JP2006125308A - 内燃機関の温度調整装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 排気ガスから回収される熱量を広い範囲でコントロールできる内燃機関の温度調整装置を提供する。
【解決手段】 エンジンの温度調整装置は、内壁22に囲まれた位置に形成され、排気が流れる排気ポート31と、排気ポート31内に設けられたバルブ51と、内壁22に形成され、バルブ51に対して排気ポート31に流れる排気の下流側に位置するフィン35と、バルブ51に接続され、バルブ51の開閉を制御するアクチュエータとを備える。バルブ51を閉じる側に制御すると、バルブ51を開いた状態と比較して、内壁22に沿って流れる排気の流速が小さくなり、内壁22から離れた位置を流れる排気の流速が大きくなる。バルブ51は、閉じられた状態で内壁22に沿って延在するリング形状を有する。
【選択図】 図3

Description

この発明は、一般的には、内燃機関の温度調整装置に関し、より特定的には、排気ポート内にバルブが設けられた内燃機関の温度調整装置に関する。
従来の内燃機関の温度調整装置に関して、たとえば、特開平10−317995号公報には、内燃機関の負荷を過大に上昇させることなく暖機を促進させ、結果、燃費を向上させることを目的とした暖機促進装置が開示されている(特許文献1)。特許文献1に開示された暖機促進装置では、ディーゼルエンジンの排気ポートに、排気絞り弁が設けられている。排気ポートの周りには、排気絞り弁が設けられた位置に対応して、冷却水路が形成されている。排気絞り弁を閉じると、排気ポートに流れる排気ガスに圧力損失が生じ、排気絞り弁を設けた位置で発熱が生じる。その熱の多くは、冷却水路に流れる冷却水によって回収されるため、エンジンの暖機を促進させることができる。
また、特許文献1に開示された別の暖機促進装置では、さらに、排気ポートの内表面が、フィン形状に形成されている。
特開平10−317995号公報
内燃機関で排出される排気ガスの熱は、内燃機関の暖機や、ヒーターを用いた暖房等に使用されている。上述の特許文献1では、排気ポート内に排気絞り弁を設けることで、排気ガスの熱を効率良く冷却水に回収し、これらに使用する熱量を増大させている。
その一方で、排気ガスの熱は、排気ガスを浄化する触媒の暖機にも使用されている。内燃機関の始動時に、触媒による浄化作用を十分に発揮させるためには、触媒を早期に暖機させなければならない。しかし、冷却水に回収される熱量が増えれば、それだけ触媒に供給される熱量が減る。特許文献1に開示された暖機促進装置では、排気絞り弁を開いた状態に制御しても、ある程度の熱量が冷却水に回収されてしまうため、触媒の暖機が遅れるおそれがある。このように、内燃機関で排出される排気ガスの熱エネルギを、その時々の目的に対応して有効に利用するためには、排気ガスから冷却水に回収される熱量を、より広い範囲で増減させる必要がある。
そこでこの発明は、上記の課題を解決することであり、排気ガスから回収される熱量を広い範囲でコントロールできる内燃機関の温度調整装置を提供することである。
この発明に従った内燃機関の温度調整装置は、内壁に囲まれた位置に形成され、排気が流れる排気ポートと、排気ポート内に設けられたバルブと、内壁に形成され、バルブに対して排気ポートに流れる排気の下流側に位置するフィンと、バルブに接続され、バルブの開閉を制御するアクチュエータとを備える。バルブを閉じる側に制御すると、バルブを開いた状態と比較して、内壁に沿って流れる排気の流速が小さくなり、内壁から離れた位置を流れる排気の流速が大きくなる。
なお、バルブを開いた状態とは、バルブが排気の流れに与える影響が最も小さくなる状態を指す。また、バルブを閉じる側に制御するとは、バルブが排気の流れに与える影響が大きくなる方向にバルブを制御することを指す。バルブは、バルブの開閉にかかわらず排気ポート内に位置して設けられている。このため、排気ポートから内燃機関の燃焼室にまで延びて形成され、これらの間を開閉するために設けられた排気バルブと、本発明におけるバルブとは、異なる。
このように構成された内燃機関の温度調整装置によれば、バルブを閉じる側に制御すると、内壁に沿って流れる排気の流速が小さくなるため、排気から内壁を介して内燃機関に回収する熱量を、積極的に小さく抑えることができる。また、バルブを開いた状態では、排気が、バルブから受ける影響を小さくして排気ポート内を流れるため、排気の流速が、内壁に沿った位置で大きくなる。加えて、内壁には、フィンが形成されているため、排気の流速が大きくなった位置で、熱伝達率が大きくなる。このため、排気から内壁を介して内燃機関に回収する熱量を、積極的に増大させることができる。したがって、本発明によれば、バルブの開閉を適当なタイミングで行なうことにより、排気から内燃機関に回収する熱量を、その熱の利用目的に合わせて幅広くコントロールすることができる。
また好ましくは、バルブは、閉じられた状態で内壁に沿って延在するリング形状を有する。このように構成された内燃機関の温度調整装置によれば、閉じた状態とされたバルブによって、排気の流れが、内壁に沿った位置で妨げられ、リング形状の開口位置、つまり、内壁から離れた位置に集中する。このため、バルブを閉じる側に制御した時に、排気の流速分布を、所望の状態に効果的に変化させることができる。
また、排気ポートには、バルブに対して排気ポートに流れる排気の下流側に位置して、触媒が接続されている。好ましくは、アクチュエータは、内燃機関の始動時から所定の期間、バルブを閉じる側に制御する。このように構成された内燃機関の温度調整装置によれば、排気から内燃機関に回収する熱量を小さく抑えることで、触媒に供給する熱量を大きくすることができる。これにより、触媒の暖機を早め、内燃機関の始動直後のエミッション性能を向上させることができる。
また、内燃機関の温度調整装置は、内壁を挟んで排気ポートに隣り合う位置に設けられたウォータジャケットをさらに備える。好ましくは、ウォータジャケットに流れる冷却水から廃熱回収を積極的に行なう時、アクチュエータは、バルブを開いた状態に制御する。このように構成された内燃機関の温度調整装置によれば、冷却水を介して行なう廃熱回収を積極的に行なうため、排気から内燃機関に回収する熱量を大きくすることができる。
また好ましくは、廃熱回収を積極的に行なう時は、内燃機関の暖機途上の間を含む。なお、暖機途上の間とは、冷却水が、一定推移する所定の温度まで上昇するまでの間を指す。このように構成された内燃機関の温度調整装置によれば、内燃機関を暖めて早期に適温にすることで、燃費を向上させることができる。また、冷却水と熱交換を行なうヒーターの暖房性能を、早期に確保することができる。
また好ましくは、廃熱回収を積極的に行なう時は、暖房要求が高い時を含む。このように構成された内燃機関の温度調整装置によれば、冷寒地にある場合等、暖房要求が高い場合に、ヒーターの暖房性能を十分に向上させることができる。
以上説明したように、この発明に従えば、排気ガスから回収される熱量を広い範囲でコントロールできる内燃機関の温度調整装置を提供することができる。
この発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1は、この発明の実施の形態における温度調整装置が搭載されたエンジンの冷却系を示す斜視図である。図1を参照して、車両用のエンジン10は、シリンダヘッド11を備える。シリンダヘッド11には、エンジン10の吸気ポートや排気ポートの周りを通って延びるウォータジャケットが、シリンダブロックとの間に渡って形成されている。そのウォータジャケットは、ホースを介してラジエータ13に接続されている。ウォータジャケットには、ラジエータ13から冷却水が供給され、その冷却水は、エンジン10を冷却する。冷却によって温度が上昇した冷却水は、その一部が図示しないヒーターに導かれ、残る部分がラジエータ13に戻される。
図2は、バルブを開いた状態に制御した時の、図1中のエンジンに搭載された温度調整装置を示す断面図である。図3は、バルブを閉じた状態に制御した時の温度調整装置を示す断面図である。図2および図3を参照して、本実施の形態における温度調整装置は、シリンダヘッド11に形成された排気ポート31と、排気ポート31に隣り合ってシリンダヘッド11に形成され、その内部に冷却水が循環されるウォータジャケット23および24と、排気ポート31内に設けられたバルブ51と、バルブ51を、図2および図3のそれぞれに示す開閉状態へと制御する図示しないアクチュエータとを備える。排気ポート31内には、さらに、フィン35が形成されている。
シリンダヘッド11には、シリンダブロックのシリンダから延びて形成された燃焼室25と、それぞれ異なる方向から燃焼室25に連通する吸気ポート26および排気ポート31とが設けられている。排気ポート31は、シリンダヘッド11の内壁22に囲まれた位置に形成されている。吸気ポート26および排気ポート31には、燃焼室25とそれぞれのポートとの間を開閉する吸気バルブ27および排気バルブ28が設けられている。吸気バルブ27および排気バルブ28は、それぞれが設けられたポートから燃焼室25の内部にまで延びて形成されている。
排気ポート31は、燃焼室25に連なる一方端31mと、シリンダヘッド11に取り付けられた図示しないエキゾーストマニホールドへと連なる他方端31nとを有する。排気ポート31は、まず、一方端31mから排気バルブ28が延びる方向とほぼ同じ方向へと延び、さらに、吸気ポート26から離れる方向に曲りながら他方端31nに向けて延びている。排気ポート31内には、エンジン10の排気行程時に燃焼室25から排出された排気ガスが、一方端31mから他方端31nに向けて流れる。
シリンダヘッド11には、排気ポート31の上下に位置して、相対的に小さい断面形状を有するウォータジャケット24と、相対的に大きい断面形状を有するウォータジャケット23とがそれぞれ形成されている。これらのウォータジャケットには、冷却水が強制循環されており、その冷却水によって、排気ポート31内に流れる排気ガスの熱が回収される。
バルブ51は、ウォータジャケット24とウォータジャケット23とに挟まれた排気ポート31内の位置よりも、排気ガスが流れる方向の上流側、つまり、一方端31mに寄った位置に設けられている。フィン35は、内壁22から突出するように形成されている。フィン35は、バルブ51に対して、排気ガスが流れる方向のすぐ下流に位置して形成されている。フィン35は、ウォータジャケット24とウォータジャケット23とに挟まれた位置で、排気ガスの流れる方向に沿って延びている。排気ポート31内には、内壁22からの距離が相対的に小さい位置に形成され、内壁22に沿って存在する周縁空間36と、内壁22からの距離が相対的に大きい位置に形成され、周縁空間36の内側に存在する中心空間37とが規定されている。
図4は、図2中のIV−IV線上に沿った温度調整装置の断面図である。図5は、図3中のV−V線上に沿った温度調整装置の断面図である。図中に示す断面は、排気ガスの流れる方向に直交する平面で、排気ポート31を切断して得られる断面である。図4および図5を参照して、排気ポート31は、略円形の断面形状を有する。フィン35は、内壁22の周方向に沿って、所定の角度ごとに複数、形成されている。
排気ポート31が有する略円形の断面形状のほぼ中心を通るように、回転軸102が延びている。バルブ51は、回転軸102に沿って延びる弁軸52と、弁軸52に形成された弁体53とから構成されている。弁体53は、リング状に形成されており、内壁22から離れた位置に開口部53aを有する。弁軸52は、軸受け部材54を介してシリンダヘッド11に支持されており、回転軸102を中心に回転自在に設けられている。弁体53は、図3および図5中に示すバルブ51を閉じた状態で、内壁22に沿って延在している。弁体53は、排気ガスの流れる方向に見て、開口部53aとフィン35とがずれて位置するように形成されている。弁体53は、排気ガスの流れる方向に見て、フィン35と重なるように形成されている。
図6は、図4および図5中のバルブを開閉駆動させるためのアクチュエータを示す模式図である。図6を参照して、バルブ51は、吸気ポート26に生じる負圧を作動源とするアクチュエータ40に接続されている。アクチュエータ40は、弾性を有するダイヤフラム45が設けられたハウジング41と、ダイヤフラム45と弁軸52とを連結するロッド46とを備える。ハウジング41内には、ダイヤフラム45を挟んで、大気圧室42と負圧室43とが区画形成されている。
大気圧室42は、ハウジング41外に連通して形成されている。ロッド46は、ダイヤフラム45から大気圧室42側へと延び、弁軸52に向かっている。負圧室43には、そのロッド46が延びる方向に弾性力を有するコイルバネ44が設けられている。負圧室43は、吸気通路を介して吸気ポート26に接続されている。アクチュエータ40は、その吸気通路上に位置して設けられたバキュームタンク48をさらに備える。バキュームタンク48と負圧室43との間、バキュームタンク48と吸気ポート26との間には、それぞれ、スイッチングバルブ47およびチェック弁49が設けられている。
吸気ポート26に発生する負圧は、まずバキュームタンク48に蓄圧される。その状態で、スイッチングバルブ47を開いてバキュームタンク48と負圧室43との間を連通させると、バキュームタンク48内の負圧に基づき、負圧室43からバキュームタンク48へと空気が流れ込む。これにより、ダイヤフラム45は、コイルバネ44の弾性力に抗して変形し、ロッド46を負圧室43側へと移動させる。また、スイッチングバルブ47を閉じた場合には、バキュームタンク48と負圧室43との間が遮断される。これにより、ダイヤフラム45は、コイルバネ44の弾性力によって元の形状に戻り、ロッド46を負圧室43側から引き離す方向へと移動させる。
アクチュエータ40では、このような構成によってロッド46を移動させ、その移動を弁軸52の回転運動に変換してバルブ51を開閉駆動させる。なお、以上に説明したアクチュエータ40のほか、弁軸52に直接、直流モータやステッピングモータを接続して、アクチュエータを構成しても良い。
続いて、バルブ51の開閉駆動と、排気ガスから冷却水に回収される熱量との関係について、説明を行なう。図2および図4を参照して、バルブ51を開いた状態では、弁体53が、排気ガスの流れる方向に沿って延在するように位置決めされる。このとき、排気ガスの流れは、バルブ51から影響を受けないため、内壁22に沿った周縁空間36で、排気ガスの流速が、後に説明するバルブ51を閉じた状態と比較して、大きくなる。また、内壁22には、フィン35が形成されているため、排気ガスの熱を受ける受熱面積が、内壁22の表面積にフィン35の表面積を加えた大きさとなる。したがって、排気ガスからウォータジャケット23および24内の冷却水への熱伝達が、促進され、より多くの熱量が冷却水に回収される。また、排気ガスは、弁体53によって妨げられることなく排気ポート31内を流れるため、通常のエンジンと同様の排気圧損を得ることができる。
図3および図5を参照して、一方、バルブ51を閉じた状態では、弁軸52が回転することによって、弁体53が、排気ガスの流れる方向に直交する方向に延在するように位置決めされる。このとき、排気ガスの流れは、弁体53によって、内壁22に沿った周縁空間36で妨げられる。そして、排気ガスは、開口部53aから、内壁22から離れた位置に形成された中心空間37へと流れ込む。
これにより、排気ガスの流速分布は、周縁空間36で小さくなり、中心空間37で大きくなるように変化する。このため、排気ガスからウォータジャケット23および24内の冷却水への熱伝達が抑制され、冷却水に回収される熱量が小さくなる。なお、排気ガスの熱は、シリンダヘッド11の内壁22から冷却水へと伝わるほか、排気ガスの流れの中に配置されたバルブ51から、軸受け部材54およびシリンダヘッド11を順に介して、冷却水へと伝わる。
本実施の形態では、バルブ51を閉じた状態で、フィン35が、排気ガスの流れる方向に見て弁体53に重なるように形成されている。このため、排気ポート31内を流れる排気ガスとフィン35との接触が抑制され、バルブ51を閉じている時に、排気ガスから冷却水に回収される熱量が増大することを防止できる。
続いて、バルブ制御のタイミングを説明するため、図1中のエンジン10に接続される触媒について、簡単な説明を行なう。図7は、図1中のエンジンのエキゾースト系を示す斜視図である。図7を参照して、エンジン10には、シリンダヘッド11に形成された排気ポートに連通するように、エキゾーストマニホールド61が接続されている。エキゾーストマニホールド61からマフラーへと延びる排気経路上には、三元触媒62が2箇所に設けられている。
図8は、本実施の形態における温度調整装置のバルブ制御のタイミングを示す図である。図8を参照して、まず、エンジン10の始動初期には、バルブ51を閉じた状態に制御することで、冷却水に回収される熱量を低く抑え、排気ガスの温度を上昇させる。これにより、図7中の三元触媒62が早期に暖機され、エンジン始動時のエミッション性能の向上を図ることができる。
次に、暖機中には、バルブ51を開いた状態に制御する。これにより、ヒーターに送られる冷却水の温度を短時間で上昇させ、暖房性能を早期に向上させることができる。暖機が完了した後は、バルブ51を開いた状態に保持する。これにより、エンジン10が搭載された車両が寒冷地を走行している場合などの暖房性能を確保するとともに、排気効率を維持することで、エンジン10の性能が損なわれることを防止する。また、エンジン10が高負荷時にある場合には、バルブ51を閉じた状態に制御すれば良い。これにより、冷却水の温度上昇を抑え、ラジエータの冷却ファンが頻繁に駆動することを防止できる。なお、以上に説明したバルブ制御のタイミングは、一例であり、その時々の状況に応じて適当な制御を行なうことが可能である。
この発明の実施の形態における内燃機関としてのエンジン10の温度調整装置は、内壁22に囲まれた位置に形成され、排気が流れる排気ポート31と、排気ポート31内に設けられたバルブ51と、内壁22に形成され、バルブ51に対して排気ポート31に流れる排気の下流側に位置するフィン35と、バルブ51に接続され、バルブ51の開閉を制御するアクチュエータ40とを備える。バルブ51を閉じる側に制御すると、バルブ51を開いた状態と比較して、内壁22に沿って流れる排気の流速が小さくなり、内壁22から離れた位置を流れる排気の流速が大きくなる。
バルブ51は、閉じられた状態で内壁22に沿って延在するリング形状を有する。バルブ51が閉じられた状態で、フィン35は、排気の流れる方向に見てバルブ51に重なる位置に形成されている。なお、バルブ51の形状は、図5に示す形状に限定されず、排気の流速分布を上記の状態に変化させることが可能な他の形状であっても良い。
エンジン10の温度調整装置は、内壁22を挟んで排気ポート31に隣り合う位置に設けられたウォータジャケット23および24をさらに備える。バルブ51は、ウォータジャケット23および24に対して排気ポート31に流れる排気の上流側に配置されている。フィン35は、排気ポート31内に流れる排気の流れ方向において、ウォータジャケット23および24に対応する位置に設けられている。
このように構成された、この発明の実施の形態におけるエンジン10の温度調整装置によれば、バルブ51を閉じた状態に制御することにより、ウォータジャケット23および24内の冷却水に回収される熱量を、積極的に小さくすることができる。このため、三元触媒62の暖機時間の大幅な短縮化を図ることができ、排気ガスの浄化作用が早期に確保されるエンジン10を実現することができる。また、バルブ51を開いた状態に制御することにより、排気ガスから冷却水へと回収される熱量を増大させ、冷却水を介して行なう廃熱利用を促進させることができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明の実施の形態における温度調整装置が搭載されたエンジンの冷却系を示す斜視図である。 バルブを開いた状態に制御した時の、図1中のエンジンに搭載された温度調整装置を示す断面図である。 バルブを閉じた状態に制御した時の温度調整装置を示す断面図である。 図2中のIV−IV線上に沿った温度調整装置の断面図である。 図3中のV−V線上に沿った温度調整装置の断面図である。 図4および図5中のバルブを開閉駆動させるためのアクチュエータを示す模式図である。 図1中のエンジンのエキゾースト系を示す斜視図である。 本実施の形態における温度調整装置のバルブ制御のタイミングを示す図である。
符号の説明
10 エンジン、22 内壁、23,24 ウォータジャケット、31 排気ポート、35 フィン、40 アクチュエータ、51 バルブ、61 エキゾーストマニホールド、62 三元触媒。

Claims (6)

  1. 内壁に囲まれた位置に形成され、排気が流れる排気ポートと、
    前記排気ポート内に設けられたバルブと、
    前記内壁に形成され、前記バルブに対して前記排気ポートに流れる排気の下流側に位置するフィンと、
    前記バルブに接続され、前記バルブの開閉を制御するアクチュエータとを備え、
    前記バルブを閉じる側に制御すると、前記バルブを開いた状態と比較して、前記内壁に沿って流れる排気の流速が小さくなり、前記内壁から離れた位置を流れる排気の流速が大きくなる、内燃機関の温度調整装置。
  2. 前記バルブは、閉じられた状態で前記内壁に沿って延在するリング形状を有する、請求項1に記載の内燃機関の温度調整装置。
  3. 前記排気ポートには、前記バルブに対して前記排気ポートに流れる排気の下流側に位置して、触媒が接続されており、
    前記アクチュエータは、内燃機関の始動時から所定の期間、前記バルブを閉じる側に制御する、請求項1または2に記載の内燃機関の温度調整装置。
  4. 前記内壁を挟んで前記排気ポートに隣り合う位置に設けられたウォータジャケットをさらに備え、
    前記ウォータジャケットに流れる冷却水から廃熱回収を積極的に行なう時、前記アクチュエータは、前記バルブを開いた状態に制御する、請求項1から3のいずれか1項に記載の内燃機関の温度調整装置。
  5. 前記廃熱回収を積極的に行なう時は、内燃機関の暖機途上の間を含む、請求項4に記載の内燃機関の温度調整装置。
  6. 前記廃熱回収を積極的に行なう時は、暖房要求が高い時を含む、請求項4または5に記載の内燃機関の温度調整装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2013069139A1 (ja) * 2011-11-10 2013-05-16 トヨタ自動車株式会社 内燃機関
JP2014125901A (ja) * 2012-12-25 2014-07-07 Toyota Motor Corp シリンダヘッド

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