JP2006122648A - 遊技機の監視システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 設備コストを低く抑えて、遊技制御基板などの不正な交換を検出可能にする遊技機の監視システムを提供することである。
【解決手段】 パチンコ台などの複数の遊技機1に個別に設けたID発信手段4a,4b,・・・から固有のIDを受信するアンテナ2と、このアンテナ2を介して上記固有のIDを受信する信号受信手段R1と、監視対象である各遊技機1に対応させた固有のIDを記憶するID記憶手段11と、このID記憶手段11が記憶している個々のIDを受信したか否かを監視する監視手段10とを備え、上記アンテナ2は監視対象の遊技機に対応させて設置した。
【選択図】 図1

Description

この発明は、パチンコ台などの遊技機や、その制御基板が、不正に交換させることがないように監視するための遊技機の監視システムに関する。
不当な利益を得ようとする者が、閉店後などに遊技場に入り込んで、遊技機を制御するプログラムを搭載した遊技制御基板を、不正に交換することがある。
このように、制御基板が不正に交換されたことを検出するため、制御基板に、IDを記憶し、それを発信する機能を有するICチップなどを取り付け、このICチップから発信される正規のIDを読み取ることによって、不正な交換がなされていないことを確認しようとするシステムが考えられている。
例えば、各制御基板にIDを発信するICチップを取り付けるとともに、発信されたIDを非接触で読み取るための読み取り装置を遊技機ごとに設け、この読み取り装置が読み取ったIDを管理装置に送信する。管理装置では、予め、正規の制御基板に対応させたIDを記憶し、上記読み取り装置から送信されたIDが、それと異なる場合には、制御基板が不正に交換されたことを検出できるようにしている(特許文献1参照)。
また、遊技島ごとにガイドレールを設け、このガイドレール上に1台の読み取り装置を移動させて、島内の複数の遊技機に対する不正を1台の装置で監視するものもある(特許文献2参照)。
また、遊技機の制御基板に対して、外部から信号を入力して、遊技者に有利な動作をするように、制御基板を狂わせるという不正が行なわれることがあった。このような不正を検出するため、上記外部からの信号を検出する際にも、上記IDの読み取り装置と同様の信号読み取り装置を用いた監視システムを利用することができる。
特開2000−288218号公報 特開2000−202136号公報
上記のようなシステムでは、読み取り装置や不正検出装置が読み取ったIDなどの信号を管理装置へ送信しなければならないので、各読み取り装置や不正検出装置と管理装置間の配線が必要である。特に、不正検出装置を島内で移動させるシステムでは、ガイドレールなどの設備も必要である。
つまり、上記のようなシステムは、配線などの大がかりな設備が必要であり、どのような遊技場においても、簡単に採用できるものではなかった。
この発明の目的は、設備コストを低く抑えて、遊技制御基板などの不正な交換や、制御基板に対する不正操作のための信号の発信を検出可能にする遊技機の監視システムを提供することである。
第1の発明は、パチンコ台などの複数の遊技機に個別に設けたID発信手段から固有のIDを受信するアンテナと、このアンテナを介して上記固有のIDを受信する信号受信手段と、監視対象である各遊技機に対応させた固有のIDを記憶するID記憶手段と、このID記憶手段が記憶している個々のIDを受信したか否かを監視する監視手段とを備え、上記アンテナは監視対象の遊技機に対応させて設置した点に特徴を有する。
第2の発明は、第1の発明を前提とし、複数のアンテナを信号受信手段に接続し、監視手段は、アンテナごとに受信可能な遊技機の位置を対応付けた位置情報を記憶し、受信した固有のIDがどのアンテナから入力されたかを識別するとともに、そのアンテナに対応する位置情報に基づいて上記固有のIDに対応した遊技機の位置を特定し、この特定した遊技機の位置と受信した固有のIDとを対応付けて監視対象である遊技機の固有のIDとしてID記憶部に記憶させる点に特徴を有する。
第3の発明は、第1または、第2の発明を前提とし、複数のアンテナを信号受信手段に接続し、ID記憶手段は、遊技機の位置と監視対象遊技機の固有のIDとの対応データを記憶し、監視手段は、アンテナごとに受信可能な遊技機の位置を対応付けた位置情報を記憶し、受信した固有のIDがどのアンテナから入力されたのかを識別するとともに、そのアンテナに対応する位置情報に基づいて、上記固有のIDに対応した遊技機の位置を特定し、この特定した遊技機の位置とID記憶手段が記憶している特定した遊技機の位置に対応する固有のIDとが一致するか否かを判定する機能を備えた点に特徴を有する。
第4の発明は、上記第2または第3の発明を前提とし、遊技機の設置位置に対応した複数の固有IDを受信可能な、第1のアンテナと、この第1のアンテナが受信する固有IDのそれぞれに個別に対応した他のアンテナとを備え、監視手段は、第1のアンテナから受信した固有IDと他のアンテナから受信した固有IDとに基づいて、個々の固有IDに対応する遊技機の位置を特定する機能を備えた点に特徴を有する。
第5の発明は、上記第1〜第4の発明を前提とし、ID発信手段は、遊技機に貼付され、かつ、遊技機から剥がされたとき、ID発信機能が損なわれるかあるいは正規のID以外の信号を発信する機能を有する点に特徴を有する。
第6の発明は、パチンコ台などの遊技機に対応した信号発信手段から発信される信号を受信するアンテナと、このアンテナを介して上記信号を受信する信号受信手段と、信号の異常基準を特定するしきい値を記憶する信号記憶手段と、上記信号受信手段が受信した信号が上記信号記憶手段が記憶しているしきい値を超えたか否かを監視する監視手段とを備え、上記アンテナは監視対象の遊技機に対応させて設置した点に特徴を有する。
第7の発明は、上記第6の発明を前提とし、上記しきい値は、信号の電波強度を基準に設定した点に特徴を有する。
第8の発明は、上記第6の発明を前提とし、上記しきい値は、信号の電波強度および周波数を基準に設定した点に特徴を有する。
第9の発明は、上記第6〜第8の発明を前提とし、複数のアンテナを信号受信手段に接続し、監視手段は、アンテナごとに受信可能な遊技機の位置を対応付けた位置情報を記憶し、受信した信号がどのアンテナから入力されたかを識別するとともに、そのアンテナに対応する位置情報に基づいて上記信号に対応した遊技機の位置を特定する機能を備えた点に特徴を有する。
第10の発明は、上記第6〜第9の発明を前提とし、遊技機の設置位置に対応した信号発信手段から発信される信号を受信可能な、第1のアンテナと、この第1のアンテナが受信する信号のそれぞれに個別に対応した他のアンテナとを備え、監視手段は、第1のアンテナから受信した信号と他のアンテナから受信した信号とに基づいて、個々の信号に対応する遊技機の位置を特定する点に特徴を有する。
第11の発明は、上記1〜弟10の発明を前提とし、上記アンテナが、漏洩ケーブルアンテナである点に特徴を有する。
なお、上記漏洩ケーブルアンテナとは、ケーブル状のアンテナ線に導体の外皮を被覆した同軸ケーブルにおいて、外皮導体部に一様に細かな穴を開けて、伝導する途中で電波信号が漏洩するとともに、外部電磁波を受信できる仕組みにしたアンテナである。このような漏洩ケーブルアンテナが敷設された周囲では、一様な電波強度での送受信が可能である。
第12の発明は、上記第1〜第11の発明を前提とし、1本のアンテナに、1または複数の補助伝導ケーブルアンテナを接続し、これら補助伝導ケーブルアンテナを、各遊技機に対応させて設置した点に特徴を有する。
第1〜第5の発明は、遊技機に対応させたアンテナを設け、そのアンテナを介して、信号受信手段に、監視対象である遊技機に対応した信号を入力するようにしているので、信号受信手段を、遊技機に設けたID発信手段や、信号発信手段から離して設置することができる。このように、遊技機から信号受信手段を離して設置することができるので、例えば、1本のアンテナで、複数のIDを受信したり、複数のアンテナを一つの受信手段に接続したりできる。
いずれの場合にも、受信手段の設置台数を少なくすることができて、設備コストを低く抑えることができる。
また、一つの受信手段を、個々のID発信手段や信号発信手段に対応させて移動させる必要もないので、信号受信手段を移動させるための設備が不要である。
また、第2〜第5の発明によれば、監視対象の遊技機の、個々の位置を特定し、位置までも監視することができる。
第4の発明によれば、複数のIDを受信する1本の、第1のアンテナと、他のアンテナとの組み合わせによって、信号受信手段が受信したIDに対応する位置を特定できる。
第5の発明によれば、遊技機に貼付したID発信手段が剥がされたとき、そのことがわかるので、ID発信手段の貼り替えなども監視することができる。
また、第6〜第8の発明によれば、遊技機に対して、しきい値を超える異常信号が発信されていた場合、それを検出することができる。例えば、遊技機の制御基板を狂わせるような不正信号が発信されていた場合、その信号を検出することができる。
第9、第10の発明によれば、異常信号を受信したアンテナから、その信号が発信されている位置を特定することができる。
特に、第10の発明によれば、複数の信号を受信する1本の、第1のアンテナと、他のアンテナとの組み合わせによって、信号受信手段が受信した異常信号に対応する位置を特定できる。例えば、異常信号によって不正な制御をされている遊技機を特定することができる。
第11の発明によれば、1本の漏洩ケーブルアンテナで、その周囲に設置された複数のID発信手段や、信号発信手段から、固有のIDや、その他の信号を受信することができる。つまり、1本のアンテナの受信範囲を広くすることができるため、遊技機に対応させて設置するアンテナの数を少なくすることができる。
第12の発明によれば、1本のケーブルアンテナから離れた箇所にあるID発信手段や、信号発信手段からも、補助伝導ケーブルアンテナを介して固有のIDや、他の信号を受信できるようになる。従って、監視対象となる遊技機の設置場所の自由度が高くなる。
図1〜図4に、この発明の第1実施形態を示す。
図1に、一つの遊技場に設けた、このシステムの全体構成図を示している。パチンコ店などの遊技場では、複数台の遊技機1を並べて一つの島を形成している。例えば、図1に示すように、遊技機1を一列に並べた列L1と列L2とを、その遊技台の背面を対向させて設置し、島S1を形成し、列L3と列L4とによって島S2を形成している。図1では、2つの島S1およびS2のみを表しているが、遊技場内には、もっと多くの島が設けられていることが多い。
そして、上記各島S1,S2に対応するリーダーR1,R1を設けている。これらのリーダーR1,R1には、各島S1,S2に沿って配置された漏洩ケーブルアンテナ2を接続するとともに、全てのリーダーR1,R1を管理コンピュータCに接続している。
なお、上記各漏洩ケーブルアンテナ2は、斜線で示した通信エリアE1を、無線通信可能なエリアとするアンテナである。
一方、図2に示すように、各遊技機1には、後で詳細に説明するICシール4a,4b,4c,・・・を貼り付けている。遊技機におけるICシールの貼付箇所は、どこでもかまわないが、簡単に取り外すことができないような箇所が好ましい。または、遊技機の制御基板などを交換する際には、このシールを剥がさなければならないような箇所がよい。そして、図2に示すように、これらのICシール4a,4b,4c,・・・を、上記漏洩ケーブルアンテナ2の通信エリアE1内に設け、漏洩ケーブルアンテナ2との間で通信可能にしている。
但し、各遊技機の制御基板等から固有のIDが発信される場合は、ICシールを使用せずに、制御基板等から発信されるIDをケーブルアンテナが受信するようにしてもよい。この場合には、上記制御基板が、この発明のID発信手段を兼ねることになる。
なお、図2では、各遊技機に符号1a,1b,1c,1dをつけているが、これらは、上記遊技機1と同じものであり、個々の遊技機を区別する必要があるときには、「1」にアルファベットを付加するが、区別する必要がないときには、符号1で説明する。
図3には、上記ICシール4aを表している。他のICシールも、これと同じなので、ここでは、ICシール4aについてのみ説明する。ICシール4aはICチップを組み込んだシート状の部品で、図3に示すように、固有のIDを記憶した自ID記憶部5と、データ処理部6と、送受信部7とを備えている。また、上記ICシール4a表面には接着面を有し、この接着面を遊技機1に貼り付けるようにする。
上記自ID記憶部5が記憶している固有のIDは、そのICシール4aの固有のIDであるが、ICシール4aを貼付した遊技機1に対応付けられるので、遊技機1を特定するための固有のIDと考えてもよい。
また、送受信部7は、上記漏洩ケーブルアンテナ2との間で無線通信を行う機能を備えた回路であり、上記データ処理部6は、必要なタイミングで、上記自ID記憶部が記憶している固有のIDを送信部7から上記ケーブルアンテナへ発信する機能や、漏洩ケーブルアンテナ2を介してリーダーR1から送信された信号を処理したりする機能を備えている。
すなわち、各遊技機1に貼付したICシール4a,4b,4c,・・・が、ID発信手段である。
さらに、管理コンピュータCと、各島S1,S2に対応させて設けたリーダーR1とは、図4に示す構成である。
上記リーダーR1は、漏洩ケーブルアンテナ2を介して上記ICシールから発信される固有のIDを受信するための、この発明の信号受信手段であり、漏洩ケーブルアンテナ2を接続した送受信部8と、送受信部8から固有のIDを受信したり、管理コンピュータCとの間でデータのやりとりを行ったりするデータ処理部9とを備えている。
一方、管理コンピュータCは、各リーダーR1のデータ処理部9に接続したデータ処理部10と、データ記憶部11と出力部12とを備えている。
上記データ処理部10は、各リーダーR1から入力される固有のIDを受信したり、受信した固有のIDを判定したりして、遊技機1を監視する機能を備え、データ記憶部11は、データ処理部10の処理に必要なデータなどを記憶する機能を備えている。例えば、上記データ記憶部11には、この管理コンピュータCが監視対象とする遊技機1に対応した固有のID、すなわち、遊技機1に貼付されたICシール4a,4b,4c,・・・の固有のIDを記憶している。
また、出力部12は、データ処理部10の監視結果を出力する機能を備えている。例えば、データ処理部10が、所定のIDを受信できなくて、監視対象の遊技機1の異常と判定した場合に、その結果をディスプレイに表示したり、警告ランプを点灯させたり、警報装置に警報を発するように制御信号を出力したりする機能を有する。
次に、このシステムにおいて、遊技場に設置された遊技機1を監視する手順を説明する。ここでは、図2に示す島S1の遊技機1a,1b,1c,1dを監視する例を説明する。
図2に示すように、上記遊技機1a,1b,1c,1dに貼付された各ICシール4a,4b,4c,4dは、全て、上記漏洩ケーブルアンテナ2の通信エリアE1内に設置されている。つまり、リーダーR1は、各ICシールから発信される固有のIDを、上記漏洩ケーブルアンテナ2を介して受信することができる配置になっている。
リーダーR1が、上記固有のIDを受信する手順には、いくつかの方法があるが、例えば、リーダーR1側から問い合わせ信号を発信し、ICシール側がそれに応答して、自ID記憶部5が記憶している固有のIDを発信する方法がある。上記問い合わせ信号は、「記憶している固有のIDは何か?」という趣旨の信号であり、各ICシールのデータ処理部6は、上記問い合わせ信号を受信したことを認識し、固有のIDを発信させる。この場合には、各ICシール4a,4b,4c,・・・のデータ処理部6には、問い合わせ信号を受信してから固有のIDを発信するまでの遅延時間を設定しておき、その遅延時間に基づいたタイミングで固有のIDを発信するようにする。各データ処理部6には、問い合わせ信号の受信時を基準にしたIDの発信タイミングが異なるように、遅延時間を設定しておくものとする。
あるいは、予め遅延時間を設定しておくのではなく、各データ処理部6は、問い合わせ信号を受信したら、自身でランダムに遅延時間を演算して、その演算結果に基づいてIDの発信タイミングを決めるようにしてもよい。
これによって、リーダーR1は、漏洩ケーブルアンテナ2を介して複数の固有のIDを、タイミングをずらして受信することができる。つまり、複数の固有のID信号を同時に受信してしまって、何を受信したのかわからなくなってしまうことを防止できる。
また、リーダーR1側からの問い合わせ信号を、特定の固有のIDを、一つずつ確認する内容とすることもできる。例えば、「IDaは応答するように」というような信号で、これを受信したICシールのデータ処理部6は、自身に接続された自ID記憶部5が記憶している固有のIDと問い合わせ信号のIDaとを対比して、一致した場合には、漏洩ケーブルアンテナ2に対して自身の固有のIDを発信するようにする。このようにすれば、リーダーR1が問い合わせ信号を出力するたびに、対応する固有のIDのみを受信することができるので、複数の信号を同時に受信して、混乱してしまうことがない。
なお、上記問い合わせ信号で、問い合わせるべき固有のIDは、上記管理コンピュータCのデータ記憶部11が、監視対象の固有IDとして記憶しているものである。つまり、この実施例では、上記データ記憶部11が、この発明のID記憶部の機能を備えている。なお、管理コンピュータCに、複数のリーダーR1を接続している場合には、上記データ記憶部11は、監視対象の固有のIDを、受信可能なリーダーR1に対応付けて記憶し、個々のリーダーR1へ、問い合わせに必要なデータを送信するようにする。
ただし、上記監視対象のIDは、管理コンピュータCではなく、個々のリーダーR1に記憶させておくようにしてもかまわないし、ID記憶部を、管理コンピュータCやリーダーR1とは別に設けてもかまわない。
上記のようにして、リーダーR1が、固有のIDを受信したら、それを管理コンピュータCへ送信する。管理コンピュータCでは、受信した固有のIDを、データ処理部10が、データ記憶部11が監視対象に対応した固有のIDとして記憶しているIDと対比し、監視対象の固有のIDを全て受信したかどうかを判断する。例えば、データ記憶部11が記憶している監視対象のIDを全て受信した場合は、そのIDに対応する遊技機全てが、通信エリアE1内に設置されているということで、正常とみなすことができる。
ところが、いずれかの固有のIDが受信されなかった場合には、その受信されなかったIDに対応する遊技機1またはそれに貼付されたICシールが、初期に設置された場所から、対応するリーダーR1の通信エリアE1外へ移動したことを意味する。すなわち、遊技機1が不正に交換されたり、シールが剥がされて持ちされたりしたことがわかる。
この第1実施形態では、管理コンピュータCのデータ処理部10とデータ記憶部11とによって、この発明の監視手段を構成している。
以上のように、漏洩ケーブルアンテナ2が、各遊技機に貼付したICシールから、複数の固有のIDを読み取るようにしたので、信号受信手段であるリーダーR1を個々の遊技機1に対応付けて設置する必要がない。そのため、特許文献1のシステムと比べて、リーダーR1の数を減らすことができる。
また、特許文献2のように、一台のリーダーを移動させるガイドレールのような設備も不要である。従って、設備コストを低く抑えることができる。
図5、図6に示す第2実施形態は、この発明の信号受信手段である一つのリーダーR2に、複数の漏洩ケーブルアンテナ2,3を接続した点が上記第1実施形態と異なる。そして、上記第1実施形態と同様の構成要素には、同じ符号をつけているが、上記漏洩ケーブルアンテナ3は、漏洩ケーブルアンテナ2とまったく同じ機能を備えている。また、図5では、省略しているが、上記リーダーR2は、図1および図4に示す管理コンピュータCに接続している。
そして、管理コンピュータCのデータ処理部10は、各漏洩ケーブルアンテナ2,3を介して入力された固有のIDを、データ記憶部11が記憶している監視対象としての固有のIDと対比して、遊技機1を監視する手順は、上記第1実施形態と同じである。つまり、この第2実施形態でも、管理コンピュータCのデータ処理部10とデータ記憶部11とによって、この発明の監視手段を構成している。
従って、ここでは、管理コンピュータCの機能の詳細な説明は省略し、第1実施形態と異なる点を中心に説明する。
第2実施形態のシステムでは、図5に示すように、リーダーR2には、2本のアンテナ2,3が接続され、それぞれの通信可能エリアを、斜線で示す通信エリアE1、E2とする。そして、通信エリアE1内には、ICシール4a,4b,4cが含まれ、通信エリアE2内には、ICシール4d,4e,4fが含まれている。
すなわち、一方の漏洩ケーブルアンテナ2は、列L1を構成する遊技機1a,1b,1cのICシール4a,4b,4cから発信される固有IDを受信し、他方の漏洩ケーブルアンテナ3は、列L2を構成する遊技機1d,1e,1fのICシール4d,4e,4fから発信される固有IDを受信する。
また、リーダーR2は、図6のように、この発明のアンテナ切換手段であるアンテナ切換回路13を備え、このアンテナ切換回路13を介して漏洩ケーブルアンテナ2,3を送受信部8に接続している。このアンテナ切換回路13が、これに接続している漏洩ケーブルアンテナ2,3を切換えて、一方ずつ作動させるようにしている。そして、リーダーR2のデータ処理部9は、漏洩ケーブルアンテナ2または3から受信した固有のIDを、どのアンテナから受信したのかというデータとともに、管理コンピュータCのデータ処理部10へ送信する機能を備えている。
なお、個々のアンテナ2,3において、それぞれ受信する複数の固有IDを、同じタイミングでリーダーR2が受信しないようにするために、ICシール4a,4b,4c,・・・からの、IDの発信タイミングをずらすようにする方法は上記第1実施形態と同じである。
また、この第2実施形態では、アンテナ切換回路13によって、2本の漏洩ケーブルアンテナ2,3の作動を切換えるようにしているが、上記アンテナ切換回路13の代わりに、2本のアンテナ2,3から受信した固有のIDを、どのアンテナを介して受信したものか区別する回路を備えていてもよい。
図5では、一つの島S1の遊技機1を列L1,L2ごとに別々の漏洩ケーブルアンテナ2,3を用いて監視しているため、第1実施形態のように、1本の漏洩ケーブルアンテナ2の通信エリアE1が広い場合と比べて、監視対象の遊技機1移動を狭い範囲で監視できる。
さらに、一つのリーダーR2には、2本に限らず、もっと多くのケーブルアンテナを接続するようにしてもよい。例えば、他の島に設けたケーブルアンテナも接続することができるので、そのようにすれば、リーダーR2を島ごとに設置する必要がなくなって、リーダーの設置個数を、さらに少なくすることができる。その結果、設備コストをさらに低減することができるとともに、リーダーR2の設置スペースも省略できる。
図7〜図9に示す第3実施形態は、管理コンピュータCが、遊技機1の位置を特定できるシステムの例である。
ここで用いるこの発明の信号受信手段であるリーダーR2は、図6に示すリーダーR2と同様に、アンテナ切換回路13を介して、送受信部8に、2本の漏洩ケーブルアンテナ2,3を接続するとともに、データ処理部9は、図4に示す第1実施形態と同様に、管理コンピュータCに接続している。
ただし、この第3実施形態では、2本の漏洩ケーブルアンテナ2,3を、近づけて設置している。つまり、漏洩ケーブルアンテナ2の通信エリアE1と、漏洩ケーブルアンテナ3の通信エリアE2とがほぼ重なるようにしている。
また、漏洩ケーブルアンテナ2には、位置(B)に対応する部分に信号電波を遮蔽するための遮蔽部材14を取り付け、漏洩ケーブルアンテナ3には、位置(A)に対応する部分に遮蔽部材15を取り付けている。これらの遮蔽部材14,15を取り付けた部分が、この発明の遮蔽位置を構成している。そのため、漏洩ケーブルアンテナ2,3の周囲であって、位置(A)に対応する部分は通信エリアE1であり、位置(B)に対応する部分は通信エリアE2であり、位置(C)に対応する部分は、通信エリアE1とE2とが重なっている。
なお、図7では、遊技機1は省略し、固有のIDを発信するICシール4a,4b,4cのみを表しているが、これらが、それぞれ対応する遊技機1に貼付されていることは、他の実施形態と同じである。
以下に、このシステムおいて、管理コンピュータCが、受信した固有のIDがどの位置から発信されたのか、すなわち、その固有のIDに対応する遊技機の位置を特定する手順を説明する。なお、ここで、各ICシール4a,4b,4cが記憶している固有のIDは、それぞれIDa,IDb,IDcとする。
まず、リーダーR2が、アンテナ切換回路13によって漏洩ケーブルアンテナ2を作動させると、リーダーR2は、漏洩ケーブルアンテナ2の通信エリアE1内に位置するICシール4a,4cからそれぞれ固有のIDを受信する。
次に、上記アンテナ切換回路13が、アンテナを切換えて、漏洩ケーブルアンテナ3を作動させると、リーダーR2は、通信エリアE2内のICシール4b,4cから固有のIDを受信する。
そして、リーダーR2は、受信した固有のIDをそれぞれ受信したアンテナを特定する信号とともに、管理コンピュータCのデータ処理部10へ送信する。
なお、リーダーR2が、各漏洩ケーブルアンテナ2,3を介して受信する固有のIDの受信タイミングは、上記第1実施形態と同じ方法を用いることができる。
一方、管理コンピュータCのデータ記憶部11は、ケーブルアンテナごとの検出可能な遊技機の位置を図8に示すテーブルとして記憶している。このテーブルは、遊技機1の位置に対応したICシールから固有のIDを受信可能な場合には、対応する欄に丸印「○」を表し、受信不可能な場合には、対応する欄にバツ印「×」を表している。つまり、漏洩ケーブルアンテナ2が受信可能な位置は、位置(A)と位置(C)であり、漏洩ケーブルアンテナ3が受信可能な位置は位置(B)と位置(C)である。言い換えれば、漏洩ケーブルアンテナ2のみで受信したIDは、位置(A)に対応する固有のIDであり、漏洩ケーブルアンテナ3のみで受信したIDは、位置(B)に対応する固有のIDである。また、漏洩ケーブルアンテナ2と漏洩ケーブルアンテナ3の両方で受信したIDは、位置(C)に対応する固有のIDである。
従って、管理コンピュータCのデータ記憶部11が、漏洩ケーブルアンテナ2からIDaとIDcとを受信し、漏洩ケーブルアンテナ3からIDbとIDcとを受信した場合には、データ処理部10は、受信したIDとその受信アンテナ特定情報とを、データ記憶部11が記憶している図8のテーブルとを対比して、それぞれ固有のIDa,IDb,IDcが、図9に示すように、それぞれ、位置(A)、位置(B)、位置(C)に対応することを特定することができる。
遊技場に、新たにICシール4a,・・・を貼付した遊技機1を設置し、管理コンピュータCのデータ記憶部11が、図8のテーブルを記憶していない状態のときに、上記の手順によって、各位置に設置された遊技機1の固有のIDを位置に対応付けてデータ記憶部11に記憶させることができる。すなわち、図9に示すテーブルの固有のIDa,IDb,IDcを、監視対象遊技機に対応する固有のIDとして記憶するとともに、各固有のIDに位置(A),(B),(C)を対応付けてデータ記憶部11に記憶させることができる。
このように、データ記憶部11が、監視対象遊技機の固有のIDを位置に対応付けて記憶しておけば、その後、各ケーブルアンテナから受信したIDと、データ記憶部11が記憶している固有のIDとを対比して、監視対象遊技機の設置時に確認した監視対象の固有のIDを全て受信したかどうか、確認することができる。すなわち、監視対象の遊技機1が、初期に設置したときと同じように、各漏洩ケーブルアンテナ2,3の通信エリアE1またはE2内に位置しているかどうかを確認できる。
また、このシステムでは、監視対象の固有のIDを全て受信したかどうかという判断だけでなく、各IDの発信位置を特定できるため、特定した位置から、遊技機1があるべき位置に設置されているかどうかを監視することもできる。
図10、図11に示す第4実施形態は、この発明の監視手段である管理コンピュータCが、遊技機1の位置を特定することができる監視システムであって、上記第3実施形態とは別の方法を用いる例である。
この第4実施形態では、複数のケーブルアンテナを、x軸方向とy軸方向とに配置して、x軸とy軸との交点の位置p1,p2,p3,p4の近傍に、遊技機1、すなわち、固有のIDを発信するICシール4a,4b,4c,4dを位置させるようにしている。
すなわち、x軸に平行な漏洩ケーブルアンテナx1と、x2とをリーダーR2を一つのリーダーR2に接続し、y軸方向に平衡にした漏洩ケーブルアンテナy1とy2とを上記とは別のリーダーR2に接続している。各リーダーR2,R2は、管理コンピュータCに受信したIDをアンテナ特定情報とともに送信する機能を備えている。上記リーダーR2は、図6に示す第2実施形態のリーダーR2と同様に、アンテナ切換回路13を備え、作動させるアンテナを切換えるようにしている。
管理コンピュータCのデータ記憶部11は、各ケーブルアンテナが、IDを受信可能な位置を、図11のテーブルとして記憶している。なお、図11のテーブルにおいて、受信可能を丸印「○」とし、受信不可能をバツ印「×」で表している。
例えば、漏洩ケーブルアンテナx1とy1とで受信したIDは、これらの漏洩ケーブルアンテナの交点である位置p3に対応し、漏洩ケーブルアンテナx2とy1とで受信したIDは、位置p1に対応する。
そこで、管理コンピュータCに、各リーダーR2,R2から、受信したIDと、それを受信したアンテナのアンテナ特定情報とが送信されたら、データ処理部10は、そのデータを図11のテーブルと対比して、各IDの発信位置を特定するとともに、監視対象の遊技機に対応する固有のIDを全て受信したかどうかを判断する。
これによって、監視対象の遊技機が、所定の位置にあるかどうかを監視することができる。
なお、図10では、x軸方向、y軸方向の漏洩ケーブルアンテナを2本ずつ示しているが、アンテナ数は2本に限らず、その本数が多くなればなるほど、交点が多くなり、特定できる位置が多くなる。また、一つのリーダーには、3本以上のケーブルアンテナを接続してもかまわないし、x軸方向の漏洩ケーブルアンテナと、y軸方向の漏洩ケーブルアンテナとを同じリーダーR2に接続してもかまわない。
いずれにしても、リーダーR2では、アンテナ切換回路13が、接続された漏洩ケーブルアンテナを1本ずつ切換えて作動させるようにする。
ただし、リーダーR2内にIDを受信した漏洩ケーブルアンテナがどれなのかを判定できる回路を備えていれば、上記アンテナ切換回路13は必要ない。
図12、図13に示す第5実施形態は、複数のIDを受信する1本のケーブルアンテナと、個々のIDを受信する他のケーブルアンテナとによって、固有のIDに対応する位置を特定できるシステムである。
図12に示す第5実施形態のシステムは、設置位置(A),(B),(C),(D)に設置した監視対象の遊技機に添付したICシール4a,4b,4c,4dと、これら全てのICシールから固有のIDを受信可能な漏洩ケーブルアンテナx1と、ICシール4aの固有のIDを受信可能な漏洩ケーブルアンテナx2、ICシール4bの固有のIDを受信可能な漏洩ケーブルアンテナx3、ICシール4cの固有のIDをそれぞれ受信可能な漏洩ケーブルアンテナx4とを備えている。
上記4本の漏洩ケーブルアンテナは、図示していないが、図6に示す第2実施形態と同様のリーダーR2に接続され、1本ずつ切換えて作動するようにしている。そして、このリーダーR2は、図4に示す、この発明の監視手段である管理コンピュータCに接続している。
また、管理コンピュータCのデータ記憶部11は、図13に示すテーブルを記憶している。
すなわち、このテーブルは、漏洩ケーブルアンテナと、受信可能なIDとおよびその位置とを対応付けたテーブルである。例えば、漏洩ケーブルアンテナx1とx2とで受信したIDは、位置(A)に対応し、漏洩ケーブルアンテナx1とx3とで受信したIDは、位置(B)に対応する。
管理コンピュータCのデータ処理部10は、受信したIDを、データ記憶部11が記憶している図13のテーブルと対比すれば、上記IDを発信した位置が特定できるので、対応する遊技機の位置が特定できる。
また、データ記憶部11は、上記各位置に、そこにあるべき遊技機、すなわち監視対象の遊技機に対応する固有のIDを対応付けたテーブルを記憶していれば、そのテーブルに基づいて、遊技機の移動を監視することができる。
図14に示す第6実施形態は、図4に示す第1実施形態と同様のリーダーR1に、アンテナ切換回路13を外付けし、このアンテナ切換回路13に、複数の漏洩ケーブルアンテナ2,2,2を接続している。このアンテナ切換回路13が、漏洩ケーブルアンテナ2を切換えて、1本ずつ作動させるようにする。そして、各漏洩ケーブルアンテナ2,2,2を、遊技機に貼付したICシール4a,4b,4cの近傍まで延ばして配置している。つまり、1本の漏洩ケーブルアンテナ2が、一つのICシールの固有のIDを受信するようにしている。
この第6実施形態では、1本の漏洩ケーブルアンテナ2が一つの固有のIDしか受信しないので、管理コンピュータCでは、データ記憶部11が、漏洩ケーブルアンテナ2とその漏洩ケーブルアンテナ2が受信可能なICシールを貼付した遊技機の位置とを対応付けて記憶していれば、データ処理部10は、IDを受信したとき、そのIDを受信した漏洩ケーブルアンテナ2を特定できれば、上記データ記憶部11が記憶しているデータに基づいて、受信した固有のIDに対応する位置を特定できる。
なお、この第6実施形態では、アンテナ切換回路13をリーダーR1とは別に設けたが、アンテナ切換回路13をリーダーR1内に設けてもかまわないし、上記第2〜第5実施形態のリーダーR2のアンテナ切換回路13を外部に設けてもかまわない。また、いずれの実施形態でも、IDを受信したアンテナを特定する機能を備えていれば、アンテナ切換回路13は不要になる。
上記第6実施形態では、各遊技機に貼付したICシール4a,4b,4cを貼付した遊技機に対応させて漏洩ケーブルアンテナ2,2,2を設置しているが、上記漏洩ケーブルアンテナ2,2,2に代えて、通常のアンテナを用いてもよい。例えば、ダイポールアンテナや、パラボラアンテナを、個々のICシール、すなわち信号受信手段に接近させて設ければ、上記第6実施例と同様に、複数のアンテナ切り換え回路13を介してひとつのリーダーR2に接続して用いることができる。
図15に示す第7実施形態は、1本の漏洩ケーブルアンテナ2に、複数の補助伝導ケーブルアンテナ16a,16b,16cを接続して用いる例である。各補助伝導ケーブルアンテナ16a,16b,16cは、上記ケーブルアンテナの外側に絶縁状態で引っ掛けることによって、ケーブルアンテナ2と接続し、その先端を、個々のICシール4a,4b,4cに近接させている。
このように構成すると、上記補助伝導ケーブルアンテナ16a,16b,16cの通信エリア内に、ICシール4a,4b,4cが入るので、ICシール4a,4b,4cが発信する固有のIDを、補助伝導ケーブルアンテナ16a,16b,16cおよび漏洩ケーブルアンテナ2を介して、リーダーR1が受信できるようになる。
上記漏洩ケーブルアンテナ2だけの場合には、この漏洩ケーブルアンテナ2に沿って通信エリアが形成されるが、上記のように補助ケーブルアンテナ16a,16b,16cを用いれば、上記漏洩ケーブルアンテナ2に沿った通信エリアから離れた場所にも、通信エリアを形成できるので、そこに遊技機を設置することができるようになる。つまり、監視対象である遊技機を漏洩ケーブルアンテナ2に沿わせないで、離して設置することもできるようになる。
また、漏洩ケーブルアンテナ2の代わりに、単にケーブル状あるいは棒状のアンテナを主アンテナとして、これに複数の補助伝導ケーブルアンテナを、T型分岐タップなどで直接接続し、各補助ケーブルをICシールなどのID発信手段に近接させてもよい。この場合も、上記第7実施形態と同様の効果を得られる。
さらに、上記第1〜第7実施形態におけるICシール4a,4b,・・・を、一旦貼付した遊技機から剥がしとられたとき、そのことを検出して、検出結果を出力する破壊検出型のICシールとすれば、遊技機の移動や制御基板の取り替えなどを、より厳密に監視できるようになる。
上記破壊検出型ICシールとは、貼付された遊技機から剥がす際に、シール本体に曲げなどの力が作用するので、その力で簡単に送受信部の回路が断線するなどして、破壊されて、固有のIDを発信できなくなるようにするか、あるいは、自ID記憶部5が記憶している固有のID以外のIDを発信するようにしたものである。
従って、不正に遊技機を交換して、ICシールを貼りかえるようなことをした場合には、正規の固有のIDを管理コンピュータCが、受信できないので、異常があったことを検出できる。
また、位置を検出できる上記第3〜第6実施形態のシステムにおいて、管理コンピュータCが、監視対象の遊技機に対応する固有のIDを受信しなかった場合、データ処理部10は、受信できなかったIDに対応する遊技機の位置を特定して、その位置に監視カメラを向けるともできる。監視カメラは、その制御部を管理コンピュータCの出力部12に接続し、上記データ処理部10に、正規の固有のIDが入力されなかった場合に、その固有のIDに対応する位置に、監視カメラを向けるための制御信号を出力部12から出力させるようにする。このようにすれば、監視カメラのモニタには、固有のIDを出力しなかった遊技機の設置箇所が映し出され、異常の原因がわかることもある。
また、上記全ての実施形態において、管理コンピュータCが、監視対象の遊技機に対応する固有のIDとして記憶しているIDを受信できなかったときには、そのIDと、そのことを検出した時刻とを対応付けてデータ記憶部11に記憶させるようにすれば、後から、データ記憶部11のデータを利用して、不正などが行われた時刻を特定したり、原因追及の手がかりにしたりすることもできる。
図16,図17に示す第8実施形態は、第6の発明の、遊技機の監視システムによって、遊技機の制御基板の制御を狂わせるために不正に発信されているこの発明の異常信号を検出する実施形態である。
図16は、遊技場において遊技機1a,1b,・・・を配列したひとつの島を示し、図17には、上記不正信号を受信するための構成を示しているが、この第8実施形態のシステムは、図15に示す上記第7実施形態と同様の構成である。なお、図16、図17において、他の実施形態と同様の構成要素には、同じ符号を用いている。
すなわち、この発明の信号受信手段であるリーダーR1に漏洩ケーブルアンテナ2を接続し、この漏洩ケーブルアンテナ2に、複数の補助ケーブルアンテナ16a,16b,16cを接続している。つまり、信号の読み取り手段の構成は、第7実施形態のID受信手段の構成と同じである。
また、リーダーR1には、図示していないが、図1および図3に示す第1実施例の管理コンピュータCを接続し、この管理コンピュータCのデータ処理部10とデータ記憶部11とによって、この発明の監視手段を構成している点は、他の実施形態と同じである。
そして、各遊技機1a,1b,1cには、ICシール4a,4b,4cが貼付され、上記リーダーR1、管理コンピュータCは、これらのICシールから遊技機のIDを受信して遊技機を監視する機能を、上記第7実施例と同様に備えている。
ただし、この第8実施形態のシステムでは、遊技機1に設けたID発信手段からIDを受信することによって、遊技機に対する不正を監視するだけでなく、制御基板に対して外部から発信された信号を検出し、この発明の異常信号である不正信号を検出するようにしている。
上記不正信号は、この信号が制御基板に対して作用すると、制御基板の制御が狂い、遊技者に有利になるような制御が行なわれるようにする信号である。そして、この不正信号は、不正者が設置あるいは携帯した信号発信装置17から発信される信号であり、図16では、模式的に矢印18で示している。
また、上記リーダーR1は、補助ケーブルアンテナ16a,16b,16cおよび漏洩ケーブルアンテナ2を介して、上記不正信号や、その他の信号を受信する機能を備えている。なお、図16中、破線でエリアE3は、上記補助ケーブルアンテナ16bの受信エリアE3であり、この受信エリアE3は、遊技機1bの制御基板に対して信号発信装置17から発信された信号(矢印18)を受信可能な位置となるように、補助ケーブルアンテナ19bを設けている。
さらに、上記管理コンピュータCのデータ記憶部11は、不正信号の判定基準となる信号強度のしきい値を記憶し、データ処理部10は、受信した信号をIDと区別する機能を備えている。そして、受信した信号が、ID以外の信号であると判断した場合、その信号の電波強度と、上記しきい値とを対比し、受信した信号の電波強度がしきい値を超えていた場合に、不正信号であると判定する機能を備えている。データ処理部10は、受信した信号を不正信号であると判定した場合には、その判定結果を出力部12を介して警報装置や、ランプなどへ出力する機能を備えている。
なお、上記しきい値は信号の電波強度を基準とするものであるが、このように、電波強度をしきい値としたのは、制御基板に対して、何らかの作用を及ぼすためには、ある程度の電波強度が必要であると考えられるからである。ただし、しきい値として、電波強度だけでなく、周波数を基準としてもよい。つまり、所定の電波強度を超える信号であって、所定の周波数を超える信号を異常と判断するようにする。
次に、この監視システムで、不正を検出する手順を説明する。
例えば、不正信号を発信するこの発明の信号発信手段17を携帯した不正者が、遊技機1bの前に座って、不正信号を発信させながら遊技をしているとする。その場合、上記信号発信手段17からは、矢印18のように不正信号が発信され、遊技機1bの制御基板に対して不正信号が作用する。なお、図16および図17では、不正信号が遊技機固有のIDを発信するICシール4bに作用しているように見えるが、不正信号は制御基板に作用してその制御を狂わせるものである。上記ICシール4bは、管理コンピュータCがIDを検出するためだけならば、遊技機1bのどこに貼付するようにしてもよいが、上記補助ケーブルアンテナ16bが、IDを受信するとともに、制御基板に作用する不正信号も受信するためには、上記ICシール4bを制御基板の近くに貼付する必要がある。従って、この実施形態では、図16,図17に示すICシール4bの位置が制御基板の位置を示しているものとする。
そして、リーダーR1が、所定のタイミングで不正信号を受信し、それを管理コンピュータCへ入力した場合には、管理コンピュータCのデータ処理部10は、次のような処理を行なう。まず、受信した信号がIDでないことを判断し、次に、その信号強度を記憶部11が記憶しているしきい値と対比する。上記したように、不正信号の強度は、しきい値を超えるので、データ処理部10は異常信号と判定し、その結果を出力部12へ出力する。
警報などが発せられたら、遊技場の従業員は遊技中の不正者がいることを知ることができる。
なお、リーダーR1が、受信信号がどの補助ケーブルを介して受信したものかを判断できるようにしておけば、管理コンピュータCのデータ処理部10では、不正信号の発信装置17に対応する遊技機1bを特定することができる。従って、その結果が出力されれば、従業員は、不正者をすぐに突き止めることができる。
ただし、管理コンピュータCで、個々の遊技機を特定できなくても、不正信号を受信したリーダーR1を特定できれば、データ処理部は、このリーダーR1に対応した島などのエリアを特定することができる。例えば、島が特定できれば、従業員は、その島に行って、遊技機や遊技者の様子を監視することによって、不正を突き止めたり、止めさせたりすることもできる。
このように、第8実施形態のシステムでは、遊技機の制御基板に対して異常信号が発信されたとき、大掛かりな設備を用いなくても、その不正を検出することができる。しかも、遊技機固有のIDを監視するシステムと同じ設備を共有することができるので、コストをかけないで、より精度の高い監視が可能になる。
また、第8実施形態のような、制御基板に作用する外部からの信号を受信するシステムとしては、上記第1〜第7実施形態のいずれの構成も利用することができる。そして、いずれの構成を用いた場合でも、遊技機固有のIDの監視と、異常信号の監視の両方を行なうことができる。
ただし、IDの監視を行なわずに、外部からの信号のみを監視するようにしてもかまわない。そのばあいには、遊技機に上記ICシールなど、固有のIDを発信するID発信手段を設ける必要はない。
第1実施形態のシステム全体の構成図である。 第1実施形態のシステムの部分の詳細図である。 第1実施形態のICシールの構成図である。 第1実施形態の管理コンピュータおよびリーダーの構成図である。 第2実施形態のシステム構成図である。 第2実施形態のリーダーの構成図である。 第3実施形態のシステム構成図である。 第3実施形態における漏洩ケーブルアンテナごとの検出可能な位置を示したテーブルである。 第3実施形態における固有のIDと位置の対応関係を示したテーブルである。 第4実施形態のシステム構成図である。 第4実施形態における漏洩ケーブルアンテナごとの検出可能な位置を示したテーブルである。 第5実施形態のシステム構成図である。 第5実施形態における漏洩ケーブルアンテナごとの検出可能な位置を示したテーブルである。 第6実施形態のシステム構成図である。 第7実施形態のシステム構成図である。 第8実施例のシステム構成図である。 第8実施例のシステム構成図であり、図16の一部分である。
符号の説明
1 遊技機
1a,1b,・・・ 遊技機
2,3 漏洩ケーブルアンテナ
4a,4b,・・・ ICシール
8 送受信部
9 データ処理部
10 データ処理部
11 データ記憶部
13 アンテナ切換回路
14,15 遮蔽部材
16a,16b,・・・ 補助伝導ケーブルアンテナ
C 管理コンピュータ
R1,R2 リーダー
x1,x2 漏洩ケーブルアンテナ
y1,y2 漏洩ケーブルアンテナ
(A),(B),(C) 位置
p1〜p4 位置

Claims (12)

  1. パチンコ台などの複数の遊技機に個別に設けたID発信手段から固有のIDを受信するアンテナと、このアンテナを介して上記固有のIDを受信する信号受信手段と、監視対象である各遊技機に対応させた固有のIDを記憶するID記憶手段と、このID記憶手段が記憶している個々のIDを受信したか否かを監視する監視手段とを備え、上記アンテナは監視対象の遊技機に対応させて設置した遊技機の監視システム。
  2. 複数のアンテナを信号受信手段に接続し、監視手段は、アンテナごとに受信可能な遊技機の位置を対応付けた位置情報を記憶し、受信した固有のIDがどのアンテナから入力されたかを識別するとともに、そのアンテナに対応する位置情報に基づいて上記固有のIDに対応した遊技機の位置を特定し、この特定した遊技機の位置と受信した固有のIDとを対応付けて監視対象である遊技機の固有のIDとしてID記憶部に記憶させる機能を備えた請求項1に記載のシステム。
  3. 複数のアンテナを信号受信手段に接続し、ID記憶手段は、遊技機の位置と監視対象遊技機の固有のIDとの対応データを記憶し、監視手段は、アンテナごとに受信可能な遊技機の位置を対応付けた位置情報を記憶し、受信した固有のIDがどのアンテナから入力されたのかを識別するとともに、そのアンテナに対応する位置情報に基づいて、上記固有のIDに対応した遊技機の位置を特定し、この特定した遊技機の位置とID記憶手段が記憶している特定した遊技機の位置に対応する固有のIDとが一致するか否かを判定する機能を備えた請求項1または2に記載の遊技機の監視システム。
  4. 遊技機の設置位置に対応した複数の固有IDを受信可能な、第1のアンテナと、この第1のアンテナが受信する固有IDのそれぞれに個別に対応した他のアンテナとを備え、監視手段は、第1のアンテナから受信した固有IDと他のアンテナから受信した固有IDとに基づいて、個々の固有IDに対応する遊技機の位置を特定する機能を備えた請求項2または3に記載の遊技機の監視システム。
  5. ID発信手段は、遊技機に貼付され、かつ、遊技機から剥がされたとき、ID発信機能が損なわれるかあるいは正規のID以外の信号を発信する機能を有する請求項1〜4のいずれか1に記載の遊技機の監視システム。
  6. パチンコ台などの遊技機に対応した信号発信手段から発信される信号を受信するアンテナと、このアンテナを介して上記信号を受信する信号受信手段と、信号の異常基準を特定するしきい値を記憶する信号記憶手段と、上記信号受信手段が受信した信号が上記信号記憶手段が記憶しているしきい値を超えたか否かを監視する監視手段とを備え、上記アンテナは監視対象の遊技機に対応させて設置した遊技機の監視システム。
  7. 上記しきい値は、信号の電波強度を基準に設定した請求項6に記載の遊技機の監視システム。
  8. 上記しきい値は、信号の電波強度および周波数を基準に設定した請求項6に記載の遊技機の監視システム。
  9. 複数のアンテナを信号受信手段に接続し、監視手段は、アンテナごとに受信可能な遊技機の位置を対応付けた位置情報を記憶し、受信した信号がどのアンテナから入力されたかを識別するとともに、そのアンテナに対応する位置情報に基づいて上記信号に対応した遊技機の位置を特定する機能を備えた請求項6〜8に記載のシステム。
  10. 遊技機の設置位置に対応した信号発信手段から発信される信号を受信可能な、第1のアンテナと、この第1のアンテナが受信する信号のそれぞれに個別に対応した他のアンテナとを備え、監視手段は、第1のアンテナから受信した信号と他のアンテナから受信した信号とに基づいて、個々の信号に対応する遊技機の位置を特定する機能を備えた請求項6〜9のいずれか1に記載の遊技機の監視システム。
  11. 上記アンテナが、漏洩ケーブルアンテナである請求項1〜10のいずれか1に記載の遊技機の監視システム。
  12. 1本のアンテナに、1または複数の補助伝導ケーブルアンテナを接続し、これら補助伝導ケーブルアンテナを、各遊技機に対応させて設置した請求項1〜11のいずれか1に記載の遊技機の監視システム。
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