JP2006124616A - 接着剤、その製造法及び紙管 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 第一段目として、重合度が300〜2500、ケン化度が80〜100モル%であるポリビニルアルコール(a)100重量部及び平均粒子径0.5〜50μmの非水溶性の無機充填材(b)10〜500重量部の存在下に、カルボキシル基含有重合性不飽和単量体(c)5〜200重量部を加えて水溶液重合した後、第二段目として、得られた水溶液重合系に、(メタ)アクリル酸アルキル(炭素数1〜18)エステル(d)100〜1000重量部及び必要に応じて他のモノマー(f)10〜100重量部を加えて乳化重合させて接着剤を得る。
【選択図】 なし
Description
従来の紙管用接着剤としては、澱粉、ポリビニルアルコール、酢酸ビニル樹脂エマルジョン等が用いられている。これら接着剤に要求される性能としては、作業性の面では接着時の高速接着性、接着後の紙管の性能面では耐水性、耐温水性、耐煮沸水性、耐湿熱性などであり、具体的には紙管のこれらの条件下における偏平耐圧強度、座屈強度、折曲強度などが要求される。特に梅雨時期及び夏場における高温多湿時でのこれら諸強度が重要である。
酢酸ビニル樹脂エマルジョンは、初期接着性が優れ、作業性は良好であるが、耐熱性、耐温水性、耐煮沸水性が劣り、高温多湿時での強度が乏しい。また、得られた紙管の硬さ、耐圧強度も劣る。
耐熱性、硬さを向上させる目的で、ポリビニルアルコールや酢酸ビニル樹脂エマルジョンにクレーなどの無機充填材を配合することも一部行われているが、経時で充填剤の沈降が起こり、初期接着性が低下し、作業性が低下する。その上耐温水性や耐煮沸水性も劣るなど、問題点が多かった。
しかし、該接着剤は、耐温水性、耐煮沸水性が十分でなく、高温多湿時の耐圧強度も不十分である。さらに、残存酢酸ビニルモノマーの発癌性問題、及びアセトアルデヒドやホルムアルデヒドなどの有害分解物の発生問題もあり、敬遠されており、市場からは無酢ビ型の接着剤が要望されている。
しかし、得られたアクリル系エマルジョンは、分子量が低く、耐熱性、硬さ、耐温水性、耐煮沸水性、耐湿熱性など紙管用接着剤に要求される性能が不十分である。この方法で、硬さや耐熱性を改良する目的で無機充填材を添加した場合、経時で充填剤が沈降したり、安定性が悪かったりするなどの問題が発生し、目的とする紙管用接着剤は得られない。
しかし、該方法では、保護コロイド能力に制限があり、重合安定性は必ずしも良くなく、生成した水性接着剤はダイラタンシーを示す(即ち、外力により粘度が増大する)傾向が強い。そのため、紙管を製造する工程において、高速接着に適した作業性が得られにくい。
さらに、上記技術には、紙管の耐圧強度を向上させるため、水性接着剤中にクレー等の無機充填剤を添加することが提案されている。しかし、これは単なる後添加による混合であり、樹脂との馴染み、相互作用に乏しく、接着剤の保存中に無機充填剤が沈降しやすく、得られた紙管の耐圧強度は弱くなる傾向がある。
しかしながら、該方法では、先ず乳化重合安定性が悪く、重合途中にゲル化したり、安定な接着剤は得られないか、たとえ重合が辛うじて行われ、無機充填材を含む樹脂分散液が得られたとしても、凝集物が多いか、安定性に欠けており、接着剤はダイラタンシーを示す。そのため接着剤としては使用できないか、作業性の悪いものとなる。また、性能評価の結果、耐温水性、耐熱水性は不良であった。更に経時による無機充填材の沈降が激しかった。
本発明の第2は、ポリビニルアルコール(a)の重合度が300〜2500、ケン化度が80〜100モル%である本発明の第1に記載の接着剤の製造法を提供する。
本発明の第3は、ポリビニルアルコール(a)が分子末端にメルカプト基を有するポリビニルアルコールである本発明の第1又は2に記載の接着剤の製造法を提供する。
本発明の第4は、ポリビニルアルコール(a)がエチレン変性ポリビニルアルコール系共重合体である本発明の第1〜3の何れか1項に記載の接着剤の製造法を提供する。
本発明の第5は、ポリビニルアルコール(a)がアセトアセトキシ化変性ポリビニルアルコールである本発明の第1〜4の何れか1項に記載の接着剤の製造法を提供する。
本発明の第6は、無機充填材(b)が平均粒子径0.5〜50μmの非水溶性の無機充填材である本発明の第1〜5の何れか1項に記載の接着剤の製造法を提供する。
本発明の第7は、ポリビニルアルコール(a)100重量部に対して、無機充填材(b)10〜500重量部である本発明の第1〜6の何れか1項に記載の接着剤の製造法を提供する。
本発明の第8は、ポリビニルアルコール(a)100重量部に対して、カルボキシル基含有重合性不飽和単量体(c)5〜200重量部を加える本発明の第1〜7の何れか1項に記載の接着剤の製造法を提供する。
本発明の第9は、ポリビニルアルコール(a)100重量部に対して、第二段目として、(メタ)アクリル酸アルキル(炭素数1〜18)エステル(d)100〜1000重量部及び必要に応じて他のモノマー(f)10〜100重量部を加えて乳化重合させる本発明の第1〜8の何れか1項に記載の接着剤の製造法を提供する。
本発明の第10は、本発明の第1〜9の何れか1項に記載の製造法により得られる接着剤を提供する。
本発明の第11は、本発明の第10に記載の接着剤を用いて紙管用原紙を、層状且つ螺旋状または回旋状に巻き回して接着してなる紙管を提供する。
本発明は、第一段目として、ポリビニルアルコール(a)の水溶液に、撹拌下に無機充填剤(b)を添加して均一に分散させたところに、カルボキシル基含有重合性不飽和単量体(c)を加えて水溶液重合する。
本発明で用いられるポリビニルアルコールとしては、特に限定されないが、重合度が300〜2500で、ケン化度が80〜100モル%のものが好ましい。ポリビニルアルコールには一般的なポリビニルアルコールのほか、ヒドロキシル基の一部をアセトアセトキシ化したもの、ヒドロキシル基の一部をメルカプト基で置き換えたもの、特には分子末端にメルカプト基を有するもの、又はエチレン−酢酸ビニル共重合体をケン化したエチレン変性ポリビニルアルコール系共重合体等の変性ポリビニルアルコールも含まれる。これらのポリビニルアルコールは単独で又は2種以上を組み合わせて使用できる。
ポリビニルアルコールの重合度が300未満では、接着剤の耐温水性、耐煮沸水性、耐湿熱性が低下しやすく、該重合度が2500より大きいと接着剤の粘度が高くなりすぎ、作業性が悪くなりやすい。
また、ポリビニルアルコールのケン化度が80モル%未満では、接着剤の耐温水性、耐煮沸水性、耐湿熱性が低下しやすい。
ポリビニルアルコール(a)は、後述する無機充填材(b)を均一に分散させ、カルボキシル基含有重合性不飽和単量体(c)を加えて水溶液重合するために、2〜20重量%、好ましくは5〜15重量%の水溶液とするのがよい。
本発明で用いられる無機充填材(b)としては、非水溶性のものであり、その代表例として、クレー、カオリン、炭酸カルシウム、アスベスチン、シリカ、ホワイトカーボン、炭酸バリウム、アルミナホワイト、サチンなどが挙げられ、これらは単独で又は2種以上を組み合わせて使用できる。中でもクレー、カオリンが好ましい。
(b)成分の添加量は、(a)成分100重量部に対して、10〜500重量部、好ましくは30〜300重量部、さらに好ましくは50〜250重量部である。
無機充填剤(b)の添加量が上記範囲未満では、接着剤皮膜に十分な弾性率、硬さや耐熱性を付与することが困難になりやすい。また、前記無機充填材の使用量が上記範囲より多いと、樹脂成分が低下し、初期接着力、接着力、耐温水性、耐煮沸水性、耐湿熱性が低下しやすく、更に樹脂成分と無機充填材の比重差により、無機充填材の沈降が進みやすくなり、好ましくない。
無機充填材(b)の平均粒子径は0.5〜50μm、好ましくは1〜20μmである。平均粒子径が上記範囲より大きすぎると充填効果に乏しく接着力が劣り、また得られた接着剤中で沈降が起こりやすいという問題がある。平均粒子径が上記範囲より小さすぎると均一な分散が困難であり、凝集が生じやすく、得られた接着剤の粘度が増大して作業性が低下するという問題がある。
本発明で用いられるカルボキシル基含有重合性不飽和単量体(c)としては、カルボキシル基(酸無水物基を含む)と重合性不飽和基を有する単量体であれば特に限定されないが、代表的な例として、(メタ)アクリル酸、エチルアクリル酸、プロピルアクリル酸、イソプロピルアクリル酸、(イソ)クロトン酸、イタコン酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フマール酸などが挙げられ、これらは単独で又は2種以上を組み合わせて使用できる。中でもアクリル酸、メタクリル酸が好ましい。
(c)成分の使用量が上記範囲未満では、紙管用接着剤として用いた場合、十分な耐温水性、耐煮沸水性、耐湿熱性が得られにくい。これは(a)成分のヒドロキシル基と木、紙、紙管原紙等のセルロースのヒドロキシル基の合計に対する、(c)成分のカルボキシル基の水素結合等による相互作用が少なくなり、ヒドロキシル基とカルボキシル基の規則正しい配向に伴う結晶化が進まないことに起因するものと推測される。
一方、(c)成分の使用量が上記範囲より多い場合には、ポリビニルアルコール中のヒドロキシル基に対して(c)成分のカルボキシル基が過剰となり、接着剤が増粘して、作業性が悪くなると同時に、紙管用接着剤として用いた場合、耐温水性、耐煮沸水性、耐湿熱性などの性能が低下し、好ましくない。
第一段目の重合は、30〜100℃で、攪拌下に行われる。重合は一般的な重合法に従って行うことができる。例えば、水と、水に溶解した(a)成分と、(b)成分を反応容器に仕込み、ラジカル重合開始剤を添加し、(c)成分を一括添加、又は連続滴下することにより重合を実施できる。(c)成分と(a)成分と水を予め混合し、溶解したものを系内に連続滴下してもよい。
反応時間は、例えば1〜5時間程度である。重合の終了は、例えば高速液体クロマトグラフィー等において、カルボキシル基含有重合性不飽和単量体の消失を確認することにより判断できる。
(a)成分としての樹脂(P)は側鎖に所定間隔を置いて連続的に並んだヒドロキシル基を有している。一方、(c)成分を重合させて得られた樹脂(Q)は、側鎖に所定間隔を置いて連続的に並んだカルボキシル基を有している。従って、(a)成分の存在下で、(c)成分を重合させると、分子レベルで作用し合い、樹脂(P)のヒドロキシル基と樹脂(Q)のカルボキシル基との水素結合などにより、結晶化した樹脂(PQ)となる。結晶化した樹脂(PQ)は温水、熱水に溶けにくく、このため接着剤として紙管などに応用された場合、紙管の耐温水性、耐沸騰水性、耐湿熱性が向上する。
また、(b)成分が同時に存在するため、フィラー効果により、樹脂(PQ)が(b)成分の表面に物理的に吸着したり、又は場合によっては樹脂(Q)の(b)成分及び樹脂(P)へのグラフト反応などの化学結合により相互作用が起こり、(b)成分の沈降安定性が改善され、得られる接着剤皮膜の弾性率、硬さ、及び耐熱性が改善される。
無機充填材の単なる後添加では、このようなフィラー効果は望めず、樹脂(PQ)と無機充填材との相互作用が乏しいため、沈降安定性が劣り、接着剤皮膜の弾性率、硬さ、耐熱性が劣る。
第一段目の水溶液重合終了後、残存モノマーが消失するまで十分熟成反応を行った後、続けて第二段目として、新たに(メタ)アクリル酸アルキル(炭素数1〜18)エステル(d)と必要に応じて加えられる他のモノマー(f)を乳化重合する。
(メタ)アクリル酸アルキル(炭素数1〜18)エステル(d)としては、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸t−ブチル、(メタ)アクリル酸ヘキシル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸オクチル、(メタ)アクリル酸ノニル、(メタ)アクリル酸デシル、(メタ)アクリル酸ドデシル、(メタ)アクリル酸ステアリルなどが挙げられ、これらの少なくとも1種、または2種以上を組み合わされ使用できる。
(d)成分の使用量は、(a)成分100重量部に対して、100〜1000重量部、好ましくは300〜700重量部である。(d)成分の使用量が上記範囲より多すぎると重合安定性が劣ったり、接着力が低下し、少なすぎると接着剤の粘度が増大し、作業性が劣る。
(d)成分は、(d)成分と後記(f)成分の総量に対して、例えば85〜100重量%、好ましくは90〜99重量%、さらに好ましくは92〜98重量%である。(d)成分の使用量が(d)成分と(f)成分の総量に対して上記範囲より多すぎると重合安定性が問題になる場合があり、少なすぎると逆にまた重合安定性が悪くなる場合がある。
必要に応じて加えられる他のモノマー(f)としては、上記(d)成分と共重合可能なものであり、下記(f1)成分、及び(f1)成分と共重合される(f2)成分ないし(f6)成分が挙げられる。
(f1)成分は、共重合後のポリマーの皮膜に硬さ、柔軟性、可とう性などを付与する。
アミド結合含有ビニルモノマーを共重合することによって、接着剤の保存安定性が向上する場合がある。また架橋性の不飽和単量体を用いた場合、接着剤に更に硬さや耐熱性を与えることができる。
カルボキシル基含有重合性不飽和単量体としては、例えば(メタ)アクリル酸、クロトン酸、イソクロトン酸、エチルアクリル酸、プロピルアクリル酸、イソプロピルアクリル酸、イタコン酸、マレイン酸、無水マレイン酸およびフマール酸などが挙げられる。
スルホン酸基含有重合性不飽和単量体としては、例えば、p−ビニルベンゼンスルホン酸、p−(メタ)アクリルアミドプロパンスルホン酸、t−ブチル(メタ)アクリルアミドスルホン酸などが挙げられる。
リン酸基含有重合性不飽和単量体としては、例えば2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートのリン酸モノエステル、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレートのリン酸モノエステルなどが挙げられる。これらは、ライトエステルPM(共栄社化学社製)などとして市販されている。
これらの酸基含有重合性不飽和単量体は、好ましくは少なくとも1種使用され、2種以上を組み合わせて使用することもできる。なかでも、上記諸安定性向上効果の観点から、カルボキシル基含有重合性不飽和単量体を用いるのが好ましい。使用する酸基含有重合性不飽和単量体の総量の50重量%以上がカルボキシル基含有重合性不飽和単量体であるのが好ましい。
(f3)成分は、得られる合成樹脂エマルジョンの保存安定性、機械的安定性、凍結に対する安定性等の諸安定性を向上させる効果がある。
これらのヒドロキシル基含有重合性不飽和単量体は単独で又は2種以上組み合わせて使用できる。
(f4)成分を共重合体成分として用いることにより、親水性が増し、ポリビニルアルコールとの混和安定性が増し、作業性が向上する。
(f5)成分を共重合成分として用いることにより、無機充填材との親和性が増し、接着剤の強度が改善されるとともに、耐温水性、耐沸騰水性、及び耐熱性が向上する。
(f6)成分を共重合成分として用いることにより、接着剤の強度、耐熱性が改善される。
第二段目の上記モノマーによる乳化重合において、アニオン性、ノニオン性等の一般乳化剤、及び/又は反応性界面活性剤、及び/又は第一段目において用いた重合度300〜2500、ケン化度80〜100モル%の一般ポリビニルアルコール、分子末端にメルカプト基を有するポリビニルアルコール、エチレン変性ポリビニルアルコール系共重合体、アセトアセトキシ化変性ポリビニルアルコールなど、及びこれらの混合物を乳化剤や保護コロイドとして用いることができる。
これら使用量は、全単量体中で0〜20重量%が好ましく、1〜10重量%がより好ましい。
反応温度は30〜100℃、反応時間は1〜10時間程度が好ましく、第一段目水溶液重合物の上に、新たに乳化剤及びまたはポリビニルアルコールを仕込み、(d)成分及び必要に応じて加えられる(f)成分を一括添加又は暫時滴下して反応温度の調節を行うとよい。この際、乳化剤及び/またはポリビニルアルコールを別途仕込まず、これら乳化剤及び/またはポリビニルアルコールと(d)成分及び(f)成分とのモノマープレ乳化液の一括添加又は暫時滴下を行ってもよい。
また、第二段目の乳化重合は、通常の一段連続モノマー均一滴下法、多段モノマーフィード法であるコア・シェル重合法や、重合中にフィードするモノマー組成を連続的に変化させるパワーフィード重合法など、いずれの重合法もとることができる。
また乳化重合の際、メルカプタン系化合物や低級アルコールなどの分子量調節のための助剤(連鎖移動剤)の併用は、乳化重合を進める観点から、また樹脂皮膜の円滑かつ均一な形成を促進し接着性を向上させる観点から、好ましい場合も多く、適宜状況に応じて行われる。
本発明の接着剤には、目的を損なわない範囲で必要に応じて改質剤を添加してもよい。改質剤としては、例えば粘性及びウエットタック付与剤として、SBRラテックス、アラビヤゴムラテックス、ヒドロキシエチルセルローズなどのセルローズ誘導体、カゼイン、澱粉、ポリアクリルアミド等の水溶性高分子、ポリビニルピロリドン;可塑剤、造膜助剤としてテキサノール、ジブチルフタレート、フェニルグリコールなどのグリコール誘導体、アジピン酸ジブチルなどのアジピン酸誘導体、脂肪酸誘導体、スルホン酸誘導体、フマール酸誘導体、パラフィン誘導体、ポリエステル誘導体;ポリビニルアルコールの耐水化剤としてのホウ酸、硝酸アルミニウムなどの各種金属塩:その他の改質剤として粘着付与剤、消泡剤、防腐剤、有機溶剤などが挙げられる。
本発明の紙管は、上記の如くして得られた接着剤を使用し、従来公知の製造方法に準じて、紙管用原紙を層状に且つ螺旋状等に巻回して接着することにより製造される。具体的には、本発明の接着剤を紙管用原紙に塗布し、これを金属製心棒に層状、かつ螺旋状または回旋状等に巻きつけることにより製造することができる。本発明の接着剤を用いれば、粘性が良好で作業性が良く、初期接着性が速いため、紙管を高速に効率良く製造することができる。製造された紙管は、硬さ、耐水性、耐温水性、耐煮沸水性、耐湿熱性に優れ、高温多湿時の座屈、偏平、折り曲げ等のあらゆる強度が高い。
以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。尚、実施例、比較例中の部及び%は、特に記載のない限り重量基準である。
(a)成分
PVA−105:クラレ(株)社製、ポリビニルアルコール、重合度500、ケン化度98モル%以上
PVA−117:クラレ(株)社製、ポリビニルアルコール、重合度1700、ケン化度98モル%以上
M−205:クラレ社(株)製、分子末端にメルカプト基を有するポリビニルアルコール、重合度524、ケン化度86.7モル%
(b)成分
カオリン:山陽クレー工業(株)社製、AAカオリン、主成分含水珪酸アルミニウム、平均粒子径4〜5μm
(c)成分
アクリル酸(AAと略す。)
(d)成分
メタクリル酸メチル(MMAと略す。)
アクリル酸2−エチルヘキシル(2EHAと略す。)
アクリル酸ブチル(BAと略す。)
(f)成分
メタクリル酸(MAAと略す。)
(乳化剤)
DKS NL−250:第一工業(株)製、ポリオキシエチレンラウリルエーテル
ニューコール707SF:日本乳化剤(株)製、ポリオキシエチレン多環フェニルエーテル硫酸エステル塩
アデカリヤソープER−20:旭電化工業(株)製、ノニオン系反応性界面活性剤、次式で示される。
攪拌機、滴下ロート、還流冷却器及び温度計を備えた反応容器に、イオン交換水513gを仕込み、85℃に昇温し、攪拌しながらPVA−105を20gとPVA−117を20gとを徐々に添加し、85℃で1時間かけてポリビニルアルコールを溶解した。次にカオリン85gとAAを15g添加し、80℃に調整し、過硫酸アンモニウム(開始剤)の10%水溶液を3g添加した。80℃で3時間AAの重合反応を行い、第一段目の反応を終了した。
一方、MMA110g、2EHA82g、MAA2gをDKS NL−250の10%水溶液100gで乳化し、モノマープレエマルジョンを調製し、滴下ロートに入れた。また一方、過硫酸アンモニウムの2%水溶液50gを別の滴下ロートに入れた。次にこれらモノマープレエマルジョンと開始剤水溶液を80℃の第一段目反応物に同時に2時間かけて滴下した。その間反応温度は80℃を保った。滴下終了後さらに反応容器内温を1時間、80℃に保って、熟成反応を行った後、冷却し、接着剤(不揮発分34.4%、粘度520mPa・s)を得た。
実施例1の第一段目反応におけるPVA−105の20gを、M−205の20%水溶液100gに、仕込みイオン交換水の513gを433gに変更した以外は、実施例1と同様に実施し、接着剤(不揮発分34.3%、粘度440mPa・s)を得た。
実施例1の第二段目反応におけるMMA110g、2EHA82gをMMA96g、BA96gに変更したこと以外は、実施例1と同様に実施し、接着剤(不揮発分34.2%、粘度580mPa・s)を得た。
実施例1の第二段目反応におけるDKS NL−250の10%水溶液100gの代わりに、DKS NL−250の10%水溶液50gとM−205の10%水溶液50gの混合物に変更した以外は、実施例1と同様に実施し、接着剤(不揮発分34.3%、粘度630mPa・s)を得た。
実施例1の第二段目反応におけるDKS NL−250の10%水溶液100gの代わりに、アデカリヤソープER−20の10%水溶液に変更したこと以外は、実施例1と同様に実施し、接着剤(不揮発分34.4%、粘度880mPa・s)を得た。
実施例1の第一段目反応におけるカオリン85gを195gに変更した以外は、実施例1と同様に実施し、接着剤(不揮発分45.3%、粘度980mPa・s)を得た。
実施例1の第一段目反応におけるポリビニルアルコール溶解後、AAを添加せず、従って重合せず、クレーのみを所定量添加し、攪拌、混合し、第二段目の反応に移り、MMA110gを125gに変更した以外は実施例1と同様に実施し、接着剤(不揮発分34.1%、粘度280mPa・s)を得た。
実施例1における二段反応を一段に変更し次のように行った。
攪拌機、滴下ロート、還流冷却器及び温度計を備えた反応容器に、イオン交換水516gを仕込み、85℃に昇温し、攪拌しながらPVA−105の20gとPVA117の20gを徐々に添加し、85℃で1時間かけてポリビニルアルコールを溶解した。次にカオリン85gを添加し、80℃に調整した。
一方、MMAの110g、2EHAの82g、MAAの2g、AAの15gをDKS NL−250の10%水溶液100gで乳化し、プレエマルジョンを調製し、滴下ロートに入れた。また一方、過硫酸アンモニウムの2%水溶液50gを別の滴下ロートに入れた。
次にこれらモノマープレエマルジョンと開始剤水溶液を同時に2時間かけて滴下した。その間反応温度は80℃を保った。滴下終了後さらに反応容器内温を1時間、80℃に保つことによって、熟成反応を行った後冷却し、接着剤を得た。接着剤は、ダイラタンシーを示し、塗布作業性が悪く、紙に正常に塗布できなかった。
実施例1の第一段目反応におけるPVA−105の20g、PVA−117の20gの代わりに、DKS NL−250の40gを用い、第二段目反応におけるDKS NL−250の10%水溶液100gの代わりにニューコール707SFの10%水溶液100gを用いた以外は、実施例1と全く同様に実施し、接着剤(不揮発分34.4%、粘度80mPa・s)を得た。
実施例1の第一段目反応においてカオリン85gを用いず、接着剤を得た後、カオリン85gを添加し、30分間攪拌し、接着剤(不揮発分34.4%、粘度680mPa・s)を得た。
実施例及び比較例で得られた接着剤につき、下記の要領で外観、沈降安定性、初期接着性、耐温水性、耐沸騰水性試験を行った。表1に評価結果をまとめて示す。
(外観)
接着剤中に塊、異物が混入していないかどうかを目視観察し、下記の基準で評価した。
○:塊、異物の混入無し
△:塊、異物の混入少し有り
×:分離、ゲル化、ダイラタンシー、又は塊、異物の混入多い
(沈降安定性)
接着剤を内径1.5cm、高さ30cmの沈降管に入れ、1ヶ月間放置後の沈降高さ(cm)を測定した。
○:沈降なし
△:沈降あり、3cm未満
×:沈降あり、3cm以上
(初期接着性)
20℃×65%RHの雰囲気下で、接着剤をKライナー紙にNo.30のバーコーターで塗布し、貼合後、手で剥離したときに100%紙破するまでの時間を測定した。
(耐温水性、耐沸騰水性)
B級原紙に、No.14のバーコーターで接着剤を接着面積25mm×25mmで塗布し、その上に未塗布の原紙を接着させ、貼合後、1kgの重りを乗せ、室温で1日養生し、試験片とした。試験片の接着剤が塗布されていない部分に穴を開け、針金で50gの重りをつけて吊し、接着部分を80℃の温水(耐温水性)、又は100℃の沸騰水(耐沸騰水性)に漬け、重りが落下するまでの時間を測定した。
Claims (11)
- 第一段目として、ポリビニルアルコール(a)及び無機充填材(b)の存在下に、カルボキシル基含有重合性不飽和単量体(c)を加えて水溶液重合した後、第二段目として、得られた水溶液重合系に、(メタ)アクリル酸アルキル(炭素数1〜18)エステル(d)及び必要に応じて他のモノマー(f)を加えて乳化重合させる接着剤の製造法。
- ポリビニルアルコール(a)の重合度が300〜2500、ケン化度が80〜100モル%である請求項1に記載の接着剤の製造法。
- ポリビニルアルコール(a)が分子末端にメルカプト基を有するポリビニルアルコールである請求項1又は2に記載の接着剤の製造法。
- ポリビニルアルコール(a)がエチレン変性ポリビニルアルコール系共重合体である請求項1〜3の何れか1項に記載の接着剤の製造法。
- ポリビニルアルコール(a)がアセトアセトキシ化変性ポリビニルアルコールである請求項1〜4の何れか1項に記載の接着剤の製造法。
- 無機充填材(b)が平均粒子径0.5〜50μmの非水溶性の無機充填材である請求項1〜5の何れか1項に記載の接着剤の製造法。
- ポリビニルアルコール(a)100重量部に対して、無機充填材(b)10〜500重量部である請求項1〜6の何れか1項に記載の接着剤の製造法。
- ポリビニルアルコール(a)100重量部に対して、カルボキシル基含有重合性不飽和単量体(c)5〜200重量部を加える請求項1〜7の何れか1項に記載の接着剤の製造法。
- ポリビニルアルコール(a)100重量部に対して、第二段目として、(メタ)アクリル酸アルキル(炭素数1〜18)エステル(d)100〜1000重量部及び必要に応じて他のモノマー(f)10〜100重量部を加えて乳化重合させる請求項1〜8の何れか1項に記載の接着剤の製造法。
- 請求項1〜9の何れか1項に記載の製造法により得られる接着剤。
- 請求項10に記載の接着剤を用いて紙管用原紙を、層状且つ螺旋状または回旋状に巻き回して接着してなる紙管。
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