JP2006132434A - 噴孔部材、燃料噴射弁、および噴孔部材の製造方法 - Google Patents

噴孔部材、燃料噴射弁、および噴孔部材の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 流体噴霧の微粒化を促進し、デポジットの固着を抑制し、噴霧形状を容易に制御でき、噴射流量の大流量化が可能な噴孔部材、それを用いた燃料噴射弁、およびその製造方法を提供する。
【解決手段】 噴孔プレート1には複数の窪み(凹部4および凸部6が形成されている部分)が形成されている。凹部4は、噴孔2の入口側の端面1aに形成され、その深さ方向に流路面積が縮小している。凸部6は、噴孔2の出口側の端面1bに形成され、その突出方向に横断面の外周が縮小している。各凹部4には噴孔2の入口が少なくとも1つ開口している。噴孔2は、各凹部4の真下に形成されている凸部6の凸面6aを通って噴孔プレート1を貫通している。つまり凸部6には噴孔2の出口が開口している。
【選択図】 図1

Description

本発明は、噴孔部材と、それを用いた燃料噴射弁、および噴孔部材の製造方法に関するものであり、例えば内燃機関(以下、「内燃機関」をエンジンという。)に燃料を噴射する燃料噴射弁の噴孔部材に関する。
従来、例えば燃料噴射弁において、薄板状の噴孔部材に噴孔を形成し、弁部材で噴孔からの燃料噴射を断続するものが知られている。このように噴孔を設けた噴孔部材では、燃料に限らず噴射する流体噴霧を微粒化することが求められることがある。
特許文献1には燃料噴霧の微粒化を促進するための燃料噴射弁のノズルが開示されている。特許文献1に記載のノズルは、流路面積が噴孔に向けて急激に拡大する扁平空間を噴孔の入口側に備えている。この扁平空間は、弁ボディーの下端面と噴孔部材に形成された円盤状の凹部とにより形成されている。そして噴孔は、流路面積が急激に拡大することにより扁平空間の入口に形成される段部よりも外周側の凹部の底を通って噴孔部材を貫通している。したがってバブルシートを通過した燃料は、段部を通って扁平空間の外周側に流れ、噴孔から噴射される。このノズルでは、段部において燃料流れに微小な乱れを誘起し、燃料噴霧の微粒化を図ろうとしている。
米国特許第20030127540号明細書
しかしながら特許文献1に記載のノズルでは、流路面積が急激に拡大する扁平空間に燃料を導いているため、バブルシートを通過してから噴孔までの流体抵抗が増大する。つまり燃料噴射に係る圧力損失が大きいため、噴射流量を容易に大流量化できない。特に、高出力化が求められている筒内噴射エンジンでは、この圧力損失が問題になる。また特許文献1に記載のノズルでは、全ての噴孔が1つの扁平空間に連通しているため、微粒化の程度、すなわち燃料噴霧の形状を噴孔毎に制御することは容易でない。
ところで、従来の流体噴射弁においては、噴孔部材にデポジットが固着するという問題もある。デポジットとは、噴孔から噴射された流体噴霧が噴孔部材に再付着し、再付着した噴霧が周囲温度などの影響によって固化したものである。デポジットが噴孔内やその近傍に固着すると噴孔形状などが変化するため、流量特性が変化してしまう。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであって、流体噴霧の微粒化を促進し、デポジットの固着を抑制し、噴霧形状を容易に制御でき、噴射流量の大流量化が可能な噴孔部材、それを用いた燃料噴射弁、およびその製造方法を提供することを目的とする。
請求項1から8に記載の発明では、凹部は深さ方向に流路面積が縮小するように形成され、その凹部に噴孔の入口が開口している。したがって凹部に導かれた流体は凹部の最下部に向かって流れ、その流速は凹部の最下部に近づくほど増速する。つまり流速の大きな流体流れが凹部に形成されている噴孔近傍で衝突するので、流体噴霧の微粒化を促進することができる。また、凹部に導かれてから噴孔に至るまでの流体抵抗が小さいので、噴射流量の大流量化が可能である。
また請求項1から8に記載の発明では、複数の凹部が形成されている。したがって、複数の凹部の形状をそれぞれに設計すれば、各凹部に形成されている噴孔から噴射する流体噴霧の形状を容易に制御することができる。
また請求項1から8に記載の発明では、凸部は突出方向に横断面の外周が縮小するように形成され、その凸部の凸面に噴孔の出口が開口している。したがって噴孔から噴射された流体噴霧が噴孔周辺の凸部に再付着すると、再付着した噴霧による液体は凸部の頂部に集まり液滴となる。液滴となった液体は、再付着直後の液滴となる前の液体と比較して固化しにくい。たとえ噴孔近傍で液体が液滴となったとしても、噴孔近傍の液滴は流体噴射により再び噴霧になる。したがって、請求項1から8に記載の発明によれば、噴孔部材へのデポジットの固着を抑制することができる。
請求項2に記載の発明では、噴孔は凸部の頂部を除く凸面を通って噴孔部材を貫通している。そのため凸部に再付着した噴霧による液体は、噴孔から離れた凸部の頂部に集まり、噴孔内やその近傍に集まって液滴となることはない。したがって、請求項2に記載の発明によれば、デポジットが噴孔内やその近傍に固着することを防止できる。
請求項3および4に記載の発明では、凹部は円錐状または球面状に形成されている。つまり凹部の凹面はその深さ方向に滑らかに縮径している。したがって、請求項3および4に記載の発明によれば、凹部に導かれてから噴孔に至るまでの流体抵抗を低減することができる。
請求項5に記載の発明では、噴孔部材は板状に形成され、凸部は凹部の板厚方向の投影上に凹面に沿って突出している。このような凹部および凸部はプレス加工によって噴孔部材に同時に形成することができるので、噴孔部材の製造工数を低減することができる。ここで「凹部の板厚方向の投影上」とは、凸部の板厚方向の投影と凹部の板厚方向の投影とが概ね一致していることを意味する。また「凹面に沿って突出」とは、凸部の凸面が凹部の凹面と概ね相似していることを意味する。
ところで、燃料噴射弁においては、燃料の微粒化を促進することによりエンジン始動時の炭化水素(以下、HCという。)の排出量を低減できることが知られている。請求項6に記載の発明によれば、燃料噴射弁に請求項1から5に記載の噴孔部材を用いているので、燃料の微粒化を促進でき、エンジン始動時のHCの排出量を低減することができる。
また燃料噴射弁においては、筒内の温度が高温となるので、デポジットが固着し易い。具体的には、噴孔から噴射された燃料噴霧が噴孔部材に再付着し、筒内の燃焼熱で脱水素反応を起こして炭化する。しかしながら、請求項6に記載の発明によれば、燃料噴射弁に請求項1から5に記載の噴孔部材を用いているので、デポジットの固着を抑制することができる。
請求項7および8に記載の発明によれば、プレス工程において第一金型と第二金型とで板状の母材を窪ませるので、母材に複数の凹部と複数の凸部とを同時に形成することができる。したがって、複数の窪みとその窪みが形成されている部分を貫通する噴孔とを備える噴孔部材の製造工数を低減することができる。
請求項8に記載の発明では、噴孔形成工程で母材に噴孔を形成した後に、プレス工程で
第一金型と第二金型とによって成形される部分に噴孔が位置するように板状の母材を窪ませる。したがって、噴孔形成工程で母材に形成された噴孔の噴孔角度は、プレス工程による母材の窪みにより更に大きくなる。ここで噴孔角度とは、噴孔の中心軸がプレス工程前の板状の母材の表面と垂直な仮想直線となす角度のことである。つまり請求項8に記載の発明によれば、噴霧角度が大きな噴孔部材を容易に製造することができる。
以下、本発明の複数の実施形態を図に基づいて説明する。尚、各実施形態で対応する構成要素には同一の符号を付し、各実施で対応する構成要素について重複する説明は省略する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態による燃料噴射弁を図2に示す。流体噴射弁としての燃料噴射弁10は、筒内噴射ガソリンエンジンに用いられる直噴式の燃料噴射弁である。尚、流体噴射弁は燃料噴射弁に限定されるものではなく、直噴式の燃料噴射弁に限定されるものでもない。例えば流体噴射弁は、燃焼室に吸入される吸気に燃料を噴射するエンジン、ディーゼルエンジン等に適用してもよい。
弁ボディ12は、弁部材であるノズルニードル20を往復移動可能に収容している。弁ボディ12の内周壁13には、ノズルニードル20が着座可能な弁座14が形成されている。ノズルニードル20の弁座14と反対側の結合部22は、可動コア30と溶接等により結合している。
固定コア32は、可動コア30のノズルニードル20と反対側に、可動コア30と向き合って設置されている。スプリング34は可動コア30を固定コア32から離れる方向、つまりノズルニードル20が弁座14に着座する方向に付勢している。
コイル36に通電すると、スプリング34の付勢力に抗して可動コア30は固定コア32に吸引され、ノズルニードル20は弁座14から離座する。
噴孔部材としての噴孔プレート1は、弁ボディ12の底部外壁15に設けられている。ノズルニードル20が弁座14に着座していると、噴孔プレート1に形成されている噴孔2(図1参照)からの燃料噴射は遮断され、ノズルニードル20が弁座14から離座すると、噴孔2から燃料が噴射される。
図1(A)は噴孔プレート1の平面図であり、図1(B)は噴孔2aの近傍を拡大した図1(A)のA−A線断面図である。
板状の噴孔プレート1は、端面1aが弁ボディ12の底部外壁15と向き合う姿勢で、弁ボディ12に取付けられている。噴孔プレート1には複数(例えば4つ)の窪み(凹部4および凸部6が形成されている部分)が形成されている。
凹部4は噴孔プレート1の端面1aに形成され、各凹部4には1つの噴孔2の入口が開口している。それらの噴孔2は、それぞれ凸部6の凸面6aを通って噴孔プレート1を貫通している。燃料は凹部4に導かれて噴孔2から噴射される。噴孔プレート1の端面1aが特許請求の範囲に記載の「噴孔の入口側の端面」に相当し、端面1aと反対側の端面1bが「噴孔の出口側の端面」に相当する。
凹部4は、深さ方向に流路面積が縮小するように形成されている。具体的には例えば、凹部4は深さ方向に滑らかに縮径する球面状である。したがって凹部4に導かれた燃料は、凹部4の最下部4bに向かって流れ、その流速は凹部4の最下部4bに近づくほど増速する(図1(B)の矢印8参照)。つまり流速の大きな燃料流れが凹部4で衝突するので、燃料噴霧の微粒化を促進することができる。また凹部4に導かれてから噴孔2に至るまでの流体抵抗は小さいので、噴射流量の大流量化が可能である。
ここで、噴孔2から噴射された燃料噴霧が噴孔プレート1に再付着することがある。再付着した燃料噴霧が燃焼室内の燃焼熱により脱水素反応を起こすと、燃料噴霧が炭化したデポジットが噴孔プレート1に固着する。デポジットが噴孔2内やその近傍に固着すると噴孔2の形状などが変化するため、流量特性が変化してしまうという問題がある。
しかしながら、噴孔プレート1の端面1bには複数の凸部6が形成されている。凸部6は、凹部4の板厚方向の投影上に凹面4aに沿って突出している。つまり、凸部6の板厚方向の投影(以下凸部6の投影という。)は凹部4の板厚方向の投影(以下凹部4の投影という。)と概ね一致し、凸部6の凸面6aは凹部4の凹面4aに概ね相似している。具体的には、凹部4の投影および凸部6の投影は同心の円形である。そして凸部6の投影の半径は、凹部4の投影の半径より概ね噴孔プレート1の板厚だけ大きい。以降では、上述のような凸部6の凹部4に対する相対的な位置を「真下」という。
各凹部4に開口している噴孔2は、その真下の凸部6の凸面6aを通って噴孔プレート1を貫通している。つまり凸部6には噴孔2の出口が開口している。したがって、噴孔2から噴射された燃料噴霧が噴孔2の周辺の凸面6aに再付着しても、再付着した燃料は凸部6の頂部6bに集まり燃料滴となる。燃料滴となった燃料は、再付着直後の燃料滴となる前の燃料よりも炭化しにくいので、デポジットの凸面6aへの固着を抑制することができる。
また、噴孔2の出口は、凸部6の頂部6bを除く凸面6aに形成されている。そのため再付着した燃料は、噴孔2から離れた頂部6bに集まって燃料滴となる。たとえ再付着した燃料が噴孔2近傍で液滴となったとしても、噴孔2近傍の液滴は燃料噴射により再び噴霧になる。したがってデポジットが噴孔2内やその近傍に固着することを防止できる。
次に、噴孔プレート1の製造方法について説明する。図3は噴孔プレート1の製造方法を示す模式図である。
はじめに、板状の母材100に噴孔2を形成する。具体的には、噴孔2の中心軸線102と仮想直線104とが角度αをなすように、母材100に噴孔2を形成する(図3(A)参照)。ここで仮想直線104とは、母材100の表面100aと垂直な仮想線である。また、角度αの上限には噴孔2の加工法による制約がある。本工程が特許請求の範囲に記載の「噴孔形成工程」に相当する。
次に、プレス加工により母材100に凹部4および凸部6を形成する。具体的には、パンチ120の凸部122とダイ130の凹部132とが母材100を介して嵌合し母材100の噴孔2が形成されている部分が凸部122と凹部132との間に位置するように、母材100をパンチ120とダイ130とで挟み込むことにより、母材100に対してプレス加工を施す(図3(B)参照)。凸部122は、横断面の面積が先端ほど縮小するように、例えば半球状に形成されている。凹部132は母材100の厚み分だけ凸部122より大きく形成されている。このように母材100に対してプレス加工を施すことにより、母材100に凹部4および凸部6を同時に形成することができる。また、このプレス加工によって母材100の噴孔2が形成されている部分が窪むので、プレス加工後の噴孔2の中心軸線106と仮想直線104とがなす角度βは、角度αよりも大きくなる(図3(C)参照)。つまり、噴孔2の噴孔角度を大きくすることができるので、燃料噴射弁10の噴霧角度を大きくすることができる。凸部122を有するパンチ120が特許請求の範囲に記載の「第一金型」に相当し、凹部を有するダイ130が「第二金型」に相当する。また本工程が特許請求の範囲に記載の「プレス工程」に相当する。
尚、凹部4および凸部6を形成する工程の前に噴孔2を形成するとして説明したが、凹部4および凸部6を形成する工程の後に噴孔2を形成してもよい。また凹部4および凸部6を形成する工程では、凸部122を有するパンチ120と凹部132を有するダイ130とを用いて母材100にプレス加工を施すとして説明したが、凹部を有するパンチと凸部を有するダイとを用いてもよい。このときは、凹部を有するパンチが特許請求の範囲に記載の「第二金型」に相当し、凸部を有するダイが「第一金型」に相当する。
(第2実施形態から第4実施形態)
図4は、第2実施形態による噴孔プレート52を示す平面図である。
噴孔プレート52には複数(例えば4つ)の凹部4が形成されている。そして、各凹部4に複数(例えば2つ)の噴孔2が開口している。
図5は、第3実施形態による噴孔プレート53を示す断面図であり、図1(B)と同様に噴孔2の近傍を拡大している。
噴孔プレート53の凹部4は円錐状に形成されている。
図6は、第4実施形態による噴孔プレート54を示す断面図である。
噴孔プレート54には複数の凹部4が形成されている。そして、互いに異なる複数の凹部4に開口する噴孔2が1つの凸部60の凸面60aを通って噴孔プレート54を貫通している。このようにすれば、互いに異なる複数の凹部4に開口する噴孔2から噴射された燃料が噴孔プレート54に再付着しても、再付着した燃料は1つの凸部60の頂部60bに集まるので液滴になり易い。尚、円錐状の凸部60を例示したが、凸部60は半球状でもよい。
以上説明した複数の実施形態によれば、流速の大きな燃料の流れが凹部4に形成されている噴孔2近傍で衝突するので、燃料噴霧の微粒化を促進することができ、エンジン始動時のHCの排出量を低減することができる。
また、複数の凹部4にそれぞれ噴孔2を形成しているので、各凹部4の形状をそれぞれ設計すれば、各凹部4に形成されている噴孔2から噴射する燃料噴霧の形状を容易に制御することができる。
(他の実施形態)
以上説明した複数の実施形態では、噴孔2は凸部6、60の頂部6b、60bを除く凸面6aを通って噴孔プレート1、51、52、53、54(以下、噴孔プレートという。)を貫通するものとして説明したが、凸部6、60の頂部6b、60bを通って噴孔プレートを貫通する噴孔2を形成してもよい。再付着した燃料は噴孔2近傍に集まり燃料滴となるが、燃料滴となった燃料は炭化しにくい。また噴孔2近傍の燃料滴は、燃料噴射により再び噴霧になる。したがって、デポジットの噴孔2内やその近傍への固着を抑制することができる。
また、上述の複数の実施形態では、深さ方向に滑らかに縮径する凹部4(具体的には球面状または円錐状)を噴孔プレートに形成するとして説明した。しかし、燃料噴霧を仕様どおりに微粒化できる程度であれば、凹面4aに凹凸や段差などが形成されていてもよい。
また、上述の複数の実施形態では、突出方向に滑らかに拡径する凸部6、60(具体的には球面状または円錐状)を噴孔プレートに形成するとして説明した。しかし、デポジットの噴孔2内やその近傍への固着を仕様どおりに抑制できる程度であれば、凸面6a、60aに凹凸や段差などが形成されていてもよい。
また、第1実施形態から第3実施形態では、凸部6は凹部4の板厚方向の投影上に凹面4aに沿って突出するものとして説明した。しかし、技術上の阻害要因がない限り、凸面6aが凹面4aに相似していない形状の凸部6を噴孔プレート1に形成してもよい。例えば、球面状の凹部4と円錐状の凸部6を噴孔プレート1に形成してもよい。また、技術上の阻害要因がない限り、凹部4の真下からずれた位置に凸部6を形成してもよい。
また、第1実施形態から第3実施形態では、同一の凹部4に開口している複数の噴孔2は、その全てが真下に形成されている1つの凸部6の凸面6aを通って噴孔プレート52を貫通するものとして説明した。しかし、同一の凹部4に開口している複数の噴孔2がそれぞれ異なる凸部6の凸面6aを通って噴孔プレートを貫通するように、噴孔プレートに噴孔2を形成してもよい。
(A)は第1実施形態による噴孔プレートを示す平面図である。(B)は(A)のA−A線による噴孔近傍の拡大断面図である。 第1実施形態による燃料噴射弁を示す断面図である。 第1実施形態による噴孔プレートの製造方法を説明する模式図である。 第2実施形態による噴孔プレートを示す平面図である。 第3実施形態による噴孔プレートを示す断面図である。 第4実施形態による噴孔プレートを示す断面図である。
符号の説明
1、51、52、53、54 噴孔プレート(噴孔部材)、1a 端面(入口側の端面)、1b 端面(出口側の端面)、2 噴孔、4 凹部(噴孔プレートの凹部)、4a 凹面、6、60 凸部(噴孔プレートの凸部)、6a、60b 凸面、6b 頂部、10 燃料噴射弁(流体噴射弁)、100 母材、120 パンチ(第一金型)、122 凸部(第一金型の凸部)、130 ダイ(第二金型)、132 凹部(第二金型の凹部)

Claims (8)

  1. 流体を噴射する流体噴射弁に用いられ、流体を噴射する噴孔を備えた噴孔部材において、
    前記噴孔部材は、前記噴孔の入口側の端面に深さ方向に流路面積が縮小する複数の凹部を有し、前記噴孔の出口側の端面に突出方向に横断面の外周が縮小する凸部を有し、
    各凹部には、少なくとも1つの前記噴孔が開口し、
    前記噴孔は、前記凹部の凹面と前記凸部の凸面とを通って前記噴孔部材を貫通していることを特徴とする噴孔部材。
  2. 前記噴孔は前記凸部の頂部を除く前記凸面を通って前記噴孔部材を貫通していることを特徴とする請求項1に記載の噴孔部材。
  3. 前記凹部は円錐状に形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の噴孔部材。
  4. 前記凹部は球面状に形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の噴孔部材。
  5. 前記噴孔部材は、板状に形成され、複数の前記凸部を有し、
    前記凸部は、前記凹部の板厚方向の投影上に前記凹面に沿って突出していることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の噴孔部材。
  6. 請求項1から5のいずれか一項に記載の噴孔部材を備えることを特徴とする燃料噴射弁。
  7. 流体を噴射する流体噴射弁に用いられ、流体を噴射する噴孔を備えた噴孔部材の製造方法であって、
    横断面の面積が先端ほど縮小する複数の凸部を有する第一金型と前記第一金型の前記凸部に対応する複数の凹部を有する第二金型とで、前記凸部と前記凹部とが前記噴孔部材を形成するための板状の母材を介して嵌合するようにプレス加工することによって、前記母材に窪みを形成するプレス工程と、
    前記プレス工程後に、前記母材の前記窪みが形成されている部分を貫通する前記噴孔を形成する噴孔形成工程と、
    を含むことを特徴とする噴孔部材の製造方法。
  8. 流体を噴射する流体噴射弁に用いられ、流体を噴射する噴孔を備えた噴孔部材の製造方法であって、
    前記噴孔部材を形成するための板状の母材に前記母材を貫通する前記噴孔を形成する噴孔形成工程と、
    前記噴孔形成工程後に、横断面の面積が先端ほど縮小する複数の凸部を有する第一金型と前記第一金型の前記凸部に対応する複数の凹部を有する第二金型とで、前記噴孔が前記凸部と前記凹部との間に位置し前記凸部と前記凹部とが前記母材を介して嵌合するようにプレス加工することによって、前記母材に窪みを形成するプレス工程と、
    を含むことを特徴とする噴孔部材の製造方法。
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