JP2006126404A - 光ケーブル接続部収納用キャビネット - Google Patents

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俊二 小林
Tsutomu Suzuki
努 鈴木
Akihito Kawamata
聡仁 川又
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Abstract

【課題】 導入側光ケーブルから延びる光ファイバ心線を保持する導入側トレイと、構内側光ケーブルから延びる光ファイバ心線を保持する構内側トレイとを有する光ケーブル接続部収納用キャビネットにおいて、両トレイ間における不使用光ファイバ心線などの滞留による錯綜状態を解消し、両トレイ間に光ファイバ心線接続用の余裕のある作業空間をもたらすこと。
【解決手段】
所定の間隔を置いて並置された導入側及び構内側の両トレイ3,4の相互に対向する側縁部30A,40Aに光ファイバ結合用アダプタ33,43を整列して設け、導入側トレイのアダプタには導入側心線A1を接続し、構内側トレイのアダプタには構内側心線B1を接続し、両端にプラグ21,22を備えた光パッチコード2の一方のプラグを導入側トレイのアダプタ33に差込み、他方のプラグを構内側トレイのアダプタ43に差し込むことによって、導入側と構内側の光ケーブルを接続するようにする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光ファイバケーブルの配線区間において、通信事業者から構内へ導入される導入側光ファイバケーブル(以下、導入側ケーブルと略称する)と、構内のユーザー側光ファイバケーブル(以下、構内側ケーブルと略称する)との接続位置に設置され、光ファイバケーブルの接続や分岐配線に用いる光ケーブル接続部収納用キャビネットに関する。
一般に、前記光ケーブル接続部収納用キャビネットは、導入側ケーブルから延びる光ファイバ心線を処理するための導入側トレイと、構内側ケーブルから延びる光ファイバ心線を処理するための構内側トレイを有している。図6は、従来の導入側トレイ及び構内側トレイと、両トレイ間における光ファイバ心線の接続の状態を模式的に示すものであり、図中、100は導入側トレイ、200は構内側トレイである。
前記導入側トレイ100は、導入側ケーブルAから延びる光ファイバ心線A1とこの光ファイバ心線A1に結合される接続用光ファイバ心線A2との心線結合部A12を支持する支持部100a、及びこの支持部100aから延びる心線余長を保持する心線余長処理部100bを有しており、前記接続用光ファイバ心線A2の接続用端末A3は、導入側トレイ100の一側縁部に設けた光ファイバ接続用アダプタ100cに結合されている。
一方、前記構内側トレイ200は、構内側ケーブルBから延びる光ファイバ心線B1とこの光ファイバ心線B1に結合される接続用光ファイバ心線B2との心線結合部B12を支持する支持部200a、及びこの支持部200aから延びる心線余長を保持する心線余長処理部200bを有しており、前記接続用光ファイバ心線B2の末端には、前記導入側トレイ100に設けた光ファイバ結合用アダプタ100cに差込み結合可能のプラグB3が設けられている。
前記構内側光ファイバ心線B1を導入側光ファイバ心線A1と接続して光回線を形成する場合、前記プラグB3が前記アダプタ100cに差込まれ、その結果、プラグB3側のフェルール部とアダプタ100c側のフェルール部において光ファイバ心線同士の光接続が達成される。
上記のような構成の従来の光ケーブル接続部収納用キャビネットは、例えば下記特許文献1、2に記載されている。
特開平10−300942号公報 特開平10−300944号公報
保守管理やルート変更(線路切り替え)の場合、或いは回線を使用しなくなった場合には、前記プラグB3が前記アダプタ100cから引き抜かれる。引き抜かれたプラグB3と、このプラグを保持する接続用光ファイバ心線B2は、対向する両トレイ100、200間の間隙において、(図の面に対して裏面方向へ)垂れ下がった状態になる。
図では、便宜上、1本の光ファイバ心線同士の接続について説明したが、実際には1つの導入側トレイ100について多数(例えば12個)のアダプタ100cが設けられており、構内側トレイ200には前記アダプタの数に対応する数のプラグB3とこのプラグを保持する接続用光ファイバ心線B2とが存在し、更に導入側及び構内側の両方において、トレイが複数枚重ね合わされて設けられているので、導入側及び構内側トレイ間の間隙において垂れ下がったままに滞留している、未接続状態の接続用光ファイバ心線の数が非常に多くなってしまう場合が生じる。
従来、このような不使用又は未接続状態の接続用光ファイバ心線の処理や収容に対する十分な考慮が払われておらず、そのため上記両トレイ間の間隙内で多くの光ファイバ心線及びプラグが混線、輻輳又は錯綜した状態になり、そのような雑然とした間隙内で両トレイ間の光ファイバ心線の接続作業及び接続解除作業を行わねばならず、正確且つ迅速な作業を行う上で大きな障害であった。
従って、本発明の目的は、従来の光ケーブル接続部収納用キャビネットにおけるこれら諸欠点を排除しようとするものであって、上記両トレイ間の間隙内に不使用プラグ付き光ファイバ心線が一切滞留しないようにすることである。
上記目的を達成する請求項1に記載の発明は、導入側光ファイバケーブルと構内側光ファイバケーブルとの接続位置に設置され、
前記導入側光ファイバケーブルから延びる導入側光ファイバ心線と、一端がこの導入側光ファイバ心線に結合され他端が心線接続用プラグを有している導入側接続用光ファイバ心線とを保持し、更に、前記導入側光ファイバ心線と導入側接続用光ファイバ心線との結合部を支持する支持部と、この支持部前後の光ファイバ心線余長を保持する心線余長処理部と、前記心線接続用プラグが接続された光ファイバ結合用アダプタとを備えている導入側トレイ、及び
前記構内側光ファイバケーブルから延びる構内側光ファイバ心線と、一端がこの構内側光ファイバ心線に結合され他端が心線接続用プラグを有している構内側接続用光ファイバ心線とを保持し、更に、前記構内側光ファイバ心線と構内側接続用光ファイバ心線との結合部を支持する支持部と、この支持部前後の光ファイバ心線余長を保持する心線余長処理部と、前記構内側接続用光ファイバ心線に設けられた心線接続用プラグが接続された光ファイバ結合用アダプタとを備えている構内側トレイを有し、
前記導入側および構内側の両トレイが、それぞれに所属する光ファイバ結合用アダプタを対向させた状態で、所定の作業用間隙を隔てて並置されており、
前記導入側および構内側のトレイ間での光ファイバ心線の接続が、両端にプラグを備えた光パッチコードの一方のプラグを前記導入側トレイの光ファイバ結合用アダプタに接続し、他方のプラグを前記構内側トレイの光ファイバ結合用アダプタに接続することによって行われること、を特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、回線形成が必要な光ファイバ心線のみ、導入側トレイと構内側トレイとの間で光パッチコードによりクロスコネクト方式で接続が行われ、使用しなくなった回線或いは使用を中断する回線については、光パッチコード両端のプラグを関係するアダプタから引き抜くことにより、当該光パッチコードを両トレイ間の間隙から取去ってキャビネット外へ取り出してしまうことができ、従って該間隙には必要な回線を有効に維持するための光パッチコードのみが残存していることになり、極めて整理された状態になるので、該間隙内における作業性が大幅に改善され、その結果、導入側トレイと構内側トレイとの間での光ファイバ心線接続が誤接続を伴うことなく、間隙内の光パッチコードの安全性を保ちながら、確実に達成される。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の構成において、複数の光ファイバ結合用アダプタが、前記導入側トレイおよび構内側トレイの互いに対向するトレイ縁部に整列して設けられていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、導入側トレイと構内側トレイとの間での光ファイバ心線接続を行う際に、光ファイバ結合用アダプタが向かい合いに整列配置されていることにより、結合すべき2つのアダプタの判別と特定が容易になり、目的のアダプタ間での正確な光ファイバ心線接続が達成され、所望の回線が確実に形成される。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の構成において、前記導入側トレイおよび構内側トレイが、それぞれ複数枚づつ上下に重ね合わされて配列され、更に各トレイが前記キャビネットの背板に上下に揺動可能にとりつけられていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、トレイを重畳配置することにより回線の数を大幅に増大させることができ、また、各トレイが上下に揺動可能に枢着されていることにより、密な状態に重畳配置されているトレイのうち、作業の必要なトレイに接近する場合、そのトレイの上方側にあるトレイを上方に押し上げて保持しておくだけでよく、従って、多数回線に対応可能な光ケーブル接続部収納用キャビネットをコンパクト化することができると共に各トレイに対する作業を簡単且つ効率よく行うことができる。
重畳配置されている上記トレイを、その枢着部から斜め下方へ傾斜させた状態に配置することにより、重畳トレイが占める前後方向の空間の寸法を縮小することができ、従って、光ケーブル接続部収納用キャビネットの厚さを薄くすることができる。トレイの傾斜角は、前記キャビネットの背板に直角な水平面に対して30°程度であることが好ましい。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の構成において、前記構内側トレイと構内側光ファイバケーブルとの間に、構内側光ファイバケーブルから延びる構内側光ファイバ心線のうち構内側トレイに導入されない予備の未使用光ファイバ心線が巻きつけられる余長処理ドラムが設けられていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、構内側光ファイバ心線のうち、未使用の予備の光ファイバ心線が余長処理ドラムに余裕を持った曲率で巻かれ、整理された状態に保持されるので、該予備心線が保護されると共に、使用中の心線、或いは予備心線の中から取り出して新たに使用しようとする心線に対する処理作業を、整理された空間内で円滑に且つ確実に行うことができる。
本発明によれば、導入側トレイと構内側トレイとの間での光ファイバ接続、即ち回線形成が、両端にプラグを備えた光パッチコードの各プラグを所定の光ファイバ結合用アダプタに差込むことによって行われ、回線を不使用化するときには、両トレイのアダプタからプラグを引き抜き、その光パッチコードをキャビネットから取り出すことにより、両トレイ間には不使用状態の光ファイバ心線は全く存在せず、従って整然とした作業空間内での回線形成と回線解除の作業が極めて簡単且つ確実に行える光ケーブル接続部収納用キャビネットをもたらすことができる。
図1は、本発明による光ケーブル接続部収納用キャビネット1を、蓋を開いて内部を露呈した状態で示す斜視図である。キャビネット1は前面と上面が開放可能のキャビネット本体11と、このキャビネット本体11の開放部を閉鎖可能に設けられたキャビネット蓋体12を有しており、キャビネット蓋体12はキャビネット本体11の後部上端にヒンジ結合され、閉鎖位置と、図示の開放位置との間で揺動運動するようになされている。図2はキャビネット蓋体12を閉鎖した状態の光ケーブル接続部収納用キャビネット1を示している。
図1に示すように、キャビネット本体11の内部には導入側トレイ3の集合体3Aと構内側トレイ4の集合体4Aとが収納されており、両集合体はそれぞれ4枚づつの重畳されたトレイから成っている。明らかなとおり、トレイの数は4枚に限定されるものではなく、それ以上でも、それ以下であってもよい。
前記キャビネット1には、通信業者からビルなど建物の構内に導入される導入側光ファイバケーブル(図6の導入側ケーブル70Aに相当)と、構内のユーザー側へ延びるユーザー側光ファイバケーブル(図6の構内側ケーブル70Bに相当)とが接続される。
導入側ケーブルは図示されていないが、前記キャビネット本体11の底板11Aに設けられた開口を通して図の下方からキャビネット本体11内へ引き込まれる。前記開口にはグロメット13が設けてあり、このグロメットにより導入側ケーブルが把持され、底板11Aに固定される。
キャビネット本体11内では導入側ケーブルはテンションメンバが露出され、このテンションメンバはキャビネット本体11の背板11Bに取付けられている
テンションメンバ固定用金具14によって背板11Bに固定され、従って導入側ケーブルは前記グロメット13及びテンションメンバ固定用金具14によってキャビネット本体11に確固に固定される。
キャビネット本体11内では導入側ケーブルはそのテンションメンバと共に光ファイバ心線も露出された状態になされる。一般に、一本の導入側ケーブルには数十本以上の光ファイバ心線が収容されており、キャビネット本体11内で露出されたこれら光ファイバ心線は上記の1つ以上の導入側トレイ3へ導かれる。
上記構内側ケーブル(図示せず)も、導入側ケーブルと同様にグロメット13及びテンションメンバ固定用金具14によってキャビネット本体11に確固に固定され、更に、キャビネット本体11内において同様に露出されたその光ファイバ心線は、上記の1つ以上の構内側トレイ4へ導かれる。
上記のように、また図3に示すように、導入側トレイ3及び構内側トレイ4はそれぞれの集合体3A、4Aにおいて上下に密に重ね合わされた状態に配置され、キャビネット本体11の背板11Bにヒンジ結合されている。その場合、各トレイは背板11Bの面に対して水平に延びる仮想面に対して約30°の角度で前方下方に傾斜している。各トレイが背板11Bにヒンジ結合されていることにより、最上部以外の各トレイ上で光ファイバ心線に対する処理を行う場合、例えば図3に示す集合体3Aの上から3番目の導入側トレイ3について処理を行う場合、上から1、2番目のトレイが上方へ回動され、ステーなどを利用して、自動車のボンネットなどの場合と同様に、持上げ位置に保持される。また、各トレイが背板11Bに対して前方下方へ傾斜していることにより、作業者による開放キャビネット内のトレイに対する作業が容易になる。
上記の導入側トレイ3及び構内側トレイ4は、左右対称形である点を除けば、実質的に同様の構成を有している。従って、以下トレイについて、導入側トレイ3を例に説明する。
図4は、1枚の導入側トレイ3を、図1、3の場合よりも約3倍程度拡大して斜視図にて示している。トレイ3は、例えばプラスチック成型により製作され、略四角形の扁平なトレイ本体30を有し、トレイ本体30の4辺には該トレイ本体から直立する縁片30A〜30Dがトレイ内外を仕切るように設けられている。縁片30Dの側が上記キャビネット本体11の背板11Bにヒンジ結合される側である。縁片30Dの両側方には同縁辺から直角に曲がった縁辺部分にヒンジ結合用の軸受け孔37が設けられている。
トレイ本体30上には余長処理部31と、心線結合部支持部32が設けられている。余長処理部31は次のような作用を果たすものである。例えば、作業者はトレイ3上から光ファイバ心線を取り出して心線結合などの処理を行うが、その際、光ファイバ心線を限度以上の急激な角度に屈曲して損傷するなどの事故を防止するために、トレイ上の光ファイバ心線には、そのような処理を見込んで余裕をもった長さを与えられている。そのような光ファイバ心線の余裕長は、安全な円弧を以って整理された状態でトレイ上に保持しておく必要があり、上記余長処理部31がその作用を果たすものである。
上記余長処理部31は、多数の案内用突片31aを有する板材31bをトレイ本体30上に載置固定することによって形成されている。これら案内用突片31aは、光ファイバ心線を緩やかな円弧で巻回できるように、板材31b上に競技場のトラックに似た態様で配列されており、トラックの周回方向に隣り合う案内用突片31a間、及びトラックの内周側と外周側の案内用突片31a間には所定の間隔が設けられている。また、光ファイバ心線が余長処理部から非人為的に上方へ抜け出るのを防止するために、一部の案内用突片31aの上端には水平方向へ延びる爪片31cが形成されている。
上記心線結合部支持部32は、上記導入側ケーブルから延びる光ファイバ心線とトレイ上に用意される接続用光ファイバ心線との結合部を支持する作用を果たすものであって、この結合部における光ファイバ心線の結合は、一般に公知の融着結合又はメカニカルスプライス結合によって行われる。
上記心線結合部支持部32は、案内用突片31aによって形成される上記のトラックの一部を横切るようにトラックの上方に配置された板体32aと、この板体の前後の端部に設けられたスリット付きスポンジ片32b1、32b2とを有している。
上記導入側トレイ3は、更に複数の光ファイバ結合用アダプタ33を有しており、各アダプタ33はトレイ本体30の縁片30Aに整列して形成された開口(図示せず)に嵌め込まれて支持されている。各アダプタはトレイ3の内側に開口するソケット部33aと、トレイ3の外側に開口するソケット部33bとを有しており、トレイ3の内側に開口するソケット部33aには、トレイ3上に用意される接続用光ファイバ心線A2の端部に設けられたプラグ35が差込装着される。このプラグ35は、例えばSCタイプの差込プラグである。
次に、上記導入側光ファイバ心線から、余長処理部31及び心線結合部支持部32を経由して、上記プラグ35までの光ファイバ心線の辿る経路について説明する。トレイ本体30上には、最大で上記プラグ35の数に相当する数の光ファイバ心線が収納されるが、便宜上1本の光ファイバ心線の場合を例に説明する。
導入側光ケーブルから上方へ延びる光ファイバ心線は符合A1にて示されている。この導入側光ファイバ心線A1は、トレイ本体30のヒンジ結合側の背後からトレイ本体に設けた切欠部分30Eを通してトレイ本体30上に導入され、矢印イ方向へ延ばされる。次いで、心線結合部支持部32の板体32aの下を通り、余長処理部31へ向かう(矢印ロ)。余長処理部31では、幾つかの案内用突片31a間を矢印ハ→矢印ホの経路で延び、心線結合部支持部32に至る。
導入側光ファイバ心線A1の端部と、トレイ3上に用意されている接続用光ファイバ心線A2の端部とは、予め上記のように融着結合又はメカニカルスプライス結合により心線結合されているが、この心線結合部A12が心線結合部支持部32上に載置され、この結合部A12の両端の光ファイバ心線部分をスポンジ片32b1、32b2に設けたスリットに差込むことにより、結合部A12は支持部32上に定置される。
心線結合部支持部32から延びる接続用光ファイバ心線A2は、案内用突片31a間を矢印ヘ→矢印リの経路で延び、プラグ35に至っている。
余長処理部31上での光ファイバ心線A1、A2の辿る経路は上述の例のみに限られるものではなく、案内用突片31a間の他の様々な経路が用いられる。その際、光ファイバ心線の機能を損なわないような心線湾曲をもたらすように経路設定が行われる。
上記のような光ファイバ心線の処理が行われた後、上記切欠部分30Eに沿って取付けられたスリット付きスポンジ38の1つのスリットに光ファイバ心線部分を差込むことにより、トレイへの導入部における光ファイバ心線の定置が図られる。
上記のように、構内側トレイ4は左右対称形である点を除けば、実質的に導入側トレイ3と同様の構成を有しているが、構内側トレイ4においては、図3に示すように、構内側ケーブルから延びる構内側光ファイバ心線B1が、構内側トレイ4上に設けた余長処理部41、心線結合部支持部42、トレイ上に用意される接続用光ファイバ心線B2を経てプラグ45に結合され、このプラグが構内側トレイ4の縁片に整列して設けたアダプタ43のソケットに差込まれ、かくして構内側光ファイバ心線B1と構内側トレイ4のアダプタ45との接続が行われる。上記プラグ45は、上記プラグ35同様、光ファイバ心線接続用のSCタイプのプラグである。もちろん、他のタイプのプラグを使用することもできる。
上記のように左右対称形に構成した複数の導入側トレイ3及び構内側トレイ4は、図3に示すように、間に例えば10cm程度の作業用間隙15をもたせて背板11Bにヒンジ結合され、一体化される。この結果、導入側トレイ3のアダプタ33と構内側トレイ4のアダプタ43は作業用間隙15を挟んで対向した状態に配列される。
図3中、符合16は、構内側ケーブルから延びる構内側光ファイバ心線のうち、トレイ4へ導かれない予備の未使用光ファイバ心線を巻きつけて収容するための余長処理ドラムである。この余長処理ドラム16は2つの半割の筒体で形成され、トレイ4の集合体4Aとテンションメンバ固定用金具14との間において、背板11Bから突き出た状態で該背板に固定されている。また、余長処理ドラム16は、予備心線を余裕のある曲率で巻きつけることができるような半径を有しており、ドラムの先端部には巻きつけられた心線の抜け出しを防止するフランジが形成されている。
図3中、符合17は重ね合わされたトレイ4を束ねておくための結束用ベルトであり、同様の結束用ベルト17はトレイ3に対しても設けられている(図1参照)。この結束ベルト17は、トレイ3、4及び背板11Bから成る集合体を搬送する際、或いはキャビネット1内に収容されたトレイ3、4に対する作業が終了した際に、重ね合わされたトレイ3、4をそれぞれ一体的に結束し、各トレイが不用意に動くことのないように、或いは動かされることのないように保持する。
図3のように構成された集合体の背板11Bには、図1に示すように、キャビネット本体11とキャビネット蓋体12が取付けられ、導入側トレイ3と構内側トレイ4を収容した光ケーブル接続部収納用キャビネット1が形成される。
図5は、本発明において使用される光パッチコード2の1実施態様を示している。この光パッチコード2は、光ファイバ心線20と、この心線の両端部に結合された、例えばSCタイプのプラグ21、22を有しており、これらプラグは図4に示すアダプタ33の外側ソケット部33b、及び図3に示すアダプタ43の外側ソケット部43bに差込可能であり、これらアダプタとプラグとで光コネクタが構成される。
上記の構成を有する光ケーブル接続部収納用キャビネット1において、導入側光ケーブルと構内側光ケーブル間において光ファイバ心線の接続を行う場合、図1及び図3に示すように、作業用間隙15において、光パッチコード2の一方のプラグ(例えば21)が、導入側トレイ3のアダプタ33のうち、接続すべき光ファイバ心線に対応する1つのアダプタの外側ソケット部33bに差込まれ、次いで光パッチコード2の他方のプラグ(例えば22)が、構内側トレイ4のアダプタ43のうち、接続すべき光ファイバ心線に対応する1つのアダプタの外側ソケット部43bに差込まれる。これによって導入側光ケーブルと構内側光ケーブル間において1本の光ファイバ心線の接続が行われ、1つの光通信回線が形成される。その他の光通信回線も、それぞれ他の光パッチコード2を用いて同様に形成される。その際、明らかなように、複数段の導入側及び構内側トレイ間における光パッチコード2による接続は、同じ段のトレイ間であっても良いし、他の段のトレイ間であってもよい。
光パッチコード2のプラグ21、22を外側ソケット33b、43bに差し込む際、或いは下記のように抜き取る際、該当するトレイ3、4を上方へ回動させた状態にすると、目的の外側ソケットが見出されやすくなり、更に比較的余裕のある作業空間が得られる。
上記のように形成された通信回線について、例えば或る通信回線が使用されなくなった場合、その通信回線に対応する光パッチコードの両端のプラグが両側のトレイの対応する外側ソケット部から引き抜かれ、次いでこの光パッチコードは作業用間隙15から取去られる。従って、作業用間隙15内には使用中の通信回線に関する光パッチコードのみが存在することになり、不使用の光ファイバ心線やプラグが混在する場合と比較して、輻輳や錯綜が発生する事態が大幅に解消され、従って正確で確実な光ファイバ心線接続が達成され、また、光パッチコードも作業用間隙15内に余裕をもって安全に収容される。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されることなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、上記トレイ3、4は、角部が図示のような直角状ではなく、丸みを帯びたものであってもよく、またアダプタ33、43が設けられているトレイ縁片は、図示のように直線状ではなく、背板11Bから手前方向に向かって拡大する作業用間隙15がもたらされるように、緩やかに湾曲したものであってもよい。また、上記トレイ3とトレイ4は、それらのアダプタ33、43が互いに対向するように配置されるようになっていれば、完全に左右対称形である必要はない。
本発明による光ケーブル接続部収納用キャビネットを、キャビネット蓋体を開放した状態で示す斜視図である。 図1のキャビネットを、キャビネット蓋体を閉鎖した状態で示す斜視図である。 図1のキャビネット内に収納される複数の導入側および構内側トレイと、これらトレイを保持するキャビネットの背板との集合体の斜視図である。 導入側トレイの拡大尺斜視図である。 導入側および構内側の両トレイ間で光ファイバ心線を接続するための光パッチコードの斜視図である。 従来の光ケーブル接続部収納用キャビネットを説明するための模式図である。
符号の説明
1 光ケーブル接続部収納用キャビネット
2 光パッチコード
3 導入ケーブル側トレイ
3A (導入ケーブル側トレイ3の)集合体
4 構内ケーブル側トレイ
4A (構内ケーブル側トレイ4の)集合体
A1 導入側光ファイバ心線
A2 (トレイ3上に用意される)接続用光ファイバ心線
B1 構内側光ファイバ心線
B2 (トレイ4上に用意される)接続用光ファイバ心線
12 キャビネット蓋体
15 作業用間隙
16 余長処理ドラム
21 プラグ
22 プラグ
30 トレイ本体
31 (トレイ3上の)余長処理部
32 (トレイ3上の)心線結合部支持部
33 (トレイ3上の)光ファイバ結合用アダプタ
41 (トレイ4上の)余長処理部
42 (トレイ4上の)心線結合部支持部
43 (トレイ4上の)光ファイバ結合用アダプタ

Claims (4)

  1. 導入側光ファイバケーブルと構内側光ファイバケーブルとの接続位置に設置され、
    前記導入側光ファイバケーブルから延びる導入側光ファイバ心線と、一端がこの導入側光ファイバ心線に結合され他端が心線接続用プラグを有している導入側接続用光ファイバ心線とを保持し、更に、前記導入側光ファイバ心線と導入側接続用光ファイバ心線との結合部を支持する支持部と、この支持部前後の光ファイバ心線余長を保持する心線余長処理部と、前記心線接続用プラグが接続された光ファイバ結合用アダプタとを備えている導入側トレイ、及び
    前記構内側光ファイバケーブルから延びる構内側光ファイバ心線と、一端がこの構内側光ファイバ心線に結合され他端が心線接続用プラグを有している構内側接続用光ファイバ心線とを保持し、更に、前記構内側光ファイバ心線と構内側接続用光ファイバ心線との結合部を支持する支持部と、この支持部前後の光ファイバ心線余長を保持する心線余長処理部と、前記構内側接続用光ファイバ心線に設けられた心線接続用プラグが接続された光ファイバ結合用アダプタとを備えている構内側トレイを有し、
    前記導入側および構内側の両トレイが、それぞれに所属する光ファイバ結合用アダプタを対向させた状態で、所定の作業用間隙を隔てて並置されており、
    前記導入側および構内側のトレイ間での光ファイバ心線の接続が、両端にプラグを備えた光パッチコードの一方のプラグを前記導入側トレイの光ファイバ結合用アダプタに接続し、他方のプラグを前記構内側トレイの光ファイバ結合用アダプタに接続することによって行われること、
    を特徴とする光ケーブル接続部収納用キャビネット。
  2. 複数の前記光ファイバ結合用アダプタが、前記導入側トレイおよび構内側トレイの互いに対向するトレイ縁部に整列して設けられていること、を特徴とする請求項1に記載の光ケーブル接続部収納用キャビネット。
  3. 前記導入側トレイおよび構内側トレイが、それぞれ複数枚づつ上下に重ね合わされて配列され、更に各トレイが前記キャビネットの背板に回動可能にヒンジ結合されていること、を特徴とする請求項1または2に記載の光ケーブル接続部収納用キャビネット。
  4. 前記構内側トレイと構内側光ファイバケーブルとの間に、構内側光ファイバケーブルから延びる構内側光ファイバ心線のうち構内側トレイに導入されない予備の未使用光ファイバ心線が巻きつけられる余長処理ドラムが設けられていること、を特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の光ケーブル接続部収納用キャビネット。
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