JP2006129325A - マルチチャンネル信号再生装置 - Google Patents

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Niro Nakamichi
仁郎 中道
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Abstract

【課題】 仮想音像効果が得られるエリアを拡大する。
【解決手段】 特定の位置のリスナーに対して入力したリアチャンネル信号を任意の位置に定位させるべく所要のフィルタ特性を有すると共に、特定の位置が互いに異なる設定を有する2つのバーチャライザと、2つのバーチャライザの出力を同時に再生するスピーカドライバとからなる。
【選択図】 図4

Description

本発明は、マルチチャンネル信号再生装置に関する。
5.1チャンネル又は6.1チャンネルといったマルチチャンネルサラウンド信号を再生する、所謂ホームシアターシステムが一般家庭に普及している。このシステムは基本的には各チャンネル毎に独立したスピーカによって各チャンネル信号を再生する。従って、5.1チャンネル再生の場合、前方にフロントLチャンネル、フロントセンターチャンネル、フロントRチャンネル用のスピーカを3個、後方にリアLチャンネル、リアRチャンネル用のスピーカを2個配置する必要がある。更に、低音再生用にサブウーハもほとんどの場合に必要となる。
しかしながら、部屋の中に合計6個のスピーカをリスナーの周囲に配置し、またこれら6個のスピーカにそれぞれ配線を行うことは、きわめて困難且つ煩雑である。そこで近年、頭部伝達関数(HRTF)を利用し、リスナーの前方に設置されたスピーカのみによって、リスナーの後ろ側に音像を停止させる立体音像技術が例えば特開平9−37134号等によって提案されている。この技術は、特定の位置にリスナーが位置するという前提のもと、頭部伝達関数のフィルタ定数を調整する。従って、この特定の位置以外では、リスナーの後ろ側に音像を定位させることができないため、リスニングエリアは極めて狭い範囲に限られ、ホームシアターを同時に楽しめるのは基本的には1人に限られていた。
本発明は上述の課題を解決するために、特定の位置のリスナーに対して入力したリアチャンネル信号を任意の位置に定位させるべく所要のフィルタ特性を有すると共に、特定の位置が互いに異なる設定を有する2つのバーチャライザと、2つのバーチャライザの出力を同時に再生するスピーカドライバとからなる。
本発明によれば、仮想音像効果が得られるエリアを拡大することができるため、前方に設置したスピーカのみで複数のリスナーが同時にサラウンドサウンドを楽しむことが可能となる。
以下、本発明による最良の実施形態を、添付図面を参照しながら説明する。
以下、本発明の第1の実施例を説明する。図1〜図3は本発明に使用するスピーカボックス1の正面図、右側面図及び上面図である。スピーカボックス1には3個の密閉型のエンクロージャ2、3、4が一体的に設けられ、エンクロージャ2、3、4にはフロントセンターチャンネル用スピーカドライバ5、フロントLチャンネル用スピーカドライバ6及びフロントRチャンネル用スピーカドライバ7がそれぞれ設けられている。フロントセンターチャンネル用スピーカドライバ5がリスナーに対して正対するよう、スピーカボックス1が配置される。一方、フロントLチャンネル用スピーカドライバ6及びフロントRチャンネル用スピーカドライバ7の振動軸は、フロントセンターチャンネル用スピーカドライバ5の振動軸に対してそれぞれ左右90度の角度となるよう、互いに背中合わせで配置されている。
従って、フロントLチャンネル用スピーカドライバ6及びフロントRチャンネル用スピーカドライバ7の振動軸は互いに180度の角度とされているため、各スピーカドライバ6、7からの再生音は互いに反対方向に空間上に放射される。従って、この角度配置により、スピーカドライバ6、7が大きく間隔を空けて配置された状態と同じ効果を有する。もちろんこの角度配置によりスピーカドライバの振動軸がリスナーに対して正対していないため、特に高域の周波数特性が劣化するという欠点が生じる場合もある、その場合は周知のイコライザ回路で減衰した高域を補えばよい。
なお、8、9はエンクロージャ2、3、4をそれぞれ独立させるための隔壁であり、この隔壁8、9によってエンクロージャ2、3、4はそれぞれ独立した密閉構造とされ、互いに影響を受けることはない。
図4は上述のスピーカドライバ5〜7を駆動するアンプを含むホームシアターシステムの回路ブロック図である。光学ピックアップ、ターンテーブル等の機構部及び各種サーボ回路やデータ復調回路を備えるDVDドライブ10からのデジタルデータは5.1チャンネルデコーダ11に入力され、フロントL、フロントセンター、フロントR、リアL、リアRチャンネル及びサブウーハーチャンネル信号にそれぞれデコード処理される。フロントL、フロントRチャンネルのそれぞれのデジタル信号は、加算器12、13の一方の入力端子に入力される。
一方、リアL及びリアRチャンネル信号は、第1及び第2のバーチャライザ14、15にそれぞれ入力される。バーチャライザ14、15は例えばリアLチャンネル信号をリスナーのフロント側に設置したスピーカによって再生しても、リスナーの後方左側から再生音が聞こえてくるようなインパルス応答となるフィルタ特性を持つフィルタを備えるものである。一般にこのフィルタ係数は頭部伝達関数(HRTF)と呼ばれ、畳み込み演算処理が行われることにより、入力された信号は位置情報を持つことになる。このバーチャライザ自体の構成は当業界においては周知であり、本出願に直接関与するものではないため、その詳述は省略する。
バーチャライザ14、15のフィルタ係数は同一ではなく、図9に示すごとく、バーチャライザ14はリスナー50が実際に位置する正規のリスニングポジションの左側である位置P1に位置した場合に左右のリアチャンネル信号がリスナーの正面から左右110度の位置に定位するようHRTF関数をはじめとする各種フィルタ係数が定められている。また同様に、バーチャライザ15はリスナー50が正規のリスニングポジションの右側である位置P2に位置した場合に左右のリアチャンネル信号がリスナーの正面から左右110度の位置に定位するようにフィルタ係数を定めている。
バーチャライザ14、15の出力が加算器12の他方の入力端子に入力されることにより、加算器12によってフロントLチャンネル信号とバーチャライザ14、15の出力が加算され、この加算信号がデジタルアンプ16に入力される。同様に加算器13によってフロントRチャンネル信号とバーチャライザ14、15の出力が加算され、この加算信号がデジタルアンプ16に入力される。一方、フロントセンターチャンネル信号は特段の信号処理を施されないままデジタルアンプ16に入力される。
なお、CDを再生中においては、5.1チャンネルデコーダ11はフロントLチャンネル信号を出力していた端子にLチャンネル信号を、フロントRチャンネル信号を出力していた端子にRチャンネル信号を出力する。
デジタルアンプ16によってデジタル増幅された加算器12、13の出力は、ローパスフィルタ(以下、LPFという)17に入力されることにより、アナログ信号に変換された後、Lチャンネル用スピーカドライバ6、Rチャンネル用スピーカドライバ7にそれぞれ入力される。また、フロントセンターチャンネル信号も同様にデジタルアンプ16によってデジタル増幅され、LPF17に入力されることにより、アナログ信号に変換された後、フロントセンターチャンネル用スピーカドライバ5に入力される。
なお、5.1チャンネルデコーダはサブウーハ出力信号を出力しており、この信号も同様にデジタルアンプ16によってデジタル増幅され、LPF17によってアナログ信号に変換された後、サブウーハ25を駆動する。なお、DVDドライブ10や5.1チャンネルデコーダ11等はマイコン18によって制御される。
以上の構成によって、5.1チャンネル信号の再生時にはLチャンネル用スピーカドライバ6からLチャンネル信号が、Rチャンネル用スピーカドライバ7からRチャンネル信号が出力され、その放射方向は180度であるため、広がりのあるステレオイメージが再生される。また、フロントセンターチャンネル用スピーカドライバ5からはセリフなど、センターに定位すべきセンターチャンネル信号が出力される。
また、リアチャンネル信号は図9に示すごとく、リスナーが位置していると仮定する位置をそれぞれ異ならせた2つのバーチャライザ14、15によって信号処理を施し、Lチャンネル用スピーカドライバ6及びRチャンネル用スピーカドライバ7から出力される。
この2つの出力によって、リスナー50の両側に、リスナー50を挟むようフィルタ特性を合わせたリスニングポジションが2個所平行に構築される。その結果、本来1個所に限定されるリスニングエリアが横方向に広がり、同時に複数のリスナーが並んで位置した場合でも、それぞれの異なる位置のリスナーにおいて、スピーカが存在しない後方位置にリアチャンネル信号が明確に定位することが本出願人の実験の結果、判明した。
上述の実施例においては、バーチャライザ14、15から出力されるリアLチャンネル信号及びリアRチャンネル信号は、フロントLチャンネル信号と共にLチャンネル用スピーカドライバ6から、またバーチャライザ14、15から出力されるリアLチャンネル信号及びリアRチャンネル信号は、フロントRチャンネル信号と共にRチャンネル用スピーカドライバ7から出力されている。従って、各スピーカドライバ6、7にはそれぞれ2種類の信号が加えられる結果、一方の信号により他方の信号が変調されるという欠点がある。この欠点を解消可能としたのが以下に説明する第2の実施例である。
図5〜図7は第2の実施例に使用するスピーカボックス31の正面図、右側面図及び上面図である。スピーカボックス31には5個の密閉型のエンクロージャ32〜36が一体的に設けられている。センターチャンネル用スピーカドライバ37はリスナーに対して正対するようエンクロージャ32に設けられている。一方、フロントLチャンネル用スピーカドライバ38及びRチャンネル用スピーカドライバ39の振動軸は、センターチャンネル用スピーカドライバ37の振動軸に対してそれぞれ左右90度の角度となるよう、互いに背中合わせでエンクロージャ33、34に設けられている。従って、フロントLチャンネル用スピーカドライバ38及びフロントRチャンネル用スピーカドライバ39の振動軸は互いに180度の角度とされているため、各スピーカドライバ38、39からの再生音は互いに反対方向に空間上に放射される。
リアLチャンネル信号及びリアRチャンネル信号を再生する第1、第2のバーチャライザ用スピーカ40、41は、フロントLチャンネル用スピーカドライバ38及びフロントRチャンネル用スピーカドライバ39の振動軸に対してそれぞれ30度、リスナー側に向けられた状態でエンクロージャ35、36に設けられている。
なお、42〜45はエンクロージャ2、3、4を分離するための隔壁であり、この隔壁42〜45によってエンクロージャ32〜36はそれぞれ独立した密閉構造とされ、互いに影響を受けることはない。
図8は上述のスピーカドライバ37〜41を駆動するアンプを含むホームシアターシステムの回路ブロック図であるが、図4に示す第1の実施例における回路ブロック図と同一のものについては同一番号を付してその説明は省略する。
バーチャライザ14、15の出力は加算器20、21によって加算された後、デジタル増幅器26、27によって増幅された後、第1、第2のバーチャライザ用スピーカドライバ40、41に入力される。従って、バーチャライザ14、15の出力は他の信号とは別個に出力されることにより、不要な変調が加えられることなく、バーチャライザ用スピーカドライバ40、41から出力することが可能となる。これによって、第1実施例に比してより明瞭なリアチャンネル信号を再現することが可能となる。
なお、本発明は上述の実施例に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の態様を取り得る。
スピーカボックス1の正面図。 スピーカボックス1の左側面図。 スピーカボックス1の上面図。 第1の実施例における回路ブロック図。 スピーカボックス31の正面図。 スピーカボックス31の左側面図。 スピーカボックス31の上面図。 第2の実施例における回路ブロック図。
符号の説明
1、31 スピーカボックス
5〜7、37〜41 スピーカドライバ
11 5.1チャンネルデコーダ
14、15 バーチャライザ
16 デジタル増幅器
18 マイコン
19 サブウーハ

Claims (3)

  1. 複数のチャンネルの信号を再生するマルチチャンネル信号再生装置において、
    特定の位置のリスナーに対して入力したリアチャンネル信号を任意の位置に定位させるべく所要のフィルタ特性を有すると共に、前記特定の位置が互いに異なる設定を有する2つのバーチャライザと、
    前記2つのバーチャライザの出力を同時に再生するスピーカドライバとからなることを特徴とするマルチチャンネル信号再生装置。
  2. 前記特定の位置は前記リスナーを挟むよう平行に設定されていることを特徴とする請求項1に記載のマルチチャンネル信号再生装置。
  3. 前記2つのスピーカドライバは、フロントチャンネル信号を再生するスピーカドライバと共に、1個のスピーカボックスに取付けられていることを特徴とする請求項1に記載のマルチチャンネル信号再生装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021145152A1 (ja) * 2020-01-16 2021-07-22 ソニーグループ株式会社 スピーカ装置

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