JP2006133438A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 画像形成装置において、自家発電機等の電源の利用や画像形成装置と電源との蛸足配線による接続等によって発生する異常な電圧波形が入力されたとしても、入力電圧に適した定着ヒータへの電力供給を行う。
【解決手段】 電源の電圧を検出し、その電源の電圧を所定時間サンプリングして積分し、その所定時間の電圧の積分値から入力電圧Vacを求めることから(ステップS2及びステップS3)、自家発電機等の電源の利用や画像形成装置と電源との蛸足配線による接続等によって発生する異常な電圧波形が入力されたとしても、正確な入力電圧Vacが得られるため、入力電圧Vacに適した定着ヒータへの電力供給を行うことができる。
【選択図】 図4

Description

本発明は、電子写真方式の画像形成装置に関する。
従来、電子写真方式の画像形成装置としては、複写機、プリンタ、ファクシミリ及びそれらの機能を複合化した装置等が開発されている。このような画像形成装置は、通常、記録媒体上にトナー画像を形成する作像部及びトナー画像が形成された記録媒体を加圧及び加熱してトナー画像の定着を行う定着部等を備えている。定着部には、記録媒体を加熱するための定着部材、例えば定着ローラが設けられており、この定着ローラは、商用電源からの電力により発熱する定着ヒータによって所定の温度に加熱される。
このような画像形成装置では、定着ヒータへの給電は、定着部材の温度を監視して、その温度に基づいて単位時間当たりの通電時間と無通電時間との割合であるDutyを変更することにより制御され、定着部材の温度は所定温度に維持される。また、画像形成装置には、電源の電圧が下限値より小さくなった場合でも印字不良を発生させないために、又は印字可能となるまでの立ち上げ時間を規定時間内に収めるために、定着ヒータの発熱量のバラツキを考慮して発熱量が大きい定着ヒータが搭載されている。
定着部材の温度制御の方法としては、目標温度に対しての差違温度、又はその差違温度及び過去の制御量により、単位時間当たりの通電時間と無通電時間との割合であるDutyを決定する方法が用いられる。
このような温度制御の方法では、発熱量のバラツキを含む定着ヒータや電源の電圧等が各ユーザ先で異なる場合であっても同一条件で温度制御を行っているため、商用電源のAC入力電圧が定格以上であった場合には、定着ヒータは必要以上に電力を消費してしまうことになる。このため、商用電源の電圧を検出し、その商用電源の電圧に応じて単位時間当たりの通電時間に対して制限を行うことと上述したような温度制御の方法とを用いて定着部材の温度制御を行うことによって、定着ヒータの最大消費電力をある一定値以下とするように制御している。
一方、異常発熱による定着ヒータの破損や熱故障等を防止することを目的として、特許文献1及び特許文献2の技術が提案されている。また、定着ヒータでの過剰な電力消費を抑えることを目的として、特許文献3の技術が提案されている。さらに、定着ヒータを目的温度になるように制御することを目的として、特許文献4の技術が提案されている。
特開2000−029348公報 特開2002−123122公報 特開平11−161098号公報 特開平8−254923号公報
しかしながら、自家発電機等の電源を利用している場合又は画像形成装置と他のOA機器とを蛸足配線等により電源に接続している場合には、入力電圧がノイズ及び瞬断等により歪な正弦波、すなわち異常な電圧波形になることがあるため、特許文献1から4の技術を用いても、正確な入力電圧を検出することができないことがある。これにより、入力電力に適した定着ヒータへの電力供給を実行することができないという問題が発生してしまう。
本発明の目的は、自家発電機等の電源の利用や画像形成装置と電源との蛸足配線による接続等によって発生する異常な電圧波形が入力されたとしても、入力電圧に適した定着ヒータへの電力供給を行うことである。
請求項1記載の発明の画像形成装置は、静電潜像を担持して電源からの電力供給により回転駆動する感光体と、前記電源からの電力供給により、担持された前記静電潜像にトナーを供給してトナー像を形成し、そのトナー像を記録媒体に転写する作像動作を行う作像部と、前記電源からの電力供給により発熱する定着ヒータによって加熱される定着部材により、転写された前記トナー像を前記記録媒体に定着させる定着部と、前記定着ヒータの温度を検出する第1手段と、検出された前記定着ヒータの温度に基づいて単位時間当たりの前記定着ヒータの通電時間と無通電時間との割合を制御する第2手段と、前記電源の電圧を検出する第3手段と、検出された前記電源の電圧を所定時間サンプリングして積分し、その所定時間の電圧の積分値から入力電圧を求める第4手段と、求められた前記入力電圧に基づいて前記定着ヒータの最大消費電力が所定値以下になるように単位時間当たりの前記定着ヒータの通電時間と無通電時間との割合を求め、その割合に応じて、検出された前記定着ヒータの温度に基づく単位時間当たりの前記定着ヒータの通電時間と無通電時間との割合を制限する第5手段と、を具備する。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の画像形成装置において、求められた前記入力電力が所定値以下であるか否かを判断する第6手段と、求められた前記入力電力が所定値以下であると判断された場合、前記作像部での前記作像動作のスピードを遅くする第7手段と、を具備する。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の画像形成装置において、前記所定時間の電圧の積分値の変動に対して過去の電圧変動履歴に基づいて補正を行う第8手段を具備する。
請求項1記載の発明によれば、自家発電機等の電源の利用や画像形成装置と電源との蛸足配線による接続等によって発生する異常な電圧波形が入力されたとしても、所定時間の電圧の積分値より入力電圧を求めることから、正確な入力電圧が得られるため、入力電圧に適した定着ヒータへの電力供給を行うことができる。
請求項2記載の発明によれば、自家発電機等の電源を利用していること又は画像形成装置と他のOA機器とを蛸足配線で電源に接続していること等によって、安定した十分な電力供給が得られない電源環境の場合には、作像動作のスピード(作像スピード)を遅くすることから、定着不良を防止することができる。
請求項3記載の発明によれば、自家発電機等の電源を利用している場合又は画像形成装置と他のOA機器とを蛸足配線等により電源に接続している場合には、ノイズや瞬断等により異常な電圧波形が入力することがあり、正しい電圧を読み取ることができない等の弊害に対して、過去の電圧変動の履歴により入力電圧を補正することから、それらの影響を抑えることが可能になり、画像形成装置に必要な電力を正しく供給することができる。
本発明を実施するための最良の一形態を図面に基づいて説明する。
図1は本実施の形態の画像形成装置であるプリンタ装置1の概略構成を示すブロック図である。
図1に示すように、プリンタ装置1はコントローラ2を内蔵しており、このコントローラ2が各部を駆動制御する。コントローラ2には、コンピュータプログラム等の固定的データを予め記憶するROM(Read Only Memory)3や各種データを書き換え自在に記憶するワークエリア等として機能するRAM(Random Access Memory)4等がバスライン5を介して接続されている。さらに、コントローラ2には、操作部6、作像部7、定着部8、光書込部9、通信I/F(インターフェース)10等もバスライン5を介して接続されている。
コントローラ2はCPUを有しており、プリンタ装置1の各部を制御する。ROM3は、プリンタ装置1を制御するためのプログラム及び固定パラメータ等を記憶保持する。RAM4は、プリンタ装置1の初期設定等を記憶保持し、バッテリーでバックアップされている。
操作部6は、例えばタッチスクリーン等で構成されており、ユーザ等の操作者がプリンタ装置1の状態や各種の項目等を設定するための操作を受け付ける。作像部7は、静電潜像を担持して回転駆動するドラム状の感光体である色毎の感光体ドラム、その感光体ドラム上にトナーを供給するトナー供給部、用紙等の記録媒体を搬送する搬送部及び感光体ドラム上のトナー像を記録媒体に転写する転写部等(いずれも図示せず)を備えており、感光体ドラム上にトナー像を形成し、そのトナー画像を搬送部により搬送される記録媒体上に転写する。
定着部8は、作像部7により形成され記録媒体に転写されたトナー画像をその記録媒体に定着させる。光書込部9は、レーザダイオードにより色毎の感光体ドラムにレーザを照射し、トナーを付着させる部分とトナーを付着させない部分とを制御して、色毎の感光体ドラム上に各々静電潜像を形成する。通信I/F10は、LAN等を介してホストコンピュータ等の外部装置に接続されており、外部装置からの印字データ(画像データ)等のデータの入出力を制御する。
図2は定着部8の概略構成を示す縦断正面図である。
図2に示すように、定着部8は、定着部材である定着ローラ21、加圧部材である加圧ローラ22、及び加圧ローラ22を一定の加圧力で定着ローラ21に押し当てる加圧機構(図示せず)等を備えている。定着ローラ21及び加圧ローラ22は、駆動機構(図示せず)により回転駆動される。なお、定着ローラ21も加圧部材として機能する。
定着部8には、発熱体である2つの定着ヒータHT1,HT2が設けられており、サーミスタ等の2つの温度センサTH1,TH2も設けられている。それらの定着ヒータHT1,HT2は、例えば、定着ローラ21の内部に配置されており、その定着ローラ21を内側から加熱して定着ローラ21に熱を供給する。また、温度センサTH1,TH2は、定着ローラ21の表面に当接され、定着ローラ21の表面温度(定着温度)を検出する。なお、温度センサTH1は定着ヒータHT1に対応する測定領域に配置され、温度センサTH2は定着ヒータHT2に対応する測定領域に配置されている。温度センサTH1,TH2は第1手段として機能する。
定着ヒータHT1,HT2は、定着ローラ21の温度が目標温度(所定温度)に達していないときにON(オン)にされて定着ローラ21を加熱するヒータである。このような定着ヒータHT1,HT2は、ON/OFF制御により、定着ローラ21の温度を低温閾値温度及び高温閾値温度の間に維持することで、定着ローラ21の温度を安定化させる。なお、低温閾値温度及び高温閾値温度は予め設定されている。
このような定着部8では、トナー画像を担持した記録媒体は、定着ローラ21と加圧ローラ22とのニップ部を通過する際に定着ローラ21及び加圧ローラ22によって加熱及び加圧される。これにより、記録媒体にはトナー画像が定着される。
図3は定着ヒータHT1,HT2のON/OFFを制御するための回路の概略構成を示すブロック図である。
図3に示すように、コントローラ2には、定着ヒータリレー制御部31、ゼロクロス検出部32、定着ヒータ制御部33、AC電圧検出部34及びDC電源部35が接続されている。AC電圧検出部34は第3手段として機能する。
定着ヒータリレー制御部31は、定着ヒータHT1,HT2に対する電力の供給を制御する。すなわち、定着ヒータリレー制御部31は、プリンタ装置1の主電源がONした場合(主電源ON時)に定着ヒータHT1,HT2をONし、定着ヒータHT1,HT2等が異常となった場合に定着ヒータHT1,HT2をOFFするように定着ヒータHT1,HT2に対する通電を制御する。
ゼロクロス検出部32は、AC電圧のゼロクロスを検出する。検出されたゼロクロス信号は、定着ヒータHT1,HT2のON/OFF時のタイミングの基準として用いられる。定着ヒータ制御部33は、コントローラ2からの定着ヒータ制御信号によりトライアックを用いて定着ヒータHT1,HT2に対する通電を制御する。AC電圧検出部34は、商用電圧をコントローラ2により検出できるようにトランスによってAC電圧からDC電圧に変換する。AC電圧検出部34から出力されるDC電圧は、入力されるAC電圧の実効値に比例して変化し、1対1の特性を有している。DC電源部35は、コントローラ2を介して各部へDC電圧を供給している。
定着ヒータHT1,HT2の温度を制御する温度制御方法(温度制御手段:第2手段)では、制御間隔単位時間は固定値として予め設定されており、制御間隔単位時間の最初に温度センサTH1,TH2により定着ヒータHT1,HT2の温度を検出する。これにより、定着ヒータHT1,HT2の通電時間と無通電時間との割合であるDutyは、例えば、温度センサTH1,TH2により検出された温度:tsとROM3に記憶されている目標温度:trとの差:t=tr−tsに基づいて、ROM3に記憶されている表1から相当するパラメータを選択する方法やPID制御の方法等により設定される。
Figure 2006133438
プリンタ装置1の最大消費電力は、商用電源のバラツキの中において最小電圧の時で、かつ、制御単位時間当たりに100%通電させた定着ヒータHT1,HT2の消費電力と各部分で印字時に消費される電圧電流を供給するDC電源部35の消費電力とを合計した消費電力が、プリンタ装置1で規定された規定値である最大消費電力を越えないように設定されている。
ここで、プリンタ装置1の駆動部分の動作に応じたプリンタ装置1全体の消費電力を制御する方法について説明する。
定着ヒータHT1,HT2を用いるプリンタ装置1では、大別して、定着ヒータHT1,HT2に給電しないで定着部8が定着温度以下に冷えてしまった又は給電して定着ヒータHT1,HT2を定着温度以下で保持している待機状態、待機状態から定着部8が定着温度となるまで定着ヒータHT1,HT2に給電をするウォームアップ状態、定着部8がプリント可能になって実際にプリントしているプリント状態という各動作状態がある。ここで、定着温度とは、記録媒体に対するトナー像の定着を可能する温度である。
待機状態では、作像部7、定着部8及び光書込部9等の駆動部が動作していないため、消費電力は他の状態より小さくなっている。ウォームアップ状態では、定着部8が動作し、作像部7及び光書込部9の一部が動作しており、消費電力は待機状態より大きくなる。プリント状態では、作像部7、定着部8及び光書込部9等の駆動部が動作するため、消費電力は他の状態より大きくなる。
ROM3には、ウォームアップ時に動作する駆動部に対して電圧電流を供給するDC電源部35が消費する消費電力:Wx、印刷時に動作する駆動部に対して電圧電流を供給するDC電源部35が消費する消費電力:Wy、待機時の駆動部に対して電圧電流を供給するDC電源部35が消費する消費電力:Wzがパラメータとして記憶されている。また、ROM3には、プリンタ装置1の単位時間当たりの最大消費電力:Woがパラメータとして記憶されている。
単位時間当たりの定着ヒータHT1,HT2の消費電力をWhとすると、プリンタ装置1の消費電力は、Wh+Wx、Wh+Wy及びWh+Wzのいずれかの状態となり、それぞれの関係がWh+Wx≦Wo、Wh+Wy≦Wo及びWh+Wz≦Woの関係となるように、プリンタ装置1の各動作状態によって使用可能な単位時間当たりの定着ヒータHT1,HT2の消費電力:Whを求めることができる。ここで、WcをWx、Wy、Wzのいずれかとすると、
Wh≦Wo−Wc … 式(1)
の関係となる。このようにプリンタ装置1の各動作状態に応じて、定着ヒータHT1,HT2の消費電力を可変させることにより、プリンタ装置1全体の消費電力を制御することが可能となる。
次に、定着ヒータHT1、HT2が商用電源のバラツキに関わらず単位制御時間当たりの最大消費電力を一定値(所定値)以下とする方法について説明する。
定格入力電圧:Vr時、定格消費電力:Wrの定着ヒータHT1,HT2は、入力電圧:V時の消費電力:Wは、商用電源のコンセント部の電圧より、電源線等による電圧降下分:Vsを考慮して下記の式(2)から消費電力を求めることができる。
(定着ヒータ消費電力:W)=(定着ヒータ定格消費電力:Wr)×((入力電圧:V−Vs)÷(定格入力電圧:Vr))(1/0.65) … 式(2)
したがって、単位時間当たりに通電Duty100%とすると商用電源のバラツキにより単位時間当たりの消費電力が異なってくる。
定着ヒータHT1,HT2の制御単位時間:Taは、ROM3に記憶されており、制御単位時間内の定着ヒータHT1,HT2に通電している時間をTb(0<Tb≦Ta)とし、ヒータ単位制御時間当たりの消費電力をWtとすると、
Wt=(定着ヒータ定格消費電力:Wr)×((入力電圧:V−Vs)÷(定格入力電圧:Vr))(1/0.65)×Tb÷Ta … 式(3)
として表すことができる。
また、定着ヒータHT1,HT2は、定格入力電圧:Vrにて、定格消費電力:Wrが規定されているので、パラメータとしてROM3に記憶されている。プリンタ装置1の最大消費電力をある一定値以下とするためには、式(1)及び式(2)は、以下の関係となる必要がある。
Wt≦Wh … 式(4)
Wr×((V−Vs)÷Vr)(1/0.65)×Tb÷Ta≦Wh
Tb≦Wh×Ta÷(Wr×((V−Vs)÷Vr)(1/0.65))…式(5)
となるようにTbが決定される。
Tbが決定されたら、そのTbはRAM4に記憶される。定着ヒータHT1,HT2への単位時間当たりの通電時間は、Tb以下の通電時間を用いて温度制御を行うことにより、定着ヒータHT1,HT2の単位時間当たりの最大消費電力を制御することが可能となる。
次いで、プリンタ装置1の各動作状態において定着ヒータHT1,HT2へ供給可能な最大消費電力を求める方法について説明する。すなわち、コントローラ2のCPUがROM3に記憶されているプログラムに基づいて実行する最大消費電力を求める処理について説明する。
図4はプリンタ装置1の各動作状態において定着ヒータHT1,HT2へ供給可能な最大消費電力を求める処理の流れを示すフローチャートである。
AC電圧検出部34から出力されたAC電圧の検出信号は、コントローラ2が備えるA/Dコンバータにより検出される。コントローラ2の制御基板には、A/Dコンバータが検出できる電圧に変換する抵抗が搭載されており、その抵抗により電圧変換された信号がA/DコンバータによりAC電圧の検出信号として検出される。商用電源の電圧波形は、通常50Hz又は60Hzの正弦波であるため、AC電圧に対しサンプリング周期を十分に速くしAC電圧の検出信号をプリンタ装置1に取り込み、制御単位時間分の情報を記憶するように設定されている。
図4に示すように、電源ON時、低電力モードからの復帰時又はプリント要求時等のAC電圧検出を開始する条件となるトリガがあった場合には(ステップS1)、AC電圧検出を開始する(ステップS2)。AC電圧検出部34からの信号を制御単位時間分サンプリングし、サンプリングした電圧情報を積分し、積分した電圧情報より算出したDC電圧より1対1で対応するAC電圧:Vacを求める(ステップS3:第4手段)。
ここで、AC電圧:Vacが前回のAC電圧:Vac(n−1)より大きいか否かを判断する(ステップS4)。AC電圧:Vacが前回のAC電圧:Vac(n−1)より大きい場合には(ステップS4のY)、Vac(n−1)に1V加えて(ステップS5)、{Vac(n−1)+1}VとしてAC電圧:Vac(n)を確定する(ステップS6)。AC電圧:Vacが前回のAC電圧:Vac(n−1)より大きくない場合には(ステップS4のN)、AC電圧:Vacが前回のAC電圧:Vac(n−1)より小さいか否かを判断する(ステップS7)。AC電圧:Vacが前回のAC電圧:Vac(n−1)より小さい場合には(ステップS7のY)、Vac(n−1)から1Vだけ引いて(ステップS8)、{Vac(n−1)−1}VとしてAC電圧:Vac(n)を確定する(ステップS6)。AC電圧:Vacが前回のAC電圧:Vac(n−1)より小さくない場合、すなわち同じである場合には(ステップS7のN)、Vac(n)=Vac(n−1)として(ステップS9)、AC電圧:Vac(n)を確定する(ステップS6)。このような処理が第8手段として機能する。ここでは、電圧の変動に対して、1Vの変化としているが1Vでなくとも良いし、VacとVac(n−1)の平均値でも良い。
次に、このようにして確定したAC電圧:Vac(n)がある一定値以下であるか否かを判断する(ステップS10:第6手段)。Vac(n)がある一定値以下である場合には(ステップS10のN)、プリントスピード(作像スピード)を通常状態より遅く設定する(ステップS11:第7手段)。
その後、前述の式(5)により、それぞれの動作状態に対応したON−Duty:Tbxの上限を算出する(ステップS12:第5手段)。算出した値を次回の検出までRAM4に保存して終了する(ステップS13)。
このようにして、各動作状態において定着ヒータHT1,HT2へ供給可能な最大消費電力を求める。AC電圧の積分方法は、回路等のハードウェア的に積分を行ってAC電圧を求めても良い。また、AC電圧のサンプリングは、制御単位時間でなくても良く電圧情報を得られる時間であれば良い。また、プリントスピードを遅くする方法としては、頁間の間隔を開けて定着ローラ21に十分に熱を加える方法や紙送りスピードを遅くする方法等が用いられる。
最後に、定着ヒータHT1,HT2への給電方法について説明する。すなわち、コントローラ2のCPUがROM3に記憶されているプログラムに基づいて実行する給電処理について説明する。
図5は定着ヒータHT1,HT2への給電処理の流れを示すフローチャート、図6は定着ヒータHT1,HT2へのON−Dutyを説明するための説明図である。
図5に示すように、定着ヒータHT1,HT2を点灯させる動作要求に待機する(ステップS21のN)。定着ヒータHT1,HT2を点灯させる動作要求があった場合には(ステップS21のY)、定着部8、すなわち定着ヒータHT1,HT2の温度を制御する温度制御手段により、定着ヒータHT1,HT2へのON−Duty:Tbyを選択又は算出する(ステップS22)。このときのON−Dutyは、図6に示すようなA:温度制御によるON−Dutyとする。
次に、単位制御周期毎に、図6に示すようなA:温度制御によるON−Dutyと図6に示すようなB:ON−Dutyの制限との比較を行って、図6に示すようなA:温度制御によるON−Dutyを制限する。Tbx>Tbyの場合には(ステップS23のY)、Tbyに基づいてそのまま定着ヒータHT1,HT2へ給電する(ステップS24)。一方、Tbx≦Tbyの場合には(ステップS23のN)、Tbxに基づいて制限して給電を行う(ステップS25:第5手段)。これにより、図6に示すように、定着ヒータHT1,HT2への給電は、図6に示すようなC:実際に出力されるON−Dutyに基づいて行われる。
この動作を定着ヒータHT1,HT2への動作要求がなくなるまで繰り返す。Tbxは、プリンタ装置1の各動作状態により選択される。このようにして、プリンタ装置1の最大消費電力をある一定値以下に維持することができる。
このように本実施の形態によれば、自家発電機等の電源の利用や画像形成装置と電源との蛸足配線による接続等によって発生する異常な電圧波形が入力されたとしても、検出した電源の電圧を所定時間サンプリングして積分し、その所定時間の電圧の積分値から入力電圧Vacを求めることから、正確な入力電圧Vacが得られるため、入力電圧Vacに適した定着ヒータHT1,HT2への電力供給を行うことができる。
また、自家発電機等の電源を利用していること又はプリンタ装置1と他のOA機器とを蛸足配線で電源に接続していること等によって、安定した十分な電力供給が得られない電源環境の場合でも、プリントスピード(作像スピード)を遅くすることから、定着不良を防止することができる。
さらに、自家発電機等の電源を利用している場合又はプリンタ装置1と他のOA機器とを蛸足配線等により電源に接続している場合には、ノイズや瞬断等により異常な電圧波形が発生することがあり、正しい電圧を読み取ることができない等の弊害に対して、過去の電圧変動の履歴により入力電圧Vacを補正することから、それらの影響を抑えることが可能になり、プリンタ装置1に必要な電力を正しく供給することができる。
本発明の実施の一形態の画像形成装置であるプリンタ装置の概略構成を示すブロック図である。 プリンタ装置が備える定着部の概略構成を示す縦断正面図である。 定着ヒータのON/OFFを制御するための回路の概略構成を示すブロック図である。 プリンタ装置の各動作状態において定着ヒータへ供給可能な最大消費電力を求める処理の流れを示すフローチャートである。 定着ヒータへの給電処理の流れを示すフローチャートである。 定着ヒータへのON−Dutyを説明するための説明図である。
符号の説明
1 画像形成装置(プリンタ装置)
7 作像部
8 定着部
21 定着部材(定着ローラ)
HT1,HT2 定着ヒータ

Claims (3)

  1. 静電潜像を担持して電源からの電力供給により回転駆動する感光体と、
    前記電源からの電力供給により、担持された前記静電潜像にトナーを供給してトナー像を形成し、そのトナー像を記録媒体に転写する作像動作を行う作像部と、
    前記電源からの電力供給により発熱する定着ヒータによって加熱される定着部材により、転写された前記トナー像を前記記録媒体に定着させる定着部と、
    前記定着ヒータの温度を検出する第1手段と、
    検出された前記定着ヒータの温度に基づいて単位時間当たりの前記定着ヒータの通電時間と無通電時間との割合を制御する第2手段と、
    前記電源の電圧を検出する第3手段と、
    検出された前記電源の電圧を所定時間サンプリングして積分し、その所定時間の電圧の積分値から入力電圧を求める第4手段と、
    求められた前記入力電圧に基づいて前記定着ヒータの最大消費電力が所定値以下になるように単位時間当たりの前記定着ヒータの通電時間と無通電時間との割合を求め、その割合に応じて、検出された前記定着ヒータの温度に基づく単位時間当たりの前記定着ヒータの通電時間と無通電時間との割合を制限する第5手段と、
    を具備する画像形成装置。
  2. 求められた前記入力電力が所定値以下であるか否かを判断する第6手段と、
    求められた前記入力電力が所定値以下であると判断された場合、前記作像部での前記作像動作のスピードを遅くする第7手段と、
    を具備する請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記所定時間の電圧の積分値の変動に対して過去の電圧変動履歴に基づいて補正を行う第8手段を具備する、
    請求項1又は2記載の画像形成装置。


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