JP2006127950A - 放電灯駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 放電灯に接続された2つの駆動部の電力がバランスする放電灯駆動装置を提供する。
【解決手段】 放電灯駆動装置10は、放電灯Lの一方の電極にマスタ駆動部40Mが接続され、他方の電極にスレーブ駆動部40Sが接続される。各駆動部は、変圧器T,Tと、変圧器の2次巻線部と並列に接続されたコンデンサC1M,C1Sとからなる。各駆動部のインピーダンス特性は、極小値をとる第1の周波数から、第1の周波数より低く且つ極大値をとる第2の周波数までの周波数帯域で少なくともインピーダンスがほぼ等価となる周波数を有する。この周波数を駆動周波数として、放電灯駆動装置は放電灯を点灯する。
【選択図】図2

Description

本発明は、2つの電極を有する放電灯を駆動する放電灯駆動装置に関する。
液晶パネルは、ノートパソコンやワープロなどの表示装置を始め、パソコン液晶モニタ、液晶テレビなど広範囲に使用されている。近年、液晶パネルの大型化が進み、液晶パネルのバックライトとして多数の冷陰極管を並列に接続して点灯させるシステムが増加してきた。例えば特許文献1に記載されるように、放電灯駆動装置において、冷陰極管の2つの電極にそれぞれインバータ回路を接続して、各インバータ回路から冷陰極管に高周波交流電力を供給することによって点灯を制御している。しかしながら、この構成では、冷陰極管毎にインバータ回路を設けるため、消費電力及び製造コストが問題になっていた。そこで、対をなす2つの駆動回路の間に多数の冷陰極管を並列接続し、1つのインバータ回路から各駆動回路を介して多数の冷陰極管を点灯させるシステムが開発され、実用化に供され始めている。
特開平2004−241136号
しかしながら、上記放電灯駆動装置において、多数の冷陰極管を並列接続して1つのインバータ回路で点灯する場合、冷陰極管のインピーダンスのばらつきや交流駆動に伴う大きな分布容量のために、冷陰極管の両端に設けられる駆動回路の電力バランスが崩れることがある。電力バランスが崩れるとこれに応じて、冷陰極管を流れる電流バランスも崩れるために、冷陰極管の耐用寿命に大きな影響を与え、冷陰極管の寿命を短縮させることがある。また、各駆動部回路のインピーダンスが両端でばらつくと、それ自体で各駆動回路の電力バランスや電流バランスが崩れることになり、放電灯の長手方向において輝度むらが生じたり、冷陰極管の寿命に悪影響を与えることがあった。
そこで、駆動回路のインピーダンスを揃えるために、駆動回路にトランスやバラストコンデンサなどの調整用部品を取り付けても、これらの部品の特性そのものにばらつきがあるので、駆動回路の電力バランスや電流バランスを取ることは困難であった。また、駆動回路製造時にトランスやコンデンサなどの各共振素子の部品選別を厳密に行うと、部品選別に対してコストを要し、放電灯駆動装置の製造コストの上昇を招いていた。
本発明の目的は、上記問題点に鑑み、放電灯の2つの電極にそれぞれ接続される駆動部の電力バランスおよび電流バランスを容易にとることのできる放電灯駆動装置を提供することである。
上記目的を達成するために提供される本発明の放電灯駆動装置は、2つの電極を有する放電灯を駆動する放電灯駆動装置であって、2つの電極のうちの一方の電極に接続される第1の駆動部と、他方の電極に接続される第2の駆動部とを有する。第1の駆動部は、1次巻線部及び2次巻線部を含む変圧器と、2次巻線部と並列に接続されたコンデンサとを有して電力を出力する。第1の駆動部のインピーダンス特性は、第1の周波数で極小値をとるとともに、第1の周波数より低い第2の周波数で極大値をとる。第2の駆動部は、1次巻線部及び2次巻線部を含む変圧器と、2次巻線部と並列に接続されたコンデンサとを有して電力を出力する。第2の駆動部のインピーダンス特性は、第3の周波数で極小値をとるとともに、第3の周波数より低い第4の周波数で極大値をとる。さらに、第1の周波数は、第3の周波数よりも高く、且つ、第2の周波数は、第4の周波数よりも低く設定され、放電灯の駆動周波数を、第3の周波数と第4の周波数との間の間の周波数帯域から選択している。上記放電灯駆動装置は、放電灯は、第1及び第2の駆動部から供給される選択された駆動周波数の交流電力によって点灯される。
上記の放電灯駆動装置において、第1の駆動部のインピーダンス特性と、第2の駆動部のインピーダンス特性とが、上記周波数帯域で交点を有する場合、交点の周波数では、第1の駆動部と第2の駆動部のインピーダンスは、同じ値をとる。従って、交点の周波数を駆動周波数として放電灯駆動装置を駆動すると、第1及び第2の駆動部のインピーダンスが同一になるので、各駆動部の電力バランスをとることができるとともに、各駆動部から放電灯に流れる電流のバランスをとることができる。故に、放電灯の耐用寿命の短縮を防止できる。また、例えば放電灯が両端に電極を有する円筒形である場合、長手方向の輝度むらを抑制して、放電灯を均一に発光させることができる。
また、この交点近傍の周波数帯域では、第1及び第2の駆動部のインピーダンス特性は、傾きが類似していることが多い。故に、交点近傍の周波数帯域内に放電灯の駆動周波数を設定すれば、駆動周波数に変動が生じた場合であっても、両駆動部の電力バランスに大きな差が生じることを防ぎ、両駆動部の電力バランスが大きく崩れることを抑制する。
さらに、変圧器及びコンデンサから駆動部を組み立てたあとで、駆動部のインピーダンスの整合を取ることができるため、駆動部を組み立てる際の変圧器やコンデンサの部品選別に対する基準を緩和でき、放電灯駆動装置の製造コストを抑制できる。
一方、第1の駆動部のインピーダンス特性と第2の駆動部のインピーダンス特性とが、上記周波数帯域内で交点を有さない場合であっても、第1の駆動部のインピーダンスと第2の駆動部のインピーダンスとが互いに接近するときの周波数を、放電灯駆動装置の駆動周波数に設定すれば、第1及び第2の駆動部の電力の差を縮小して、放電灯駆動装置における各駆動部の電力バランスを理想に近いものにできる。
また、好ましくは、第1の周波数は、第1の駆動部の直列共振周波数であり、第2の周波数は、第1の駆動部の並列共振周波数であり、第3の周波数は、第2の駆動部の直列共振周波数であり、第4の周波数は、第2の駆動部の並列共振周波数である。放電灯駆動装置が、単一の放電灯を駆動する場合、第1の駆動部のインピーダンス特性において、第1の周波数及び第2の周波数は、それぞれ直列共振周波数および並列共振周波数として現れる。また、第2の駆動部のインピーダンス特性において、第3の周波数及び第4の周波数は、それぞれ直列共振周波数および並列共振周波数として現れる。
放電灯駆動装置が、並列接続された複数の放電灯を駆動する場合、各駆動部のインピーダンス特性は、単一の放電灯を駆動する際のインピーダンス特性を合成したものになるので、各駆動部の直列共振周波数及び並列共振周波数のいずれも、ピーク値ではなく極大値及び極小値として現れる。
本発明の放電灯駆動装置によれば、各駆動部の電力バランスをとることができるとともに、各駆動部から放電灯に流れる電流のバランスをとることができる。
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。
図1に、本発明の実施の形態である放電灯駆動装置10を示す。放電灯駆動装置10は、電源からの給電により放電灯Lの点灯を制御するものであり、スイッチング回路20と、制御回路30と、マスタ駆動回路40Mと、スレーブ駆動回路40Sと、からなる。放電灯駆動装置10によって点灯が制御される放電灯Lは、両端にそれぞれ電極E,Eを有する冷陰極管である。
スイッチング回路20は、インバータ回路から構成され、入力端子A,Bには、電源22が接続され、電源22から電圧Vinの電力が供給される。出力端子C,Dには、マスタ駆動回路40Mとスレーブ駆動回路40Sとが並列に接続されている。また、スイッチング回路20には、制御回路30が接続されている。制御回路30は、スイッチング回路20のスイッチング動作を制御する制御信号をスイッチング回路20に出力する。そして、制御回路30は、制御信号によりスイッチング回路20に対してPWM制御や位相制御などの適宜の電力制御を行う。
マスタ駆動回路40Mは、第1の駆動部として、変圧器Tと共振コンデンサC1Mとからなる。変圧器Tは、1次巻線と2次巻線とが同極性に巻回されている。この変圧器Tは、相互インダクタンスM、1次巻線漏洩インダクタンスLL1M、2次巻線漏洩インダクタンスLL2M,励磁インダクタンスL1M、2次インダクタンスL2Mを有する。そして、1次巻線は、端子C,Dに並列接続され、2次巻線と並列に共振コンデンサC1Mが接続されている。共振コンデンサC1Mは、一端部が基準電位Gに接続され、他端部がマスタ駆動回路40Mの出力端子Fに接続されている。また、1次巻線の一端部と端子Dとの間にコンデンサC2Mが接続されている。マスタ駆動回路40Mは、出力端子F及びバラストコンデンサCBMを介して、放電灯Lの一方の電極Eに接続されている。
上記構成のマスタ駆動回路40Mは、変圧器Tの励磁インダクタンスL1Mと共振コンデンサC1Mとが並列に接続されている並列共振回路を構成すると共に、変圧器Tの2次インダクタンスL2Mと共振コンデンサC1Mとが直列に接続されている直列共振回路を構成する。従って、マスタ駆動回路40Mのインピーダンス特性Zは、ランプLの点灯前は次式に示す直列共振周波数f0sMおよび並列共振周波数f0pMを有する。
Figure 2006127950
なお、C1Mは、共振コンデンサC1Mの容量である。また、直列共振周波数f0sMは、並列共振周波数f0pMよりも高周波数側に位置する。
放電灯Lの点灯後は、バラストコンデンサCBM及び放電灯LのインピーダンスZlampの作用により、マスタ駆動回路40Mの直列共振周波数fsMおよび並列共振周波数fpMは、次式に示すように変化する。
Figure 2006127950
但し、CBMはバラストコンデンサの容量、Zlampは放電灯Lのインピーダンスである。放電灯Lの点灯後においても、直列共振周波数fsMは、並列共振周波数fpMよりも高周波数側に位置する。
次に、スレーブ駆動回路40Sは、第2の駆動部として、変圧器Tと共振コンデンサC1Sとからなる。変圧器Tは、1次巻線と2次巻線とが逆極性に巻回されている。この変圧器Tは、相互インダクタンスM、1次巻線漏洩インダクタンスLL1S、2次巻線漏洩インダクタンスLL2S,励磁インダクタンスL1S、2次インダクタンスL2Sを有する。そして、1次巻線は、端子C,Dに並列接続され、2次巻線と並列に共振コンデンサC1Sが接続されている。共振コンデンサC1Sは、一端部が基準電位Gに接続され、他端部がスレーブ駆動回路40Sの出力端子Hに接続されている。また、1次巻線の一端部と端子Dとの間にコンデンサC2Sが接続されている。スレーブ駆動回路40Sは、出力端子H及びバラストコンデンサCBSを介して、放電灯Lの他方の電極Eに接続されている。
スレーブ駆動回路40Sでは、変圧器Tが、1次巻線と2次巻線との極性が、マスタ駆動回路40Mの変圧器Tと異なる以外は、マスタ駆動回路40Mの変圧器Tと構成が同じであり、同一規格であり、実質的に同一の特性を有する。また、コンデンサC1M,C1Sは、規格では同一の容量を有する。従って、スレーブ駆動回路40Sは、マスタ駆動回路40Mと同様に、放電灯Lの点灯前は、式(5)、(6)によって決まる直列共振周波数f0sSおよび並列共振周波数f0pSを有し、放電灯Lの点灯後は、式(7)、(8)と同様な式によって決まる直列共振周波数fsSおよび並列共振周波数fpSを有する。
Figure 2006127950
マスタ駆動回路40Mと同様に、スレーブ駆動回路40Sにおいても、直列共振周波数f0sSは、並列共振周波数f0pSよりも高周波数側に位置する。放電灯Lの点灯後においても、直列共振周波数fsSは、並列共振周波数fpSよりも高周波数側に位置する。さらに、マスタ駆動回路40M及びスレーブ駆動回路40Sのインピーダンス特性Z,Zは、次に示す関係を有している。
pM<fpS、10kHz < Δf < 40kHz ・・・(9)
sS<fsM、10kHz < Δf < 20kHz ・・・(10)
但し、Δf=fpS−fpM
Δf=fsM−fsS
図2に、式(9)、(10)を満たす各駆動回路40M,40Sのインピーダンス特性の一例を示す。マスタ駆動回路40M及びスレーブ駆動回路40Sのインピーダンス特性Z,Zが、式(9)、(10)の関係を満たす場合、図2に示すように、各駆動回路40M,40Sのインピーダンス特性Z,Zは、スレーブ駆動回路40Sの並列共振周波数fpSと直列共振周波数fsSとの間の周波数帯域内の周波数fで交点を有する。すなわち、周波数fでは、マスタ駆動回路40MのインピーダンスZとスレーブ駆動回路40Sのインピーダンス性Zは、等しくなる。
次に、上記放電灯駆動装置10の動作について説明する。スイッチング回路20は、制御回路30から制御信号が入力されると、電源22からの入力電力を、制御信号によって設定されたスイッチング周波数fの高周波交流電力に変換して、マスタ駆動回路40Mとスレーブ駆動回路40Sとに向けて出力する。マスタ駆動回路40Mは、スイッチング周波数fを駆動周波数として動作し、スイッチング回路20からの入力電圧を変換して、出力電圧VoutMを放電灯Lの一方の電極Eに印加する。スレーブ駆動回路40Sも、マスタ駆動回路40Mと同じ駆動周波数で動作し、スイッチング回路20からの入力電圧を変換して、出力電圧VoutSを放電灯Lの他方の電極Eに印加する。マスタ駆動回路40Mの変圧器Tは、極性が同一であり、一方、スレーブ駆動回路40Sの変圧器Tは、極性が逆になっているので、出力電圧VoutMと出力電圧VoutSとは、位相が180゜ずれる。従って、放電灯Lの電極E,E間には(VoutM+VoutS)の電圧が印加されて、放電灯Lの点灯が制御される。
各駆動回路40M,40Sを駆動する際、駆動周波数を図2の交点に相当する周波数fcに設定すると、両駆動回路40M,40Sのインピーダンスが同一になる。また、両駆動回路40M,40Sにスイッチング回路20から印加される電圧が同一なので、各駆動回路40M,40Sの電力を揃えられる。従って、両駆動回路40M,40Sの電力バランスが取れているので、放電灯Lに流れ込む電流を電極E,Eの何れを介しても同一にでき、放電灯の耐用寿命への影響を抑制できる。
また、駆動回路を組み立てた後で、両駆動回路のインピーダンスが同一になるようにスイッチング回路20のスイッチング周波数、すなわち駆動周波数を設定するため、駆動回路を構成する電気素子の選択基準を緩和することができる。従って、放電灯駆動装置10の製造に際し、両駆動回路40M,40Sのインピーダンスを揃えるために、駆動回路40M、40Sを構成する電気部品を1つ1つ厳密に選別する必要がないので、放電灯駆動装置10の製造価格を抑制できる。
また、マスタ駆動回路40M及びスレーブ駆動回路40Sのインピーダンス特性Z,Zは、次に示す式(11)及び(12)の関係を有する場合であっても、式(9)及び(10)の関係を満たす場合と同様な効果を奏する。
pM<fpS、10kHz < Δf’< 20kHz ・・・(11)
sM<fsS、10kHz < Δf’< 20kHz ・・・(12)
但し、Δf’=fpS−fpM
Δf’=fsS−fsM
図3に、式(11)、(12)を満たす各駆動回路40M,40Sのインピーダンス特性の一例を示す。マスタ駆動回路40M及びスレーブ駆動回路40Sのインピーダンス特性Z,Zが、式(11)、(12)の関係を満たす場合、図3に示すように、各駆動回路40M,40Sのインピーダンス特性Z,Zは、マスタ駆動回路40Mの直列共振周波数fsMとスレーブ駆動回路40Sの直列共振周波数fsSとの間の周波数帯域内の周波数f’で交点を有する。すなわち、周波数f’では、マスタ駆動回路40MのインピーダンスZとスレーブ駆動回路40Sのインピーダンス性Zは、等しくなる。
従って、スイッチング回路20のスイッチング周波数をf’に設定し、この周波数を駆動回路40M,40Sの駆動周波数とすると、両駆動回路40M,40Sのインピーダンスは同一となって、両駆動回路40M,40Sに印加されている電圧が同一であるために、両駆動回路40M,40Sの電力バランスを取ることができる。
なお、上記実施の形態では、単一の放電灯Lを放電灯駆動装置10に接続して点灯する場合を説明したが、図4に示すように、放電灯駆動装置10で、複数の放電灯Lを並列接続して点灯させることもできる。図4を参照すると、例えばn本(nは2以上の整数)の放電灯L〜Lが互いに並列に接続されると共に、放電灯L〜Lの各々は、両端にそれぞれ直列に接続されたコンデンサCMi、CSi(iは1〜nの整数)を介して、マスタ駆動回路40Mの出力端子Fと、スレーブ駆動回路40Sの出力端子Hとに接続されている。
このように、複数の放電灯Lを並列接続して点灯する場合、各駆動回路40M,40Sのインピーダンス特性Z,Zでは、直列共振周波数及び並列共振周波数が、鋭いピーク値として現れず、例えば図5に示すように、並列共振周波数fpM、fpSは、低周波数帯域での極大値として、直列共振周波数fsM、fsSは、かかる低周波数帯域よりも高い周波数帯域での極小値として現れることがある。これは、放電灯毎にインピーダンスが異なるために、点灯後の駆動回路のインピーダンスは、単一の放電灯を接続する場合のインピーダンス特性の合成のインピーダンス特性となるからである。この場合においても、各駆動回路40M,40Sの極小値及び極大値を、それぞれ直列共振周波数、並列共振周波数とみなし、各駆動回路40M,40Sのインピーダンス特性Z,Zが、式(9)、(10)を同時に満たす条件、或いは、式(11)、(12)を同時に満たす条件のいずれか、好ましくは式(9)、(10)を同時に満たす条件を満足するように駆動回路を構成することによって、両駆動回路40M,40SのインピーダンスZ,Zが同一になる周波数fを、放電灯駆動装置10の駆動周波数として設定することが可能となる。従って、対をなす駆動回路40M,40Sによって、互いに並列接続された複数の放電灯Lを点灯する場合であっても、駆動回路の電力バランスを取ることができる。
なお、上記記載の実施の形態では、両駆動回路40M,40Sのインピーダンス特性Z,Zが、例えばfpS以上fsS以下などの所定周波数帯域内で交点fを有する場合について説明したが、所定周波数帯域内でインピーダンス特性Z,Zが交点fを持たずとも、両駆動回路40M,40SのインピーダンスZ,Zが互いに近接する周波数fを、スイッチング回路20のスイッチング周波数に設定して、この周波数で駆動回路40M,40Sを動作させることもできる。この場合においても、両駆動回路40M,40Sの電力バランスが取れていると近似的にみなすことができるので、放電灯Lの耐用寿命に影響を与えず、放電灯を長手方向に亘って均一に発光させることができる。
実際に、両駆動回路40M,40SのインピーダンスZ,Zが同一になる周波数を探すためには、シミュレーションによって両駆動回路40M,40Sのインピーダンス特性Z,Zを算出して交点となる周波数fを見つけても良い。または、実験的に、例えば図6に示すように、マスタ駆動回路40Mに、変圧器Tの一次側を流れる電流Iを検出する電流計Aを取り付け、スレーブ駆動回路40Sに、変圧器Tの一次側を流れる電流Iを検出する電流計Aを取り付け、両電流計A,Aで検出出力をコンパレータ50に入力させて比較し、ΔI=I−I=0となるように、制御回路30が、スイッチング回路20のスイッチング周波数を設定してもよい。
なお、図6は、放電灯駆動装置10が、並列接続された複数の放電灯Lを点灯する際に、両駆動回路40M,40Sのインピーダンス特性Z,Zを同一にする周波数fを実験的に検索する構成を示している。放電灯駆動装置10が、単一の放電灯Lを点灯する場合であっても、図6と同様な回路構成で、両駆動回路40M,40Sのインピーダンス特性Z,Zを同一にする周波数fを実験的に検索できる。
この場合、交点の周波数fを見いだすためには、検出される電流I、Iの位相の一致も条件の1つとなる。電流I、Iの位相が一致することが望ましいが、電流の位相が一致しなくても実効値が一致すれば、両駆動回路40M,40Sのインピーダンスは、同一となる周波数にかなり近接して同一となる周波数近傍の周波数帯域にあると考えることができ、近似的に各駆動回路40M、40Sの電力バランスを取ることができる。従って、実効電流値や実効電力を測定して、ΔI=I−I=0となる周波数を見つけ、駆動回路40M,40Sの駆動周波数に設定してもよい。
以上のように、本発明の放電灯駆動装置によれば、同一規格の電気部品を用いて放電灯の両端にそれぞれ接続するマスタ及びスレーブ駆動回路を組み立てた後で、両駆動回路のインピーダンスを一致させる、或いは実質的に一致させる周波数を、シミュレーション或いは実験的に探し出し、かかる周波数を両駆動回路の駆動周波数としているので、両駆動回路の電力バランスを取ることができると共に、電流バランスを取ることもできる。従って、放電灯駆動装置の組立前の電気部品の厳格な選別を行わずに済むので、放電灯駆動装置の製造価格を抑制することができる。
なお、図面において、同一の符号を付した部分は、同一構成要素を表わしている。また、本発明の放電灯駆動装置は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
本発明の放電灯駆動装置は、大画面テレビを始めとする各種ディスプレイパネルのバックライトの制御など、適宜の放電灯の駆動制御に適用可能である。
本発明の放電灯駆動装置の一実施の形態を示す構成図である。 放電灯駆動装置のマスタ駆動回路及びスレーブ駆動回路のインピーダンス特性を示す図である。 放電灯駆動装置のマスタ駆動回路及びスレーブ駆動回路の他のインピーダンス特性を示す図である。 本発明の放電灯駆動装置が並列接続された複数の放電灯を点灯する際の構成図である。 放電灯駆動装置が並列接続された複数の放電灯を点灯させる際のマスタ駆動回路及びスレーブ駆動回路のインピーダンス特性を示す図である。 インピーダンスが一致する周波数を実験的に見いだす放電灯駆動装置の構成図である。
符号の説明
1M,C1S コンデンサ
,E 電極
L 放電灯
,T 変圧器
10 放電灯駆動装置
40M 第1の駆動部
40S 第2の駆動部

Claims (3)

  1. 2つの電極を有する放電灯を駆動する放電灯駆動装置であって、
    前記2つの電極のうちの一方の電極に接続される第1の駆動部と、
    他方の電極に接続される第2の駆動部と、
    を有し、
    前記第1の駆動部は、1次巻線部及び2次巻線部を含む変圧器と、前記2次巻線部と並列に接続されたコンデンサとを有して電力を出力し、前記第1の駆動部のインピーダンス特性は、第1の周波数で極小値をとるとともに前記第1の周波数より低い第2の周波数で極大値をとり、
    前記第2の駆動部は、1次巻線部及び2次巻線部を含む変圧器と、前記2次巻線部と並列に接続されたコンデンサとを有して電力を出力し、前記第2の駆動部のインピーダンス特性は、第3の周波数で極小値をとるとともに前記第3の周波数より低い第4の周波数で極大値をとり、
    前記第1の周波数は、前記第3の周波数よりも高く、且つ、前記第2の周波数は、前記第4の周波数よりも低く設定して、前記放電灯の駆動周波数を前記第3の周波数と前記第4の周波数との間の周波数帯域から選択することを特徴とする放電灯駆動装置。
  2. 前記第1の駆動部の前記第1の周波数から前記第2の周波数までのインピーダンス特性と、前記第2の駆動部の前記第3の周波数から前記第4の周波数までのインピーダンス特性とは、前記周波数帯域内で交点を有し、前記交点の周波数を前記駆動周波数とすることを特徴とする請求項1記載の放電灯駆動装置。
  3. 前記第1の周波数は、前記第1の駆動部の直列共振周波数であり、
    前記第2の周波数は、前記第1の駆動部の並列共振周波数であり、
    前記第3の周波数は、前記第2の駆動部の直列共振周波数であり、
    前記第4の周波数は、前記第2の駆動部の並列共振周波数であることを特徴とする請求項1に記載の放電灯駆動装置。
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