JP2006129663A - スピンドルモータ制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 永久磁石モータに配置される回転位置センサを不用とした上で、3相PWM信号によって正弦波状の電流をモータの巻線に通電することができるスピンドルモータ制御装置を提供する。
【解決手段】 永久磁石モータの3相巻線Lu,Lv,Lwに流れる電流からd軸電流とq軸電流とを演算し、永久磁石モータの電力Wmに基づいてd軸電流指令Idrを演算し、外部より与えられる電流指令SIに基づいてd軸電流指令Iqrを演算する。また、d軸及びq軸電流指令Idr及びIqrとd軸及びq軸電流Id及びIqとに基づいてd軸及びq軸電圧Vd及びVqを演算し、d軸及びq軸電流Id及びIqとd軸電圧Vdとに基づいてd軸誘起電圧Edを演算すると、そのd軸誘起電圧Edに基づいてロータの角速度ωを決定し、その角速度からロータの回転位置Θを推定する。そして、PWM信号形成手段21は、d軸及びq軸電圧Vd及びVq並びに前記回転位置Θから3相のPWM信号Vu,Vv,Vwを形成し、巻線Lu,Lv,Lwに通電を行なう。
【選択図】 図1

Description

本発明は、DVD、CD、HDDなどのディスク記録媒体を回転駆動するスピンドルモータ制御装置に関する。
近年、情報機器では記録媒体であるディスクを回転駆動し、信号を記録/読み出しするディスク記憶装置が使用されている。ディスクはスピンドルモータに固定されて高速回転される。小型化の目的でスピンドルモータとして永久磁石モータが一般的に使用されている。
従来例のスピンドルモータ制御装置について図11を参照して説明する。スピンドルモータ制御装置85において、スピンドルモータに取り付けられ抵抗70を介して電源に接続され、抵抗71を介してグランドに接続されているホ−ル素子Hu,Hv,Hwの出力端子は、制御IC84の入力端子に接続されている。ホ−ル素子Hu,Hv,Hwの出力信号は、アンブ72で増幅された後、アンプ73により差動増幅が行われる。この際、ゲインは差動増幅器75による電流指令SIと基準電位74の差動増幅結果と、差動増幅器77による電流検出抵抗82の出力と基準電位76の差動増幅結果を合成した信号で決定される。
これらの信号は、ブレーキ指令SBにより非反転/反転が制御される反転回路86を介した後、三角波発生器78の出力と夫々のコンパレータ79で比較されてPWM信号に変換される。3相のPWM信号は、上側ゲートドライブ回路80を介してFET・Fu,Fv,FW、下側ゲートドライブ回路81を介してFET・Fx,Fy,Fzのオンオフ信号として供給される。以って、モータの巻線Lu,Lv,Lwには、ホ−ル素子波形が増幅されて擬似正弦波波形が形成されて、電流指令SIによりデュ−ティ調整された3相PWMが供給され、モータが回転駆動される。
図12にはタイミングチャ−トを示している。ホ−ル素子Hu,Hv,Hwの出力信号に対して、モータの巻線Lu,Lv,Lwには、正弦波状のPWM電圧Vu,Vv,Vw(図ではアナログ的に破線で示す)が供給される。モータの巻線Lu,Lv,Lwに流れる電流Iu,Iv,Iwは、電圧に対して遅れたものとなる。ブレーキ指令SBが入力されることにより、反転された正弦波状のPWM電圧がモータに供給されてブレーキ力が発生する。
尚、以上のような構成と同様なものは、例えば特許文献1〜3などに開示されている。
再表01/039358号公報 特開2004−242417号公報 特開2003−339143号公報
しかしながら、以上で説明したような構成のスピンドルモータ制御装置については小型化や低コスト化などが要求されているが、モータに取り付けられたホ−ル素子がその障害になっているという問題がある。
本発明は上記事情に鑑みて成されたものであり、その目的は、永久磁石モータに配置される回転位置センサを不用とした上で、3相PWM信号によって正弦波状の電流をモータの巻線に通電することができるスピンドルモータ制御装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明のスピンドルモータ制御装置は、
永久磁石を有するロータと3相巻線を設けたステ−タとからなる永久磁石モータと、
前記3相巻線の電流を検出する電流検出手段と、
前記3相巻線の電流から、前記永久磁石モータの磁束軸方向成分電流(d軸電流)と、これに直交するトルク軸方向成分電流(q軸電流)とを演算する電流変換手段と、
前記永久磁石モータの電力を演算する電力演算手段と、
前記電力に基づいてd軸電流指令を演算するd軸電流指令形成手段と、
外部より与えられる電流指令に基づいてq軸電流指令を演算するq軸電流指令形成手段と、
前記d軸電流指令、前記q軸電流指令、前記d軸電流、前記q軸電流に基づいて、d軸電圧及びq軸電圧を演算する電圧演算手段と、
前記d軸電流、前記q軸電流、前記d軸電圧に基づいてd軸誘起電圧を演算する誘起電圧演算手段と、
前記d軸誘起電圧に基づいて前記ロータの角速度を決定する角速度演算手段と、
前記角速度に基づいて前記ロータの回転位置を推定する位置推定手段と、
前記d軸電圧及び前記q軸電圧並びに前記回転位置から3相のPWM信号を形成するPWM信号形成手段と、
前記3相のPWM信号に基づいて、前記永久磁石モータの巻線に通電を行なう通電手段とを備えたことを特徴とする。
斯様に構成すれば、電流変換手段は、永久磁石モータの3相巻線電流から磁束軸方向成分であるd軸電流とトルク軸方向成分であるq軸電流とを演算し、d軸電流指令形成手段は、永久磁石モータの電力に基づいてd軸電流指令を演算し、q軸電流指令形成手段は、外部より与えられる電流指令に基づいてd軸電流指令を演算する。また、電圧演算手段は、d軸及びq軸電流指令とd軸及びq軸電流とに基づいてd軸及びq軸電圧を演算する。
そして、誘起電圧演算手段がd軸及びq軸電流とd軸電圧とに基づいてd軸誘起電圧を演算すると、角速度演算手段は、そのd軸誘起電圧に基づいてロータの角速度を決定し、位置推定手段は、その角速度からロータの回転位置を推定する。更に、PWM信号形成手段は、d軸及びq軸電圧並びに前記回転位置から3相のPWM信号を形成し、通電手段は、3相PWM信号に基づいて永久磁石モータの巻線に通電を行なう。
本発明によれば、回転位置センサを使用せずとも、永久磁石モータの巻線にPWM信号によって任意波形での通電を行うことができるので、スピンドルモータ制御装置を小型且つ低コストで構成することができる。
(第1実施例)
以下、本発明の第1実施例の構成について図1乃至図8を参照して説明する。図1は、スピンドルモータ制御装置1の構成を示す機能ブロック図である。図1において、例えばブラシレスDCモータなどで構成される永久磁石モータの3相巻線Lu,Lv,Lwの内、巻線Lu,Lvに対してシャント抵抗(電流検出手段)11,12が直列に挿入されており、それらのシャント抵抗11,12の両端は、電流検出回路(電流検出手段)13,14に夫々接続されている。
図2は、電流検出回路13,14の構成を示すものである。電流検出回路13,14は、オペアンプ60,61と抵抗及び基準電圧発生器62によって構成されている。オペアンプ60の周辺抵抗R1,R2,R3,R4は同じ抵抗値であり、入力電圧x,yの差電圧を、基準電圧Vrを基準として出力する。オペアンプ61は反転増幅器であり、オペアンプ60の出力信号を、電圧Vrを基準に増幅率Rb/Raで増幅する。
AD変換回路15は、電流検出回路13,14の出力信号をアナログ/デジタル変換すると、電流検出回路13からの出力信号の変換結果をIu、電流検出回路14からの出力信号の変換結果をIv、−Iu−IvをIwとして出力する。また、AD変換回路15は、3相ブリッジ接続された6個のFET・Fu〜Fw,Fx〜Fzよりなる通電手段(インバータ)83に供給される電源電圧をもAD変換しており、その電圧信号をVdcとして出力している。
電流変換手段16は、電流Iu,Iv,Iw及び角度Θを受けて磁束軸方向成分電流Idと、磁束軸方向に直交するトルク軸方向成分電流Iqを演算する。d軸電流Idは、比較器(電圧演算手段)17によりd軸電流指令Idrと比較されてPI制御器(電圧演算手段)18に供給される。同じく、q軸電流Iqは比較器(電圧演算手段)19によりq軸電流指令Iqrと比較されてPI制御器(電圧演算手段)20に供給される。d軸電流指令Idrは、電力演算手段26により与えられる電力Wmを受けてd軸電流指令形成手段27により生成出力される。また、q軸電流指令Iqrは、q軸電流指令形成手段(振幅演算手段)25によって生成出力される。そして、PI制御器18,20は、比較器17,19より出力される信号を比例・積分処理してd軸電圧Vd及びq軸電圧Vqを形成する。
PWM信号形成手段21は、電圧Vd,Vqと角度Θとから所謂空間ベクトル法により3相電圧のPWM波形Vu,Vv,Vwを形成するが、信号SMにより2相変調信号パターンと3相変調信号パターンとが切り換えられるようになっている。ゲートドライブ回路80,81は、3相電圧のPWM波形Vu,Vv,Vwを増幅して、通電手段83の各ゲート端子に出力する。3相構成の通電手段83の各相出力端子は、U,V相は前記シャント抵抗11,12を介して、W相は直接モータ巻線Lu,Lv,Lwに夫々接続されている。
誘起電圧演算手段22は、電流Id,Iq及び電圧Vd,Vqが与えられて生成した信号Edを角速度演算手段23に出力する。そして、角速度演算手段23は、その信号Edより角速度ωを演算し、角度演算手段(位置推定手段)24は、角速度ωにより角度Θを生成出力する。同時に、例えば図示しない上位CPUに対し、モータ速度情報としての回転信号FGを出力している。
スピンドルモータ制御装置1には、例えば上位CPUによってスタート/ストップ信号SOと電流指令(トルク指令)SI及び低角速度指令SFが与えられている。スタート/ストップ信号SOは、モータ始動時のシーケンス制御を行う始動制御手段(低速回転制御手段)28とモータブレーキ時のシーケンス制御を行うブレーキ制御手段29に入力され、電流指令SIはAD変換回路30を介してq軸電流指令形成手段25に、低角速度指令SFはAD変換回路31を介して始動制御手段28に入力されている。即ち、スピンドルモータ制御装置1はセンサレスベクトル制御を行うように構成されている。
次に、本実施例の作用について図3乃至図8も参照して説明する。シャント抵抗11,12の両端電圧を受けた電流検出回路13,14により出力される信号zは(0)式のようになる。
z=(Rb/Ra)(y−x)+Vr ・・・(0)
従って、シャント抵抗11,12の夫々の両端電圧が電圧Vrを基準に増幅されて、AD変換回路15に供給される。AD変換回路15は、電流検出回路13側出力の変換結果をIu、電流検出回路14側出力の変換結果をIv、−Iu−IvをIwとして出力する。尚、AD変換回路15は、通電オフ状態(基準電圧Vr)のAD変換結果を記憶しており、これとの差としてIu,Ivを計算している。
電流変換手段16は、(1)式,(2)式により磁束軸方向成分電流Idと、トルク軸方向成分電流Iqを演算する。
Figure 2006129663
比較器17,19及びPI制御器18,20においては、(3)式によりd軸電圧Vd及びq軸電圧Vqが形成される。
Figure 2006129663
ここで、Kpは比例ゲイン、KIは積分ゲインである。
PWM信号形成手段21は、(4)式によりVαとVβを演算する。
Figure 2006129663
PWM信号形成手段21では信号SMによって2相変調出力パターンと3相変調出力パターンとが切り換えられるが、まず、2相変調が選択されている場合について説明する。PWM信号形成手段21は、電圧Vα,Vβを受けて図3に示すような6個のセクタに分類し夫々次の演算により信号波Vu,Vv,Vwを形成する。ここで、D1,D2はオンオフ比率(デュ−ティ)を表す変数、Fはデュ−ティに換算するための定数である。
(1)電圧ベクトルVがセクタ1に属する場合
電圧ベクトルV(Vα、Vβ)を、電圧ベクトルV1(1,0,0)の成分と電圧ベクトルV2(1,1,0)の成分とに分離して変数D1、D2を演算し、これに基づいて信号波Vu、Vvを決定する。セクタ1はW相の非スイッチング期間にあたるため、信号波Vwはゼロとなる。PWM信号形成手段21は以下の(5)式を用いて演算を行う。
Figure 2006129663
(2)電圧ベクトルVがセクタ2に属する場合
電圧ベクトルVを、電圧ベクトルV2、V3の成分に分離して変数D1、D2を求め、これに基づいて信号波Vu、Vvを決定する。信号波Vwはゼロとなる。演算は、以下の(6)式により行われる。
Figure 2006129663
(3)電圧ベクトルVがセクタ3に属する場合
電圧ベクトルVを、電圧ベクトルV3、V4の成分に分離して変数D1、D2を求め、これに基づいて信号波Vv、Vwを決定する。信号波Vuはゼロとなる。演算は、以下の(7)式により行われる。
Figure 2006129663
(4)電圧ベクトルVがセクタ4に属する場合
電圧ベクトルVを、電圧ベクトルV4、V5の成分に分離して変数D1、D2を求め、これに基づいて信号波Vv、Vwを決定する。信号波Vuはゼロとなる。演算は、以下の(8)式により行われる。
Figure 2006129663
(5)電圧ベクトルVがセクタ5に属する場合
電圧ベクトルVを、電圧ベクトルV5、V6の成分に分離して変数D1、D2を求め、これに基づいて信号波Vw、Vuを決定する。信号波Vvはゼロとなる。演算は、以下の(9)式により行われる。
Figure 2006129663
(6)電圧ベクトルVがセクタ6に属する場合
電圧ベクトルVを、電圧ベクトルV6、V1の成分に分離して変数D1、D2を求め、これに基づいて信号波Vw、Vuを決定する。信号波Vvはゼロとなる。演算は、以下の(10)式により行われる。
Figure 2006129663
電圧信号Vu,Vv,Vwは、PWM信号に変換されて図4に示す信号がゲートドライブ回路80,81に出力される。これらは、U相とV相及びUV間の波形を示した図4で分かるように、スイッチングしない期間が各相120度づつある信号でスイッチング損失は2ア−ム分で回路損失は比較的少ないが、スイッチング期間と非スイッチング期間が混在するために正弦波精度は比較的悪い。
次に、信号SMにより3相変調が選択されている場合を説明する。次の演算により信号波Vu,Vv,Vwを形成する。
(1)電圧ベクトルVがセクタ1に属する場合
電圧ベクトルVを、電圧ベクトルV1、V2の成分に分離して変数D1、D2を求め、さらに零ベクトルに対応した変数D0を求め、これらに基づいて信号波Vu、Vv、Vwを決定する。零ベクトルの発生時間に相当するD0は2分割され、PWM周期における電圧ベクトルは、例えばV0(0,0,0)、V1(1,0,0)、V2(1,1,0)、V7(1,1,1)の順に切り替えられる。演算は、以下の(11)式により行われる。
Figure 2006129663
(2)電圧ベクトルVがセクタ2に属する場合
電圧ベクトルVを、電圧ベクトルV2、V3の成分に分離して変数D1、D2、D0を求め、これらに基づいて信号波Vu、Vv、Vwを決定する。演算は、以下の(12)式により行われる。
Figure 2006129663
(3)電圧ベクトルVがセクタ3に属する場合
電圧ベクトルVを、電圧ベクトルV3、V4の成分に分離して変数D1、D2、D0を求め、これらに基づいて信号波Vu、Vv、Vwを決定する。演算は、以下の(13)式により行われる。
Figure 2006129663
(4)電圧ベクトルVがセクタ4に属する場合
電圧ベクトルVを、電圧ベクトルV4、V5の成分に分離して変数D1、D2、D0を求め、これらに基づいて信号波Vu、Vv、Vwを決定する。演算は、以下の(14)式により行われる。
Figure 2006129663
(5)電圧ベクトルVがセクタ5に属する場合
電圧ベクトルVを、電圧ベクトルV5、V6の成分に分離して変数D1、D2、D0を求め、これらに基づいて信号波Vu、Vv、Vwを決定する。演算は、以下の(15)式により行われる。
Figure 2006129663
(6)電圧ベクトルVがセクタ6に属する場合
電圧ベクトルVを、電圧ベクトルV6、V1の成分に分離して変数D1、D2、D0を求め、これらに基づいて信号波Vu、Vv、Vwを決定する。演算は、以下の(16)式により行われる。
Figure 2006129663
電圧信号Vu,Vv,Vwは、PWM信号に変換されて図5に示す信号がゲートドライブ回路80,81に出力される。これらは、U相とV相及びUV間の波形を示した図5で分かるように、非スイッチング期間が無いので回路損失は比較的多いが、正弦波精度は高い。
ゲートドライブ回路80,81は、3相電圧のPWM波形Vu,Vv,Vwを増幅して、通電手段83の各ゲート端子にオンオフ信号を供給し、モータ巻線Lu,Lv,Lwに対して正弦波PWM電圧を発生させる。以って、モータ巻線Lu,Lv,Lwには正弦波電流が流れモータが回転駆動されると同時に、その電流はd軸電流指令Idr及びq軸電流指令Iqrに追従する。
次に、回転位置センサを使用することなくモータの回転角度を推定する動作について説明する。誘起電圧演算手段22は、d軸誘起電圧を(17)式で演算する。
Ed=Vd−R・Id+ωL・Iq ・・・(17)
ここでR及びLはモータの定数である。回路上のdq軸とモータのdq軸が合致している場合には、d軸誘起電圧Edはゼロになる筈であり、電圧Edがゼロで無い場合には軸が合致していないことを示している。電圧Edが正の場合はモータのdq軸に対して回路上のdq軸が進み位相、電圧Edが負の場合にはモータのdq軸に対して回路上のdq軸が遅れ位相となることから、角速度演算手段23は(18)式により角速度ωを算出する。
ω=ωo−K・Ed ・・・(18)
ここでKはゲイン定数である。角度演算手段24は角速度ωを積分することで角度Θを求めている。これらの処理が繰り返されることにより、回路上のdq軸とモータのdq軸が合致するように、角速度ω及び角度Θが演算される。
次にq軸の電流指令の形成動作について説明する。電流指令SIは、AD変換回路30を介してq軸電流指令形成手段25に入力されている。q軸電流指令形成手段25は、基本的に電流指令SIに応じてq軸電流指令Iqrを設定して正負の値を出力するが、出力電圧のオーバーフロー条件でq軸電流指令Iqrにリミットを掛ける。まず、(19)式により出力電圧Vout(出力線間電圧の振幅)を計算する。
Figure 2006129663
そして、図6に示す関係で電流指令SIからq軸電流指令Iqrを形成する。図6は、SIが正の場合を示しているが、負の場合も同様である。即ち、(20)式となる。
Vout<0.95・Vdc Iqr=SI
0.95・Vdc≦Vout<Vdc Iqr=20・SI・(Vdc−Vout)/Vdc
Vdc≦Vout Iqr=0
・・・(20)
これにより、電源電圧Vdcと出力電圧Voutを常に監視して、オーバーフロー(Vdc≦Vout)しないようにq軸電流指令Iqrを制限するので、オーバーフローによる電圧Voutの歪を原因とする電流波形の乱れは発生しない。この動作により、通常は電流指令SIに依存してモータのq軸電流が制御される。
次に、d軸電流指令Idrの形成動作について説明する。電力演算手段26においては、(21)式により電力Wmを計算する。
Wm=3・(Vd・Id+Vq・Iq)/2 ・・・(21)
この電力Wmは通常正の値であるが、電流指令SIが負となりモータの回転にブレーキをかける時には負の値をとることがある。d軸電流指令形成手段27は、電力Wmを受けて(22)式でd軸電流指令Idrを求める。
Idr=Idr+Kw・Wm ・・・(22)
但し、Idr≦0
よって、電力Wmが正の場合、d軸電流指令Idrはゼロを維持し、電力Wmが負になったときにd軸電流指令Idrは負方向に変化する。その後に電力Wmが正に戻ったときにはd軸電流指令Idrもゼロ方向に変化する。この動作によりd軸電流が制御されるが、d軸電流はトルクに寄与しない電流であり、巻線抵抗での熱を発生させる効果がある。電力が負となったとき、即ち、モータの回転にブレーキをかけた場合に発生した電圧が、通電手段83を介して電源側に回生する状態となったときにd軸電流を増加させれば、巻線での発熱により電力を消費して、回生状態を回避することが出来る。
次に、始動制御手段28の作用について図7のフローチャートを参照して説明する。始動制御手段28は、スタート/ストップ信号SOがストップからスタートに変化したときに処理を開始し、これまでに説明した各手段に働きかけて各変数を制御する。
(1)位置決め段階
最初はロータの位置決めを行う。この位置決め段階では、d軸電流指令形成手段27に働きかけて電流指令Idrをゼロから電流指令SIに増加させると共に、角速度演算手段23の出力ωをゼロ、角度演算手段24の出力Θをゼロに初期化する。q軸電流指令形成手段25によるIqrはゼロに初期化されている。これによりモータに所定の通電が成されてロータは所定の位置に停止する。この際の通電は信号SMにより3相変調に設定する。この位置決め段階は所定時間で終了して次の強制回転段階に移行する。
(2)強制回転段階
次の強制回転段階では、角速度演算手段23の出力ωを増加させることで、角度演算手段24の出力Θも変化してモータは回転を始める。この際、角速度ωの増加は例えば(23)式により行われる。尚、Kyは定数である。
ω=ω+Ky・SI ・・・(23)
つまり、電流指令SIが小さいときには加速が遅く、大きいときには急加速となるように制御している。角速度ωは低角速度指令SFにより制限されており、SFより大きくはならない。従って、低角速度指令SFが所定値ωs未満の場合は、SFの角速度で強制回転を継続する。モータにおいて発生する誘起電圧が小さい低角速度の範囲では、低角速度指令SFに応じて回転する。
低角速度指令SFの値が所定値ωs以上の場合について引き続き説明する。角速度ωsはモータにおいて誘起電圧が十分に発生する角速度であり、誘起電圧演算手段22においてd軸誘起電圧Edの演算が可能となる。角速度ωが所定値ωsに達したときに次の切換段階に移行する。
(3)切換段階
切換段階では、d軸電流指令Idrを電流指令SIからゼロに、q軸電流指令Iqrをゼロから電流指令SIに角速度ωsで変化させる((24)式)。同時に、角速度演算手段23の出力ωをゼロとして、角度演算手段24の出力Θの変化を停止させる。
Idr=SI・cos(ωs・t)
Iqr=SI・sin(ωs・t) ・・・(24)
この切換段階では、更に、誘起電圧演算手段22のd軸誘起電圧Edを監視している。上記の電流の変化によってd軸誘起電圧Edはプラスからマイナス方向に変化する。d軸誘起電圧Edがゼロになった時点で、角速度演算手段23の前記した演算結果を採用して角速度ωとする。以降、角速度ωはd軸誘起電圧Edに応じて増加するクローズループ状態となり、次の定常段階に移行する。
(4)定常段階
定常段階では、d軸電流指令Idrはゼロ、q軸電流指令Iqrは電流指令SIに応じる。この際、モータの回転数が所定回転数を越えたときには、信号SMを2相変調側に設定する。以上により、センサレス方式でありながら、電流指令に追従した正弦波電流の始動が可能である。この状態は、スタート/ストップ信号SOがストップに変化するまで継続される。
次に、ブレーキ制御手段29について図8のフローチャ−トを参照して説明する。ブレーキ制御手段29は、スタート/ストップ信号SOがスタートからストップに変化したときに処理を開始し、各手段に働きかけて各変数を制御する。ブレーキが必要とされるときには、上位CPUからスピンドルモータ制御装置1に対して、例えばスタート/ストップ信号SOをストップとすると同時に、負の電流指令SIが入力される。
(1)短絡ブレーキ段階
短絡ブレーキ段階では、信号SMを2相変調側に設定すると同時に、PI制御器18,20に働きかけて電圧Vd,Vqをゼロにする。これにより、PWM信号形成手段21の出力は3相共「ロー」となって、通電手段83の下側FET・Fx,Fy,Fzがオンする。以って巻線Lu,Lv,Lwは下側FET・Fx,Fy,Fzを介して短絡状態となり、ブレーキ力が発生する。この短絡ブレーキ段階は、所定回転数以上の場合または所定時間以内で継続され、この条件から外れたときに次の回生ブレーキ段階に移行する。
(2)回生ブレーキ段階
回生ブレーキ段階では、負の電流指令SIからq軸電流指令形成手段25を介して負のq軸電流指令Iqrが形成され、電流制御ループによりモータのq軸電流が制御される。これと同時に、電力演算手段26により電力が演算されて、負の場合にはd軸電流指令形成手段27により負のd軸電流指令Idrが形成される。以上により、電力が負にならないように制御されたブレーキ動作が行われる。また、ブレーキ力は電流指令SIに依存する。信号SMは、回転数に応じて2相変調/3相変調が切替え設定される。回生ブレーキ段階によりモータは減速されるが、低速回転では誘起電圧の検出によるモータ回転角の推定に限界が生じる。即ち、所定回転数ωs以下になった場合は回生ブレーキ段階が継続できなくなるために、次の位置決め段階に移行する。
(3)位置決め段階
位置決め段階では、角速度演算手段23の出力ωをゼロとすることで角度演算手段24の出力Θを固定する。これと同時に、d軸電流指令形成手段27に働きかけて電流指令Idrをゼロから電流指令SIの絶対値に増加させると共に、q軸電流指令形成手段25によるIqrはゼロにする。すると位置決めのトルクが発生してモータは停止する。この位置決め段階は所定時間継続後に終了する。
以上のように本実施例によれば、電流変換手段16は、永久磁石モータの3相巻線Lu,Lv,Lwに流れる電流から磁束軸方向成分であるd軸電流とトルク軸方向成分であるq軸電流とを演算し、d軸電流指令形成手段25は、永久磁石モータの電力Wmに基づいてd軸電流指令Idrを演算し、q軸電流指令形成手段25は、外部より与えられる電流指令SIに基づいてd軸電流指令Iqrを演算する。また、PI制御器18及び19は、d軸及びq軸電流指令Idr及びIqrとd軸及びq軸電流Id及びIqとに基づいてd軸及びq軸電圧Vd及びVqを演算する。
そして、誘起電圧演算手段22がd軸及びq軸電流Id及びIqとd軸電圧Vdとに基づいてd軸誘起電圧Edを演算すると、角速度演算手段23は、そのd軸誘起電圧Edに基づいてロータの角速度ωを決定し、角度演算手段24は、その角速度からロータの回転位置Θを推定する。更に、PWM信号形成手段21は、d軸及びq軸電圧Vd及びVq並びに前記回転位置Θから3相のPWM信号Vu,Vv,Vwを形成し、通電手段83は、3相PWM信号Vu,Vv,Vwに基づいて永久磁石モータの巻線Lu,Lv,Lwに通電を行なうようにした。
従って、センサレス方式により永久磁石モータに正弦波通電を実行できるので、低コストで高効率のスピンドルモータ駆動を行うことができる。また、ベクトル制御によりモータ電流をd/q軸に分離し、加速中にはトルクの発生に寄与しないd軸電流Idをゼロに制御するので、電圧制御の場合と比較して加速能力を最大化できる。
また、始動制御手段28は、通電手段83を制御することでモータの位置決めを行うと、強制転流によりモータの始動を開始させ、強制転流から3相PWM信号Vu,Vv,Vwに基づく通電に切り換えることで始動制御を行うので、センサレス方式でも安定して始動を行うことができる。そして、強制回転中の加速度を電流指令SIの関数として制御するので、幅広い電流指令に対応した始動が可能である。更に、始動制御手段28は、外部からの低速指令SFを受けた場合に、強制転流で角速度ωを制御して低速回転を行うので、センサレスベクトル制御方式であっても低角速度領域での回転が可能となり、DVD、CD、HDDなどの複数のディスク記録媒体を回転駆動できる。
また、ブレーキ制御手段29は、永久磁石モータの回転にブレーキをかける場合に、所定時間若しくは所定回転数以上で短絡ブレーキを行った後、外部より与えられる負の電流指令SIに対応して巻線に通電を行い位置決めを行うように制御するので、センサレス方式でも安定した停止動作が実現できる。そして、d軸電流指令形成手段27は、モータにブレーキを作用させる場合にd軸電流指令Idrを出力してモータ電力を制御するようにした。即ち、従来構成では、ブレーキ時に発生する回生電力によって電源電圧が上昇し、制御ICが破壊されてしまうおそれがあったが、本発明によれば回生電力による電源電圧の上昇を抑制することができる。
また、PWM信号形成手段21は、2相変調及び3相変調に応じた出力波形を選択可能であり、永久磁石モータの低速回転領域で3相変調を選択し、高速回転領域で2相変調を選択するので、低角速度領域では波形精度を重視して3相変調を行い、高角速度領域では2相変調を行うことでスイッチング損失を低減して発熱を抑制できる。加えて、q軸電流指令形成手段25は、出力電圧振幅Voutを演算し、電源電圧Vdcとの比較結果に応じてq軸電流指令Iqrを制限するので、出力電圧のオーバーフローを防止して正弦波電流の歪による振動を抑制することができる。
(第2実施例)
図9は本発明の第2実施例を示すものであり、第1実施例と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、以下異なる部分についてのみ説明する。第2実施例のスピンドルモータ制御装置40は、スピンドルモータ制御装置1の内、図9の破線で囲んだ部分を例えばマイクロコンピュ−タ41などの演算器を用いて構成し、ベクトル制御演算を、PWM周期またはその整数倍の周期で実行するように構成したものである。
(第3実施例)
図10は本発明の第3実施例を示すものである。第3実施例のスピンドルモータ制御装置42は、図10の破線で囲んだ部分をマイクロコンピュータ43などにより構成してソフトウエアで演算処理を行なう。そして、第1実施例におけるPWM信号形成手段21に相当する部分は、PWM信号形成手段51と電圧変換手段52とに置き換えられている。
マイクロコンピュータ43の電圧演算手段52は、電圧Vd,Vqを受けて(25)式により、電圧の振幅Vampと位相Vphsとを出力する。
Figure 2006129663
そして、角度演算手段24はハード処理化されており、角度Θを出力している。同じくハ−ド処理化されているPWM信号形成手段51は、2相変調/3相変調の3相波形をROMテ−ブルで保有しており、(Θ+Vphs)をアドレスとして読み出す。読み出した3相デ−タに電圧振幅Vampを乗算した後、PWM信号に変換して出力する。
角度演算手段24及びPWM信号形成手段51は、演算処理をPWM周期またはその整数倍の周期で実行し、マイクロコンピュータ43におけるソフトウエア処理は、それよりも長い周期で実行される。以上のように構成された第3実施例によれば、能力の低いマイクロコンピュータを使用することができ、低コストのスピンドルモータ制御装置42を実現できる。
本発明は上記し又は図面に記載した実施例にのみ限定されるものではなく、以下のような変形が可能である。
3相巻線のうち2相のみにシャント抵抗を配置したが、3相バランスを取るために3相全ての巻線にシャント抵抗を配置することが望ましい。
必ずしも回転速度に応じて2相変調と3相変調とを切替える必要はなく、全ての回転速度に亘って3相変調のみを行っても良い。
モータを始動させる場合のシーケンスは図7に示すものに限らない。例えば、(3)の切換段階を省略しても良い。
また、始動シーケンスの(2)強制回転段階においては、必ずしも加速率をq軸電流指令Iqrに応じて変化させる必要はなく、加速率を一定に設定しても良い。
低速回転制御手段は、個別の設計に応じて低速回転を行う必要がある場合に設ければ良い。
q軸電流指令Iqrを、出力電圧振幅Voutと電源電圧Vdcとの比較結果に応じて制限する処理も、必要に応じて行えば良い。
また、回転中のモータにブレーキをかけて停止させる場合のシーケンスは図8に示すものに限らない。例えば、(1)の短絡ブレーキ段階、または(2)の回生ブレーキ段階を省略しても良い。
本発明の第1実施例であり、スピンドルモータ制御装置の構成を示す機能ブロック図 電流検出回路の構成を示す図 電圧ベクトルのベクトル図 2相変調を用いた場合の波形図 3相変調を用いた場合の波形図 出力電圧Voutとq軸電流指令Iqrとの関係を示す図 始動制御手段によるモータの始動シーケンスを示すフローチャート ブレーキ制御手段によるモータの制動シーケンスを示すフローチャート 本発明の第2実施例を示す図1相当図 本発明の第3実施例を示す図1相当図 従来技術を示す図1相当図 位置センサ信号及び出力電流,出力電圧波形を示す図
符号の説明
図面中、1はスピンドルモータ制御装置、Lu,Lv,Lwは巻線、11,12はシャント抵抗(電流検出手段)、13,14は電流検出回路(電流検出手段)、16は電流変換手段、17は比較器(電圧演算手段)、18はPI制御器(電圧演算手段)、19は比較器(電圧演算手段)、20はPI制御器(電圧演算手段)、21はPWM信号形成手段、22は誘起電圧演算手段、23は角速度演算手段、24は角度演算手段(位置推定手段)、25はq軸電流指令形成手段(振幅演算手段)、26は電力演算手段、27はd軸電流指令形成手段、40スピンドルモータ制御装置、41はマイクロコンピュータ、42スピンドルモータ制御装置、43はマイクロコンピュータ、51はPWM信号形成手段、52は電圧変換手段、83は通電手段である。

Claims (8)

  1. 永久磁石を有するロータと3相巻線を設けたステ−タとからなる永久磁石モータと、
    前記3相巻線の電流を検出する電流検出手段と、
    前記3相巻線の電流から、前記永久磁石モータの磁束軸方向成分電流(d軸電流)と、これに直交するトルク軸方向成分電流(q軸電流)とを演算する電流変換手段と、
    前記永久磁石モータの電力を演算する電力演算手段と、
    前記電力に基づいてd軸電流指令を演算するd軸電流指令形成手段と、
    外部より与えられる電流指令に基づいてq軸電流指令を演算するq軸電流指令形成手段と、
    前記d軸電流指令、前記q軸電流指令、前記d軸電流、前記q軸電流に基づいて、d軸電圧及びq軸電圧を演算する電圧演算手段と、
    前記d軸電流、前記q軸電流、前記d軸電圧に基づいてd軸誘起電圧を演算する誘起電圧演算手段と、
    前記d軸誘起電圧に基づいて前記ロータの角速度を決定する角速度演算手段と、
    前記角速度に基づいて前記ロータの回転位置を推定する位置推定手段と、
    前記d軸電圧及び前記q軸電圧並びに前記回転位置から3相のPWM信号を形成するPWM信号形成手段と、
    前記3相のPWM信号に基づいて、前記永久磁石モータの巻線に通電を行なう通電手段とを備えたことを特徴とするスピンドルモータ制御装置。
  2. 前記通電手段を制御することで、前記永久磁石モータの位置決めを行うと、強制転流により前記永久磁石モータの始動を開始させ、前記強制転流から前記3相PWM信号に基づく通電に切り換えることで始動制御を行う始動制御手段とを備えたことを特徴とする請求項1記載のスピンドルモータ制御装置。
  3. 前記始動制御手段は、前記強制転流期間における加速率を、前記q軸電流指令に対応して変化させることを特徴とする請求項2記載のスピンドルモータ制御装置。
  4. 前記永久磁石モータの回転にブレーキをかける場合に、短絡ブレーキを行った後、外部より与えられる負の電流指令に対応して前記3相巻線に通電を行い位置決めを行うように制御するブレーキ制御手段を有する請求項1乃至3の何れかに記載のスピンドルモータ制御装置。
  5. 前記ブレーキ制御手段は、所定時間若しくは所定回転数以上で短絡ブレーキを行い、所定回転数以下で位置決めを行うように構成されていることを特徴とする請求項4記載のスピンドルモータ制御装置。
  6. 外部からの低速指令を受けた場合に、強制転流で角速度を制御して低速回転を行う低速回転制御手段を有することを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載のスピンドルモータ制御装置。
  7. 前記PWM信号形成手段は、2相変調及び3相変調に応じた出力波形を選択可能であり、前記永久磁石モータの低速回転領域で3相変調を選択し、前記永久磁石モータの高速回転領域で2相変調を選択することを特徴とする。請求項1乃至6の何れかに記載のスピンドルモータ制御装置。
  8. 前記q軸電流指令形成手段は、出力電圧の振幅を演算する振幅演算手段を備え、電源電圧との比較結果に応じて前記q軸電流指令を制限することを特徴とする請求項1乃至7の何れかに記載のスピンドルモータ制御装置。
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