JP2006122516A - 遊技システム - Google Patents
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Abstract
【課題】 遊技者に楽しみを与えることが出来ると共に、遊技者の利益とパチンコ機が設置された遊技ホールの利益とのバランスを確保することが出来る、新規な構造の遊技システムを提供することを目的とする。また、複数のパチンコ機から特定のパチンコ機を選択し、かかる特定のパチンコ機の遊技状態を遊技者に有利な遊技状態に移行せしめるに際して、遊技者によって遊技が行われているパチンコ機を遊技状態が移行せしめられる特定のパチンコ機として確実に選択することが出来る、新規な構造の遊技システムを提供することも、目的とする。
【解決手段】 遊技状態を遊技者にとって有利な特典遊技状態に移行せしめる特定のパチンコ機12を、監視対象グループを構成する複数のパチンコ機12において稼動中のものから選択するようにした。
【選択図】 図4
【解決手段】 遊技状態を遊技者にとって有利な特典遊技状態に移行せしめる特定のパチンコ機12を、監視対象グループを構成する複数のパチンコ機12において稼動中のものから選択するようにした。
【選択図】 図4
Description
本発明は、複数のパチンコ機によって構成された一つのグループにおいて特定のパチンコ機を選択し、かかる特定のパチンコ機で遊技をする遊技者に対して特典を付与する遊技システムに関するものである。
従来から、予め定められた抽選条件が成立した場合に遊技状態を遊技者にとって有利な特別遊技状態に移行せしめるか否かの抽選を行い、その抽選結果に基づいて遊技状態を特別遊技状態に移行せしめるパチンコ機が提案されている。
ところで、この種のパチンコ機は、予め定められた抽選条件が成立し、かかる抽選条件が成立することによって行われる抽選の結果、遊技状態を特別遊技状態に移行せしめることが決定されない限り、遊技状態が特別遊技状態に移行しないようになっており、しかも、特別遊技状態に移行する確率は決して高くないことから、遊技状態がそれ程頻繁に特別遊技状態に移行する訳ではない。それ故、この種のパチンコ機においては、遊技状態が特別遊技状態に移行しない期間が長く続くおそれがあり、その結果、遊技が単調となって、遊技者を楽しませることが難しいという問題があった。
そこで、特許文献1(特公平7−110295号公報)に記載されているように、パチンコ機に設けられた変動入賞装置が、通常の遊技と関連することなく、外部のホール管理コンピュータによって演算される当該パチンコ機の所定時間当たりの出玉率が予め定められた出玉率よりも低い場合に該ホール管理コンピュータからの遠隔操作により駆動制御される変動表示装置の表示結果によっても駆動制御されるようにしたパチンコ機が提案されている。
ところが、このようなパチンコ機においては、ホール管理コンピュータからの遠隔操作によって変動表示装置を駆動制御するか否かの判断に際して、遊技者が遊技しているパチンコ機の出玉率のみが参照されることから、遊技者に利益を与えて、遊技者を楽しませることが優先されてしまい、その結果、パチンコ機が設置された遊技ホールの利益と遊技者の利益とのバランスが悪くなってしまうおそれがある。
なお、特許文献2(特開平11−188171号公報)には、複数のパチンコ遊技機が設置されている遊技機設置島に対して、JACKPOT(以下、JPと称する)島管理装置が設けられていると共に、各パチンコ遊技機に対応して抽選装置が設けられており、パチンコ遊技機により特定遊技状態(大当たり状態)が発生するたびに、抽選装置によりJP入賞を発生させるか否かの抽選制御が行われ、抽選装置がJP入賞を発生させることを抽選決定した場合には、JP入賞が発生したパチンコ遊技機において、特定遊技状態(大当たり状態)の発生確率を向上させた確変状態を生起させる制御が行われるようにした遊技用装置が開示されている。
しかしながら、このような遊技用装置においては、パチンコ遊技機において特定遊技状態(大当たり状態)が発生しない限り、JP入賞が発生しないようになっていることから、パチンコ遊技機において特定遊技状態(大当たり状態)の発生しない期間が長くなると、結局のところ、遊技が単調になってしまい、遊技者を楽しませることが難しくなってしまうのである。
ここにおいて、本発明は、上述の如き事情を背景として為されたものであって、その解決課題とするところは、遊技者に楽しみを与えることが出来ると共に、遊技者の利益とパチンコ機が設置された遊技ホールの利益とのバランスを確保することが出来る、新規な構造の遊技システムを提供することにある。
また、本発明は、複数のパチンコ機から特定のパチンコ機を選択し、かかる特定のパチンコ機の遊技状態を遊技者に有利な遊技状態に移行せしめるに際して、遊技者によって遊技が行われているパチンコ機を遊技状態が移行せしめられる特定のパチンコ機として確実に選択することが出来る、新規な構造の遊技システムを提供することも、目的とする。
以下、このような課題を解決するために為された本発明の態様を記載する。なお、以下に記載の各態様において採用される構成要素は、可能な限り任意の組み合わせで採用可能である。また、本発明の態様乃至は技術的特徴は、以下に記載のものに限定されることなく、明細書全体に記載されたもの、或いはそれらの記載から当業者が把握することの出来る発明思想に基づいて認識されるものであることが理解されるべきである。
遊技システムに関する本発明の第一の態様は、(a)予め定められた抽選条件が成立した場合に遊技状態を遊技者にとって有利な特別遊技状態に移行せしめるか否かの抽選を行い、その抽選結果に基づいて遊技状態を特別遊技状態に移行せしめるパチンコ機が複数集まることによって構成された監視対象グループと、(b)該監視対象グループにおける全体的な遊技状況に関する情報を記憶する全体遊技状況情報記憶手段と、(c)該全体遊技状況情報記憶手段によって記憶されている全体遊技状況情報が予め定められた監視条件を満たしているか否かを判定する監視条件判定手段と、(d)前記監視対象グループを構成する複数の前記パチンコ機において稼動中の該パチンコ機を確認する稼動中パチンコ機確認手段と、(e)前記監視条件判定手段および前記稼動中パチンコ機確認手段における判定および確認の結果に基づいて、遊技状態を遊技者にとって有利な特典遊技状態に移行せしめる特定のパチンコ機を稼動中のパチンコ機の中から選択する特定パチンコ機選択手段と、(f)該特定パチンコ機選択手段によって選択された前記特定のパチンコ機の遊技状態を前記特典遊技状態に移行せしめる特典遊技状態移行手段とを、備えていることを、特徴とする。
このような本態様に従う構造とされた遊技システムにおいては、遊技状態を遊技者にとって有利な特典遊技状態に移行せしめる特定のパチンコ機を稼動中のパチンコ機から選択するようになっていることから、パチンコ機が設置されたホールの客等に対して、パチンコ機で遊技をする意思を抱かせることが可能となる。これにより、監視対象グループにおけるパチンコ機の稼動率を向上させることが可能となって、パチンコ機が設置された遊技ホールの利益を確保することが可能となる。
また、このようにパチンコ機が設置された遊技ホールの利益確保に貢献しているパチンコ機の遊技状態が特典遊技状態に移行せしめられるようになっていることから、遊技者に対して利益を与えることが可能となる。
従って、本態様に係る遊技システムにおいては、遊技ホールの利益と遊技者の利益のバランスを確保しながら、遊技者に楽しみを与えることが可能となる。
遊技システムに関する本発明の第二の態様は、前記第一の態様に係る遊技システムであって、前記特定パチンコ機選択手段において、前記監視条件判定手段で前記監視条件を満たしていると判定された場合に、前記稼動中パチンコ機確認手段によって稼動状態が確認されたパチンコ機だけを対象として前記特典遊技状態に移行せしめるパチンコ機を選択することを、特徴とする。このような本態様に従う構造とされた遊技システムにおいては、パチンコ機が設置された遊技ホールの利益確保に貢献しているパチンコ機の遊技状態の特典遊技状態への移行を確実に行うことが可能となる。
そこにおいて、本態様に係る遊技システムにあっては、遊技状態を特典遊技状態に移行せしめるパチンコ機を選択するに際して、例えば、パチンコ機を選択する際に用いる選択テーブルとして、監視対象グループにおいて稼動中であるパチンコ機の組み合わせとして考えられるものの全てを用意し、監視条件判定手段によって監視条件を満たしていると判定された場合において稼動中のパチンコ機の組み合わせと同じ組み合わせの選択テーブルを用いてパチンコ機を選択することも考えられるが、以下に記載の第三の態様を採用することが望ましい。
すなわち、遊技システムに関する本発明の第三の態様は、前記第二の態様に係る遊技システムであって、前記特定パチンコ機選択手段において、(g)前記監視条件判定手段で前記監視条件を満たしていると判定された場合に、前記稼動中パチンコ機確認手段によって稼動状態が確認されたパチンコ機のそれぞれに固有の識別番号を付するナンバリング手段と、(h)予め定められた更新条件が成立する毎に更新される選択用数値データを所定の抽出条件の成立に応じて抽出する選択用数値データ抽出手段と、(i)前記選択用数値データと前記識別番号とによって構成されており、前記監視対象グループを構成する複数の前記パチンコ機の数と同じ数だけ用意された選択テーブルと、(j)前記稼動中パチンコ機確認手段によって稼動状態が確認された前記パチンコ機の数に対応した特定の選択テーブルを複数の前記選択テーブルから選択するテーブル選択手段と、(k)該テーブル選択手段によって選択された前記特定の選択テーブルと前記選択用数値データ抽出手段によって抽出された前記選択用数値データに基づいて前記識別番号を選択し、該識別番号が付された前記パチンコ機を前記特典遊技状態に移行させるパチンコ機として選択する移行パチンコ機選択手段とを設けたことを、特徴とする。
このような本態様に従う構造とされた遊技システムにおいては、例えば、パチンコ機を選択する際に用いる選択テーブルとして、監視対象グループにおいて稼動中であるパチンコ機の組み合わせとして考えられるものの全てを用意し、監視条件判定手段によって監視条件を満たしていると判定された場合において稼動中のパチンコ機の組み合わせと同じ組み合わせの選択テーブルを用いてパチンコ機を選択する場合に比して、遊技状態が特典遊技状態に移行せしめられるパチンコ機を選択する際に必要なデータの量を少なくすることが可能となる。
遊技システムに関する本発明の第四の態様は、前記第一の態様に係る遊技システムであって、前記特定パチンコ機選択手段において、(l)前記監視条件判定手段で前記監視条件を満たしていると判定された場合に、前記監視対象グループにおける全てのパチンコ機を対象としてパチンコ機を予備選択する予備選択手段と、(m)該予備選択手段で予備選択された該パチンコ機が稼動中か否かを、前記稼動中パチンコ機確認手段による確認結果に基づいて判断する稼動判断手段と、(n)該稼動判断手段によって、前記予備選択手段で予備選択された前記パチンコ機が稼動中であると判断されるまで前記予備選択手段による予備選択と該稼動判断手段による稼動判断を繰り返すと共に、該予備選択手段で予備選択された前記パチンコ機が稼動中であると判断された場合には該予備選択された該パチンコ機を選択する繰り返し選択手段とを設けたことを、特徴とする。
このような本態様に従う構造とされた遊技システムにおいては、遊技状態が特典遊技状態に移行せしめられるパチンコ機を稼動中のパチンコ機から確実に選択することが可能となる。
遊技システムに関する本発明の第五の態様は、前記第四の態様に係る遊技システムにおいて、前記繰り返し選択手段によって前記予備選択手段による予備選択が繰り返される場合において、予め定められた順番で前記パチンコ機が予備選択されるようになっていることを、特徴とする。このような本態様に従う構造とされた遊技システムにおいては、監視対象グループを構成するパチンコ機の全てを短期間のうちに予備選択することが可能となり、それによって、予備選択手段による予備選択と稼動判定手段による稼動判断の繰り返し回数を出来るだけ少なくすることが可能となり、その結果、遊技状態が特典遊技状態に移行せしめられるパチンコ機の選択を出来るだけ速やかに行うことが可能となる。
遊技システムに関する本発明の第六の態様は、前記第一乃至第五の何れかの態様に係る遊技システムにおいて、前記監視対象グループにおける前記パチンコ機の稼動台数が増えるに従って前記全体遊技状況情報記憶手段によって記憶されている前記全体遊技状況情報が前記監視条件を満たし易くなっていることを、特徴とする。このような本態様に従う構造とされた遊技システムにおいては、監視対象グループにおけるパチンコ機の稼動率を容易に向上させることが可能となる。
遊技システムに関する本発明の第七の態様は、前記第一乃至第六の何れかの態様に係る遊技システムにおいて、前記監視対象グループを構成する全てのパチンコ機における発射球数の合計によって前記全体遊技状況情報が構成されており、かかる合計発射球数が所定数に達することによって前記監視条件を満足するようにしたことを、特徴とする。このような本態様に従う構造とされた遊技システムにおいては、監視条件判定手段による判定に際して、遊技者が遊技をするために発射した遊技球の数、即ち、遊技者がパチンコ機で遊技をすることによってパチンコ機が設置された遊技ホールに与えた利益が参照されるようになっていることから、特定パチンコ機選択手段によるパチンコ機の選択回数を多くして、遊技者を楽しませることが可能となる。
特に、本態様においては、監視対象グループにおけるパチンコ機の稼動率を容易に向上させることが可能となり、それによって、パチンコ機が設置された遊技ホールの利益を有利に確保することが可能となる。
遊技システムに関する本発明の第八の態様は、前記第一乃至第七の何れかの態様に係る遊技システムにおいて、前記監視対象グループを構成する全てのパチンコ機における発射球数の合計と、該監視対象グループを構成する全てのパチンコ機における払出球数の合計との差によって、前記全体遊技状況情報が構成されており、かかる合計発射球数と合計払出球数との差が所定数に達することによって前記監視条件を満足するようにしたことを、特徴とする。このような本態様に従う構造とされた遊技システムにおいては、監視条件判定手段による判定に際して、監視対象グループを構成する全てのパチンコ機における発射球数の合計と、監視対象グループを構成する全てのパチンコ機における払出球数の合計との差、即ち、パチンコ機が設置された遊技ホールにおける実質的な利益が参照されるようになっていることから、特定パチンコ機選択手段によるパチンコ機の選択を的確な時期に行うことが可能となる。
遊技システムに関する本発明の第九の態様は、前記第一乃至第八の何れかの態様に係る遊技システムにおいて、前記全体遊技状況情報が前記監視条件を満たしていると前記監視条件判定手段によって判定された場合に、該全体遊技状況情報を初期化する初期化手段を備えていることを、特徴とする。このような本態様に従う構造とされた遊技システムにおいては、監視条件判定手段によって全体遊技状況情報が監視条件を満たしたと判定されてから直ぐに監視条件判定手段によって全体遊技状況情報が監視条件を満たしたを判定される不具合の発生を有利に回避することが可能となり、それによって、監視条件判定手段によって全体遊技状況情報が監視条件を満たしたを判定されてから次に監視条件判定手段によって全体遊技状況情報が監視条件を満たしたと判定されるまでの間隔を適当な長さにすることが可能となり、その結果、特定パチンコ機選択手段によるパチンコ機の選択が頻繁に行われることを回避して、遊技者の利益とパチンコ機が設置された遊技ホールの利益のバランスを有利に確保することが可能となる。
遊技システムに関する本発明の第十の態様は、前記第一乃至第九の何れかの態様に係る遊技システムにおいて、前記特別遊技状態と前記特典遊技状態が互いに異なる遊技状態とされていることを、特徴とする。このような本態様に従う構造とされた遊技システムにおいては、特典遊技状態が特別なものであるとの印象を遊技者に与えることが可能となり、それによって、かかる特典遊技状態下で遊技をする楽しみを遊技者に与えることが可能となる。
なお、本態様において、特別遊技状態と特典遊技状態が互いに異なるとは、例えば、互いに異なる可変入賞装置に遊技球を入賞させるような遊技を行わせることであっても良いし、或いは、同じ可変入賞装置に遊技球を入賞させるような遊技を行わせるが、可変入賞装置に入賞させることが可能な遊技球の数や可変入賞装置に遊技球を入賞させることが可能な時間等によって構成された可変入賞装置の作動条件を少なくとも一つ異ならせることであっても良い。
遊技システムに関する本発明の第十一の態様は、第一乃至第十の何れかの態様に係る遊技システムにおいて、前記特別遊技状態に移行している前記パチンコ機が前記特定パチンコ機選択手段によって前記特定のパチンコ機として選択された場合、前記特典遊技状態移行手段による遊技状態の移行を該特別遊技状態が終了するまで待つ移行待機手段を備えていることを、特徴とする。このような本態様に従う構造とされた遊技システムにおいては、遊技者に対して、特別遊技状態下で遊技をする楽しみと特典遊技状態下で遊技をする楽しみの両方を与えることが可能となる。
上述の説明から明らかなように、本発明に従う構造とされた遊技システムにおいては、とりあえず遊技をしようという意思を遊技ホールの客に抱かせることが可能となり、それによって、パチンコ機が設置された遊技ホールの利益を確保することが可能となる。また、このように遊技ホールの利益の確保に貢献したパチンコ機の中から特典遊技状態に移行せしめられるパチンコ機が選択されるようになっていることから、遊技者に利益を与えて遊技者を楽しませることも可能となる。
以下、本発明を更に具体的に明らかにするために、本発明の実施形態について、図面や表を参照しつつ、詳細に説明する。
図1には、本発明の第一の実施形態としての遊技システム10の概略説明図が示されており、図2には、本実施形態の遊技システム10を構成するパチンコ機12が遊技ホールに設けられた設置島14に設置された状態が示されている。
このパチンコ機12について、図3に基づいて説明する。このパチンコ機12は、その機体の外郭をなす外枠16の開口前面側において、各種の遊技用構成部材をセットする縦長方形の中枠18が開閉および着脱自在に取り付けられている。中枠18の前面側には、中枠18に対して着脱自在に組み付けられた遊技盤20を透視保護するためのガラス板が保持されたガラス枠22と、上皿24を備えた皿板26が、それぞれ、開閉可能な状態で組み付けられている。そこにおいて、本実施形態では、遊技状態が後述する特典遊技状態としての第二の大当たり遊技状態に移行せしめられることを遊技者に報知するための報知LED23が、ガラス枠22に設けられている。また、上皿24の下方には、下皿28が設けられており、かかる下皿28の右方には、発射ハンドル30が設けられている。そして、遊技者が発射ハンドル30に対して回動操作可能に装着された発射レバー32を回動操作することによって、上皿24に貯留された遊技球が図示しない球送り機構を介して発射装置(図示せず)に送られた後、遊技盤20の表面側に固定されたガイドレール34で囲まれることによって形成された略円形の遊技領域36に向けて発射されるようになっている。
この遊技領域36の略中央には、液晶表示器38が取り付けられている。この液晶表示器38には、左特別図柄表示領域40,中特別図柄表示領域42および右特別図柄表示領域44が設けられており、各特別図柄表示領域40,42,44には、特別図柄46,48,50が表示されるようになっている。各特別図柄表示領域40,42,44に表示される特別図柄46,48,50は、「0」,「1」,「2」,「3」,「4」,「5」,「6」,「7」,「8」,「9」の10種類である。そして、これら10種類の特別図柄46,48,50は、各特別図柄表示領域40,42,44において、「0」から「9」まで順番にスクロール表示された後、再び、「0」から順番にスクロール表示されるようになっている。なお、以下の説明では、このような特別図柄46,48,50のスクロール表示を、「特別図柄の変動表示」と称することにする。また、各特別図柄表示領域40,42,44における特別図柄46,48,50の変動表示は、一斉に開始された後、左特別図柄表示領域40,右特別図柄表示領域44,中特別図柄表示領域42の順番で停止表示されるようになっている。
そして、本実施形態では、各特別図柄表示領域40,42,44に停止表示された特別図柄46,48,50が全て同じ種類となった場合に、遊技者にとって有利な特別遊技状態としての第一の大当たり遊技状態へと遊技状態が移行せしめられるようになっている。従って、各特別図柄表示領域40,42,44に停止表示される特別図柄46,48,50の組み合わせは、遊技状態が第一の大当たり遊技状態に移行せしめられるか否かを遊技者に報知する役目がある。
また、左特別図柄表示領域40に停止表示された特別図柄46と右特別図柄表示領域44に停止表示された特別図柄50が同じ種類であり、且つ、中特別図柄表示領域42において特別図柄48が変動表示されている場合、中特別図柄表示領域42に停止表示された特別図柄48が、他の特別図柄表示領域40,44に停止表示された特別図柄46,50と同じ種類で停止表示される可能性があり、それによって、遊技者に第一の大当たり遊技状態への移行を期待させることが可能となる。そこで、本実施形態では、このように遊技者に第一の大当たり遊技状態への移行を期待させることが可能な状態、即ち、左特別図柄表示領域40に停止表示された特別図柄46と右特別図柄表示領域44に停止表示された特別図柄50が同じ種類であり、且つ、中特別図柄表示領域42において特別図柄48が変動表示されている状態を「リーチ状態」と称することにする。なお、かかるリーチ状態では、遊技者の期待感を煽ることを目的として、各種のリーチ映像が表示されるようになっている。
また、液晶表示器38の下方には、始動入賞装置52が設けられており、かかる始動入賞装置52内には、入賞した遊技球を遊技盤20の裏側に排出する球通路上において、近接スイッチによって構成された始動入賞スイッチ54(図4参照)が配されている。そして、始動入賞装置52に遊技球が入賞すると、始動入賞スイッチ54が遊技球の通過を検出して電気信号(検出信号)を出力するようになっており、かかる検出信号に基づいて判定が行われた後、判定の結果に基づいて決定された内容による特別図柄46,48,50の変動表示が開始されるようになっている。従って、遊技者は、先ず、始動入賞装置52に遊技球を入賞させることを目的として、始動入賞装置52を狙って遊技球を発射する遊技を行うこととなる。そして、本実施形態では、第一の大当たり遊技状態や第二の大当たり遊技状態に移行していない状態で、始動入賞装置52に遊技球を入賞させることを目的として、始動入賞装置52を狙って遊技球を発射する遊技が行われている状態を通常遊技状態ということにする。
さらに、特別図柄46,48,50が変動表示されている最中等において遊技球が始動入賞装置52に入賞した場合には、特別図柄46,48,50の変動表示が4回まで保留されるようになっており、この保留された変動表示の回数が液晶表示器38の上方に設けられた保留LED56の発光によって遊技者に報知されるようになっている。
更にまた、遊技領域36には、始動入賞装置52の下方において、特別可変入賞装置58が設けられている。この特別可変入賞装置58は、液晶表示器38において特別図柄46,48,50の図柄が揃って停止表示された場合等に開閉せしめられる扉60が配設された構造とされており、扉60が開いた状態でのみ遊技球の入賞が可能とされている。また、特別可変入賞装置58内には、入賞した遊技球を遊技盤20の裏側に排出するための球通路が二つ設けられている。そして、それら二つの球通路の一方には、カウントスイッチ62(図4参照)が配設されており、他方には、Vスイッチ64(図4参照)が配設されている。なお、これらカウントスイッチ62およびVスイッチ64は、何れも、特別可変入賞装置58に入賞した遊技球の通過を検出すると、電気信号(検出信号)を出力するようになっており、本実施形態では、従来から公知の近接スイッチによって構成されている。
また、遊技領域36の下方には、何れの入賞装置52,58にも入賞しなかった遊技球を遊技盤20の裏側に排出するための排出路の入口となるアウト口66が形成されている。
このような構造とされたパチンコ機12が遊技ホールに設けられた設置島14に複数台(本実施形態では、6台)設置されている。そこにおいて、本実施形態の設置島14にあっては、各パチンコ機12において遊技者によって発射された遊技球(何れかの入賞装置52,58に入賞し、或いは、アウト口66から遊技盤の裏側に排出された遊技球)を設置島14に設置された樋67に集めるまでの各通路65上に対して、遊技球の通過を検出する発射球検出スイッチ68,71が設けられている。なお、本実施形態では、これら二つの発射球検出スイッチ68,71は、何れも、従来から公知の近接スイッチによって構成されている。
そして、この発射球検出スイッチ68からの検出信号は、設置島14に設けられて、設置島14に設置された複数のパチンコ機12における全体的な遊技状況を監視するための遊技状況監視制御回路69に送信されるようになっており、かかる遊技状況監視制御回路69によって、各パチンコ機12において遊技者によって発射された遊技球の数が計数されるようになっている。また、発射球検出スイッチ71からの検出信号は、主制御回路72に送信されるようになっている。なお、図面上では明示されていないが、遊技状況監視制御回路69の他に、遊技ホールに設置された全てのパチンコ機を監視するためのホールコンピュータが別途設けられている。
続いて、パチンコ機12の遊技動作を制御するための制御部70について、図4に基づいて説明する。パチンコ機12の制御部70は、パチンコ機12の裏側に設けられており、パチンコ機12の遊技動作の全体を制御する主制御回路72,主制御CPU80からの制御信号に基づいて液晶表示器38における表示を制御する液晶表示制御回路74,保留LED56や報知LED23の発光を制御する発光表示制御回路76,賞球(遊技球)を払い出す際に駆動せしめられる賞球払出モータ77を駆動制御する払出制御回路78等から構成されている。主制御回路72には、プログラムに従って各種の演算処理を実行する主制御CPU80,各種処理データを一時的に記憶する主制御RAM82,制御プログラムや各種データが記憶された主制御ROM84,第一乃至第五の出力ポート86,88,90,92,94、第一及び第二の入力ポート96,98が設けられており、これらはバス線100によって相互に接続されている。
また、主制御CPU80には、割り込みリセット回路102が接続されており、割り込みリセット回路102は、所定周期(例えば、4ms)毎に割り込み信号を主制御CPU80に向けて出力するようになっている。そして、主制御CPU80は、割り込みリセット回路102からの割り込み信号が入力されると、主制御ROM84に記憶されている制御プログラムに従って、後述する主制御側の遊技処理を実行するようになっている。
また、第一の入力ポート96には、始動入賞スイッチ54,カウントスイッチ62,Vスイッチ64,発射球検出スイッチ71が接続されており、第二の入力ポート98には、遊技状況監視制御回路69が接続されている。更にまた、第一の出力ポート86には、液晶表示制御回路74が接続されており、第二の出力ポート88には、発光表示制御回路76が接続されており、第三の出力ポート90には、払出制御回路78が接続されており、第四の出力ポート92には、遊技状況監視制御回路69が接続されており、第五の出力ポート94には、特別可変入賞装置58に設けられた扉60を開閉作動するための扉用ソレノイド104が接続されている。
次に、遊技状況監視制御回路69の構成について、図5に基づいて説明する。この遊技状況監視制御回路69は、各種の演算処理を実行する監視制御CPU106,制御プログラムや各種制御処理に必要なデータ等が記憶された監視制御ROM108,各種処理データ等を一時的に記憶する監視制御RAM110,入力ポート112および出力ポート114が設けられており、これらはバス線116によって相互に連結されている。また、監視制御CPU106には、所定周期(例えば、4ms)毎に割り込み信号を出力する割り込みリセット回路118が接続されている。そして、監視制御CPU106は、割り込みリセット回路118からの割り込み信号が入力されると、後述する監視制御側の制御処理を実行するようになっている。また、入力ポート112には、主制御回路72と発射球検出スイッチ68が接続されており、出力ポート114には、主制御回路72が接続されている。
続いて、主制御RAM82について、図6に基づいて説明する。主制御RAM82には、割り込みリセット回路102から入力された割り込み信号に基づいて「0」〜「299」まで繰り返し1ずつ加算した数値(「299」の次は、「0」に戻る)が格納される大当たり判定カウンタ120,割り込みリセット回路102から入力される割り込み信号に基づいて「0」〜「9」まで繰り返し1ずつ加算した数値(「9」の次は、「0」に戻る)が格納されるリーチハズレカウンタ122,割り込みリセット回路102から入力される割り込み信号に基づいて「0」〜「9」まで繰り返し1ずつ加算した数値(「9」の次は、「0」に戻る)が格納される大当たり図柄カウンタ124,割り込みリセット回路102から入力される割り込み信号に基づいて「0」〜「9」まで繰り返し1ずつ加算した数値(「9」の次は、「0」に戻る)が格納される左図柄カウンタ126,左図柄カウンタ126が一周する毎に「0」〜「9」まで繰り返し1ずつ加算した数値(「9」の次は、「0」に戻る)が格納される中図柄カウンタ128,中図柄カウンタ128が一周する毎に「0」〜「9」まで繰り返し1ずつ加算した数値(「9」の次は、「0」に戻る)が格納される右図柄カウンタ130,割り込みリセット回路102から入力される割り込み信号に基づいて「0」〜「9」まで繰り返し1ずつ加算した数値(「9」の次は、「0」に戻る)が格納される変動パターンカウンタ132,特別可変入賞装置58の扉60が一回開いている間に特別可変入賞装置58に入賞した遊技球の数をカウントし、扉60の一回の開作動が終了すると初期値(本実施形態では、「0」)に戻される入賞数カウンタ134,扉60が開いた回数をカウントする開放回数カウンタ136,特別図柄46,48,50の変動表示時間等を計測するためのタイマカウンタ138が設けられている。
更にまた、主制御RAM82には、後述するカウンタ値記憶エリア170,172,174,176,178のうち一組のカウンタ値(後述する)が記憶されているカウンタ値記憶エリアの数に対応した数値が格納される記憶カウンタ140が設けられており、かかる記憶カウンタ140のカウンタ値は、第一のカウンタ値記憶エリア170側の空いている記憶エリアに一組のカウンタ値が記憶されていく毎に1ずつ加算されていく一方、第一のカウンタ値記憶エリア170に記憶された一組のカウンタ値が消去される毎に1ずつ減算されていく。そして、記憶カウンタ140のカウンタ値から1減算した数だけ保留LED56が点灯されるようになっている。
更に、主制御RAM82には、発射球検出スイッチ71によって遊技球が検出された場合にカウンタ値が予め定められた初期値にセットされる有効カウンタ141が設けられている。また、主制御RAM82には、各スイッチからの入力信号の有無を判定した際の判定結果を記憶するスイッチ状態記憶エリア142が設けられている。更にまた、主制御RAM82には、遊技状態監視制御回路69からのグループ当たり信号を記憶するためのグループ当たり信号記憶エリア144が設けられている。
また、主制御RAM82には、特別可変入賞装置58に遊技球が入賞可能な状態が継続可能であるか否かを示す継続フラグ146が設けられており、この継続フラグ146には、「0」か「1」の何れかの数値が格納されるようになっている。そして、継続フラグ146に格納されている数値が「0」である場合には、特別可変入賞装置58に遊技球が入賞可能な状態が継続可能でないことを示す一方、継続フラグ146に格納されている数値が「1」である場合には、特別可変入賞装置58に遊技球が入賞可能な状態が継続可能であることを示すようになっている。なお、以下の説明において、「継続フラグ146をONにする」とは、継続フラグ146に格納されている数値を「0」から「1」に変更することをいい、「継続フラグ146をOFFにする」とは、継続フラグ146に格納されている数値を「1」から「0」に変更することをいう。
また、主制御RAM82には、特別図柄46,48,50が変動表示中であるか否かを示す表示処理フラグ148が設けられており、この表示処理フラグ148には、「0」か「1」の何れかの数値が格納されるようになっている。そして、表示処理フラグ148に格納されている数値が「0」である場合には、特別図柄46,48,50の変動表示が行われていないことを示す一方、表示処理フラグ148に格納されている数値が「1」である場合には、特別図柄46,48,50の変動表示が行われていることを示すようになっている。なお、以下の説明において、「表示処理フラグ148をONにする」とは、表示処理フラグ148に格納されている数値を「0」から「1」に変更することをいい、「表示処理フラグ148をOFFにする」とは、表示処理フラグ148に格納されている数値を「1」から「0」に変更することをいう。
さらに、主制御RAM82には、第一の大当たりが発生したことを示す第一の大当たり遊技フラグ150が設けられており、この第一の大当たり遊技フラグ150には、「0」か「1」の何れかの数値が格納されるようになっている。そして、第一の大当たり遊技フラグ150に格納されている数値が「0」である場合には、第一の大当たりが発生していないことを示す一方、第一の大当たり遊技フラグ150に格納されている数値が「1」である場合には、第一の大当たりが発生していることを示すようになっている。なお、以下の説明において、「第一の大当たり遊技フラグ150をONにする」とは、第一の大当たり遊技フラグ150に格納されている数値を「0」から「1」に変更することをいい、「第一の大当たり遊技フラグ150をOFFにする」とは、第一の大当たり遊技フラグ150に格納されている数値を「1」から「0」に変更することをいう。
また、主制御RAM82には、第二の大当たりが発生したことを示す第二の大当たり遊技フラグ152が設けられており、この第二の大当たり遊技フラグ152には、「0」か「1」の何れかの数値が格納されるようになっている。そして、第二の大当たり遊技フラグ152に格納されている数値が「0」である場合には、第二の大当たりが発生していないことを示す一方、第二の大当たり遊技フラグ152に格納されている数値が「1」である場合には、第二の大当たりが発生していることを示すようになっている。なお、以下の説明において、「第二の大当たり遊技フラグ52をONにする」とは、第二の大当たり遊技フラグ152に格納されている数値を「0」から「1」に変更することをいい、「第二の大当たり遊技フラグ152をOFFにする」とは、第二の大当たり遊技フラグ152に格納されている数値を「1」から「0」に変更することをいう。
また、主制御RAM82には、第一の大当たり遊技状態下で扉60が開放されていることを示す第一の扉開放フラグ154が設けられており、この第一の扉開放フラグ154には、「0」か「1」の何れかの数値が格納されるようになっている。そして、第一の扉開放フラグ154に格納されている数値が「0」である場合には、第一の大当たり遊技状態下で扉60が開放されていないことを示す一方、第一の扉開放フラグ154に格納されている数値が「1」である場合には、第一の大当たり遊技状態下で扉60が開放されていることを示すようになっている。なお、以下の説明において、「第一の扉開放フラグ154をONにする」とは、第一の扉開放フラグ154に格納されている数値を「0」から「1」に変更することをいい、「第一の扉開放フラグ154をOFFにする」とは、第一の扉開放フラグ154に格納されている数値を「1」から「0」に変更することをいう。
また、主制御RAM82には、第二の大当たり遊技状態下で扉60が開放されていることを示す第二の扉開放フラグ156が設けられており、この第二の扉開放フラグ156には、「0」か「1」の何れかの数値が格納されるようになっている。そして、第二の扉開放フラグ156に格納されている数値が「0」である場合には、第二の大当たり遊技状態下で扉60が開放されていないことを示す一方、第二の扉開放フラグ156に格納されている数値が「1」である場合には、第二の大当たり遊技状態下で扉60が開放されていることを示すようになっている。なお、以下の説明において、「第二の扉開放フラグ156をONにする」とは、第二の扉開放フラグ156に格納されている数値を「0」から「1」に変更することをいい、「第二の扉開放フラグ156をOFFにする」とは、第二の扉開放フラグ156に格納されている数値を「1」から「0」に変更することをいう。
また、主制御RAM82には、第一の大当たり遊技状態に移行する旨の報知が行われていることを示す第一の開始報知フラグ158が設けられており、この第一の開始報知フラグ158には、「0」か「1」の何れかの数値が格納されるようになっている。そして、第一の開始報知フラグ158に格納されている数値が「0」である場合には、第一の大当たり遊技状態に移行する旨の報知が行われていないことを示す一方、第一の開始報知フラグ158に格納されている数値が「1」である場合には、第一の大当たり遊技状態に移行する旨の報知が行われていることを示すようになっている。なお、以下の説明において、「第一の開始報知フラグ158をONにする」とは、第一の開始報知フラグ158に格納されている数値を「0」から「1」に変更することをいい、「第一の開始報知フラグ158をOFFにする」とは、第一の開始報知フラグ158に格納されている数値を「1」から「0」に変更することをいう。
また、主制御RAM82には、第二の大当たり遊技状態に移行する旨の報知が行われていることを示す第二の開始報知フラグ160が設けられており、この第二の開始報知フラグ160には、「0」か「1」の何れかの数値が格納されるようになっている。そして、第二の開始報知フラグ160に格納されている数値が「0」である場合には、第二の大当たり遊技状態に移行する旨の報知が行われていないことを示す一方、第二の開始報知フラグ160に格納されている数値が「1」である場合には、第二の大当たり遊技状態に移行する旨の報知が行われていることを示すようになっている。なお、以下の説明において、「第二の開始報知フラグ160をONにする」とは、第二の開始報知フラグ160に格納されている数値を「0」から「1」に変更することをいい、「第二の開始報知フラグ160をOFFにする」とは、第二の開始報知フラグ160に格納されている数値を「1」から「0」に変更することをいう。
また、主制御RAM82には、第一の大当たり遊技状態においてインターバル期間中である旨の報知が行われていることを示す第一の中間報知フラグ162が設けられており、この第一の中間報知フラグ162には、「0」か「1」の何れかの数値が格納されるようになっている。そして、第一の中間報知フラグ162に格納されている数値が「0」である場合には、第一の大当たり遊技状態においてインターバル期間中である旨の報知が行われていないことを示す一方、第一の中間報知フラグ162に格納されている数値が「1」である場合には、第一の大当たり遊技状態においてインターバル期間中である旨の報知が行われていることを示すようになっている。なお、以下の説明において、「第一の中間報知フラグ162をONにする」とは、第一の中間報知フラグ162に格納されている数値を「0」から「1」に変更することをいい、「第一の中間報知フラグ162をOFFにする」とは、第一の中間報知フラグ162に格納されている数値を「1」から「0」に変更することをいう。
また、主制御RAM82には、第二の大当たり遊技状態においてインターバル期間中である旨の報知が行われていることを示す第二の中間報知フラグ164が設けられており、この第二の中間報知フラグ164には、「0」か「1」の何れかの数値が格納されるようになっている。そして、第二の中間報知フラグ164に格納されている数値が「0」である場合には、第二の大当たり遊技状態においてインターバル期間中である旨の報知が行われていないことを示す一方、第二の中間報知フラグ164に格納されている数値が「1」である場合には、第二の大当たり遊技状態においてインターバル期間中である旨の報知が行われていることを示すようになっている。なお、以下の説明において、「第二の中間報知フラグ164をONにする」とは、第二の中間報知フラグ164に格納されている数値を「0」から「1」に変更することをいい、「第二の中間報知フラグ164をOFFにする」とは、第二の中間報知フラグ164に格納されている数値を「1」から「0」に変更することをいう。
また、主制御RAM82には、第一の大当たり遊技状態が終了する旨の報知が行われていることを示す第一の終了報知フラグ166が設けられており、この第一の終了報知フラグ166には、「0」か「1」の何れかの数値が格納されるようになっている。そして、第一の終了報知フラグ166に格納されている数値が「0」である場合には、第一の大当たり遊技状態が終了する旨の報知が行われていないことを示す一方、第一の終了報知フラグ166に格納されている数値が「1」である場合には、第一の大当たり遊技状態が終了する旨の報知が行われていることを示すようになっている。なお、以下の説明において、「第一の終了報知フラグ166をONにする」とは、第一の終了報知フラグ166に格納されている数値を「0」から「1」に変更することをいい、「第一の終了報知フラグ166をOFFにする」とは、第一の終了報知フラグ166に格納されている数値を「1」から「0」に変更することをいう。
また、主制御RAM82には、第二の大当たり遊技状態が終了する旨の報知が行われていることを示す第二の終了報知フラグ168が設けられており、この第二の終了報知フラグ168には、「0」か「1」の何れかの数値が格納されるようになっている。そして、第二の終了報知フラグ168に格納されている数値が「0」である場合には、第二の大当たり遊技状態が終了する旨の報知が行われていないことを示す一方、第二の終了報知フラグ168に格納されている数値が「1」である場合には、第二の大当たり遊技状態が終了する旨の報知が行われていることを示すようになっている。なお、以下の説明において、「第二の終了報知フラグ168をONにする」とは、第二の終了報知フラグ168に格納されている数値を「0」から「1」に変更することをいい、「第二の終了報知フラグ168をOFFにする」とは、第二の終了報知フラグ168に格納されている数値を「1」から「0」に変更することをいう。
また、主制御RAM82には、始動入賞スイッチ54が遊技球を検出したときの大当たり判定カウンタ120,リーチハズレカウンタ122,大当たり図柄カウンタ124の各カウンタ値が記憶される第一乃至第五のカウンタ値記憶エリア170,172,174,176,178が設けられている。更に、主制御RAM82には、選択された変動パターンのデータを記憶しておく変動パターン記憶エリア180,選択された特別図柄46,48,50の停止図柄組み合わせのデータが記憶される停止図柄記憶エリア182が設けられている。そこにおいて、本実施形態では、停止図柄記憶エリア182に記憶されるのは、停止表示される各特別図柄46,48,50のデータである。
次に、主制御ROM84について、図7に基づいて説明する。主制御ROM84には、大当たり判定の際に用いられる大当たり判定テーブルが記憶された大当たり判定テーブル記憶エリア184,リーチハズレ判定の際に用いられるリーチハズレ判定テーブルが記憶されたリーチハズレ判定テーブル記憶エリア186,特別図柄46,48,50の大当たり図柄組み合わせの選択に用いられる大当たり図柄選択テーブルが記憶された大当たり図柄選択テーブル記憶エリア188,左特別図柄表示領域40に停止表示される特別図柄46の種類の選択に用いられる左図柄選択テーブルが記憶された左図柄選択テーブル記憶エリア190,中特別図柄表示領域42に停止表示される特別図柄48の種類の選択に用いられる中図柄選択テーブルが記憶された中図柄選択テーブル記憶エリア192,右特別図柄表示領域44に停止表示される特別図柄50の種類の選択に用いられる右図柄選択テーブルが記憶された右図柄選択テーブル記憶エリア194,大当たりの場合の変動パターンを選択する際に用いられる大当たり変動パターン選択テーブルが記憶された大当たり変動パターン選択テーブル記憶エリア196,後述するリーチハズレの場合の変動パターンを選択する際に用いられるリーチハズレ変動パターン選択テーブルが記憶されたリーチハズレ変動パターン選択テーブル記憶エリア198,後述する完全ハズレの場合の変動パターンを選択する際に用いられる完全ハズレ変動パターン選択テーブルが記憶された完全ハズレ変動パターン選択テーブル記憶エリア200等が設けられている。
続いて、主制御ROM84に設けられた各種のテーブル記憶エリアに記憶されているテーブルについて説明する。
表1には、大当たり判定テーブルが示されている。この大当たり判定テーブルは、大当たり判定カウンタ120のカウンタ値を示す「カウンタ値」と、この「カウンタ値」に対応する「大当たり判定」から構成されており、大当たり判定テーブルと取得した大当たり判定カウンタ120のカウンタ値に基づいて大当たりであるか否かを判定するようになっている。そして、本実施形態では、取得した大当たり判定カウンタ120のカウンタ値が「7」の場合に「大当たり」と判定される一方、それ以外の数値の場合には「ハズレ」と判定される。
表2には、リーチハズレ判定テーブルが示されている。このリーチハズレ判定テーブルは、リーチハズレカウンタ122のカウンタ値を示す「カウンタ値」と、この「カウンタ値」に対応する「リーチハズレ判定」から構成されており、リーチハズレ判定テーブルと取得したリーチハズレカウンタ122のカウンタ値に基づいてリーチハズレであるか否かを判定するようになっている。そして、本実施形態では、取得したリーチハズレカウンタ122のカウンタ値が「3」の場合に「リーチハズレ」と判定される一方、それ以外の数値の場合には「完全ハズレ」と判定される。
そこにおいて、本実施形態では、「リーチハズレ」とは、特別図柄46,48,50の停止図柄組み合わせが大当たりの場合の停止図柄組み合わせ以外の停止図柄組み合わせであって、左特別図柄表示領域40において停止表示される特別図柄46の種類と右特別図柄表示領域44において停止表示される特別図柄50の種類が同じ場合をいい、「完全ハズレ」とは、特別図柄46,48,50の停止図柄組み合わせが、大当たりの場合の停止図柄組み合わせやリーチハズレの場合の停止図柄組み合わせとは異なる場合をいう。
表3には、大当たり図柄選択テーブルが示されている。この大当たり図柄選択テーブルは、大当たり図柄カウンタ124のカウンタ値を示す「カウンタ値」と、この「カウンタ値」に対応する「大当たり図柄組み合わせ」から構成されており、大当たり図柄選択テーブルと取得した大当たり図柄カウンタ124のカウンタ値に基づいて特別図柄46,48,50の大当たり図柄組み合わせを選択するようになっている。そして、本実施形態では、大当たり図柄カウンタ124のカウンタ値が「0」の場合「000」が、「1」の場合「111」が、「2」の場合「222」が、「3」の場合「333」が、「4」の場合「444」が、「5」の場合「555」が、「6」の場合「666」が、「7」の場合「777」が、「8」の場合「888」が、「9」の場合「999」が、それぞれ、特別図柄46,48,50の大当たり図柄組み合わせとして選択されるようになっている。そこにおいて、本実施形態では、このようにして選択された特別図柄46,48,50の大当たり図柄組み合わせが停止図柄記憶エリア182に記憶される場合には、大当たり図柄組み合わせを構成する各特別図柄46,48,50のデータが記憶されるようになっている。
表4には、左図柄選択テーブルが示されている。この左図柄選択テーブルは、左図柄カウンタ126のカウンタ値を示す「カウンタ値」と、この「カウンタ値」に対応する「左特別図柄」から構成されており、左図柄選択テーブルと取得した左図柄カウンタ126のカウンタ値に基づいて左特別図柄表示領域40において停止表示される特別図柄46の種類を選択するようになっている。そして、本実施形態では、左図柄カウンタ126のカウンタ値が「0」の場合「0」が、「1」の場合「1」が、「2」の場合「2」が、「3」の場合「3」が、「4」の場合「4」が、「5」の場合「5」が、「6」の場合「6」が、「7」の場合「7」が、「8」の場合「8」が、「9」の場合「9」が、それぞれ、左特別図柄表示領域40において停止表示される特別図柄46として選択されるようになっている。
表5には、中図柄選択テーブルが示されている。この中図柄選択テーブルは、中図柄カウンタ128のカウンタ値を示す「カウンタ値」と、この「カウンタ値」に対応する「中特別図柄」から構成されており、中図柄選択テーブルと取得した中図柄カウンタ128のカウンタ値に基づいて中特別図柄表示領域42において停止表示される特別図柄48の種類を選択するようになっている。そして、本実施形態では、中図柄カウンタ128のカウンタ値が「0」の場合「0」が、「1」の場合「1」が、「2」の場合「2」が、「3」の場合「3」が、「4」の場合「4」が、「5」の場合「5」が、「6」の場合「6」が、「7」の場合「7」が、「8」の場合「8」が、「9」の場合「9」が、それぞれ、中特別図柄表示領域42において停止表示される特別図柄48として選択されるようになっている。
表6には、右図柄選択テーブルが示されている。この右図柄選択テーブルは、右図柄カウンタ130のカウンタ値を示す「カウンタ値」と、この「カウンタ値」に対応する「右特別図柄」から構成されており、右図柄選択テーブルと取得した右図柄カウンタ130のカウンタ値に基づいて右特別図柄表示領域44において停止表示される特別図柄50の種類を選択するようになっている。そして、本実施形態では、右図柄カウンタ130のカウンタ値が「0」の場合「0」が、「1」の場合「1」が、「2」の場合「2」が、「3」の場合「3」が、「4」の場合「4」が、「5」の場合「5」が、「6」の場合「6」が、「7」の場合「7」が、「8」の場合「8」が、「9」の場合「9」が、それぞれ、右特別図柄表示領域44において停止表示される特別図柄50として選択されるようになっている。
表7には、大当たり変動パターン選択テーブルが示されている。この大当たり変動パターン選択テーブルは、変動パターンカウンタ132のカウンタ値を示す「カウンタ値」と、この「カウンタ値」に対応する「変動パターン」から構成されており、大当たり変動パターン選択テーブルと取得した変動パターンカウンタ132のカウンタ値に基づいて大当たりの場合の変動パターンを選択するようになっている。そして、本実施形態では、変動パターンカウンタ132のカウンタ値が「0」〜「9」の場合に「変動パターンA」が大当たりの場合の変動パターンとして選択されるようになっている。
そこにおいて、本実施形態では、この変動パターンAは、大当たりの場合における三つの特別図柄46,48,50の変動表示が一斉に開始されてから中特別図柄表示領域42において変動表示されている特別図柄48が停止表示される(全ての特別図柄46,48,50が停止表示される)までの時間、即ち、大当たりの場合における特別図柄46,48,50の変動表示時間を規定するものである。
表8には、リーチハズレ変動パターン選択テーブルが示されている。このリーチハズレ変動パターン選択テーブルは、変動パターンカウンタ132のカウンタ値を示す「カウンタ値」と、この「カウンタ値」に対応する「変動パターン」から構成されており、リーチハズレ変動パターン選択テーブルと取得した変動パターンカウンタ132のカウンタ値に基づいてリーチハズレの場合の変動パターンを選択するようになっている。そして、本実施形態では、変動パターンカウンタ132のカウンタ値が「0」〜「4」の場合に変動パターンBが、「5」〜「9」の場合に変動パターンCが、それぞれ、リーチハズレの場合の変動パターンとして選択されるようになっている。
そこにおいて、本実施形態では、これらの変動パターンB,Cは、それぞれ、リーチハズレの場合における三つの特別図柄46,48,50の変動表示が一斉に開始されてから中特別図柄表示領域42において変動表示されている特別図柄48が停止表示される(全ての特別図柄46,48,50が停止表示される)までの時間、即ち、リーチハズレの場合における特別図柄46,48,50の変動表示時間を規定するものである。
表9には、完全ハズレ変動パターン選択テーブルが示されている。この完全ハズレ変動パターン選択テーブルは、変動パターンカウンタ132のカウンタ値を示す「カウンタ値」と、この「カウンタ値」に対応する「変動パターン」から構成されており、完全ハズレ変動パターン選択テーブルと取得した変動パターンカウンタ132のカウンタ値に基づいて完全ハズレの場合の変動パターンを選択するようになっている。そして、本実施形態では、変動パターンカウンタ132のカウンタ値が「0」〜「9」の場合に変動パターンDが、完全ハズレの場合の変動パターンとして選択されるようになっている。
そこにおいて、本実施形態では、この変動パターンDは、完全ハズレの場合における三つの特別図柄46,48,50の変動表示が一斉に開始されてから中特別図柄表示領域42において変動表示されている特別図柄48が停止表示される(全ての特別図柄46,48,50が停止表示される)までの時間、即ち、完全ハズレの場合における特別図柄46,48,50の変動表示時間を規定するものである。
続いて、監視制御RAM110について、図8に基づいて説明する。監視制御RAM110には、割り込みリセット回路118から入力される割り込み信号に基づいて「0」〜「59」まで繰り返し1ずつ加算した数値(「59」の次は、「0」に戻る)が格納される抽選カウンタ202,遊技状況監視制御回路69によって遊技状況が監視されている複数のパチンコ機12において払い出された賞球の数の合計が記憶される払出球数記憶エリア204,遊技状況監視制御回路69によって遊技状況が監視されている複数のパチンコ機12において発射された遊技球の数の合計が記憶される発射球数記憶エリア206,発射球数記憶エリア206に記憶されている数値から払出球数記憶エリア204に記憶されている数値を減算した際の数値が記憶される減算結果記憶エリア208,遊技状況監視制御回路69によって遊技状況が監視されている複数のパチンコ機12からの稼働信号の入力状態を記憶するための稼働信号入力状態記憶エリア210,選択したパチンコ機12を記憶しておく選択結果記憶エリア212等が設けられている。
次に、監視制御ROM108について、図9に基づいて説明する。監視制御ROM108には、遊技状態を第二の大当たり遊技状態に移行せしめるパチンコ機12を選択する際に用いられるパチンコ機選択テーブルが記憶されたパチンコ機選択テーブル記憶エリア212が設けられている。このパチンコ機選択テーブルを表10に示す。
表10に示されているように、このパチンコ機選択テーブルは、抽選カウンタ202のカウンタ値を示す「カウンタ値」と、この「カウンタ値」に対応する「パチンコ機」から構成されており、パチンコ機選択テーブルと取得した抽選カウンタ202のカウンタ値に基づいて遊技状態を第二の大当たり遊技状態に移行せしめるパチンコ機12を選択するようになっている。そして、本実施形態では、抽選カウンタ202のカウンタ値が「0」〜「9」の場合に「1番目のパチンコ機」が、「10」〜「19」の場合に「2番目のパチンコ機」が、「20」〜「29」の場合に「3番目のパチンコ機」が、「30」〜「39」の場合に「4番目のパチンコ機」が、「40」〜「49」の場合に「5番目のパチンコ機」が、「50」〜「59」の場合に「6番目のパチンコ機」が、それぞれ、遊技状態を第二の大当たり遊技状態に移行せしめるパチンコ機12として選択されるようになっている。そこにおいて、本実施形態では、パチンコ機12に付されている番号は、図1中の左端から順番に付されたものである。
次に、主制御CPU80が実行する主制御側の遊技処理について、図10に基づいて説明する。先ず、主制御CPU80は、ステップ(以下、Sとする)1において、カウンタ値更新処理を実行する。このカウンタ値更新処理は、大当たり判定カウンタ120,リーチハズレカウンタ122,大当たり図柄カウンタ124,左図柄カウンタ126,変動パターンカウンタ130の各カウンタ値を1加算することによって行われる。そこにおいて、左図柄カウンタ126のカウンタ値が一周した場合には、中図柄カウンタ128のカウンタ値を1加算する。また、中図柄カウンタ128のカウンタ値が一周した場合には、右図柄カウンタ130のカウンタ値を1加算する。
このようなカウンタ値更新処理を実行した主制御CPU80は、続いて、入力信号判定処理(S2)を実行する。この入力信号判定処理について、図11に基づいて説明する。先ず、主制御CPU80は、S21において、各スイッチからの入力信号の有無を確認し、その確認結果をスイッチ状態記憶エリア142に記憶するスイッチ状態記憶処理を実行する。
次に、主制御CPU80は、S22において、監視制御CPU106からのグループ当たり信号を受信したか否かを判定し、グループ当たり信号を受信していない場合(S22:NO)には、入力信号判定処理を終了する。一方、グループ当たり信号を受信している場合(S22:YES)には、主制御CPU80は、S23において、グループ当たり信号をグループ当たり信号記憶エリア144に記憶した後、S24において、グループ当たり報知処理を実行する。このグループ当たり報知処理は、発光表示制御回路76に向けて、報知LED23を発光させるための制御信号を送信する処理である。かかる制御信号を受信した発光表示制御回路76は、受信した制御信号に基づいて報知LED23を発光する。これにより、遊技者に対して、グループ当たりが発生したこと、即ち、遊技状態が第二の大当たり遊技状態に移行することが報知されるようになっている。そして、上述の如きグループ当たり報知処理を実行した主制御CPU80は、入力信号判定処理を終了する。
このような入力信号判定処理を実行した主制御CPU80は、続いて、始動入賞処理(S3)を実行する。この始動入賞処理について、図12に基づいて説明する。先ず、主制御CPU80は、S31において、始動入賞スイッチ54からの入力信号の有無をスイッチ状態記憶エリア142に記憶されている確認結果から判定し、始動入賞スイッチ54からの入力信号がない場合(S31:NO)には、始動入賞処理を終了する一方、始動入賞スイッチ54からの入力信号があった場合(S31:YES)には、S32において、記憶カウンタ140のカウンタ値が「5」であるか否か、即ち、記憶が上限であるか否かを判定する。
記憶が上限である場合(S32:YES)には、主制御CPU80は、始動入賞処理を終了する。一方、記憶が上限でない場合(S32:NO)には、主制御CPU80は、S33において、現在の大当たり判定カウンタ120,リーチハズレカウンタ122および大当たり図柄カウンタ124の各カウンタ値を取得して、第一乃至第五のカウンタ値記憶エリア170,172,174,176,178のうち第一のカウンタ値記憶エリア170側の空いている記憶エリアに記憶する。
具体的には、第一のカウンタ値記憶エリア170に各カウンタ値が記憶されていない、即ち、第一のカウンタ値記憶エリア170が空いている場合には、第一のカウンタ値記憶エリア170に、第一のカウンタ値記憶エリア170に各カウンタ値が既に記憶されている、即ち、第一のカウンタ値記憶エリア170が空いていない場合には、第二のカウンタ値記憶エリア172に、第一および第二のカウンタ値記憶エリア170,172が空いていない場合には、第三のカウンタ値記憶エリア174に、第一乃至第三のカウンタ値記憶エリア170,172,174が空いていない場合には、第四のカウンタ値記憶エリア176に、第一乃至第四のカウンタ値記憶エリア170,172,174,176が空いていない場合には、第五のカウンタ値記憶エリア178に、取得した各カウンタ値が記憶されるようになっている。
次に、主制御CPU80は、S34において、記憶カウンタ140のカウンタ値を1加算した後、S35において、払出制御回路78に5個の賞球(遊技球)を払い出させるための賞球払出信号を送信する。かかる賞球払出信号を受信した払出制御回路78は、受信した賞球払出信号に基づいて賞球払出モータ77を駆動制御し、5個の賞球を払い出す。これにより、遊技者は、5個の賞球を得るようになっている。
続いて、主制御CPU80は、S36において、遊技状況監視制御回路69に向けて払い出した賞球の数が5個である旨の信号を送信し、S37において、発光表示制御回路76に向けて記憶カウンタ140のカウンタ値から1減算した数だけ保留LED56を点灯させる制御信号を送信する保留LED点灯処理を実行する。かかる制御信号を受信した発光表示制御回路76は、受信した制御信号に基づいて、保留LEDを点灯する。これにより、遊技者に対して、特別図柄46,48,50の変動表示が保留されている回数を報知するようになっている。
上述の如き始動入賞処理を実行した主制御CPU80は、次に、変動表示開始処理(S4)を実行する。この変動表示開始処理について、図13に基づいて説明する。先ず、主制御CPU80は、S41において、第一の大当たり遊技フラグ150がONになっているか否かを判定し、第一の大当たり遊技フラグ150がONになっている場合(S41:YES)には、変動表示開始処理を終了する。
第一の大当たり遊技フラグ150がOFFになっている場合(S41:NO)には、主制御CPU80は、S42において、第二の大当たり遊技フラグ152がONになっているか否かを判定し、第二の大当たり遊技フラグ152がONになっている場合(S42:YES)には、変動表示開始処理を終了する。
第二の大当たり遊技フラグ152がOFFになっている場合(S42:NO)には、主制御CPU80は、S43において、記憶カウンタ140のカウンタ値が「1」以上であるか否かを判定し、記憶カウンタ140のカウンタ値が「0」である場合(S43:NO)には、変動表示開始処理を終了する一方、記憶カウンタ140のカウンタ値が「1」以上である場合(S43:YES)には、S44において、表示処理フラグ148がONであるか否かを判定し、表示処理フラグ148がONである場合(S44:YES)には、変動表示開始処理を終了する。
表示処理フラグ148がOFFである場合(S44:NO)には、主制御CPU80は、S45において、第一のカウンタ値記憶エリア170に記憶された大当たり判定カウンタ120のカウンタ値と大当たり判定テーブルに基づいて大当たり判定カウンタ120のカウンタ値が大当たり数値であるか否かを判定する。
大当たり数値である場合(S45:YES)には、主制御CPU80は、S46において、第一のカウンタ値記憶エリア170に記憶されている大当たり図柄カウンタ124のカウンタ値と大当たり図柄選択テーブルに基づいて大当たりの場合の特別図柄46,48,50の図柄組み合わせを選択し、選択した図柄組み合わせのデータ(各特別図柄46,48,50のデータ)を停止図柄記憶エリア182に記憶する。次に、主制御CPU80は、S47において、現在の変動パターンカウンタ132のカウンタ値と大当たり変動パターン選択テーブルに基づいて変動パターンを選択し、選択した変動パターンのデータを変動パターン記憶エリア180に記憶する。
そして、主制御CPU80は、S48において、開始処理を実行する。この開始処理は、変動パターン記憶エリア180に記憶されている変動パターンのデータに基づいてタイマカウンタ138の初期値をセットし、表示処理フラグ148をONにするものである。その後、主制御CPU80は、変動表示開始処理を終了する。
大当たりでない場合(S45:NO)には、主制御CPU80は、S49において、第一のカウンタ値記憶エリア170に記憶されているリーチハズレカウンタ122のカウンタ値とリーチハズレ判定テーブルに基づいてリーチハズレカウンタ122のカウンタ値がリーチハズレ数値であるか否かを判定する。
リーチハズレである場合(S49:YES)には、主制御CPU80は、S50において、現在の左図柄カウンタ126のカウンタ値と左図柄選択テーブルに基づいて左特別図柄表示領域40に停止表示される特別図柄46の種類を選択し、現在の中図柄カウンタ128のカウンタ値と中図柄選択テーブルに基づいて中特別図柄表示領域42に停止表示される特別図柄48の種類を選択し、更に、右特別図柄表示領域44に停止表示される特別図柄50の種類を左特別図柄表示領域40に停止表示される特別図柄46の種類と同じものを選択した後、このように選択された図柄組み合わせのデータ(各特別図柄46,48,50のデータ)を停止図柄記憶エリア182に記憶する。
そこにおいて、左特別図柄表示領域40に停止表示される特別図柄46の種類と中特別図柄表示領域42に停止表示される特別図柄48の種類が同じになってしまった場合には、中特別図柄表示領域42に停止表示される特別図柄48の種類を左特別図柄表示領域40に停止表示される特別図柄46の種類と異なるように変更する。
次に、主制御CPU80は、S51において、現在の変動パターンカウンタ132のカウンタ値とリーチハズレ変動パターン選択テーブルに基づいて変動パターンを選択し、選択した変動パターンのデータを変動パターン記憶エリア180に記憶した後、S48以降の処理を実行する。
リーチハズレでない場合(S49:NO)には、主制御CPU80は、S52において、現在の左図柄カウンタ126のカウンタ値と左図柄選択テーブルに基づいて左特別図柄表示領域40に停止表示される特別図柄46の種類を選択し、現在の中図柄カウンタ128のカウンタ値と中図柄選択テーブルに基づいて中特別図柄表示領域42に停止表示される特別図柄48の種類を選択し、更に、現在の右図柄カウンタ130のカウンタ値と右図柄選択テーブルに基づいて右図柄表示領域44に停止表示される特別図柄50の種類を選択した後、このように選択された特別図柄46,48,50の図柄組み合わせのデータ(各特別図柄46,48,50のデータ)を停止図柄記憶エリア182に記憶する。
そこにおいて、左特別図柄表示領域40に停止表示される特別図柄46の種類と右特別図柄表示領域44に停止表示される特別図柄50の種類が同じになってしまった場合には、右特別図柄表示領域44に停止表示される特別図柄50の種類を左特別図柄表示領域40に停止表示される特別図柄46の種類と異なるように変更する。
次に、主制御CPU80は、S53において、現在の変動パターンカウンタ132のカウンタ値と完全ハズレ変動パターン選択テーブルに基づいて変動パターンを選択し、選択した変動パターンのデータを変動パターン記憶エリア180に記憶した後、S48以降の処理を実行する。
このような変動表示開始処理を実行した主制御CPU80は、続いて、変動表示監視処理(S5)を実行する。この変動表示監視処理について、図14に基づいて説明する。先ず、主制御CPU80は、S61において、表示処理フラグ148がONになっているか否かを判定する。
表示処理フラグ148がOFFになっている場合(S61:NO)には、主制御CPU80は、変動表示監視処理を終了する一方、表示処理フラグ148がONになっている場合(S61:YES)には、S62において、タイマカウンタ138のカウンタ値が「0」になっているか否か、即ち、変動表示時間が終了しているか否かを判定する。
変動表示時間が終了していない場合(S62:NO)には、主制御CPU80は、S63において、タイマカウンタ138のカウンタ値を1減算した後、変動表示監視処理を終了する一方、変動表示時間が終了している場合(S62:YES)には、主制御CPU80は、液晶表示制御回路74に向けて特別図柄46,48,50を停止表示させるための制御信号を送信する。かかる制御信号を受信した液晶表示制御回路74は、特別図柄46,48,50を受信した特別図柄46,48,50のデータに基づいて停止表示する。これにより、遊技者に対して、遊技状態が第一の大当たり遊技状態に移行するか否かが報知されるようになっている。
続いて、主制御CPU80は、S65において、変動パターン記憶エリア180に記憶されている変動パターンのデータが大当たりの場合のものであるか否かを判定し、大当たりのものでない場合(S65:NO)には、後述するS67以降の処理を実行する一方、大当たりのものである場合(S65:YES)には、第一の大当たり遊技開始報知処理を実行する。この第一の大当たり遊技開始報知処理は、第一の大当たり遊技フラグ150をONにし、第一の開始報知フラグ158をONにし、タイマカウンタ138のカウンタ値を第一の大当たり遊技状態に移行する旨の報知に要する時間に対応した数値にセットし、液晶表示制御回路74に向けて第一の大当たり遊技状態に移行する旨の報知映像を表示させる制御信号を送信するものである。そして、かかる制御信号を受信した液晶表示制御回路74は、受信した制御信号に基づいて、遊技状態が第一の大当たり遊技状態に移行する旨の報知映像を表示する。これにより、遊技者に対して、遊技状態が大当たり遊技状態に移行することが報知されるようになっている。
次に、主制御CPU80は、S67において、終了処理を実行する。この終了処理は、表示処理フラグ148をOFFにし、記憶カウンタ140のカウンタ値を1減算し、第一のカウンタ値記憶エリア170に記憶されている各種カウンタ値を消去し、変動パターン記憶エリア180に記憶された変動パターンのデータを消去し、停止図柄記憶エリア182に記憶された特別図柄46,48,50のデータを消去し、記憶カウンタ140のカウンタ値を1減算した場合に記憶カウンタ140のカウンタ値が「1」以上である場合には、第二乃至第五のカウンタ値記憶エリア172,174,176,178に記憶されている各種カウンタ値を第一のカウンタ値記憶エリア170の側のカウンタ値記憶エリアに一つシフトして記憶すると共に、発光表示制御回路76に向けて保留LED56の点灯を制御する制御信号を送信するものである。
そこにおいて、記憶エリアのシフトは、具体的には、第二のカウンタ値記憶エリア172に記憶されている各種カウンタ値は第一のカウンタ値記憶エリア170に、第三のカウンタ値記憶エリア174に記憶されている各種カウンタ値は第二のカウンタ値記憶エリア172に、第四のカウンタ値記憶エリア176に記憶されている各種カウンタ値は第三のカウンタ値記憶エリア174に、第五のカウンタ値記憶エリア178に記憶されている各種カウンタ値は第四のカウンタ値記憶エリア176に、それぞれ、記憶しなおすことによって行われるようになっている。また、保留LED56の点灯を制御する制御信号を受信した発光表示制御回路76は、受信した制御信号に基づいて保留LED56の点灯を制御するようになっている。
そして、このような終了処理を実行した主制御CPU80は、変動表示監視処理を終了する。
上述の如き変動表示監視処理を終了した主制御CPU80は、次に、第一の開始報知監視処理(S6)を実行する。この第一の開始報知監視処理について、図15に基づいて説明する。先ず、主制御CPU80は、S71において、第一の開始報知フラグ158がONになっているか否かを判定し、第一の開始報知フラグ158がOFFになっている場合(S71:NO)には、第一の開始報知監視処理を終了する一方、第一の開始報知フラグ158がONになっている場合(S71:YES)には、S72において、タイマカウンタ138のカウンタ値が「0」になっているか否か、即ち、報知時間が終了したか否かを判定する。
報知時間が終了していない場合(S72:NO)には、主制御CPU80は、S73において、タイマカウンタ138のカウンタ値を1減算した後、第一の開始報知監視処理を終了する一方、報知時間が終了している場合(S72:YES)には、主制御CPU80は、第一の大当たり遊技開始処理を実行する。この第一の大当たり遊技開始処理は、第一の扉開放フラグ154をONにし、第一の開始報知フラグ158をOFFにし、扉ソレノイド104への通電を行って扉60を開作動せしめて特別可変入賞装置58への遊技球の入賞を可能にし、タイマカウンタ138のカウンタ値を扉60の最大開作動時間(本実施形態では、30秒)に対応する値にセットし、扉60が開いている状態で液晶表示器38の表示画面に映像を表示させるための制御信号を液晶表示制御回路74に向けて送信するものである。そして、かかる制御信号を受信した液晶表示制御回路74は、受信した制御信号に基づいて、扉60が開いている状態で表示する映像を液晶表示器38の表示画面に表示する。これにより、遊技者に対して、扉60が開いている状態下でも、液晶表示器38の表示画面をみる楽しみを与えることが可能となる。その後、主制御CPU80は、第一の開始報知監視処理を終了する。
このような第一の開始報知監視処理を実行した主制御CPU80は、続いて、第一の大当たり遊技処理(S7)を実行する。この第一の大当たり遊技処理について、図16に基づいて説明する。先ず、主制御CPU80は、S81において、第一の扉開放フラグ154がONになっているか否かを判定する。
第一の扉開放フラグ154がOFFになっている場合(S81:NO)には、主制御CPU80は、第一の大当たり遊技処理を終了する。一方、第一の扉開放フラグ154がONになっている場合(S81:YES)には、主制御CPU80は、S82において、Vスイッチ64からの入力信号の有無をスイッチ状態記憶エリア142に記憶されている確認結果から判定し、Vスイッチ64からの入力信号がある場合(S82:YES)には、S83において、継続フラグ146をONにした後、後述するS85以降の処理を実行する。
Vスイッチ64からの入力信号がない場合(S82:NO)には、S84において、カウントスイッチ62からの入力信号の有無をスイッチ状態記憶エリア142に記憶されている確認結果から判定し、カウントスイッチ62からの入力信号がない場合(S84:NO)には、後述するS88以降の処理を実行する。
カウントスイッチ62からの入力信号がある場合(S84:YES)には、主制御CPU80は、S85において、入賞数カウンタ134のカウンタ値を1加算した後、S86において、払出制御回路78に向けて15個の賞球(遊技球)を払い出させるための賞球払出信号を送信する。かかる賞球払出信号を受信した払出制御回路78は、賞球払出信号に基づいて賞球払出モータ77を駆動制御し、15個の賞球を払い出す。これにより、遊技者は、15個の賞球を獲得するのである。
次に、主制御CPU80は、S87において、遊技状況監視制御回路69に向けて15個の賞球を払い出した旨の払出球数信号を送信する。
続いて、主制御CPU80は、S88において、タイマカウンタ138のカウンタ値を1減算した後、S89において、入賞数カウンタ134のカウンタ値が「10」以上であるか否かを判定する。入賞数カウンタ134のカウンタ値が「10」以上である場合(S89:YES)には、主制御CPU80は、S90において、開放終了処理を実行する。この開放終了処理は、扉用ソレノイド104への通電を停止して扉60を閉作動せしめることによって特別可変入賞装置58への遊技球の入賞を不能にし、第一の扉開放フラグ154をOFFにし、入賞数カウンタ134のカウンタ値を「0」にし、開放回数カウンタ136のカウンタ値を1加算するものである。
次に、主制御CPU80は、S91において、開放回数カウンタ136のカウンタ値が「15」であるか否かを判定し、開放回数カウンタ136のカウンタ値が「15」でない場合(S91:NO)には、S92において、継続フラグ146がONになっているか否かを判定し、継続フラグ146がONになっている場合(S92:YES)には、S93において、中間報知開始処理を実行する。この中間報知開始処理は、タイマカウンタ138のカウンタ値をインターバル期間である旨を報知する時間に対応した数値にセットし、第一の中間報知フラグ162をONにし、継続フラグ146をOFFにし、液晶表示制御回路74に向けて中間報知用の映像を表示させるための制御信号を送信するものである。かかる制御信号を受信した液晶表示制御回路74は、受信した制御信号に基づいて、中間報知用の映像を液晶表示器38の表示画面に表示する。これにより、遊技者に対して、インターバル期間である旨の報知が為されるようになっている。
一方、開放回数カウンタ136のカウンタ値が「15」である場合(S91:YES)や継続フラグ146がOFFである場合(S92:NO)には、主制御CPU80は、S94において、終了報知開始処理を実行する。この終了報知開始処理は、タイマカウンタ138のカウンタ値を終了報知の時間に対応した値にセットし、第一の終了報知フラグ166をONにし、開放回数カウンタ136のカウンタ値を「0」にし、液晶表示制御回路74に向けて終了報知用の映像を表示させるための制御信号を送信するものである。かかる制御信号を受信した液晶表示制御回路74は、受信した制御信号に基づいて、終了報知用の映像を液晶表示器38の表示画面に表示する。これにより、遊技者に対して、第一の大当たり遊技状態が終了することが報知されるようになっている。その後、主制御CPU80は、第一の大当たり遊技処理を終了する。
入賞数カウンタ134のカウンタ値が「10」以上でない場合(S89:NO)には、主制御CPU80は、S95において、タイマカウンタ138のカウンタ値が「0」であるか否か、即ち、扉60の最大開放時間が経過したか否かを判定し、扉60の最大開放時間が経過していない場合(S95:NO)には、第一の大当たり遊技処理を終了する一方、扉60の最大開放時間が経過している場合(S95:YES)には、S90以降の処理を実行する。
上述の説明から明らかなように、本実施形態における第一の大当たり遊技状態とは、特別可変入賞装置58への遊技球の入賞が可能な状態、即ち、特別可変入賞装置58に遊技球を入賞させることを目的として、特別可変入賞装置58を狙って遊技球を発射する遊技が可能な状態である。そこにおいて、本実施形態における第一の大当たり遊技状態では、扉60の一回の開作動中においてVスイッチ64によって遊技球の検出が行われる限り、扉60の開作動が最大16回まで継続するようになっている。また、扉60の一回の開作動は、カウントスイッチ62又はVスイッチ64によって検出された遊技球の数が10個になるか、或いは、扉60の最大開作動時間(30秒)が経過すると終了するようになっている。
このような第一の大当たり遊技処理を実行した主制御CPU80は、続いて、第一の中間報知処理(S8)を実行する。この第一の中間報知監視処理について、図17に基づいて説明する。先ず、主制御CPU80は、S101において、第一の中間報知フラグ162がONになっているか否かを判定し、第一の中間報知フラグ162がOFFの場合(S101:NO)には、第一の中間報知監視処理を終了する一方、第一の中間報知フラグ162がONの場合(S101:YES)には、S102において、タイマカウンタ138のカウンタ値が「0」であるか否か、即ち、報知時間が終了しているか否かを判定する。
報知時間が終了していない場合(S102:NO)には、主制御CPU80は、S103において、タイマカウンタ138のカウンタ値を1減算した後、第一の中間報知監視処理を終了する。一方、報知時間が終了している場合(S102:YES)には、主制御CPU80は、S104において、中間報知終了処理を実行する。この中間報知終了処理は、第一の中間報知フラグ162をOFFにし、第一の扉開放フラグ154をONにし、扉用ソレノイド104への通電を開始して扉60を開作動せしめて特別可変入賞装置58への遊技球の入賞を可能にし、タイマカウンタ138のカウンタ値を扉60の最大開作動時間に対応する値にセットし、液晶表示制御回路74に向けて扉60が開いている状態で液晶表示器38の表示画面に表示する映像を液晶表示制御回路74に表示させるための制御信号を送信するものである。かかる制御信号を受信した液晶表示制御回路74は、受信した制御信号に基づいて、扉60が開いている状態で表示する映像を液晶表示器38の表示画面に表示する。これにより、遊技者に対して、扉60が開いている状態でも液晶表示器38の表示画面を見る楽しみを与えることが可能となる。その後、主制御CPU80は、第一の中間報知監視処理を終了する。
このような第一の中間報知監視処理を終了した主制御CPU80は、次に、第一の終了報知監視処理(S9)を実行する。この第一の終了報知監視処理について、図18に基づいて説明する。先ず、主制御CPU80は、S111において、第一の終了報知フラグ166がONになっているか否かを判定し、第一の終了報知フラグ166がOFFになっている場合(S111:NO)には、第一の終了報知監視処理を終了する一方、第一の終了報知フラグ166がONになっている場合(S111:YES)には、S112において、タイマカウンタ138のカウンタ値が「0」になっているか否か、即ち、報知時間が終了しているか否かを判定する。
報知時間が終了していない場合(S112:NO)には、主制御CPU80は、S113において、タイマカウンタ138のカウンタ値を1減算した後、第一の終了報知監視処理を終了する。一方、報知時間が終了している場合(S112:YES)には、主制御CPU80は、S114において、終了処理を実行する。この終了処理は、第一の終了報知フラグ166をOFFにし、第一の大当たり遊技フラグ150をOFFにし、液晶表示制御回路74に向けて液晶表示器38の表示画面を通常の遊技状態の画面に戻すための制御信号を送信するものである。かかる制御信号を受信した液晶表示制御回路74は、受信した制御信号に基づいて、液晶表示器38の表示画面を通常の遊技状態の画面に戻す。これにより、遊技者は、第一の大当たり遊技状態から通常の遊技状態に戻ったことが認識できるようになっている。その後、主制御CPU80は、第一の終了報知監視処理を終了する。
このような第一の終了報知監視処理を終了した主制御CPU80は、続いて、第二の大当たり遊技開始報知処理(S10)を実行する。この第二の大当たり遊技開始報知処理について、図19に基づいて説明する。先ず、主制御CPU80は、S121において、表示処理フラグ148がONになっているか否かを判定し、表示処理フラグ148がONになっている場合(S121:YES)には、第二の大当たり遊技開始報知処理を終了する一方、表示処理フラグ148がOFFになっている場合(S121:NO)には、S122において、第一の大当たり遊技フラグ150がONになってるか否かを判定する。
第一の大当たり遊技フラグ150がONになっている場合(S122:YES)には、主制御CPU80は、第二の大当たり遊技開始報知処理を終了する一方、第一の大当たり遊技フラグ150がOFFになっている場合(S122:NO)には、主制御CPU80は、S123において、第二の大当たり遊技フラグ152がONになっているか否かを判定する。
第二の大当たり遊技フラグ152がOFFになっている場合(S123:NO)には、主制御CPU80は、S124において、グループ当たり信号記憶エリア144にグループ当たり信号が記憶されているか否かを判定し、グループ当たり信号が記憶されていない場合(S124:NO)には、第二の大当たり遊技開始報知処理を終了する一方、グループ当たり信号が記憶されている場合(S124:YES)には、S125において、報知開始処理を実行する。この報知開始処理は、第二の大当たり遊技フラグ152をONにし、第二の開始報知フラグ160をONにし、タイマカウンタ138の数値を第二の大当たり遊技状態に移行する旨の報知に要する時間に対応した数値にセットし、液晶表示制御回路74に向けて遊技状態が第二の大当たり遊技状態に移行する旨の映像を液晶表示器38の表示画面に表示するための制御信号を送信し、発光表示制御回路76に向けて報知LED23を消灯するための制御信号を送信するものである。そして、制御信号を受信した液晶表示制御回路74は、受信した制御信号に基づいて、液晶表示器38の表示画面に遊技状態が第二の大当たり遊技状態に移行する旨の報知映像を表示する。これにより、遊技者に対して、遊技状態が第二の大当たり遊技状態に移行することが報知されるようになっている。また、発光表示制御回路76は、受信した制御信号に基づいて、報知LED23を消灯する。その後、主制御CPU80は、第二の大当たり遊技開始報知処理を終了する。
第二の大当たり遊技フラグ152がONになっている場合(S123:YES)には、主制御CPU80は、S126において、第二の開始報知フラグ160がONになっているか否かを判定し、第二の開始報知フラグ160がOFFである場合(S126:NO)には、第二の大当たり遊技開始報知処理を終了する一方、第二の開始報知フラグ160がONである場合(S126:YES)には、S127において、タイマカウンタ138のカウンタ値が「0」になっているか否か、即ち、報知時間が終了したか否かを判定する。
報知時間が終了していない場合(S127:NO)には、主制御CPU80は、S128において、タイマカウンタ138のカウンタ値を1減算した後、第二の大当たり遊技開始報知処理を終了する一方、報知時間が終了している場合(S127:YES)には、主制御CPU80は、S129において、開放処理を実行する。この開放処理は、第二の扉開放フラグ156をONにし、第二の開始報知フラグ160をOFFにし、扉用ソレノイド104への通電を行って扉60を開作動せしめて特別可変入賞装置58への遊技球の入賞を可能にし、タイマカウンタ138のカウンタ値を扉60の最大開作動時間(本実施形態では、30秒)に対応した値にセットし、液晶表示制御回路74に向けて扉60が開いた状態で液晶表示器38の表示画面に映像を表示させるための制御信号を送信するものである。かかる制御信号を受信した液晶表示制御回路74は、受信した制御信号に基づいて、液晶表示器38の表示画面に映像を表示する。これにより、遊技者に対して、扉60が開いた状態であっても、液晶表示器38の表示画面を見る楽しみを与えることが可能となる。その後、主制御CPU80は、第二の大当たり遊技開始報知処理を終了する。
このような第二の大当たり遊技開始報知処理を実行した主制御CPU80は、続いて、第二の大当たり遊技処理(S11)を実行する。この第二の大当たり遊技処理について、図20に基づいて説明する。先ず、主制御CPU80は、S131において、第二の扉開放フラグ156がONになっているか否かを判定する。
第二の扉開放フラグ156がOFFになっている場合(S131:NO)には、主制御CPU80は、第二の大当たり遊技処理を終了する。一方、第二の扉開放フラグ156がONになっている場合(S131:YES)には、主制御CPU80は、S132において、Vスイッチ64からの入力信号の有無をスイッチ状態記憶エリア142に記憶されている確認結果から判定し、Vスイッチ64からの入力信号がある場合(S132:YES)には、後述するS134以降の処理を実行する。
Vスイッチ64からの入力信号がない場合(S132:NO)には、S133において、カウントスイッチ62からの入力信号の有無をスイッチ状態記憶エリア142に記憶されている確認結果から判定し、カウントスイッチ62からの入力信号がない場合(S133:NO)には、後述するS137以降の処理を実行する。
カウントスイッチ62からの入力信号がある場合(S133:YES)には、主制御CPU80は、S134において、入賞数カウンタ134のカウンタ値を1加算した後、S135において、払出制御回路78に向けて15個の賞球(遊技球)を払い出させるための賞球払出信号を送信する。かかる賞球払出信号を受信した払出制御回路78は、賞球払出信号に基づいて賞球払出モータ77を駆動制御し、15個の賞球を払い出す。これにより、遊技者は、15個の賞球を獲得するのである。
次に、主制御CPU80は、S136において、遊技状況監視制御回路69に向けて15個の賞球を払い出した旨の払出球数信号を送信する。
続いて、主制御CPU80は、S137において、タイマカウンタ138のカウンタ値を1減算した後、S138において、入賞数カウンタ134のカウンタ値が「10」以上であるか否かを判定する。入賞数カウンタ134のカウンタ値が「10」以上である場合(S138:YES)には、主制御CPU80は、S139において、開放終了処理を実行する。この開放終了処理は、扉用ソレノイド104への通電を停止して扉60を閉作動せしめることによって特別可変入賞装置58への遊技球の入賞を不能にし、第二の扉開放フラグ156をOFFにし、入賞数カウンタ134のカウンタ値を「0」にし、開放回数カウンタ136のカウンタ値を1加算するものである。
次に、主制御CPU80は、S140において、開放回数カウンタ136のカウンタ値が「9」であるか否かを判定し、開放回数カウンタ136のカウンタ値が「9」でない場合(S140:NO)には、S141において、中間報知監視処理を実行する。この中間報知開始処理は、タイマカウンタ138のカウンタ値をインターバル期間である旨を報知する時間に対応した数値にセットし、第二の中間報知フラグ164をONにし、液晶表示制御回路74に向けて中間報知用の映像を表示させるための制御信号を送信するものである。かかる制御信号を受信した液晶表示制御回路74は、受信した制御信号に基づいて、中間報知用の映像を液晶表示器38の表示画面に表示する。これにより、遊技者に対して、インターバル期間である旨の報知が為されるようになっている。
一方、開放回数カウンタ136のカウンタ値が「9」である場合(S140:YES)には、主制御CPU80は、S142において、終了報知開始処理を実行する。この終了報知開始処理は、タイマカウンタ138のカウンタ値を終了報知の時間に対応した値にセットし、第二の終了報知フラグ168をONにし、開放回数カウンタ136のカウンタ値を「0」にし、液晶表示制御回路74に向けて終了報知用の映像を表示させるための制御信号を送信するものである。かかる制御信号を受信した液晶表示制御回路74は、受信した制御信号に基づいて、終了報知用の映像を液晶表示器38の表示画面に表示する。これにより、遊技者に対して、第二の大当たり遊技状態が終了することが報知されるようになっている。その後、主制御CPU80は、第二の大当たり遊技処理を終了する。
入賞数カウンタ134のカウンタ値が「10」以上でない場合(S138:NO)には、主制御CPU80は、S143において、タイマカウンタ138のカウンタ値が「0」であるか否か、即ち、扉60の最大開放時間が経過したか否かを判定し、扉60の最大開放時間が経過していない場合(S143:NO)には、第二の大当たり遊技処理を終了する一方、扉60の最大開放時間が経過している場合(S143:YES)には、S139以降の処理を実行する。
上述の説明から明らかなように、本実施形態における第二の大当たり遊技状態とは、特別可変入賞装置58への遊技球の入賞が可能な状態、即ち、特別可変入賞装置58に遊技球を入賞させることを目的として、特別可変入賞装置58を狙って遊技球を発射する遊技が可能な状態である。そこにおいて、本実施形態における第二の大当たり遊技状態では、扉60の開作動は必ず10回行われるようになっており、扉60の一回の開作動は、Vスイッチ64又はカウントスイッチ62によって検出された遊技球の数が10個となるか、或いは、扉60の最大開作動時間(30秒)が経過することによって終了するようになっている。このことから明らかなように、本実施形態では、第二の大当たり遊技状態は、第一の大当たり遊技状態と同様に、特別可変入賞装置58への遊技球の入賞が可能な状態ではあるが、扉60の開作動が必ず10回行われる点において、第一の大当たり遊技状態と異なっている。
このような第二の大当たり遊技処理を実行した主制御CPU80は、続いて、第二の中間報知監視処理(S12)を実行する。この第二の中間報知監視処理について、図21に基づいて説明する。先ず、主制御CPU80は、S151において、第二の中間報知フラグ162がONになっているか否かを判定し、第二の中間報知フラグ162がOFFの場合(S151:NO)には、第二の中間報知監視処理を終了する一方、第二の中間報知フラグ162がONの場合(S151:YES)には、S152において、タイマカウンタ138のカウンタ値が「0」であるか否か、即ち、報知時間が終了しているか否かを判定する。
報知時間が終了していない場合(S152:NO)には、主制御CPU80は、S153において、タイマカウンタ138のカウンタ値を1減算した後、第二の中間報知監視処理を終了する。一方、報知時間が終了している場合(S152:YES)には、主制御CPU80は、S154において、中間報知終了処理を実行する。この中間報知終了処理は、第二の中間報知フラグ164をOFFにし、第二の扉開放フラグ156をONにし、扉用ソレノイド60への通電を開始して扉60を開作動せしめて特別可変入賞装置58への遊技球の入賞を可能にし、タイマカウンタ138のカウンタ値を扉60の最大開作動時間に対応する値にセットし、液晶表示制御回路74に向けて扉60が開いている状態で液晶表示器38の表示画面に表示する映像を液晶表示制御回路74に表示させるための制御信号を送信するものである。かかる制御信号を受信した液晶表示制御回路74は、受信した制御信号に基づいて、扉60が開いている状態で表示する映像を液晶表示器38の表示画面に表示する。これにより、遊技者に対して、扉60が開いている状態でも液晶表示器38の表示画面を見る楽しみを与えることが可能となる。その後、主制御CPU80は、第二の中間報知監視処理を終了する。
このような第二の中間報知監視処理を終了した主制御CPU80は、次に、第二の終了報知監視処理(S13)を実行する。この第二の終了報知監視処理について、図22に基づいて説明する。先ず、主制御CPU80は、S161において、第二の終了報知フラグ168がONになっているか否かを判定し、第二の終了報知フラグ168がOFFになっている場合(S161:NO)には、第二の終了報知監視処理を終了する一方、第二の終了報知フラグ168がONになっている場合(S161:YES)には、S162において、タイマカウンタ138のカウンタ値が「0」になっているか否か、即ち、報知時間が終了しているか否かを判定する。
報知時間が終了していない場合(S162:NO)には、主制御CPU80は、S163において、タイマカウンタ138のカウンタ値を1減算した後、第二の終了報知監視処理を終了する。一方、報知時間が終了している場合(S162:YES)には、主制御CPU80は、S164において、終了処理を実行する。この終了処理は、第二の終了報知フラグ168をOFFにし、第二の大当たり遊技フラグ152をOFFにし、液晶表示制御回路74に向けて液晶表示器38の表示画面を通常の遊技状態の画面に戻すための制御信号を送信するものである。かかる制御信号を受信した液晶表示制御回路74は、受信した制御信号に基づいて、液晶表示器38の表示画面を通常の遊技状態の画面に戻す。これにより、遊技者は、第二の大当たり遊技状態から通常の遊技状態に戻ったことが認識できるようになっている。その後、主制御CPU80は、第二の終了報知監視処理を終了する。
このような第二の終了報知監視処理を実行した主制御CPU80は、次に、稼動判定処理を実行する。この稼動判定処理について、図23に基づいて説明する。先ず、主制御CPU80は、S191において、表示処理フラグ148がONになっているか否かを判定し、表示処理フラグ148がONになっている場合(S191:YES)には、後述するS196以降の処理を実行する一方、表示処理フラグ148がOFFの場合(S191:NO)には、S192において、第一の大当たり遊技フラグ150がONになっているか否かを判定する。
第一の大当たり遊技フラグ150がONになっている場合(S192:YES)には、主制御CPU80は、後述するS196以降の処理を実行する一方、第一の大当たり遊技フラグ150がOFFになっている場合(S192:NO)には、主制御CPU80は、S193において、第二の大当たり遊技フラグ152がONになっているか否かを判定する。
第二の大当たり遊技フラグ152がONになっている場合(S193:YES)には、主制御CPU80は、後述するS196以降の処理を実行する一方、第二の大当たり遊技フラグ152がOFFになっている場合(S193:NO)には、主制御CPU80は、S194において、発射球検出スイッチ71が遊技球を検出しているか否か、即ち、発射球検出スイッチ71からの入力信号の有無をスイッチ状態記憶エリア142に記憶されている確認結果から判定し、遊技球を検出している場合(S194:YES)には、S195において、有効カウンタ141のカウンタ値を予め定められた初期値(本実施形態では、「10秒」という時間に対応する数値)にセットする。
次に、主制御CPU80は、S196において、稼動信号を遊技状況監視制御回路69に向けて送信した後、稼動判定処理を終了する。
遊技球を検出していない場合(S194:NO)には、主制御CPU80は、S197において、有効カウンタ141のカウンタ値が「0」であるか否かを判定し、有効カウンタ141のカウンタ値が「0」である場合(S197:YES)には、稼動判定処理を終了する一方、有効カウンタ141のカウンタ値が「0」でない場合(S197:NO)には、S198において、有効カウンタ141のカウンタ値を1減算した後、S196以降の処理を実行する。
続いて、監視制御CPU106が実行する監視制御側の遊技処理について、図24に基づいて説明する。先ず、監視制御CPU106は、S171において、5個の賞球を払い出したパチンコ機12の台数を数え、かかる数値に「5」を乗算した数値を払出球数記憶エリア204に記憶されている数値に加算する第一の払出球数加算処理を実行する。
次に、監視制御CPU106は、S172において、15個の賞球を払い出したパチンコ機12の台数を数え、かかる数値に「15」を乗算した数値を払出球数記憶エリア204に記憶されている数値に加算する第二の払出球数加算処理を実行する。
続いて、監視制御CPU106は、S173において、発射球検出スイッチ68からの検出信号の入力数を数え、かかる数値を発射球数記憶エリア206に記憶されている数値に加算する発射球数加算処理を実行した後、S174において、発射球数記憶エリア206に記憶されている数値から払出球数記憶エリア204に記憶されている数値を減算し、その数値を減算結果記憶エリア208に記憶する減算処理を実行する。
次に、監視制御CPU106は、S175において、減算結果記憶エリア208に記憶されている数値が「15000」以上であるか否かを判定し、減算結果記憶エリア208に記憶されている数値が「15000」以上でない場合(S175:NO)には、監視制御側の遊技処理を終了する一方、減算結果記憶エリア208に記憶されている数値が「15000」以上である場合(S175:YES)には、S176において、パチンコ機12からの稼働信号の入力の有無を確認し、その確認結果を稼働状態記憶エリア210に記憶する稼働状態記憶処理を実行する。
続いて、監視制御CPU106は、S177において、稼働状態記憶エリア210に記憶されている確認結果から1台以上のパチンコ機12から稼働信号が入力されているか否かを判定し、1台以上のパチンコ機12から稼働信号が入力されていない場合(S177:NO)には、監視制御側の遊技処理を終了する一方、1台以上のパチンコ機12から稼働信号が入力されている場合(S177:YES)には、S178において、現在の抽選カウンタ202のカウンタ値とパチンコ機選択テーブルに基づいてパチンコ機12を選択し、その選択結果を選択結果記憶エリア212に記憶するパチンコ選択処理を実行する。
次に、監視制御CPU106は、S179において、選択結果記憶エリア212に記憶されているパチンコ機12から稼働信号が入力されているか否かを稼働状態記憶エリア210に記憶されている確認結果から判定し、稼働信号が入力されていない場合(S179:NO)には、監視制御側の遊技処理を終了する一方、稼働信号が入力されている場合(S179:YES)には、S180において、選択結果記憶エリア212に記憶されている選択結果に基づいて、選択されたパチンコ機12に向けてグループ当たり信号を送信する。
続いて、監視制御CPU106は、S181において、払出球数記憶エリア204に記憶されている数値と、発射球数記憶エリア206に記憶されている数値と、減算結果記憶エリア208に記憶されている数値とをそれぞれ初期値(本実施形態では、「0」)に変更する初期化処理を実行した後、監視制御側の遊技処理を終了する。
上述の説明から明らかなように、本実施形態では、始動入賞スイッチ54が遊技球を検出することを含んで抽選条件が構成されている。また、本実施形態では、設置島14に設置された6台のパチンコ機によって監視対象グループが構成されている。更に、本実施形態では、発射球数の合計から払出球数の合計を減算した数値によって全体遊技状況情報が構成されている。また、本実施形態では、監視制御CPU106が、S174の制御処理を実行することによって、全体遊技状況情報記憶手段が構成されている。更にまた、本実施形態では、監視制御CPU106がS175の制御処理を実行することによって、監視条件判定手段が構成されている。即ち、本実施形態では、監視条件が「発射球数の合計から払出球数の合計を減算した数値≧15000」とされているのである。また、本実施形態では、監視制御CPU106がS176の制御処理を実行することによって、稼動中パチンコ機確認手段が構成されている。更にまた、本実施形態では、監視制御CPU106がS125の制御処理を実行することによって、特典遊技状態移行手段が構成されている。また、本実施形態では、監視制御CPU106がS178の制御処理を実行することによって、予備選択手段が構成されている。更に、本実施形態では、監視制御CPU106がS179の制御処理を実行することによって、稼動判断手段が構成されている。更にまた、本実施形態では、監視制御CPU106が、S179において、稼動中でないと判定した場合に、監視制御側の遊技処理を終了して、再び、S178の制御処理とS179の制御処理を実行する一方、S179において、稼動中であると判定された場合には、S180の制御処理を実行して、そのパチンコ機12にグループ当たり信号を送信することによって、繰り返し選択手段が構成されている。従って、本実施形態では、監視制御CPU106が、S178,179,180の制御処理を実行することによって、特定パチンコ機選択手段が構成されている。また、本実施形態では、監視制御CPU106が、S181の制御処理を実行することによって、初期化手段が構成されている。更に、本実施形態では、主制御CPU80が、S122の制御処理を実行して第一の大当たり遊技フラグ150がONであると判定した場合に第二の大当たり遊技開始報知処理を終了することによって、移行待機手段が構成されている。また、本実施形態では、主制御CPU80がS14の制御処理を実行することによって、稼動中判定手段が構成されている。そして、本実施形態では、かかる稼動中判定手段の判定結果(S196の制御処理によって送信される稼動信号)に基づいて稼動中パチンコ機確認手段が監視対象グループを構成する複数のパチンコ機から稼動中のパチンコ機を確認するようになっている。
このような遊技システム10においては、遊技状況監視制御回路69によって遊技状況が監視されている全てのパチンコ機12において発射球数の合計から払出球数の合計を減算した結果が一定の値以上になると、遊技状況監視制御回路69によって遊技状況が監視されている全てのパチンコ機12において稼働中のものから第二の大当たり遊技状態に移行せしめられるパチンコ機12が選ばれるようになっていることから、遊技ホールに来た客に対してパチンコ機12で遊技をしようという意思を抱かせることが可能となり、それによって、遊技状況監視制御回路69によって遊技状況が監視されているパチンコ機12の稼働率を向上させることが可能となる。
また、稼動率の向上に貢献しているパチンコ機12から第二の大当たり遊技状態に移行せしめられるパチンコ機12が選択されることから、パチンコ機12で遊技をしている遊技者に対して利益を与えることが可能となる。
従って、本実施形態の遊技システム10においては、遊技者の利益とパチンコ機12が設置された遊技ホールの利益のバランスを確保しながら、遊技者に利益を与えて遊技者を楽しませることが可能となる。
また、選択したパチンコ機12が稼動中であるか否かを判定し、稼動中であると判定した場合に、選択したパチンコ機12に対してグループ当たり信号を送信するようになっていることから、第二の大当たり遊技状態に移行せしめられるパチンコ機12を稼動中のパチンコ機12から確実に選択することが可能となる。
また、本実施形態では、抽選カウンタ202のカウンタ値が割り込み信号が入力される毎に1ずつ加算されていくものであるから、最初に予備選択されたパチンコ機から番号が大きくなるほうに向かって順次パチンコ機が選択されるようになっており、それによって、第二の大当たり遊技状態に移行せしめられるパチンコ機12を出来るだけ早く選択することが可能となる。
更にまた、本実施形態では、発射球検出スイッチ71によって遊技球が検出されてから所定時間(10秒間)経過するまでは、確実に、稼動信号が送信されて、稼動中であると判定されるようになっていることから、パチンコ機12の稼動判定に際して発射球検出スイッチ71からの検出信号を参照することが可能となり、それによって、パチンコ機12が設置された遊技ホールの利益確保に貢献しているパチンコ機を確実に割り出すことが可能となる。なお、有効カウンタ141のカウンタ値をセットする際の初期値は、本実施形態のように、10秒間に相当する値でなくても良く、例えば、30秒間や60秒間に相当する値であっても良い。
また、本実施形態では、パチンコ機12の稼動判定に際して、表示処理フラグ148や第一の大当たり遊技フラグ150,第二の大当たり遊技フラグ152の状態が参照されるようになっていることから、例えば、特別図柄46,48,50の変動表示の保留が満杯になっている場合等において、遊技球の発射を停止して液晶表示器38の表示画面をみている状態であっても、確実に稼動中であると判定されることとなり、パチンコ機12の稼動判定の精度を向上させることが可能となる。
更にまた、本実施形態では、S181の初期化処理において、減算結果記憶エリア208に記憶されている数値のみではなく、払出球数記憶エリア204に記憶されている数値や発射球数記憶エリア206に記憶されている数値も初期値に変更するようになっていることから、S175の制御処理によって監視条件が満たされていると判定されてから次にS175の制御処理によって監視条件が満たされていると判定されるまでの期間を適当な長さに設定することが可能となる。即ち、本実施形態では、全体遊技状況情報のみが初期化されるのではなく、かかる全体遊技状況情報を導き出す際に用いられる情報(全体遊技状況情報と何等かの関係がある情報)も初期化されているのである。従って、全体遊技状況情報が何等かの情報から導き出されるものである場合には、全体遊技状況情報のみならず、全体遊技状況情報を導き出す際に用いられる情報も初期化することが望ましく、それによって、全体遊技状況情報が何等かの情報から導き出されるものである場合でも、監視条件判定手段によって監視条件が満たされていると判定されてから次に監視条件判定手段によって監視条件が満たされていると判定されるまでの期間を適当な長さにすることが可能となる。
また、本実施形態では、特別図柄46,48,50が変動表示中である場合には、特別図柄46,48,50の変動表示が終了するまで、第二の大当たり遊技状態に移行しないようになっており、第一の大当たり遊技状態に移行している場合には、第一の大当たり遊技状態が終了するまで、第二の大当たり遊技状態に移行しないようになっていることから、変動表示されている特別図柄46,48,50を見る楽しみと、第一の大当たり遊技状態下で遊技をする楽しみとを遊技者に十分与えつつ、第二の大当たり遊技状態下で遊技をする楽しみを与えることが可能となる。
続いて、本発明の第二の実施形態の遊技システムについて、説明する。本実施形態の遊技システムは、第一の実施形態の遊技システム(10)に比して、主制御側の遊技処理における始動入賞処理と第一の大当たり遊技処理と第二の大当たり遊技処理が異なっていると共に、監視制御ROM108と監視制御RAM110と監視制御側の遊技処理が異なっている。そこにおいて、本実施形態の始動入賞処理と第一の実施形態の始動入賞処理の異なる点は、第一の実施形態における始動入賞処理のS36の処理に相当する処理がない点のみである。即ち、本実施形態の始動入賞処理では、S35の制御処理の次にS37の制御処理が実行されるようになっている。また、本実施形態における第一の大当たり遊技処理と第一の実施形態における第一の大当たり遊技処理の異なる点は、第一の実施形態における第一の大当たり遊技処理のS87の処理に相当する処理がない点のみである。即ち、本実施形態における第一の大当たり遊技処理では、S86の制御処理の次にS88の制御処理が実行されるようになっている。更にまた、本実施形態における第二の大当たり遊技処理と第一の実施形態における第二の大当たり遊技処理の異なる点は、第一の実施形態における第二の大当たり遊技処理のS136の処理に相当する処理がない点のみである。即ち、本実施形態における第二の大当たり遊技処理では、S135の制御処理の後にS137の制御処理が実行されるようになっている。従って、主制御側の遊技処理において第一の実施形態のものと異なる点についての詳細な説明は省略することにし、監視制御側の遊技処理において第一の実施形態のものと異なる点についてのみ以下に詳細に説明する。なお、以下の説明において、第一の実施形態と同様な構造とされた部材および部位,カウンタ,フラグ,テーブル等については、第一の実施形態と同一の符号を付すことにより、それらの詳細な説明を省略する。
より詳細には、本実施形態の監視制御RAMは、図25にも示されているように、第一の実施形態の監視制御RAMに比して、払出球数記憶エリア(204)と減算結果記憶エリア(208)が設けられておらず、その代わりに、稼動中のパチンコ機12に対して設置島14の左側から順番に番号(識別番号)を付した際に何れのパチンコ機12に対して何れの番号(識別番号)が付されているかを示すナンバリング情報が記憶されるナンバリング情報記憶エリア216と、抽選カウンタ202のカウンタ値が記憶されるカウンタ値記憶エリア217が設けられている。
また、本実施形態の監視制御ROMには、図25に示されているように、パチンコ機選択テーブル記憶エリア(214)が設けられておらず、その代わりに、第一のパチンコ機選択テーブルが記憶された第一のパチンコ機選択テーブル記憶エリア218と、第二のパチンコ機選択テーブルが記憶された第二のパチンコ機選択テーブル記憶エリア220と、第三のパチンコ機選択テーブルが記憶された第三のパチンコ機選択テーブル記憶エリア222と、第四のパチンコ機選択テーブルが記憶された第四のパチンコ機選択テーブル記憶エリア224と、第五のパチンコ機選択テーブルが記憶された第五のパチンコ機選択テーブル記憶エリア226と、第六のパチンコ機選択テーブルが記憶された第六のパチンコ機選択テーブル記憶エリア228と、テーブル選択用テーブルが記憶されたテーブル選択用テーブル記憶エリア230が設けられている。
続いて、これら第一乃至第六のパチンコ機選択テーブル記憶エリア218,220,222,224,226,228に記憶されている第一乃至第六のパチンコ機選択テーブルと、テーブル選択用テーブル記憶エリア230に記憶されているテーブル選択用テーブルについて説明する。
表11には、第一のパチンコ機選択テーブルが示されている。この第一のパチンコ機選択テーブルは、抽選カウンタ202の「カウンタ値」と、この「カウンタ値」に対応する「パチンコ機」から構成されており、取得した抽選カウンタ202のカウンタ値と第一のパチンコ機選択テーブルに基づいて遊技状態が第二の大当たり遊技状態に移行せしめられるパチンコ機12が選択されるようになっている。そして、本実施形態では、抽選カウンタ202のカウンタ値が「0」〜「59」の場合に「1番目のパチンコ機」が、遊技状態が第二の遊技状態に移行せしめられるパチンコ機12として選択されるようになっている。
表12には、第二のパチンコ機選択テーブルが示されている。この第二のパチンコ機選択テーブルは、抽選カウンタ202の「カウンタ値」と、この「カウンタ値」に対応する「パチンコ機」から構成されており、取得した抽選カウンタ202のカウンタ値と第二のパチンコ機選択テーブルに基づいて遊技状態が第二の大当たり遊技状態に移行せしめられるパチンコ機12が選択されるようになっている。そして、本実施形態では、抽選カウンタ202のカウンタ値が「0」〜「29」の場合に「1番目のパチンコ機」が、「30」〜「59」の場合に「2番目のパチンコ機」が、それぞれ、遊技状態が第二の遊技状態に移行せしめられるパチンコ機12として選択されるようになっている。
表13には、第三のパチンコ機選択テーブルが示されている。この第三のパチンコ機選択テーブルは、抽選カウンタ202の「カウンタ値」と、この「カウンタ値」に対応する「パチンコ機」から構成されており、取得した抽選カウンタ202のカウンタ値と第三のパチンコ機選択テーブルに基づいて遊技状態が第二の大当たり遊技状態に移行せしめられるパチンコ機12が選択されるようになっている。そして、本実施形態では、抽選カウンタ202のカウンタ値が「0」〜「19」の場合に「1番目のパチンコ機」が、「20」〜「39」の場合に「2番目のパチンコ機」が、「40」〜「59」の場合に「3番目のパチンコ機」が、それぞれ、遊技状態が第二の遊技状態に移行せしめられるパチンコ機12として選択されるようになっている。
表14には、第四のパチンコ機選択テーブルが示されている。この第四のパチンコ機選択テーブルは、抽選カウンタ202の「カウンタ値」と、この「カウンタ値」に対応する「パチンコ機」から構成されており、取得した抽選カウンタ202のカウンタ値と第四のパチンコ機選択テーブルに基づいて遊技状態が第二の大当たり遊技状態に移行せしめられるパチンコ機12が選択されるようになっている。そして、本実施形態では、抽選カウンタ202のカウンタ値が「0」〜「14」の場合に「1番目のパチンコ機」が、「15」〜「29」の場合に「2番目のパチンコ機」が、「30」〜「44」の場合に「3番目のパチンコ機」が、「45」〜「59」の場合に「4番目のパチンコ機」が、それぞれ、遊技状態が第二の遊技状態に移行せしめられるパチンコ機12として選択されるようになっている。
表15には、第五のパチンコ機選択テーブルが示されている。この第五のパチンコ機選択テーブルは、抽選カウンタ202の「カウンタ値」と、この「カウンタ値」に対応する「パチンコ機」から構成されており、取得した抽選カウンタ202のカウンタ値と第五のパチンコ機選択テーブルに基づいて遊技状態が第二の大当たり遊技状態に移行せしめられるパチンコ機12が選択されるようになっている。そして、本実施形態では、抽選カウンタ202のカウンタ値が「0」〜「11」の場合に「1番目のパチンコ機」が、「12」〜「23」の場合に「2番目のパチンコ機」が、「24」〜「35」の場合に「3番目のパチンコ機」が、「36」〜「47」の場合に「4番目のパチンコ機」が、「48」〜「59」の場合に「5番目のパチンコ機」が、それぞれ、遊技状態が第二の遊技状態に移行せしめられるパチンコ機12として選択されるようになっている。
表16には、第六のパチンコ機選択テーブルが示されている。この第六のパチンコ機選択テーブルは、抽選カウンタ202の「カウンタ値」と、この「カウンタ値」に対応する「パチンコ機」から構成されており、取得した抽選カウンタ202のカウンタ値と第六のパチンコ機選択テーブルに基づいて遊技状態が第二の大当たり遊技状態に移行せしめられるパチンコ機12が選択されるようになっている。そして、本実施形態では、抽選カウンタ202のカウンタ値が「0」〜「9」の場合に「1番目のパチンコ機」が、「10」〜「19」の場合に「2番目のパチンコ機」が、「20」〜「29」の場合に「3番目のパチンコ機」が、「30」〜「39」の場合に「4番目のパチンコ機」が、「40」〜「49」の場合に「5番目のパチンコ機」が、「50」〜「59」の場合に「5番目のパチンコ機」が、それぞれ、遊技状態が第二の遊技状態に移行せしめられるパチンコ機12として選択されるようになっている。
上述の説明から明らかなように、第一乃至第六のパチンコ機選択テーブルは、「カウンタ値」と、その「カウンタ値」に対応する「パチンコ機」によって構成されているが、この「パチンコ機」は、左側から何番目のパチンコ機かを示すものである。従って、第一乃至第六のパチンコ機選択テーブルは、実質的に、カウンタ値とパチンコ機に付された番号(識別番号)によって構成されているといえる。即ち、本実施形態では、これら第一乃至第六のパチンコ機選択テーブルのそれぞれによって選択テーブルが構成されているのである。
表17には、テーブル選択用テーブルが示されている。このテーブル選択用テーブルは、パチンコ機12の「稼動台数」と、この「稼動台数」に対応する「テーブル」から構成されており、パチンコ機12の稼動台数とテーブル選択用テーブルに基づいて、パチンコ機12の選択を行う際に用いるテーブルを第一乃至第六のパチンコ機選択テーブルから選択するようになっている。そして、本実施形態では、パチンコ機12の稼動台数が「1台」の場合に「第一のパチンコ機選択テーブル」が、「2台」の場合に「第二のパチンコ機選択テーブル」が、「3台」の場合に「第三のパチンコ機選択テーブル」が、「4台」の場合に「第四のパチンコ機選択テーブル」が、「5台」の場合に「第五のパチンコ機選択テーブル」が、「6台」の場合に「第六のパチンコ機選択テーブル」が、それぞれ、パチンコ機12の選択の際に用いられるテーブルとして選択されるようになっている。
続いて、本実施形態おける監視制御側の遊技処理について、図27に基づいて説明する。先ず、監視制御CPU106は、S201において、発射球検出スイッチ68からの検出信号の入力数を数え、かかる数値を発射球数記憶エリア206に記憶されている数値に加算する発射球数加算処理を実行した後、S202において、発射球数記憶エリア206に記憶されている数値が「50000」以上であるか否かを判定し、発射球数記憶エリア206に記憶されている数値が「50000」以上でない場合(S202:NO)には、監視制御側の遊技処理を終了する一方、発射球数記憶エリア206に記憶されている数値が「50000」以上である場合(S202:YES)には、S203において、パチンコ機12からの稼働信号の入力の有無を確認し、その確認結果を稼働状態記憶エリア210に記憶する稼働状態記憶処理を実行する。
続いて、監視制御CPU106は、S204において、稼働状態記憶エリア210に記憶されている確認結果から1台以上のパチンコ機12から稼働信号が入力されているか否かを判定し、1台以上のパチンコ機12から稼働信号が入力されていない場合(S204:NO)には、監視制御側の遊技処理を終了する一方、1台以上のパチンコ機12から稼働信号が入力されている場合(S204:YES)には、S205において、稼動状態記憶エリア210に記憶されている確認結果に基づいて稼動中のパチンコ機12に対して設置島14の左側に位置せしめられるものから順番に番号を付すナンバリング処理を実行する。
次に、監視制御CPU106は、S206において、現在の抽選カウンタ202のカウンタ値をカウンタ値記憶エリア217に記憶し、S207において、稼動状態記憶エリア210に記憶されている確認結果に基づいて稼動台数を数え、その稼動台数とテーブル選択用テーブルに基づいて、第二の大当たり遊技状態に移行せしめられるパチンコ機12を選択する際のテーブルを選択した後、S208において、S206で選択したテーブルとカウンタ値記憶エリア217に記憶されているカウンタ値に基づいてパチンコ機12を選択し、その選択結果を選択結果記憶エリア212に記憶するパチンコ選択処理を実行する。
次に、監視制御CPU106は、S209において、選択結果記憶エリア212に記憶されている選択結果に基づいて、選択されたパチンコ機12に向けてグループ当たり信号を送信する。
続いて、監視制御CPU106は、S210において、発射球数記憶エリア206に記憶されている数値を初期値(本実施形態では、「0」)に変更する初期化処理を実行した後、監視制御側の遊技処理を終了する。
上述の説明から明らかなように、本実施形態では、割り込み信号が入力されることによって更新条件が構成されている。また、本実施形態では、発射球数記憶エリア206に記憶されている数値が「50000」以上となることによって抽出条件が構成されている。更にまた、本実施形態では、抽選カウンタ202のカウンタ値によって選択用数値データが構成されている。更に、本実施形態では、監視制御CPU106が、S202の制御処理を実行することによって監視条件判定処理が構成されている。即ち、本実施形態では、監視条件が「発射球数の合計≧50000」とされているのである。また、本実施形態では、監視制御CPU106が、S203の制御処理を実行することによって稼動中パチンコ機確認手段が構成されている。また、本実施形態では、監視制御CPU106が、S201の制御処理を実行することによって、全体遊技状況情報記憶手段が構成されている。また、本実施形態では、監視制御CPU106が、S205の制御処理を実行することによって、ナンバリング手段が構成されている。更に、本実施形態では、監視制御CPU106が、S206の制御処理を実行することによって、選択用数値データ抽出手段が構成されている。更にまた、本実施形態では、監視制御CPU106が、S207の制御処理を実行することによって、テーブル選択手段が構成されている。また、本実施形態では、監視制御CPU106が、S208の制御処理を実行することによって移行パチンコ機選択手段が構成されている。従って、本実施形態では、監視制御CPU106が、S205,S206,S207,S208の制御処理を実行することによって特定パチンコ機選択手段が構成されている。
このような本実施形態の遊技システムにおいては、設置島14に設置されたパチンコ機12の発射球数の合計が所定値を超えた場合に、第二の大当たり遊技状態に移行せしめられるパチンコ機12が選択されるようになっていることから、第一の実施形態と同様な効果を得ることが可能となる。
特に、本実施形態では、遊技状態が第二の大当たり遊技状態に移行せしめられるパチンコ機を選択する際に用いるパチンコ機選択テーブルを六つにすることが可能となり、それによって、遊技状態が第二の大当たり遊技状態に移行せしめられるパチンコ機を選択する際に必要なデータの量を少なくすることが可能となる。
また、本実施形態では、第一乃至第六のパチンコ機選択テーブルの何れにおいても、パチンコ機の選択確率が同じとされていることから、第二の大当たり遊技状態への移行のチャンスを平等にすることが可能となる。
更にまた、本実施形態では、監視条件の判定に際して、パチンコ機12において発射された遊技球の合計のみが参照されるようになっていることから、パチンコ機12の稼動台数が増えるに従って、監視条件を満たし易くすることが可能となり、それによって、第二の大当たり遊技状態に移行せしめられるパチンコ機12の選択回数を増やして、遊技者に遊技をする楽しみを与えることが可能となる。
以上、本発明の幾つかの実施形態について詳述してきたが、これらはあくまでも例示であって、本発明は、かかる実施形態における具体的な記載によって、何等、限定的に解釈されるものではない。
例えば、抽選条件や監視条件,更新条件,抽出条件は、前記第一および第二の実施形態のものに限定されることはない。
また、監視グループを構成するパチンコ機の台数は、前記第一および第二の実施形態の台数に限定されるものではない。
更にまた、前記第二の実施形態において、設置島14の右側から順番に番号を付すようにしても良い。
また、稼動判定処理も前記第一および第二の実施形態に記載されているものに限定されることはなく、例えば、パチンコ機に対して遊技者が操作可能なボタンを設けておき、かかるボタンを遊技者が操作しているか否かを判定することによって、パチンコ機が稼動中であるか否かを判定するようにしても良い。或いは、遊技球を発射するための発射モータへの電源供給が行われているか否かを判定し、その判定結果からパチンコ機が稼動中であるか否かを判定するようにしても良い。また、発射球検出スイッチ71からの検出信号のみを参照するようにしても良い。
更にまた、主制御側の制御処理は、前記第一の実施形態のものや前記第二の実施形態のものに限定されることはない。例えば、始動入賞装置の入口が拡大可能とされている場合には、前記第一の実施形態における主制御側の遊技処理や前記第二の実施形態における主制御側の遊技処理に加えて、遊技領域の特定箇所を通過した場合に、始動入賞装置の入口を拡大するか否かの抽選を行い、その抽選の結果に基づいて、始動入賞装置の入口を拡大する制御処理を設けるようにしても良い。
その他、一々列挙はしないが、本発明は、当業者の知識に基づいて種々なる変更,修正,改良等を加えた態様において実施され得るものであり、また、そのような実施態様が本発明の趣旨を逸脱しない限り、何れも、本発明の範囲内に含まれるものであることは、言うまでもない。
10 遊技システム
12 パチンコ機
12 パチンコ機
Claims (11)
- 予め定められた抽選条件が成立した場合に遊技状態を遊技者にとって有利な特別遊技状態に移行せしめるか否かの抽選を行い、その抽選結果に基づいて遊技状態を特別遊技状態に移行せしめるパチンコ機が複数集まることによって構成された監視対象グループと、
該監視対象グループにおける全体的な遊技状況に関する情報を記憶する全体遊技状況情報記憶手段と、
該全体遊技状況情報記憶手段によって記憶されている全体遊技状況情報が予め定められた監視条件を満たしているか否かを判定する監視条件判定手段と、
前記監視対象グループを構成する複数の前記パチンコ機において稼動中の該パチンコ機を確認する稼動中パチンコ機確認手段と、
前記監視条件判定手段および前記稼動中パチンコ機確認手段における判定および確認の結果に基づいて、遊技状態を遊技者にとって有利な特典遊技状態に移行せしめる特定のパチンコ機を稼動中のパチンコ機の中から選択する特定パチンコ機選択手段と、
該特定パチンコ機選択手段によって選択された前記特定のパチンコ機の遊技状態を前記特典遊技状態に移行せしめる特典遊技状態移行手段と
を、備えていることを特徴とする遊技システム。 - 前記特定パチンコ機選択手段において、
前記監視条件判定手段で前記監視条件を満たしていると判定された場合に、前記稼動中パチンコ機確認手段によって稼動状態が確認されたパチンコ機だけを対象として前記特典遊技状態に移行せしめるパチンコ機を選択する請求項1に記載の遊技システム。 - 前記特定パチンコ機選択手段において、
前記監視条件判定手段で前記監視条件を満たしていると判定された場合に、前記稼動中パチンコ機確認手段によって稼動状態が確認されたパチンコ機のそれぞれに固有の識別番号を付するナンバリング手段と、
予め定められた更新条件が成立する毎に更新される選択用数値データを所定の抽出条件の成立に応じて抽出する選択用数値データ抽出手段と、
前記選択用数値データと前記識別番号とによって構成されており、前記監視対象グループを構成する複数の前記パチンコ機の数と同じ数だけ用意された選択テーブルと、
前記稼動中パチンコ機確認手段によって稼動状態が確認された前記パチンコ機の数に対応した特定の選択テーブルを複数の前記選択テーブルから選択するテーブル選択手段と、
該テーブル選択手段によって選択された前記特定の選択テーブルと前記選択用数値データ抽出手段によって抽出された前記選択用数値データに基づいて前記識別番号を選択し、該識別番号が付された前記パチンコ機を前記特典遊技状態に移行させるパチンコ機として選択する移行パチンコ機選択手段と
を設けた請求項2に記載の遊技システム。 - 前記特定パチンコ機選択手段において、
前記監視条件判定手段で前記監視条件を満たしていると判定された場合に、前記監視対象グループにおける全てのパチンコ機を対象としてパチンコ機を予備選択する予備選択手段と、
該予備選択手段で予備選択された該パチンコ機が稼動中か否かを、前記稼動中パチンコ機確認手段による確認結果に基づいて判断する稼動判断手段と、
該稼動判断手段によって、前記予備選択手段で予備選択された前記パチンコ機が稼動中であると判断されるまで前記予備選択手段による予備選択と該稼動判断手段による稼動判断を繰り返すと共に、該予備選択手段で予備選択された前記パチンコ機が稼動中であると判断された場合には該予備選択された該パチンコ機を選択する繰り返し選択手段と
を設けた請求項1に記載の遊技システム。 - 前記繰り返し選択手段によって前記予備選択手段による予備選択が繰り返される場合において、予め定められた順番で前記パチンコ機が予備選択されるようになっている請求項4に記載の遊技システム。
- 前記監視対象グループにおける前記パチンコ機の稼動台数が増えるに従って前記全体遊技状況情報記憶手段によって記憶されている前記全体遊技状況情報が前記監視条件を満たし易くなっている請求項1乃至5の何れかに記載の遊技システム。
- 前記監視対象グループを構成する全てのパチンコ機における発射球数の合計によって前記全体遊技状況情報が構成されており、かかる合計発射球数が所定数に達することによって前記監視条件を満足するようにした請求項1乃至6の何れかに記載の遊技システム。
- 前記監視対象グループを構成する全てのパチンコ機における発射球数の合計と、該監視対象グループを構成する全てのパチンコ機における払出球数の合計との差によって、前記全体遊技状況情報が構成されており、かかる合計発射球数と合計払出球数との差が所定数に達することによって前記監視条件を満足するようにした請求項1乃至7の何れかに記載の遊技システム。
- 前記全体遊技状況情報が前記監視条件を満たしていると前記監視条件判定手段によって判定された場合に、該全体遊技状況情報を初期化する初期化手段を備えている請求項1乃至8の何れかに記載の遊技システム。
- 前記特別遊技状態と前記特典遊技状態が互いに異なる遊技状態とされている請求項1乃至9の何れかに記載の遊技システム。
- 前記特別遊技状態に移行している前記パチンコ機が前記特定パチンコ機選択手段によって前記特定のパチンコ機として選択された場合、前記特典遊技状態移行手段による遊技状態の移行を該特別遊技状態が終了するまで待つ移行待機手段を備えている請求項1乃至10の何れかに記載の遊技システム。
Priority Applications (1)
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JP2004317213A JP2006122516A (ja) | 2004-10-29 | 2004-10-29 | 遊技システム |
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JP2021122637A (ja) * | 2020-02-07 | 2021-08-30 | ダイコク電機株式会社 | 遊技場用システム |
-
2004
- 2004-10-29 JP JP2004317213A patent/JP2006122516A/ja active Pending
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