JP2006129794A - 魚釣用リール - Google Patents

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わたる 堤
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Abstract

【課題】回転体の回転時における節度を変更可能にした発音機構を備えた魚釣用リールを提供する。
【解決手段】本発明の魚釣用リールは、環状凹凸部21と、この環状凹凸部21に係合するように発音体22を付勢する付勢部材23とを備え、環状凹凸部21又は発音体22の回転によって、環状凹凸部21と発音体22との間で報音を行なう発音機構20を備えている。発音機構20は、発音体22の環状凹凸部21に対する付勢力を調整可能な調整手段を有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、回転体と支持体との間に設けられ、回転体を支持体に対して相対的に回転させた際、その回転を報知する発音機構を備えた魚釣用リールに関する。
従来、上記したような発音機構を備えた魚釣用リールは、多数のものが知られている。一般的に、発音機構は、例えば、特許文献1や特許文献2に開示されているように、ドラグ機構のドラグ調節体や、スプール軸位置調整ネジなどの調節体に設けられていたり、或いは、特許文献3に開示されているように、スプールの釣糸繰り出し方向への回転を報知すべくスプールに設けられている。
通常、発音機構は、バネのような付勢部材(発音体)を付勢保持しておき、この付勢部材に凹凸部を係合状態にし、凹凸部が形成された回転体を回転することで節度を持たせたり、発音させるように構成されている。この場合、上述した公知技術において、特許文献1や特許文献2に開示されているような調節体に設けられている発音機構は、回転時に発音すると共に、弛緩防止的な役割を兼ねているものもある。
実開昭63−68774号 特開2000−106801号 特開2000−139286号
ところで、上記した特許文献1や特許文献2に開示されているような弛緩防止機能を備えた発音機構では、付勢部材の付勢力を高めて位置決め効果を向上させる必要があり、また、特許文献3に開示されているように、釣糸繰り出し回転の報知を目的とした発音機構では、ドラグ性能を低下させないように、極力付勢力を弱めながら充分な発音を実現する必要がある。すなわち、発音機構は、その使用目的によって、求められる性能が異なっている。
従って、複数の発音機構を備えた魚釣用リールの場合、場所ごとに夫々異なる構成の発音機構を複数用意し、要求性能に対応させる必要があり、これに伴って部品点数が増加して製造時のコストが上昇し、製品の単価を下げることが困難となる。また、部品点数が増加するため、在庫を抱えることとなり、その結果、管理コストも増大して、製品単価を抑えることを更に困難としている。
また、同一の場所に発音機構を用いる場合でも、大型で太い糸を用いるリールに使用される発音機構は、船上等の比較的騒音の大きな場所で用いることが多く、大きな音量を発生させるために強い付勢力が必要とされるのに対し、小型で細い糸を用いるリールに使用される発音機構は、音量よりもスムーズなドラグ作動を阻害しないように、付勢力が弱い構成であることが望ましい。すなわち、リールの大きさや糸巻量、使用する糸径毎に発音機構の節度を変更する必要があり、サイズ毎に異なる付勢力を発生する発音機構を複数用意することは、前記同様、様々なコストの増大を招いてしまう。
本発明は、上記した問題に基づいてなされたものであり、回転体の回転時における節度を変更可能にした発音機構を備えた魚釣用リールを提供することを目的とする。
上記した目的を達成するために、本発明に係る魚釣用リールは、環状凹凸部と、発音体と、前記発音体を環状凹凸部側に付勢する付勢部材と、前記発音体及び付勢部材を保持する保持部とを備え、リール本体に回転可能に支持された回転体及び前記回転体を支持する支持体のいずれか一方に前記環状凹凸部を設け、他方に保持部を設けて、前記環状凹凸部と前記発音体とを係合させることで、前記支持体と回転体との相対回転を報知する発音機構を有しており、前記保持部に、前記付勢部材の位置決め部を複数形成し、前記複数の位置決め部のいずれか一つに付勢部材を選択的に係合させることで発音体の付勢力を増減可能としたことを特徴とする。
上記した構成によれば、発音機構を構成する保持部に、付勢部材の付勢力を変更可能な位置決め部が複数形成されていることから、位置決め部を適宜選択することで、発音体の環状凹凸部に対する付勢力を変更することができ、発音時の音量や節度を変更することが可能になる。従って、例えば、スプール部分に上記した発音機構を設ける構成では、糸巻量や使用される糸径等に応じて、発音機構の付勢力を変更できるようになり、細糸使用時には発音体の付勢力を弱く設定してスムーズな回転を実現させ、太糸使用時には、発音体の付勢力(節度)を強く設定して、発音量を大きくすることが可能となる。また、上記した構成では、付勢部材の付勢力を容易に変更できることから、例えば、サイズ違いのリールに対しても同一の保持部を取り付けることが可能となり、発音機構を共有化することが可能となる。
また、上記した目的を達成するために、本発明に係る魚釣用リールは、環状凹凸部と、この環状凹凸部に係合するように発音体を付勢する付勢手段とを備え、前記環状凹凸部及び発音体の相対回転によって、前記環状凹凸部と発音体との間で報音を行なう発音機構を備えており、前記発音機構は、前記発音体の前記環状凹凸部に対する付勢力を調整可能な調整手段を有することを特徴とする。
上記したような構成においても、上記した構成と同様、調整手段によって、発音体の環状凹凸部に対する付勢力を変更することができ、発音時の音量や節度を変更することが可能になる。また、調整手段によって、付勢手段の付勢力を容易に変更できることから、例えば、サイズ違いのリールに対しても発音機構を共有化することが可能となる。
本発明によれば、発音機構における発音体の環状凹凸部に対する付勢力を調整可能にしたことから、釣糸の糸径、巻回量等に応じて最適な節度に容易に変更することが可能となる。すなわち、サイズの異なる魚釣用リールや、発音機構が用いられる部分の要求性能に応じて、節度を容易に変更することができるため、発音機構を共有化することが可能となって、製造コスト等を軽減することが可能になる。
以下、本発明に係る発音機構を備えた魚釣用リールの一実施形態について添付図面に沿って具体的に説明する。
図1乃至図5は、本発明の第1の実施形態を示す図であり、図1は、魚釣用リールであるスピニングリールの全体構成を示す図、図2は、スプール部分に装着される発音機構の構成を示す正面図、図3は、発音機構の斜視図、図4は、発音機構の内、付勢部材を取り付けた保持部の構成を示す斜視図、そして、図5は、付勢部材の付勢力を調整する状態を示す斜視図である。
図示されたスピニングリール1は、釣竿に装着するための脚部2aが形成されたリール本体2と、リール本体前方に回転可能に配されたロータ3と、ロータ3の回転運動と同期して前後動可能に支持されたスプール5とを有している。前記ロータ3には、円筒部3aと一対のベール支持部材3bが設けられており、各支持部材3bの先端には、ベール3cが釣糸巻取り位置と釣糸放出位置との間で反転可能となるように支持されている。また、リール本体2には、回転可能に支持されたハンドル軸を介してハンドル6が回転可能に装着されており、この回転操作によって、前記ロータ3は回転駆動されると共に、スプール5は往復駆動されるようになっている。この場合、ロータ3は、ハンドル6の回転操作によって回転駆動される回転筒軸(図示せず)の前端部に固定されている。
前記スプール5は、釣糸が巻回される巻回胴部5aを有しており、その内部側には、リール本体側に向けて突出する円筒部5b、及びその径方向外側に環状体5cが一体形成されている。スプール5は、図示されていないオシレート機構によって前後方向に往復駆動されるスプール軸7に回転可能に取り付けられている。具体的には、スプール軸7の先端側において、前記円筒部5bと、係止ピン8で一体的にスプール軸7に嵌着された軸管9との間で軸受10を介在させることで、スプール5はスプール軸7に対して回転可能に支持されている。
前記スプール5とスプール軸7との間には、公知のドラグ装置が配設されており、スプール軸7に対し、上記したように回転可能に支持されたスプール5に対し所望の制動力、すなわちスプール5に巻回された釣糸が繰り出された際に、スプール5に対して所望の制動力を与えるようになっている。このドラグ装置は、ドラグ力の強弱の調節を行なうと共に、スプール5の抜け止めを果たす回動可能なドラグツマミ12を備えており、ドラグツマミ12とスプール5の前端面との間に回転不能に介在される制動部材(図示せず)によって、所望のドラグ力が付与されるようになっている。
そして、前記スプール5と軸管9との間には、スプール5が上記したドラグ機構を介して回転した際に、その回転に節度を持たせると共に、報音する発音機構20が配設されている。この場合、本実施形態では、スプール5が、リール本体2に対して回転可能に支持された回転体としての機能を備え、軸管9が回転体であるスプール5を支持する支持体としての機能を備えている。
前記発音機構20は、環状凹凸部21と、発音体22と、発音体22を環状凹凸部21側に付勢する付勢部材(付勢手段)23と、発音体22及び付勢部材23を保持する保持部25とを備えている。
前記環状凹凸部21は、回転体であるスプール5側に設けられており、上記したスプールの環状体5cの内面に360°に亘って一体形成されている。もちろん、環状凹凸部21は、環状体5cと別体で形成され、環状体5cの内面に対して嵌入することで構成されたものであっても良い。また、前記発音体22と、この発音体22を環状凹凸部21側に向けて付勢する付勢部材23は、本実施形態では、バネ性を有する部材によって一体形成されている(ここでは、一体形成された部材を発音部材24と称する)。具体的には、発音部材24は、鋼材等、弾性を有する部材を略リング状に折り曲げて、その両端部24a,24bを保持部25に対して係止することで弾性保持されており、その中央部が、径方向に突出するように屈曲されることで前記発音体22を形成している。
前記保持部25は、スプール軸の先端側が開口した円筒状の部材によって構成されており、底面の中央部に非円形の孔25aが形成され、この部分が前記軸管9に嵌合することで軸管9に対して回り止め固定されている。この保持部25には、前記したように両端部が保持された発音部材24の発音体22を突出させるように、周壁25bには、突出孔25cが形成されている。すなわち、リング状に湾曲された発音部材24の両端部24a,24bが位置決め保持された状態で、発音体22が突出孔25cから突出して環状凹凸部21に係合することにより、発音体22は、所定の押圧力を持って環状凹凸部21に弾発係止された状態となる。従って、この状態でスプール5が回転すると、両者の弾発係合によって、その回転には所定の節度が生じると共に、音(クリック音)が発生するようになる。
そして、前記保持部25には、上記した発音体22(発音部材24)の環状凹凸部21に対する付勢力を調整可能な調整手段30が設けられている。この調整手段30は、上記した発音部材24の両端部24a,24bの支持位置である位置決め部を複数形成することで構成されており、この位置決め部は、本実施形態では、図に示すように、保持部25の周壁25bに、周方向に沿って複数箇所形成される一対の保持孔31、及び一対の保持孔32によって構成されている。
これら、位置決め部を構成する保持孔31,32は、上記したようにリング状に湾曲された発音部材24の直径方向に対して対称となる位置に形成されており、発音部材24の両端部24a,24bの保持位置を変化させることにより、発音体22の環状凹凸部21に対する付勢力を調整できるように構成されている。すなわち、発音部材24は、図5に示すように、上部が開口する切欠き係止部30aの両側に保持されるか、又は、周方向内側の一対の保持孔31に対して保持されるか、又は、外側の一対の保持孔32に対して保持されるようになっており、複数ある位置決め部のいずれかを選択することで、発音体22の付勢力を調整できるようになっている。
具体的に、図2乃至図4に示すように、発音部材24の両端部24a,24bを内側の切欠き係止部30aに保持すると、発音部材24は、直径方向に収束されることから、保持部25の突出孔25cから突出する発音体22に作用する径方向外側の弾性力が強まって、発音体22は大きな付勢力で環状凹凸部21に係合する。また、保持孔31に保持したり、或いは、発音部材24の両端部24a,24bを外側の保持孔32に保持すると、発音部材24は、前記保持孔31の保持状態と比較して全体として広がる方向に力を受け、保持部25の突出孔25cから突出する発音体22に作用する径方向外側の弾性力が保持孔31から保持孔32に外方に移動することに伴って弱まり、発音体22は小さい付勢力で環状凹凸部21に係合するようになる。このように、保持部25に対する発音部材24の保持位置を変更することで、環状凹凸部21に対する発音体22の付勢力を増減(調整)することが可能になる。
なお、上記した発音部材24の付勢力の変更は、スプール5を取り外すことで、保持部25を突出させ、この状態で発音部材24を摘んで取り外し、保持孔を変更することで成される。
上記した発音機構を備えたスピニングリールによれば、調整手段30によって、発音機構20における発音体22の環状凹凸部21に対する付勢力が調整可能であることから、発音時の音量や節度を変更することが可能になる。すなわち、上記した構成では、発音機構20を構成する保持部25に、発音部材24の付勢力を変更可能な位置決め部が複数形成されており(切欠き係止部30a、保持孔31,32)、単に、この位置決め部を適宜選択することで、発音体22の環状凹凸部21に対する付勢力を容易に調整可能となっている。また、この調整に際しては、工具等を用いる必要がないため、調整作業を容易に行なうことが可能となる。
従って、それまで使用されていたスプールを、糸巻量や巻糸径の異なる糸が収容されたスプールに変更した際、発音機構20の付勢力が変更できるようになることから、細糸使用時の節度過多による糸切れや、太糸使用時における節度不足による発音不良が容易に解消できるようになる。また、付勢力を容易に変更できるので、サイズ違いのリールに同一の保持部25を取り付けても、発音機構の最適な節度を容易に得ることができるようになり、保持部25を共通部品として用いることが可能となる(部品の共有化が図れる)。従って、部品点数を削減して製造時におけるコストを大幅に軽減することが可能となる。
また、上記した構成では、発音体22と、発音体22を環状凹凸部21側に付勢する付勢部材(付勢手段)23を、バネ性を有する部材(発音部材24)によって一体形成したことから、付勢力を調整するにあたって組み替え時の作業時間を短縮して手間を軽減することが可能になる。また、両者を一体形成することにより、部品が適度な大きさになり、付勢部材や発音体の紛失を効果的に防ぐことが可能になると同時に更なる部品点数の削減が図れ、大幅なコスト削減が可能となる。
図6は、上記した実施形態において、保持部25に形成される調整手段30の一変形例を示す図である。上記した実施形態では、調整手段は、保持部25の周壁25bに形成される孔として構成したが、図6に示すように、周壁25の縁部25eに開口する係止凹所31a,32aとして構成しても良い。
このように周壁25の縁部25eに対して、保持部分を開口させることで、発音部材の付勢力を変更する際の作業がより行ない易くなる。
図7及び図8は、本発明の第2の実施形態を示す図であり、図7は、スピニングリールにおいてスプール部分に装着される発音機構を拡大して示す図、図8は、発音機構を正面から見た断面図である。なお、以下に説明する実施形態において、上記した実施形態と同一の構成部材については同一の参照符号を付し、その詳細な説明については省略する。
本実施形態の発音機構40は、スプール5の円筒部5bの外周面に、360°に亘って形成された環状凹凸部41を備えており、ここに、軸管9に固定された保持部45に着脱可能に装着される発音部材44の発音体42が係合されるよう構成されている(本実施形態においても、発音体と付勢部材はバネ性を有する部材で一体形成されて、発音部材44を構成している)。
発音機構40を構成する保持部45は、板状の部材で、軸管9に対し180°間隔で径方向両側に突出するように固定されることで、前記発音部材44の複数の位置決め部を構成している。すなわち、その一方が、発音部材44の両側端部44a,44bを当て付け保持する離間した一対の保持壁45a,45bと、これらの保持壁45a,45bに対し、スプール軸側に距離Aだけ下方に位置して発音部材44の発音体42を突出させる突出孔45cを具備した規制壁45dとを有する第1保持部45Aを構成しており、保持部45の他方(第1保持部45Aと対向する側)が、第1保持部45Aと略同一に形成された第2保持部45Bを構成している。
前記発音部材44は、図8に示すように、バネ性を有する部材で左右対称となるように一体形成されており、中央部に突出孔45cから下方に延出して環状凹凸部41に係合可能な略U字状に屈曲された発音体42を有しており、発音体42の両側の下面側が前記規制壁45dによって規制され、かつ発音部材の両側端部44a,44bの上面側が、夫々保持壁45a,45に当て付け保持されることで、発音体42には、環状凹凸部41に対して所定の付勢力が付与されるようになっている。
上記した構成において、第2保持部45Bは、第1保持部45Aと同様、発音部材44を保持するよう構成されているが、図8に示すように、一対の保持壁45a,45bと、規制壁45dとの間の離間距離Bが、第1保持部45A側と比較して短くなるように構成されている(B<A)。すなわち、保持壁45a,45bと、規制壁45dとの間の距離を短くすることで、発音体42の環状凹凸部41に対する付勢力を弱めることが可能となっており、発音部材44の取り付け位置を選択することで、発音体42に対する付勢力を調整する調整手段50を構成している。
このように、保持部45を板状の部材で構成して軸管9の両端に設け、夫々に、バネ性を有する部材で一体形成された発音部材44の保持状態を変更する位置決め部(第1保持部45A,第2保持部45B)を形成して、発音部材44をいずれかの位置決め部に位置決め保持することで、発音体42の付勢力を容易に調整することが可能となる。
このような構成においても、上記した実施形態と同様な作用効果が得られる。
図9及び図10は、本発明の第3の実施形態を示す図であり、図9は、スピニングリールにおいてスプール部分に装着される発音機構を拡大して示す図、図10は、発音機構を正面から見た断面図である。
本実施形態の発音機構60は、スプール5の円筒部5bの外周面に、360°に亘って形成された環状凹凸部61を備えており、ここに、軸管9に固定された保持部65に着脱可能に装着される発音体62が係合されるよう構成されている。
発音機構60を構成する保持部65は、筒状の部材で軸管9に対し180°間隔で径方向両側に突出するように固定されることで、前記発体62の複数の位置決め部を構成しており、その一方が第1保持部65Aを構成し、他方が第2保持部65Bを構成している。筒状に構成される第1保持部65Aと第2保持部65Bは、共に、その内部に発音体62を押圧付勢する付勢部材(付勢手段)63を収容するようになっており、その底部65aと規制部65bとの間に付勢部材63を収容し、かつ発音体62に付勢部材63を当て付けることで、発音体62を環状凹凸部61に向けて付勢するよう構成している。
この場合、第1保持部65A及び第2保持部65Bは、夫々の内部の軸方向長さ(付勢部材収容長さ)について、第1保持部65Aの軸方向長さCが、第2保持部65Bの軸方向長さDよりも長くなるように形成されている(C>D)。すなわち、第2保持部65B側を選択してここに発音体62を装着した際、その発音体62の付勢力が、第1保持部55A側を選択した際よりも大きくなるように構成されており、これにより、発音体に対する付勢力を調整する調整手段70を構成している。また、第1保持部65A及び第2保持部65Bの外周壁には、上記した発音体62及び付勢部材63を取り出しし易いように、本体に対して着脱可能な着脱壁65dが設けられている。
このように、保持部65を筒状の部材で構成して軸管9の両端に設け、夫々に、発音体62及び発音体を付勢する付勢部材63を収容する収容部(位置決め部)を設けておき、発音体62及び付勢部材63をいずれかの位置決め部に保持することで、発音体62の付勢力を容易に調整することが可能となる。
このような構成においても、上記した実施形態と同様な作用効果が得られる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記した実施形態に限定されることはなく、種々変形することが可能である。例えば、上記した発音体の付勢力を調整可能にする調整手段については、発音体の環状凹凸部に対する付勢力が増減できる(調整できる)ように構成されたものであれば良く、いずれの実施形態においても、2段階で調整可能となるように構成したが、例えば、第1実施形態における調整孔の個数を増やしたり、第2、第3実施形態における保持部を増やす等することで、より多段階で調整できるように構成しても良い。
また、上記した構成では、発音機構を構成する環状凹凸部を回転体側に設け、発音体を支持体側に設けていたが、逆に、発音機構を構成する環状凹凸部を支持体側に設け、発音体を回転体側に設けた構成であっても良い。さらに、発音機構は、スプール以外に、例えば、ドラグ機構を構成する回転体の部分に配置しても良い。更にまた、環状凹凸部は、輪帯状に形成されたものであっても良いし、発音体や発音体を付勢する付勢手段の構成、及び付勢方法については、適宜変形することが可能である。
また、上記した実施形態では、魚釣用リールとして、スピニングリールを例示して説明したが、両軸受リール等、各種の魚釣用リールに適用することが可能である。
本発明の第1の実施形態を示す図であり、魚釣用リールであるスピニングリールの全体構成を示す図。 スプール部分に装着される発音機構の構成を示す正面図。 発音機構の斜視図。 発音機構の内、付勢部材を取り付けた保持部の構成を示す斜視図。 付勢部材の付勢力を調整する状態を示す斜視図。 保持部の一変形例を示す斜視図。 本発明の第2の実施形態を示す図であり、スピニングリールにおいてスプール部分に装着される発音機構を拡大して示す図。 発音機構を正面から見た断面図。 本発明の第3の実施形態を示す図であり、スピニングリールにおいてスプール部分に装着される発音機構を拡大して示す図。 発音機構を正面から見た断面図。
符号の説明
1 スピニングリール(魚釣用リール)
5 スプール(回転体)
9 軸管(支持体)
20,40,60 発音機構
21,41,61 環状凹凸部
22,42,62 発音体
23,63 付勢部材
24,44 発音部材
25,45,65 保持部
30,50,70 調整手段

Claims (4)

  1. 環状凹凸部と、発音体と、前記発音体を環状凹凸部側に付勢する付勢部材と、前記発音体及び付勢部材を保持する保持部とを備え、リール本体に回転可能に支持された回転体及び前記回転体を支持する支持体のいずれか一方に前記環状凹凸部を設け、他方に保持部を設けて、前記環状凹凸部と前記発音体とを係合させることで、前記支持体と回転体との相対回転を報知する発音機構を有する魚釣用リールにおいて、
    前記保持部に、前記付勢部材の位置決め部を複数形成し、前記複数の位置決め部のいずれか一つに付勢部材を選択的に係合させることで発音体の付勢力を増減可能としたことを特徴とする魚釣用リール。
  2. 前記発音体と付勢部材は、バネ性を有する部材で一体形成されていることを特徴とする請求項1に記載の魚釣用リール。
  3. 環状凹凸部と、この環状凹凸部に係合するように発音体を付勢する付勢手段とを備え、前記環状凹凸部及び発音体の相対回転によって、前記環状凹凸部と発音体との間で報音を行なう発音機構を備えた魚釣用リールにおいて、
    前記発音機構は、前記発音体の前記環状凹凸部に対する付勢力を調整可能な調整手段を有することを特徴とする魚釣用リール。
  4. 前記発音体と付勢手段は、バネ性を有する部材で一体形成されていることを特徴とする請求項3に記載の魚釣用リール。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN106982804A (zh) * 2016-01-20 2017-07-28 株式会社岛野 双轴承绕线轮的曳力装置

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