JP2006125646A - 煙突用断熱カバー - Google Patents
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Abstract
【課題】主として室内に設置されるストーブの排気用煙突の高温の表面に人が直接触れるのを防止するための煙突用断熱カバーを提供する。
【解決手段】ガラスマットのパイプ成形品1と、このパイプ成形品1の内周面に付設されて当該パイプ成形品1の内側を貫通する煙突12に対してこのパイプ成形品1をほぼ同心状に位置決めするスペーサー2とを備え、前記パイプ成形品1は、その軸方向の切断により周方向複数のパイプ分割部材5a,5bに分割されると共に、当該パイプ成形品1の外周面に貼付された可撓性のある外装材3により各パイプ分割部材5a,5bが展開可能に接続され、展開状態の各パイプ分割部材5a,5bを煙突12に巻き付けた円筒状態で固定する固定手段4を備えた構成。
【選択図】図1
【解決手段】ガラスマットのパイプ成形品1と、このパイプ成形品1の内周面に付設されて当該パイプ成形品1の内側を貫通する煙突12に対してこのパイプ成形品1をほぼ同心状に位置決めするスペーサー2とを備え、前記パイプ成形品1は、その軸方向の切断により周方向複数のパイプ分割部材5a,5bに分割されると共に、当該パイプ成形品1の外周面に貼付された可撓性のある外装材3により各パイプ分割部材5a,5bが展開可能に接続され、展開状態の各パイプ分割部材5a,5bを煙突12に巻き付けた円筒状態で固定する固定手段4を備えた構成。
【選択図】図1
Description
本発明は、主として室内に設置されるストーブの排気用煙突の高温の表面に人が直接触れるのを防止するための煙突用断熱カバーに関するものである。
室内に設置されたストーブの排気用煙突でストーブ直近の煙突部分表面は、非常に高温になり、この煙突部分に人が直接触れることによって火傷などの人的事故が発生する恐れがある。このような接触火傷事故を防止するため、煙突に被せる形式のカバーが考えられている。特許文献として開示することはできないが、従来の市販されているこの種のカバーとしては、煙突表面との間に環状空隙を確保できる状態に煙突に被せて使用する金属線材から成る保護カバーが知られている。
而して従来の金属線材から成る保護カバーは、素材が金属製であるため、煙突表面との間に空隙が確保されていても時間が経過すると、煙突表面からの輻射熱で加熱されて煙突表面とさほど変わらない程度の高温になり、面接触するか線接触するかの違いはあっても、人が高温の部材表面に接触することに変わりが無く、接触火傷事故を根本的に解消することはできなかった。また、高温の煙突表面からの輻射熱は保護カバーで遮ることができず、煙突に隣接する壁面や家具などが高温輻射熱によって焦げたり変形するなどの恐れも解消できず、最悪の場合、火災事故を引き起こす恐れがあった。
本発明は上記のような従来の問題点を解消し得る煙突用断熱カバーを提供することを目的とするものであって、その手段を後述する実施形態の参照符号を付して示すと、ガラスマットのパイプ成形品1と、このパイプ成形品1の内周面に付設されて当該パイプ成形品1の内側を貫通する煙突12に対してこのパイプ成形品1をほぼ同心状に位置決めするスペーサー2とを備え、前記パイプ成形品1は、その軸方向の切断により周方向複数のパイプ分割部材5a,5bに分割されると共に、当該パイプ成形品1の外周面に貼付された可撓性のある外装材3により各パイプ分割部材5a,5bが展開可能に接続され、展開状態の各パイプ分割部材5a,5bを煙突12に巻き付けた円筒状態で固定する固定手段4を備えた構成となっている。
上記構成の本発明を実施するについて、具体的には請求項2に記載のように、前記スペーサー2としては、パイプ成形品1の軸方向に連続する帯状体を使用し、これをパイプ成形品1の周方向ほぼ等間隔おきの少なくとも3箇所に付設することができる。また、請求項3に記載のように、前記スペーサー2は、ガラスマットから構成することができる。
前記外装材3には、請求項4に記載のように、展開状態における一端のパイプ分割部材5bから延出する張出部8を設け、この外装材張出部8と、当該外装材張出部8を展開状態における他端のパイプ分割部材5aの外側に重ねて接着する接着テープ9とから前記固定手段4を構成することができる。この場合、請求項5に記載のように、前記展開状態における他端のパイプ分割部材5aの側辺には、前記外装材3が貼付されずにパイプ分割部材5aの外周面が露出する被接着面11を形成しておき、この被接着面11に前記外装材張出部8を重ねて接着できるように構成することができる。
前記外装材3は、請求項6に記載のように、ガラスマット6とその外表面にニードルパンチングで添着された合成樹脂製繊維の不織布7とから構成することができる。また、請求項7に記載のように、前記パイプ成形品1は、無機質系バインダーのみを使用してガラスマットを円筒形に成形して構成することができる。この場合、請求項8に記載のように、前記前記スペーサー2は、ガラスマットから構成すると共に無機系接着剤により前記パイプ成形品1の内周面に接着し、前記外装材3は、ガラスマット6とその外表面にニードルパンチングで添着された合成樹脂製繊維の不織布7とから構成すると共に前記パイプ成形品1の外周面に有機系接着剤で接着することができる。
上記構成の本発明に係る煙突用断熱カバーは、外装材により接続されているパイプ分割部材を煙突の周囲に巻き付けて円筒状にして固定手段で固定することにより、煙突にパイプ成形品を外嵌させた状態とするものであり、このときパイプ成形品(パイプ分割部材)の内側面に付設されているスペーサーが当該パイプ成形品を煙突に対してほぼ同心状に位置決めして、煙突表面とパイプ成形品との間に環状の空隙を確保するものであるから、煙突表面からパイプ成形品への熱伝導を抑制できることと、パイプ成形品が金属に比較して熱伝導率が大幅に低いガラスマットの成形品であることとによって、当該パイプ成形品の表面側を煙突表面に比較して十分に低温に保つことができる。従って、本発明の煙突用断熱カバーは、既設の煙突に簡単容易に取り付けることができるものであって、その取り付けにより、高温の煙突表面に対する接触火傷を防止できると共に、煙突に隣接する壁や家具が当該煙突表面からの輻射熱による焦げや変形を受けるのを、熱遮断効果の大きなガラスマット製のパイプ成形品で未然に防止できるのである。更に、煙突表面にガラスマットなどの断熱保温効果の大きな被覆層が接触状態で巻かれている場合のように、この被覆層が巻かれていないときよりも当該被覆層に覆われている煙突表面が高温になって焼け焦げによる色変化や発錆が生じるような恐れもない。
尚、請求項2に記載の構成によれば、パイプ成形品(パイプ分割部材)の内面に小片のスペーサーを多数取り付ける場合と比較して、スペーサーの取り付け工数が少なくなり、製造コストを下げることができるだけでなく、煙突軸方向に直線的に貫通する空隙をパイプ成形品の内側に確実に形成させることができるので、煙突表面とパイプ成形品との間に生じる空気流による断熱効果を高めることができる。
また、請求項3に記載の構成によれば、スペーサーが煙突表面からパイプ成形品への熱伝導性を高めることが無く、しかもガラスマット製のスペーサーは圧縮可能な弾性を有するから、煙突の表示外径よりスペーサーの内面と面一の仮想円筒面の直径が若干小さくなるように構成しておくことにより、煙突外径に多少のばらつきがあっても、ガラスマット製のスペーサーの圧縮変形を伴わせてパイプ成形品をがたつき無く安定的に取り付けることができると共に、煙突外径が表示外径より大きくとも、当該煙突に巻き付けたパイプ分割部材の突き合わせ端辺間に隙間を生じさせないで済み、この隙間が生じる場合のように当該隙間から放射される熱で外装材などに熱的影響が及ぶこともなくなる。
パイプ分割部材を煙突に巻き付けた円筒状態で固定する固定手段は、パイプ分割部材の突き合わせ端辺間にまたがって貼付される別部品の両面接着テープや、専用の金具など、如何なる構成のものでもよいが、請求項4に記載の構成によれば、接着テープで簡単に固定することができるものでありながら、当該接着テープを外装材の張出部内側に予め装着しておくことができ、別部品の両面接着テープを併用する場合と比較して取り扱い及び作業性が向上する。この場合、請求項5に記載の構成によれば、外装材の一端部外側面に外装材の他端張出部を重ねて接着する場合と比較して、パイプ成形品(パイプ分割部材)の外周面にさえ接着可能な接着テープを使用すれば、外装材の表面素材を自由に選択することができる。
また、請求項6に記載の構成によれば、人が直接触れることになる外装材の表面が合成樹脂製繊維の不織布で形成され、その内側には、ガラスマットの層がパイプ成形品との間に存在するので、パイプ成形品の表面が多少高温になろうとも、人が触れる外装材表面の体感的な温度を低く抑えることができ、火傷の恐れを一層確実に解消できる。しかも、合成樹脂製繊維の不織布は外装材のガラスマットにニードルパンチングで添着されているので、一般的な有機系接着剤を使用して接着する場合のように、当該有機系接着剤が加熱されることによる焦げ臭いガスの発生、溶融の恐れを無くすことができる。
更に、請求項7に記載の構成によれば、ガラスマットを円筒形に成形する際に一般的に併用されるコーンスターチなどの有機系バインダーを使用する場合のように、パイプ成形品が高温に加熱されたときに焦げ臭いガスの発生がなくなり、室内に設置されるストーブの煙突を対象とする煙突用断熱カバーとして好適なものが得られる。この場合、パイプ成形品がベントナイトのような無機質系バインダーのみを使用して成形されるので、固くしまったパイプ成形品を得ることが困難になるが、使用状態においては、外装材により円筒状に締め付けられて固定されるので、実用上は全く問題がない。また、請求項8に記載の構成によれば、実用的な煙突用断熱カバーとして好適なものが容易且つ安価に得ることができる。
以下に本発明の具体的実施例を添付図に基づいて説明すると、図1〜図3において、1はパイプ成形品、2はスペーサー、3は外装材、4は固定手段である。パイプ成形品1は、ガラスマットをコーンスターチなどの有機系バインダーのみを使用して円筒形に成形して成るもので、図示の実施形態では、直径方向2箇所を軸方向に切断して2つの横断面半円形のパイプ分割部材5a,5bに分割されている。スペーサー2は、ガラスマットを帯状に裁断して構成した帯状体から成るもので、パイプ分割部材5a,5bを円筒状に重ねたパイプ成形品1の内周面で周方向等間隔おきの複数箇所、図示の実施形態では120度間隔の3箇所に、パイプ成形品1の軸方向に沿って無機系接着剤で接着している。尚、スペーサー2の長さはパイプ成形品1の長さよりも短く、当該スペーサー2の長さ方向両端は、パイプ成形品1の軸方向両端よりも適当距離だけ内側に入り込んだ位置にある。
外装材3は、ガラスマット6の表面にブラックまたはグレー色のポリエステル不織布7をニードルパンチングによって添着一体化したものであって、パイプ成形品1の外周面に有機系接着剤で接着することにより、図1A及び図2に示すように、パイプ分割部材5a,5bを展開可能に接続一体化している。而して、外装材3の一端部はパイプ分割部材5bから所定長さだけ延出して張出部8が形成され、この張出部8の内側面に両面接着テープ9が貼付され、外装材3の他端部は、パイプ分割部材5aの遊端面10aから周方向に一定距離だけ入った位置にあって、この外装材3が貼付されずにパイプ分割部材5aの外周面が露出する被接着面11がパイプ分割部材5aに形成されている。尚、図示の実施形態では、外装材3の張出部8の周方向の幅(張出幅)は、パイプ分割部材5aの被接着面11の周方向の幅よりも大きく、両パイプ分割部材5a,5bを円筒形に折り重ねた状態で、外装材3の張出部8を、パイプ分割部材5aの被接着面11を超えて外装材3の側辺部上に重ねることができるように構成しているが、外装材3の張出部8がパイプ分割部材5aの被接着面11のほぼ全体をカバーできる程度に、当該張出部8の周方向の幅を狭めても良い。
尚、外径105mmの煙突用の断熱カバーとして実施する場合の具体的なサイズを例示すれば、パイプ成形品1は、ガラスマットをベントナイト10%溶液のバインダーのみで成形されたもので、内径120mmで厚さ10mm(外径140mm)である。スペーサー2は、幅30mm、厚さ10mmで、長さはパイプ成形品1の長さより100mm程度短く、パイプ成形品1の両端から50mm程度入った位置に長さ方向の両端が位置するように貼付される。外装材3は、厚さ6mm程度のものである。上記のサイズなどは一例であって、限定されるものではないが、少なくともスペーサー2は、パイプ成形品1の内径の2分の1と煙突外径の2分の1との差(即ち、煙突に装着したときに煙突とパイプ成形品1との間に形成される環状空隙の寸法、上記サイズ例では7.5mm)より若干厚くして、煙突への取り付け時にスペーサー2が常にある程度圧縮されるように構成するのが望ましい。また、パイプ分割部材5aに形成した被接着面11の周方向の幅は、パイプ分割部材5aの円弧中心に対する周方向の角度で30〜35度程度であり、外装材3の張出部8の張り出し長さは70mm程度である。パイプ成形品1(パイプ分割部材5a,5b)の長さは、例えば500mm程度のものと250mm程度のものを準備することができる。
上記構成の煙突用断熱カバーは、両パイプ分割部材5a,5bをつないでいる外装材3の部分がヒンジ部3aとなっており、当該外装材3のヒンジ部3aの可撓性を利用して両パイプ分割部材5a,5bを円筒状に折り重ねたり、図1A及び図2に示すように展開することができる。従って、図1A及び図2に示すようにほぼ180度展開した状態のパイプ成形品1におけるパイプ分割部材5a,5bで煙突12を横方向から包み込むように、両パイプ分割部材5a,5bを円筒状に折り重ねるのであるが、このとき、両パイプ分割部材5a,5bを煙突12に対して締め付けるようにして各スペーサー2を圧縮させ、図3Aに示すように、両パイプ分割部材5a,5bの遊端面10a,10bを互いに当接させる。この結果、両パイプ分割部材5a,5bは、スペーサー2によって煙突12に対しほぼ同心状の完全円筒形になり、煙突12と両パイプ分割部材5a,5bとの間に環状空隙13が形成される。この状態で、図3Bに示すように、外装材張出部8に予め貼付され且つ表面の保護シートを剥離した状態の両面接着テープ9をパイプ分割部材5aの被接着面11からこれに隣接する外装材3の表面にわたって接着するように、外装材張出部8をパイプ分割部材5aの外周面に巻き付け、両パイプ分割部材5a,5bを円筒形の状態で固定する。このことから明らかなように、本実施形態では、外装材張出部8と両面接着テープ9とで固定手段4が構成されている。
上記作業により、図1Bに示すように煙突12の所要箇所に本発明の断熱カバーを装着することができるのであるが、上記のように各スペーサー2が若干圧縮されて煙突12の表面との間の摩擦が大きくなっているので、図示のように垂直な煙突12に上記断熱カバーを取り付けた場合であっても、当該煙突12に外嵌する円筒形の状態で固定手段4により固定されたパイプ分割部材5a,5b(パイプ成形品1)が重力で煙突12に沿って自然に降下することはない。従って、図1Bに示すように、煙突12が垂直に立ち上がるストーブの天板14からパイプ分割部材5a,5bの下端が適当距離だけ上方に離れる位置に断熱カバーを確実に取り付けることができる。従って、取り付けた断熱カバーが煙突12に沿って重力で降下し、断熱カバーの下端が高温の天板14に当接してパイプ分割部材5a,5b(パイプ成形品1)の内側に形成されている環状空隙13の下端が閉鎖され、当該環状空隙13内に空気流が良好に発生しなくなって煙突12と断熱カバーとの間の断熱作用が低下するようなことがない。また、断熱カバーの下端が高温の天板14で加熱されて、ガラスマット中の集束材や外装材3をパイプ成形品1(パイプ分割部材5a,5b)に接着するのに使用されている有機系接着剤が不当に加熱されることによるガス(臭い)の発生や焦げを防止できる。
尚、図4に示すように、上下方向に配置したパイプ成形品1(パイプ分割部材5a,5b)の下部を外装材3の下辺より下方に延出させると共にその下端から上向きに切欠き15を設けることにより、パイプ成形品1(パイプ分割部材5a,5b)の下部に周方向複数本の脚部16を形成し、ストーブの天板14から垂直に立ち上がる煙突12に断熱カバーを取り付けるとき、前記脚部16の下端を天板14上に載置できるように構成することができる。この構成によれば、脚部16の下端の周方向の長さを十分に短くして天板14に対する当接面を小さくしておくことにより、当該脚部16を天板14上に載置するだけで煙突12の所定高さに断熱カバーを容易確実に取り付けることができるにもかかわらず、パイプ分割部材5a,5b(パイプ成形品1)の内側に形成されている環状空隙13の下端は脚部16間の切欠き15を通じて外部に開放させることができるので、パイプ分割部材5a,5b(パイプ成形品1)の内側に熱をこもらせることもない。また、脚部16の下端のみが高温の天板14に接触するだけであるから、熱的影響を最小限に抑えることもできる。勿論、脚部16は、別部材で構成することも可能である。
また、スペーサー2は、図5に示すように、小片のものを適当に分散させてパイプ分割部材5a,5b(パイプ成形品1)の内側に貼付して構成することもできる。
1 パイプ成形品
2 スペーサー
3 外装材
3a ヒンジ部
4 固定手段
5a,5b パイプ分割部材
6 ガラスマット
7 ポリエステル不織布
8 外装材張出部(固定手段)
9 両面接着テープ(固定手段)
10a,10b パイプ分割部材の遊端面
11 被接着面(固定手段)
12 煙突
13 環状空隙
14 ストーブ天板
15 切欠き
16 脚部
2 スペーサー
3 外装材
3a ヒンジ部
4 固定手段
5a,5b パイプ分割部材
6 ガラスマット
7 ポリエステル不織布
8 外装材張出部(固定手段)
9 両面接着テープ(固定手段)
10a,10b パイプ分割部材の遊端面
11 被接着面(固定手段)
12 煙突
13 環状空隙
14 ストーブ天板
15 切欠き
16 脚部
Claims (8)
- ガラスマットのパイプ成形品と、このパイプ成形品の内周面に付設されて当該パイプ成形品の内側を貫通する煙突に対してこのパイプ成形品をほぼ同心状に位置決めするスペーサーとを備え、前記パイプ成形品は、その軸方向の切断により周方向複数のパイプ分割部材に分割されると共に、当該パイプ成形品の外周面に貼付された可撓性のある外装材により各パイプ分割部材が展開可能に接続され、展開状態の各パイプ分割部材を煙突に巻き付けた円筒状態で固定する固定手段を備えている、煙突用断熱カバー。
- 前記スペーサーが、パイプ成形品の軸方向に連続する帯状体であって、パイプ成形品の周方向ほぼ等間隔おきの少なくとも3箇所に付設されている、請求項1に記載の煙突用断熱カバー。
- 前記スペーサーが、ガラスマットから構成されている、請求項1または2に記載の煙突用断熱カバー。
- 前記外装材は、展開状態における一端のパイプ分割部材から延出する張出部を備え、前記固定手段は、この外装材張出部と、当該外装材張出部を展開状態における他端のパイプ分割部材の外側に重ねて接着する接着テープとから構成されている、請求項1〜3の何れかに記載の煙突用断熱カバー。
- 前記展開状態における他端のパイプ分割部材の側辺には、前記外装材が貼付されずにパイプ分割部材の外周面が露出する被接着面が形成され、この被接着面に前記外装材張出部を重ねて接着できるように構成されている、請求項4に記載の煙突用断熱カバー。
- 前記外装材が、ガラスマットとその外表面にニードルパンチングで添着された合成樹脂製繊維の不織布とから構成されている、請求項1〜5の何れかに記載の煙突用断熱カバー。
- 前記パイプ成形品が、無機質系バインダーのみを使用してガラスマットを円筒形に成形して成るものである、請求項1〜6の何れかに記載の煙突用断熱カバー。
- 前記前記スペーサーが、ガラスマットから構成されると共に無機系接着剤により前記パイプ成形品の内周面に接着され、前記外装材が、ガラスマットとその外表面にニードルパンチングで添着された合成樹脂製繊維の不織布とから構成されると共に前記パイプ成形品の外周面に有機系接着剤で接着されている、請求項7に記載の煙突用断熱カバー。
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JP2004310277A JP2006125646A (ja) | 2004-10-26 | 2004-10-26 | 煙突用断熱カバー |
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- 2004-10-26 JP JP2004310277A patent/JP2006125646A/ja active Pending
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