JP2006129700A - 永久磁石式回転電機 - Google Patents

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Abstract

【課題】定められた電流,電圧条件において、スキューを用いないことにより、トルク低減を防止して、また、脈動トルクを低減して、低振動,低騒音な永久磁石式回転電機を提供することにある。
【解決手段】各磁極における複数の永久磁石36A,36B,36Cは、回転子30の回転方向に対しては対称に、回転子の長手方向に対しては非対称になるように、永久磁石挿入孔34に配置されている。永久磁石挿入孔のそれぞれは、磁極の両極間に位置する第1の永久磁石挿入孔34B,34Cと、磁極の極中央に位置する第2の永久磁石挿入孔34Aとを含んでいる。第1の永久磁石挿入孔は、その長辺方向が回転子鉄心の半径方向になるように、回転子鉄心に形成されており、第2の永久磁石挿入孔は、その長辺方向が回転子鉄心の周方向になるように、回転子鉄心に形成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、回転子鉄心の内部に複数個の永久磁石を埋め込んで構成される回転子を備えた永久磁石式回転電機に関する。
従来の永久磁石式回転電機としては、例えば、特開平9−327140号公報に記載されているように、回転軸に回転子鉄心を嵌合固着し、この回転子鉄心に形成された収納部に、断面が長方形をなす複数個の永久磁石を軸方向から挿入して組み込むことによって回転子を構成し、固定子の内部に固定子鉄心の内周部と所定のギャップを存する状態で回転可能に配置したものが知られている。なお、各永久磁石はN極とS極が交互になるように着磁されている。
このような磁石形状を長方形とし回転子内に埋込んだモータは、高速回転時に弱め界磁が効き易く、高速回転時における効率が向上する利点があり、電気自動車用永久磁石モータなどの高速回転を必要とするモータに用いられている。ここで、運転時の振動,騒音を避けるため、回転子内の磁石を長手方向に分割し、半スロットスキューすることにより低トルク脈動を達成している。
特開平9−327140号公報
上記したような埋込磁石式回転電機においては、モータのトルクは、以下の式(1)式で表せる。
T=ψIq+(Lq−Ld)Iq×Id …(1)
ここで、T:モータのトルク、ψ:永久磁石による磁束、Lq:q軸インダクタンス、Ld:d軸インダクタンス、Iq:q軸巻線電流、Id:d軸巻線電流である。
式(1)において、第1項は永久磁石の主磁束によるトルクであり、第2項は磁石間の鉄部の補助磁極によるリラクタンストルクである。磁石のトルクは、極対(電気角360度)毎の周期性を持ち、リラクタンストルクは、1極(電気角180度)毎の周期性を持っている。
ここで、従来例のように、回転子をスキューすると最大トルクとなる電流位相が異なるため、最大トルクが低下する。磁石のトルクがメインであれば、磁石トルクは360度周期なのでトルクの低下度合は小さく5%程であるが、リラクタンストルクは180度周期なのでトルクの低下度合は約10%と大きくなる。よって、リラクタンストルクをメインとしたモータにおいては、スキューを行なわずにトルク脈動を低減する形状が望まれていた。
本発明の目的は、定められた電流,電圧条件において、スキューを用いないことにより、トルク低減を防止して、また、脈動トルクを低減して、低振動,低騒音な永久磁石式回転電機を提供することにある。
本願の代表的な発明の一つは、トルク低減を防止して、また、脈動トルクを低減して、低振動,低騒音な永久磁石式回転電機を提供する
本発明の最も代表的な特徴は、前記回転子鉄心には、前記永久磁石を埋め込むための複数の永久磁石挿入孔と、前記複数の永久磁石によって構成された複数の磁極が形成されており、前記複数の磁極は1磁極当たり複数の前記永久磁石から構成されており、前記複数の永久磁石挿入孔は前記回転子鉄心の積厚(長手)方向に同一方向に延びており、前記各磁極における複数の永久磁石は、前記回転子の回転方向に対しては対称に、前記回転子の長手方向に対しては非対称になるように、前記永久磁石挿入孔に配置されており、前記永久磁石挿入孔のそれぞれは、前記回転子の周方向に対して少なくとも3つ分割され、前記磁極の両極間に位置する第1の永久磁石挿入孔と、前記磁極の極中央に位置する第2の永久磁石挿入孔とを含んでおり、前記第1の永久磁石挿入孔は、その長辺方向が前記回転子鉄心の半径方向になるように、前記回転子鉄心に形成されており、前記第2の永久磁石挿入孔は、その長辺方向が前記回転子鉄心の周方向になるように、前記回転子鉄心に形成されている永久磁石式回転電機にある。
本発明によれば、定められた電流,電圧条件において、スキューを用いないことにより、トルク低減を防止して、また、脈動トルクを低減して、低振動,低騒音とすることができる。
以下、図1〜図8を用いて、本発明の第1の実施形態による永久磁石式回転電機の構成について説明する。なお、以下の例では、三相8極/48スロットの永久磁石式回転電機に適用した例について説明する。最初に、図1を用いて、本発明の第1の実施形態による永久磁石式回転電機の全体構成について説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態による永久磁石式回転電機の正面側から見た部分断面図である。
図1において、回転電機10の固定子20は、固定子鉄心22と、この固定子鉄心22に巻回された多相の固定子巻線24と、固定子鉄心22をその内周面に固定保持するハウジング26から構成されている。回転子30は、回転子鉄心32と、回転子鉄心32に設けられた永久磁石挿入孔34に挿入された永久磁石36と、シャフト38とから構成されている。シャフト38は、ベアリング42,44によって回転自在に保持されている。ベアリング42,44は、エンドブラケット46,48によって支持されており、エンドブラケット46,48は、ハウジング26の両端にそれぞれ固定されている。
また、回転子30の永久磁石36の位置を検出する磁極位置検出器PS及び回転子30の位置を検出するエンコーダEが、回転子30の側面側に配置されている。回転電機10は、磁極位置検出器PSの信号と、エンコーダEの出力信号によって、図示しない制御装置によって運転制御される。次に、図2を用いて、本発明の第1の実施形態による永久磁石式回転電機における磁石の配置構造について説明する。図2は、本発明の第1の実施の形態による永久磁石式回転電機における磁石の配置構造を示す回転子の回転子の積厚(長手)方向のスケルトン斜視図である。なお、図1と同一符号は、同一部分を示している。
回転子30の回転子鉄心32には、複数の永久磁石挿入孔34が形成されている。三相8極/48スロットの永久磁石式回転電機の場合、通常は、永久磁石挿入孔34の個数は、8個である。しかしながら、本実施形態では、1極当たり、図示するように、永久磁石挿入孔34A,34B,34Cの3個から構成されている。なお、図示の都合上、1極分についてのみ、3個の永久磁石挿入孔34A,34B,34Cを図示しているが、他の極の永久磁石挿入孔34も、同様に、3個の永久磁石挿入孔から構成されている。永久磁石挿入孔34A,34B,34Cは、回転子30の回転軸と平行である。すなわち、永久磁石挿入孔34が回転子の回転軸に対して傾いていない,すなわち、スキューはしていないものである。スキューしていないとは、回転子のコア形状が積厚(長手)方向に同一に形成されていることでもある。
永久磁石挿入孔34A,34B,34Cの中には、それぞれ、直方体形状の永久磁石36A,36B,36Cが挿入されている。従って、1極当たりの永久磁石は、複数個の永久磁石36A,36B,36Cから構成されている。また、永久磁石36A,36B,36Cの長手方向は、回転子の回転軸と平行であり、スキューしていない構成となっている。
また、永久磁石挿入孔34A,34B,34Cの長さをL(Lは、回転子30の軸方向に長さに等しい)とすると、永久磁石36A,36B,36Cの長さは、それぞれ、L/2としている。また、永久磁石36A,36Cが回転子30の軸方向の左側に配置される場合、永久磁石36Bは回転子30の軸方向の右側に配置される。また、回転子の回転方向に対して、永久磁石36Bの両側に、永久磁石36A,36Cが配置されているため、極中心に対して複数の永久磁石36A,36B,36Cは、対称に配置されている。しかしながら、回転子30の積厚方向(軸方向)に対しては、非対称に配置されているため、回転子30の長手方向(積厚方向,軸方向)に対しては、異なって配置されている。
回転子30は、図1に示したように、固定子20の内周側に対向して配置されている。永久磁石36A,36B,36Cの固定子20と対向する部分の表面積を、それぞれ、SA,SB,SCとするとき、SA=SC,及びSA+SC=SBとしている。その結果、回転子の1極における極中央側の永久磁石36Bから発生する磁束と、回転子の1極における極間側の永久磁石36A,36Cから発生する磁束は等しくなっている。次に、図3R>3を用いて、本発明の第1の実施形態による永久磁石式回転電機における固定子と回転子の構造について説明する。図3は、本発明の第1の実施の形態による永久磁石式回転電機における固定子と回転子の構造を示す側面図である。ここでは、三相8極/48スロットの永久磁石式回転電機の2極分,すなわち、1ポールペア分を図示している。なお、図1と同一符号は、同一部分を示している。
固定子20は、ほぼ環状をなす固定子鉄心22を備えており、この固定子鉄心22には、48個のスロット26が形成されている。ここでは、1ポールペア分の12個のスロット26を図示している。スロット26には、U相の固定子巻線24(U1),V相の固定子巻線24(V1),並びにW相の固定子巻線24(W1)が挿入配置されている。固定子鉄心22の内周部には、各スロット26に対応して、開口部27が形成されている。
これに対して、回転子30は、回転軸38に回転子鉄心32を嵌合固着し、この回転子鉄心32に形成された永久磁石挿入孔に、永久磁石36A,36B,36Cが挿入されている。
回転子30は、固定子の内部に固定子鉄心22の内周部と所定のギャップ28を有する状態で回転可能に配置されている。なお、回転子鉄心32は、磁石挿入用の孔が形成された硅素鋼板を多数枚積層して構成されている。各永久磁石36は、図示するように、各極ごとにN極とS極とが交互になるように着磁されている。
ここで、回転子30の各極における極間側の永久磁石挿入孔34A,34Cの極中心からのなす角(図示の例では、挿入孔34Cの固定子と対向する側の左側のコーナー部(磁束が出る場所)と、挿入孔34Aの固定子と対向する側の右側のコーナー部(磁束が出る場所)の間に為す角度)をθとし、極中央側の永久磁石挿入孔34Bの極中心からのなす角(図示の例では、挿入孔34Bの固定子と対向する側の左側のコーナー部と、挿入孔34Bの固定子と対向する側の右側のコーナー部の間に為す角度)をφとし、スロットピッチ(隣接するスロット26の間の距離)をτsとするとき、以下の式(2)
θ=(n+0.5)×τs+φ …(2)
(nは整数)で示す関係で、ネオジム製の永久磁石36A,36B,36Cを軸方向から各々挿入して組込むことによって構成されているとより効果的である。
三相8極/48スロットの永久磁石式回転電機の場合、スロットピッチτsは、機械角で7.5°である(電気角では30°)。従って、式(2)において、n=1とすると、φ=11.25°(機械角)(電気角で45°)のとき、θ=22.5°(機械角)(電気角で90°)となる。即ち、式(2)の右辺の第1項によって発生する磁束と、第2項によって発生する磁束が等しくなっている。
次に、図4および図5を用いて、本発明の第1の実施形態による永久磁石式回転電機における磁界解析結果について説明する。図4は、本発明の第1の実施の形態による永久磁石式回転電機における極間側の挿入孔に磁石を配置した場合の磁界解析結果の説明図である。図5は、本発明の第1の実施の形態による永久磁石式回転電機における極中央側の挿入孔に磁石を配置した場合の磁界解析結果の説明図である。ここでは、三相8極/48スロットの永久磁石式回転電機の1極分を図示している。なお、図3と同一符号は、同一部分を示している。
図4は、極間側の挿入孔に磁石を配置した場合の磁界解析結果を示している。すなわち、中央の磁石挿入孔34Bには永久磁石が挿入されておらず、極間側の磁石挿入孔34A,34Cに、それぞれ、永久磁石36A,36Cが挿入されている場合の磁界解析結果であり、波線が磁界を示している。
図5は、中央側の挿入孔に磁石を配置した場合の磁界解析結果を示している。すなわち、極間側の磁石挿入孔34A,34Cに永久磁石が挿入されておらず、中央の磁石挿入孔34Bに、永久磁石36Bが挿入されている場合の磁界解析結果であり、波線が磁界を示している。
次に、図6〜図8を用いて、本発明の第1の実施形態による永久磁石式回転電機におけるトルク脈動について説明する。図6は、本発明の第1の実施の形態による永久磁石式回転電機における極間側の挿入孔に磁石を配置した場合のトルク脈動の説明図である。図7は、本発明の第1の実施の形態による永久磁石式回転電機における極中央側の挿入孔に磁石を配置した場合のトルク脈動の説明図である。図8は、本発明の第1の実施の形態による永久磁石式回転電機におけるトルク脈動の説明図である。ここでは、三相8極/48スロットの永久磁石式回転電機の1極分を図示している。
図6は、図4に示したように、極間側の挿入孔に磁石を配置した場合の1極分(電気角180度)のトルク脈動を示している。
図7は、図5に示したように、中央側の挿入孔に磁石を配置した場合の1極分(電気角180度)のトルク脈動を示している。
図4と図5のコアの形状は等しいため、両者のリラクタンストルクは等しいものである。また、両者の磁石磁束がほぼ等しくなる磁石表面積(S1+S3=S2)としているため、磁石トルクもほぼ等しいものである。したがって、図6の平均トルクと、図7の平均トルクはほぼ一致している。
なお、図6に示した波形から明らかなように、1極当り6周期(1回転当り48周期)のトルク脈動が発生しており、これはスロット数と一致する。トルク脈動は、鉄部のティースとギャップのスロット部の磁束集中の違いにより発生するものである。トルク脈動の波形は、磁石の極弧度と密接な関係があり、極弧度が変化するとトルク脈動の波形も変化する。図6の磁石の極弧度θとθ=(n+0.5)×τs+φの条件の磁石の極弧度φとした場合の図7に示すトルク脈動は、図6と逆の波形となっていることが分かる。
したがって、本実施形態のように、図3と図4の磁石配置を長手方向に半分づつとした場合、図6に示すトルク脈動と、図7に示すトルク脈動を合成すると、図8に示すようになる。図8に示すトルク波形から明らかなように、本実施形態によれば、トルク脈動を低減できる。リップル率で比較すると、図6,図7のリップル率22%であり、それが、本実施形態では、図8に示すように、リップル率は4%となり、リップル率を18%改善できる。したがって、脈動トルクを低減できるので、永久磁石式回転電機を低振動,低騒音にすることができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、永久磁石回転電機の回転子の極当りの各永久磁石の配置が、回転方向に対しては対称であるが、積厚方向に対しては異なっていること、特に上記回転子の各極における極間側の永久磁石挿入孔の極中心からのなす角θが、極中央側の永久磁石挿入孔の極中心からのなす角φ、スロットピッチτsと、θ=(n+0.5)×τs+φ(nは整数)で示す関係とすることにより、トルク脈動を低減できる。また、振動騒音の小さいモータにより、快適に走行できる電動車輌を提供できる。
次に、図9および図10を用いて、本発明の第2の実施形態による永久磁石式回転電機の構成について説明する。本実施形態による永久磁石式回転電機の全体構成は、図1および図2に示したものと同様である。図9は、本発明の第2の実施の形態による永久磁石式回転電機における固定子と回転子の構造および極間側の挿入孔に磁石を配置した場合の磁界解析結果の説明図である。図10は、本発明の第2の実施の形態による永久磁石式回転電機における極中央側の挿入孔に磁石を配置した場合の磁界解析結果の説明図である。ここでは、三相8極/48スロットの永久磁石式回転電機の1極分を図示している。なお、図3と同一符号は、同一部分を示している。
図9に示すように、永久磁石挿入孔34A’,34B’,34C’の形状は、アーク型である。断面形状がアーク(円弧)状のアーク柱状である。従って、永久磁石挿入孔34A’,34C’に挿入される永久磁石36A’36C’も、断面形状がアーク(円弧)状のアーク柱状である。
図9は、さらに、極間側の挿入孔に磁石を配置した場合の磁界解析結果を示しており、波線が磁界を示している。
図10は、中央側の挿入孔に磁石を配置した場合,すなわち、極間側の磁石挿入孔34A’,34C’に永久磁石が挿入されておらず、中央の磁石挿入孔34B’に、永久磁石36B’が挿入されている場合の磁界解析結果であり、波線が磁界を示している。
アーク型永久磁石を用いることにより、有効磁束を増大することができ、発生するトルクを大きくすることができる。
本実施形態による永久磁石式回転電機におけるトルク脈動は、図6,図7に示したようになり、図6R>6に示すトルク脈動と、図7に示すトルク脈動を合成した結果である回転電機全体のトルク波形からも、トルク脈動を低減できる。
以上説明したように、本実施形態によれば、永久磁石回転電機の回転子の極当りの各永久磁石の配置が、回転方向に対しては対称であるが、積厚方向に対しては異なっていることにより、トルク脈動を低減できる。また、振動騒音の小さいモータにより、快適に走行できる電動車輌を提供できる。
次に、図11を用いて、本発明の第3の実施形態による永久磁石式回転電機の構成について説明する。本実施形態による永久磁石式回転電機の全体構成は、図1に示したものと同様である。図11は、本発明の第3の実施の形態による永久磁石式回転電機における磁石の配置構造を示す回転子の回転子の積厚(長手)方向のスケルトン斜視図である。なお、図1と同一符号は、同一部分を示している。
回転子30の回転子鉄心32には、複数の永久磁石挿入孔34が形成されている。三相8極/48スロットの永久磁石式回転電機の場合、通常は、永久磁石挿入孔34の個数は、8個である。また、図2と同様に、1極当たり、図示するように、永久磁石挿入孔34A,34B,34Cの3個から構成されている。永久磁石挿入孔34A,34B,34Cは、回転子30の回転軸と平行である。すなわち、永久磁石挿入孔34が回転子の回転軸に対して傾いている,すなわち、スキューはしていないものである。
永久磁石挿入孔34A,34B,34Cの中には、それぞれ、直方体形状の永久磁石36A1,36A2,36B,36C1,36C2が挿入されている。従って、1極当たりの永久磁石は、複数個の永久磁石36A1,36A2,36B,36C1,36C2から構成されている。また、永久磁石36A1,36A2,,36B,36C1,36C2の長手方向は、回転子の回転軸と平行であり、スキューしていない構成となっている。
また、永久磁石挿入孔34A,34B,34Cの長さをL(Lは、回転子30の軸方向に長さに等しい)とすると、永久磁石36A1,36A2,36C1,36C2の長さは、それぞれ、L・4としている。また、永久磁石36Bの長さは、L/2としている。また、永久磁石36A1,36A2,36C1,36C2が回転子30の軸方向の左右側に配置される場合、永久磁石36Bは回転子30の軸方向の中央に配置される。また、回転子の回転方向に対して、永久磁石36Bの両側に、永久磁石36A1,36A2,36C1,36C2が配置されているため、極中心に対して複数の永久磁石36A1,36A2,36B,36C1,36C2は、対称に配置されている。しかしながら、回転子30の積厚方向(軸方向)には、異なって配置されている。
回転子30は、図1に示したように、固定子20の内周側に対向して配置されている。永久磁石36A1,36A2,36B,36C1,36C2の固定子20と対向する部分の表面積を、それぞれ、SA1,SA2,SB,SC1,SC2とするとき、SA1=SA2=SC1=SC2,及びSA1+SA2+SC1+SC2=SBとしている。その結果、回転子の1極における極中央側の永久磁石36Bから発生する磁束と、回転子の1極における極間側の永久磁石36A1,36A2,36C1,36C2から発生する磁束は等しくなっている。
以上のように、長手方向の配置は、図2に示したように、中央部で半分にする必要はなく、図11に示したように磁石の極間配置形状が1/4と1/4、中央配置形状が1/2でも成立し、長手方向の比が1:1となっていれば良いものである。
本実施形態による永久磁石式回転電機におけるトルク脈動は、図6,図7に示したようになり、図6R>6に示すトルク脈動と、図7に示すトルク脈動を合成した結果である回転電機全体のトルク波形からも、トルク脈動を低減できる。
以上説明したように、本実施形態によれば、永久磁石回転電機の回転子の極当りの各永久磁石の配置が、回転方向に対しては対称であるが、積厚方向に対しては異なっていることにより、トルク脈動を低減できる。また、振動騒音の小さいモータにより、快適に走行できる電動車輌を提供できる。次に、図12および図1313を用いて、本発明の第4の実施形態による永久磁石式回転電機の構成について説明する。本実施形態による永久磁石式回転電機の全体構成は、図1および図2に示したものと同様である。図12は、本発明の第4の実施の形態による永久磁石式回転電機における固定子と回転子の構造および極間側の挿入孔に磁石を配置した場合の磁界解析結果の説明図である。図13は、本発明の第4の実施の形態による永久磁石式回転電機における極中央側の挿入孔に磁石を配置した場合の磁界解析結果の説明図である。ここでは、三相8極/48スロットの永久磁石式回転電機の1極分を図示している。なお、図3と同一符号は、同一部分を示している。
図4と図5、図9と図10に示した例では、極間側の磁石挿入孔の極弧度θが、極中央側の極弧度φ、スロットピッチτsと、θ=(n+0.5)×τs+φの関係であり、かつ磁石磁束が等しい条件が成立するためには、φの極弧度は90度以下となり、磁石トルクを高くすることができないものである。
そこで、図12に示すように、永久磁石挿入孔34A”,34C”は、その断面形状は長方形であるとともに、その長辺方向を回転子の半径方向にしている。永久磁石挿入孔34B”の長辺方向は、回転子の円周方向である。永久磁石挿入孔34A”,34B”,34C”は、図2に示したように複数個の永久磁石36A”,36B”,36C”が挿入される。また、図11に示したように挿入してもよいものである。このようにすると、固定子と対向する永久磁石の表面積は、永久磁石36A”,36C”の表面積が永久磁石36B”の表面積に比べて小さくなるため、永久磁石36A”,36C”が発生する磁束と、永久磁石36B”が発生する磁束を等しくするため、永久磁石36B”は、回転子の半径方向で、回転中心に近い位置に配置して、固定子からの距離を遠くしている。図12は、さらに、極間側の挿入孔に磁石36A”,36C”を配置した場合の磁界解析結果を示しており、波線が磁界を示している。
図13は、中央側の挿入孔に磁石を配置した場合,すなわち、極間側の磁石挿入孔34A”,34C”に永久磁石が挿入されておらず、中央の磁石挿入孔34B”に、永久磁石36B”が挿入されている場合の磁界解析結果であり、波線が磁界を示している。
以上のようにして、極間側の磁石36A”,36C”の長さ方向を径方向に配置することにより、θ=(n+0.5)×τs+φ の関係かつ磁石磁束が等しい条件と高磁石トルクを両立させることが可能である。
本実施形態による永久磁石式回転電機におけるトルク脈動は、図6,図7に示したようになり、図6R>6に示すトルク脈動と、図7に示すトルク脈動を合成した結果である回転電機全体のトルク波形からも、トルク脈動を低減できる。
以上説明したように、本実施形態によれば、永久磁石回転電機の回転子の極当りの各永久磁石の配置が、回転方向に対しては対称であるが、積厚方向に対しては異なっていることにより、トルク脈動を低減でき、また、高トルクを発生することができる。また、振動騒音の小さいモータにより、快適に走行できる電動車輌を提供できる。
次に、図14および図15を用いて、本発明の第5の実施形態による永久磁石式回転電機の構成について説明する。本実施形態による永久磁石式回転電機の全体構成は、図1および図2に示したものと同様である。図14は、本発明の第5の実施の形態による永久磁石式回転電機における固定子と回転子の構造および極間側の挿入孔に磁石を配置した場合の磁界解析結果の説明図である。図15は、本発明の第5の実施の形態による永久磁石式回転電機における極中央側の挿入孔に磁石を配置した場合の磁界解析結果の説明図である。ここでは、三相8極/48スロットの永久磁石式回転電機の1極分を図示している。なお、図3と同一符号は、同一部分を示している。
図14に示すように、永久磁石挿入孔34Ax,34Bx,34Cxの形状は、回転子の外周方向に向かって凹型のアーク型である。断面形状がアーク(円弧)状のアーク柱状である。従って、永久磁石挿入孔34Ax,34Cxに挿入される永久磁石36Ax,36Cxも、断面形状がアーク(円弧)状のアーク柱状である。
また、本実施形態による回転電機は、リラクタンストルクが主の場合に効果が大きいものである。そこで、回転子の永久磁石36の外周側に、複数のスリット39を設けている。
図14は、さらに、極間側の挿入孔に磁石を配置した場合の磁界解析結果を示しており、波線が磁界を示している。
図15は、中央側の挿入孔に磁石を配置した場合,すなわち、極間側の磁石挿入孔34Ax,34Cxに永久磁石が挿入されておらず、中央の磁石挿入孔34Bxに、永久磁石36Bxが挿入されている場合の磁界解析結果であり、波線が磁界を示している。
本実施形態による永久磁石式回転電機におけるトルク脈動は、図6,図7に示したようになり、図6R>6に示すトルク脈動と、図7に示すトルク脈動を合成した結果である回転電機全体のトルク波形からも、トルク脈動を低減できる。
以上説明したように、本実施形態によれば、永久磁石回転電機の回転子の極当りの各永久磁石の配置が、回転方向に対しては対称であるが、積厚方向に対しては異なっていることにより、トルク脈動を低減できる。また、振動騒音の小さいモータにより、快適に走行できる電動車輌を提供できる。
なお、以上の各実施形態において、永久磁石の個数(極数)は8極以外でもよく、固定子のスロット数も48個以外でもよいものである。さらに、永久磁石8は、ネオジウム磁石以外でもよく、磁石を構成する角度は製作誤差の範囲内である幅(誤差±1程度)を持つことは言うまでもない。また、内転型のみではなく外転型でも可能である。
本発明の第1の実施の形態による永久磁石式回転電機の正面側から見た部分断面図である。 本発明の第1の実施の形態による永久磁石式回転電機における磁石の配置構造を示す回転子の回転子の積厚(長手)方向のスケルトン斜視図である。 、本発明の第1の実施の形態による永久磁石式回転電機における固定子と回転子の構造を示す側面図である。 本発明の第1の実施の形態による永久磁石式回転電機における極間側の挿入孔に磁石を配置した場合の磁界解析結果の説明図である。 本発明の第1の実施の形態による永久磁石式回転電機における極中央側の挿入孔に磁石を配置した場合の磁界解析結果の説明図である。 本発明の第1の実施の形態による永久磁石式回転電機における極間側の挿入孔に磁石を配置した場合のトルク脈動の説明図である。 本発明の第1の実施の形態による永久磁石式回転電機における極中央側の挿入孔に磁石を配置した場合のトルク脈動の説明図である。 本発明の第1の実施の形態による永久磁石式回転電機におけるトルク脈動の説明図である。 本発明の第2の実施の形態による永久磁石式回転電機における固定子と回転子の構造および極間側の挿入孔に磁石を配置した場合の磁界解析結果の説明図である。 本発明の第2の実施の形態による永久磁石式回転電機における極中央側の挿入孔に磁石を配置した場合の磁界解析結果の説明図である。 本発明の第3の実施の形態による永久磁石式回転電機における磁石の配置構造を示す回転子の回転子の積厚(長手)方向のスケルトン斜視図である。 本発明の第4の実施の形態による永久磁石式回転電機における固定子と回転子の構造および極間側の挿入孔に磁石を配置した場合の磁界解析結果の説明図である。 本発明の第4の実施の形態による永久磁石式回転電機における極中央側の挿入孔に磁石を配置した場合の磁界解析結果の説明図である。 本発明の第5の実施の形態による永久磁石式回転電機における固定子と回転子の構造および極間側の挿入孔に磁石を配置した場合の磁界解析結果の説明図である。 本発明の第5の実施の形態による永久磁石式回転電機における極中央側の挿入孔に磁石を配置した場合の磁界解析結果の説明図である。
符号の説明
θ…極中心側挿入孔の極弧度
φ…極間側挿入孔の極弧度
20…固定子
22…固定子鉄心
26…固定子スロット
27…固定子開口部
28…回転ギャップ部
30…回転子
32…回転子鉄心
34…永久磁石挿入孔
36…永久磁石
38…回転軸

Claims (15)

  1. 永久磁石式回転電機において、
    固定子と、
    該固定子と所定の空隙を有する状態で回転可能に配置された回転子とを備え、
    前記固定子は、
    複数のスロットを有する固定子鉄心と、
    前記複数のスロットに組み込まれた複数相の固定子巻線を備えており、
    前記回転子は、
    回転子鉄心と、
    該回転子鉄心の内部に埋め込まれた複数の永久磁石とを備えており、
    前記回転子鉄心は鉄心形状が積厚(長手)方向に同一であり、
    前記回転子鉄心には、
    前記永久磁石を埋め込むための複数の永久磁石挿入孔と、
    前記複数の永久磁石によって構成された複数の磁極が形成されており、
    前記複数の磁極は1磁極当たり複数の前記永久磁石から構成されており、
    前記複数の永久磁石挿入孔は前記回転子鉄心の積厚(長手)方向に同一方向に延びており、
    前記各磁極における複数の永久磁石は、前記回転子の回転方向に対しては対称に、前記回転子の長手方向に対しては非対称になるように、前記永久磁石挿入孔に配置されており、
    前記永久磁石挿入孔のそれぞれは、
    前記回転子の周方向に対して少なくとも3つ分割され、
    前記磁極の両極間に位置する第1の永久磁石挿入孔と、
    前記磁極の極中央に位置する第2の永久磁石挿入孔とを含んでおり、
    前記第1の永久磁石挿入孔は、その長辺方向が前記回転子鉄心の半径方向になるように、前記回転子鉄心に形成されており、
    前記第2の永久磁石挿入孔は、その長辺方向が前記回転子鉄心の周方向になるように、前記回転子鉄心に形成されている
    ことを特徴とする永久磁石式回転電機。
  2. 請求項1に記載の永久磁石式回転電機において、
    前記回転鉄心の積厚(長手)方向の一方側では、前記第1の永久磁石挿入孔には前記永久磁石が配置され、前記第2の永久磁石挿入孔は空隙を形成しており、
    前記回転子鉄心の積厚(長手)方向の他方側では、前記第2の永久磁石挿入孔には前記永久磁石が配置され、前記第1の永久磁石挿入孔は空隙を形成している
    ことを特徴とする永久磁石式回転電機。
  3. 永久磁石式回転電機において、
    固定子と、
    該固定子と所定の空隙を有する状態で回転可能に配置された回転子とを備え、
    前記固定子は、
    複数のスロットを有する固定子鉄心と、
    前記複数のスロットに組み込まれた複数相の固定子巻線を備えており、
    前記回転子は、
    回転子鉄心と、
    該回転子鉄心の内部に埋め込まれた複数の永久磁石とを備えており、
    前記回転子鉄心は鉄心形状が積厚(長手)方向に同一であり、
    前記回転子鉄心には、
    前記永久磁石を埋め込むための複数の永久磁石挿入孔と、
    前記複数の永久磁石によって構成された複数の磁極が形成されており、
    前記複数の磁極は1磁極当たり複数の前記永久磁石から構成されており、
    前記複数の永久磁石挿入孔は前記回転子鉄心の積厚(長手)方向に同一方向に延びており、
    前記各磁極における複数の永久磁石は、前記回転子の回転方向に対しては対称に、前記回転子の長手方向に対しては非対称になるように、前記永久磁石挿入孔に配置されており、
    前記永久磁石挿入孔のそれぞれは、
    断面形状が、前記回転子鉄心の前記固定子側とは反対側に窪むアーク状となるように、前記回転子鉄心に形成されるものであって、
    前記回転子の周方向に対して少なくとも3つ分割され、
    前記磁極の両極間に位置する第1の永久磁石挿入孔と、
    前記磁極の極中央に位置する第2の永久磁石挿入孔とを含んでいる
    ことを特徴とする永久磁石式回転電機。
  4. 請求項3に記載の永久磁石式回転電機において、
    前記回転鉄心の積厚(長手)方向の一方側では、前記第1の永久磁石挿入孔には前記永久磁石が配置され、前記第2の永久磁石挿入孔は空隙を形成しており、
    前記回転子鉄心の積厚(長手)方向の他方側では、前記第2の永久磁石挿入孔には前記永久磁石が配置され、前記第1の永久磁石挿入孔は空隙を形成している
    ことを特徴とする永久磁石式回転電機。
  5. 請求項3に記載の永久磁石式回転電機において、
    前記永久磁石挿入孔の前記固定子側の前記回転子鉄心部分には、複数のスリットが形成されている
    ことを特徴とする永久磁石式回転電機。
  6. 永久磁石式回転電機において、
    固定子と、
    該固定子と所定の空隙を有する状態で回転可能に配置された回転子とを有し、
    前記固定子は、
    複数のスロットを有する固定子鉄心と、
    前記複数のスロットに組み込まれた複数相の固定子巻線を備えており、
    前記回転子は、
    回転軸と、
    該回転軸に設けられた回転子鉄心と、
    該回転子鉄心の内部に埋め込まれた複数の永久磁石とを備えており、
    前記回転子鉄心には、
    複数の永久磁石挿入孔と、
    前記複数の永久磁石によって構成された複数の磁極が形成されており、
    前記複数の磁極は1磁極当たり複数の前記永久磁石から構成されており、
    前記複数の永久磁石挿入孔は、
    前記永久磁石を前記回転子鉄心の内部に埋め込むためのものであって、
    前記回転子鉄心の積厚(長手)方向に同一方向に延びており、
    前記各磁極における複数の永久磁石は、前記永久磁石挿入孔に挿入されることによって、前記回転軸に対して平行になるように、前記回転子鉄心の内部に配置されており、
    さらに、前記各磁極における複数の永久磁石は、前記回転子の回転方向に対しては対称に、前記回転子の長手方向に対しては、前記回転子の長手方向に並置された永久磁石の前記回転子の回転方向における位置が異なるように、前記永久磁石挿入孔に配置されており、
    前記永久磁石挿入孔のそれぞれは、
    前記回転子の周方向に対して少なくとも3つ分割され、
    前記磁極の両極間に位置する第1の永久磁石挿入孔と、
    前記磁極の極中央に位置する第2の永久磁石挿入孔とを含んでおり、
    前記第1の永久磁石挿入孔は、その長辺方向が前記回転子鉄心の半径方向になるように、前記回転子鉄心に形成されており、
    前記第2の永久磁石挿入孔は、その長辺方向が前記回転子鉄心の周方向になるように、前記回転子鉄心に形成されている
    ことを特徴とする永久磁石式回転電機。
  7. 請求項6に記載の永久磁石式回転電機において、
    前記回転鉄心の積厚(長手)方向の一方側では、前記第1の永久磁石挿入孔には前記永久磁石が配置され、前記第2の永久磁石挿入孔は空隙を形成しており、
    前記回転子鉄心の積厚(長手)方向の他方側では、前記第2の永久磁石挿入孔には前記永久磁石が配置され、前記第1の永久磁石挿入孔は空隙を形成している
    ことを特徴とする永久磁石式回転電機。
  8. 永久磁石式回転電機において、
    固定子と、
    該固定子と所定の空隙を有する状態で回転可能に配置された回転子とを有し、
    前記固定子は、
    複数のスロットを有する固定子鉄心と、
    前記複数のスロットに組み込まれた複数相の固定子巻線を備えており、
    前記回転子は、
    回転軸と、
    該回転軸に設けられた回転子鉄心と、
    該回転子鉄心の内部に埋め込まれた複数の永久磁石とを備えており、
    前記回転子鉄心には、
    複数の永久磁石挿入孔と、
    前記複数の永久磁石によって構成された複数の磁極が形成されており、
    前記複数の磁極は1磁極当たり複数の前記永久磁石から構成されており、
    前記複数の永久磁石挿入孔は、
    前記永久磁石を前記回転子鉄心の内部に埋め込むためのものであって、
    前記回転子鉄心の積厚(長手)方向に同一方向に延びており、
    前記各磁極における複数の永久磁石は、前記永久磁石挿入孔に挿入されることによって、前記回転軸に対して平行になるように、前記回転子鉄心の内部に配置されており、
    さらに、前記各磁極における複数の永久磁石は、前記回転子の回転方向に対しては対称に、前記回転子の長手方向に対しては、前記回転子の長手方向に並置された永久磁石の前記回転子の回転方向における位置が異なるように、前記永久磁石挿入孔に配置されており、
    前記永久磁石挿入孔のそれぞれは、
    前記回転子の周方向に対して少なくとも3つ分割され、
    前記磁極の両極間に位置する第1の永久磁石挿入孔と、
    前記磁極の極中央に位置する第2の永久磁石挿入孔とを含んでいる
    ことを特徴とする永久磁石式回転電機。
  9. 請求項8に記載の永久磁石式回転電機において、
    前記回転鉄心の積厚(長手)方向の一方側では、前記第1の永久磁石挿入孔には前記永久磁石が配置され、前記第2の永久磁石挿入孔は空隙を形成しており、
    前記回転子鉄心の積厚(長手)方向の他方側では、前記第2の永久磁石挿入孔には前記永久磁石が配置され、前記第1の永久磁石挿入孔は空隙を形成している
    ことを特徴とする永久磁石式回転電機。
  10. 請求項8に記載の永久磁石式回転電機において、
    前記永久磁石挿入孔の前記固定子側の前記回転子鉄心部分には、複数のスリットが形成されている
    ことを特徴とする永久磁石式回転電機。
  11. 永久磁石式回転電機において、
    固定子と、
    該固定子と所定の空隙を有する状態で回転可能に配置された回転子とを有し、
    前記固定子は、
    複数のスロットを有する固定子鉄心と、
    前記複数のスロットに組み込まれた複数相の固定子巻線を備えており、
    前記回転子は、
    回転軸と、
    該回転軸に設けられた回転子鉄心と、
    該回転子鉄心の内部に埋め込まれた複数の永久磁石とを備えており、
    前記回転子鉄心は、
    複数の永久磁石挿入孔を形成するための複数の孔が形成された複数の鋼板を、前記複数の永久磁石挿入孔が前記回転軸に対して平行に配置されるように、積層して形成したものであって、
    前記永久磁石を前記永久磁石挿入孔に挿入することによって複数の磁極が形成されたものであり、
    前記複数の磁極は1磁極当たり複数の前記永久磁石から構成されており、
    前記各磁極における複数の永久磁石は、前記永久磁石挿入孔に挿入されることによって、前記回転軸に対して平行になるように、前記回転子鉄心の内部に配置されており、
    さらに、前記各磁極における複数の永久磁石は、前記回転子の回転方向に対しては対称に、前記回転子の長手方向に対しては非対称になるように、前記永久磁石挿入孔に配置されており、
    前記永久磁石挿入孔のそれぞれは、
    前記回転子の周方向に対して少なくとも3つ分割され、
    前記磁極の両極間に位置する第1の永久磁石挿入孔と、
    前記磁極の極中央に位置する第2の永久磁石挿入孔とを含んでおり、
    前記第1の永久磁石挿入孔は、その長辺方向が前記回転子鉄心の半径方向になるように、前記回転子鉄心に形成されており、
    前記第2の永久磁石挿入孔は、その長辺方向が前記回転子鉄心の周方向になるように、前記回転子鉄心に形成されている
    ことを特徴とする永久磁石式回転電機。
  12. 請求項11に記載の永久磁石式回転電機において、
    前記回転鉄心の積厚(長手)方向の一方側では、前記第1の永久磁石挿入孔には前記永久磁石が配置され、前記第2の永久磁石挿入孔は空隙を形成しており、
    前記回転子鉄心の積厚(長手)方向の他方側では、前記第2の永久磁石挿入孔には前記永久磁石が配置され、前記第1の永久磁石挿入孔は空隙を形成している
    ことを特徴とする永久磁石式回転電機。
  13. 永久磁石式回転電機において、
    固定子と、
    該固定子と所定の空隙を有する状態で回転可能に配置された回転子とを有し、
    前記固定子は、
    複数のスロットを有する固定子鉄心と、
    前記複数のスロットに組み込まれた複数相の固定子巻線を備えており、
    前記回転子は、
    回転軸と、
    該回転軸に設けられた回転子鉄心と、
    該回転子鉄心の内部に埋め込まれた複数の永久磁石とを備えており、
    前記回転子鉄心は、
    複数の永久磁石挿入孔を形成するための複数の孔が形成された複数の鋼板を、前記複数の永久磁石挿入孔が前記回転軸に対して平行に配置されるように、積層して形成したものであって、
    前記永久磁石を前記永久磁石挿入孔に挿入することによって複数の磁極が形成されたものであり、
    前記複数の磁極は1磁極当たり複数の前記永久磁石から構成されており、
    前記各磁極における複数の永久磁石は、前記永久磁石挿入孔に挿入されることによって、前記回転軸に対して平行になるように、前記回転子鉄心の内部に配置されており、
    さらに、前記各磁極における複数の永久磁石は、前記回転子の回転方向に対しては対称に、前記回転子の長手方向に対しては非対称になるように、前記永久磁石挿入孔に配置されており、
    前記永久磁石挿入孔のそれぞれは、
    断面形状が、前記回転子鉄心の前記固定子側とは反対側に窪むアーク形状となるように、前記回転子鉄心に形成されたものであって、
    前記回転子の周方向に対して少なくとも3つ分割され、
    前記磁極の両極間に位置する第1の永久磁石挿入孔と、
    前記磁極の極中央に位置する第2の永久磁石挿入孔とを含んでいる
    ことを特徴とする永久磁石式回転電機。
  14. 請求項13に記載の永久磁石式回転電機において、
    前記回転鉄心の積厚(長手)方向の一方側では、前記第1の永久磁石挿入孔には前記永久磁石が配置され、前記第2の永久磁石挿入孔は空隙を形成しており、
    前記回転子鉄心の積厚(長手)方向の他方側では、前記第2の永久磁石挿入孔には前記永久磁石が配置され、前記第1の永久磁石挿入孔は空隙を形成している
    ことを特徴とする永久磁石式回転電機。
  15. 請求項13に記載の永久磁石式回転電機において、
    前記永久磁石挿入孔の前記固定子側の前記回転子鉄心部分には、複数のスリットが形成されている
    ことを特徴とする永久磁石式回転電機。
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