JP2006126231A - 電気光学装置、電気光学装置の駆動方法及び電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 複数の表示部を備えた電気光学装置において、各表示部で過度な駆動電力を供給すること無く、電気光学素子のピーク輝度を制御することができる電気光学装置、電気光学装置の駆動方法及び電子機器を提供する。
【解決手段】 有機ELディスプレイ1は、1フレーム期間における第1〜第4タイリングパネル2A〜2Dの各平均階調値を算出する第1〜第4平均諧調値算出部と、各平均階調値を比較し最高平均階調値を抽出する比較部と、最高平均階調値に基づいて有機EL素子の発光デューティ値を設定するドライブパルス信号生成部11を備えた。また、ドライブパルス信号生成部には発光デューティ値を、最高平均階調値が大きいときには小さく、最高平均階調値が小さいときには大きくする変換用マップデータを備えた。そして、各タイリングパネル2A〜2Dの駆動電流の供給時間を最高平均階調値に基づいて制御するようにした。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電気光学装置、電気光学装置の駆動方法及び電子機器に関するものである。
電気光学素子がマトリクス状に配置され、データ線と走査線との交差部に形成された画素回路にデータ信号を供給することにより、各電気光学素子の輝度を調整して所望の画像を表示する電気光学装置において、電気光学素子が電流駆動型発光素子である有機エレクトロルミネッセンスディスプレイ(以下、有機ELディスプレイという)がある。
有機ELディスプレイは、各画素回路に駆動トランジスタを備え、同駆動トランジスタによりデータ信号に対応した駆動電流を、有機エレクトロルミネッセンス素子といった電流駆動型発光素子に供給する構造を有している。そして、電流駆動型発光素子は、駆動電流の電流値に応じてその輝度が変化し、たとえば、駆動電流が大きい場合は高い輝度で、駆動電流が小さい場合は低い輝度で発光する。
ところで、一般に画像を表示する際、256階調程度の階調表示を行っている。多くの場合、256階調程度で十分であるが、例えば、画面全体はそれほど明るくないが、一部に輝度のピークがある画像では、画面中のごく一部の領域で256階調の最高輝度よりもさらに高い輝度がないと迫力のある画像として表示されない。陰極線管(CRT)を用いた従来の直視型テレビジョン等においては、画面の一部の瞬発的な輝度(ピーク輝度)を平均輝度の10倍以上得られるようにして表示することでコントラストを高めて迫力のあるダイナミックな画像表示を実現している。
そこで、ダイナミックな画像表示を実現するために、上述した電気光学装置においては、データ信号値から平均階調値を検出し、その検出した平均階調値によって各電気光学素子の電源電圧を制御することにより画像のピーク輝度を制御する技術が開示されている(例えば、特許文献1)。
特開2000−221945号公報
ところで、近年、複数のパネルをタイリング等により互いに貼り合わせて一枚の大型表示パネルとして使用することで、大画面表示が可能な有機ELディスプレイが実現されている。この種のディスプレイにおいては、タイリングされた各パネル(以下、「タイリングパネル」という)はそれぞれ独立した電力が供給される構造になっている。上記特許文献1に記載のピーク輝度の制御方法は、1つの表示パネルで構成された電気光学装置に対しては適用可能である。しかし、上述した複数のタイリングパネルを互いに貼り合わせて構成された表示パネルを備えた電気光学装置に対しては、表示パネル全体の平均階調値と、タイリングパネルの平均階調値とに大きな差がある場合、そのタイリングパネルに供給される電力が過度に大きくなってしまう。このため、タイリングパネル(電流駆動型発光素子又は駆動トランジスタ等)が破損してしまう虞があった。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、複数の表示部を備えた電気光学装置において、各表示部で過度な駆動電力を供給すること無く、電気光学素子のピーク輝度を制御することができる電気光学装置、電気光学装置の駆動方法及び電子機器を提供することにある。
本発明の電気光学装置は、電気光学素子をマトリクス状に配置した複数の表示部からなる電気光学パネルを備えた電気光学装置において、前記各表示部の輝度特性を検出する検出部と、検出された前記各輝度特性から前記各表示部の輝度特性値をそれぞれ算出する特性値算出部と、前記各輝度特性値を比較する比較部と、前記比較部での前記各輝度特性値の比較結果に基づいて前記各表示部の前記電気光学素子に供給する駆動電力量を制御する制御部とを備えている。
これによれば、全ての電気光学素子の発光輝度は、各表示部の輝度特性値を比較することにより得られた値に基づいて制御される。従って、所定の1つの表示部が他の表示部に比べて高い輝度の画像を表示するときであっても、たとえば、各表示部の各輝度特性値のうち、最も高い輝度特性値に基づいて各電気光学素子の発光輝度を制御されるようにすることで、他の表示部とともに高い輝度の画像を表示する表示部の電気光学素子の発光輝度が小さくなる。この結果、高い輝度の画像を表示する表示部上に、更に輝点が表示されるような場合であっても、その輝点を表示するため電気光学素子にさらに大きな駆動電力が供給されても同電気光学素子が破損することはない。
この電気光学装置において、前記輝度特性値は、前記各表示部に供給される画像データに基づく値であってもよい。
これによれば、全ての電気光学素子の発光輝度は、各表示部に供給される各画像データの比較結果に基づいて制御される。従って、所定の1つの表示部が他の表示部に比べて高い輝度の画像を表示するときであっても、各画像データを比較し、その画像データの中で、たとえば、最も高い輝度特性値を有した画像データに基づいて各電気光学素子の発光輝度が制御されるようにすることで、他の表示部とともに高い輝度の画像を表示する表示部の電気光学素子の発光輝度を小さくすることが可能となる。この結果、高い輝度の画像を表示する表示部上に、更に輝点が表示されるような場合であっても、その輝点を表示するため電気光学素子にさらに大きな駆動電力が供給されても同電気光学素子が破損することはない。
この電気光学装置において、前記輝度特性値は、前記各表示部で消費される消費電流に基づく値であってもよい。
これによれば、全ての電気光学素子の発光輝度は、各表示部に供給される各消費電流の比較結果に基づいて制御される。従って、所定の1つの表示部が他の表示部に比べて高い輝度の画像を表示するときであっても、各消費電流を比較し、その消費電流の中で、たとえば、最も高い輝度特性値を有した消費電流に基づいて各電気光学素子の発光輝度が制御されるようにすることで、他の表示部とともに高い輝度の画像を表示する表示部の電気光学素子の発光輝度を小さくすることが可能となる。この結果、高い輝度の画像を表示する表示部上に、更に輝点が表示されるような場合であっても、その輝点を表示するため電気光学素子にさらに大きな駆動電力が供給されても同電気光学素子が破損することはない。
この電気光学装置において、前記制御部は、各表示部に供給される前記画像データの平均値に基づいて前記各表示部の前記電気光学素子に供給する駆動電力量を制御するようにしてもよい。
これによれば、電気光学素子の駆動電力の供給量は、各表示部の画像データの平均値のうちの、たとえば、最大値に基づいて制御される。従って、平均階調値が高い画像を表示する表示部上に、更に輝点が表示されるような場合であっても、その輝点を表示するため電気光学素子に過度な駆動電力が供給されることはない。この結果、電気光学素子が破損するのを防止することができる。
この電気光学装置において、前記各表示部の前記画像データの平均値は、前記電気光学パネルの1フレーム当たりの平均値であってもよい。
これによれば、各電気光学素子に供給される駆動電力の供給量は、電気光学パネルの1フレーム当たりの各表示部の画像データの平均値に基づいて制御される。従って、たとえば、1走査期間当たりの各表示部の画像データの平均値に基づいて制御する場合と比べて特性値算出部の演算処理速度を下げることができるので同特性値算出部の負担を低減させることができる。
この電気光学装置において、前記各表示部の前記画像データの平均値は、1走査期間当たりの平均値であってもよい。
これによれば、各電気光学素子に供給される駆動電力の供給量は、電気光学パネルの1フレーム当たりの各表示部の画像データの平均値に基づいて制御される。従って、たとえば、1フレーム当たりの各表示部の画像データの平均値に基づいて制御する場合と比べて、ピーク輝度をより精度良く制御することができる。
この電気光学装置において、前記制御部は、前記各表示部に供給される前記画像データの最大値あるいは最小値に基づいて前記各表示部の前記電気光学素子に供給する駆動電力量を制御するようにしてもよい。
これによれば、各電気光学素子の発光輝度は、各表示部に供給される各画像データの最大値あるいは最小値に基づいて制御される。
この電気光学装置において、前記制御部は、前記各表示部に供給される前記画像データの度数分布に基づいて前記各表示部の前記電気光学素子に供給する駆動電力量を制御するようにしてもよい。
これによれば、各電気光学素子の発光輝度は、各表示部に供給される各画像データの度数分布に基づいて制御される。
この電気光学装置において、前記駆動電力量の制御は、前記電気光学素子の発光デューティ値を制御することにより行うようにしてもよい。
これによれば、たとえば、電気光学素子に駆動電力量としての駆動電流を供給するためのスイッチングトランジスタを設け、そのスイッチングトランジスタのオン・オフ制御することで電気光学素子の発光デューティ値を制御する。このようにすることで、駆動電力量の制御が容易となる。
この電気光学装置において、前記電気光学素子の発光デューティ値は、前記各表示部の前記画像データの平均値のうちの最大値が大きくなるように変化すると、その変化に対応して小さくなるように制御することにより行うようにしてもよい。
これによれば、特性値算出部は、たとえば、各表示部に表示される画像を表示するための画像データに基づいて各表示部の輝度特性値として平均階調値をそれぞれ算出し、比較部は、各平均階調値を比較してその中で例えば最も高い平均階調値を抽出する。そして、制御部は、その最も高い平均階調値に基づいて全ての電気光学素子に供給される駆動電力の供給量を制御する。このようにすることで、所定の1つの表示部が他の表示部に比べてその平均階調値が高い画像を表示するときであっても、各表示部の平均階調値のうち、最も平均諧調値が高い表示部の平均階調値に基づいて発光輝度が制御されるため、他の表示部とともに平均階調値が高い画像を表示する表示部の電気光学素子の発光輝度は小さくなる。
この電気光学装置において、前記駆動電力量の制御は、前記各表示部に供給される電源電圧を制御することにより行うようにしてもよい。
これによれば、各表示部に供給される電源電圧を制御することにより、各電気光学素子の発光輝度を制御することが可能となる。
この電気光学装置において、前記画像データの平均値のうちの最大値を有する前記表示部にピーク輝度を合せるようにしてもよい。
これによれば、平均階調値が高い画像を表示する表示部上に、更に輝点が表示されるような場合であっても、その輝点を表示するため電気光学素子にさらに大きな駆動電力が供給されても電気光学素子が破損することはない。
この電気光学装置において、前記電気光学パネルは、複数の表示部を貼り合せてなる構造を有していてもよい。
これによれば、複数の表示部を互いに貼り合わせて構成された表示パネルを備えた電気光学装置において、その各表示部で過度な駆動電力が供給することを無くし、各電気光学素子のピーク輝度を制御させることができる。
この電気光学装置において、前記電気光学素子はエレクトロルミネッセンス素子であってもよい。
これによれば、電気光学素子としてエレクトロルミネッセンス素子を備えた複数の表示部を互いに貼り合わせて構成された表示パネルを備えた電気光学装置において、その各表示部で過度な駆動電力が供給することを無くし、各エレクトロルミネッセンス素子のピーク輝度を制御させることができる。
この電気光学装置において、前記エレクトロルミネッセンス素子は、発光層が有機材料で構成されていてもよい。
これによれば、電気光学素子として有機エレクトロルミネッセンス素子を備えた複数の表示部を互いに貼り合わせて構成された表示パネルを備えた電気光学装置において、その各表示部で過度な駆動電力が供給することを無くし、各有機エレクトロルミネッセンス素子のピーク輝度を制御させることができる。
本発明の電気光学装置の駆動方法は、電気光学素子をマトリクス状に配置した表示部を複数枚貼り合わせてなる構造を有した電気光学パネルを備えた電気光学装置の駆動方法において、前記各表示部の輝度特性値をそれぞれ算出するステップと、前記表示部毎の前記各輝度特性値を比較するステップと、前記各輝度特性値の比較結果に基づいて前記各表示部の前記電気光学素子の駆動電力の供給量を制御するステップと、を備えている。
これによれば、特性値算出部は、たとえば、各表示部に表示される画像を表示するための画像データに基づいて各表示部の輝度特性値として平均階調値をそれぞれ算出し、比較部は、各平均階調値を比較してその中で最も高い平均階調値を抽出する。そして、制御部は、その最も高い平均階調値に基づいて全ての電気光学素子に供給される駆動電力の供給量を制御する。このとき、制御部は、抽出された平均階調値が高い場合、全ての電気光学素子の発光輝度を小さくするように駆動電力の供給量を制御するように設定されるようにする。このようにすることで、所定の1つの表示部が他の表示部に比べてその平均階調値が高い画像を表示するときであっても、各表示部の平均階調値のうち、最も平均諧調値が高い表示部の平均階調値に基づいて発光輝度が制御されるため、他の表示部とともに平均階調値が高い画像を表示する表示部の電気光学素子の発光輝度は小さくなる。従って、平均階調値が高い画像を表示する表示部上に、更に輝点が表示されるような場合であっても、その輝点を表示するため電気光学素子にさらに大きな駆動電力が供給されても同電気光学素子が破損することはない。
本発明の電子機器は、上記電気光学装置を実装している。
これによれば、複数の表示部を貼り合わせて1枚の大型の電気光学パネルを実現してなる、例えば大型テレビといった電子機器において、各表示部に過度な駆動電力が供給されないので、そのピーク輝度制御を行う際に、電気光学素子が破損することがない電子機器を提供することができる。
(第1実施形態)
以下、本発明の電気光学装置を有機ELディスプレイに具体化した一実施形態について説明する。
図1は、本発明の有機ELディスプレイの電気的構成を説明するためのブロック図である。尚、有機ELディスプレイ1は、公知のピーク輝度制御を行うための図示しない制御手段を備えており、一部にピーク輝度がある画像を表示する場合は、同制御手段によりピーク輝度制御を行うことで、コントラストを高めて迫力のあるダイナミックな画像表示を実現可能としている。
図1に示すように、有機ELディスプレイ1は、1枚の大型表示パネル部2を備えている。大型表示パネル部2は、本実施形態においては、4枚のタイリングパネル2A〜2Dが貼り合わされることで構成されている。
各タイリングパネル2A〜2Dのうち、第1タイリングパネル2Aは大型表示パネル部2に表示される画像のうち左上側に表示される画像を表示するための表示パネルであり、左上側に配置されている。第2タイリングパネル2Bは、大型表示パネル部2に表示される画像のうち右上側に表示される画像を表示するための表示パネルであり右上側に配置され、また、第3タイリングパネル2Cは、大型表示パネル部2に表示される画像のうち左下側に表示される画像を表示するための表示パネルであり左下側に配置されている。同様に、第4タイリングパネル2Dは、大型表示パネル部2に表示される画像のうち右下側に表示される画像を表示するための表示パネルであり、右下側に配置されている。
各タイリングパネル2A〜2Dの表示領域R1〜R4には、有機エレクトロルミネッセンス素子(以下、「有機EL素子」という)3がマトリクス状に配置されている(図2参照)。また、各タイリングパネル2A〜2Dには、それぞれ対応する走査線駆動回路4A〜4D、デジタル・アナログ変換部5A〜5D、電源部6A〜6D及び発光期間制御回路7A〜7Dが接続されている。走査線駆動回路4A〜4D、デジタル・アナログ変換部5A〜5D及び発光期間制御回路7A〜7Dは、それぞれ図示しない外部回路から出力される垂直同期信号VSYNC及び水平同期信号HSYNCに基づいて同期制御されるようになっている。
たとえば、第1タイリングパネル2Aは、図2に示すように、その表示領域R1上に行
方向に沿ってn本(nは整数)の走査線LY1,LY2,…,LYnが延設される一方、各
走査線LY1〜LYnに対して交差するように列方向に沿ってm本(mは整数)のデータ線LX1〜LXmが延設されている。走査線LY1〜LYnは第1走査線駆動回路4Aに接続され、データ線LX1〜LXmは第1デジタル・アナログ変換部5Aに接続されている。また、表示領域R1上には、走査線LY1〜LYnに平行にn本の電源供給線LZが延設され
、第1電源部6Aにて生成された電源電圧Vaが供給されるようになっている。電源電圧
Vaは、所定の値を有した定電圧である。さらに、表示領域R1上には、走査線LY1〜L
Ynに平行にn本の信号供給線Ls1,Ls2,…,Lsnが延設されている。信号供給線Ls1
〜Lsnは第1発光期間制御回路7Aに接続され、同第1発光期間制御回路7Aにて生成された発光期間制御信号Sp1a〜Spnaが供給されるようになっている。
また、各走査線LY1〜LYnと各データ線LX1〜LXmとが互いに直交する交差部に前
記有機EL素子3を含む画素回路8が形成されている。
有機EL素子3は、発光層が有機材料で構成されたエレクトロルミネッセンス素子であって、赤色の光を出射する赤用有機EL素子、緑色の光を出射する緑用有機EL素子、青色の光を出射する青用有機EL素子である。そして、各色用有機EL素子は、たとえば行方向に沿って赤用有機EL素子→緑用有機EL素子→青用有機EL素子→赤用有機EL素子→…の順に繰り返して配置されている。有機EL素子3は電流駆動型素子であって、その陽極/陰極間に流れる駆動電流Idの電流値に応じた輝度で発光する。
画素回路8は、スイッチング素子や駆動トランジスタ等といった各種電子回路素子で構成された公知の画素回路であって電源電圧Vaにより駆動する。また、画素回路8は、対
応するデータ線を介してアナログ信号であるデータ信号SDaを入力し、その入力された
データ信号SDaに応じた電流値を有する駆動電流Idを出力する。
詳しくは、画素回路8は、赤用有機EL素子を含む赤用画素回路、緑用有機EL素子を含む緑用画素回路及び青用有機EL素子を含む青用画素回路であって、本実施形態では、各タイリングパネル2A〜2D上の各走査線に沿って赤用画素回路→緑用画素回路→青用画素回路→赤用画素回路→…の順に繰り返して配置されている。以下、各色用の画素回路8の回路構成について説明する。
図3は、第1走査線LY1と第1データ線LX1との交差部に形成された画素回路(赤用画素回路)8の内部構成を示す回路図である。図3に示すように、画素回路8は、有機EL素子3と、駆動トランジスタQd、第1スイッチングトランジスタQsw1、第2スイッチングトランジスタQsw2、制御用トランジスタQc、及び保持コンデンサCoを有している

保持コンデンサCoは、第1データ線LX1を介して供給されたデータ信号(アナログ電流)SD1に応じた電荷を保持し、これによって、有機EL素子(赤用有機EL素子)3
の発光輝度を調節するためのものである。第1及び第2スイッチングトランジスタQsw1
,Qsw2、制御用トランジスタQcは、それぞれnチャネル型TFTであり、駆動トランジスタQdはpチャネル型TFTである。この有機EL素子3は、発光ダイオードと同様の
電流駆動型の発光素子なので、ここではダイオードの記号で描かれている。
第1スイッチングトランジスタQsw1のソースは、第2スイッチングトランジスタQsw2及び制御用トランジスタQcの各ドレインに接続されている。第1スイッチングトランジ
スタQsw1のドレインは、駆動トランジスタQdのゲートに接続されている。保持コンデンサCoは、駆動トランジスタQdのゲート/ソース間に接続されている。また、駆動トランジスタQdのソースは、電源供給線LZにも接続されている。第2スイッチングトランジ
スタQsw2は、そのソースが第1データ線Xm1に接続されている。有機EL素子(赤用有機EL素子)3は、その陽極が制御用トランジスタQcのソースに接続され、陰極が接地
されている。
第1及び第2スイッチングトランジスタQsw1,Qsw2の各ゲートは第1副走査線LY1aに共通に接続され、第1走査線LY1を介して供給される第1走査信号SC1aが入力され
る。また、制御用トランジスタQcのゲートは、信号供給線Ls 1に接続され、発光期間制御信号Sp1aが入力される。
そして、プログラミング期間において、まず、第1走査線LY1を介してHレベルの第
1走査信号SC1aが供給され、第1及び第2スイッチングトランジスタQsw1,Qsw2が共にオン状態になる。また、信号供給線Ls1を介してLレベルの発光期間制御信号Sp1a
が供給され、制御用トランジスタQcがオフ状態になる。第1スイッチングトランジスタ
Qsw1がオン状態になると駆動トランジスタQdがダイオード接続される。このタイミングで、第1データ線LX1を介して前記画素回路8のための第1データ信号SD1が供給される。従って、プログラミング期間では、駆動トランジスタQd→第2スイッチングトラン
ジスタQsw2→第1データ線LX1に沿って画像データD1に応じた第1データ信号SD1が流れる。そして、保持コンデンサCoには、第1データ信号SD1に対応した電荷が保持され、プログラミング期間は終了する。この結果、保持コンデンサCoには、第1データ信
号SD1に応じた電荷が保持される。
プログラミング期間が終了すると、発光期間に入り、第1走査線LY1を介してLレベ
ルの第1走査信号SC1aが供給され、第1及び第2スイッチングトランジスタQsw1,Qsw2が共にオフ状態になる。また、信号供給線Ls1を介してHレベルの発光期間制御信号
Sp1aが供給され、制御用トランジスタQcがオン状態になる。そして、このタイミング
で、第1データ線LX1を介して前記画素回路8のための第1データ信号SD1の供給が停止する。
この状態では、保持コンデンサCoには、データ信号SD1に対応した電荷が保持されているので、駆動トランジスタQdのソース/ドレイン間には、データ信号SD1に応じた
電流値を有した電流が流れ、この電流が制御用トランジスタQcを介して駆動電流Idとして有機EL素子3の陽極/陰極間に流れ込む。この結果、有機EL素子3は、発光期間の間、データ信号SDに応じた輝度で発光する。
また、薄膜トランジスタ9aは、Lレベルの発光期間制御信号Sp1a〜Spnaが供給
されるとオフになり画素回路8と有機EL素子3とを電気的に遮断して有機EL素子3への駆動電流Idの供給を停止する。すると、このLレベルの発光期間制御信号Sp1〜Spnが供給される期間では有機EL素子3は消灯する。
第1走査線駆動回路4Aは、図示しないシフトレジスタ、出力回路等を内蔵している。図2に示すように、第1走査線駆動回路4Aは、前記した外部回路から水平同期信号HSYNC及び垂直同期信号VSYNCを入力する。そして、第1走査線駆動回路4Aは、垂直同期信号VSYNCに基づいて、図4に示すHレベルの走査信号SC1a〜SCnaを第1走査線LY1から第1走査線LY1→第2走査線LY2→…→第n走査線LYn→第1走査線LY1→…の順に出力するようになっている。
第1デジタル・アナログ変換部5Aは、図示しないデジタル・アナログ変換回路、ラインラッチ回路、出力回路等を内蔵している。図2に示すように、第1デジタル・アナログ変換部5Aは、前記した外部回路から水平同期信号HSYNCを入力する。また、第1デジタ
ル・アナログ変換部5Aは、第1タイリングパネル2Aに表示される画像のための画像データである第1画像データD1を入力する。そして、第1デジタル・アナログ変換部5A
は、その内蔵したデジタル・アナログ変換回路によって第1画像データD1を第1データ
信号SDaに変換する。そして、第1走査線駆動回路4AからHレベルの走査信号SC1a
〜SCnaが出力される毎に、水平同期信号HSYNCに基づいて、図4に示すように各データ
線LX1〜LXmに対して対応する第1データ信号SDaを一斉に出力する。
第1発光期間制御回路7Aは、前記発光期間制御信号Sp1a〜Spnaを生成して各信号供給線Ls1〜Lsnに出力する回路であって、図示しないシフトレジスタ、入出力回路等を内蔵している。第1発光期間制御回路7Aは、後記するドライブパルス信号生成部11から出力されるドライブパルス信号Soを入力する。そして、図4に示すように、第1発光
期間制御回路7Aは、入力されたドライブパルス信号Soを第1発光期間制御信号Sp1a
として第1信号供給線Ls1に出力する。以下、同様に、第2発光期間制御信号Sp2aとして第2信号供給線Ls2に…、第n発光期間制御信号Spnaとして第n信号供給線Lsnに出力する。そして、第1発光期間制御回路7Aは、各発光期間制御信号Sp1a〜Spnaを順次第1信号供給線Ls1→第2信号供給線Ls2→…→第n信号供給線Lsnの順にシフトして出力する。従って、各発光期間制御信号Sp1a〜SpnaのHレベルのパルス幅Hpは、ドライブパルス信号SoのHレベルの期間と等しい。
また、第2〜第4タイリングパネル2B〜2Dについても、前記した第1タイリングパネル2Aと同様な構成を成している。図1に示すように、第2タイリングパネル2Bには第2走査線駆動回路4Bからの走査信号SC1b〜SCnb、第2デジタル・アナログ変換部5Bからの第2データ信号SDb、第2電源部6Bにて生成された電源電圧Vb、及び第2発光期間制御回路7Bからの発光期間制御信号Sp1b〜Spnbが供給されるようになっている。また、第3タイリングパネル2Cには第3走査線駆動回路4Cからの走査信号SC1c〜SCnc、第3デジタル・アナログ変換部5Cからの第3データ信号SDc、第3電源
部6Cにて生成された電源電圧Vc、及び第3発光期間制御回路7Cからの発光期間制御
信号Sp1c〜Spncが供給されるようになっている。同様に、第4タイリングパネル2Dには第4走査線駆動回路4Dからの走査信号SC1d〜SCnd、第4デジタル・アナログ変換部5Dからの第4データ信号SDd、第4電源部6Dにて生成された電源電圧Vd、及び第4発光期間制御回路7Dからの発光期間制御信号Sp1d〜Spndが供給されるようになっている。尚、本実施形態では、各第2〜第4電源電圧Vb〜Vdは、それぞれ第1電源電圧Vaと、同じ値の所定の定電圧である。
そして、各第1〜第4走査線駆動回路4A〜4Dは、前記したように、垂直同期信号VSYNC及び水平同期信号HSYNCに基づいて同期制御され、たとえば、第1走査線駆動回路4AがHレベルの走査信号SC1aを出力すると、それに同期して、第2走査線駆動回路4BがHレベルの走査信号SC1bを出力する。また同様に、第3走査線駆動回路4CがHレベルの走査信号SC1cが出力すると、それに同期して、第4走査線駆動回路4DがHレベルの走査信号SC1dを出力する。
本実施形態では、第1及び第2走査線駆動回路4A,4BがHレベルの走査信号SCna,SCnbを出力し終えると、第3及び第4走査線駆動回路4C,4DがHレベルの走査信号SC1c,SC1dを出力する。そして、第3及び第4走査線駆動回路4C,4Dは垂直同期信号VSYNC及び水平同期信号HSYNCに基づいてHレベルの走査信号SC1c〜SCnc,SC1d〜SCndまでを順次出力する。
そして、第1走査線駆動回路4A及び第2走査線駆動回路4Bが駆動して走査信号SCna,SCnbを出力している間は、第1デジタル・アナログ変換部5A及び第2デジタル・アナログ変換部5Bが駆動し対応するデータ信号SDa,SDbを出力する。また、第3走査線駆動回路4C及び第4走査線駆動回路4Dが駆動して走査信号SCnc,SCndを出力している間は、第3デジタル・アナログ変換部5C及び第4デジタル・アナログ変換部5Dが駆動し、対応するデータ信号SDc,SDdを出力するようになっている。
本実施形態では、第1走査線駆動回路4AがHレベルの走査信号SC1a〜SCna(第2走査線駆動回路4BがHレベルの走査信号SC1b〜SCnb)を出力してから第3走査線駆動回路4CがHレベルの走査信号SC1c〜SCnc(第4走査線駆動回路4DがHレベルの走査信号SC1d〜SCnd)を出力するまでの期間を1フレーム期間と定義する。
また、図1に示すように、有機ELディスプレイ1は、信号生成部10とドライブパルス信号生成部11とを備えている。
図4に示すように、信号生成部10は、フレームメモリ12、画像データ分割部13、第1〜第4平均階調値算出部14a,14b,14c,14d及び比較回路15を備えている。フレームメモリ12は、外部画像データ出力回路(図示略)に接続され、同外部画像データ出力回路から出力された1フレーム分の画像データDを記憶する。
画像データ分割部13は、フレームメモリ12に記憶された1フレームの画像データDを、前記第1〜第4タイリングパネル2A〜2Dに区分けして1フレームの画像を表示さ
せるために第1〜第4タイリングパネル2A〜2Dに割り当てる第1〜第4画像データD1〜D4に分割する回路部である。つまり、第1画像データD1は、1フレーム中の第1タ
イリングパネル2Aに表示される画像のための画像データであり、第2画像データD2は
、1フレーム中の第2タイリングパネル2Bに表示される画像のための画像データである。また、第3画像データD3は、1フレーム中の第3タイリングパネル2Cに表示される
画像のための画像データであり、第4画像データD4は、1フレーム中の第4タイリング
パネル2Dに表示される画像のための画像データである。
画像データ分割部13は、第1〜第4画像データD1〜D4をそれぞれ対応する第1〜
第4平均階調値算出部14a,14b,14c,14dに出力する。第1〜第4平均階調値算出部14a,14b,14c,14dは、それぞれ入力された画像データD1〜D4に対する平均階調値A1,A2,A3,A4を算出する。
即ち、第1平均階調値算出部14aは、第1タイリングパネル2A上に形成された全て
の有機EL素子3の階調値に対する平均階調値を算出する。第2平均階調値算出部14b
は、第2タイリングパネル2B上に形成された全ての有機EL素子3の階調値に対する平均階調値を算出する。第3平均階調値算出部14cは、第3タイリングパネル2C上に形
成された全ての有機EL素子3の階調値に対する平均階調値を算出する。第4平均階調値算出部14dは、第4タイリングパネル2D上に形成された全ての有機EL素子3の階調
値に対する平均階調値を算出する。
比較回路15は、各第1〜第4平均階調値A1〜A4同士を比較しその中で最も高い平均階調値である最高平均階調値Aoを抽出する。そして、比較回路15は、最高平均階調値
Aoをドライブパルス信号生成部11へ出力する。
ドライブパルス信号生成部11は、比較回路15で抽出された最高平均階調値Aoに基
づいて各タイリングパネル2A〜2D上の各有機EL素子3に供給される駆動電流Idの供給時間を制御するためのドライブパルス信号Soを生成する。
詳しくは、ドライブパルス信号生成部11は、入力された最高平均階調値Aoに基づい
て有機EL素子3に過度の駆動電流Idが供給されない程度のデューティ値を有した電圧信号に変換するための変換用マップデータを有している。
図6は、変換用マップデータに基づいた、最高平均階調値Aoに対するドライブパルス
信号Soの1フレーム当たりのHレベルの期間(以下、「発光デューティ値」という)R
との関係を示すグラフである。図6に示すように、この変換用マップデータは、最高平均階調値Aoが小さいときは発光デューティ値Rを大きくし、最高平均階調値Aoが大きくなるに従って急峻に発光デューティ値Rを低下させるような特性を有したデータである。これにより、有機EL素子3の発光デューティ値Rは、各タイリングパネル2A〜2Dの第1〜第4画像データD1〜D4の各平均階調値のうちの最高平均階調値Aoが大きくなるように変化すると、その変化に対応して小さくなるように制御される。
そして、ドライブパルス信号生成部11は、入力された最高平均階調値Aoに対応した
発光デューティ値R、即ちパルス幅Hpを有したドライブパルス信号Soを生成し、各第
1〜第4発光期間制御回路7A〜7Dに出力する。すると、第1〜第4発光期間制御回路7A〜7Dは、このドライブパルス信号Soのパルス幅と同じパルス幅Hpを有した各第
1〜第4発光期間制御信号Sp1a〜Spna,Sp1b〜Spnb,Sp1c〜Spnc,Sp1d〜Spndを各画素回路8の薄膜トランジスタ9aに出力する。この結果、全ての有機EL素
子3の各駆動電流Idの供給時間、即ち発光期間は、最高平均階調値Aoに基づいて一斉制御される。
そして、上記のような構成を成した上記有機ELディスプレイ1においてピーク輝度制御を行う場合には、各第1〜第4タイリングパネル2A〜2D中、1フレームにおいて最も高い平均階調値(最高平均階調値Ao)を示すタイリングパネルの平均階調値に基づい
て行われる。従って、所定の1枚のタイリングパネルが他のタイリングパネルに比べてその平均階調値が高い画像を表示するときであっても、各タイリングパネル2A〜2Dの平均階調値のうち、最も平均諧調値が高いタイリングパネルの平均階調値(最高平均階調値Ao)に基づいてピーク輝度制御される。この結果、他のタイリングパネルとともに平均
階調値が高い画像を表示するタイリングパネルの有機EL素子3への駆動電流Idの供給
時間は短く設定される。
一方、従来のように、大型表示パネル部2全体の平均階調値に基づいてピーク輝度制御される場合では、所定の1枚のタイリングパネルが他のタイリングパネルに比べてその平均階調値が高い画像を表示するとき、大型表示パネル部2全体の平均階調値は低いので、発光デューティ値Rを大きくなるように設定される。従って、他のタイリングパネルの有機EL素子3とともに平均階調値が高い画像を表示するタイリングパネルの有機EL素子3においても駆動電流Idの供給時間は長くなる。そして、平均階調値が高い画像を表示
するタイリングパネル上に更に輝点が表示されるような場合では、図示しないピーク輝度制御手段によりその輝点を表示するため有機EL素子3に大きな駆動電流Idが供給されるので、同有機EL素子3が破損してしまう場合ある。
しかし、本発明では、前記したように、所定の1枚のタイリングパネルが他のタイリングパネルに比べてその平均階調値が高い画像を表示するときであっても、最も平均諧調値が高いタイリングパネルの平均階調値(最高平均階調値Ao)に基づいてピーク輝度制御
するようにした。これにより、他のタイリングパネルとともに平均階調値が高い画像を表示するタイリングパネルの有機EL素子3への駆動電流Idの供給時間は短く設定される
。このため、平均階調値が高い画像を表示するタイリングパネル上に、更に輝点が表示されるような場合では、ピーク輝度制御手段によりその輝点を表示するための有機EL素子3に大きな駆動電流Idが供給されてもその供給時間(発光期間)は短いので、同有機E
L素子3が破損してしまうことはない。
前記実施形態によれば、以下のような特徴を得ることができる。
(1) 本実施形態では、1フレーム期間におけるタイリングパネル2A〜2Dの各平均階調値A1〜A4を算出する平均諧調値算出部14a〜14dと、最高平均階調値Aoを抽出
する比較回路15と、最高平均階調値Aoに基づいて発光デューティ値Rを設定するドラ
イブパルス信号生成部11とを備えた。また、ドライブパルス信号生成部11には発光デューティ値Rを、最高平均階調値Aoが大きいときには小さく、最高平均階調値Aoが小さいときには大きくする変換用マップデータを備えた。そして、各タイリングパネル2A〜2Dの駆動電流Idの供給時間を最高平均階調値Aoに基づいて制御するようにした。
従って、平均階調値が高い画像を表示するタイリングパネル上に、更に輝点が表示されるような場合、その輝点を表示するため有機EL素子3に大きな駆動電流Idが流れても
その発光期間は短いので、同有機EL素子3が破損するのを防止することができる。
(2) 本実施形態では、第1〜第4平均諧調値算出部14a〜14dは、フレームメモリに記憶された1フレーム期間当たりの各第1〜第4画像データD1〜D4に基づいて1フレーム期間当たりの平均階調値を算出するようにした。従って、有機EL素子3の駆動電流Idの供給量は、1フレーム期間当たりの平均階調値に基づいて制御される。この結果
、たとえば、1走査期間当たりの各第1〜第4画像データD1〜D4に基づいて1走査期間当たりの平均階調値を算出する場合と比べて各平均諧調値算出部14a〜14dでの演算処理速度を下げることができるので各平均諧調値算出部14a〜14dの負担を低減させることができる。
尚、特許請求の範囲に記載の輝度特性値は、例えば、本実施形態においては第1〜第4平均階調値A1〜A4に対応している。特許請求の範囲に記載の駆動電力は、例えば、本実施形態においては駆動電流Idに対応している。特許請求の範囲に記載の電気光学装置は、例えば、本実施形態においては有機エレクトロルミネッセンスディスプレイ1に対応している。
また、特許請求の範囲に記載の電気光学パネルは、例えば、本実施形態においては大型表示パネル部2に対応している。特許請求の範囲に記載の表示部は、例えば、本実施形態においては第1〜第4タイリングパネル2A〜2Dに対応している。特許請求の範囲に記載の電気光学素子は、例えば、本実施形態においては有機EL素子3に対応している。特許請求の範囲に記載の制御部は、例えば、本実施形態においてはドライブパルス信号生成部11に対応している。特許請求の範囲に記載の特性値算出部は、例えば、本実施形態においては第1〜第4平均諧調値算出部14a〜14dに対応している。
さらに、特許請求の範囲に記載の比較部は、例えば、本実施形態においては比較回路15に対応している。
(第2実施形態)
次に、第1実施形態で説明した電気光学装置としての有機ELディスプレイ1の電子機器の適用について図6に従って説明する。有機ELディスプレイ1は、モバイル型のパーソナルコンピュータ、携帯電話、デジタルカメラ等種々の電子機器に適用できる。
図7は、大型テレビ20の斜視図である。この大型テレビ20は、有機ELディスプレイ1を搭載した大型テレビ用の表示ユニット21と、スピーカー22と、複数の操作ボタン23とを備えている。この場合でも、有機ELディスプレイ1を用いた表示ユニット21は、その各有機EL素子3(図2参照)には過度な駆動電流Idが供給されないので、そのピーク輝度制御を行う際に、有機EL素子3が破損することがない大型テレビを提供できる。
尚、発明の実施形態は、上記実施形態に限定されるものではなく、以下のように実施してもよい。
○上記第1実施形態では、各タイリングパネル2A〜2Dに表示される画像の各画像データD1〜D4からそれぞれ輝度特性値として平均階調値A1〜A4を算出し、その平均階調値A1〜A4の中から最高平均階調値Aoを抽出し、その最高平均階調値Aoに基づいて有機EL素子3の発光デューティ値Rを決定するようにした。これを、たとえば、各タイリングパネル2A〜2Dに表示される画像の各画像データD1〜D4からそれぞれ輝度特性値として最高階調値を算出し、その各最高階調値の中で最も高い最高平均階調値を抽出し、その抽出された最高平均階調値に基づいて有機EL素子3の発光デューティ値Rを決定するようにしてもよい。このようにしても、上記実施形態と同様な効果を得ることができる。また、輝度特性値として各タイリングパネル2A〜2Dに表示される画像の各画像データD1〜D4の最小階調値、または階調ヒストグラムを用いてもよい。
○上記第1実施形態では、画像データDを第1〜第4画像データD1〜D4に分割し、それぞれ対応する第1〜第4デジタル・アナログ変換部5A〜5Dへ出力するようにした。そして、第1〜第4デジタル・アナログ変換部5A〜5Dは、第1〜第4画像データD1〜D4をそれぞれデータ信号SDa〜SDdに変換し、対応するタイリングパネル2A〜2Dへ出力するようにした。また、画素回路8内に薄膜トランジスタ9aを設け、各第1
〜第4画像データD1〜D4に基づいて算出された最高平均階調値Aoにより決定された
発光デューティ値Rに従って同薄膜トランジスタ9aのオン・オフ状態を制御して有機E
L素子3の発光期間をデューティ制御するようにした。これを、薄膜トランジスタ9aを
設けず、分割された各第1〜第4画像データD1〜D4に最高平均階調値Aoに基づいた
値だけ重み付けをし、その重み付けされた第1〜第4画像データD1〜D4をそれぞれ対応する第1〜第4デジタル・アナログ変換部5A〜5Dへ出力するようにしてもよい。このようにすることで、薄膜トランジスタ9aを設けることなく上記実施形態と同様な効果
を得ることができる。
○上記第1実施形態では、各画素回路8には、一定の電圧値を有した直流電圧である電源電圧Va〜Vdが供給されるようにした。また、各画素回路8には、薄膜トランジスタ9aを設け、対応する第1〜第4画像データD1〜D4に基づいた大きさの駆動電流Idを
同薄膜トランジスタ9aを介して各有機EL素子3に供給するようにした。そして、各第
1〜第4画像データD1〜D4に基づいて算出された最高平均階調値Aoにより決定され
た発光デューティ値Rに従って薄膜トランジスタ9aのオン・オフ状態を制御することで
有機EL素子3の発光期間をデューティ制御するようにした。これを、薄膜トランジスタ9aを設けず、各第1〜第4画像データD1〜D4に基づいて算出された最高平均階調値
Aoにより決定された発光デューティ値Rに応じて電源電圧Va〜Vdの大きさが可変制御
されるようにする。このようにすることで、薄膜トランジスタ9aを設けることなく上記
実施形態と同様な効果を得ることができる。
○上記第1実施形態では、各タイリングパネル2A〜2Dに表示される画像データD1
〜D4中で最も高い平均階調値を最高平均階調値Aoとし、その最高平均階調値Aoに基づ
いて各有機EL素子3の発光デューティ値Rを算出するようにした。これを、1フレーム当たりではなく、1走査線当たりの各タイリングパネル2A〜2Dに表示される画像データD1〜D4中で最も高い平均階調値を最高平均階調値Aoとし、その最高平均階調値Aoに基づいて各有機EL素子3の発光デューティ値Rを算出するようにしてもよい。このようにしても、上記実施形態と同様な効果を得ることができる。
○上記第1実施形態では、ドライブパルス信号生成部11の変換用マップデータは、図5に示すような最高平均階調値Aoが大きくなるに従って急峻に発光デューティ値Rを低
下させる特性を有したマップデータであった。これに限定されるものではなく、要は、最高平均階調値Aoが大きくなるに従って発光デューティ値Rを単調に低下させる特性を有
したマップデータであればよい。
○上記第1実施形態では、特性値算出部としての平均輝度算出部14a〜14dが第1〜第4画像データD1〜D4の各平均階調値A1〜A4を算出し、その平均階調値A1〜A4から最高平均階調値Aoを抽出するようにした。そして、最高平均階調値Aoに基づいて発光デューティ値Rを決定してピーク輝度制御を行うようにした。これを、特性値算出部として各タイリングパネル2A〜2Dに流れた駆動電流Idの各総和値(消費電流)を検出する検出部を備える。そして、各タイリングパネル2A〜2Dの駆動電流Idの各総和値(消費電流)を比較し、その比較した結果、駆動電流Idの総和値(消費電流)が最も大きなタイリングパネル2A〜2Dの駆動電流Idの総和値(消費電流)に従ってピーク輝度制御を行うようにしてもよい。
○上記各実施形態では、電気光学素子として有機EL素子3に適応したが、これに限定されるものではなく、たとえば、発光ダイオードであっても上記実施形態と同様な効果が得られる。
○上記実施形態では、有機EL素子3を備えた有機ELディスプレイに具体化して好適な効果を得たが、有機ELディスプレイ以外の例えばデジタルマイクロミラーデバイス(DMD)を用いたディスプレイ、電子放出素子を用いたディスプレイ(FED)やSED(Surface−Conduction Electron−Em itter Display)に具体化してもよい。また。電子写真
装置の光ヘッド(光プリンタのヘッドやデジタルラボのヘッド)に使用してもよい。
本実施形態の有機ELディスプレイの電気的構成を説明するための図である。 第1タイリングパネルの構成を説明するための図である。 画素回路の内部構成を示す回路図である。 信号生成部の構成を説明するための図である。 有機ELディスプレイの動作を説明するためのタイミングチャートである。 変換用マップデータによる最高平均階調値と発光デューティ値との関係を示すグラフである。 第2実施形態に係る電子機器としての大型テレビの斜視図である。
符号の説明
A1〜A4…輝度特性値としての第1〜第4平均階調値、Id…駆動電力としての駆動電流、1…電気光学装置としての有機エレクトロルミネッセンスディスプレイ、2…電気光学パネルとしての大型表示パネル部、2A〜2D…表示部としての第1〜第4タイリングパネル、3…電気光学素子としての有機EL素子、11…制御部としてのドライブパルス信号生成部、14a〜14d…特性値算出部としての第1〜第4平均諧調値算出部、15…比較部としての比較回路。

Claims (16)

  1. 電気光学素子をマトリクス状に配置した複数の表示部からなる電気光学パネルを備えた電気光学装置において、
    前記各表示部の輝度特性を検出する検出部と、
    検出された前記各輝度特性から前記各表示部の輝度特性値をそれぞれ算出する特性値算出部と、
    前記各輝度特性値を比較する比較部と、
    前記比較部での前記各輝度特性値の比較結果に基づいて前記各表示部の前記電気光学素子に供給する駆動電力量を制御する制御部と
    を備えたことを特徴とする電気光学装置。
  2. 請求項1に記載の電気光学装置において、
    前記輝度特性値は、前記各表示部に供給される画像データに基づく値であることを特徴とする電気光学装置。
  3. 請求項1に記載の電気光学装置において、
    前記輝度特性値は、前記各表示部で消費される消費電流に基づく値であることを特徴とする電気光学装置。
  4. 請求項2に記載の電気光学装置において、
    前記制御部は、各表示部に供給される前記画像データの平均値に基づいて前記各表示部の前記電気光学素子に供給する駆動電力量を制御するようにしたことを特徴とする電気光学装置。
  5. 請求項4に記載の電気光学装置において、
    前記各表示部に供給される前記画像データの平均値は、前記電気光学パネルの1フレーム当たりの平均値であることを特徴とする電気光学装置。
  6. 請求項4に記載の電気光学装置において、
    前記各表示部に供給される前記画像データの平均値は、1走査期間当たりの平均値であることを特徴とする電気光学装置。
  7. 請求項2に記載の電気光学装置において、
    前記制御部は、前記各表示部に供給される前記画像データの最大値あるいは最小値に基づいて前記各表示部の前記電気光学素子に供給する駆動電力量を制御するようにしたことを特徴とする電気光学装置。
  8. 請求項2に記載の電気光学装置において、
    前記制御部は、前記各表示部に供給される前記画像データの度数分布に基づいて前記各表示部の前記電気光学素子に供給する駆動電力量を制御するようにしたことを特徴とする電気光学装置。
  9. 請求項1乃至8のいずれか一つに記載の電気光学装置において、
    前記駆動電力量の制御は、前記電気光学素子の発光デューティ値を制御することにより行うようにしたことを特徴とする電気光学装置。
  10. 請求項9に記載の電気光学装置において、
    前記電気光学素子の発光デューティ値は、前記各表示部の前記画像データの平均値のうちの最大値が大きくなるように変化すると、その変化に対応して小さくなるように制御す
    ることにより行うようにしたことを特徴とする電気光学装置。
  11. 請求項1乃至8のいずれか一つに記載の電気光学装置において、
    前記駆動電力量の制御は、前記各表示部に供給される電源電圧を制御することにより行うようにしたことを特徴とする電気光学装置。
  12. 請求項1乃至8のいずれか一つに記載の電気光学装置において、
    前記画像データの平均値のうちの最大値を有する前記表示部にピーク輝度を合せるようにしたことを特徴とする電気光学装置。
  13. 請求項1乃至12のいずれか一つに記載の電気光学装置において、
    前記電気光学パネルは、複数の表示部を貼り合せてなる構造を有することを特徴とする電気光学装置。
  14. 請求項1乃至13のいずれか一つに記載の電気光学装置において、
    前記電気光学素子は、有機エレクトロルミネッセンス素子であることを特徴とする電気光学装置。
  15. 電気光学素子をマトリクス状に配置した複数の表示部からなる電気光学パネルを備えた電気光学装置の駆動方法において、
    前記各表示部の輝度特性を検出するステップと、
    検出された前記各輝度特性から前記各表示部の輝度特性値値をそれぞれ算出するステップと、
    前記表示部毎の前記各輝度特性値を比較するステップと、
    前記各輝度特性値の比較結果に基づいて前記各表示部の前記電気光学素子に供給する駆動電力量を制御するステップと、
    を備えたことを特徴とする電気光学装置の駆動方法。
  16. 請求項1乃至14のいずれか一つに記載の電気光学装置を実装してなることを特徴とする電子機器。
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