JP2006121941A - 釣竿用発光体 - Google Patents
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Abstract
【課題】 視認性や操作性に優れているとともに、製造も容易で安定した品質を有し、製造コストも廉価な釣竿用発光体とする。
【解決手段】 少なくとも透光性と可撓性とを有する合成樹脂製で断面が馬蹄形の容器本体2の内側外周面21を釣竿6への挟持部22とするとともに容器本体2の外側外周面23に長さ方向に延びる膨出部24が突設されてその内側部分に筒状の空所25が形成されており、混合したときに化学発光を生じる2液の内の1液が容器本体2内に収容されているとともに前記混合したときに化学発光を生じる2液の内のもう1液を封入した円筒状アンプル5が空所25に収容されるものとした。
【選択図】 図2
【解決手段】 少なくとも透光性と可撓性とを有する合成樹脂製で断面が馬蹄形の容器本体2の内側外周面21を釣竿6への挟持部22とするとともに容器本体2の外側外周面23に長さ方向に延びる膨出部24が突設されてその内側部分に筒状の空所25が形成されており、混合したときに化学発光を生じる2液の内の1液が容器本体2内に収容されているとともに前記混合したときに化学発光を生じる2液の内のもう1液を封入した円筒状アンプル5が空所25に収容されるものとした。
【選択図】 図2
Description
本発明は、釣竿の竿先に嵌着される釣竿用発光体に関するものである。
従来、夜間における釣りにおいて、魚が針に掛かったことや掛かった魚を引き揚げるタイミングを得るための手段として化学発光体を用いたものが知られており、例えば実開平6−13001号公報に提示されている。この釣竿用発光体は、断面形状が馬蹄形となるように中心部に到達する深さの溝を長さ方向に沿って設けた容器内に、混合したときに化学発光を生じる2液の内の1液ともう1液を封入した円筒状アンプルとを収容したものであり、前記馬蹄形の溝を利用することにより竿先に取り外し可能に嵌着させるものである。
ところが前記公報に提示されている釣竿用発光体は、容器本体の直径が釣竿の直径に比べて大きく且つ容器本体容器本体の先端部および後端部が竿先から立ち上がった状態になるため、キャスティングなどにより糸(ライン)を送り出した際に糸が絡んでしまうという問題がある。
そこで、これらの問題を解決した釣竿用発光体が特開2003−250412号公報に提示されている。
この、公報に提示されている釣竿用発光体1は図7に示すように、容器本体2の長さ方向に沿った下端縁側には釣竿6の竿先を挟込み可能な円弧状断面の装着溝が備えられており、前記容器本体2の先端部および後端部を略流線形に形成したものである。
従って、先端側や後端側からの糸の絡みは少なくなるが、竿先に取り付けたときに発光部が釣竿の頂面から突出した状態で装着されることになり、発光部が全体として釣竿から突出下状態であることから糸絡みを確実に防止することができないばかりか、バランスが悪く操作性がよくないとともに、基本的に竿の頂面よりも上方において発光することになり、釣竿の角度によっては視認しにくいという問題がある。
そこで、これらの問題を有していない釣竿用発光体として図8に示したようなものが知られている。
この釣竿用発光体1は、全体が馬蹄形の筒形の容器本体2内に混合したときに化学発光を生じる2液体の内の一方の液体3ともう一方の液体4を封入したガラス製の円筒状アンプル5を収容したものであり、馬蹄形の筒形の容器本体2の全体が発光するばかりか殆どの部分が釣竿6の周囲に位置することになり、視認性に優れているとともに糸も絡みにくく、また、操作性の点でも問題がない。
しかしながら、図8に示した従来の釣竿用発光体1は、薄形で安定しているとともに操作性、視認性に優れている反面、馬蹄形の筒形の容器本体2の厚みを少なくしている。
そのため、容器本体2に挿入される液体4を封入したガラス製の円筒状アンプル5を太く形成することが困難であり、容器本体2内に収容した一方の液体3に対して充分な液量を確保するには例えば径が1mm程度である極細の円筒状アンプル5を多数本収容する必要がある。
その結果、使用時に多数の円筒状アンプル5を割って中の液体3と混合する必要が有り、発光に際して手間が掛かるばかりか多数の円筒状アンプル5が割れたか否かを確認しなければならないなど煩わしいばかりか、極細の円筒状アンプル5は製造並びに管理も容易でなく歩止りも悪く、保管や運搬にも注意を要する、等の問題がある。
本発明が解決しようとする課題は、視認性や操作性に優れているとともに、製造も容易で安定した品質を有し、製造コストも廉価な釣竿用発光体を提供するものである。
前記課題を解決するため、本発明である釣竿用発光体は、少なくとも透光性と可撓性とを有する合成樹脂製で断面が馬蹄形の容器本体の内側外周面を釣竿への挟持部とするとともに容器本体の外側外周面に長さ方向に延びる膨出部が突設されてその内側部分に筒状の空所が形成されており、混合したときに化学発光を生じる2液の内の1液が前記容器本体内に収容されているとともに前記混合したときに化学発光を生じる2液の内のもう1液を封入した円筒状アンプルが前記空所に収容されていることを特徴とする。
また、前記内側部分に円筒状アンプルを収容する膨出部が前記容器本体の頂部、または両遊端部に形成されているとよく、前記容器本体の外側外周面に挟持部を覆う断面ほぼC形の脱落防止用補助具を嵌装した場合には竿先に糸が絡んだままの状態で竿を振っても脱抜する心配がない。
本発明によれば、釣竿の先端位置に一操作で簡単に装着および取り外しが可能であるともに、視認性、操作性に優れている。また、構造も複雑でなく極細の円筒状アンプルを必要とせず、生産性にすぐれているとともに取り扱いも容易である。
次に、本発明を実施するための最良の形態について説明する。
図1乃至図3は本発明の好ましい実施の形態を示すものであり、主として、透光性と可撓性とを有する合成樹脂製で断面が馬蹄形であり、例えばシュウ酸誘導体などの反応物質とこの反応物質の反応により励起して発光する蛍光物質を含有する1液3を収容した容器本体2と、前記容器本体2の内部に収容される例えば前記1液3と混合したとき化学的に発光する触媒や過酸化水素を含有するもう1液4を封入したガラス製の筒状アンプル5とから構成される。
容器本体2の内側外周面21には内径が1.5〜4.3mm程度の釣竿への挟持部22が形成されているとともに外側外周面23には長さ方向に延びる1条の膨出部24が突設されてその内側部分に形成される筒状の空所25に前記筒状アンプル5が収容されている。
尚、前記容器本体2は外径がほぼ10〜12mm、長さが35〜50mm程度が好ましく、容器本体2に収容される筒状アンプル5は外径がほぼ2.6〜3.6mm程度が好ましい。
以上のように構成される釣竿用発光体1は、従来の薄型の釣竿用発光体と異なり、製造並びに取り扱いにくい極細の筒状アンプルを多数用いるものと異なり、1本の筒状アンプル5を用いるだけなので製造も容易で廉価に生産することができる。
そして、本実施の形態は図 に示すように従来のものと同様に、好ましくは発光状態とした後に釣竿6の先端61に嵌着されて使用される。
本実施の形態についての発光操作は、従来のこの種の発光体と同じであり、容器本体2の全体を撓ませ、或いは屈曲させて、内部に収容されている筒状アンプル5を割って封入してある1液4を容器本体2内に収容した1液3と混合させればよい。
このとき、本実施の形態では、筒状アンプル5は容器本体2の外側外周面23に形成された長さ方向に延びる膨出部24の内側部分に形成される筒状の空所25に収容されている1本であり、多数の筒状アンプルを用いる従来のものに比べて製造が容易で、使用者の手間も掛からず、混合も確実である。
次に、発光させた本実施の形態は図4に示すように釣竿6の竿先61に装着するが、従来の馬蹄形のものと同様に、容器本体2は可撓性を有するとともに内側外周面21に形成されている挟持部22が装着する釣竿6の竿先61の外径よりも少し小径で、且つ両遊端部26,26よりも狭く形成されているので挟持部22を釣竿6の竿先61に差し込むだけで釣竿6に装着でき、また、他の釣竿に付け替えたり使用を止める時には容器本体2を釣竿6から抜き取ればよい。
本実施の形態は、釣りをしているときに魚が掛かった際の挙動を表す釣竿6の先端61を釣竿6の周囲を覆う容器本体2の殆ど全体が発光するので釣竿6の先端61の中心部分を含めて発光を視認することができるばかりか突出しているのは容器本体2の外側外周面23に形成された長さ方向に延びる筒状アンプル5を収容するための膨出部24だけであり、全体として薄いため操作性が損なわれたり、釣糸の絡みにも対応することができる。最も視認し易い釣竿5の頂部も膨出部24が発光するので更に視認性が向上する。
また、図5は本発明の異なる実施の形態を示すものであり、容器本体2の外側外周23に挟持部22を覆う例えば適宜の弾性を有する金属や硬質合成樹脂により形成される断面ほぼC形の脱落防止用補助具7が取り外し可能に嵌装されている。
本実施の形態によれば、竿先に糸が絡んだままの状態で竿を振っても脱抜する心配がない。
また、図6は本発明の異なる実施の形態を示すものであり、全体の構成は前記図1乃至図4に示した実施の形態とほぼ同様であるが、容器本体2の外側外周面23には長さ方向に延びる2条の膨出部24,24が突設されてそれらの内側部分に形成される筒状の空所25,25に筒状アンプル5,5が収容されている。
本実施の形態では、容器本体2の頂部に2条形成されている膨出部24,24の内側部分に2本の筒状アンプル5,5を収容することで、径の小さい筒状アンプル5を用いることができ、膨出部24,24も小さく形成することができ、視認性および操作性が更に良好である。反面、使用する筒状アンプル5,5も2本であり、製造も容易で発光操作も2本の筒状アンプル5,5を割れば良く、差ほどの困難性もない。
図7は本発明の更に異なる実施の形態を示すものであり、内側部分に筒状アンプル5,5を収容する膨出部24,24が前記容器本体2の両遊端部に形成されている。
本実施の形態によれば、容器本体2の外側外周面23の殆どが平滑で膨出部がなく、視認、操作性に優れており、更に、釣竿6に装着した際に膨出部24,24が抜け止め効果を発揮する。
更に、本実施の形態では。2本の筒状アンプル5,5を容器本体2の両遊端部に離して配置してあるので、これらの筒状アンプル5,5を時間をずらしてそれぞれ発光させることで長時間の使用も可能である。
1 釣竿用発光体、 2 容器本体、 3 液、 4 液、 5 筒状アンプル、 7 脱落防止用補助具、 21 内側外周面、 23 外側外周面、 24 膨出部、 25 空所
Claims (4)
- 少なくとも透光性と可撓性とを有する合成樹脂製で断面が馬蹄形の容器本体の内側外周面を釣竿への挟持部とするとともに容器本体の外側外周面に長さ方向に延びる膨出部が突設されてその内側部分に筒状の空所が形成されており、混合したときに化学発光を生じる2液の内の1液が前記容器本体内に収容されているとともに前記混合したときに化学発光を生じる2液の内のもう1液を封入した円筒状アンプルが前記空所に収容されていることを特徴とする釣竿用発光体。
- 前記内側部分に円筒状アンプルを収容する膨出部が前記容器本体の頂部に形成されている請求項1記載の釣竿用発光体。
- 前記内側部分に円筒状アンプルを収容する膨出部が前記容器本体の両遊端部に形成されている請求項1記載の釣竿用発光体。
- 前記容器本体の外側外周面に挟持部を覆う断面ほぼC形の脱落防止用補助具が取り外し可能に嵌装されている請求項1記載の釣竿用発光体。
Priority Applications (1)
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JP2004312518A JP2006121941A (ja) | 2004-10-27 | 2004-10-27 | 釣竿用発光体 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2006121941A true JP2006121941A (ja) | 2006-05-18 |
Family
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Family Applications (1)
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Country Status (1)
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009118762A (ja) * | 2007-11-14 | 2009-06-04 | Lumica Corp | 釣り用化学発光体 |
CN100578069C (zh) * | 2007-11-30 | 2010-01-06 | 金朝阳 | 带有保护外套的化学发光药剂储存装置及其用途 |
WO2015016052A1 (ja) * | 2013-07-27 | 2015-02-05 | 株式会社ルミカ | 円筒形化学発光体 |
-
2004
- 2004-10-27 JP JP2004312518A patent/JP2006121941A/ja active Pending
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