JP2006132118A - 杭打機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 コストを上げることなく地盤改良仕様と鋼管埋設仕様とに切り替え可能な杭打機を提供すること。
【解決手段】 車体12前方にて前後方向に揺動可能に軸支されたリーダ15が、車体12とリーダ15との間に連結された起伏シリンダ17によって倒伏可能に取り付けられたものであって、リーダ15は、そのリーダ15に沿って形成された複数のピン穴25,26を有する支持ブラケット16が一体に設けられ、所定のピン穴25又は26に支持ピン27を通して車体12に対して軸支するようにした杭打機1。
【選択図】 図1

Description

本発明は、起立したリーダに沿って回転駆動装置が昇降可能に装着され、その回転駆動装置によって撹拌翼をもった撹拌ロッドや鋼管杭によって地盤改良や鋼管埋設を行う杭打機であって、特にその地盤改良や鋼管埋設といった異なる工法に対応してリーダの高さ調整を行うことができる杭打機に関する。
地盤改良工法や鋼管埋設工法は、ともに地中に構築した柱状の改良体や埋設した鋼管杭によって建物を支持する基礎を造るための工法であり、それには杭打機が使用される。図8および図9は杭打機を示した図であり、特に図8には地盤改良仕様の杭打機100Aを示し、図9は鋼管埋設仕様の杭打機100Bを示している。この杭打機100Aと100B(まとめて「杭打機100」とする)は、多くの構成が共通しているため、同一の構成要素については同じ符号を付してまとめて説明する。
この杭打機100は、クローラによって構成された走行部101上に運転席を備えた旋回可能な車体102が設けられている。その車体フレーム103の前方には支持台104が設けられ、そこにリーダ105が軸支されている。すなわち、リーダ105には支持ブラケット106が一体に設けられ、その支持ブラケット106と車体フレーム103の支持台104とがピン結合され、リーダ105は、支持ピン107を支点に車体102の前後方向に振れるように構成されている。リーダ105と支持台104との間には起伏シリンダ108が連結されており、図示するように起伏シリンダ108が伸びた状態でリーダ105が起立し、縮んだ状態で倒伏するようになっている。
そうしたリーダ105には昇降可能な回転駆動装置70が装着される。回転駆動装置70は、リーダ105に沿って形成されたガイドパイプ109を把持するガイドギブ71が形成され、そのガイドギブ71がガイドパイプ109を摺動することによってリーダ105に沿って摺動するようになっている。リーダ105には、その下端部に油圧モータによって回転する駆動スプロケット111が、上端部には従動スプロケット112がそれぞれ設けられ、その駆動スプロケット111と従動スプロケット112との間にチェーン113が掛け渡されている。回転駆動装置70は、そうしたチェーン113に上下から連結され、油圧モータの駆動によって駆動スプロケット111および従動スプロケット112を介してチェーン113が送られるのに従って昇降する。
地盤改良工法を行う場合には、リーダ105に沿って昇降する回転駆動装置70に対し、図8に示すような撹拌翼81をもった撹拌ロッド80が連結され、またや鋼管埋設工法を行う場合には図9に示すように鋼管杭90が連結される。
地盤改良工法は、回転駆動装置70が図8に示す実線で示した高さから波線で示す位置まで下降する間、撹拌ロッド80下端の撹拌翼81を回転させながら押し込み、地盤を掘削する。そして、逆に回転駆動装置70を上昇させる際、撹拌翼81からセメントミルクなどの土質改良剤を地中に注入し、土と土質改良剤とを混合させた基礎杭を形成する。一方、鋼管埋設工法では、回転駆動装置70が図9に示す実線で示す高さから波線で示す位置まで下降することにより、鋼管杭90が地盤に回転圧入され、埋設された鋼管杭90が基礎杭となる。
特開2000−64282号公報(第4頁、図1)
ところで、杭打機100Aは地盤改良仕様であり、杭打機100Bが鋼管埋設仕様である。両者は回転駆動装置70に装着する撹拌翼81付きの撹拌ロッド80と鋼管杭90との違いによってリーダ105の高さに違いがある。
先ず、鋼管埋設仕様の杭打機100Bは、打ち込んだ鋼管杭90の地面から突き出る量を抑えるため、回転駆動装置70がなるべく低い位置まで下降することが望まれる。それには図9に示すように、リーダ105を低い位置で取り付けることが有効である。すなわち、鋼管埋設仕様の杭打機100Bは、地盤改良仕様の杭打機100Aに比べ、リーダ105に対する支持ブラケット106の取り付け位置が高くなっている。
その一方で、地盤改良仕様の杭打機100Aは、図8に示すように、撹拌ロッド80下端の撹拌翼81が干渉しないようにするため、リーダ105が、図9に示す杭打機100Bよりも高い位置に取り付けられている。すなわち、リーダ105下端には駆動スプロケット111などを格納するケース115があり、回転駆動装置70がリーダ105最上位にある場合、撹拌ロッド80下端の撹拌翼81が干渉しないようにケース115を高い位置に設ける必要がある。そのため、地盤改良仕様の杭打機100Aは、鋼管埋設仕様の杭打機100Bに比べ、リーダ105に対する支持ブラケット106の取り付け位置が低くなっている。
従って、図9に示す鋼管埋設仕様の杭打機100Bに撹拌ロッド80を回転駆動装置70に連結すると、撹拌翼81がケース115に当たってしまう。そして、逆に図8に示す地盤改良仕様の杭打機100Aで鋼管埋設工法を行うと、最終的に鋼管杭90を十分に打ち込めずに地面からの突出量が多くなり、後工程で地表に突き出た鋼管杭90から余分な量を切り落とさなければならなくなる。
そのため、両工法を行う者にとっては図8と図9に示す杭打機100A,100Bを2台所有する必要があった。しかし、これではコストがかかり、管理場所も必要であって経済的ではなかった。従って、図8と図9に示すそれぞれの杭打機100A,100Bは、リーダ105に固定された支持ブラケット106の位置の違いによるため、こうした2本のリーダ105を用意し、工法に応じて付け替えることも行われていた。しかし、この場合はリーダ105の付け替えが非常に手間であり、使用しないリーダ105の保管が必要になるなどの問題があった。
更に、図8に示す地盤改良仕様の杭打機100Aによって鋼管埋設工法を実行する方法が考えられている。リーダ105の位置が高い杭打機100Aに対し、図10に示すように、回転駆動装置70と鋼管杭90との間に延長部材118連結させる方法である。これによれば、最終的な打ち込み量を確保することが可能になるからである。しかし、これでは鋼管埋設工法を行わない場合、延長部材116を保管する手間が増えてしまう。
そこで、前記特許文献1においてリーダの高さ切り替えが可能な杭打機が提案されている。図11は、そうした1台で地盤改良仕様と鋼管埋設仕様との対応が可能な杭打機を示した図である。なお、図8及び図9に示すものと同じ構成については同じ符号を付している。
この杭打機200は、車体102に軸支された補助リーダ120を有し、その補助リーダ116に対してリーダ105が摺動支持されている。そして、リーダ105が、補助リーダ116との間に設けられた昇降シリンダ121の伸縮によって上下するように構成されている。これにより、工法に応じてリーダ105の高さを変えることができる。しかし、この杭打機200は、構造が複雑になるため高価なものになってしまう問題があった。
よって、本発明は、かかる課題を解決すべく、コストを上げることなく地盤改良仕様と鋼管埋設仕様とに切り替え可能な杭打機を提供することを目的とする。
本発明の杭打機は、車体前方にて前後方向に揺動可能に軸支されたリーダが、車体とリーダとの間に連結された起伏シリンダによって倒伏可能に取り付けられたものであって、前記リーダは、そのリーダに沿って形成された複数のピン穴を有する支持ブラケットが一体に設けられ、所定のピン穴に支持ピンを通して車体に対して軸支するようにしたものであることを特徴とする。
また、本発明の杭打機は、車体前方にて前後方向に揺動可能に軸支されたリーダが、車体とリーダとの間に連結された起伏シリンダによって倒伏可能に取り付けられたものであって、前記リーダは、そのリーダに沿って形成された長穴を有する支持ブラケットが一体に設けられ、その長穴に通したリーダを軸支する支持ピンを、当該長穴の所定位置に位置決めするための着脱可能な位置決プレートが支持ブラケットに固定されたものであることを特徴とする。
また、本発明の杭打機は、前記位置決プレートが、前記支持ピンを通して移動を制限する位置決穴が前記長穴上の任意の位置に形成されたものであることを特徴とする。
また、本発明の杭打機は、前記位置決プレートが、前記支持ピンを通して移動を制限する位置決穴が一つ形成され、その位置決穴が、当該位置決プレートの向きを逆にして支持ブラケットに固定することにより、長穴上の両端部にそれぞれ位置するようにしたものであることを特徴とする。
また、本発明の杭打機は、前記車体には倒伏した状態の前記リーダを支持する支持部材が設けられ、前記倒伏シリンダの伸縮によってリーダがその支持部材上をスライドするようにしたものであることを特徴とする。
また、本発明の杭打機は、前記リーダと支持部材とのいずれか一方に、支持部材に支持されたリーダをスライド可能にするスライド部材が設けられたものであることを特徴とする。
一方、本発明に係る杭打機のリーダ位置替え方法は、車体前方にて前後方向に揺動可能に軸支されたリーダが車体とリーダとの間に連結された起伏シリンダによって倒伏可能に取り付けられた杭打機であって、車体に対してリーダを軸支する支持ピンの位置を切り替える方法であって、前記リーダに設けられた支持ブラケットに対する支持ピンの位置を切り替える場合に、前記起伏シリンダによって倒伏状態にした前記リーダを支持部材によって支え、倒伏して支えられた状態のままのリーダを前記起伏シリンダを伸縮させることによって長手方向に移動させ、前記支持ピンの支持ブラケットに対する位置を相対的に移動するようにしたことを特徴とする。
よって、本発明の杭打機によれば、支持ブラケットに形成された複数のピン穴のうち、所定のピン穴に支持ピンを通してリーダを軸支することにより、立設したリーダの高さを切り替えることができる。また、支持ブラケットに形成された長穴を通った支持ピンの位置を位置決プレートによって決めてリーダを軸支することにより、立設したリーダの高さを切り替えることができる。このようにリーダの高さを切り替えることによって、1台で地盤改良工法に適応した地盤改良仕様と鋼管埋設工法に適応した鋼管埋設仕様の杭打機を得ることができる。そして、この切り替え効果もブラケットに複数のピン穴を設けたり、長穴を設けるようにした簡単な構成によってコストをかけることなく達成できる。
また、本発明の杭打機によれば、支持ブラケットに長穴を形成した場合、位置決プレートの位置決穴を長穴上の任意の位置に形成することによってリーダの高さを任意に切り替えることができる。また、位置決プレートに位置決穴を一つ形成しただけでも、その向きを変えて支持ブラケットに固定した場合に長穴の両端部にそれぞれ位置するようにすれば、その位置決プレートの加工も簡単で、その一枚の位置決プレートによって各仕様に対応できて取り扱いも便利である。
更に、本発明に係る杭打機のリーダ位置替え方法によれば、倒伏した状態のリーダを支えておけば起伏シリンダによって長手方向に移動させることができ、それによって支持ピンの支持ブラケットに対する位置を相対的に移動させて軸支することにより、立設したときのリーダの高さを切り替えて地盤改良仕様と鋼管埋設仕様とにすることができる。
このとき、車体に設けられた支持部材によって支持し、更にスライド部材を設けることによってスムーズに切り替え作業を行うことができ、特にブラケットに長穴を形成した場合には位置決プレートの着脱を行えば支持ピンを外す必要もなくなるため、より切り替え作業が容易に行える。
次に、本発明に係る杭打機の一実施形態について図面を参照しながら以下に説明する。図1及び図2は、第1実施形態の杭打機を示した図であり、特に図1は地盤改良仕様の杭打機を示しており、図2は鋼管埋設仕様の杭打機を示している。両方の図面に記載された杭打機1は同一のものであり、各工法に合わせて仕様の切り替えを行った状態を示している。
この杭打機1は、全体的には従来例の杭打機100と同様に構成されている。すなわち、クローラによる走行部11上に運転席を備えた旋回可能な車体12が設けられ、車体フレーム13の前方には支持台14が設けられてリーダ15が軸支されている。そして、車体12に対して立設されたリーダ15には回転駆動装置70が昇降可能に装着される。すなわち、リーダ15には左右にガイドパイプ19が長手方向に形成され、回転駆動装置70は、そのガイドパイプ19を摺動するガイドギブ71が形成されている。回転駆動装置70は、ガイドギブ71によってガイドパイプ19を把持するようにリーダ15に装着される。
リーダ15には、その下端部に不図示の油圧モータによって回転する駆動スプロケット21が設けられ、上端部には従動スプロケット22が設けられ、その駆動スプロケット21と従動スプロケット22との間にチェーン23が掛け渡されている。そうしたチェーン23には回転駆動装置70が連結され、油圧モータの駆動により駆動スプロケット21および従動スプロケット22を介してチェーン23が送られ、それに従って回転駆動装置70の昇降が行われる。
地盤改良工法を行う場合には、下端に撹拌翼81を備えた撹拌ロッド80が回転駆動装置70の回転軸に連結される。そして、チェーン23の送りによって回転駆動装置70がリーダ15に沿って下降するとともに、その回転駆動装置70から回転が出力され、撹拌ロッド80に回転が与えられる。そのため、下端の撹拌翼81が地盤を掘削しながら下降していく。撹拌翼81による掘削は、回転駆動装置70が波線で示す位置までリーダ15を下降する。そして、逆に上昇する場合に、掘削した地中に撹拌ロッド80を通して送り込まれたセメントミルクなどの土質改良剤が注入され、土と土質改良剤とを混合による基礎杭が形成される。
一方、鋼管埋設工法を行う場合には、鋼管杭90が回転駆動装置70の回転軸に連結される。そして、チェーン23の送りによって回転駆動装置70がリーダ15に沿って下降するとともに、その回転駆動装置70から回転が出力され、鋼管杭90に回転が与えられる。そのため、鋼管杭90は回転駆動装置70の下降によって地盤に押しつけられ、同時に回転駆動装置70によって回転が与えられているため地中に回転圧入される。そして、回転駆動装置70が打線で示す位置から実線で示す位置までリーダ15を下降し、その鋼管杭90は地中に埋め込まれる。
本実施形態の杭打機1では、こうした地盤改良工法と鋼管埋設工法とに対応できるように、リーダ15の取り付け位置を変更することにより地盤改良仕様と鋼管埋設仕様とに切り替えが可能になっている。
そのため、本実施形態の杭打機1は、そのリーダ15を車体12へ軸支させるための支持ブラケット16に特徴を有する。支持ブラケット16は、従来のものより面積の大きい板材で形成され、上下2箇所にピン穴25,26が形成されている。リーダ15は、この支持ブラケット16のピン穴25,26のいずれか一方に支持ピン27を通して車体12の支持台14に軸支される。そして、支持台14との間に起伏シリンダ17が連結され、図示するように起伏シリンダ17が伸びた状態で起立し、縮んだ状態で倒伏するように取り付けられる。
そこで、杭打機1は、支持ブラケット16に形成された上下2個のピン穴25,26のうち、図1に示すように下側のピン穴25に支持ピン27を通せばリーダ15は高い位置に取り付けられ、一方、図2に示すように上側のピン穴26に支持ピン27を通すようにすれば、逆にリーダ15は低い位置に取り付けられる。こうして単に支持ブラケット16のピン穴25,26を選択してリーダ15を軸支することによって、地盤改良仕様と鋼管解説仕様とに切り替えることができる。リーダ15の付け替えは、例えば、クレーン車などによってリーダ15を上下方向に吊り下げて行われる。
よって、図1に示す地盤改良仕様にした杭打機1は、リーダ15の下端にある駆動スプロケット21などを格納したケース24の位置が高くなっている。そのため、回転駆動装置70をリーダ15の上部で待機させ、そこに撹拌ロッド80を連結させた施工開始状態にしても、撹拌ロッド80下端の撹拌翼81がケース24に干渉することがない。
一方、図2に示す鋼管埋設仕様の杭打機1では、リーダ15の高さが低くなっているため、回転駆動装置70が実線で示す位置まで下降することができ、地中に埋め込んだ鋼管杭90の地表からの突出量を抑えることができる。
従って、本実施形態によれば、ピン穴25,26を設けた支持ブラケット16による簡単な構成で、コストをかけることなく、リーダ15の付け替えによる地盤改良仕様と鋼管埋設仕様との切り替えが可能になった。
そして、地盤改良工法と鋼管埋設工法を行う者にとっては1台の杭打機1で済むため、2台持つという無駄な費用をなくすことができ、また工法によって不要な部品も出ないため、非常に取り扱いが便利になった。
次に、本発明に係る杭打機の第2実施形態について説明する。図3及び図4は、本実施形態の杭打機を示した図であり、特に図3は地盤改良仕様の杭打機を示しており、図4は鋼管埋設仕様の杭打機を示している。両方の図面に記載された杭打機2は同一のものであり、各工法に合わせて仕様の切り替えを行った状態を示している。
本実施形態の杭打機2は、全体構成は前記第1実施形態のものと同様であり、共通する構成については同一の符号を付して簡単に説明する。
走行部11上の車体12には、車体フレーム13の支持台14ににリーダ15が軸支され、起伏シリンダ17によって支えられて起立している。そのリーダ15には、回転駆動装置70が装着され、チェーン23の送りによって昇降するようになっている。これによって、前記杭打機1と同様に撹拌翼81をもった撹拌ロッド80の連結によって地盤改良が行われ、鋼管杭90の連結によって鋼管埋設が行われる。
本実施形態の杭打機2でも、リーダ15の付け替えによって地盤改良仕様と鋼管埋設仕様との2形態をとることができるようになっている。そのため、リーダ15の支持ブラケット28には第1実施形態と同様に面積の大きい板材が使用されている。しかし、本実施形態の支持ブラケット28には上下方向に長い長穴29が形成されている。リーダ15は、この支持ブラケット28の長穴29に支持ピン27を通し、支持台14に対して軸支するようにしている。その際、支持台14に対して長穴28の所定の位置において支持ピン27で軸支できるように、支持ブラケット28にボルト締めして固定する位置決プレート30が設けられている。
位置決プレート30は、長穴29を塞ぐようにした長方形の板材であって、そこには長穴28に重なるように位置決穴が1つ形成されている。すなわち、この位置決プレート30を支持ブラケット28に重ねて固定することにより、長穴29内の支持ピン27はこの位置決穴によって移動が制限されるようになっている。本実施形態では、長穴29の両端に位置決穴が重なるように形成され、位置決プレート30図3に示す向きに固定すれば長穴29の下端部分に位置決穴が位置し、180度回転させて上下逆にして固定すれば長穴29の上端部分に位置決穴が位置するようになっている。こうして、長穴29内の支持ピン27の位置決めを可能にしている。
従って、図3に示す状態では、支持ブラケット28が高い位置で支持台14に軸支され、リーダ15の高さを下げて地盤改良仕様とすることができる。そして、図4に示す位置決プレート30を逆にした状態では、支持ブラケット28が低い位置で支持台14に軸支され、リーダ15の高さを上げて鋼管埋設仕様とすることができる。
そして、本実施形態の杭打機2では、特にリーダ15の位置替えによる仕様の切り替えがより簡単に行うことができるように構成されている。
リーダ15は、支持ブラケット28の長穴29に支持ピン27を通して車体12の支持台14に軸支されており、後方からは支持台14との間に起伏シリンダ17が連結されている。従って、図示するように起伏シリンダ17が伸びた状態ではリーダ15が起立し、逆に縮んだ状態で倒伏する。ここで、図5乃至図7は、杭打機2におけるリーダ15の位置替えを示した図である。リーダ15の切り替えはこのように起伏シリンダ17を収縮させリーダ15を倒した状態で行われる。
杭打機2には、その車体フレーム13の後端にリーダ15を支える支持ロッド32が突設されている。倒したリーダ15は、この支持ロッド32の上に載って支えられるが、そこには複数のローラが軸支されたスライダ33が設けられている。
図5は、地盤改良仕様のままリーダ15が倒された状態を示している。この状態から交換埋設仕様に切り換えるには、支持ブラケット28から位置決プレート30を外して長穴29内の支持ピン27の移動を自由にして起伏シリンダ17を収縮させる。
これによってリーダ15を起伏シリンダ17に引っ張り、図面左側にスライドして図5から図6に示すように移動させる。このとき支持台14に支持ブラケット28を軸支する支持ピン27は、リーダ15の移動により相対的に長穴29内を移動して図7に示すように反対側に位置する。その間、リーダ15は支持ロッド32に支えられ、かつスライダ33によってスムーズに移動することができる。そして、リーダ15の移動が完了した後は、支持ブラケット28に位置決プレート30が固定され、長穴29内の支持ピン27の位置決めが行われる。つまり、支持ブラケット28を介してリーダ15が支持ピン27を介して支持台14に軸支される。
一方、鋼管埋設仕様から地盤改良仕様に切り替える場合には、同じようにリーダ15を倒した状態で行われる。そして、今度は起伏シリンダ17を伸張させて図面7の状態からリーダ15を右側にスライドさせ、図7から図6に示すように移動させる。このとき支持台14に支持ブラケット28を軸支する支持ピン27は、リーダ15の移動により相対的に長穴29内を移動して図5に示すように反対側に位置する。その間、リーダ15は支持ロッド32に支えられ、かつスライダ33によってスムーズに移動することができる。そして、リーダ15の移動が完了した後は、支持ブラケット28に位置決プレート30が固定され、長穴29内の支持ピン27の位置決めが行われる。つまり、支持ブラケット28を介してリーダ15が支持ピン27を介して支持台14に軸支される。
従って、本実施形態によれば、長穴29を設けた支持ブラケット28による簡単な構成で、コストをかけることなく、リーダ15の付け替えによる地盤改良仕様と鋼管埋設仕様との切り替えが可能になった。特に本実施形態の杭打機2は、リーダ15を取り外すことなく位置替えを行うことができるため、非常に取り扱いが容易になった。
そして、地盤改良工法と鋼管埋設工法を行う者にとっては1台の杭打機1で済むため、2台持つという無駄な費用をなくすことができ、また工法によって不要な部品も出ないため、非常に取り扱いが便利になった。
以上、本発明の杭打機について実施形態を説明したが、本発明はこれに限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
前記第2実施形態の杭打機2では、位置決穴を一つ形成した位置決プレート30を用いて長穴29内の支持ピン27の位置決めしていたが、例えば、長穴29の両端部部に合わせて2個の位置決穴を設けるようにしてもよい。更には、位置決穴が形成されていない位置決プレートであって、長穴の端部に重ならないようにしたものを使用するようにしてもよい。
また、前記第2実施形態の杭打機2では、リーダ15にスライダ33を設けているが、支持ロッド32側にスライダを設けるようにしてもよい。
第1実施形態の杭打機を示した地盤改良仕様時の図である。 第1実施形態の杭打機を示した鋼管埋設仕様時の図である。 第2実施形態の杭打機を示した地盤改良仕様時の図である。 第2実施形態の杭打機を示した鋼管埋設仕様時の図である。 第2実施形態の杭打機におけるリーダの位置替えであって地盤改良仕様時の状態を示した図である。 第2実施形態の杭打機におけるリーダの位置替えであって途中の状態を示した図である。 第2実施形態の杭打機におけるリーダの位置替えであって鋼管埋設仕様時の状態を示した図である。 従来の地盤改良仕様の杭打機を示した図である。 従来の鋼管埋設仕様の杭打機を示した図である。 従来の地盤改良仕様の杭打機によって鋼管埋設工法を行う場合について示した図である。 地盤改良仕様と鋼管埋設仕様との切り替えが可能な従来の杭打機を示した図である。
符号の説明
1 杭打機
11 走行部
12 車体
13 車体フレーム
14 支持台
15 リーダ
16 支持ブラケット
17 起伏シリンダ
21 駆動スプロケット
23 チェーン
24 ケース
25,26 ピン穴
27 支持ピン
70 回転駆動装置
80 撹拌ロッド
81 撹拌翼
90 鋼管杭

Claims (7)

  1. 車体前方にて前後方向に揺動可能に軸支されたリーダが、車体とリーダとの間に連結された起伏シリンダによって倒伏可能に取り付けられた杭打機において、
    前記リーダは、そのリーダに沿って形成された複数のピン穴を有する支持ブラケットが一体に設けられ、所定のピン穴に支持ピンを通して車体に対して軸支するようにしたものであることを特徴とする杭打機。
  2. 車体前方にて前後方向に揺動可能に軸支されたリーダが、車体とリーダとの間に連結された起伏シリンダによって倒伏可能に取り付けられた杭打機において、
    前記リーダは、そのリーダに沿って形成された長穴を有する支持ブラケットが一体に設けられ、その長穴に通したリーダを軸支する支持ピンを、当該長穴の所定位置に位置決めするための着脱可能な位置決プレートが支持ブラケットに固定されたものであることを特徴とする杭打機。
  3. 請求項2に記載する杭打機において、
    前記位置決プレートは、前記支持ピンを通して移動を制限する位置決穴が前記長穴上の任意の位置に形成されたものであることを特徴とする杭打機。
  4. 請求項2に記載する杭打機において、
    前記位置決プレートは、前記支持ピンを通して移動を制限する位置決穴が一つ形成され、その位置決穴が、当該位置決プレートの向きを逆にして支持ブラケットに固定することにより、長穴上の両端部にそれぞれ位置するようにしたものであることを特徴とする杭打機。
  5. 請求項2乃至請求項4のいずれかに記載する杭打機において、
    前記車体には倒伏した状態の前記リーダを支持する支持部材が設けられ、前記倒伏シリンダの伸縮によってリーダがその支持部材上をスライドするようにしたものであることを特徴とする杭打機。
  6. 請求項5に記載する杭打機において、
    前記リーダと支持部材とのいずれか一方に、支持部材に支持されたリーダをスライド可能にするスライド部材が設けられたものであることを特徴とする杭打機。
  7. 車体前方にて前後方向に揺動可能に軸支されたリーダが車体とリーダとの間に連結された起伏シリンダによって倒伏可能に取り付けられた杭打機であって、車体に対してリーダを軸支する支持ピンの位置を切り替える杭打機のリーダ位置替え方法において、
    前記リーダに設けられた支持ブラケットに対する支持ピンの位置を切り替える場合に、前記起伏シリンダによって倒伏状態にした前記リーダを支持部材によって支え、倒伏して支えられた状態のままのリーダを前記起伏シリンダを伸縮させることによって長手方向に移動させ、前記支持ピンの支持ブラケットに対する位置を相対的に移動するようにしたことを特徴とする杭打機のリーダ位置替え方法。
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