JP2006123434A - キャップ嵌合構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】キャップ嵌合が不完全な状態となることを確実に防止でき、しかも、キャップ着脱によるキャップ内の空気の加圧または減圧を抑える簡易なキャップ嵌合構造を提供する。
【解決手段】筆記具本体2のペン先側の外面とキャップ1内面とが着脱自在に嵌合する嵌合部を、前後に間隔をおいた2箇所に設ける。2箇所の嵌合部が乗り越え嵌合部Aと摺接嵌合部Bとからなる。乗り越え嵌合部Aの嵌合開始から嵌合完了までの乗り越えストロークL1を、摺接嵌合部Bの嵌合開始から嵌合完了までの摺接ストロークL2より大きく設定する。乗り越え嵌合部Aの乗り越え嵌合する際に要する力を、摺接嵌合部Bの摺接嵌合する際に要する力よりも大きく設定する。
【選択図】 図1
【解決手段】筆記具本体2のペン先側の外面とキャップ1内面とが着脱自在に嵌合する嵌合部を、前後に間隔をおいた2箇所に設ける。2箇所の嵌合部が乗り越え嵌合部Aと摺接嵌合部Bとからなる。乗り越え嵌合部Aの嵌合開始から嵌合完了までの乗り越えストロークL1を、摺接嵌合部Bの嵌合開始から嵌合完了までの摺接ストロークL2より大きく設定する。乗り越え嵌合部Aの乗り越え嵌合する際に要する力を、摺接嵌合部Bの摺接嵌合する際に要する力よりも大きく設定する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、キャップ嵌合構造に関する。詳細には、乗り越え嵌合部と摺接嵌合部とを備えた筆記具のキャップ嵌合構造に関する。尚、本発明で、軸筒において、「前」とはペン先側を指し、「後」とはその反対側を指す。キャップにおいて、「前」とは閉塞側を指し、「後」とは開口側を指す。
従来、この種のキャップ嵌合構造において、特許文献1には、内壁に気密嵌合用の環状突起と複数の支持突起よりなる振れ止め突起が前後に間隔をおいて配設されたキャップを、前記環状突起が乗り越えて気密嵌合される環状の膨大部と、前記振れ止め突起が摺接する係合部とを設けた軸筒に装着させる筆記具のキャップ嵌合構造において、前記環状突起が膨大部に当接してから前記乗り越え嵌合終了までの環状突起と膨大部の接触長さL1と、前記振れ止め突起が係合部に当接してから前記嵌合が終了するまでの摺接長さL2の関係が、次式 L1≧L2 を満足させるよう構成されてなる筆記具のキャップ嵌合構造が開示されている。
前記従来のキャップ嵌合構造は、乗り越え嵌合する前の摺接嵌合の途中で、使用者がキャップの嵌合を中断して、キャップ嵌合が不完全な状態(いわゆる半キャップ状態)のまま放置すること)を防止するものである。しかし、前記従来のキャップ嵌合構造においても、製造ばらつきによっては、前記キャップ嵌合が不完全な状態となるおそれがある。
また、前記従来のキャップ嵌合構造は、キャップを軸筒のペン先側に嵌合させると、気密嵌合する嵌合部の嵌合ストロークによりキャップ内の空気が加圧され、軸筒の空気口から前記加圧空気が入りこみ、ペン先よりインキが漏出するおそれがある。また、前記軸筒に嵌合状態にあるキャップを取り外すと、前記気密嵌合する嵌合部の嵌合ストロークによりキャップ内の空気が減圧され、軸筒内のインキを空気口から外部に引き出すおそれがある。
本発明は前記従来の問題点を解決するものであり、キャップ嵌合が不完全な状態となることを確実に防止でき、しかも、キャップ着脱によるキャップ内の空気の加圧及び減圧を抑える簡易なキャップ嵌合構造を提供しようとするものである。
本発明者は、鋭意研究の結果、乗りえ嵌合の際に要する力と、摺接嵌合の際に要する力について着目し、その大小関係を特定することにより、前記キャップ嵌合が不完全な状態となることを、確実に防止できることを見出した。
本発明は、以下を要件とする。
(請求項1)
筆記具本体のペン先側の外面とキャップ内面とが着脱自在に嵌合する嵌合部を、前後に間隔をおいた2箇所に設け、前記2箇所の嵌合部が乗り越え嵌合部と摺接嵌合部とからなり、前記乗り越え嵌合部の嵌合開始から嵌合完了までの乗り越えストロークを、前記摺接嵌合部の嵌合開始から嵌合完了までの摺接ストロークより大きく設定したキャップ嵌合構造であって、
前記乗り越え嵌合部の乗り越え嵌合する際に要する力を、前記摺接嵌合部の摺接嵌合する際に要する力よりも大きく設定したことを特徴とするキャップ嵌合構造。
筆記具本体のペン先側の外面とキャップ内面とが着脱自在に嵌合する嵌合部を、前後に間隔をおいた2箇所に設け、前記2箇所の嵌合部が乗り越え嵌合部と摺接嵌合部とからなり、前記乗り越え嵌合部の嵌合開始から嵌合完了までの乗り越えストロークを、前記摺接嵌合部の嵌合開始から嵌合完了までの摺接ストロークより大きく設定したキャップ嵌合構造であって、
前記乗り越え嵌合部の乗り越え嵌合する際に要する力を、前記摺接嵌合部の摺接嵌合する際に要する力よりも大きく設定したことを特徴とするキャップ嵌合構造。
(請求項2)
前記摺接嵌合部が気密嵌合し、前記摺接ストロークが0.1mm〜0.5mmに設定される請求項1記載のキャップ嵌合構造。
前記摺接嵌合部が気密嵌合し、前記摺接ストロークが0.1mm〜0.5mmに設定される請求項1記載のキャップ嵌合構造。
(請求項3)
前記気密嵌合する摺接嵌合部を、乗り越え嵌合部よりも前方に配置し、キャップの摺接嵌合部と乗り越え嵌合部との間の側壁に、キャップ内と外気と連通する空気通路を貫設した請求項2記載のキャップ嵌合構造。
前記気密嵌合する摺接嵌合部を、乗り越え嵌合部よりも前方に配置し、キャップの摺接嵌合部と乗り越え嵌合部との間の側壁に、キャップ内と外気と連通する空気通路を貫設した請求項2記載のキャップ嵌合構造。
(請求項4)
前記気密嵌合する摺接嵌合部を乗り越え嵌合部よりも前方に配置し、キャップの乗り越え嵌合部または筆記具本体の乗り越え嵌合部に空気通路を軸方向に貫設した請求項2記載のキャップ嵌合構造。
前記気密嵌合する摺接嵌合部を乗り越え嵌合部よりも前方に配置し、キャップの乗り越え嵌合部または筆記具本体の乗り越え嵌合部に空気通路を軸方向に貫設した請求項2記載のキャップ嵌合構造。
請求項1により、キャップ嵌合が不完全な状態となることを、確実に防止できる。
請求項2により、キャップ着脱時のキャップ内の空気の加圧及び減圧を、一層防ぐことができるとともに十分な気密嵌合を得る。
請求項3により、勢いよくキャップを着脱しても、キャップ内の空気の加圧及び減圧を回避できる。
請求項4により、勢いよくキャップを着脱しても、キャップ内の空気の加圧及び減圧を回避できる。
本発明を実施するための最良の形態を説明する。
〔1〕本発明は、筆記具本体2のペン先4側の外面とキャップ1内面とが着脱自在に嵌合する嵌合部を、前後に間隔をおいた2箇所に設け、前記2箇所の嵌合部が乗り越え嵌合部Aと摺接嵌合部Bとからなり、前記乗り越え嵌合部Aの嵌合開始から嵌合完了までの乗り越えストロークL1を、前記摺接嵌合部Bの嵌合開始から嵌合完了までの摺接ストロークL2より大きく設定したキャップ嵌合構造であって、前記乗り越え嵌合部Aの乗り越え嵌合する際に要する力を、前記摺接嵌合部Bの摺接嵌合する際に要する力よりも大きく設定したことこと(請求項1)を要件とする。
前記キャップ嵌合構造(請求項1)は、乗り越え嵌合部Aの乗り越え嵌合する際に要する力を、前記摺接嵌合部Bの摺接嵌合する際に要する力よりも大きく設定したことことにより、キャップ嵌合が不完全な状態となることを、確実に防止できる。
もし、逆に、乗り越え嵌合部Aの乗り越え嵌合する際に要する力が、前記摺接嵌合部Bの摺接嵌合する際に要する力よりも小さく設定されると、キャップ1を筆記具本体2に装着する際、乗り越え嵌合部Aが嵌合を開始してから嵌合を終了させるまでの間に、摺接嵌合部Bの嵌合に要する大きな力が加わり、スムーズな乗り越え嵌合が阻害され、しかも、乗り越え嵌合部Aの途中でキャップ1の装着を中断させ、キャップ嵌合を不完全状態にするおそれがある。
尚、前記乗り越え嵌合部Aは、キャップ1内面の内向突起A1と、前記内向突起A1と乗り越え嵌合可能な、筆記具本体2外面の外向突起A2とからなる。前記摺接嵌合部Bは、キャップ1内面または筆記具本体2の外面の少なくともいずれか一方に平滑面を備える。前記乗り越え嵌合部Aの乗り越え嵌合する際に要する力、及び前記摺接嵌合部Bの摺接嵌合する際に要する力は、互いの影響がないように単独で測定する。
〔2〕前記キャップ嵌合構造(請求項1)において、前記摺接嵌合部Bが気密嵌合し、前記摺接ストロークが0.1mm〜0.5mmに設定されること(請求項2)が好ましい。
前記キャップ嵌合構造(請求項2)は、摺接嵌合部Bが気密嵌合すること、即ち、乗り越え嵌合部Aの嵌合ストロークよりも短い嵌合ストロークを有する摺接嵌合部Bが気密嵌合することにより、キャップ着脱時のキャップ1内の空気の加圧及び減圧を防ぐことに有利となる。その上、前記摺接ストロークを、適正な極めて短い範囲の0.1mm〜0.5mmに設定したことにより、キャップ着脱時のキャップ1内の空気の加圧及び減圧を、一層防ぐことができるとともに十分な気密嵌合を得る。
もし、前記摺接ストロークが、0.1mm未満の場合、十分な気密嵌合がしえず、ペン先4を十分に密封することが困難となる。また、前記摺接ストロークが、0.5mmを越える場合、キャップ着脱時のキャップ1内の空気の加圧及び減圧が大きくなり、キャップの着脱を繰り返すことにより、ペン先4側からのインキ漏出が生じるおそれがある。
〔3〕前記キャップ嵌合構造(請求項2)において、前記気密嵌合する摺接嵌合部Bを、乗り越え嵌合部Aよりも前方に配置し、キャップ1の摺接嵌合部Bと乗り越え嵌合部Aとの間の側壁に、キャップ1内と外気と連通する空気孔を貫設したこと(請求項3)が好ましい。
前記キャップ嵌合構造(請求項3)は、勢いよくキャップ1を装着した場合には、前記空気孔を介して、キャップ1内の加圧空気を素早く外部に逃がし、一方、勢いよくキャップ1を取り外した場合には、前記空気孔を介して、キャップ1内に空気を取り込みキャップ1内の減圧状態を素早く解消できる。
前記空気孔が存在しない場合、勢いよくキャップ1を装着するこにより、摺接嵌合部Bが嵌合開始するよりも前に、乗り越え嵌合部A側のキャップ1側壁によりキャップ1内の空気が加圧され、その加圧空気が筆記具本体2内に入るおそれがある。また、前記空気孔が存在しない場合、勢いよくキャップ1を取り外すと、乗り越え嵌合部A側のキャップ1側壁によりキャップ1内の空気が減圧され、筆記具本体2内のインキを空気口21より外部に引き出そすおそれがある。
〔4〕前記キャップ嵌合構造(請求項2)において、前記気密嵌合する摺接嵌合部Bを乗り越え嵌合部Aよりも前方に配置し、キャップ1の乗り越え嵌合部Aまたは筆記具本体2の乗り越え嵌合部Aに空気通路を軸方向に貫設したこと(請求項4)が好ましい。
前記キャップ嵌合構造(請求項4)は、勢いよくキャップ1を装着した場合には、前記空気通路を介してキャップ1開口部から、キャップ1内の加圧空気を素早く外部に逃がし、一方、勢いよくキャップ1を取り外した場合には、キャップ1開口部から前記空気通路を介して、キャップ1内に空気を取り込みキャップ1内の減圧状態を素早く解消できる。
前記空気通路が存在しない場合、勢いよくキャップ1を装着するこにより、摺接嵌合部Bが嵌合開始するよりも前に、乗り越え嵌合部A側のキャップ1側壁によりキャップ1内の空気が加圧され、その加圧空気が筆記具本体2内に入るおそれがある。また、前記空気通路が存在しない場合、勢いよくキャップ1を取り外すと、乗り越え嵌合部A側のキャップ1側壁によりキャップ1内の空気が減圧され、筆記具本体2内のインキを空気口21より外部に引き出そすおそれがある。
(第1実施例)
図1に本発明の第1実施例を示す。
図1に本発明の第1実施例を示す。
キャップ1は、合成樹脂の射出成形により得られる。前記キャップ1は、前端が閉鎖され且つ後端が開口された有底円筒状の内筒部11と、該内筒部11の外周面と複数の複数の軸方向に延びる連結リブ13により連結される両端が開口された円筒状の外筒部12とからなる。
前記内筒部11の後端開口部は前記連結リブ13後端よりも後方に突出される。前記内筒部11の後端開口部の外周面には、環状平滑面よりなる環状シール部B1が一体に形成される。
前記連結リブ13の各々の間には、軸方向に延びる空気通路が貫設され、前記空気通路後端が、内筒部11の後端部外周面と外筒部12の内周面との間の環状の隙間と連通する。前記連結リブ13は、本実施例では、等間隔に6本設けられ、それにより、6本の空気通路が形成される。前記連結リブ13後端部の外筒部連結側は、内筒部連結側よりも後方に延設されるとともに、環状シール部B1(内筒部11の開口端部)の僅かに前方に位置している。前記連結リブ13後端部の外筒部連結側は、キャップ装着時の軸筒3の前端部との当接壁部となる。前記連結リブ13後端部の内筒部連結側は、内筒部11の開口端部よりも十分に前方に位置しているため、内筒部11外周面の環状シール部B1と軸筒3内周面の環状気密部B2とが嵌合した時、環状シール部B1の径方向内方への弾性変形を容易にできる。
また、前記環状シール部B1より僅かに後方の外筒部12内周面には、環状の内向突起A1が一体に形成される。前記内向突起A1が、キャップ装着時、軸筒3の外向突起A2と乗り越え嵌合する。
筆記具本体2は、前端が開口された有底円筒状の軸筒3と、該軸筒3の前端開口部に嵌入される複数の櫛歯51からなるインキ保溜部材5と、該インキ保溜部材5の前端にペン先保持筒41を介して保持されるペン先4と、該ペン先4と接続され該インキ保溜部材5の軸心孔に挿着されるインキ誘導芯6とを備える。前記軸筒3の前端には、空気口21が開口している。
前記軸筒3は、合成樹脂の射出成形により得られる。前記軸筒3内のインキ保溜部材5の後方には、インキを直に貯溜するためのインキタンク7が形成される。前記軸筒3の前端開口部には、前方に開口する環状凹部が形成される。前記環状凹部により、軸筒3の前端開口部の内周面が露出され、前記軸筒3の前端開口部の内周面には、環状平滑面よりなる環状気密部B2が一体に形成される。尚、前記環状気密部B2は、環状突起であってもよい。
また、前記環状気密部B2より僅かに後方の軸筒3の外周面には、環状の外向突起A2が一体に形成される。キャップ装着時、前記外向突起A2が外筒部12の内向突起A1と乗り越え嵌合する。尚、前記内向突起A1または前記外向突起A2のいずれか一方を周状に分散させた複数の点状突起により構成してもよい。
前記外向突起A2よりも後方の軸筒3の内周面には、環状の抜け止め突起31が一体に形成される。前記抜け止め突起31は、インキ保溜部材5の他の櫛歯より大きい外径の支持用櫛歯と乗り越え嵌合して、インキ保溜部材5の脱落を防止する。前記抜け止め突起31よりも前方の軸筒3の前端部(即ち、環状気密部B2及び外向突起A2を備える軸筒3前端部)は、インキ保溜部材5と非接触状態にあるため、インキ保溜部材5の嵌入が、環状気密部B2の内径寸法及び外向突起A2の外径寸法に影響を与えない。
前記外向突起A2よりも後方の軸筒3の外面には、周状に分散配置された複数の点状突起よりなる振れ止め突起32が一体に形成される。前記振れ止め突起32は、キャップ装着時、キャップ1の開口部内面と圧接される。それにより、キャップ1の開口部の径方向のぐらつきが防止され、環状気密部B2と環状シール部B1とのシール性が、より一層、向上する。
前記インキ保溜部材5は、合成樹脂の射出成形により得られる。前記インキ保溜部材5は、複数の円板状の櫛歯51と、前記櫛歯51間に形成したインキ保溜溝52とを備える。前記インキ保溜部材5は、インキタンク7内の圧力上昇に伴うインキタンク7内からの溢出インキを一時的に保持する部材である。
本実施例では、前記乗り越え嵌合部Aの乗り越えストロークL1(即ち、外向突起A2と内向突起A1が乗り越えを開始してから乗り越え嵌合を終了するまでの軸方向の移動長さ)は、1.1mmに設定されている。前記摺接嵌合部Bの摺接ストロークL2(即ち、環状シール部B1と環状気密部B2が摺接を開始してから終了するまでの軸方向の移動長さ)は、0.25mmに設定されている。
また、本実施例では、前記乗り越え嵌合部Aの乗り越え嵌合する際に要する力は、1.2kgに設定されている。前記摺接嵌合部Bの摺接嵌合する際に要する力は、0.3kgに設定されている。
(第2実施例)
図2に本発明の第2実施例を示す。
図2に本発明の第2実施例を示す。
キャップ1は、合成樹脂の射出成形により得られる。前記キャップ1は、前端が閉鎖され且つ後端が開口された有底円筒状の内筒部11と、該内筒部11の外周面と複数の複数の軸方向に延びる連結リブ13により連結される、両端が開口された円筒状の外筒部12とからなる。
前記内筒部11の後端開口部は内周面には、環状平滑面よりなる環状シール部B1が一体に形成される。前記環状シール部B1が軸筒3外面の環状気密部B2と摺接嵌合する。
前記外筒部12の内面には、環状の内向突起A1が一体に形成される。前記内向突起A1が、キャップ装着時、軸筒3の外向突起A2と乗り越え嵌合する。
前記連結リブ13の各々の間には、軸方向に延びる空気通路が貫設される。キャップ装着時、前記連結リブ13の後端は軸筒3の前端と当接される。
筆記具本体2は、第1実施例同様、前端が開口された有底円筒状の軸筒3と、該軸筒3の前端開口部に嵌入される複数の櫛歯51からなるインキ保溜部材5と、該インキ保溜部材5の前端にペン先保持筒41を介して保持されるペン先4と、該ペン先4と接続され該インキ保溜部材5の軸心孔に挿着されるインキ誘導芯6とを備える。前記ペン先保持筒41の前端には空気口21が開口している。
前記軸筒3の前端開口部の外周面には、環状の外向突起A2が一体に形成される。キャップ装着時、前記外向突起A2が外筒部12の内向突起A1と乗り越え嵌合する。尚、前記内向突起A1または前記外向突起A2のいずれか一方を周状に分散させた複数の点状突起により構成してもよい。
前記ペン先保持筒41の外面には、環状平滑面よりなる環状気密部B2が一体に形成される。キャップ装着時、前記環状気密部B2が環状シール部B1と摺接嵌合する。尚、前記環状気密部B2は、環状突起であってもよい。
本実施例では、前記乗り越え嵌合部Aの乗り越えストロークL1(即ち、外向突起A2と内向突起A1が乗り越えを開始してから乗り越え嵌合を終了するまでの軸方向の移動長さ)は、1.1mmに設定されている。前記摺接嵌合部Bの摺接ストロークL2(即ち、環状シール部B1と環状気密部B2が摺接を開始してから終了するまでの軸方向の移動長さ)は、0.25mmに設定されている。
また、本実施例では、前記乗り越え嵌合部Aの乗り越え嵌合する際に要する力は、1.2kgに設定されている。前記摺接嵌合部Bの摺接嵌合する際に要する力は、0.4kgに設定されている。
本実施例の他の構成は第1実施例と同様であるため、その説明を省略する。
(第3実施例)
図3に本発明の第3実施例を示す。
図3に本発明の第3実施例を示す。
キャップ1は、合成樹脂の射出成形により得られる。前記キャップ1は、前端が閉鎖され且つ後端が開口された有底円筒状の本体からなる。前記キャップ本体は、小径部14と、該小径部14の後方に連設される大径部15とからなる。
前記キャップ本体の小径部14の後端部は、段形状となり、その内面に環状平滑面よりなる環状シール部B1が形成される。前記小径部14の内面には、軸方向に延びる複数本の当接リブ16が形成される。前記当接リブ16の後端は軸筒3の前端と当接する。
前記キャップ本体の大径部15の内面には、軸方向に延びる複数本の嵌合リブ17が一体に形成される。前記嵌合リブ17は、その中間部に内向突起A1を備える。前記嵌合リブ17相互間に空気通路が形成される。前記内向突起A1が、キャップ装着時、軸筒3の外向突起A2と乗り越え嵌合する。
筆記具本体2は、第1実施例同様、前端が開口された有底円筒状の軸筒3と、該軸筒3の前端開口部に嵌入される複数の櫛歯51からなるインキ保溜部材5と、該インキ保溜部材5の前端にペン先保持筒41を介して保持されるペン先4と、該ペン先4と接続され該インキ保溜部材5の軸心孔に挿着されるインキ誘導芯6とを備える。軸筒3の前端には、空気口21が開口している。
前記軸筒3の前端開口部の外周面には、環状平滑面よりなる環状気密部B2が一体に形成される。尚、前記環状気密部B2は、環状突起であってもよい。キャップ装着時、前記環状気密部B2が環状シール部B1と摺接嵌合し、キャップ1内を気密状態にする。
また、前記環状気密部B2より後方の軸筒3の外周面には、環状の外向突起A2が一体に形成される。キャップ装着時、前記外向突起A2が外筒部12の内向突起A1と乗り越え嵌合する。尚、前記内向突起A1または前記外向突起A2のいずれか一方を、周状に分散させた複数の点状突起により構成してもよい。
本実施例では、前記乗り越え嵌合部Aの乗り越えストロークL1(即ち、外向突起A2と内向突起A1が乗り越えを開始してから乗り越え嵌合を終了するまでの軸方向の移動長さ)は、1.3mmに設定されている。前記摺接嵌合部Bの摺接ストロークL2(即ち、環状シール部B1と環状気密部B2が摺接を開始してから終了するまでの軸方向の移動長さ)は、0.25mmに設定されている。
また、本実施例では、前記乗り越え嵌合部Aの乗り越え嵌合する際に要する力は、1.0kgに設定されている。前記摺接嵌合部Bの摺接嵌合する際に要する力は、0.4kgに設定されている。
本実施例の他の構成は第1実施例と同様であるため、その説明を省略する。
1 キャップ
11 内筒部
12 外筒部
13 連結リブ
14 小径部
15 大径部
16 当接リブ
17 嵌合リブ
2 筆記具本体
21 空気口
3 軸筒
31 抜け止め突起
32 振れ止め突起
4 ペン先
41 ペン先保持筒
5 インキ保溜部材
51 櫛歯
52 インキ保溜溝
6 インキ誘導芯
7 インキタンク
A 乗り越え嵌合部
A1 内向突起
A2 外向突起
B 摺接嵌合部
B1 環状シール部
B2 環状気密部
L1 乗り越えストローク
L2 摺接ストローク
11 内筒部
12 外筒部
13 連結リブ
14 小径部
15 大径部
16 当接リブ
17 嵌合リブ
2 筆記具本体
21 空気口
3 軸筒
31 抜け止め突起
32 振れ止め突起
4 ペン先
41 ペン先保持筒
5 インキ保溜部材
51 櫛歯
52 インキ保溜溝
6 インキ誘導芯
7 インキタンク
A 乗り越え嵌合部
A1 内向突起
A2 外向突起
B 摺接嵌合部
B1 環状シール部
B2 環状気密部
L1 乗り越えストローク
L2 摺接ストローク
Claims (4)
- 筆記具本体のペン先側の外面とキャップ内面とが着脱自在に嵌合する嵌合部を、前後に間隔をおいた2箇所に設け、前記2箇所の嵌合部が乗り越え嵌合部と摺接嵌合部とからなり、前記乗り越え嵌合部の嵌合開始から嵌合完了までの乗り越えストロークを、前記摺接嵌合部の嵌合開始から嵌合完了までの摺接ストロークより大きく設定したキャップ嵌合構造であって、
前記乗り越え嵌合部の乗り越え嵌合する際に要する力を、前記摺接嵌合部の摺接嵌合する際に要する力よりも大きく設定したことを特徴とするキャップ嵌合構造。 - 前記摺接嵌合部が気密嵌合し、前記摺接ストロークが0.1mm〜0.5mmに設定される請求項1記載のキャップ嵌合構造。
- 前記気密嵌合する摺接嵌合部を、乗り越え嵌合部よりも前方に配置し、キャップの摺接嵌合部と乗り越え嵌合部との間の側壁に、キャップ内と外気と連通する空気通路を貫設した請求項2記載のキャップ嵌合構造。
- 前記気密嵌合する摺接嵌合部を乗り越え嵌合部よりも前方に配置し、キャップの乗り越え嵌合部または筆記具本体の乗り越え嵌合部に空気通路を軸方向に貫設した請求項2記載のキャップ嵌合構造。
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