JP2006120936A - 固体撮像装置の製造方法 - Google Patents

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信一 寺西
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Abstract

【課題】ポテンシャルディップの発生を抑制するため構造を、容易に形成することが可能な固体撮像装置の製造方法を提供する。
【解決手段】 互いに隣接して配置され同相の転送パルスが印加される第1及び第2電極からなる電極対を複数対有し、各電極対を単位として2相駆動される水平転送部を備えた固体撮像装置を製造する。複数個の第1電極4aを互いに間隔を設けて形成する工程と、第1電極をマスクとするイオン注入により、チャンネル電位を調整する不純物注入領域5aを形成する工程と、第1電極の表面及び側面を被覆する熱酸化膜6を形成する工程と、第1電極の間にそれぞれ、第1電極と端部を重ならせて第2電極7を形成する工程とを備える。イオン注入の方向を、異相の転送パルスが印加される第1電極の側に向かって傾いた斜め方向として、不純物注入領域の端縁を、第1電極の熱酸化膜形成後の端縁と熱酸化膜形成前の端縁との間の領域に配置する。
【選択図】図1E

Description

本発明は、固体撮像装置の製造方法、特にCCD(Charge Coupled Device)を使用した電荷転送方式の固体撮像装置の製造方法に関する。
図3は、インターライン転送方式のCCDを概略的に示す。入射光量に応じた電荷を蓄積する複数の光電変換部21が、2次元的に配列されている。光電変換部21で発生した電荷信号はまず垂直シフトレジスタ22に転送され、その後、一走査線毎に水平シフトレジスタ(水平転送部)23によって出力部24へと水平転送される。出力部24は、FDA(Floating Diffusion Amplifier)等からなる出力回路を備えており、水平シフトレジスタ23から受け取った電荷信号を電圧に変換して出力する。
水平シフトレジスタ23のA−A方向における断面構造の一例として、特許文献1に記載された構造について、図4Fを参照して説明する。図4Fに示す水平シフトレジスタ(水平転送部)は、2相駆動方式に基づいて構成されている。P型シリコン基板からなる半導体基板25上に、シリコン酸化膜26、31aを介して、ポリシリコン層からなる第1電極27と第2電極28とが交互に周期的に配列されている。そして、第2電極28の両端部は、シリコン酸化膜31a、31bを介して、隣接する第1電極27の端部に重なっている。
互いに隣接する左側の第1電極27と右側の第2電極28からなる一対が、同相の転送パルスVφ1により駆動される。この一対に隣接する他の一対に属する互いに隣接する第1電極27及び第2電極28は、Vφ1とは異相の転送パルスVφ2により駆動される。
第2電極28下方の半導体基板25の表面層には、チャンネル電位を調整するための不純物としてボロンが注入される(図示せず)。従って、第2電極28下方に形成されるチャンネル電位の深さは、第1電極27下方に形成されるチャンネル電位の深さよりも浅くなり、その間にはポテンシャル段差が発生し、各電極の位置に対応して障壁領域及び蓄積領域が形成される。また、同相の転送パルスが印加される第1電極27と第2電極28との間には、シリコン酸化膜31aが介在していることから、境界部におけるこのシリコン酸化膜31a下方の半導体基板25表面層には、ポテンシャルディップが形成される。このポテンシャルディップに信号電荷が捕獲されて、転送効率が悪化する。
このポテンシャルディップの発生を抑制するために、特許文献1においては、同相の第1電極27と第2電極28との間に介在するシリコン酸化膜31aの膜厚を、異相の第1電極27と第2電極28との間に介在するシリコン酸化膜31bよりも薄くする。
異相の電極間に介在するシリコン酸化膜31bを薄くしないのは、以下の理由による。すなわち、互いに異相の転送パルスが印加される第1の電極27と第2の電極28の間では、シリコン酸化膜31bが形成する負荷容量に起因する時定数によって、転送パルス波形の立ち上がり期間及び立ち下がり期間長くなり、転送効率が悪化する。そのため、互いに異相の転送パルスが印加される電極間に介在するシリコン酸化膜31bは、十分に厚くして、負荷容量を小さく抑制することが望ましい。なお、実際の転送時においては、互いに異相の転送パルスが印加される電極間に介在するシリコン酸化膜31b下方に形成されるポテンシャルディップは、第1の電極27と第2の電極28とに印加される異相の転送パルスの電位差によって強い電界が発生するため、この強い電界によって消滅する。
次に、図4F示す固体撮像装置の製造方法を、図4A〜Fに示す工程断面図を参照して説明する。先ず、図4Aに示すように、半導体基板25における第2電極の形成予定領域に、チャンネル電位を調整するための不純物としてのボロンを注入(図示せず)した後、熱酸化により、半導体基板25上にシリコン酸化膜26を形成する。続いて、このシリコン酸化膜26上にポリシリコン層を堆積した後、フォトリソグラフィ技術及びエッチング技術を用いてパターニングし、このポリシリコン層からなる第1電極27を周期的に配列して形成する。更に、熱酸化により、第1電極27の表面及び側面を被覆するシリコン酸化膜29を形成する。
次に、図4Bに示すように、第1電極27の表面及び側面のシリコン酸化膜29を局所的に被覆するフォトレジストパターン30を形成する。このフォトレジストパターン30によって局所的に被覆される第1電極27の表面及び側面のシリコン酸化膜29の領域は、後の工程において形成される異相の転送パルスが印加される異なる組の第2電極と接触する領域である。
次に、フォトレジストパターン30をマスクとして、シリコン酸化膜26、29を選択的にエッチング除去し、半導体基板25の表面並びに第1電極27の表面及び側面を部分的に露出する。その後、図4Cに示すように、フォトレジストパターン30を剥離する。
次に、図4Dに示すように、例えばCVD(Chemical Vapor Deposition)法を用いて、基体全面に、シリコン酸化膜26と同じ膜厚の追加シリコン酸化膜31aを堆積する。それにより、露出している半導体基板25の表面並びに第1電極27の表面及び側面が追加シリコン酸化膜31aによって被覆されると共に、第1電極27の表面及び側面を局所的に被覆しているシリコン酸化膜29上にも追加シリコン酸化膜31aが積層される。ここで、シリコン酸化膜29と追加シリコン酸化膜31aの積層膜をシリコン酸化膜31bとする。当然ながら、追加シリコン酸化膜31aの部分の膜厚は、シリコン酸化膜31bよりも薄くなる。
次に、図4Eに示すように、ポリシリコン層からなる第2電極28を、周期的に配列された第1電極27間に形成する。このとき、第2電極28の一方の端部を、シリコン酸化膜31bを介して、異相の転送パルスが印加される異なる組の第1電極27の端部にオーバーラップさせ、他方の端部を、追加シリコン酸化膜31aを介して、同相の転送パルスが印加される同一の組の第1電極27の端部にオーバーラップさせる。次に、図4Fに示されるように、第1電極27及び第2電極28を、転送パルスVφ1、Vφ2を印加するための信号線32a、32bに接続する。
また、非特許文献1には、ポテンシャルディップの発生を抑制するため他の構造が記載されている。それによれば、チャンネル電位を調整するための不純物注入領域の端縁を、電極間のギャップ中において、隣接する電極の端縁に十分に近接させることにより、ポテンシャルディップの発生を抑制する。
特開2002−83951号公報 IEEE TRANSACTIONS ON ELECTRON DEVICES, VOL. 44, pp.1580-1587
特許文献1に記載の構成においては、同相の転送パルスが印加される電極間ギャップを決める絶縁層を薄くすることにより、両電極間ギャップの直下に形成されるポテンシャルディップを小さく抑制して、電荷転送効率の低下を回避している。但し、異相の電極間ギャップを小さくすることはできないので、どちらのギャップも最適化するために、同相電極間ギャップを異相電極間ギャップよりも小さくした構造を採用している。
しかしながら、電極間ギャップを電極の両端で異なるせるためには、電極端面間に介在する絶縁膜の厚さを異ならせなければならない。そのように絶縁膜の膜厚を異ならせるための工程は、通常の工程に付加されるものであり、煩雑である。
また、非特許文献1には、不純物注入領域の端縁の位置を調整するための有効な方法については記載されていない。
本発明は、ポテンシャルディップの発生を抑制するため構造を、容易に形成することが可能な固体撮像装置の製造方法を提供することを目的とする。
本発明の固体撮像装置の製造方法は、互いに隣接して配置され一方が蓄積領域を他方が障壁領域を形成し同相の転送パルスが印加される第1及び第2電極からなる電極対を複数対有し、前記各電極対を単位として2相駆動される水平転送部を備えた固体撮像装置を製造する方法であって、前記複数個の第1電極を互いに間隔を設けて周期的に配列して形成する工程と、前記第1電極をマスクとするイオン注入により、チャンネル電位を調整する不純物注入領域を形成する工程と、前記第1電極の表面及び側面を被覆する熱酸化膜を形成する工程と、前記複数個の第1電極の間にそれぞれ、前記第1電極と端部を重ならせて前記第2電極を形成する工程とを備える。
上記課題を解決するために、本発明の第1の製造方法は、前記不純物注入領域を形成する工程における前記イオン注入の方向を、異相の転送パルスが印加される前記第1電極の側に向かって傾いた斜め方向として、前記不純物注入領域の端縁を、前記第1電極の前記熱酸化膜形成後の端縁と熱酸化膜形成前の端縁との間の領域に配置することを特徴とする。
本発明の第2の製造方法は、前記不純物注入領域の端縁を、前記熱酸化膜形成の工程における不純物の拡散により、前記第1電極の前記熱酸化膜形成後の端縁と熱酸化膜形成前の端縁との間の領域に配置することを特徴とする。
本発明の第3の製造方法は、前記不純物注入領域を形成する工程における前記イオン注入の方向を、異相の転送パルスが印加される前記第1電極の側に向かって傾いた斜め方向とするとともに、前記熱酸化膜形成の工程における拡散により、前記不純物注入領域の端縁を、前記第1電極の前記熱酸化膜形成後の端縁と熱酸化膜形成前の端縁との間の領域に配置することを特徴とする。
本発明の固体撮像装置の製造方法によれば、一方の電極下におけるチャンネル電位を調整するための不純物注入領域の端縁を、他方の電極の端縁に対して適切な位置に容易に調整することができ、効果的に、ポテンシャルディップの発生を抑制することができる。
本発明の固体撮像装置の製造方法において、前記熱酸化膜を形成する工程の次に、前記熱酸化膜の加工及び追加絶縁膜の形成の少なくとも一方を行うことにより、同相の転送パルスが印加される前記第1電極と前記第2電極との間の絶縁膜の膜厚を、異相の転送パルスが印加される前記第1電極と前記第2電極との間の前記絶縁膜の膜厚より小さくする膜厚調整工程を備えることができる。
また、前記膜厚調整工程を、同相の転送パルスが印加される前記第1電極と前記第2電極との間の領域の前記熱酸化膜を局所的にエッチングした後、前記第1電極の表面及び側面を被覆する熱酸化膜を再度形成することにより行うことができる。
以下、本発明の実施の形態における固体撮像装置の製造方法について、図面を参照して具体的に説明する。
(実施の形態1)
図1A〜1Eは、実施の形態1における固体撮像装置の製造方法の工程を示す断面図である。
まず、図1Aに示すように、P型シリコン基板1を用意する。P型シリコン基板1としては、例えば、比抵抗15Ωcm、面方位100のものを用いる。なお、電荷転送素子の主たる応用である固体撮像素子では、ブルーミング抑制のために縦型オーバーフロードレイン構造(VOD構造)を用いる。この場合は、N型シリコン基板にP型ウェルを形成するので、このP型ウェルをP型シリコン基板と見なす。
P型シリコン基板1に、埋め込み型電荷転送素子を構成するためのN型埋め込み層2を、砒素、またはリンのイオン注入により形成する。次に、シリコン表面に、熱酸化によって、厚さ30nmのシリコン酸化膜3aを形成し、さらに、減圧CVD法で、厚さ50nmのシリコン窒化膜3bを形成する。さらに、必要に応じて熱酸化を行なうことで、シリコン窒化膜3b表面に3nmの酸化膜(図示せず)を形成する。
次に、CVD法によって、厚さが例えば250nmのポリシリコン膜を形成し、リソグラフィー工程とドライエッチング工程によって、1層目のポリシリコン電極4を形成する。このとき形成するポリシリコン膜には、リンを2.5E20cm-3の濃度でドープして、伝導性を持たせる。複数個のポリシリコン電極4が、互いに所定の周期的な間隔を設けて配列して形成される。本実施の形態では、このポリシリコン電極4により形成される第1電極が、2相駆動CCDの蓄積領域(ストレージ領域)を形成する。
次に図1Bに示すように、ポリシリコン電極4をマスクとしてボロン5のイオン注入を行ない、障壁領域(バリア領域)のチャネル電位を浅くするための不純物注入領域5aを形成する。このイオン注入の方向は、異相の転送パルスが印加される第1電極を形成するポリシリコン電極4の側に向かって約5度傾いた斜め方向に設定される。それにより、不純物注入領域5aの端縁は、ポリシリコン電極4の下部に長さSだけ入り込んで配置される。イオン注入深さは、一例としては30nmである。
次に図1Cに示すように、熱酸化により、例えば40nmの厚さの酸化膜6を形成して、ポリシリコン電極4の表面及び側面を被覆する。酸化膜6を形成したことに伴い、ポリシリコン電極4は端面が形成当初よりも少し(約20nm)後退して第1電極4aとして示される状態になる。一方、酸化膜6の端面は、残りの20nmの厚さ分、ポリシリコン電極4の形成当初の端面よりも膨張する。従って、熱酸化の前後では、不純物注入領域5aの端縁との位置関係が変化する。駆動時に形成されるポテンシャルディップを小さく抑制するためには、不純物注入領域5aの端縁を、第1電極4aの端縁に近接させることが効果的である。そのために、図1Bに示した斜めイオン注入の工程では、不純物注入領域5aの端縁が、熱酸化膜形成前のポリシリコン電極4の端縁と、熱酸化膜形成後の第1電極4aの端縁との間の領域に配置されるように、イオン注入の角度を調整する。
次に図1Dに示すように、2層目のポリシリコン膜をCVD法で、例えば膜厚250nmに形成し、ソグラフィー工程とドライエッチング工程によって、第2電極7を形成する。このとき形成するポリシリコン膜には、リンを2.5E20cm-3の濃度でドープして、伝導性を持たせる。第2電極7は、第1電極4aと端部が重なり合い、2相駆動CCDの障壁領域(バリア領域)を形成する。
さらに、図1Eに示す信号線8a、8bが設けられた構造を、周知のいずれかの方法を用いて作製する。例えば、熱酸化を行い、第2電極7の表面に酸化膜(図示せず)を形成し、さらにCVD法で厚み500nmの酸化膜を形成して平坦化を行なう。その後、コンタクトホールを形成し、アルミニウム配線を形成する。さらに、窒化膜の保護膜をプラズマCVD法で形成し、ワイヤボンディング用パッドを形成するために、パッド部の保護膜を除去する。
本実施の形態の製造方法によれば、従来の製造工程を増加させることなく、チャンネル電位を調整するための不純物注入領域5aの端縁を、第1電極4aの端縁に対して適切な位置に容易に調整することができ、効果的に、ポテンシャルディップの発生を抑制することができる。
(実施の形態2)
図2A〜2Cは、実施の形態2における固体撮像装置の製造方法の工程を示す断面図である。この方法の初期の工程においては、実施の形態1と同様、図1A〜1Cに示した工程を行う。
図1Cの工程の後、図2Aに示すように、同相の転送パルスが印加される第2電極(後述)に隣接する部分の酸化膜6を、リソグラフィーとウェットエッチングで局所的に除去する。
その後、再度の熱酸化により、図2Bに示すように、第1電極4a上に再酸化膜9aを形成する。その結果、異相の転送パルスが印加される第2電極に隣接する部分では、膜厚が厚くなった厚膜部9bが形成される。例えば、同相電極に隣接する再酸化膜9aの膜厚は20nm、異相電極に隣接する厚膜部9bの厚みは35nmとする。
次に図2Cに示すように、2層目のポリシリコン膜をCVD法で、例えば膜厚250nmに形成し、ソグラフィー工程とドライエッチング工程によって、第2電極7を形成する。このとき形成するポリシリコン膜には、リンを2.5E20cm-3の濃度でドープして、伝導性を持たせる。第2電極7は、第1電極4aと端部が重なり合い、2相駆動CCDの障壁領域(バリア領域)を形成する。
さらに、図1Eに示したものと同様の信号線8が設けられた構造を、周知のいずれかの方法を用いて作製する(図示せず)。
本実施の形態の製造方法によれば、実施の形態1と同様に、チャンネル電位を調整するための不純物注入領域5aの端縁を、第1電極4aの端縁に対して適切な位置に容易に調整するとともに、同相の転送パルスが印加される第1電極4aと第2電極7との間の再酸化膜9aの膜厚を、異相の転送パルスが印加される電極間の厚膜部9bの膜厚より小さくする膜厚調整工程を備えることにより、ポテンシャルディップの発生をさらに効果的に抑制することができる。
なお、再酸化膜9aの形成に代えて、CVD等により薄い絶縁膜を形成してもよい。また、CVD等により絶縁膜を形成することにより、酸化膜6を局所的に除去する加工を伴うことなく、膜厚調整を行うことができる。
(実施の形態3)
実施の形態3における固体撮像装置の製造方法の工程は、概略、実施の形態1の図1A〜図1Eに示したものと同様であり、図1Bの工程のみが相違する。
すなわち、図1Bに示す工程において、イオン注入の方向を斜めにすることなく、第1電極4をマスクとしてボロン5のイオン注入を行ない、障壁領域(バリア領域)のチャネル電位を浅くするための不純物注入領域5aを形成する。
その後、図1Cに示したように、熱酸化により酸化膜6を形成する工程において第1電極4aの端縁が移動するが、不純物注入領域5aのボロンが拡散して不純物注入領域5aの端縁も移動する。条件を適切に設定することにより、不純物注入領域5aの端縁を第1電極4aに近接させることができる。
以上の工程に加えて、実施の形態2と同様に、図2Aおよび図2Bに示した、同相の転送パルスが印加される第1電極4aと第2電極7の間の絶縁膜を、異相の転送パルスが印加される第1電極4aと第2電極7の間の絶縁膜よりも薄くする工程を用いることもできる。それにより、不純物注入領域5aの端縁と第1電極4aの端縁の位置関係をより適切に調整することができる。その際、再酸化膜9aを形成するための熱酸化の条件の設定を適切にすれば、不純物注入領域5aのボロンの拡散を有効に利用できる。
以上の各実施の形態においては、下層である第1電極4が蓄積領域を形成し、上層の第2電極7が障壁領域を形成する構造の場合を例として示したが、逆の構造であっても、本発明を適用して同様の効果を得ることができる。その場合は、チャネル電位を調整するための不純物注入領域は、チャネル電位を深くする不純物の注入により形成される。
本発明の固体撮像装置の製造方法は、2層駆動方式の水平転送部におけるポテンシャルディップの発生を抑制するための構造の作成を容易にするものであり、カメラ等の製造に有用である。
実施の形態1における固体撮像装置の製造方法の工程を示す断面図 図1Aの次の工程を示す断面図 図1Bの次の工程を示す断面図 図1Cの次の工程を示す断面図 図1Dの次の工程を示す断面図 実施の形態2における固体撮像装置の製造方法の工程を示す断面図 図2Aの次の工程を示す断面図 図2Bの次の工程を示す断面図 インターライン転送方式のCCDを概略的に示すブロック図 従来の固体撮像装置の製造方法の工程を示す断面図 図4Aの次の工程を示す断面図 図4Bの次の工程を示す断面図 図4Cの次の工程を示す断面図 図4Dの次の工程を示す断面図 図4Eの次の工程を示す断面図
符号の説明
1 P型シリコン基板
2 N型埋め込み層
3a シリコン酸化膜
3b シリコン窒化膜
4 ポリシリコン電極
4a、27 第1電極
5 ボロン
5a 不純物注入領域
6 酸化膜
7、28 第2電極
8a、8b 信号線
9a 再酸化膜
9b 厚膜部
21 光電変換部
22 垂直シフトレジスタ
23 水平シフトレジスタ(水平転送部)
24 出力部
25 半導体基板
26、29 シリコン酸化膜
30 フォトレジストパターン
31a、31b シリコン酸化膜
32a、32b 信号線

Claims (5)

  1. 互いに隣接して配置され一方が蓄積領域を他方が障壁領域を形成し同相の転送パルスが印加される第1及び第2電極からなる電極対を複数対有し、前記各電極対を単位として2相駆動される水平転送部を備えた固体撮像装置の製造方法において、
    前記複数個の第1電極を互いに間隔を設けて周期的に配列して形成する工程と、
    前記第1電極をマスクとするイオン注入により、チャンネル電位を調整する不純物注入領域を形成する工程と、
    前記第1電極の表面及び側面を被覆する熱酸化膜を形成する工程と、
    前記複数個の第1電極の間にそれぞれ、前記第1電極と端部を重ならせて前記第2電極を形成する工程とを備え、
    前記不純物注入領域を形成する工程における前記イオン注入の方向を、異相の転送パルスが印加される前記第1電極の側に向かって傾いた斜め方向として、前記不純物注入領域の端縁を、前記第1電極の前記熱酸化膜形成後の端縁と熱酸化膜形成前の端縁との間の領域に配置することを特徴とする固体撮像装置の製造方法。
  2. 互いに隣接して配置され一方が蓄積領域を他方が障壁領域を形成し同相の転送パルスが印加される第1及び第2電極からなる電極対を複数対有し、前記各電極対を単位として2相駆動される水平転送部を備えた固体撮像装置の製造方法において、
    前記複数個の第1電極を互いに間隔を設けて周期的に配列して形成する工程と、
    前記第1電極をマスクとするイオン注入により、チャンネル電位を調整する不純物注入領域を形成する工程と、
    前記第1電極の表面及び側面を被覆する熱酸化膜を形成する工程と、
    前記複数個の第1電極の間にそれぞれ、前記第1電極と端部を重ならせて前記第2電極を形成する工程とを備え、
    前記熱酸化膜形成の工程における不純物の拡散により、前記不純物注入領域の端縁を、前記第1電極の前記熱酸化膜形成後の端縁と熱酸化膜形成前の端縁との間の領域に配置することを特徴とする固体撮像装置の製造方法。
  3. 互いに隣接して配置され一方が蓄積領域を他方が障壁領域を形成し同相の転送パルスが印加される第1及び第2電極からなる電極対を複数対有し、前記各電極対を単位として2相駆動される水平転送部を備えた固体撮像装置の製造方法において、
    前記複数個の第1電極を互いに間隔を設けて周期的に配列して形成する工程と、
    前記第1電極をマスクとするイオン注入により、チャンネル電位を調整する不純物注入領域を形成する工程と、
    前記第1電極の表面及び側面を被覆する熱酸化膜を形成する工程と、
    前記複数個の第1電極の間にそれぞれ、前記第1電極と端部を重ならせて前記第2電極を形成する工程とを備え、
    前記不純物注入領域を形成する工程における前記イオン注入の方向を、異相の転送パルスが印加される前記第1電極の側に向かって傾いた斜め方向とするとともに、
    前記熱酸化膜形成の工程における拡散により、前記不純物注入領域の端縁を、前記第1電極の前記熱酸化膜形成後の端縁と熱酸化膜形成前の端縁との間の領域に配置することを特徴とする固体撮像装置の製造方法。
  4. 前記熱酸化膜を形成する工程の次に、前記熱酸化膜の加工及び追加絶縁膜の形成の少なくとも一方を行うことにより、同相の転送パルスが印加される前記第1電極と前記第2電極との間の絶縁膜の膜厚を、異相の転送パルスが印加される前記第1電極と前記第2電極との間の前記絶縁膜の膜厚より小さくする膜厚調整工程を備えた請求項1〜3のいずれか1項に記載の固体撮像装置の製造方法。
  5. 前記膜厚調整工程を、同相の転送パルスが印加される前記第1電極と前記第2電極との間の領域の前記熱酸化膜を局所的にエッチングした後、前記第1電極の表面及び側面を被覆する熱酸化膜を再度形成することにより行う請求項4に記載の固体撮像装置の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007142030A (ja) * 2005-11-16 2007-06-07 Fujifilm Corp 固体撮像素子及びその製造方法

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