JP2006125335A - 内燃機関の温度調整装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 触媒および内燃機関の暖機を促進する。
【解決手段】 排気ポート300内には、バルブ500が設けられている。このバルブ500が開閉することにより、排気ポートを流れる排気ガスの流速分布が変化される。排気ポート300の内周面310の上面には、断熱部材600が設けられている。エンジン100の始動初期、すなわち三元触媒の暖機中には、バルブ500が開いた状態である場合に比べて、断熱部材600に沿って流れる排気ガスの流速が大きくなるように、バルブ500が閉じた状態に制御される。三元触媒の暖機が終了した後であって、エンジン100の暖機中には、バルブ500が開いた状態に制御される。
【選択図】 図3

Description

本発明は、内燃機関の温度調整装置に関し、特に排気ポート内にバルブが設けられた内燃機関の温度調整装置に関する。
従来より、水冷式の内燃機関が知られている。内燃機関を冷却した冷却水は、ラジエータや空調装置のヒータにおいて空気との間で熱交換される。ヒータにおいて冷却水との熱交換により暖められた空気は、車室内の暖房に用いられる。そのため、内燃機関の始動後に速やかに暖房を効かせるためには、速やかに内燃機関を暖機し、冷却水の温度を高める必要がある。
特開平10−317995号公報(特許文献1)は、暖機を促進することができる暖機促進装置を開示する。特許文献1に記載の暖機促進装置は、内燃機関の排気通路に排気ガスの流れを絞る排気絞り弁を設けて、内燃機関の冷間時に排気絞り弁の作動によって暖機を促進させる暖機促進装置である。排気通路には、そのうちの少なくとも排気絞り弁が設けられている箇所に対応させて、冷却水通路が設けられる。
この公報に記載の暖機促進装置によると、排気絞り弁を作動させて排気ガスの流れを絞ると、そのときの圧力損失によって、排気通路のうち排気絞り弁の設けられている部分で発熱する。排気絞り弁に対応した位置に冷却水通路が設けられているので、発熱はその多くが冷却水通路内を流れる冷却水によって回収される。これにより、冷却水によって効率よく発熱を回収し、内燃機関の負荷を過大に上昇させずに暖機を促進することができる。
特開平10−317995号公報
内燃機関から排出される排気ガスは、触媒により浄化される。この触媒が浄化作用を十分に発揮するには、触媒の暖機が必要である。そのため、内燃機関に吸収される熱量が増えれば、それだけ触媒に供給される熱量が減り、触媒の暖機が遅れるおそれがある。しかしながら、特開平10−317995号公報に記載の暖機促進装置は、触媒の暖機に関しては何等考慮されていない。そのため、排気絞り弁を作動させていない状態であっても、排気ガスの熱がいくらか冷却水によって回収され、それだけ触媒に供給される熱量が減り、触媒の暖機が遅れるおそれがあるという問題点があった。
本発明は、上述の問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、触媒および内燃機関の暖機を促進することができる内燃機関の温度調整装置を提供することである。
第1の発明に係る内燃機関の温度調整装置は、排気ポートと、排気ポート内に設けられたバルブと、排気ポートの内周面に沿って、前記内周面の一部に設けられた断熱部材と、排気ポートに流れる排気ガスの流速分布が変化するようにバルブの開閉を制御するアクチュエータとを含む。
第1の発明によると、排気ポート内に設けられたバルブがアクチュエータにより制御されて、排気ポートに流れる排気ガスの流速分布が変化する。たとえば、排気ガスが触媒に導かれる内燃機関において、触媒の暖機中、バルブが開いた状態である場合に比べて断熱部材に沿って流れる排気ガスの流速が大きくなるようにバルブが制御される。これにより、断熱部材に沿って流れる排気ガスの量が多くなり、それだけ排気ポート内の断熱部材が設けられていない部分に沿って流れる排気ガスの量が少なくなる。そのため、排気ポートの内周面を介して排気ガスから内燃機関へ伝達される熱量が抑制され、高温の排気ガスを介して触媒に供給される熱量を大きくし、触媒の暖機を促進することができる。また、内燃機関の暖機中、バルブが開いた状態になるように制御される。これにより、断熱部材に沿って流れる排気ガスの流速を小さくして、断熱部材に沿って流れる排気ガスの量を少なくすることができる。そのため、排気ポート内の断熱部材が設けられていない部分に沿って流れる排気ガスの量を多くし、排気ポートの内周面を介して排気ガスから内燃機関へ伝達される熱量を大きくして内燃機関の暖機を促進することができる。その結果、触媒および内燃機関の暖機を促進することができる内燃機関の温度調整装置を提供することができる。
第2の発明に係る内燃機関の温度調整装置は、第1の発明の構成に加え、断熱部材の反対側の内周面に沿って、内周面の一部に設けられた吸熱部材をさらに含む。
第2の発明によると、吸熱部材により、排気ガスから内燃機関へ伝達される熱量を大きくすることができる。
第3の発明に係る内燃機関の温度調整装置においては、第2の発明の構成に加え、吸熱部材はフィンである。
第3の発明によると、フィンにより、排気ガスから内燃機関へ伝達される熱量を大きくすることができる。
第4の発明に係る内燃機関の温度調整装置においては、第1〜3のいずれかの発明の構成に加え、排気ポートを流れる排気ガスは、触媒に導かれる。アクチュエータは、触媒の暖機中、バルブが開いた状態である場合に比べて断熱部材に沿って流れる排気ガスの流速が大きくなるように、バルブを制御する。
第4の発明によると、断熱部材に沿って流れる排気ガスの流速を大きくし、断熱部材に沿って流れる排気ガスの量が多くすることができる。これにより、排気ポート内の断熱部材が設けられていない部分に沿って流れる排気ガスの量が少なくなる。そのため、排気ポートの内周面を介して排気ガスから内燃機関へ伝達される熱量が抑制され、それだけ触媒に供給される熱量を大きくし、触媒の暖機を促進することができる。
第5の発明に係る内燃機関の温度調整装置においては、第1の発明の構成に加え、アクチュエータは、内燃機関の暖機中、バルブが開いた状態になるように制御する。
第5の発明によると、バルブを開くことにより、断熱部材に沿って流れる排気ガスの流速を小さくし、断熱部材に沿って流れる排気ガスの量を少なくすることができる。そのため、排気ポート内の断熱部材が設けられていない部分に沿って流れる排気ガスの量を多くし、排気ポートの内周面を介して排気ガスから内燃機関へ伝達される熱量を大きくして内燃機関の暖機を促進することができる。
第6の発明に係る内燃機関の温度調整装置においては、第2または第3の発明の構成に加え、アクチュエータは、内燃機関の暖機中、バルブが開いた状態である場合に比べて吸熱部材に沿って流れる排気ガスの流速が大きくなるように、バルブを制御する。
第6の発明によると、吸熱部材に沿って流れる排気ガスの流速を大きくし、断熱部材に沿って流れる排気ガスの量が多くすることができる。吸熱部材を介して内燃機関に伝達される熱量を大きくすることができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同一である。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
<第1の実施の形態>
図1を参照して、本発明の第1の実施の形態に係る内燃機関の温度調整装置が搭載されたエンジンについて説明する。車両用のエンジン100は、シリンダヘッド102を備える。シリンダヘッド102には、エンジン100の吸気ポートや排気ポートの周りを通って延びるウォータジャケットが、シリンダブロックとの間に渡って形成されている。そのウォータジャケットは、ホースを介してラジエータ104に接続されている。ウォータジャケットには、ラジエータ104から冷却水が供給され、その冷却水は、エンジン100を冷却する。冷却によって温度が上昇した冷却水は、その一部が図示しないヒータに導かれ、残る部分がラジエータ104に戻される。
図2に示すように、エンジン100には、シリンダヘッド102に形成された排気ポートに連通するように、エキゾーストマニホールド106が接続されている。エキゾーストマニホールド106からマフラーへと延びる排気経路上には、三元触媒108が2箇所に設けられている。
図3は、エンジン100に設けられたシリンダを、クランクシャフト(図示せず)の回転軸に対して垂直に切った断面図である。図3に示すように、シリンダヘッド102には、シリンダブロックのシリンダから延びて形成された燃焼室110と、それぞれ異なる方向から燃焼室110に連通する吸気ポート200および排気ポート300とが設けられている。吸気ポート200および排気ポート300には、燃焼室110とそれぞれのポートとの間を開閉する吸気バルブ202および排気バルブ302が設けられている。吸気バルブ202および排気バルブ302は、それぞれが設けられたポートから燃焼室110の内部にまで延びて形成されている。
排気ポート300は、燃焼室110に連なる一方端304と、シリンダヘッド102に取り付けられたエキゾーストマニホールド106へと連なる他方端306とを有する。排気ポート300は、まず、一方端304から排気バルブ302が延びる方向とほぼ同じ方向へと延び、さらに、吸気ポート200から離れる方向に曲りながら他方端306に向けて延びている。排気ポート300の延びる方向が変わる位置には、曲り部308が規定されている。排気ポート300内には、燃焼室110から排出された排気ガスが、一方端304から他方端306に向けて流れる。
シリンダヘッド102には、排気ポート300の上下に位置して、相対的に小さい断面形状を有するウォータジャケット400と、相対的に大きい断面形状を有するウォータジャケット402とがそれぞれ形成されている。これらのウォータジャケットには、図1中のラジエータ104から冷却水が供給される。
排気ポート300内には、バルブ500が設けられている。バルブ500は、一方端304と他方端306との間に設けられている。このバルブ500が開閉することにより、排気ポートを流れる排気ガスの流速分布が変化される。排気ポート300の内周面310の上部(排気ポート300の上面)には、断熱部材600が設けられている。断熱部材600の材料は、たとえばセラミックである。
図4を参照して、バルブ500についてさらに説明する。図4は、排気ポート300を他方端306から見た図である。図4に示すように、排気ポート300は、略円形の断面形状を有する。バルブ500は、弁軸502と、弁軸502に支持された略円状の弁体504とから構成されている。なお、弁体504の形状は略円状に限られず、その他、円状の一部であってもよい。弁軸502は、軸受け部材506を介してシリンダヘッド102に支持されている。弁軸502は、回転軸508を中心に回転自在に設けられている。
排気ポート300の上面には、排気ポート300の内周面310に沿って、内周面310の一部に、断熱部材600が設けられている。なお、排気ポート300の下面に断熱部材600を設けてもよい。
図5は、図4中のバルブ500を開閉駆動させるためのアクチュエータ700を示す模式図である。図5を参照して、バルブ500は、吸気ポート200に生じる負圧を作動源とするアクチュエータ700に接続されている。アクチュエータ700は、弾性を有するダイヤフラム702が設けられたハウジング704と、ダイヤフラム702と弁軸502とを連結するロッド706とを備える。ハウジング704内には、ダイヤフラム702を挟んで、大気圧室708と負圧室710とが区画形成されている。
大気圧室708は、ハウジング704外に連通して形成されている。ロッド706は、ダイヤフラム702から大気圧室708側へと延び、弁軸502に向かっている。負圧室710には、そのロッド706が延びる方向に弾性力を有するコイルバネ712が設けられている。負圧室710は、吸気通路を介して吸気ポート200に接続されている。アクチュエータ700は、その吸気通路上に位置して設けられたバキュームタンク714をさらに備える。バキュームタンク714と負圧室710との間、バキュームタンク714と吸気ポート200との間には、それぞれ、スイッチングバルブ716およびチェック弁718が設けられている。
吸気ポート200に発生する負圧は、まずバキュームタンク714に蓄圧される。その状態で、スイッチングバルブ716を開いてバキュームタンク714と負圧室710との間を連通させると、バキュームタンク714内の負圧に基づき、負圧室710からバキュームタンク714へと空気が流れ込む。これにより、ダイヤフラム702は、コイルバネ712の弾性力に抗して変形し、ロッド706を負圧室710側へと移動させる。また、スイッチングバルブ716を閉じた場合には、バキュームタンク714と負圧室710との間が遮断される。これにより、ダイヤフラム702は、コイルバネ712の弾性力によって元の形状に戻り、ロッド706を負圧室710側から引き離す方向へと移動させる。
アクチュエータ700では、このような構成によってロッド706を移動させ、その移動を弁軸502の回転運動に変換してバルブ500を開閉駆動させる。なお、以上に説明したアクチュエータ700のほか、弁軸502に直接、直流モータやステッピングモータを接続して、アクチュエータを構成しても良い。
図6を参照して、本実施の形態に係る内燃機関の温度調整装置のバルブ制御のタイミングについて説明する。図6に示すように、エンジン100の始動初期、すなわち三元触媒108の暖機中には、バルブ500は閉じた状態に制御される。エンジン100の暖機中には、バルブ500は開いた状態に制御される。エンジン100の暖機が終了した後、すなわちサーモスタットが作動し、冷却水がラジエータ104に供給される場合、バルブ500は閉じた状態に制御される。エンジン100が搭載された車両が寒冷地を走行している場合などには、バルブ500は開いた状態に制御される。なお、以上に説明したバルブ制御のタイミングは、一例であり、その時々の状況に応じて適当な制御を行なうことが可能である。
以上のような構造に基づく、本実施の形態に係る内燃機関の温度調整装置の動作について説明する。
エンジン100の始動初期、すなわち三元触媒108の暖機中には、図7に示すように、バルブ500が開いた状態である場合に比べて、断熱部材600に沿って流れる排気ガスの流速が大きくなるように、バルブ500が閉じた状態に制御される。
これにより、排気ポート300を流れる排気ガスのうち断熱部材600に沿って流れる排ガスの量が多くなる。そのため、断熱部材600が設けられていない排気ポート300の下面に沿って流れる排気ガスの量が相対的に少なくなり、シリンダヘッド102に伝達される熱量が減少する。その結果、三元触媒108に供給される熱量が増大され、三元触媒108の暖機が促進される。
三元触媒108の暖機が終了した後であって、エンジン100の暖機中には、図8に示すように、バルブ500が開いた状態に制御される。これにより、断熱部材600が設けられていない排気ポート300の下面に沿って流れる排気ガスの量が、バルブ500を閉じた場合に比べて多くなる。そのため、排気ポート300の下面を介してシリンダヘッド102に伝達される熱量を増大して、エンジン100の暖機を促進することができる。その結果、冷却水の温度を高め、暖房性能を確保することができる。
エンジン100の暖機が終了した後、すなわちサーモスタットが作動し、冷却水がラジエータ104に供給される場合、バルブ500は閉じた状態に制御される。この場合、三元触媒108の暖機中と同様に、排気ポート300の下面に沿って流れる排気ガスの量が少なくなり、シリンダヘッド102に伝達される熱量が減少する。そのため、冷却水の温度が上昇することが抑制され、エンジン100のオーバーヒートが抑制される。
エンジン100が搭載された車両が寒冷地を走行している場合は、バルブ500が開いた状態に制御される。この場合、エンジン100の暖機中と同様に、排気ポート300の下面に沿って流れる排気ガスの量が、バルブ500を閉じた場合に比べて多くなる。そのため、シリンダヘッド102に伝達される熱量が増大する。その結果、冷却水の温度を高め、暖房性能を確保することができる。
以上のように、本実施の形態に係る内燃機関の温度調整装置は、排気ポートの上面に設けられた断熱部材と、排気ポート内に設けられたバルブとを含む。エンジン始動初期における触媒暖機中、バルブが開いた状態である場合に比べて断熱部材に沿って流れる排気ガスの流速が大きくなるように、バルブが閉じた状態に制御される。これにより、排気ポートを流れる排気ガスのうち断熱部材に沿って流れる排ガスの量が多くなる。そのため、断熱部材が設けられていない排気ポートの下面に沿って流れる排気ガスの量が相対的に少なくなり、シリンダヘッドに伝達される熱量が減少する。その結果、触媒に供給される熱量が増大され、三元触媒の暖機が促進される。
また、エンジンの暖機中には、バルブが開いた状態に制御される。これにより、断熱部材が設けられていない排気ポートの下面に沿って流れる排気ガスの量が、バルブを閉じた場合に比べて多くなる。そのため、排気ポートの下面を介してシリンダヘッドに伝達される熱量を増大して、エンジンの暖機を促進することができる。その結果、冷却水の温度を高め、暖房性能を確保することができる。
<第2の実施の形態>
図9〜図16を参照して、本発明の第2の実施の形態について説明する。本実施の形態は、前述の第1の実施の形態と比較して、断熱部材が排気ポートの下面に設けられている点と、排気ポートの上面にフィンが設けられている点で相違する。
その他の構造については、前述の第1の実施の形態と同じである。それらについての機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明はここでは繰返さない。
図9に示すように、排気ポート300の下面に、断熱部材600が設けられている。断熱部材600に対する反対側の内周面310、すなわち排気ポート300の上面には、排気ガスの流れ方向に沿うように、フィン800が設けられている。なお、断熱部材600およびフィン800の配置はこれに限られず、その他、排気ポート300の上面に断熱部材600を設け、排気ポート300の下面にフィン800を設けてもよい。
図10を参照して、フィン800についてさらに説明する。図10は、排気ポート300を他方端306から見た図である。図10に示すように、フィン800は、排気ポート300の上面の一部に、排気ポート300の内周面310に沿って予め定められた間隔を空けて複数設けられている。排気ポート300の下面の一部には、排気ポート300の内周面310に沿って断熱部材600が設けられている。
図11を参照して、本実施の形態に係る内燃機関の温度調整装置のバルブ制御のタイミングについて説明する。図11に示すように、エンジン100の始動初期、すなわち三元触媒108の暖機中には、バルブ500は断熱部材600側へ閉じた状態に制御される。
エンジン100の暖機中には、バルブ500は、フィン800側へ閉じた状態に制御される。エンジン100の暖機が終了した後、すなわちサーモスタットが作動し、冷却水がラジエータ104に供給される場合、バルブ500は開いた状態、または断熱部材600側へ閉じた状態に制御される。
エンジン100が搭載された車両が寒冷地を走行している場合などには、バルブ500はフィン800側へ閉じた状態に制御される。なお、以上に説明したバルブ制御のタイミングは、一例であり、その時々の状況に応じて適当な制御を行なうことが可能である。
以上のような構造に基づく、本実施の形態に係る内燃機関の温度調節装置の動作について説明する。
エンジン100の始動初期、すなわち三元触媒108の暖機中には、図12に示すように、バルブ500が開いた状態である場合に比べて、断熱部材600に沿って流れる排気ガスの流速が大きくなるように、バルブ500が断熱部材600側へ閉じた状態に制御される。
これにより、排気ポート300を流れる排気ガスのうち断熱部材600に沿って流れる排ガスの量が多くなる。そのため、フィン800に沿って流れる排気ガスの量が相対的に少なくなり、シリンダヘッド102に伝達される熱量が減少する。その結果、三元触媒108に供給される熱量が増大され、三元触媒108の暖機が促進される。
三元触媒108の暖機が終了した後であって、エンジン100の暖機中には、図13に示すように、バルブ500が開いた状態である場合に比べて、フィン800に沿って流れる排気ガスの流速が大きくなるように、バルブ500がフィン800側へ閉じた状態に制御される。これにより、フィン800に沿って流れる排気ガスの量が、バルブ500を開いた場合に比べて多くなる。そのため、フィン800を介してシリンダヘッド102に伝達される熱量を増大して、エンジン100の暖機を促進することができる。その結果、冷却水の温度を高め、暖房性能を確保することができる。
エンジン100の暖機が終了した後、すなわちサーモスタットが作動し、冷却水がラジエータ104に供給される場合、図14に示すように、バルブ500が開いた状態に制御される。または、図15に示すように、バルブ500が開いた状態である場合に比べて、断熱部材600に沿って流れる排気ガスの流速が大きくなるように、バルブ500が断熱部材600側へ閉じた状態に制御される。
これらの場合、バルブ500をフィン800側に閉じた状態に比べて、フィン800に沿って流れる排気ガスの量が少なくなり、シリンダヘッド102に伝達される熱量が減少する。そのため、冷却水の温度が上昇することが抑制され、エンジン100のオーバーヒートが抑制される。
エンジン100が搭載された車両が寒冷地を走行している場合などは、図16に示すように、バルブ500が開いた状態である場合に比べて、フィン800に沿って流れる排気ガスの流速が大きくなるように、バルブ500がフィン800側へ閉じた状態に制御される。これにより、フィン800に沿って流れる排気ガスの量が、バルブ500を開いた場合に比べて多くなる。そのため、フィン800を介してシリンダヘッド102に伝達される熱量を増大して、エンジン100の暖機を促進することができる。その結果、冷却水の温度を高め、暖房性能を確保することができる。
以上のように、本実施の形態に係る内燃機関の温度調整装置は、排気ポートの上面に設けられたフィンと排気ポートの下面に設けられた断熱部材と、排気ポート内に設けられたバルブとを含む。三元触媒の暖機中には、バルブが開いた状態である場合に比べて、断熱部材に沿って流れる排気ガスの流速が大きくなるように、バルブが断熱部材側に閉じた状態に制御される。これにより、排気ポートを流れる排気ガスのうち断熱部材に沿って流れる排気ガスの量が多くなる。そのため、フィンに沿って流れる排気ガスの量が相対的に少なくなり、シリンダヘッドに伝達される熱量が減少する。その結果、触媒に供給される熱量が増大され、三元触媒の暖機が促進される。
また、エンジンの暖機中は、フィンに沿って流れる排気ガスの量が、バルブを開いた場合に比べて多くされる。これにより、フィンを介してシリンダヘッドに伝達される熱量を増大して、エンジンの暖機を促進することができる。そのため、冷却水の温度を高め、暖房性能を確保することができる。
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の第1の実施の形態の係る内燃機関の温度調整装置が搭載されたエンジンの冷却系を示す斜視図である。 本発明の第1の実施の形態の係る内燃機関の温度調整装置が搭載されたエンジンの排気系を示す斜視図である。 本発明の第1の実施の形態の係る内燃機関の温度調整装置のシリンダヘッドに設けられた吸気ポート、排気ポートおよびバルブを示す断面図である。 本発明の第1の実施の形態の係る内燃機関の温度調整装置の排気ポート内に設けられたバルブを示す断面図である。 本発明の第1の実施の形態の係る内燃機関の温度調整装置のバルブを開閉駆動させるアクチュエータを示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る内燃機関の温度調整装置のバルブ制御のタイミングを示す図である。 本発明の第1の実施の形態の係る内燃機関の温度調整装置のバルブが閉じた状態を示す図である。 本発明の第1の実施の形態の係る内燃機関の温度調整装置のバルブが開いた状態を示す図である。 本発明の第2の実施の形態の係る内燃機関の温度調整装置のシリンダヘッドに設けられた吸気ポート、排気ポートおよびバルブを示す断面図である。 本発明の第2の実施の形態の係る内燃機関の温度調整装置の排気ポート内に設けられたバルブを示す断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る内燃機関の温度調整装置のバルブ制御のタイミングを示す図である。 本発明の第2の実施の形態の係る内燃機関の温度調整装置のバルブが断熱部材側へ閉じた状態を示す図(その1)である。 本発明の第2の実施の形態の係る内燃機関の温度調整装置のバルブがフィン側へ閉じた状態を示す図(その1)である。 本発明の第2の実施の形態の係る内燃機関の温度調整装置のバルブが開いた状態を示す図である。 本発明の第2の実施の形態の係る内燃機関の温度調整装置のバルブが断熱部材側へ閉じた状態を示す図(その2)である。 本発明の第2の実施の形態の係る内燃機関の温度調整装置のバルブがフィン側へ閉じた状態を示す図(その2)である。
符号の説明
100 エンジン、102 シリンダヘッド、104 ラジエータ、106 エキゾーストマニホールド、108 三元触媒、110 燃焼室、200 吸気ポート、202 吸気バルブ、300 排気ポート、302 排気バルブ、304 一方端、306 他方端、308 曲り部、310 内周面、400,402 ウォータジャケット、500 バルブ、502 弁軸、504 弁体、506 軸受け部材、508 回転軸、600 断熱部材、700 アクチュエータ、702 ダイヤフラム、704 ハウジング、706 ロッド、708 大気圧室、710 負圧室、712 コイルバネ、714 バキュームタンク、716 スイッチングバルブ、718 チェック弁、800 フィン。

Claims (6)

  1. 排気ポートと、
    前記排気ポート内に設けられたバルブと、
    前記排気ポートの内周面に沿って、前記内周面の一部に設けられた断熱部材と、
    前記排気ポートに流れる排気ガスの流速分布が変化するように前記バルブの開閉を制御するアクチュエータとを含む、内燃機関の温度調整装置。
  2. 前記温度調整装置は、前記断熱部材の反対側の内周面に沿って、前記内周面の一部に設けられた吸熱部材をさらに含む、請求項1に記載の内燃機関の温度調整装置。
  3. 前記吸熱部材はフィンである、請求項2に記載の内燃機関の温度調整装置。
  4. 前記排気ポートを流れる排気ガスは、触媒に導かれ、
    前記アクチュエータは、前記触媒の暖機中、前記バルブが開いた状態である場合に比べて前記断熱部材に沿って流れる排気ガスの流速が大きくなるように、前記バルブを制御する、請求項1〜3のいずれかに記載の内燃機関の温度調整装置。
  5. 前記アクチュエータは、前記内燃機関の暖機中、前記バルブが開いた状態になるように制御する、請求項1に記載の内燃機関の温度調整装置。
  6. 前記アクチュエータは、前記内燃機関の暖機中、前記バルブが開いた状態である場合に比べて前記吸熱部材に沿って流れる排気ガスの流速が大きくなるように、前記バルブを制御する、請求項2または3に記載の内燃機関の温度調整装置。
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