JP2012058456A - 有機el表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】この発明は、有機EL素子への負荷を低減することができ、有機EL素子の長寿命化を図ることができる有機EL表示装置を提供するものである。
【解決手段】有機EL素子をマトリックス状に複数配置して有機ELモジュールを構成し、前記有機ELモジュールをマトリックス状に複数配置して有機ELディスプレイパネルを構成した有機EL表示装置であって、有機ELモジュールにおける最大階調を検出する最大階調検出回路と、最大階調検出回路により検出された最大階調データが入力され、最大階調データの発光時間幅に基づき、発光時間幅に、最大階調許容発光時間幅/発光時間幅の係数を乗じたデータ変換処理を行うデータ変換回路と、最大階調データが入力され、最大階調データのピーク電流値に基づき、ピーク電流値を輝度値がデータ変換処理前の輝度とほぼ同一になるように電流値変換処理を行う電流値変換回路とを設けたものである。
【選択図】図2

Description

この発明は、例えば、複数の画素から構成される有機EL(Electro-Luminescence、エレクトロルミネッセンス)素子をマトリックス状に複数配置して有機ELモジュールを構成し、有機ELモジュールをマトリックス状に複数配置して有機ELディスプレイパネルを構成する有機EL表示装置に関し、特に装置の寿命を改善するための有機EL表示装置に関するものである。
従来、有機EL表示装置としては、特許文献1(特許第4225774号公報)に示すように、表示データに対応する任意の階調データから階調を選択し、多階調表示を行う際、前記階調データの上位ビットを電流振幅変調による階調方式で表現するとともに、前記階調データの下位ビットをフレームレートコントロール階調方式で表現し、フレームレートコントロール階調方式を前記電流振幅変調による階調方式に付け加える階調方式のものがある。
また、有機EL表示装置としては、特許文献2(特開2000−56727号公報)に示すように、信号ドライバが複数の値の電流ないし電圧出力制御による階調表示と、複数の出力時間幅の制御による階調表示を同時に行うことで高速動作、高精度を必要としない階調表示を可能とするものがある。
また、有機EL表示装置としては、特許文献3(特開2001−109421号公報)に示すように、低輝度の時は出力振幅値制御で階調を表現し、高輝度時には出力時間幅制御に切り替えて階調を表現することによって、階調を精度よく実現するものがある。
また、有機EL表示装置としては、上述した各特許文献以外にも例えば図10〜図13に示すものがある。図10は従来の有機EL表示装置を示す構成図である。図11は従来の有機EL表示装置の階調制御パターンを示す波形図である。図12は従来の有機EL表示装置の画素配列パターンを示すパターン図である。図13は従来の有機EL表示装置における階調制御パターンを示す波形図である。
従来の有機EL表示装置は、複数の画素8から構成される有機EL素子9をマトリックス状に複数配置して有機EL表示パネル10を構成し、有機EL表示パネル10と、基板11に配設され、有機EL表示パネル10を制御する制御回路12、画像メモリ13、駆動回路14とにより有機ELモジュール15が構成される。この有機ELモジュール15をマトリックス状に複数配置して有機ELディスプレイパネル7が構成される。
有機ELディスプレイパネル7の各有機ELモジュール15はバッファメモリ16を介してBUS17を通して接続されている。
各有機ELモジュール15にはモジュールのサイズに対応して分割された画像が表示され、画面全体で一つの画像が表示される。有機ELモジュール15は、必要に応じて複数の有機EL素子9をマトリックス状に複数配置して有機EL表示パネル10を構成し、電源を含む場合もある。
従来の有機EL表示装置は、各有機EL素子9あるいは各有機ELモジュール15間の継ぎ目(目地)がタイル状に目立たないように(目地レス)、各有機EL素子9あるいは各有機ELモジュール15は近接して配置される。有機EL素子9は、初期の頃は、CRTや放電管の原理を応用した有機EL素子9が使用されたが、最近は、LED(Light Emitting Diode)用途、屋外用超高輝度用途、軽量・薄型のビル壁面用途などの多様な用途に対応できる公衆用表示装置として発展してきた。LCD(Liquid Crystal Display、液晶ディスプレイ)、PDP(Plasma Display Panel、プラズマディスプレイ)、有機ELなどの各種表示デバイスにおいても、輝度や寿命など、大型表示装置用途としての性能と目地レス配列に適した構造を実現できれば、大型表示装置に適用できる。各表示デバイスの制御は、各画素に波高値が一定の駆動パルスを印加し、駆動パルスの累積時間幅を画像の濃淡に比例せしめるPWM(Pulse Width Modulation、パルス幅変調)制御が一般的である。
また、有機EL素子9の輝度を変更する際、電流値を一定にし、点灯時間を変化させることにより、輝度の制御を行って階調を表現している。すなわち、図11に示すように、画像信号は1フィールド20とう言う期間があり、例えば、日本のテレビ信号の規格としい60Hで、1フィールド20とう言う期間は1/60秒となる。一番明るいときには駆動パルス幅が最大期間点灯し、一番暗いときには点灯しない。この駆動パルスの時間幅を制御することにより、明るさの濃淡を表現している。これを階調の制御と言っている。
1フィールド20単位毎がそれぞれ制御範囲となり、表示システムとしての最大階調許容発光時間幅はTAであり、最大階調の発光時間幅はTB1である。そして、ピーク電流値はipである。
一般的には、駆動パルスの発光時間幅は完全なディジタルであり、確実性の高い階調の表現が可能であり、使用されている。これに対し、駆動パルスの高さ方向は電流値でありアナログの要素があり、あまり使用されていない。
ところで、図12に示すように、制御範囲内の複数の画素8の中で、例えば、画素a、画素b、画素cの階調は図13に示すように、高さ方向のピーク電流値ipはそれぞれ一定であるが、パルスの時間幅、すなわち、各階調の発光時間幅は、d1,d2,d3であり、それぞれ相違し、各画素a,b,cに応じた階調が表現される。また、1フィールド20の制御範囲において、最大階調許容発光時間幅はTAであり、制御範囲における最大階調時の発光時間幅はTB1である。そして、ピーク電流値ipは画素a、画素b、画素cおよび他の画素8ともに同じである。
また、図13に示すように、表示のPWM制御において、最大輝度の表示に対応する画素の最大階調許容発光時間幅をTAとする。各有機ELモジュール15は、有機ELモジュール15の制御範囲毎に、範囲内の画素の最大階調を検出する手段を有し、ここで検出された画素の最大階調時の発光時間幅をTB1とする。TAは一定値であるが、TB1は画像によって変化し、両者はTA≧TB1の関係がある。
特許第4225774号公報 特開2000−56727号公報 特開2001−109421号公報
上述した従来の有機EL表示装置は、一般に各画素8に波高値、すなわち、ピーク電流値が一定の駆動パルスを印加し、一定時間である1フィールド20内の各有機EL素子9の各画素8にそれぞれ印加される駆動パルスの累積時間幅が画像の濃淡に比例するように制御される。駆動パルス幅は、画像データに対応して低輝度時は短く、高輝度時は長くなるが、駆動パルスのピーク電流値ipは同じ電流が流れる。すなわち、最大階調のときでも、最小階調のときでも、駆動パルスのピーク電流値ipは同じである。
すなわち、図13に示すように、画素aの階調は、最大階調許容発光時間幅のTAに対して発光時間幅はd1であり、概ね半分ぐらいしか点灯していない状態であり、画素bの階調は、最大階調許容発光時間幅のTAに対して発光時間幅はd2であり、画素aの発光時間幅はd1より少なく、画素bの階調は画素aの階調より少ない点灯期間となっている。さらに、画素cの階調は、最大階調許容発光時間幅のTAに対して発光時間幅はd3であり、画素bの発光時間幅はd2よりさらに少なく、画素cの階調は画素bの階調よりさらに少ない点灯期間となっている。
しかし、表示システムとして、最大階調許容発光時間幅TAまで点灯することができるようになっているが、実際には、各階調の発光時間幅d1,d2,d3および最大階調時の発光時間幅はTB1までしか点灯していない状態となっている。したがって、最大階調許容発光時間幅TAと最大階調時の発光時間幅はTB1との差が無駄な状態となっており、効率性に劣る課題がある。
特に、複数の画素8から構成される有機EL素子9をマトリックス状に複数配置して有機EL表示パネル10を構成し、有機EL表示パネル10と、基板11に配設され、有機EL表示パネル10を制御する制御回路12、画像メモリ13、駆動回路14とにより有機ELモジュール15が構成され、この有機ELモジュール15をマトリックス状に複数配置して有機ELディスプレイパネル7が構成される有機EL表示装置においては、公衆への表示装置として、明るい環境にて高輝度で使用されることが多く、画像の濃淡の制御において、ピーク電流値ipは一定の制御であり、低輝度時の表示でも、ピーク電流値ipが大きくなり、有機EL素子9への負荷が大きくなる。したがって、有機EL素子9の寿命が短くなるという課題がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、画像の濃淡の制御において、階調の発光時間幅の効率化を図るとともにピーク電流値を小さくすることにより、有機EL素子への負荷を低減することができ、有機EL素子の長寿命化を図ることができる有機EL表示装置を提供することを目的とする。
この発明に係わる有機EL表示装置は、複数の画素から構成される有機EL素子をマトリックス状に複数配置して有機ELモジュールを構成し、前記有機ELモジュールをマトリックス状に複数配置して有機ELディスプレイパネルを構成し、最大階調許容発光時間幅内において階調制御される有機EL表示装置であって、前記有機ELモジュールにおける最大階調を検出する最大階調検出回路と、前記最大階調検出回路により検出された最大階調データが入力され、前記最大階調検出回路により検出された前記最大階調データの発光時間幅に基づき、前記発光時間幅に、前記最大階調許容発光時間幅/前記発光時間幅の係数を乗じたデータ変換処理を行うデータ変換回路と、前記最大階調検出回路により検出された前記最大階調データが入力され、前記最大階調検出回路により検出された前記最大階調データの波高値であるピーク電流値に基づき、前記ピーク電流値を輝度値がデータ変換処理前の輝度とほぼ同一になるように電流値変換処理を行う電流値変換回路とを設けたものである。
この発明に係わる有機EL表示装置によれば、装置の長寿命化を図ることができる有機EL表示装置を得ることができる。
この発明の実施の形態1に係わる有機EL表示装置を示す構成図である。 この発明の実施の形態1に係わる有機EL表示装置における1モジュールを示す構成図である。 この発明の実施の形態1に係わる有機EL表示装置におけるデータ信号ドライバと走査信号ドライバとの関係を示す構成図である。 この発明の実施の形態1に係る有機EL表示装置におけるデータ信号ドライバと走査信号ドライバの出力状態を示す波形図である。 この発明の実施の形態1に係る有機EL表示装置における階調制御パターンを示す波形図である。
この発明の実施の形態2に係る有機EL表示装置における有機EL表示パネルを示す構成図である。 この発明の実施の形態2に係る有機EL表示装置を示す構成図である。 この発明の実施の形態3に係る有機EL表示装置を示す構成図である。 この発明の実施の形態4に係る有機EL表示装置を示す構成図である。
従来の有機EL表示装置を示す構成図である。 従来の有機EL表示装置の階調制御パターンを示す波形図である。 従来の有機EL表示装置の画素配列パターンを示すパターン図である。 従来の有機EL表示装置における階調制御パターンを示す波形図である。
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1を図1〜図5に基づいて説明するが、これら各図において、同一、または相当部材、部位については同一符号を付して説明する。図1はこの発明の実施の形態1に係わる有機EL表示装置を示す構成図である。図2はこの発明の実施の形態1に係わる有機EL表示装置における1モジュールを示す構成図である。図3はこの発明の実施の形態1に係わる有機EL表示装置におけるデータ信号ドライバと走査信号ドライバとの関係を示す構成図である。図4はこの発明の実施の形態1に係る有機EL表示装置におけるデータ信号ドライバと走査信号ドライバの出力状態を示す波形図である。図5はこの発明の実施の形態1に係る有機EL表示装置における階調制御パターンを示す波形図である。
これら各図において、1はビデオシステム、2はコンピューターシステム、3は表示コントローラ3であり、ビデオシステム1から入力されるTV信号処理部4およびコンピューターシステム2から入力されるグラフィック処理部5と文字情報処理部6とから構成されている。
107は有機ELディスプレイパネルである。複数の画素8から構成される有機EL素子9をマトリックス状に複数配置して有機EL表示パネル110を構成し、有機EL表示パネル110と、基板111に配設された制御回路112、画像メモリ113、駆動回路114とにより有機ELモジュール115が構成される。この有機ELモジュール115をマトリックス状に複数配置して有機ELディスプレイパネル107が構成される。
有機ELディスプレイパネル107の各有機ELモジュール115はバッファメモリ16を介してBUS17を通して接続されている。
図2はある一つの有機ELモジュール115を示しており、駆動回路114はデータ信号ドライバ118と走査信号ドライバ119とにより構成されており、制御回路112によりそれぞれ駆動される。
図3に示すように、データ信号ドライバ118からはd1,d2,d3,dnの信号が出力され、走査信号ドライバ119からはS1,S2,S3,Snの信号が出力される。データ信号ドライバ118からの信号線と走査信号ドライバ119からの信号線の交点に、データ信号ドライバ118からの信号線と走査信号ドライバ119からの信号線をつなぐように有機EL素子9が接続される。
図4はデータ信号ドライバ118と走査信号ドライバ119の出力状態を示し、走査信号ドライバ119から信号線S1が出力されて点灯された場合には、その信号線S1と交差するデータ信号ドライバ118からの信号線d1,d2,d3,dnとつながる有機EL素子9が駆動されるようになっている。このとき、走査信号ドライバ119の信号線S2,S3,Snは出力されていないので、これら走査信号ドライバ119の信号線S2,S3,Snと交差するデータ信号ドライバ118からの信号線d1,d2,d3,dnとつながる有機EL素子9は駆動されない。
走査信号ドライバ119から信号線S2が出力されて点灯された場合には、その信号線S2と交差するデータ信号ドライバ118からの信号線d1,d2,d3,dnとつながる有機EL素子9が駆動されるようになっている。このとき、走査信号ドライバ119の信号線S1,S3,Snは出力されていないので、これら走査信号ドライバ119の信号線S1,S3,Snと交差するデータ信号ドライバ118からの信号線d1,d2,d3,dnとつながる有機EL素子9は駆動されない。
走査信号ドライバ119から信号線S3が出力されて点灯された場合には、その信号線S3と交差するデータ信号ドライバ118からの信号線d1,d2,d3,dnとつながる有機EL素子9が駆動されるようになっている。このとき、走査信号ドライバ119の信号線S1,S2,Snは出力されていないので、これら走査信号ドライバ119の信号線S1,S2,Snと交差するデータ信号ドライバ118からの信号線d1,d2,d3,dnとつながる有機EL素子9は駆動されない。
走査信号ドライバ119から信号線Snが出力されて点灯された場合には、その信号線Snと交差するデータ信号ドライバ118からの信号線d1,d2,d3,dnとつながる有機EL素子9が駆動されるようになっている。このとき、走査信号ドライバ119の信号線S1,S2,S3は出力されていないので、これら走査信号ドライバ119の信号線S1,S2,S3と交差するデータ信号ドライバ118からの信号線d1,d2,d3,dnとつながる有機EL素子9は駆動されない。
以上のように、走査信号ドライバ119から出力は、信号線S1,S2,S3,Snの順に出力され、さらに、信号線S1,S2,S3,Snの順に高速に繰り返されるので、人間の目には連続して表示されているように見える。
ところで、各画素の輝度は、ほぼ駆動パルスのピーク電流値と時間幅の積に比例する。特に有機ELのように発光部の電流密度が寿命に影響する表示デバイスでは、ピーク電流値を抑えて電流密度を軽減し、発光時間幅を長くして同等の輝度を得る方法が有効である。
この実施の形態1においては、制御範囲として有機EL表示パネル110を対象とした場合を示しており、図2に示すように、有機ELモジュール115に最大階調検出回路121を搭載し、有機EL表示パネル110内における最大階調を最大階調検出回路121により検出する。最大階調検出回路121により検出された最大階調のデータはデータ変換回路122に送信される。データ変換回路122においては、最大階調検出回路121により検出された最大階調の発光時間幅TB1に基づき、発光時間幅TB1にTA/TB1の係数を乗じたデータ変換処理が行われる。また、最大階調検出回路121により検出された最大階調のデータは電流値変換回路123に送信される。電流値変換回路123においては、最大階調検出回路121により検出された最大階調の波高値であるピーク電流値ipに基づき、輝度値がデータ変換処理前の輝度とほぼ同一になるようにピーク電流値ipに電流値を低減するための変換処理を行う。この電流値変換回路123は、変換処理の一例として、電流と輝度の関係が正比例関係の場合は、TB1/TAの係数を乗じた電流値変換処理が行われる。
データ変換回路122においてデータ変換処理されたデータおよび電流値変換回路123において電流値変換処理されたデータがそれぞれデータ信号ドライバ118に出力されるようになっており、それら変換処理されたデータに基づき、階調制御が行われる。
すなわち、最大階調の発光時間幅TB1のものは、発光時間幅TB1にTA/TB1の係数を乗じて最大階調許容発光時間幅TAまで点灯させるものである。しかし、輝度を変えることができないので、発光時間幅を単純に長く延ばすだけでは明るくなり過ぎて輝度が変わるので、輝度が変わらないように、発光時間幅を長く延ばした分だけ波高値であるピーク電流を下げて同じ明るさにして同じ輝度となるようにしている。このように、最大階調のピーク電流値ipにTB1/TAの係数を乗じることにより、輝度を変えることなく、ピーク電流値を下げるようにしている。
図5に示すように、最大階調の発光時間幅TB1にTA/TB1の係数を乗じると、発光時間幅はTB11となり、TB11=TAの関係となるので、最大階調許容発光時間幅TAまで点灯させることができる。したがって、最大階調許容発光時間幅TAと最大階調時の発光時間幅はTB11との差が無くなり、上述した従来装置のような無駄な状態が全くなくなり、効率性が著しく向上する。また、最大階調のピーク電流値ipにTB1/TAの係数を乗じるので、ピーク電流値ipより小さいピーク電流値iqとなる。ピーク電流値iqがピーク電流値ipより小さくなることにより、有機EL素子9への負荷を低減することができ、有機EL素子9の長寿命化を図ることができる。強いては、有機EL表示装置全体としての長寿命化も図ることができる。
また、最大階調時におけるTA/TB1の係数および最大階調時におけるTB1/TAの係数を画素a、画素b、画素cおよび他の画素8に乗じる。図5に示すように、画素aの発光時間幅はd11でd1より長く延ばすことができるとともに、画素aのピーク電流値はiaでピーク電流値ipより小さくすることができる。画素bの発光時間幅はd12でd2より長く延ばすことができるとともに、画素bのピーク電流値はibでピーク電流値ipより小さくすることができる。画素cの発光時間幅はd13でd3より長く延ばすことができるとともに、画素cのピーク電流値はicでピーク電流値ipより小さくすることができる。
実施の形態2.
この発明の実施の形態2を図6および図7に基づいて説明する。図6はこの発明の実施の形態2に係る有機EL表示装置における有機EL表示パネルを示す構成図である。図7はこの発明の実施の形態2に係る有機EL表示装置を示す構成図である。
上述した実施の形態1においては、有機ELモジュール115に搭載され、複数の画素8から構成される有機EL素子9をマトリックス状に複数配置して有機EL表示パネル10を制御対象とした場合について述べたが、この発明の実施の形態2においては、各有機EL素子9を制御対象としたものである。
最大階調検出回路121、データ変換回路122、電流値変換回路123などを搭載したFPGA(Field Programmable Gate Array)124により各有機EL素子9を統括して制御する構成としている。
1フィールド20毎の映像データにおいて、有機EL素子9の制御範囲毎に、制御範囲内の画素の最大階調を収集する。収集した最大階調の発光時間幅が、その表示システムで表現可能な最大階調許容発光時間幅TAよりも小さかった場合、その有機EL素子9の制御範囲内の全素子の点灯期間を長く延ばす。長く延ばす係数は、上述した実施の形態1と同様に、1つの有機EL素子9の制御範囲内の最大階調の発光時間幅と、表示システムで表現可能な最大階調許容発光時間幅TAから割り出される。
すなわち、1つの有機EL素子9の制御範囲内の最大階調の発光時間幅をTCとした場合、最大階調の発光時間幅をTCに乗じる係数はTA/TCとなり、最大階調の波高値であるピーク電流値ipに乗じる係数はTC/TAとなる。
FPGA(Field Programmable Gate Array)124により、有機EL素子9毎に階調制御を行うようにすることにより、有機ELモジュール115の有機EL表示パネル110を対象とした階調制御に比べて、上述した実施の形態1よりもさらに効率性が向上する有機EL表示装置を得ることができる。
また、各有機EL素子9の最大階調は、それぞれ相違あるいは一部は同一となる最大階調の発光時間幅となる場合においても、きめ細かな階調制御を行うことができる。
実施の形態3.
この実施の形態3を図8に基づいて説明する。図8はこの発明の実施の形態3に係る有機EL表示装置を示す構成図である。
上述した実施の形態1の階調制御対象は有機ELモジュール115の有機EL表示パネル110であり、上述した実施の形態2の階調制御対象は有機EL表示パネル110の各有機EL素子9であったが、この実施の形態3においては、有機ELモジュール115を複数マチリックス状に配置した有機ELディスプレイパネル107を階調制御対象としたものである。
有機ELディスプレイパネル107全体を制御範囲とするものであり、有機ELディスプレイパネル107全体内における最大階調を制御回路125の最大階調検出回路121により検出する。最大階調検出回路121により検出された最大階調のデータはデータ変換回路122に送信される。データ変換回路122においては、最大階調検出回路121により検出された最大階調の発光時間幅に基づき、その発光時間幅がTDとした場合、発光時間幅TDにTA/TDの係数を乗じたデータ変換処理が行われる。また、最大階調検出回路121により検出された最大階調のデータは電流値変換回路123に送信される。電流値変換回路123においては、最大階調検出回路121により検出された最大階調の波高値であるピーク電流値ipに基づき、ピーク電流値ipにTD/TAの係数を乗じた電流値変換処理が行われる。
データ変換回路122においてデータ変換処理されたデータおよび電流値変換回路123において電流値変換処理されたデータがそれぞれデータ信号ドライバ118に出力されるようになっており、それら変換処理されたデータに基づき、階調制御が行われる。
この実施の形態3によれば、有機ELディスプレイパネル107全体を制御範囲とするので、制御構成を簡素化することができる。
実施の形態4.
この実施の形態4を図9に基づいて説明する。図9はこの発明の実施の形態4に係る有機EL表示装置を示す構成図である。
この実施の形態4においては、有機ELディスプレイパネル107の各有機ELモジュール115に対して、明るさを制御できる調光データ信号126を共通に送信することができるようにしたものである。
この実施の形態4によれば、調光データ信号126を各有機ELモジュール115毎に一律に送信するだけで、その調光データ信号126に基づいて、各有機ELモジュール115あるいは各有機EL素子9内の電流値変換回路123において電流値変換されて明るさの濃淡制御が行われる。
各有機ELモジュール115毎に、調光データ信号126が各有機ELモジュール115毎に一律に送信される。調光データ信号126の調光データ値が例えば0.5であれば、有機ELディスプレイパネル107全体の輝度が一律に半分に下がり、調光データ信号126の調光データ値が例えば0.1であれば、有機ELディスプレイパネル107全体の輝度が一律に1/10に下がる。調光データ信号126の調光データ値が例えば1であれば、有機ELディスプレイパネル107全体の輝度が変わらず、調光データ信号126の調光データ値が例えば1.0であれば、有機ELディスプレイパネル107全体の輝度が一律に10%アップした輝度となる。このように、有機ELディスプレイパネル107全体の輝度を一律に制御することができる。
この発明は、階調の発光時間幅の効率化を図るとともにピーク電流値を小さくすることにより、有機EL素子への負荷を低減することができ、有機EL素子の長寿命化を図ることができる有機EL表示装置の実現に好適である。
8 画素
9 有機EL素子
107 有機ELディスプレイパネル
110 有機EL表示パネル
115 有機ELモジュール
121 最大階調検出回路
122 データ変換回路
123 電流値変換回路
126 調光データ信号
TA 最大階調許容発光時間幅
TB1 最大階調の発光時間幅
TB11 最大階調の発光時間幅
ip ピーク電流値
iq ピーク電流値

Claims (5)

  1. 複数の画素から構成される有機EL素子をマトリックス状に複数配置して有機ELモジュールを構成し、前記有機ELモジュールをマトリックス状に複数配置して有機ELディスプレイパネルを構成し、最大階調許容発光時間幅内において階調制御される有機EL表示装置であって、前記有機ELモジュールにおける最大階調を検出する最大階調検出回路と、前記最大階調検出回路により検出された最大階調データが入力され、前記最大階調検出回路により検出された前記最大階調データの発光時間幅に基づき、前記発光時間幅に、前記最大階調許容発光時間幅/前記発光時間幅の係数を乗じたデータ変換処理を行うデータ変換回路と、前記最大階調検出回路により検出された前記最大階調データが入力され、前記最大階調検出回路により検出された前記最大階調データの波高値であるピーク電流値に基づき、前記ピーク電流値を輝度値がデータ変換処理前の輝度とほぼ同一になるように電流値変換処理を行う電流値変換回路とを設けたことを特徴とする有機EL表示装置。
  2. 複数の画素から構成される有機EL素子をマトリックス状に複数配置して有機ELモジュールを構成し、前記有機ELモジュールをマトリックス状に複数配置して有機ELディスプレイパネルを構成し、最大階調許容発光時間幅内において階調制御される有機EL表示装置であって、前記有機EL素子における最大階調を検出する最大階調検出回路と、前記最大階調検出回路により検出された最大階調データが入力され、前記最大階調検出回路により検出された前記最大階調データの発光時間幅に基づき、前記発光時間幅に、前記最大階調許容発光時間幅/前記発光時間幅の係数を乗じたデータ変換処理を行うデータ変換回路と、前記最大階調検出回路により検出された前記最大階調データが入力され、前記最大階調検出回路により検出された前記最大階調データの波高値であるピーク電流値に基づき、前記ピーク電流値を輝度値がデータ変換処理前の輝度とほぼ同一になるように電流値変換処理を行う電流値変換回路とを設けたことを特徴とする有機EL表示装置。
  3. 複数の画素から構成される有機EL素子をマトリックス状に複数配置して有機ELモジュールを構成し、前記有機ELモジュールをマトリックス状に複数配置して有機ELディスプレイパネルを構成し、最大階調許容発光時間幅内において階調制御される有機EL表示装置であって、前記有機ELディスプレイパネルにおける最大階調を検出する最大階調検出回路と、前記最大階調検出回路により検出された最大階調データが入力され、前記最大階調検出回路により検出された前記最大階調データの発光時間幅に基づき、前記発光時間幅に、前記最大階調許容発光時間幅/前記発光時間幅の係数を乗じたデータ変換処理を行うデータ変換回路と、前記最大階調検出回路により検出された前記最大階調データが入力され、前記最大階調検出回路により検出された前記最大階調データの波高値であるピーク電流値に基づき、前記ピーク電流値を輝度値がデータ変換処理前の輝度とほぼ同一になるように電流値変換処理を行う電流値変換回路とを設けたことを特徴とする有機EL表示装置。
  4. 前記電流値変換回路は、前記ピーク電流値に、前記発光時間幅/前記最大階調許容発光時間幅の係数を乗じた電流値変換処理であることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の有機EL表示装置。
  5. 輝度を制御する調光データ信号を前記電流値変換回路に一律に送信して前記有機ELディスプレイパネル全体の輝度を一律に制御するようにしたことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の有機EL表示装置。
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