を形成する工程において、前記有機絶縁層パターンの前記ソース電極と前記ドレイン電極との間上の前記開口部に前記有機活性層をインクジェット法又は印刷により形成し、
    前記有機EL層を形成する工程において、有機絶縁層パターンの前記画素電極上の前記開口部に前記有機EL層をインクジェット法又は印刷により形成することを特徴とする請求項12に記載のフレキシブルディスプレイの製造方法。
  17. 複数の画素ごとにTFTが設けられたアクティブマトリクス型のフレキシブルディスプレイの製造方法であって、
    仮基板の上に剥離層を形成する工程と、
    前記剥離層上に、前記TFT用のソース電極及びドレイン電極を形成すると共に、前記ドレイン電極に電気的に接続される画素電極を形成する工程と、
    前記ソース電極、前記ドレイン電極及び前記画素電極を被覆する、前記TFT用のゲート絶縁層を形成する工程と、
    前記ソース電極と前記ドレイン電極の間上のゲート絶縁層上の部分に、前記TFT用のゲート電極を形成する工程と、
    前記ゲート電極を被覆する保護層を形成する工程と、
    前記保護層上に、接着層を介して、第1のプラスチックフィルムを接着する工程と、
    前記仮基板を前記剥離層との界面から剥離し、前記剥離層、前記ソース電極と前記ドレイン電極と前記画素電極、前記ゲート絶縁層、前記ゲート電極、及び前記保護層を前記第1のプラスチックフィルム上に転写する工程と、
    前記剥離層を除去することにより、前記ソース電極、前記ドレイン電極及び前記画素電極の上面を露出させる工程と、
    前記ソース電極と前記ドレイン電極との間上に、前記ソース電極及び前記ドレイン電極に電気的に接続される、前記TFT用の有機活性層を形成する工程と、
    前記有機EL層及び前記有機活性層の上方に配向膜を形成する工程とを
    有する製造方法によってTFT基板を作成し、
    前記TFT基板と、第2のプラスチックフィルム上にコモン電極と配向膜と形成された構造の対向基板とを所定間隔を空けて接着し、前記TFT基板と前記対向基板との間に液晶を封入することを特徴とするフレキシブルディスプレイの製造方法。
  18. 前記保護層を形成する工程の後であって、前記第1のプラスチックフィルムを接着する工程の前に、前記保護層上にカラーフィルタ層を形成する工程をさらに有することを特徴とする請求項17に記載のフレキシブルディスプレイの製造方法。
  19. 前記有機活性層は、ペンタセン、セキシチオフェン又はポリチオフェンよりなることを特徴とする請求項12乃至18のいずれか一項に記載のフレキシブルディスプレイの製造方法。




JP2004323527A 2004-11-08 2004-11-08 フレキシブルディスプレイ及びその製造方法 Expired - Fee Related JP4707996B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004323527A JP4707996B2 (ja) 2004-11-08 2004-11-08 フレキシブルディスプレイ及びその製造方法
US11/265,172 US7825582B2 (en) 2004-11-08 2005-11-03 Flexible display and manufacturing method thereof
US12/856,882 US8300178B2 (en) 2004-11-08 2010-08-16 Flexible display and manufacturing method of the same
US12/856,911 US8143628B2 (en) 2004-11-08 2010-08-16 Flexible display and manufacturing method of the same
US12/856,989 US8287325B2 (en) 2004-11-08 2010-08-16 Flexible display and manufacturing method of the same

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004323527A JP4707996B2 (ja) 2004-11-08 2004-11-08 フレキシブルディスプレイ及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006133573A true JP2006133573A (ja) 2006-05-25
JP4707996B2 JP4707996B2 (ja) 2011-06-22

Family

ID=36727170

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004323527A Expired - Fee Related JP4707996B2 (ja) 2004-11-08 2004-11-08 フレキシブルディスプレイ及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4707996B2 (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006236626A (ja) * 2005-02-22 2006-09-07 Shinshu Univ 電極層付き可撓性樹脂フィルムの製造方法
JP2007012815A (ja) * 2005-06-29 2007-01-18 Kyodo Printing Co Ltd フレキシブルディスプレイ及びその製造方法
WO2007111352A1 (ja) * 2006-03-29 2007-10-04 Pioneer Corporation 有機エレクトロルミネセンス表示パネル及びその製造方法
JP2009031405A (ja) * 2007-07-25 2009-02-12 Kyodo Printing Co Ltd 液晶表示装置用素子基板及びその製造方法と液晶表示装置
WO2010004944A1 (en) * 2008-07-10 2010-01-14 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Light-emitting device and electronic device using the same
JP2010524026A (ja) * 2007-04-04 2010-07-15 ケンブリッジ ディスプレイ テクノロジー リミテッド アクティブマトリクス光デバイス
JP2012518892A (ja) * 2009-02-25 2012-08-16 グローバル・オーエルイーディー・テクノロジー・リミテッド・ライアビリティ・カンパニー チップレットを備えるフレキシブルoledディスプレイ
US8284369B2 (en) 2008-08-20 2012-10-09 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Flexible light-emitting device, and method for fabricating the same
WO2017171324A1 (ko) * 2016-03-31 2017-10-05 동우 화인켐 주식회사 유연성 컬러필터 및 그 제조 방법
JP2017216247A (ja) * 2008-07-10 2017-12-07 株式会社半導体エネルギー研究所 表示装置
CN110718572A (zh) * 2019-10-17 2020-01-21 京东方科技集团股份有限公司 一种有机电致发光显示基板及其制备方法和显示装置

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101478125B1 (ko) * 2014-03-21 2015-01-05 경북대학교 산학협력단 트랜지스터, 및 이의 제조 방법

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0862591A (ja) * 1994-08-22 1996-03-08 Dainippon Printing Co Ltd フィルム液晶パネルとその製造に使用するベース基板とアクティブマトリックス基板およびフィルム液晶パネルの製造方法
JP2001290439A (ja) * 2000-02-01 2001-10-19 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 半導体装置およびその作製方法
JP2001352068A (ja) * 2000-06-06 2001-12-21 Matsushita Electric Ind Co Ltd 基板、表示素子および表示装置
JP2001356370A (ja) * 2000-06-16 2001-12-26 Kyodo Printing Co Ltd アクティブマトリックス層および転写方法
JP2003255857A (ja) * 2002-02-28 2003-09-10 Nippon Hoso Kyokai <Nhk> 有機elディスプレイ
JP2003318195A (ja) * 2002-04-24 2003-11-07 Ricoh Co Ltd 薄膜デバイス装置とその製造方法
JP2003345267A (ja) * 2002-05-30 2003-12-03 Canon Inc 表示装置及びその製造方法
JP2004103488A (ja) * 2002-09-12 2004-04-02 Pioneer Electronic Corp 有機el表示装置及びその製造方法
JP2004152958A (ja) * 2002-10-30 2004-05-27 Pioneer Electronic Corp 有機半導体装置
JP2004335688A (ja) * 2003-05-07 2004-11-25 Sony Corp 電界効果型トランジスタ及びその製造方法

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0862591A (ja) * 1994-08-22 1996-03-08 Dainippon Printing Co Ltd フィルム液晶パネルとその製造に使用するベース基板とアクティブマトリックス基板およびフィルム液晶パネルの製造方法
JP2001290439A (ja) * 2000-02-01 2001-10-19 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 半導体装置およびその作製方法
JP2001352068A (ja) * 2000-06-06 2001-12-21 Matsushita Electric Ind Co Ltd 基板、表示素子および表示装置
JP2001356370A (ja) * 2000-06-16 2001-12-26 Kyodo Printing Co Ltd アクティブマトリックス層および転写方法
JP2003255857A (ja) * 2002-02-28 2003-09-10 Nippon Hoso Kyokai <Nhk> 有機elディスプレイ
JP2003318195A (ja) * 2002-04-24 2003-11-07 Ricoh Co Ltd 薄膜デバイス装置とその製造方法
JP2003345267A (ja) * 2002-05-30 2003-12-03 Canon Inc 表示装置及びその製造方法
JP2004103488A (ja) * 2002-09-12 2004-04-02 Pioneer Electronic Corp 有機el表示装置及びその製造方法
JP2004152958A (ja) * 2002-10-30 2004-05-27 Pioneer Electronic Corp 有機半導体装置
JP2004335688A (ja) * 2003-05-07 2004-11-25 Sony Corp 電界効果型トランジスタ及びその製造方法

Cited By (27)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006236626A (ja) * 2005-02-22 2006-09-07 Shinshu Univ 電極層付き可撓性樹脂フィルムの製造方法
JP2007012815A (ja) * 2005-06-29 2007-01-18 Kyodo Printing Co Ltd フレキシブルディスプレイ及びその製造方法
JP4589830B2 (ja) * 2005-06-29 2010-12-01 共同印刷株式会社 フレキシブルディスプレイ及びその製造方法
JP4708476B2 (ja) * 2006-03-29 2011-06-22 パイオニア株式会社 有機エレクトロルミネセンス表示パネル及びその製造方法
WO2007111352A1 (ja) * 2006-03-29 2007-10-04 Pioneer Corporation 有機エレクトロルミネセンス表示パネル及びその製造方法
KR100940468B1 (ko) 2006-03-29 2010-02-04 파이오니아 가부시키가이샤 유기 전계발광 표시 패널 및 그 제조방법
US8049404B2 (en) 2006-03-29 2011-11-01 Pioneer Corporation Organic electroluminescent display panel and manufacturing method thereof
JP2010524026A (ja) * 2007-04-04 2010-07-15 ケンブリッジ ディスプレイ テクノロジー リミテッド アクティブマトリクス光デバイス
JP2009031405A (ja) * 2007-07-25 2009-02-12 Kyodo Printing Co Ltd 液晶表示装置用素子基板及びその製造方法と液晶表示装置
US10205062B2 (en) 2008-07-10 2019-02-12 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Light emitting device that is highly reliable, thin and is not damaged by external local pressure and electronic device
WO2010004944A1 (en) * 2008-07-10 2010-01-14 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Light-emitting device and electronic device using the same
US11908976B2 (en) 2008-07-10 2024-02-20 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Light emitting device and electronic device
US11631702B2 (en) 2008-07-10 2023-04-18 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Light-emitting device and electronic device using the same
US8760046B2 (en) 2008-07-10 2014-06-24 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Light-emitting device and electronic device using the same
US9006965B2 (en) 2008-07-10 2015-04-14 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Light-emitting device and electronic device using the same
US11557697B2 (en) 2008-07-10 2023-01-17 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Flexible light emitting device comprising a polyimide resin
JP2017216247A (ja) * 2008-07-10 2017-12-07 株式会社半導体エネルギー研究所 表示装置
US10079330B2 (en) 2008-07-10 2018-09-18 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Light emitting device and electronic device having an embedded pixel electrode
JP2010040520A (ja) * 2008-07-10 2010-02-18 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 発光装置及び電子機器
US10483288B2 (en) 2008-07-10 2019-11-19 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Light-emitting device and electronic device using the same
US10529741B2 (en) 2008-07-10 2020-01-07 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Light-emitting device and electronic device using the same
US11101407B2 (en) 2008-07-10 2021-08-24 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Light emitting device sealed in a fibrous body to improve manufacturability and electronic device including the light emitting device
US10916567B2 (en) 2008-07-10 2021-02-09 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Light-emitting device and electronic device using the same
US8284369B2 (en) 2008-08-20 2012-10-09 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Flexible light-emitting device, and method for fabricating the same
JP2012518892A (ja) * 2009-02-25 2012-08-16 グローバル・オーエルイーディー・テクノロジー・リミテッド・ライアビリティ・カンパニー チップレットを備えるフレキシブルoledディスプレイ
WO2017171324A1 (ko) * 2016-03-31 2017-10-05 동우 화인켐 주식회사 유연성 컬러필터 및 그 제조 방법
CN110718572A (zh) * 2019-10-17 2020-01-21 京东方科技集团股份有限公司 一种有机电致发光显示基板及其制备方法和显示装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4707996B2 (ja) 2011-06-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7825582B2 (en) Flexible display and manufacturing method thereof
JP5138927B2 (ja) フレキシブルtft基板及びその製造方法とフレキシブルディスプレイ
JP4589830B2 (ja) フレキシブルディスプレイ及びその製造方法
JP5368013B2 (ja) フレキシブル有機elディスプレイの製造方法
JP4579890B2 (ja) 表示装置とその製造方法
US7718476B2 (en) Display apparatus and fabricating method thereof
US8932889B2 (en) Display, method of manufacturing the same, and electronic unit
US20190334088A1 (en) Method of manufacturing organic light-emitting device and method of manufacturing display unit
JP2007123877A (ja) 表示装置と表示装置の製造方法
JP2005327674A (ja) 有機エレクトロルミネッセント表示素子、それを有する表示装置、及び、その製造方法
JP2010010186A (ja) フレキシブル有機elディスプレイ及びその製造方法
KR20070019814A (ko) 디스플레이 장치와 디스플레이 장치의 제조방법
JP4707996B2 (ja) フレキシブルディスプレイ及びその製造方法
US20070131927A1 (en) Thin film transistor and manufacturing method thereof
JP5441374B2 (ja) 半導体素子の製造方法、半導体素子、発光装置、表示装置および駆動用基板
KR20070019377A (ko) 디스플레이 장치와 디스플레이 장치의 제조방법
JP2008159934A (ja) フレキシブルtft基板及びその製造方法とフレキシブルディスプレイ
JP5651961B2 (ja) 薄膜トランジスタおよびその製造方法、ならびに電子機器
KR100900550B1 (ko) 표시장치와 그 제조방법
JP2010287634A (ja) トランジスタを有するトランジスタ基板及びトランジスタを有するトランジスタ基板の製造方法
JP2006270093A (ja) 有機薄膜トランジスタ、それを備えた平板ディスプレイ装置、及び有機薄膜トランジスタの製造方法
JP2006243127A (ja) シートディスプレイ
JP2009272588A (ja) 有機エレクトロルミネッセンス装置
JP5109542B2 (ja) 表示装置の製造方法
KR20150077157A (ko) 유기전계발광표시소자 및 이의 제조방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070927

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110131

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110215

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110222

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110315

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110316

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees