JP2006132759A - マルチ支持アンカー - Google Patents
マルチ支持アンカー Download PDFInfo
- Publication number
- JP2006132759A JP2006132759A JP2004354661A JP2004354661A JP2006132759A JP 2006132759 A JP2006132759 A JP 2006132759A JP 2004354661 A JP2004354661 A JP 2004354661A JP 2004354661 A JP2004354661 A JP 2004354661A JP 2006132759 A JP2006132759 A JP 2006132759A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- anchor
- concrete
- cylindrical body
- prepared hole
- shaft member
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Dowels (AREA)
Abstract
【課題】 アンカー施工する際、コンクリート類に設ける下穴とアンカー本体との間に空隙が生じて固定強度を低下させないマルチ支持アンカーを提供する。
【解決手段】 本発明は、上記のような課題を解決するために、内周に雌ネジ2が形成された筒状胴部3の上端部側外周にフランジ4及び、下端部側内周にテーパ面6を設けた。その際アンカー本体1をボルト類Bの雄ネジ軸部材8の締付けにより、割溝5を軸方向に複数もうけたテーパ面6部分を拡張させ、コンクリート等の下穴の内周面に固着できるようにした。さらに、アンカー本体1の筒状胴部3の上端部から下端部までスリット溝7を配置したことで、ボルト類Bの雄ネジ軸部材8を締付けの際、スリット溝7による伸縮性を利用することで、コンクリート等の下穴の内周面に筒状胴部3の外径が適合でき、しかも、空隙を生ずることなく固着できることを特徴としたマルチ支持アンカー。
【選択図】 図6
【解決手段】 本発明は、上記のような課題を解決するために、内周に雌ネジ2が形成された筒状胴部3の上端部側外周にフランジ4及び、下端部側内周にテーパ面6を設けた。その際アンカー本体1をボルト類Bの雄ネジ軸部材8の締付けにより、割溝5を軸方向に複数もうけたテーパ面6部分を拡張させ、コンクリート等の下穴の内周面に固着できるようにした。さらに、アンカー本体1の筒状胴部3の上端部から下端部までスリット溝7を配置したことで、ボルト類Bの雄ネジ軸部材8を締付けの際、スリット溝7による伸縮性を利用することで、コンクリート等の下穴の内周面に筒状胴部3の外径が適合でき、しかも、空隙を生ずることなく固着できることを特徴としたマルチ支持アンカー。
【選択図】 図6
Description
本発明は、コンクリート・鋼材・木材・建材・軽金属類等に各種器具材類を取り付けるためのアンカーである。具体的は、上記部材に穴あけをし、その下穴にアンカー本体を挿入し、このアンカー本体の先端等を拡張させることにより、上記部材に固着するようにしたマルチ支持アンカーに関するものである。
従来は、コンクリート等に各種器具材類を固定するためのコンクリート用アンカーとしては、内周に雌ネジが形成された円筒状胴部の上端部側外周にフランジ及び、下端部側に軸方向の割溝を複数設けてあり、円筒状胴部の割溝を設けた部分の、内周を端部が小径となるテーパ面に形成したアンカー本体と、このアンカー本体の筒状胴部内に収納され、先端側が円錐台形の円軸状となり、外部からの打ち込みにより、筒状胴部の割溝を設けた部分を、拡張するボスとの組み合わせからなるものが開発されている。
しかしながら、次のような問題点があった。
(イ)上記のようなコンクリート等にアンカー施工する際、コンクリート類に設ける下穴は、あと付け施工等の現場作業では、筒状胴部の外径に適合する内径に設定するのは非常に難しい。従って、フランジよりも小径とし、筒状胴部の外径よりも大径に穴あけしているのが実情である。
(ロ)このように、下穴が筒状胴部の外径よりも大径であると、下穴内周面にアンカー本体を固着した状態では、下穴の内周面と筒状胴部の外径面との間に空隙が生ずる。このような空隙の存在がコンクリート等に対するアンカー本体の、固定強度を低下させる原因となっている。
(ハ)また、強度的に定着長さを必要とする場合、接着系アンカーでは空隙部分に、充填材を確実に充填できる高度な施工が要求される。さらに、従来の金属系拡張アンカーの構造では、筒状胴部の割溝を拡張するボスに圧力を与えるためには、長い打ち込み棒の付属品が必要となる。従って、施工上不確実性と困難さが生ずる。その上、構造的に複雑で価格的にも割高になる側面もある。
以上本発明は、これらの問題点を解決するためになされたものである。
(イ)上記のようなコンクリート等にアンカー施工する際、コンクリート類に設ける下穴は、あと付け施工等の現場作業では、筒状胴部の外径に適合する内径に設定するのは非常に難しい。従って、フランジよりも小径とし、筒状胴部の外径よりも大径に穴あけしているのが実情である。
(ロ)このように、下穴が筒状胴部の外径よりも大径であると、下穴内周面にアンカー本体を固着した状態では、下穴の内周面と筒状胴部の外径面との間に空隙が生ずる。このような空隙の存在がコンクリート等に対するアンカー本体の、固定強度を低下させる原因となっている。
(ハ)また、強度的に定着長さを必要とする場合、接着系アンカーでは空隙部分に、充填材を確実に充填できる高度な施工が要求される。さらに、従来の金属系拡張アンカーの構造では、筒状胴部の割溝を拡張するボスに圧力を与えるためには、長い打ち込み棒の付属品が必要となる。従って、施工上不確実性と困難さが生ずる。その上、構造的に複雑で価格的にも割高になる側面もある。
以上本発明は、これらの問題点を解決するためになされたものである。
本発明は、上記のような課題を解決するために、内周に雌ネジが形成された筒状胴部の上端部側外周にフランジ及び、下端部側内周にテーパ面を設けた。その部分に割溝を軸方向に複数設け、ボルト類の雄ネジ軸部材の締付けにより、テーパ面部分を拡張させ、コンクリート等の下穴の内周面に固着できるようにした。さらに、アンカー本体の筒状胴部の上端部から下端部までスリット溝を配置したことで、ボルト類の雄ネジ軸部材を締付けの際に、スリット溝による伸縮性を利用することで、コンクリート等の下穴の内周面に筒状胴部の外径が適合でき、しかも、空隙を生ずることなく固着できる。また、フランジ部分を排除することでコンクリート等の下穴を深くして、アンカー本体とそれに取り付けるボルト類の、定着長さを容易に設定できるように構成されたマルチ支持アンカー。
以上のように、本発明は、内周に雌ネジが形成された筒状胴部の上端部側外周にフランジ及び、下端部側にテーパ面を設け、並びに、割溝を軸方向に複数設けた。さらに、アンカー本体の上端部より下端部までの軸方向にスリット溝を形成している。従って、上記アンカー本体の下端部側内周にテーパ面、並びに、割溝を軸方向に複数設けた部分に、ボルト類を締付けの際テーパ面部分に、雄ネジ軸部材が接触し加圧することで、テーパ面部分が拡張されることでコンクリート等に固着できる。その際、雄ネジ軸部がテーパ面部分で回転摩耗してネジ山が破壊されることにより、ボルト類の戻りを阻止し弛み防止効果も発揮する。また、アンカー本体の、筒状胴部の上端部から下端部までの軸方向にスリット溝を配置したことで、スリット溝の作用効果により筒状胴部に伸縮性が生ずるので、コンクリート等の穴あけの際、筒状胴部の外径に適合した空隙を生じさせない下穴を形成できる。従って、アンカー本体にボルト類の雄ネジ軸部材を締付けの際、筒状胴部の内周からなる雌ネジ部分を拡張していくことで、アンカー本体の外周面がコンクリート等の下穴の内周面に固着して、荷重支持強度・引抜き強度等を大幅に向上させる。さらに、施工に関しては、打ち込み棒によるボスに圧力を与えて、割溝を拡張する作業工程もなく、熟練工を必要としないほど簡単・確実で施工コストが低減され工期短縮につながる。しかも、設備費のコストは従来品と比較しても、ボスや打ち込み棒等の付属部品が少なく大幅に削減でき経済的にも有利である。なお、材質に関しては、使用用途により鋼材・軽金属・樹脂系類その他に特別限定するものではない。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
(イ)アンカー本体1は、内周に雌ネジ2が形成された筒状胴部3の上端部側外周にフランジ4及び、下端部側内周に割溝5を軸方向に複数設けたテーパ面6部分からなる。ボルト類Bをアンカー本体1に締付ける際、テーパ面6部分にボルト類Bの雄ネジ軸部材8が接触し加圧することで、テーパ面6部分を押し広げ拡張することになる。そのことにより、コンクリート類Aの下穴の内周面に確実に固着できる。その際、ボルト類Bの雄ネジ軸部材8が回転摩耗して、雄ネジ山の先端が破壊されることにより、ボルト類Bの戻り機能を阻止することができ、さらに、弛み防止の役目も発揮し二重効果が得られる。
(ロ)上記筒状胴部3の上端部から下端部までスリット溝7を配置することで、スリット溝7の作用効果により筒状胴部3に伸縮性が生ずるので、コンクリート類Aの下穴の内周面に筒状胴部3の外径が適合し空隙を生じさせない。且つ、ボルト類Bをアンカー本体1に締付ける際、内周雌ネジ2部分を雄ネジ軸部材8が拡張することで、アンカー本体1の外周面がコンクリート類Aの下穴の内周面に固着する。従って、荷重支持強度・引抜き強度を大幅に向上させる。
(ハ)また、フランジ4部分を排除することでコンクリート類Aの下穴を深くして、アンカー本体1を深部に配置できる。さらに、それに取り付けるボルト類に生ずる空隙部分に、充填材を挿入することで定着長さを確保でき、且つ、上記強度の増大にもつながり従来の欠点を補うことができる。
(イ)アンカー本体1は、内周に雌ネジ2が形成された筒状胴部3の上端部側外周にフランジ4及び、下端部側内周に割溝5を軸方向に複数設けたテーパ面6部分からなる。ボルト類Bをアンカー本体1に締付ける際、テーパ面6部分にボルト類Bの雄ネジ軸部材8が接触し加圧することで、テーパ面6部分を押し広げ拡張することになる。そのことにより、コンクリート類Aの下穴の内周面に確実に固着できる。その際、ボルト類Bの雄ネジ軸部材8が回転摩耗して、雄ネジ山の先端が破壊されることにより、ボルト類Bの戻り機能を阻止することができ、さらに、弛み防止の役目も発揮し二重効果が得られる。
(ロ)上記筒状胴部3の上端部から下端部までスリット溝7を配置することで、スリット溝7の作用効果により筒状胴部3に伸縮性が生ずるので、コンクリート類Aの下穴の内周面に筒状胴部3の外径が適合し空隙を生じさせない。且つ、ボルト類Bをアンカー本体1に締付ける際、内周雌ネジ2部分を雄ネジ軸部材8が拡張することで、アンカー本体1の外周面がコンクリート類Aの下穴の内周面に固着する。従って、荷重支持強度・引抜き強度を大幅に向上させる。
(ハ)また、フランジ4部分を排除することでコンクリート類Aの下穴を深くして、アンカー本体1を深部に配置できる。さらに、それに取り付けるボルト類に生ずる空隙部分に、充填材を挿入することで定着長さを確保でき、且つ、上記強度の増大にもつながり従来の欠点を補うことができる。
先ず、下地となるコンクリート類Aに下穴を開ける。この下穴は、アンカー本体1からなる筒状胴部3の全長が納まる深さと、フランジ4外径よりも小径で筒状胴部3の外径に適合する内径に設定する。次に、この下穴にアンカー本体1からなる筒状胴部3を、挿入のためのテーパ面を利用して差込み、フランジ4をコンクリート類Aに当接させた状態でボルト類Bを締付ける。従って、雄ネジ軸部材8がスリット溝7を押し広げることでコンクリート類Aの下穴の内周面に食い込むことで、アンカー本体1が下穴の内周面に固着することで抜け止めとなる。さらに、下端部のテーパ面6を雄ネジ軸部材8で割溝5を押し広げ拡張し機械的に固着する。それから割溝5を押し広げる際に、雄ネジのネジ山が回転しながら破壊されるので、ボルト類Bの戻りと弛みを同時に防止できる。この構造としたことで、中空層からなる壁・天井・床等の各種の建材類・ボード類等の下地類にも対応できる。さらに、図7のようにフランジ4を排除したことで、コンクリート類Aの下穴深部のアンカー本体1に、市販の全ネジボルト類C部材の先端を浅くネジ込み、深部に打ち込めるようになった。次に深部に打ち込んだアンカー本体1に締付けてスリット溝7と割溝5を拡張し、定着長さを容易に固着設定できる。その際、それに伴う下穴の空隙部分に充填材D(シーリング材・接着剤・モルタル類)を挿入することで確実に定着長さが確保できる。また、図8のようなアンカー本体1から、フランジ4とスリット溝7と割溝5を排除した構造とすることで、ボルト等の弛み止めナット類Eとして、土木・建築・機械・その他に用いる締結具類の弛み防止に効果がある。従って、広範囲の用途に使用できる。
1 アンカー本体
2 雌ネジ
3 筒状胴部
4 フランジ
5 割溝
6 テーパ面
7 スリット溝
8 雄ネジ軸部材
A コンクリート類
B ボルト類
C 全ネジボルト類
D 充填材
E 弛み止めナット類
2 雌ネジ
3 筒状胴部
4 フランジ
5 割溝
6 テーパ面
7 スリット溝
8 雄ネジ軸部材
A コンクリート類
B ボルト類
C 全ネジボルト類
D 充填材
E 弛み止めナット類
Claims (1)
- 内周に雌ネジが形成された筒状胴部の上端部側外周にフランジ及び、下端部側内周にテーパ面を設け、並びに、割溝を軸方向に複数設け、さらに、アンカー本体の上端部より下端部までの軸方向に、スリット溝を形成したことを特徴とするマルチ支持アンカー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004354661A JP2006132759A (ja) | 2004-11-09 | 2004-11-09 | マルチ支持アンカー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004354661A JP2006132759A (ja) | 2004-11-09 | 2004-11-09 | マルチ支持アンカー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006132759A true JP2006132759A (ja) | 2006-05-25 |
Family
ID=36726473
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004354661A Pending JP2006132759A (ja) | 2004-11-09 | 2004-11-09 | マルチ支持アンカー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006132759A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019148328A (ja) * | 2018-02-28 | 2019-09-05 | Toto株式会社 | インサートおよび無機質板の固定方法 |
JP2021192883A (ja) * | 2016-08-19 | 2021-12-23 | 国立大学法人東北大学 | スクリュー補強材 |
-
2004
- 2004-11-09 JP JP2004354661A patent/JP2006132759A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021192883A (ja) * | 2016-08-19 | 2021-12-23 | 国立大学法人東北大学 | スクリュー補強材 |
JP7403850B2 (ja) | 2016-08-19 | 2023-12-25 | 国立大学法人東北大学 | スクリュー補強材 |
JP2019148328A (ja) * | 2018-02-28 | 2019-09-05 | Toto株式会社 | インサートおよび無機質板の固定方法 |
JP7077662B2 (ja) | 2018-02-28 | 2022-05-31 | Toto株式会社 | インサートおよび無機質板の固定方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CA1141999A (en) | Expanding anchor bolt assembly | |
US4108043A (en) | Anchorage appliance | |
JP2012159193A (ja) | コンクリート用アンカーボルトおよびこの基材への設置方法ならびにインパクトレンチ | |
JPS586082B2 (ja) | 合せ釘装置 | |
JP2006132759A (ja) | マルチ支持アンカー | |
JP2005105677A (ja) | あと施行アンカー工法 | |
KR20200059793A (ko) | 스트롱 앵커 | |
GB2385398A (en) | A blind fastening device | |
JP7362210B2 (ja) | コンクリート用アンカーの施工方法 | |
JP2004011678A (ja) | 軽量気泡コンクリートパネルの固定ボルト | |
JP2010203097A (ja) | 壁面ボルト固定部材とその取り付け工法 | |
US4246688A (en) | Method of anchoring in concrete | |
JP2017002575A (ja) | アンカー、アンカー施工具及びアンカー施工方法 | |
JP2014074300A (ja) | あと施工アンカー | |
JP2004249500A (ja) | コンクリート打設時におけるねじ穴形成方法 | |
JP2006097358A (ja) | コンクリート床構造およびその施工方法 | |
JP6752515B2 (ja) | ワイヤー係止具及び係止アダプター | |
JP2005090220A (ja) | 筒状建築材、建築材取付具および建築材の施工方法 | |
JP6651244B2 (ja) | ゆるみ止めボルトセット | |
EP3910205A1 (en) | Wall fixing | |
KR20160008803A (ko) | 앵커볼트 조립체 | |
KR200196711Y1 (ko) | 거푸집용 고정구 | |
JPS6325366Y2 (ja) | ||
KR200308005Y1 (ko) | 콘크리트용 앵커볼트 | |
JPS602317Y2 (ja) | アンカ−ボルト固定用カプセルの脱落防止具 |