JP2006118642A - 遮断弁装置 - Google Patents

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Tatsuo Fujimoto
龍雄 藤本
Mamoru Suzuki
守 鈴木
Kenichiro Yuasa
健一郎 湯浅
Nozomi Nagai
望 長井
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Abstract

【課題】 ステッピングモータのストール異常や弁体または運動変換機構の動作異常の発生の有無を判定して、常に正常な弁動作を行う状態を確保することを可能とした遮断弁装置を提供する。
【解決手段】 駆動制御回路5および弁異常判定回路20が共働して弁異常判定ロジックによる制御を実行する。すなわち、弁体2が開状態であるとき、まず弁体2の位置を全開状態から半閉状態へと移動させる制御を試行することで、ステッピングモータ3にストール異常が発生しているか否かを判定し、ストール異常が発生していない場合には、続いて、弁体2の位置を半閉状態から全開状態へと移動させる制御を試行することで、その前後でのガスの圧力値P1,P2の変化(ΔP=P2−P1)を検出し、そのΔPに基づいて、弁体2や運動変換機構4に動作異常が発生しているか否かを判定する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えばガスメータに内蔵されて、都市ガスのような可燃性ガスなどの緊急遮断や、その逆に復帰などを行うための、遮断弁装置に関する。
例えば都市ガスやLPG(液化プロパンガス)用などの、いわゆるガスメータでは、ガス漏洩や種火の不慮の消失などに起因した種々の危険事態の発生を防止するために、遮断弁装置が内蔵されて用いられている。
具体的には、いわゆるマイコン内蔵式ガスメータ(マイコン・メータとも呼ばれる)には、少なくとも、流量計測装置と、マイクロコンピュータ(いわゆるマイコン)と、遮断弁装置と、感震装置とが内蔵されており、流量計測装置によって計測されるガスの流量を、マイクロコンピュータによって監視する。そしてマイクロコンピュータが、ガスの流量やその継続時間等の情報に基づいて、ガス漏洩などの異常が発生したと判定した場合や、地震が発生したと判定した場合には、遮断弁装置を駆動して弁体を開放状態から遮断状態にすることで、ガスメータから下流側へのガスの供給を遮断する。あるいは、例えばユーザが長期間に亘って住居を留守にする場合などには、ガスの使用も長期間に亘って使用中断状態となるので、その間の安全確保のために、強制的に遮断実行命令を入力することで、弁体を開放状態から遮断状態にすることができるように設定されている。
そして異常事態が解消された場合、あるいは長期継続されていた使用中断状態からガスの使用を再開する場合には、安全確認の後、ユーザまたはガス管理会社の担当者等が弁体移動命令入力手段を押して強制的に遮断解除(開放)実行命令を入力することで、マイクロコンピュータが遮断弁装置を駆動して、弁体を遮断状態から開放状態にする。
上記のような遮断弁装置の駆動方式としては、電磁式ソレノイドを動力源として用いた、いわゆる電磁弁方式が採用されてきた。この方式の遮断弁装置では、弁体は完全に閉状態か完全に開状態かのいずれかの状態を、長期間に亘って継続することとなる。
このため、例えば長期間に亘って開状態を続けているうちにソレノイド部品や弁体部品等に固着が生じてしまい、例えばガス漏洩のような危険な状態が発生して緊急遮断が必要なときに弁体を閉状態にすることができなくなる虞がある。そこで、所定の時間(期間)が経過する毎に、ガスを使用していないときを見計らって、電磁式ソレノイドに通電し弁体を動かして閉状態にするという、いわゆる自動テスト遮断を行うという技術が提案されている(特許文献1)。
また、近年では、フィードバック制御系が不要で比較的簡易な駆動制御回路によって実用上十分な回転精度を得ることができ、かつ比較的強力な軸出力トルクを得ることが可能なステッピングモータを、動力源として用いる方式のものが提案されている。
このステッピングモータ方式の遮断弁装置では、ステッピングモータの出力軸の回転運動を、ウォーム歯車機構またはカム機構などのような運動変換機構によって直線運動に変換し、その運動変換機構によって駆動される弁体を導通口(の弁座)に対して遠近方向に直線的に移動させることで、ガス供給の開放・遮断を行う。より具体的には、弁体を弁座に押し付けることで遮断状態となり、弁体を弁座から十分に引き離すことで開放状態となるように設定されるている。
ところが、前述したように、遮断弁装置では一般に、弁体が、長期間に亘って開放状態または遮断状態に固定されている場合が多い。このため、弁体のゴム部材と弁座との間や、運動変換機構などに、固着が発生する虞がある。従って、ステッピングモータ方式の遮断弁装置の場合でも、弁体を遮断状態から開放状態へと移動させようとする場合や、逆に開放状態から遮断状態へと移動させようとする場合に、固着に起因した大きな抗力に対してステッピングモータの出力トルクが負けてしまい、弁体を移動させることができなくなる虞がある。
このような不都合を解消するために、遮断状態や開放状態で弁体に加えられる応力を、若干緩和するという手法が提案されている(特許文献2)。すなわち、弁体を遮断状態から開放状態へと移動する場合、または開放状態から遮断状態へと移動する場合に、弁体を最大限の距離に亘って移動させた後、ステッピングモータに若干の逆回転を行わせることで、例えば弁体と弁座との間での押圧応力を緩和させるという手法である。
特開平11−132821号公報 特開2003−194252号公報
ところで、電磁弁方式の遮断弁装置では、完全に閉状態(遮断状態とも呼ぶ)か完全に開状態(開放状態とも呼ぶ)かの、いずれかの状態にしかできない。従って、自動テスト遮断は、ユーザーがガスを全く使用していない時刻を見計らって実行しなければならない。
このため、例えば一日中継続してガスを消費することが多いユーザーの場合、ガスを全く使用していないときは殆どないので、自動テスト遮断を行うことができず、固着の発生を回避できなくなるという問題があった。
また逆に、長期間に亘ってユーザーが留守にする場合や、空き家の状態が続く場合には、安全確保のために、遮断弁装置を長期間に亘って遮断状態にすることになる。このような場合、遮断状態が長く続くと、その状態で弁体と弁座とが固着したり、電磁ソレノイドが固着する虞がある。
このような遮断状態での固着を検知するための手法は、従来は提案されていなかった。
あるいは、このような遮断状態での固着を検知するためには、自動テスト遮断とは逆方向の弁体の移動を試行してみて、実際に弁体が正しく移動するか否かを確認すればよいようにも考えられる、しかし実際には、例えば長期間のうちにガスメータの下流側の配管が劣化してガス漏洩の可能性がある場合に、弁体を自動テスト復帰させて開放状態にすると、本当にガス漏れが発生してしまう虞がある。
また、上記の遮断状態や開放状態で弁体に加えられる応力を若干緩和するという手法を、ステッピングモータ方式の遮断弁装置に適用したとしてもなお、例えば遮断状態では弁体と弁座とが接触した状態にあるのだから、それら同士の固着を免れることはできない。
すなわち、ガスメータは一般に戸外に設置されるので、その環境下での温度や湿度に因って弁体のゴム部材などに劣化が生じ、それが弁体と弁座とを固着させる要因となる。このような固着を上記の手法によって防ぐためには、弁体の位置(押し付け応力)を弁座と接触しなくなるまで緩めた状態にしなければならないことになるが、それでは安全な遮断状態ではなくなるので、現実的ではない。
また、弁体が長期間に亘って開放状態に保たれている場合には、弁体と弁座との固着については発生する虞はない。しかし、例えば長期に亘って開放状態に保っているうちに運動変換機構が内部的に固着したりステッピングモータの出力軸と軸受とが固着するなどして、弁体を開放状態から遮断状態へと移動させることができなくなる虞がある。
このような開放状態での固着についても、上記の手法によって防ぐことは不可能である。何故なら、弁体の位置を最大限まで開放状態にした後にステッピングモータを若干逆回転して停止させても、停止以降はその状態を保ったままなのであるから、その状態で運動変換機構が内部的に固着することについては、回避することができないからである。
あるいは、電磁弁方式で提案されている自動テスト遮断の手法を、このステッピングモータ方式の遮断弁装置に適用することも考えられるが、実際には、かえって別の危険性が増す虞がある。すなわち、ユーザーがガスを使用している状態のときに遮断状態にすると、例えばユーザーがガスレンジを使用中の際には、火の立ち消えが発生したり正常なガスの消費状態が継続不能になるという虞がある。
そして、実際に弁体が正常に機能しなくなるという事態が発生した場合、その要因がさらに具体的にどの部位にあるのか、その特定ができないと、修理や部品交換等を施すにあたって対処の仕様がない、という問題もある。具体的には、弁体が動かない、という現象が、弁体と弁座との間での固着に起因したものなのか、またはステッピングモータや運動変換機構における機械的動きの渋りや動力伝達不良に起因したものなのか、などを判別することができれば、そのときの「弁体が動かない」という事態を解消するための対処の仕方を、飛躍的に明確かつ即座に決定し、実際の対処を迅速に行うことが可能となる筈である。しかし、従来提案・示唆されていた技術では、そのような弁体が正常に動作しないという不都合な事態の発生要因を具体的に判別することができなかった。
ここで、弁体を遮断状態から開放状態(全開状態)へと移動させる場合の方が、開放状態から遮断状態へと移動させる場合よりも固着の発生確率が高く、それに起因した不都合が発生しやすい傾向にあるが、ガス供給上の危険度は低い。他方、弁体を開放状態から遮断状態へと移動させる場合は、固着の発生確率は低いが、しかし、いざというときに遮断ができないことになるので、ガス供給上の危険度が高い。従って、これら両方の場合のいずれでも、固着に起因した弁体の移動動作不良状態の発生を検知し、その原因に対して早期に対処することが要請される。
このように、従来提案されている手法では、ガス使用中または遮断中の安全性を確保しながら、遮断弁装置における弁体や運動変換機構やステッピングモータの固着や、弁体または運動変換機構等の動作不良の発生を、完全に回避することは、極めて困難あるいは不可能であった。そして、そのような固着や動作不良が発生した場合に、その発生の事実を、ガス漏洩やガス供給不良等のような流体の流通に関する不都合を生じることなく検知する手法は提案されていなかった。従って、実際に固着や動作不良が発生した場合に、その要因となっている部位を作業等によって検査するなどしなければならず、修理・部品交換等を容易に行うことが困難なものとなっていた。また、そのような固着や動作不良等が発生しても、そのことにユーザーやガス管理者等が確実かつ迅速に気付くことはできなかった。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、ガス漏洩やガス供給不良等のような流体の流通に関する問題の発生を回避しつつ、弁体の固着や運動変換機構における機械的動きの渋りや動力伝達不良等のような異常事態の発生を正確に検知することを可能とする遮断弁装置を提供することにある。また、固着の発生が検知された場合には、その旨の警報をユーザに対して報知するなどして、弁体の動作異常に対する早期の修理や部品交換等を行うべきであることをユーザに促して、弁体を正常に動作することができる状態に保つことを可能とする遮断弁装置を提供することにある。
本発明による請求項1記載の遮断弁装置は、弁体と、前記弁体によって塞がれることで流体の流れを遮断するように設けてなる導通口と、ステッピングモータと、前記ステッピングモータの出力軸の回転運動を前記弁体の前記導通口に対する移動運動に変換して当該弁体へと伝達する運動変換機構と、駆動電圧を前記ステッピングモータへと入力して当該ステッピングモータの駆動制御を行う駆動制御回路と、前記弁体が所定期間以上に亘って開状態を継続したとき、または所定期間経過毎に弁体が開状態であるとき、前記弁体を全開状態から所定の半閉状態の位置まで移動させるための駆動電圧を前記駆動制御回路から前記ステッピングモータへと入力し、当該入力に対応して検出される前記ステッピングモータの駆動電圧波形における極大値または当該極大値の波高を、前記ステッピングモータが正常に回転する場合に検出される駆動電圧波形における極大値または当該極大値の波高に基づいて予め定められたストール判定しきい値と比較して、前記入力に対応して検出された極大値または当該極大値の波高が前記ストール判定しきい値未満である場合には、前記ステッピングモータがストール状態または脱調状態にあるものと判定する弁動作異常判定回路とを備えている。
すなわち、請求項1記載の遮断弁装置では、駆動制御回路が、弁体が所定期間以上に亘って開状態を継続したときまたは所定期間経過毎に、弁体を全開状態から所定の半閉状態の位置まで移動させるための制御電圧を、ステッピングモータへと入力する。そして、その制御電圧の入力に対応して検出されるステッピングモータの駆動電圧波形における、極大値またはその極大値の波高を、そのステッピングモータが正常に回転する場合に検出される筈である駆動電圧波形における極大値または極大値の波高に基づいて予め定められたストール判定しきい値と比較する。このとき、もしもステッピングモータが、駆動電圧の入力によって正常に回転しているならば、実際にそのステッピングモータから検出された駆動電圧波形における極大値またはその極大値の波高は、ストール判定しきい値以上になる筈である。従って、検出された駆動電圧波形における極大値またはその極大値の波高がストール判定しきい値以上である場合には、ステッピングモータが正常に回転しているものと判定される。逆に、検出された駆動電圧波形における極大値またはその極大値の波高が、ストール判定しきい値未満である場合には、ステッピングモータは正常な回転をしておらず、完全ストールまたは脱調状態になっているものと判定される。
なお、弁体を半閉状態にした後は、速やかに元の開状態(基本的には全開状態)に戻すことが望ましいことは言うまでもない。これは、半閉状態それ自体については、上記のストール判定が完了した後には、継続する必要性が全くないからである。
本発明による請求項2記載の遮断弁装置は、弁体と、前記弁体によって塞がれることで流体の流れを遮断するように設けてなる導通口と、ステッピングモータと、前記ステッピングモータの出力軸の回転運動を前記弁体の前記導通口に対する移動運動に変換して当該弁体へと伝達する運動変換機構と、駆動電圧を前記ステッピングモータへと入力して当該ステッピングモータの駆動制御を行う駆動制御回路と、前記弁体が所定期間以上に亘って閉状態を継続したとき、または所定期間経過毎に閉状態であるとき、前記弁体を全閉状態から所定の半開状態の位置まで移動させるための駆動電圧を前記駆動制御回路から前記ステッピングモータへと入力し、当該入力に対応して検出される前記ステッピングモータの駆動電圧波形における極大値または当該極大値の波高を、前記ステッピングモータが正常に回転する場合に検出される駆動電圧波形における極大値または当該極大値の波高に基づいて予め定められたストール判定しきい値と比較して、前記入力に対応して検出された極大値または当該極大値の波高が前記ストール判定しきい値未満である場合には、前記ステッピングモータがストール状態にあるものと判定する弁動作異常判定回路とを備えている。
すなわち、請求項2記載の遮断弁装置では、駆動制御回路が、弁体が所定期間以上に亘って閉状態を継続したとき、または所定期間経過毎に、その弁体を全閉状態から所定の半開状態の位置まで移動させるための制御電圧を、ステッピングモータへと入力する。そして、その制御電圧の入力に対応して検出されるステッピングモータの駆動電圧波形における、極大値またはその極大値の波高を、そのステッピングモータが正常に回転する場合に検出される筈である駆動電圧波形における極大値または極大値の波高に基づいて予め定められたストール判定しきい値と比較する。このとき、もしもステッピングモータが、駆動電圧の入力によって正常に回転しているならば、実際にそのステッピングモータから検出された駆動電圧波形における極大値またはその極大値の波高は、ストール判定しきい値以上になる筈である。従って、検出された駆動電圧波形における極大値またはその極大値の波高がストール判定しきい値以上である場合には、ステッピングモータが正常に回転しているものと判定される。逆に、検出された駆動電圧波形における極大値またはその極大値の波高が、ストール判定しきい値未満である場合には、ステッピングモータは正常な回転をしておらず、完全ストールまたは顕著な脱調状態になっているものと判定される。
なお、弁体を半開状態にした後は、速やかに元の閉状態(基本的には全閉状態)に戻すことが望ましいことは言うまでもない。これは、半開状態それ自体については、上記のストール判定が完了した後には、継続する必要性が全くないからである。
本発明による請求項3記載の遮断弁装置は、弁体と、前記弁体によって塞がれることで流体の流れを遮断するように設けてなる導通口と、ステッピングモータと、前記ステッピングモータの出力軸の回転運動を前記弁体の前記導通口に対する移動運動に変換して当該弁体へと伝達する運動変換機構と、駆動電圧を前記ステッピングモータへと入力して当該ステッピングモータの駆動制御を行う駆動制御回路と、前記流体の流量値を計測する流量値計測手段と、前記弁体よりも下流側での圧力値を計測する圧力値計測手段と、前記弁体が所定期間以上に亘って開状態を継続したとき、または所定期間経過毎に開状態であるとき、前記流体の流量値を前記流量値計測手段によって計測し、当該計測された流量値が所定の流量しきい値以上である場合には、前記流体の圧力値を第1の圧力値として前記圧力値計測手段によって計測し、続いて、前記弁体を全開状態から所定の半閉状態の位置まで移動させるための駆動電圧を前記駆動制御回路から前記ステッピングモータへと入力した後、前記流体の圧力値を第2の圧力値として前記圧力値計測手段によって計測し、前記第1の圧力値と前記第2の圧力値との圧力差を、前記弁体が正常に移動している場合に計測されることが想定される圧力差に基づいて予め定められた圧力差しきい値と比較して、前記第1の圧力値と前記第2の圧力値との圧力差が前記圧力差しきい値未満である場合には、前記弁体または前記ステッピングモータもしくは前記運動変換機構のうち少なくともいずれか一つに動作異常が発生していると判定する弁動作異常判定回路とを備えている。
すなわち、請求項3記載の遮断弁装置では、流量値が所定の流量しきい値以上である場合、流体の圧力値を第1の圧力値として計測し、続いて、弁体を全開状態から所定の半閉状態の位置まで移動させるための駆動電圧をステッピングモータへと入力した後、流体の圧力値を第2の圧力値として計測し、それら第1の圧力値と第2の圧力値との圧力差を、弁体が正常に移動している場合に計測される筈である圧力差の値に基づいて予め定められた圧力差しきい値と比較する。その比較の結果、第1の圧力値と第2の圧力値との圧力差(すなわち圧力変化)が、圧力差しきい値未満である場合には、弁体が正常に移動しなかったから駆動電圧の入力の前後での圧力変化が圧力差しきい値未満となったのであるということが極めて高い確率で推定されるから、弁体またはステッピングモータもしくは運動変換機構のうち少なくともいずれか一つに、動力伝達不良のような何らかの動作異常が発生しているものと判定する。逆に、第1の圧力値と第2の圧力値との圧力差しきい値以上である場合には、弁体およびステッピングモータならびに運動変換機構のいずれにも動作異常は発生していないものと判定することができる。
本発明による請求項4記載の遮断弁装置は、弁体と、前記弁体によって塞がれることで流体の流れを遮断するように設けてなる導通口と、ステッピングモータと、前記ステッピングモータの出力軸の回転運動を前記弁体の前記導通口に対する移動運動に変換して当該弁体へと伝達する運動変換機構と、駆動電圧を前記ステッピングモータへと入力して当該ステッピングモータの駆動制御を行う駆動制御回路と、前記流体の流量値を計測する流量値計測手段と、前記弁体よりも下流側での圧力値を計測する圧力値計測手段と、前記弁体が所定期間以上に亘って開状態を継続したとき、または所定期間経過毎に開状態であるときに、前記流体の流量値を前記流量値計測手段によって計測し、当該計測された流量値が所定の流量しきい値以上である場合には、前記弁体を全開状態から所定の半閉状態の位置まで移動させるための駆動電圧を前記駆動制御回路から前記ステッピングモータへと入力した後、前記流体の圧力値を第1の圧力値として前記圧力値計測手段によって計測し、続いて、前記弁体を前記半閉状態から前記全開状態の位置まで移動させるための駆動電圧を前記駆動制御回路から前記ステッピングモータへと入力した後、前記流体の圧力値を第2の圧力値として前記圧力値計測手段によって計測し、前記第1の圧力値と前記第2の圧力値との圧力差を、前記弁体が正常に移動している場合に計測されることが想定される圧力差に基づいて予め定められた圧力差しきい値と比較して、前記第1の圧力値と前記第2の圧力値との圧力差が前記圧力差しきい値未満である場合には、前記弁体または前記ステッピングモータもしくは前記運動変換機構のうち少なくともいずれか一つに動作異常が発生していると判定する弁動作異常判定回路とを備えている。
すなわち、請求項4記載の遮断弁装置では、流量値が所定の流量しきい値以上である場合には、弁体を全開状態から所定の半閉状態の位置まで移動させるための駆動電圧をステッピングモータへと入力した後、流体の圧力値を第1の圧力値として計測し、続いて、弁体を半閉状態から全開状態の位置まで移動させるための駆動電圧をステッピングモータへと入力した後、流体の圧力値を第2の圧力値として計測する。そして、それら第1の圧力値と第2の圧力値との圧力差を、弁体が正常に移動している場合に計測される筈である圧力差の値に基づいて予め定められた圧力差しきい値と比較する。その比較の結果、第1の圧力値と第2の圧力値との圧力差(圧力変化)が、圧力差しきい値未満である場合には、弁体が正常に移動しなかったから、弁体を半閉状態から全開状態の位置まで移動させるための駆動電圧の入力の前後での圧力変化が圧力差しきい値未満となったということが、極めて高い確率で推定される。従って、弁体またはステッピングモータもしくは運動変換機構のうち少なくともいずれか一つに動作異常が発生しているものと判定する。逆に、第1の圧力値と第2の圧力値との圧力差が圧力差しきい値以上である場合には、弁体およびステッピングモータならびに運動変換機構のいずれにも動作異常は発生していないものと判定することができる。
ここで、請求項4記載の遮断弁装置においては、請求項5に記載したように、前記弁体を前記半閉状態から前記全開状態の位置まで移動させるための駆動電圧を前記駆動制御回路から前記ステッピングモータへと入力した後、前記流体が前記全開状態に対応した状態に安定するまでに要することが想定される時間が経過した後に、前記第2の圧力値を計測することが、より望ましい。
すなわち、弁体を半閉状態から全開状態まで移動させたとき、流体の圧力がその全開状態に対応した圧力値になって安定するまでには、弁体を全開状態から半閉状態まで移動させた場合よりも長いタイムラグ(無視できない過渡時間)が生じる傾向にあることを本発明者らは確認した。ここで、弁体の動作異常の判定を、より正確に行うためには、より正確な圧力値計測を行うことが要請される。従って、このような知見により、流体が全開状態に対応した状態に安定するまでに要することが想定される時間が経過した後に、第2の圧力値を計測することが望ましい。
本発明による請求項6記載の遮断弁装置は、弁体と、前記弁体によって塞がれることで流体の流れを遮断するように設けてなる導通口と、ステッピングモータと、前記ステッピングモータの出力軸の回転運動を前記弁体の前記導通口に対する移動運動に変換して当該弁体へと伝達する運動変換機構と、駆動電圧を前記ステッピングモータへと入力して当該ステッピングモータの駆動制御を行う駆動制御回路と、前記流体の流量値を計測する流量値計測手段と、前記弁体よりも下流側での圧力値を計測する圧力値計測手段と、前記弁体が所定期間以上に亘って閉状態を継続したとき、または所定期間経過毎に前記流量値計測手段によって計測された前記流体の流量値が所定の流量しきい値未満であり、かつ前記圧力値計測手段によって計測された前記流体の圧力値が所定の圧力しきい値未満である場合には、前記流体の圧力値を第1の圧力値として前記圧力値計測手段によって計測し、続いて、前記弁体を全閉状態から所定の半開状態の位置まで移動させるための駆動電圧を前記駆動制御回路から前記ステッピングモータへと入力した後、前記流体の圧力値を第2の圧力値として前記圧力値計測手段によって計測し、前記第1の圧力値と前記第2の圧力値との圧力差を、前記弁体が正常に移動している場合に計測されることが想定される圧力差に基づいて予め定められた圧力差しきい値と比較して、前記第1の圧力値と前記第2の圧力値との圧力差が前記圧力差しきい値未満である場合には、前記弁体または前記ステッピングモータもしくは前記運動変換機構のうち少なくともいずれか一つに動作異常が発生していると判定する弁動作異常判定回路とを備えている。
すなわち、請求項6記載の遮断弁装置では、弁体が所定期間以上に亘って閉状態を継続したとき、または所定期間経過毎に計測される流体の流量値が所定の流量しきい値未満であり、かつ圧力値が所定の圧力しきい値未満である場合には、その流体の圧力値を第1の圧力値として計測し、続いて、弁体を全閉状態から所定の半開状態の位置まで移動させるための駆動電圧をステッピングモータへと入力した後、流体の圧力値を第2の圧力値として計測する。そして、それら第1の圧力値と第2の圧力値との圧力差(換言すれば駆動電圧の入力前後での圧力変化)を、弁体が正常に移動している場合に計測されることが想定される圧力差に基づいて予め定められた圧力差しきい値と比較する。その比較の結果、第1の圧力値と第2の圧力値との圧力差が、圧力差しきい値未満である場合には、弁体またはステッピングモータもしくは運動変換機構のうち少なくともいずれか一つに動作異常が発生していると判定する。
ここで、請求項6記載の遮断弁装置においては、請求項7に記載したように、前記弁体を前記全閉状態から前記半開状態の位置まで移動させるための駆動電圧を前記駆動制御回路から前記ステッピングモータへと入力した後、前記流体が前記半開状態に対応した状態に安定するまでに要することが想定される時間が経過した後に、前記第2の圧力値を計測することが望ましい。
すなわち、弁体を全閉状態から半開状態へと移動させたとき、流体の圧力が半開状態に対応した圧力値になって安定するまでには、弁体を半開状態から全閉状態へと移動させた場合よりも長いタイムラグが生じる傾向にあることを本発明者らは確認した。そして、弁体の動作異常の判定を、より正確に行うためには、より正確な圧力値計測を行うことが要請される。従って、このような知見により、流体が全開状態に対応した状態に安定するまでに要することが想定される時間が経過した後に、第2の圧力値を計測することが望ましい。
本発明による請求項8記載の遮断弁装置は、弁体と、前記弁体によって塞がれることで流体の流れを遮断するように設けてなる導通口と、ステッピングモータと、前記ステッピングモータの出力軸の回転運動を前記弁体の前記導通口に対する移動運動に変換して当該弁体へと伝達する運動変換機構と、駆動電圧を前記ステッピングモータへと入力して当該ステッピングモータの駆動制御を行う駆動制御回路と、前記流体の流量値を計測する流量値計測手段と、前記弁体よりも下流側での圧力値を計測する圧力値計測手段と、前記弁体が所定期間以上に亘って閉状態を継続したとき、または所定期間経過毎に前記流量値計測手段によって計測された前記流体の流量値が所定の流量しきい値未満であり、かつ前記圧力値計測手段によって計測された前記流体の圧力値が所定の圧力しきい値未満である場合には、前記弁体を全閉状態から所定の半開状態の位置まで移動させるための駆動電圧を前記駆動制御回路から前記ステッピングモータへと入力した後、前記流体の圧力値を第1の圧力値として前記圧力値計測手段によって計測し、続いて、前記弁体を前記半開状態から前記全閉状態の位置まで移動させるための駆動電圧を前記駆動制御回路から前記ステッピングモータへと入力した後、前記流体の圧力値を第2の圧力値として前記圧力値計測手段によって計測し、前記第1の圧力値と前記第2の圧力値との圧力差を、前記弁体が正常に移動している場合に計測されることが想定される圧力差に基づいて予め定められた圧力差しきい値と比較して、前記第1の圧力値と前記第2の圧力値との圧力差が前記圧力差しきい値未満である場合には、前記弁体または前記ステッピングモータもしくは前記運動変換機構のうち少なくともいずれか一つに動作異常が発生していると判定する弁動作異常判定回路とを備えている。
すなわち、請求項8記載の遮断弁装置では、弁体が所定期間以上に亘って閉状態を継続したとき、または所定期間経過毎に計測される流体の流量値が所定の流量しきい値未満であり、かつ圧力値が所定の圧力しきい値未満である場合には、弁体を全閉状態から所定の半開状態の位置まで移動させるための駆動電圧をステッピングモータへと入力した後、流体の圧力値を第1の圧力値として計測し、続いて、弁体を半開状態から全閉状態の位置まで移動させるための駆動電圧をステッピングモータへと入力した後、流体の圧力値を第2の圧力値として計測する。そして、それら第1の圧力値と第2の圧力値との圧力差(換言すれば駆動電圧の入力前後での圧力変化)を、弁体が正常に移動している場合に計測されることが想定される圧力差に基づいて予め定められた圧力差しきい値と比較する。その比較の結果、第1の圧力値と第2の圧力値との圧力差が、圧力差しきい値未満である場合には、弁体または運動変換機構のうち少なくともいずれか一つに動作異常が発生していると判定する。
本発明による請求項9記載の遮断弁装置は、弁体と、前記弁体によって塞がれることで流体の流れを遮断するように設けてなる導通口と、ステッピングモータと、前記ステッピングモータの出力軸の回転運動を前記弁体の前記導通口に対する移動運動に変換して当該弁体へと伝達する運動変換機構と、駆動電圧を前記ステッピングモータへと入力して当該ステッピングモータの駆動制御を行う駆動制御回路と、前記流体の流量値を計測する流量値計測手段と、前記弁体よりも下流側での圧力値を計測する圧力値計測手段と、前記弁体が所定期間以上に亘って開状態を継続したとき、または所定期間経過毎に前記流体の流量値を前記流量値計測手段によって計測し当該計測された流量値が所定の流量しきい値以上であるとき、前記弁体を全開状態から所定の半閉状態の位置まで移動させるための駆動電圧を前記駆動制御回路から前記ステッピングモータへと入力し、当該入力に対応して検出される前記ステッピングモータの駆動電圧波形における極大値または当該極大値の波高を、前記ステッピングモータが正常に回転する場合に検出される駆動電圧波形における極大値または当該極大値の波高に基づいて予め定められたストール判定しきい値と比較して、前記入力に対応して検出された極大値または当該極大値の波高が前記ストール判定しきい値以上である場合、さらに、前記弁体を前記半閉状態から前記全開状態の位置まで移動させるための駆動電圧を前記駆動制御回路から前記ステッピングモータへと入力した後に前記流体の圧力値を第1の圧力値として前記圧力値計測手段によって計測し、続いて、前記弁体を前記全開状態から前記半閉状態の位置まで移動させるための駆動電圧を前記駆動制御回路から前記ステッピングモータへと入力した後に前記流体の圧力値を第2の圧力値として前記圧力値計測手段によって計測し、前記第1の圧力値と前記第2の圧力値との圧力差を、前記弁体が正常に移動している場合に計測されることが想定される圧力差に基づいて予め定められた圧力差しきい値と比較して、前記第1の圧力値と前記第2の圧力値との圧力差が前記圧力差しきい値未満である場合には、前記ステッピングモータは前記入力された駆動電圧に対応して正常に回転しているが前記弁体または前記運動変換機構のいずれかに前記弁体の正常な動作を妨げる異常が発生していると判定する弁動作異常判定回路とを備えている。
すなわち、請求項9記載の遮断弁装置では、弁体が所定期間以上に亘って開状態を継続したとき、または所定期間経過毎に流量値が所定の流量しきい値以上である場合には、弁体を全開状態から所定の半閉状態の位置まで移動させるための駆動電圧をステッピングモータへと入力する。そしてその入力に対応して検出されるステッピングモータの駆動電圧波形における極大値またはその波高をストール判定しきい値と比較する。その比較の結果、ストール判定しきい値以上である場合には、ステッピングモータ自体は正常に回転していると判定される。そしてその場合には、さらに、弁体を半閉状態から全開状態の位置まで移動させるための駆動電圧をステッピングモータへと入力した後、流体の圧力値を第1の圧力値として計測し、続いて、弁体を全開状態から半閉状態の位置まで移動させるための駆動電圧をステッピングモータへと入力した後、流体の圧力値を第2の圧力値として計測する。その第1の圧力値と第2の圧力値との圧力差を、圧力差しきい値と比較し、圧力差しきい値未満である場合には、ステッピングモータは入力された駆動電圧に対応して正常に回転しているが、弁体または運動変換機構のいずれかに、弁体の正常な動作を妨げる(例えば運動変換機構における動力伝達不良のような)異常が発生していると判定する。
本発明による請求項10記載の遮断弁装置は、弁体と、前記弁体によって塞がれることで流体の流れを遮断するように設けてなる導通口と、ステッピングモータと、前記ステッピングモータの出力軸の回転運動を前記弁体の前記導通口に対する移動運動に変換して当該弁体へと伝達する運動変換機構と、駆動電圧を前記ステッピングモータへと入力して当該ステッピングモータの駆動制御を行う駆動制御回路と、前記流体の流量値を計測する流量値計測手段と、前記弁体よりも下流側での圧力値を計測する圧力値計測手段と、前記弁体が所定期間以上に亘って開状態を継続したとき、または所定期間経過毎に前記流体の流量値を前記流量値計測手段によって計測し当該計測された流量値が所定の流量しきい値以上であるとき、前記弁体を全開状態から所定の半閉状態の位置まで移動させるための駆動電圧を前記駆動制御回路から前記ステッピングモータへと入力し、当該入力に対応して検出される前記ステッピングモータの駆動電圧波形における極大値または当該極大値の波高を、前記ステッピングモータが正常に回転する場合に検出される駆動電圧波形における極大値または当該極大値の波高に基づいて予め定められたストール判定しきい値と比較して、前記入力に対応して検出された極大値または当該極大値の波高が前記ストール判定しきい値以上である場合、さらに、前記駆動電圧を前記駆動制御回路から前記ステッピングモータへと入力した後における前記流体の圧力値を第1の圧力値として前記圧力値計測手段によって計測し、続いて、前記弁体を前記半閉状態から前記全開状態の位置まで移動させるための駆動電圧を前記駆動制御回路から前記ステッピングモータへと入力した後、前記流体の圧力値を第2の圧力値として前記圧力値計測手段によって計測し、前記第1の圧力値と前記第2の圧力値との圧力差を、前記弁体が正常に移動している場合に計測されることが想定される圧力差に基づいて予め定められた圧力差しきい値と比較して、前記第1の圧力値と前記第2の圧力値との圧力差が前記圧力差しきい値未満である場合には、前記ステッピングモータは前記入力された駆動電圧に対応して正常に回転しているが前記弁体または前記運動変換機構のいずれかに前記弁体の正常な動作を妨げる異常が発生していると判定する弁動作異常判定回路とを備えている。
請求項10記載の遮断弁装置では、弁体が所定期間以上に亘って開状態を継続したとき、または所定期間経過毎に流体の流量値を計測しその計測された流量値が所定の流量しきい値以上であるとき、弁体を全開状態から所定の半閉状態の位置まで移動させるための駆動電圧をステッピングモータへと入力する。その入力に対応して検出されるステッピングモータの駆動電圧波形における極大値またはその波高をストール判定しきい値と比較し、ストール判定しきい値以上である場合には、ステッピングモータ自体は正常に回転していると判定される。そしてその場合には、さらに、駆動電圧をステッピングモータへと入力した後、流体の圧力値を第1の圧力値として計測し、続いて、弁体を半閉状態から全開状態の位置まで移動させるための駆動電圧をステッピングモータへと入力した後、流体の圧力値を第2の圧力値として計測する。そしてそれら第1の圧力値と第2の圧力値との圧力差を圧力差しきい値と比較して、圧力差しきい値未満である場合には、ステッピングモータは入力された駆動電圧に対応して正常に回転しているが弁体または運動変換機構のいずれかに弁体の正常な動作を妨げる異常が発生していると判定する。
ここで、請求項11に記載したように、請求項10記載の遮断弁装置においては、前記弁体を前記半閉状態から前記全開状態の位置まで移動させるための駆動電圧を前記駆動制御回路から前記ステッピングモータへと入力した後、前記流体が前記全開状態に対応した状態に安定するまでに要することが想定される時間が経過した後に、前記第2の圧力値を計測することが、より望ましい。
すなわち、弁体を半閉状態から全開状態まで移動させたとき、流体の圧力がその全開状態に対応した圧力値になって安定するまでには、弁体を全開状態から半閉状態まで移動させた場合よりも長いタイムラグが生じる傾向にあることを本発明者らは確認した。そして、弁体の動作異常の判定を、より正確に行うためには、より正確な圧力値計測を行うことが要請される。従って、このような知見により、流体が全開状態に対応した状態に安定するまでに要することが想定される時間が経過した後に、第2の圧力値を計測することが望ましい。
本発明による請求項12記載の遮断弁装置は、弁体と、前記弁体によって塞がれることで流体の流れを遮断するように設けてなる導通口と、ステッピングモータと、前記ステッピングモータの出力軸の回転運動を前記弁体の前記導通口に対する移動運動に変換して当該弁体へと伝達する運動変換機構と、駆動電圧を前記ステッピングモータへと入力して当該ステッピングモータの駆動制御を行う駆動制御回路と、前記流体の流量値を計測する流量値計測手段と、前記弁体よりも下流側での圧力値を計測する圧力値計測手段と、前記弁体が所定期間以上に亘って閉状態を継続したとき、または所定期間経過毎に前記流体の流量値を前記流量値計測手段によって計測し当該計測された流量値が所定の流量しきい値未満である場合に、前記弁体を全閉状態から所定の半開状態の位置まで移動させるための駆動電圧を前記駆動制御回路から前記ステッピングモータへと入力し、当該入力に対応して検出される前記ステッピングモータの駆動電圧波形における極大値または当該極大値の波高を、前記ステッピングモータが正常に回転する場合に検出される駆動電圧波形における極大値または当該極大値の波高に基づいて予め定められたストール判定しきい値と比較して、前記入力に対応して検出された極大値または当該極大値の波高が前記ストール判定しきい値以上である場合、さらに、前記弁体を前記半開状態から前記全閉状態の位置まで移動させるための駆動電圧を前記駆動制御回路から前記ステッピングモータへと入力した後に前記流体の圧力値を第1の圧力値として前記圧力値計測手段によって計測し、続いて、前記弁体を前記全閉状態から前記半開状態の位置まで移動させるための駆動電圧を前記駆動制御回路から前記ステッピングモータへと入力した後に前記流体の圧力値を第2の圧力値として前記圧力値計測手段によって計測し、前記第1の圧力値と前記第2の圧力値との圧力差を、前記弁体が正常に移動している場合に計測されることが想定される圧力差に基づいて予め定められた圧力差しきい値と比較して、前記第1の圧力値と前記第2の圧力値との圧力差が前記圧力差しきい値未満である場合には、前記ステッピングモータは前記入力された駆動電圧に対応して正常に回転しているが前記弁体または前記運動変換機構のいずれかに前記弁体の正常な動作を妨げる異常が発生していると判定する弁動作異常判定回路とを備えている。
すなわち、請求項12記載の遮断弁装置では、弁体が所定期間以上に亘って閉状態を継続したとき、または所定期間経過毎に流体の流量値を計測しその計測された流量値が所定の流量しきい値未満である場合には、弁体を全閉状態から所定の半開状態の位置まで移動させるための駆動電圧をステッピングモータへと入力する。その入力に対応して検出されるステッピングモータの駆動電圧波形における極大値またはその波高がストール判定しきい値以上である場合には、ステッピングモータ自体は正常に回転していると判定される。そしてその場合には、さらに、弁体を半開状態から全閉状態の位置まで移動させるための駆動電圧をステッピングモータへと入力した後、流体の圧力値を第1の圧力値として計測し、続いて、弁体を全閉状態から半開状態の位置まで移動させるための駆動電圧をステッピングモータへと入力した後、流体の圧力値を第2の圧力値として計測する。その第1の圧力値と第2の圧力値との圧力差を圧力差しきい値と比較し、圧力差しきい値未満である場合には、ステッピングモータは入力された駆動電圧に対応して正常に回転しているが弁体または運動変換機構のいずれかに弁体の正常な動作を妨げる異常が発生していると判定する。
ここで、請求項13に記載したように、請求項12記載の遮断弁装置においては、前記弁体を前記全閉状態から前記半開状態の位置まで移動させるための駆動電圧を前記駆動制御回路から前記ステッピングモータへと入力した後、前記流体が前記半開状態に対応した状態に安定するまでに要することが想定される時間が経過した後に、前記第2の圧力値を計測することが望ましい。
すなわち、弁体を全閉状態から半開状態まで移動させたとき、流体の圧力がその半開状態に対応した圧力値になって安定するまでには、弁体を半開状態から全閉状態まで移動させた場合よりも長いタイムラグが生じる傾向にあることを本発明者らは確認した。そして、弁体の動作異常の判定を、より正確に行うためには、より正確な圧力値計測を行うことが要請される。従って、このような知見に基づいて、流体が全開状態に対応した状態に安定するまでに要することが想定される時間が経過した後に、第2の圧力値を計測することが望ましい。
本発明による請求項14記載の遮断弁装置は、弁体と、前記弁体によって塞がれることで流体の流れを遮断するように設けてなる導通口と、ステッピングモータと、前記ステッピングモータの出力軸の回転運動を前記弁体の前記導通口に対する移動運動に変換して当該弁体へと伝達する運動変換機構と、駆動電圧を前記ステッピングモータへと入力して当該ステッピングモータの駆動制御を行う駆動制御回路と、前記流体の流量値を計測する流量値計測手段と、前記弁体よりも下流側での圧力値を計測する圧力値計測手段と、前記弁体が所定期間以上に亘って閉状態を継続したとき、または所定期間経過毎に前記流体の流量値を前記流量値計測手段によって計測し当該計測された流量値が所定の流量しきい値未満であるとき、前記弁体を全閉状態から所定の半開状態の位置まで移動させるための駆動電圧を前記駆動制御回路から前記ステッピングモータへと入力し、当該入力に対応して検出される前記ステッピングモータの駆動電圧波形における極大値または当該極大値の波高を、前記ステッピングモータが正常に回転する場合に検出される駆動電圧波形における極大値または当該極大値の波高に基づいて予め定められたストール判定しきい値と比較して、前記入力に対応して検出された極大値または当該極大値の波高が前記ストール判定しきい値以上である場合、さらに、前記駆動電圧を前記駆動制御回路から前記ステッピングモータへと入力した後における前記流体の圧力値を第1の圧力値として前記圧力値計測手段によって計測し、続いて、前記弁体を前記半開状態から前記全閉状態の位置まで移動させるための駆動電圧を前記駆動制御回路から前記ステッピングモータへと入力した後、前記流体の圧力値を第2の圧力値として前記圧力値計測手段によって計測し、前記第1の圧力値と前記第2の圧力値との圧力差を、前記弁体が正常に移動している場合に計測されることが想定される圧力差に基づいて予め定められた圧力差しきい値と比較して、前記第1の圧力値と前記第2の圧力値との圧力差が前記圧力差しきい値未満である場合には、前記ステッピングモータは前記入力された駆動電圧に対応して正常に回転しているが前記弁体または前記運動変換機構のいずれかに前記弁体の正常な動作を妨げる異常が発生していると判定する弁動作異常判定回路とを備えている。
すなわち、請求項14記載の遮断弁装置では、弁体が所定期間以上に亘って閉状態を継続したとき、または所定期間経過毎に計測された流量値が所定の流量しきい値未満であるときには、弁体を全閉状態から所定の半開状態の位置まで移動させるための駆動電圧をステッピングモータへと入力する。その入力に対応して検出されるステッピングモータの駆動電圧波形における極大値またはその極大値の波高がストール判定しきい値以上である場合には、ステッピングモータ自体は正常に回転していると判定される。そしてその場合には、さらに、駆動電圧をステッピングモータへと入力した後、流体の圧力値を第1の圧力値として計測し、続いて、弁体を半開状態から全閉状態の位置まで移動させるための駆動電圧をステッピングモータへと入力した後、流体の圧力値を第2の圧力値として計測する。それら第1の圧力値と第2の圧力値との圧力差が、圧力差しきい値未満である場合には、ステッピングモータは入力された駆動電圧に対応して正常に回転しているが弁体または運動変換機構のいずれかに弁体の正常な動作を妨げる異常が発生していると判定する。
ここで、請求項15に記載したように、前記半閉状態における前記弁体の位置を、下流側へと流れる前記流体の流量値が当該下流側で供給不良を発生しないものとして設定された流量しきい値以下の値となるような位置に設定することが望ましい。
すなわち、このように設定することにより、弁体の位置を完全開状態から半閉状態にしたときに、その下流側でユーザーがガスのような流体を消費している状態であったとしても、弁体と導通口との間を通って下流側へと流れる流体の流量は、供給不良が生じる流量しきい値以上の大きさであるから、供給不良のような不都合な事態の発生が回避される。
また、請求項16に記載したように、前記半開状態における前記弁体の位置を、下流側へと流れる前記流体の流量が所定の微少漏洩流量検知しきい値未満となるような位置に設定することが望ましい。
すなわち、このように設定することにより、弁体の位置を完全閉状態から半開状態にしたときに、仮にその下流側でガス微少漏洩のような危険な事態を招き兼ねない事態が生じていたとしても、弁体と導通口との間を通って下流側へと流れる流体の流量は微少漏洩流量検知しきい値未満であるから、ガス微少漏洩に起因した種々の危険な事態が生じる虞が回避される。
また、請求項17に記載したように、前記弁動作異常判定回路は、所定の危険回避のために設定された条件下で前記弁体が閉状態にある場合には、前記弁体を半開状態にする制御動作を行わないようにすること望ましい。
すなわち、危険回避のために設定された条件下で弁体が閉状態にあるときに、弁体を半開状態にしてしまうと、折角の危険回避のための遮断の意味がなくなる。従って、このような場合には、上記のような種々の条件を満たしていても、弁体を半開状態にする制御動作は行わない。
また、請求項18に記載したように、前記駆動制御回路が、前記駆動電圧の周波数を前記ステッピングモータの起動時から漸次増大させて行くことで、出力トルクを起動時に最大トルクとし、以降、段階的または連続的に漸次低減させて行くように、前記ステッピングモータの駆動制御を行うようにすることは、望ましい一態様である。
すなわち、最大トルクが必要される起動時には、駆動電圧の周波数を最小にして、ステッピングモータの出力トルクを最大にする。これにより、弁体をさらに確実に移動させることが可能となる。
また、請求項19に記載したように、前記駆動制御回路が、前記駆動電圧の周波数を前記ステッピングモータの起動時から漸次低減させて行くことで、出力トルクを起動時に最小トルクとし、以降、段階的または連続的に漸次増大させて行くように、前記ステッピングモータの駆動制御を行うようにすることは、望ましい一態様である。
すなわち、弁体の固着や運動変換機構の動きの渋り等が発生している場合を含めて、一般に、弁体の起動時には最も大きなトルクが必要となるが、その起動時にステッピングモータからの出力トルクを最大にすることで、固着からの脱出を図ることができる。そしてそれ以降の弁体の移動については、出力トルクを段階的または連続的に漸次低減して行くことで、不必要な電力消費を回避して消費電力量の低減を図ることができる。
請求項20に記載したように、前記弁動作異常判定回路によって、前記固着状態または前記動作異常が発生したものと判定された場合には、その旨の情報を視覚的情報または音声情報もしくは信号出力する情報出力手段を備えるようにすることは、望ましい一態様である。
なお、上記の流体が、可燃性のガスであり、上記の弁体と、導通口と、ステッピングモータと、運動変換機構と、駆動制御回路とを、ガスメータに内蔵して用いるようにすることは、望ましい一態様である。すなわち、上記の第1または第2の遮断弁装置は、例えば都市ガスやLPガスの流量を計測するための、いわゆるガスメータなどにおいて、特に好適に利用可能である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る遮断弁装置を内蔵してなるガスメータの概要構成を表す模式図であり、図2は、それに用いられるステッピングモータおよび運動変換機構ならびに弁体を部分的に抽出して表した一部省略断面図である。図3は、弁体の位置(状態)を、全開状態から半閉状態とした後に全開状態に戻し、さらに半閉状態とした後に再び全開状態に戻すという一連の動作を、模式的に表した図である。なお、図1では、導通路容器の内部の構成を明確に表現するために、導通路容器の正面部分を一部カットオフして示してある。
このガスメータにおける遮断弁装置は、導通口1を有する導通路容器9と、弁体2と、ステッピングモータ3と、運動変換機構4と、駆動制御回路5と、弁体移動命令入力手段としての復帰ボタン装置6および遮断キー装置7と、流量・圧力計測回路8と、弁異常判定回路20とから、その主要部が構成されている。そして弁異常判定回路20には、情報出力装置30が接続されている。この遮断弁装置は、都市ガスやLPガスのような可燃性ガス用のガスメータに内蔵される。
導通口1は、ガスを導通させる導通路容器9に設けられている。導通口1の周囲は弁座10となっており、その弁座10に対して弁体2の柔軟性を有する表面を押し付けて密着させることで、その弁体2の上流側と下流側との間でのガスの流れを遮断するように設定されている。
弁体2は、運動変換機構本体12のフランジ板部11の表面(図2では下面)に貼り付けられていて、運動変換機構本体12が直線運動すると、その運動変換機構4と共に、導通口1に対して遠近方向に直線的に移動するように設定されている。この弁体2は弁座10に押し付けられてガスの導通を確実に遮断することができるようにするために、合成ゴムのような柔軟性および弾力性の高い部材からなる。
運動変換機構4は、運動変換機構本体12と、ウォーム歯13と、ガイド切欠き15と、ガイド板16とからなる。運動変換機構本体12は、その筒状の側壁14の内側に、ステッピングモータ3が所定の寸法的遊びを有して収容され、その筒状の側壁14に沿って移動することが可能に設定されている。また、その側壁14には、ガイド切欠き15が設けられており、ステッピングモータ3の側面に突出するように設けられたガイド板16が所定の寸法的遊びを有して挿通される。そしてその底部のほぼ中央には、雌ネジ状のウォーム歯受け溝17を刻設してなる受け孔18が設けられている。他方、ウォーム歯13は、ステッピングモータ3の出力軸19の先端寄りに設けられており、運動変換機構本体12の受け孔18と噛み合わされる。
この運動変換機構4では、上記のような構成により、ステッピングモータ3の出力軸19の回転に伴って、ウォーム歯13が受け孔18に対して相対的にその軸方向に移動することで、運動変換機構本体12がステッピングモータ3に対して相対的に移動して、運動変換機構本体12のフランジ板部11の表面に貼り付けられている弁体2が、導通口1(弁座10)に対してその遠近方向に移動することとなる。このようにして、この運動変換機構4では、ステッピングモータ3の出力軸19の回転運動が弁体2の直線運動に変換される。
ステッピングモータ3は、例えば駆動電圧波形の周波数に対応して出力トルクが変化する一般的なものである。すなわち、周波数を高くすると低トルクとなり、周波数を低くすると高トルクとなる。または、駆動電圧波形のデューティ比や実効電圧値もしくは平均電圧値(波形平均値)に対応して出力トルクが変化する特性を有する。また、それらを組み合わせることで、さらに多様な駆動制御のバリエーションが可能であることは勿論である。また、極数やモータサイズについても、消費電力量ができるだけ低くて所望のトルクを出力することが可能なものであれば、どのようなものでも構わないことは言うまでもない。
復帰ボタン装置6および遮断キー装置7は、弁体2を移動させる命令(弁体移動命令とも呼ぶ)を入力するための手段である。復帰ボタン装置6は、ユーザやガス管理担当者等によってボタン61が押下されると、弁体2を遮断状態から開放状態へと移動させる命令信号を駆動制御回路5へと入力する。また、遮断キー装置7は、例えばガスメータの外部に保管されている電磁キー71を遮断キー装置7に近付けると、その遮断キー装置7に内蔵されているリードスイッチ72がオン状態になって、弁体2を開放状態から遮断状態へと移動させる命令信号を駆動制御回路5に入力する。これら復帰ボタン装置6および遮断キー装置7それ自体については、一般的なもので構わないことは勿論である。
流量・圧力計測回路8は、導通路容器9よりも下流側に設けられた、流量計測器(図示省略)によって計測されたガスの流量値Qと、圧力計測器(図示省略)によって計測されたガス圧力値Pとを算出する。
駆動制御回路5は、駆動電圧をステッピングモータ3に入力することで、そのステッピングモータ3を駆動するものである。そのステッピングモータ3に入力する駆動電圧の周波数(またはデューティ比もしくは平均電圧値あるいはそれらの組み合わせ)の設定によって、ステッピングモータ3の出力トルクを制御する。そして、ステッピングモータ3に入力する駆動電圧パルスの合計パルス数によって、そのステッピングモータ3の回転数N(または回転角度θ)を制御して、弁体2の直線運動を実用上十分な精度で制御することができるように設定されている。
また、この駆動制御回路5は、復帰ボタン装置6または遮断キー装置7によって弁体移動命令が入力されると、それに対応して弁体2を移動させる制御を実行するという機能や、いわゆる感震遮断などの一般的な遮断機能を備えている。
この駆動制御回路5は、いわゆるマイコン(マイクロコンピュータ、あるいはMPU;マイクロプロセッシングユニット)をハードウェアとして用いてソフトウェア的に構築してもよく、あるいはディスクリートな電子部品をプリント配線基板上に実装することで構築してもよいことは勿論である。
弁異常判定回路20は、駆動制御回路5、流量・圧力計測回路8と共働して、弁異常判定ロジックに基づいた制御動作および判定動作を実行して、弁体の移動動作に関して何らかの異常が発生しているか否かの判定を行うものである。
具体的には、この第1の実施の形態では、弁体2が所定期間Tth以上に亘って全閉状態を継続したとき、または所定期間Tth経過毎のタイミングで、流量値Qを計測する。流量値Qが所定の流量しきい値Qth以上である場合には、そのとき弁体2が開状態にあるとものと見做して、図3に示すように、弁体2を全開状態(図3(A))から所定の位置まで閉じて行く方向へと距離S2だけ移動させて半閉状態(図3(B))にするための駆動電圧を、駆動制御回路5がステッピングモータ3へと入力する。
このとき、ステッピングモータ3がストール状態または著しい脱調状態でなくて正常に回転していれば、矩形波状の駆動電圧の入力に対して、ステッピングモータ3から検出される実際の駆動電圧波形は、図4にプロット41で示したような、駆動電圧入力直後のスパイク状の立上り波形から約6[ms]後に極めて明確な極大値VMを有する特徴的な波形となる。しかし、ステッピングモータ3が高負荷あるいは何らかの要因でストールまたは著しく脱調している場合(これらの実質的にステッピングモータがストール状態を呈する異常を総称して、ストール異常と呼ぶものとする)には、図4にプロット42で示したような、駆動電圧入力直後のスパイク状の立上り波形以外には極大値を有さない、立上り波形から約6[ms]後の波高がV0の比較的滑らかな波形となる。従って、このときステッピングモータ3にて検出される電圧波形に基づいて、ステッピングモータ3が正常に回転しているか否かを判定することができる。そしてその判定後は、弁体2を全開状態へと戻す(図3(C))ための駆動電圧を、駆動制御回路5がステッピングモータ3へと入力する。
上記のような明確な極大値VMを有する特徴的な波形が生じた場合には、さらに、弁体2を全開状態(図3(C))に保ったまま、そのときのガスの圧力値P1(第1の圧力値)を計測する。続いて、弁体2を全開状態から半閉状態(図3(D))の位置まで距離S2に亘って移動させるための駆動電圧を、駆動制御回路5からステッピングモータ3へと入力した後、その状態でガスの圧力値P2(第2の圧力値)を計測する。
そしてその圧力値P1と圧力値P2との圧力差(の絶対値)ΔPを、圧力差しきい値ΔPthと比較し、ΔPが圧力差しきい値ΔPth未満である場合には、ステッピングモータ3は入力された駆動電圧に対応して正常に回転しているが、弁体2または運動変換機構4のいずれかに、例えば運動変換機構4における動力伝達不良のような、弁体2の正常な動作を妨げる何らかの異常(このような機構上の異常に起因した動作の異常を総称して、動作異常と呼ぶものとする)が発生していると判定する。その判定の後、弁体2を全開状態(図3(E))へと戻すための駆動電圧を、駆動制御回路5からステッピングモータ3へと入力する。
情報出力装置30は、弁動作異常判定回路20によって、ストール異常または動作異常が発生したものと判定された場合には、その旨の情報を、例えばLEDランプの点滅や液晶表示パネルによる文字等による視覚的情報、または警報ブザーのような音声情報、もしくは電文のような信号として出力するものである。
次に、この遮断弁装置の作用について説明する。
図5,図6,図7は、この第1の実施の形態に係る遮断弁装置の動作の主要な流れを表した簡易フローチャートである。
この第1の実施の形態の遮断弁装置で実行される弁異常判定ロジックでは、図5に示したように、時刻の情報をT=0にリセットし(S1)、時間カウントを開始する(S2)。そのTの値のモニタリングを継続し(S2のNのループ)、所定の時間Tthが経過して時間カウントがT=Tthに至ると(S2のY)、弁異常判定ロジックによる一連の動作を実行開始する(S3)。
あるいは、図示は省略したが、例えばT=24時間に設定し、例えば午前3時のような深夜の一定の時刻毎のように、1日毎に1回ずつ、弁異常判定ロジックによる駆動制御を行うようにしてもよい。または、Tをさらに長期間に設定して、例えば30日毎に1回実行するようにしてもよい。この時間Tは、長時間に設定するほど、弁異常判定ロジックによる駆動制御動作の単位時間あたりの実行回数が少なくなって、その長い1周期の間にストール異常や動作異常が発生する確率が高くなるが、それとはトレードオフで、弁異常判定ロジックによる動作で消費される電力量を少なくすることができる。また逆に、短時間に設定するほど弁異常判定ロジックによる駆動制御動作の実行回数が多くなって、その1周期の間に固着が発生する確率は低くなるが、それとはトレードオフで、頻繁に繰り返される弁異常判定ロジックによる動作で消費される電力量が多くなる。従って、そのようなメリットとデメリットとを勘案して、時間Tを適切な値に設定することが望ましい。
弁異常判定ロジックでは、まず、図6に示したように、ステッピングモータ3におけるストール異常の発生の有無について判定する。具体的には、流量値Qを計測し(S61)、流量値Qが所定の流量しきい値Qth以上である場合には(S61のY)、弁体2を全開状態(図3(A))から所定の位置まで閉じて行く方向へと距離S2だけ移動させて半閉状態(図3(B))にするための駆動電圧を、駆動制御回路5がステッピングモータ3へと入力する(S62)。
このとき、ステッピングモータ3が正常に回転可能な状態であれば、ステッピングモータ3から検出される実際の駆動電圧波形は、図4にプロット41で示したような、駆動電圧入力直後のスパイク状の立上り波形から約6[ms]後に極めて明確な極大値VMを有する特徴的な波形となる。しかし、ステッピングモータ3がストール状態または著しい脱調状態にある場合には、図4にプロット42で示したような、駆動電圧入力直後のスパイク状の立上り波形以外には極大値を有さない波形となる。従って、このときステッピングモータ3から検出される実際の駆動電圧波形に基づいて、ステッピングモータ3が正常に回転しているか否かを判定することができる。
その具体的な判定方法としては、駆動電圧の入力時から6[ms]後のステッピングモータ3における駆動電圧波形の電圧値VMを計測し、この電圧値VMと、ストール異常の場合に検出されることが実験等により予め確認されている電圧値V0との、電圧差ΔV(=VM−V0)を演算する(S63)。そしてその電圧差ΔVを、所定の電圧差しきい値ΔVthと比較する(S64)。その電圧差しきい値ΔVthは、例えば実験等により、ステッピングモータ3が正常に回転している場合に検出されることが確認されている電圧値VMとストール異常の場合に検出されることが確認されている電圧値V0との電圧差に所定の安全率を見込んで設定することなどが望ましい。
例えば図4に示した一例に則して述べると、V0は2.7[V]、VMは2.85[V]となっている。よってその電圧差ΔVは、0.15[V]である。従って、この図4に示した一例が、上記のような実験等により確認された典型例であるとして、安全率を例えば0.8と見込めば、電圧差しきい値ΔVthは、0.15×0.8=0.12[V]と設定することができる。
このようにして電圧差ΔVを電圧差しきい値ΔVthと比較した結果、ΔV≧ΔVthの場合には(S64のY)、そのときステッピングモータ3から実際に検出される駆動電圧波形は図4にプロット41で示したような波形となっていると見做すことができるから、ステッピングモータ3は正常に回転しているものと判定することができる(S65)。しかし、ΔV<ΔVthの場合には(S64のN)、そのときのステッピングモータ3における駆動電圧波形は図4にプロット42で示したような波形であると見做すことができるから、何らかの要因によってステッピングモータ3がストール状態または著しい脱調状態にあるものと判定することができる(S66)。そこで、そのようなストール異常の発生が検知された旨の情報(警報)を、情報出力装置30によって出力する(S67)。
このようにしてステッピングモータ3におけるストール異常の発生の有無についての判定を終えると、弁体2を全開状態(図3(C))へと戻すための駆動電圧を、駆動制御回路5からステッピングモータ3へと入力する(S68)。
ステッピングモータ3が正常に回転しているものと判定された場合(S64のY〜S65)には、続いて、図7に示すような、異常発生の有無を判定するロジックを実行する。
すなわち、まず、弁体2を全開状態(図3(C))に保ったまま、そのときのガスの圧力値P1を計測する(S71)。続いて、弁体2を全開状態から半閉状態(図3(D))の位置まで距離S2に亘って移動させるための駆動電圧を、駆動制御回路5からステッピングモータ3へと入力する(S72)。その後、ガスの圧力値P2を計測する(S73)。そしてそれら圧力値P1と圧力値P2との圧力差ΔP(=P2−P1)を算出し(S74)、圧力差しきい値ΔPthと比較する(S75)。
比較の結果、ΔPが圧力差しきい値ΔPth以上である場合には(S75のY)、弁体2が圧力差しきい値ΔPth以上の圧力差を生じさせるほどの距離(S2)を正しく移動しているということであるから、弁体2、ステッピングモータ3、運動変換機構4の全てが正常に動作しているものと判定することができる(S76)。しかし、ΔPが圧力差しきい値ΔPth未満である場合には(S75のN)、ステッピングモータ3は入力された駆動電圧に対応して正常に回転しているのに(図6のS64のY〜S65で確認済み)、弁体2が圧力差しきい値ΔPth以上の圧力差を生じさせるほどの距離(S2)未満しか移動していない(あるいは全く移動していないことなどもあり得る)ということであるから、弁体2または運動変換機構4のいずれかに、例えば運動変換機構4におけるウォーム歯受け溝17のネジ山が摩耗または破損して、ステッピングモータ3から出力される回転運動の伝達不良を引き起こしているなど、弁体2の正常な動作を妨げる何らかの動作異常が発生しているものと判定することができる(S77)。そして、そのような動作異常が発生している旨の情報(警報)を、情報出力装置30によって出力する(S78)。
なお、半閉状態それ自体については継続させる必要性はないので、半閉状態(図3(D))にした後には、直ちに全開状態(図3(E))に戻すことが望ましい。従って、圧力値P2を計測した後は、できるだけ速やかに、弁体2を全開状態(図3(E))へと戻すための駆動電圧を、駆動制御回路5からステッピングモータ3へと入力する(S79)。これは、図6に基づいて説明した固着判定の際の半閉状態(図3(B))の後(S68)についても同様であることは勿論である。
このように、第1の実施の形態に係る遮断弁装置では、弁体2が開状態であるとき、まず弁体2の位置を全開状態(図3(A))から半閉状態(図3(B))へと移動させる制御を試行することで、ステッピングモータ3にストール異常が発生しているか否かを判定し、ストール異常が発生していない場合には、続いて、弁体2の位置を全開状態(図3(C))とし、それからさらに半閉状態(図3(D))へと移動させる制御を試行することで、その前後でのガスの圧力値の変化を検出し、その圧力値の変化に基づいて、弁体2や運動変換機構4に動作異常が発生しているか否かを判定することができる。
[第2の実施の形態]
次に、第2の実施の形態の遮断弁装置について説明する。この遮断弁装置では、駆動制御回路5および弁異常判定回路20によって実行される制御機能が第1の実施の形態と異なっている。そしてその他の構成および機能についてはほぼ同様である。そこで、説明の重複を避けるために、そのような本実施の形態における特徴的な機能(動作)についてを中心として説明する。また、第1の実施の形態の遮断弁装置と同様の部位(構成要素、部品等)については、第1の実施の形態で用いたものと同一の符号を付すものとする。
図8は、この第2の実施の形態の遮断弁装置において試行される弁体の移動の行程を模式的に表したものであり、図9,図10は、この遮断弁装置における弁異常判定回路と駆動制御回路とで共働して実行される制御動作の主要な流れを表した簡易フローチャートである。
この第2の実施の形態の遮断弁装置では、図8に模式的に示したように、弁体2の位置を、全開状態(図8(A))から半閉状態(図8(B))とした後に全開状態に戻すという(図8(C))、1ストロークの制御を試行し、その1ストロークの試行のうちに、ステッピングモータ3の固着の発生の有無の判定と、弁体2や運動変換機構4の動作異常の発生の有無の判定との、両方を行うようにしていることが、第1の実施の形態の遮断弁装置との基本的な相違点である。
すなわち、第1の実施の形態の遮断弁装置では、図3に基づいて既に説明した如く、弁体2を「全開(A)→半閉(B)→全開(C)→半閉(D)→全開(E)」のように2ストロークに亘って動かすという制御を試行し、その2ストロークのうち、第1のストロークではストール異常の発生の有無を判定し、第2のストロークでは動作異常の発生の有無の判定するようにした。他方、この第2の実施の形態の遮断弁装置では、それら2つの判定を纏めて1ストロークのうちに行う。
具体的には、この遮断弁装置で実行される弁異常判定ロジックは、第1の実施の形態の場合と同様に、図5に示したようなタイミングで開始される。その詳細については、第1の実施の形態にて既に説明してあるので、ここでは繰り返さない。
弁異常判定ロジックでは、図9に示すように、まず、流量値Qを計測し(S91)、流量値Qが所定の流量しきい値Qth以上である場合には(S91のY)、弁体2を全開状態(図8(A))から所定の位置まで閉じて行く方向へと距離S2だけ移動させて半閉状態(図8(B))にするための駆動電圧を、駆動制御回路5がステッピングモータ3へと入力する(S92)。このとき、ステッピングモータ3から検出される実際の駆動電圧波形から、第1の実施の形態と同様にして、電圧値VMを計測する。この電圧値VMと、ストール異常が発生している場合に計測されることが確認されている電圧値V0との、電圧差ΔV(=VM−V0)を演算する(S93)。そしてその電圧差ΔVを、所定の電圧差しきい値ΔVthと比較する(S94)。
電圧差ΔVを電圧差しきい値ΔVthと比較した結果、ΔV≧ΔVthの場合には(S94のY)、ステッピングモータ3は正常に回転しているものと判定する(S95)。そしてその場合には、さらに、そのときのガスの圧力値P1を計測する(S98)。しかし、ΔV<ΔVthの場合には(S94のN)、何らかの要因によってステッピングモータ3がストール異常の状態にあるものと判定する(S96)。そして、その旨の情報(警報)を、情報出力装置30によって出力する(S97)。
このようにしてステッピングモータ3におけるストール異常の発生の有無についての判定を行った後、弁体2を全開状態(図8(C))へと戻すための駆動電圧を、駆動制御回路5からステッピングモータ3へと入力する(S99)。その入力の後、図10に示すように、ガスの圧力値P2を計測する(S100)。そして、それら圧力値P1と圧力値P2との圧力差ΔP(=P2−P1)を算出し(S101)、圧力差しきい値ΔPthと比較する(S102)。
比較の結果、ΔPが圧力差しきい値ΔPth以上である場合には(S102のY)、弁体2が圧力差しきい値ΔPth以上の圧力差を生じさせるほどの距離(S2)を正しく移動しているということであるから、弁体2、ステッピングモータ3、運動変換機構4の全てが正常に動作しているものと判定することができる(S103)。しかし、ΔPが圧力差しきい値ΔPth未満である場合には(S102のN)、ステッピングモータ3は入力された駆動電圧に対応して正常に回転しているのにも関わらず(S94のY〜S95で確認済み)、弁体2が圧力差しきい値ΔPth以上の圧力差を生じさせるほどの距離(S2)未満しか移動していないか全く移動していないということであるから、弁体2または運動変換機構4のいずれかまたは両方に、例えば運動変換機構4におけるウォーム歯受け溝17のネジ山が摩耗または破損して動力伝達不良を引き起こしているなど、弁体2の正常な動作を妨げる何らかの機構上の異常(動作異常)が発生しているものと判定することができる(S104)。そして、その場合には、動作異常が発生している旨の情報(警報)を、情報出力装置30によって出力する(S105)。
なお、この第2実施の形態の場合も、半閉状態それ自体については継続させる必要性はないので、半閉状態(図8(B))にして圧力値P1を計測した後には、直ちに全開状態(図8(C))へと戻すようにすることが望ましい。
また、圧力値P2の計測タイミングとしては、弁体2を半閉状態(図8(B))から全開状態(図8(C))の位置まで移動させた後、ガスが安定した圧力状態になるまでに要することが想定される所定のタイムラグが経過した後に、圧力値P2を計測することが、より望ましい。
すなわち、弁体2を半閉状態(図8(B))から全開状態(図8(C))まで移動させたとき、ガスの流体的な状態が、全開状態に対応した状態になって安定するまでには、弁体2を全開状態(図8(A))から半閉状態(図8(B))まで移動させた場合よりも長いタイムラグが生じる傾向にあることを、本発明者らは確認した。そして、弁体2の動作異常の判定を、より正確に行うためには、より高精度な圧力値P2の計測を行うことが要請される。よって、このような知見により、ガスが全開状態(図8(C))に対応した状態に安定するまでに要することが想定されるタイムラグの経過後に圧力値P2を計測することが、望まれるのである。
ここで、図11に模式的に示すように、全開状態(図11(A))のときに圧力値P1を計測し、半閉状態(図11(B))への移行の試行後に、圧力値P2を計測するようにしてもよい。全開状態(図11(A))から半閉状態(図11(B))への弁体2の移行に追随してガスの圧力状態が安定するまでに要するタイムラグは、ほとんど無視できるほどに小さいからである。すなわち、全開状態(図11(A))から半閉状態(図11(B))への移行の前に圧力値P1を計測し、その半閉状態(図11(B))への移行の後にP2を計測することにより、上記のようなタイムラグを待つことなく、短時間で圧力値P1,P2の高精度な計測を行うことができる。また、そのようにして圧力値P2を計測した後には、上記のようなタイムラグを待つことなく直ちに、半閉状態(図11(B))から全開状態(図11(C))へと戻すことが可能となる。なお、この場合、固着判定のための電圧値VMの計測手法については上記と同様のもので構わないことは勿論である。
[第3の実施の形態]
次に、第3の実施の形態の遮断弁装置について説明する。この遮断弁装置では、駆動制御回路5および弁異常判定回路20によって実行される制御機能が第1の実施の形態と異なっている。そしてその他の構成および機能についてはほぼ第1の実施の形態と同様である。そこで、説明の重複を避けるために、そのような本実施の形態における特徴的な機能(動作)についてを中心として説明する。また、第1の実施の形態の遮断弁装置と同様の部位(構成要素、部品等)については、第1の実施の形態で用いたものと同一の符号を付すものとする。
図12は、この第3の実施の形態の遮断弁装置において試行される弁体の移動の行程を模式的に表したものであり、図13,図14は、弁異常判定回路と駆動制御回路とで共働して実行される制御動作の主要な流れを表した簡易フローチャートである。
この第3の実施の形態の遮断弁装置では、図12に模式的に示したように、弁体2の位置を、全閉状態(図12(A))から半開状態(図12(B))とした後に全閉状態(図12(C))に戻すという、第1のストロークの制御を試行し、その第1のストロークにおいて、ステッピングモータ3におけるストール異常の発生の有無の判定を行う。そして、ストール異常の発生が無いものと判定された場合には、さらに、弁体2の位置を、全閉状態(図12(C))から半開状態(図12(D))とした後に全閉状態(図12(E))に戻すという、第2のストロークの制御を試行し、その第2のストロークにおいて、弁体2や運動変換機構4の動作異常の発生の有無の判定を行うようにしていることが、第1の実施の形態の遮断弁装置との基本的な相違点である。
すなわち、第1の実施の形態の遮断弁装置では、図3に基づいて既に説明した如く、弁体2を「全開→半閉→全開→半閉→全開」のように動かすという制御を行うようにしたが、この第2の実施の形態の遮断弁装置では、開と閉とが逆で、弁体2を「全閉→半開→全閉→半開→全閉」のように動かすという制御を行う。
具体的には、まず、この第3の実施の形態の遮断弁装置で実行される弁異常判定ロジックの開始タイミングは、第1の実施の形態の場合と同様に、図5に示したようなロジックによって規定される。その詳細については、第1の実施の形態にて既に説明してあるので、ここでは繰り返さない。
弁異常判定ロジックでは、図13に示すように、まず、流量値Qを計測し(S131)、流量値Qが、微少漏洩流量判定しきい値に所定の安全率を乗じて算定してなる流量しきい値Qth未満(〜0も含む)であり、かつ圧力値Pが、ガスの供給圧に所定の安全率を乗じて算定してなる所定の圧力しきい値Ps-th未満である場合には(S132のY)、実質的に弁体2は遮断状態で安定した状態になっていると見做すことができる。この場合には、続いて、弁体2を全閉状態(図12(A))から所定の位置まで開いて行く方向へと距離S1だけ移動させて半開状態(図12(B))にするための駆動電圧を、駆動制御回路5がステッピングモータ3へと入力する(S133)。
このとき、ステッピングモータ3から検出される電圧波形のうちから、第1の実施の形態と同様にして、電圧値VMを検出する。この電圧値VMと、ストール異常が発生している場合に検出されることが確認されている電圧値V0との電圧差ΔV(=VM−V0)を演算する(S134)。そしてその電圧差ΔVを、所定の電圧差しきい値ΔVthと比較する(S135)。
電圧差ΔVを電圧差しきい値ΔVthと比較した結果、ΔV≧ΔVthの場合には(S135のY)、ステッピングモータ3は正常に回転しているものと判定する(S136)。しかしΔV<ΔVthの場合には(S135のN)、何らかの要因によってステッピングモータ3が固着状態にあるものと判定する(S137)。そして、その旨の情報(警報)を、情報出力装置30によって出力する(S138)。
このようにしてステッピングモータ3におけるストール異常の発生の有無についての判定を終えると、速やかに、弁体2を半開状態(図12(B))から全閉状態(図12(C))へと戻すための駆動電圧を、駆動制御回路5からステッピングモータ3へと入力する(S139)。これは、半開状態(図12(B))を不必要に永く継続すると、弁体2の上流側と下流側とでの圧力差が減少してしまい、後述するような第2のストロークでの圧力値P1,P2の計測に基づいて行われる弁動作異常の正確な判定が、困難になる虞があるからである。
続いて、ステッピングモータ3が正常に回転しているものと判定された場合(S135のY〜S139)には、さらに、図14に示すような、動作異常の発生の有無を判定するロジックを実行する。
すなわち、まず、弁体2を全閉状態(図12(C))に保ったまま、そのときのガスの圧力値P1を計測する(S140)。続いて、弁体2を全閉状態から半開状態(図12(D))の位置まで距離S1に亘って移動させるための駆動電圧を、駆動制御回路5からステッピングモータ3へと入力する(S141)。その入力の後、ガスの圧力値P2を計測する(S142)。そしてそれら圧力値P1と圧力値P2との圧力差ΔP(=P2−P1)を算出し(S143)、そのΔPを圧力差しきい値ΔPthと比較する(S144)。
ここで、実際上、弁体2が全遮断状態であるときには、ガスの流れは0であるが、むしろそれ故に、ガスの流れが弁体2で塞がれていることに起因して、その弁体2の上流側と下流側とでガスの圧力値が異なったものとなることが多い。従って、駆動電圧をステッピングモータ3に入力したときに、実際に弁体2が全閉状態(図12(C))から半開状態(図12(D))に移動したならば、それ以前の全閉状態(図12(C))のときまで弁体2によってその上流側に塞き止められていたガスが、半開状態(図12(D))の弁体2の隙間を通って下流側へと流れる。よって、このとき下流側で計測される圧力値P2は、全閉状態(図12(C))のときに計測された圧力値P1とは異なった値に変化する筈である。
従って、S144での比較の結果、ΔPが圧力差しきい値ΔPth以上である場合には(S144のY)、弁体2が圧力差しきい値ΔPth以上の圧力差を生じさせるほどの距離(S1)を正しく移動しているということであるから、弁体2、ステッピングモータ3、運動変換機構4の全てが正常に動作しているものと判定することができる(S145)。しかし、ΔPが圧力差しきい値ΔPth未満である場合には(S144のN)、ステッピングモータ3は入力された駆動電圧に対応して正常に回転しているのに(図13のS135のY〜S136で確認済み)、弁体2が圧力差しきい値ΔPth以上の圧力差を生じさせるほどの距離(S1)未満しか移動していない(あるいは全く移動していない)ということであるから、例えば運動変換機構4におけるウォーム歯受け溝17のネジ山が摩耗または破損して動力伝達不良を引き起こしているなど、弁体2の正常な動作を妨げる何らかの機構上の異常が発生しているものと判定することができる(S146)。そして、その場合には、その旨を報知する警報を、情報出力装置30によって出力する(S147)。
なお、半開状態それ自体については継続させる必要性はないので、半開状態(図12(D))にした後には、直ちに全閉状態(図12(E))に戻すことが望ましい。従って、圧力値P2を計測した後は、できるだけ速やかに、弁体2を全閉状態へと戻すための駆動電圧を、駆動制御回路5からステッピングモータ3へと入力する(S148)。これは、第1のストロークにおける半閉状態(図12(B))についても同様であることは勿論である。
[第4の実施の形態]
次に、第4の実施の形態の遮断弁装置について説明する。この遮断弁装置の主要部は、駆動制御回路5および弁異常判定回路20によって実行される制御機能が第1の実施の形態と異なっており、その他の構成および機能についてはほぼ同様であるので、説明の重複を避けるために、その機能(動作)についてを中心として説明する。また、第1の実施の形態の遮断弁装置と同様の部位(構成要素、部品等)については、第1の実施の形態で用いたものと同一の符号を付すものとする。
図15は、この第4の実施の形態の遮断弁装置において試行される弁体の移動の行程を模式的に表したものであり、図16,図17は、弁異常判定回路と駆動制御回路とで共働して実行される制御動作の主要な流れを表した簡易フローチャートである。
この第4の実施の形態の遮断弁装置では、図15に模式的に示したように、弁体2の位置を、全閉状態(図15(A))から半開状態(図15(B))とし、その後また全閉状態(図15(C))に戻すという、1ストロークの制御を試行し、その1ストロークのうちに、ステッピングモータ3のストール異常の発生の有無の判定と、弁体2や運動変換機構4の動作異常の発生の有無の判定との、両方を行うようにしていることが、第3の実施の形態の遮断弁装置との基本的な相違点である。
すなわち、第3の実施の形態の遮断弁装置では、図12に基づいて既に説明した如く、弁体2を「全閉(A)→半開(B)→全閉(C)→半開(D)→全閉(E)」のように2ストロークに亘って動かすという制御を試行し、その2ストロークのうち、第1のストロークではストール異常の発生の有無を判定し、第2のストロークでは動作異常の発生の有無の判定するようにしたが、この第2の実施の形態の遮断弁装置では、それら2つの判定を纏めて1ストロークのうちに行う。
具体的には、まず、この第4の実施の形態の遮断弁装置で実行される弁異常判定ロジックは、第1の実施の形態の場合と同様に、図5に示したようなタイミングで開始される。その詳細については、第1の実施の形態にて既に説明してあるので、ここでは繰り返さない。
弁異常判定ロジックが開始されると、図16に示すように、まず、流量値Qを計測し(S161)、流量値Qが所定の流量しきい値Qth未満(〜0も含む)であり(S161のY)、かつ圧力値Pが圧力しきい値Ps-th未満である場合には(S162のY)、実質的に弁体2は遮断状態で安定した状態になっていると見做すことができる。この場合には、全閉状態(図15(A))を保ちつつガスの圧力値P1を計測する(S163)。
その後、弁体2を全閉状態(図15(A))から所定の位置まで閉じて行く方向へと距離S1だけ移動させて半開状態(図15(B))にするための駆動電圧を、駆動制御回路5がステッピングモータ3へと入力する(S164)。このとき、ステッピングモータ3から検出される駆動電圧波形から、第1の実施の形態と同様にして、電圧値VMを計測する。この電圧値VMと、ストール異常が発生している場合に検出されることが確認されている電圧値V0との電圧差ΔV(=VM−V0)を演算する(S165)。そしてその電圧差ΔVを、所定の電圧差しきい値ΔVthと比較する(S166)。
電圧差ΔVを電圧差しきい値ΔVthと比較した結果、ΔV≧ΔVthの場合には(S166のY)、ステッピングモータ3は正常に回転しているものと判定する(S167)。しかし、ΔV<ΔVthの場合には(S166のN)、何らかの要因によってステッピングモータ3がストール状態にあるものと判定する(S169)。そして、ストール異常の発生を報知する旨の情報(警報)を、情報出力装置30によって出力する(S170)。
ΔV≧ΔVthの場合には(S166のY〜S167)、引き続いて、図17に示すように、半開状態(図15(B))でのガスの圧力値P2を計測する(S168)。そして、圧力値P1と圧力値P2との圧力差ΔP(=P2−P1)を算出し(S171)、圧力差しきい値ΔPthと比較する(S172)。
比較の結果、ΔPが圧力差しきい値ΔPth以上である場合には(S172のY)、弁体2が圧力差しきい値ΔPth以上の圧力差を生じさせるほどの距離(S1)を正しく移動しているということであるから、弁体2、ステッピングモータ3、運動変換機構4の全てが正常に動作しているものと判定することができる(S173)。しかし、ΔPが圧力差しきい値ΔPth未満である場合には(S172のN)、ステッピングモータ3は入力された駆動電圧に対応して正常に回転しているのにも関わらず(S166のY〜S167で確認済み)、弁体2が圧力差しきい値ΔPth以上の圧力差を生じさせるほどの距離(S1)未満しか移動していないか全く移動していないということであるから、弁体2または運動変換機構4のいずれかに、例えば運動変換機構4におけるウォーム歯受け溝17のネジ山が摩耗または破損して動力伝達不良を引き起こしているなど、弁体2の正常な動作を妨げる何らかの動作異常が発生しているものと判定することができる(S174)。そして、その場合には、何らかの動作異常が発生している旨の情報(警報)を、情報出力装置30によって出力する(S175)。
このようにしてステッピングモータ3におけるストール異常の発生の有無についての判定を行った後、弁体2を半開状態(図15(B))から全閉状態(図15(C))へと戻すための駆動電圧を、駆動制御回路5からステッピングモータ3へと入力する(S176)。
ここで、この第4実施の形態に係る遮断弁装置の場合も、半開状態それ自体については継続させる必要性がなく、むしろ不必要に永い時間に亘って開けておくと、それだけ多くの累積流量のガスが下流側へと流れてしまう虞があるので、半開状態(図15(B))にして圧力値P2を計測した後には、直ちに全閉状態(図15(C))へと戻すようにすることが望ましい。
ところで、図1に示したような構造の遮断弁装置では、弁体2を全開状態から全閉状態へ向けて1ストーロクに亘って絞って行くと、その1ストロークの途中の所定の位置S2付近から急峻に流量Qが低下し始める。具体的には、開度の指標として弁体2の位置(全開を1ストロークの基準点S=0としたときの位置)Sを横軸に取り、それに対応する流量Qを縦軸に取ると、そのS−Qグラフは、図18に一例を示すような、極めて特徴的な曲線を描くことを、本発明者らは実験によって確認した。すなわち、開度に対応して流れることが可能な流量Qは、弁体2の開度(位置S)を絞り込んで行くことに対応して、全開状態でのQ0から、少しずつしか低減して行かない。この傾向は、全開状態から意外に遠い位置S2まで継続する。この位置S2を越えると、流れることが可能な流量Qは急峻に低下して、流量しきい値Qhigh-th未満になる。そこで、半閉状態での弁体2の位置を、流量Qが流量しきい値Qhigh-thとなる位置S2 に設定することで、もし仮にこのとき下流側でガスの消費を行っている場合に、弁体2を半閉状態にしても、下流側で供給不良が発生することのないように十分な流量のガスを流すことができる。
そして、さらに弁体2の位置を全開の位置から遠ざけて行くと、流量Qは位置S1の付近で微少漏洩流量しきい値Qlow-th未満になる。この流量Qlow-thに対応する位置(開度)をS1とするとこの位置S1を、半開状態での弁体2の位置として設定することで、もし仮にこの半開状態のときに下流側に微少漏洩の要因が生じていたとしても、微少漏洩流量検知しきい値Qlow-th未満の流量のガスを流すだけに止めることができる。
なお、例えば地震発生時のいわゆる感震遮断のような、危険回避のために設定された所定の条件下で、弁体2が自動的に全閉状態にある場合には、その弁体2を半開状態にする制御動作は行わずに、閉状態を継続することが望ましいことは言うまでもない。
また、駆動制御回路5が、駆動電圧の周波数をステッピングモータ3の起動時から漸次増大させて行くことで、ステッピングモータ3の出力トルクを起動時に最大トルクとし、以降、段階的または連続的に漸次低減させて行くようにしてもよい。すなわち、弁体2の起動時には一般に、ステッピングモータ3の出力としては最大トルクが必要となる。そこで、起動時にはステッピングモータ3へと入力する駆動電圧の周波数を最小にする。これにより、弁体2をさらに確実に移動開始させることが可能となる。そして一旦起動すると、それ以降は漸次または段階的に周波数を高くして行くようにすれば、起動時以降の電力消費を抑制することができる。
また、駆動制御回路5が、駆動電圧の周波数をステッピングモータの起動時から漸次低減させて行くことで、出力トルクを起動時に最小トルクとし、以降、段階的または連続的に漸次増大させて行き、弁体2の移動が検知されると、駆動電圧の入力を停止するようにしてもよい。このようにすることにより、最初から過大なトルクを出力しなくとも、漸次にトルクを増大させて行くうちに、弁体2を移動させるに十分な出力トルクに至るので、弁体2を確実に移動させることが可能となると共に、起動に至るまでの不必要に過大な電力消費を回避して消費電力量のさらなる低減を図ることが可能となる。
本発明に係る遮断弁装置は、都市ガスやLPガスのような可燃性のガスの漏洩等の防止のためにガスメータに内蔵されて利用されることが可能である。あるいはその他にも、液体燃料や液化燃料のような液体用の遮断弁装置としても適用可能である。
本発明の一実施の形態に係る遮断弁装置を内蔵してなるガスメータの概要構成を表す模式図である。 ステッピングモータおよび運動変換機構ならびに弁体を部分的に抽出して表した一部省略断面図である。 第1の実施の形態の遮断弁装置において試行される弁体の移動の行程を表した模式図である。 ステッピングモータ3から実際に検出される駆動電圧波形の一例を表したグラフ図である。 第1の実施の形態に係る遮断弁装置の動作の主要な流れを表した簡易フローチャートである。 図5に引き続いて第1の実施の形態に係る遮断弁装置の動作の主要な流れを表した簡易フローチャートである。 図6に引き続いて第1の実施の形態に係る遮断弁装置の動作の主要な流れを表した簡易フローチャートである。 第2の実施の形態の遮断弁装置において試行される弁体の移動の行程を表した模式図である。 第2の実施の形態の遮断弁装置における弁異常判定回路と駆動制御回路とで共働して実行される制御動作の主要な流れを表した簡易フローチャートである。 図9に引き続いて、第2の実施の形態の遮断弁装置における弁異常判定回路と駆動制御回路とで共働して実行される制御動作の主要な流れを表した簡易フローチャートである。 ストール異常の判定と動作異常の判定とを1ストロークのうちに行う場合の弁体の移動の行程を表した模式図である。 第3の実施の形態の遮断弁装置において試行される弁体の移動の行程を表した模式図である。 第3の実施の形態の遮断弁装置における弁異常判定回路と駆動制御回路とで共働して実行される制御動作の主要な流れを表した簡易フローチャートである。 図13に引き続いて、第3の実施の形態の遮断弁装置における弁異常判定回路と駆動制御回路とで共働して実行される制御動作の主要な流れを表した簡易フローチャートである。 第4の実施の形態の遮断弁装置において試行される弁体の移動の行程を表した模式図である。 第4の実施の形態の遮断弁装置における弁異常判定回路と駆動制御回路とで共働して実行される制御動作の主要な流れを表した簡易フローチャートである。 図16に引き続いて、第4の実施の形態の遮断弁装置における弁異常判定回路と駆動制御回路とで共働して実行される制御動作の主要な流れを表した簡易フローチャートである。 弁体の位置Sとそれに対応する流量Qとの相関関係を示すS−Q曲線の典型的な一例を表したグラフ図である。
符号の説明
1…導通口、2…弁体2、3…ステッピングモータ、4…運動変換機構、5…駆動制御回路、6…復帰ボタン装置、7…遮断キー装置、8…流量・圧力計測回路、9…導通路容器、10…弁座、11…フランジ板部、12…運動変換機構本体、13…ウォーム歯、15…ガイド切欠き、16…ガイド板、17…ウォーム歯受け溝、18…受け孔、19…出力軸、20…弁異常判定回路、30…情報出力装置

Claims (21)

  1. 弁体と、
    前記弁体によって塞がれることで流体の流れを遮断するように設けてなる導通口と、
    ステッピングモータと、
    前記ステッピングモータの出力軸の回転運動を前記弁体の前記導通口に対する移動運動に変換して当該弁体へと伝達する運動変換機構と、
    駆動電圧を前記ステッピングモータへと入力して当該ステッピングモータの駆動制御を行う駆動制御回路と、
    前記弁体が所定期間以上に亘って開状態を継続したとき、または所定期間経過毎に前記弁体の開閉状態を検出し当該弁体が開状態であるときに、前記弁体を全開状態から所定の半閉状態の位置まで移動させるための駆動電圧を前記駆動制御回路から前記ステッピングモータへと入力し、当該入力に対応して前記ステッピングモータから検出される駆動電圧波形における極大値または当該極大値の波高を、前記ステッピングモータが正常に回転する場合に検出される駆動電圧波形における極大値または当該極大値の波高に基づいて予め定められたストール判定しきい値と比較して、前記入力に対応して検出された極大値または当該極大値の波高が前記ストール判定しきい値未満である場合には、前記ステッピングモータがストール状態または脱調状態にあるものと判定する弁動作異常判定回路と
    を備えたことを特徴とする遮断弁装置。
  2. 弁体と、
    前記弁体によって塞がれることで流体の流れを遮断するように設けてなる導通口と、
    ステッピングモータと、
    前記ステッピングモータの出力軸の回転運動を前記弁体の前記導通口に対する移動運動に変換して当該弁体へと伝達する運動変換機構と、
    駆動電圧を前記ステッピングモータへと入力して当該ステッピングモータの駆動制御を行う駆動制御回路と、
    前記弁体が所定期間以上に亘って閉状態を継続したとき、または所定期間経過毎に前記弁体の開閉状態を検出し当該弁体が閉状態であるときに、前記弁体を全閉状態から所定の半開状態の位置まで移動させるための駆動電圧を前記駆動制御回路から前記ステッピングモータへと入力し、当該入力に対応して前記ステッピングモータから検出される駆動電圧波形における極大値または当該極大値の波高を、前記ステッピングモータが正常に回転する場合に検出される駆動電圧波形における極大値または当該極大値の波高に基づいて予め定められたストール判定しきい値と比較して、前記入力に対応して検出された極大値または当該極大値の波高が前記ストール判定しきい値未満である場合には、前記ステッピングモータがストール状態または脱調状態にあるものと判定する弁動作異常判定回路と
    を備えたことを特徴とする遮断弁装置。
  3. 弁体と、
    前記弁体によって塞がれることで流体の流れを遮断するように設けてなる導通口と、
    ステッピングモータと、
    前記ステッピングモータの出力軸の回転運動を前記弁体の前記導通口に対する移動運動に変換して当該弁体へと伝達する運動変換機構と、
    駆動電圧を前記ステッピングモータへと入力して当該ステッピングモータの駆動制御を行う駆動制御回路と、
    前記流体の流量値を計測する流量値計測手段と、
    前記弁体よりも下流側での圧力値を計測する圧力値計測手段と、
    前記弁体が所定期間以上に亘って開状態を継続したとき、または所定期間経過毎に前記流体の流量値を前記流量値計測手段によって計測し当該計測された流量値が所定の流量しきい値以上である場合には、前記流体の圧力値を第1の圧力値として前記圧力値計測手段によって計測し、続いて、前記弁体を全開状態から所定の半閉状態の位置まで移動させるための駆動電圧を前記駆動制御回路から前記ステッピングモータへと入力した後、前記流体の圧力値を第2の圧力値として前記圧力値計測手段によって計測し、前記第1の圧力値と前記第2の圧力値との圧力差を、前記弁体が正常に移動している場合に計測されることが想定される圧力差に基づいて予め定められた圧力差しきい値と比較して、前記第1の圧力値と前記第2の圧力値との圧力差が前記圧力差しきい値未満である場合には、前記弁体または前記運動変換機構のうち少なくともいずれか一つに前記弁体の正常な動作を妨げる異常が発生しているものと判定する弁動作異常判定回路と
    を備えたことを特徴とする遮断弁装置。
  4. 弁体と、
    前記弁体によって塞がれることで流体の流れを遮断するように設けてなる導通口と、
    ステッピングモータと、
    前記ステッピングモータの出力軸の回転運動を前記弁体の前記導通口に対する移動運動に変換して当該弁体へと伝達する運動変換機構と、
    駆動電圧を前記ステッピングモータへと入力して当該ステッピングモータの駆動制御を行う駆動制御回路と、
    前記流体の流量値を計測する流量値計測手段と、
    前記弁体よりも下流側での圧力値を計測する圧力値計測手段と、
    前記弁体が所定期間以上に亘って開状態を継続したとき、または所定期間経過毎に前記流体の流量値を前記流量値計測手段によって計測し当該計測された流量値が所定の流量しきい値以上である場合には、前記弁体を全開状態から所定の半閉状態の位置まで移動させるための駆動電圧を前記駆動制御回路から前記ステッピングモータへと入力した後、前記流体の圧力値を第1の圧力値として前記圧力値計測手段によって計測し、続いて、前記弁体を前記半閉状態から前記全開状態の位置まで移動させるための駆動電圧を前記駆動制御回路から前記ステッピングモータへと入力した後、前記流体の圧力値を第2の圧力値として前記圧力値計測手段によって計測し、前記第1の圧力値と前記第2の圧力値との圧力差を、前記弁体が正常に移動している場合に計測されることが想定される圧力差に基づいて予め定められた圧力差しきい値と比較して、前記第1の圧力値と前記第2の圧力値との圧力差が前記圧力差しきい値未満である場合には、前記弁体または前記運動変換機構のうち少なくともいずれか一つに前記弁体の正常な動作を妨げる異常が発生しているものと判定する弁動作異常判定回路と
    を備えたことを特徴とする遮断弁装置。
  5. 前記弁体を前記半閉状態から前記全開状態の位置まで移動させるための駆動電圧を前記駆動制御回路から前記ステッピングモータへと入力した後、前記流体が前記全開状態に対応した状態に安定するまでに要することが想定される時間が経過した後に、前記第2の圧力値を計測するようにした
    ことを特徴とする請求項4記載の遮断弁装置。
  6. 弁体と、
    前記弁体によって塞がれることで流体の流れを遮断するように設けてなる導通口と、
    ステッピングモータと、
    前記ステッピングモータの出力軸の回転運動を前記弁体の前記導通口に対する移動運動に変換して当該弁体へと伝達する運動変換機構と、
    駆動電圧を前記ステッピングモータへと入力して当該ステッピングモータの駆動制御を行う駆動制御回路と、
    前記流体の流量値を計測する流量値計測手段と、
    前記弁体よりも下流側での圧力値を計測する圧力値計測手段と、
    前記弁体が所定期間以上に亘って閉状態を継続したとき、または所定期間経過毎に前記流量値計測手段によって計測された前記流体の流量値が所定の流量しきい値未満であり、かつ前記圧力値計測手段によって計測された前記流体の圧力値が所定の圧力しきい値未満であるときに、前記流体の圧力値を第1の圧力値として前記圧力値計測手段によって計測し、続いて、前記弁体を全閉状態から所定の半開状態の位置まで移動させるための駆動電圧を前記駆動制御回路から前記ステッピングモータへと入力した後、前記流体の圧力値を第2の圧力値として前記圧力値計測手段によって計測し、前記第1の圧力値と前記第2の圧力値との圧力差を、前記弁体が正常に移動している場合に計測されることが想定される圧力差に基づいて予め定められた圧力差しきい値と比較して、前記第1の圧力値と前記第2の圧力値との圧力差が前記圧力差しきい値未満である場合には、前記弁体または前記運動変換機構のうち少なくともいずれか一つに前記弁体の正常な動作を妨げる異常が発生しているものと判定する弁動作異常判定回路と
    を備えたことを特徴とする遮断弁装置。
  7. 前記弁体を前記全閉状態から前記半開状態の位置まで移動させるための駆動電圧を前記駆動制御回路から前記ステッピングモータへと入力した後、前記流体が前記半開状態に対応した状態に安定するまでに要することが想定される時間が経過した後に、前記第2の圧力値を計測するようにした
    ことを特徴とする請求項6記載の遮断弁装置。
  8. 弁体と、
    前記弁体によって塞がれることで流体の流れを遮断するように設けてなる導通口と、
    ステッピングモータと、
    前記ステッピングモータの出力軸の回転運動を前記弁体の前記導通口に対する移動運動に変換して当該弁体へと伝達する運動変換機構と、
    駆動電圧を前記ステッピングモータへと入力して当該ステッピングモータの駆動制御を行う駆動制御回路と、
    前記流体の流量値を計測する流量値計測手段と、
    前記弁体よりも下流側での圧力値を計測する圧力値計測手段と、
    前記弁体が所定期間以上に亘って閉状態を継続したとき、または所定期間経過毎に前記流量値計測手段によって計測された前記流体の流量値が所定の流量しきい値未満であり、かつ前記圧力値計測手段によって計測された前記流体の圧力値が所定の圧力しきい値未満であるときに、前記弁体を全閉状態から所定の半開状態の位置まで移動させるための駆動電圧を前記駆動制御回路から前記ステッピングモータへと入力した後、前記流体の圧力値を第1の圧力値として前記圧力値計測手段によって計測し、続いて、前記弁体を前記半開状態から前記全閉状態の位置まで移動させるための駆動電圧を前記駆動制御回路から前記ステッピングモータへと入力した後、前記流体の圧力値を第2の圧力値として前記圧力値計測手段によって計測し、前記第1の圧力値と前記第2の圧力値との圧力差を、前記弁体が正常に移動している場合に計測されることが想定される圧力差に基づいて予め定められた圧力差しきい値と比較して、前記第1の圧力値と前記第2の圧力値との圧力差が前記圧力差しきい値未満である場合には、前記弁体または前記運動変換機構のうち少なくともいずれか一つに前記弁体の正常な動作を妨げる異常が発生しているものと判定する弁動作異常判定回路と
    を備えたことを特徴とする遮断弁装置。
  9. 弁体と、
    前記弁体によって塞がれることで流体の流れを遮断するように設けてなる導通口と、
    ステッピングモータと、
    前記ステッピングモータの出力軸の回転運動を前記弁体の前記導通口に対する移動運動に変換して当該弁体へと伝達する運動変換機構と、
    駆動電圧を前記ステッピングモータへと入力して当該ステッピングモータの駆動制御を行う駆動制御回路と、
    前記流体の流量値を計測する流量値計測手段と、
    前記弁体よりも下流側での圧力値を計測する圧力値計測手段と、
    前記弁体が所定期間以上に亘って開状態を継続したとき、または所定期間経過毎に前記流体の流量値を前記流量値計測手段によって計測し当該計測された流量値が所定の流量しきい値以上であるときに、前記弁体を全開状態から所定の半閉状態の位置まで移動させるための駆動電圧を前記駆動制御回路から前記ステッピングモータへと入力し、当該入力に対応して前記ステッピングモータから検出される駆動電圧波形における極大値または当該極大値の波高を、前記ステッピングモータが正常に回転する場合に検出される駆動電圧波形における極大値または当該極大値の波高に基づいて予め定められたストール判定しきい値と比較して、前記入力に対応して検出された極大値または当該極大値の波高が前記ストール判定しきい値以上である場合、さらに、前記弁体を前記半閉状態から前記全開状態の位置まで移動させるための駆動電圧を前記駆動制御回路から前記ステッピングモータへと入力し、その後に前記流体の圧力値を第1の圧力値として前記圧力値計測手段によって計測し、続いて、前記弁体を前記全開状態から前記半閉状態の位置まで移動させるための駆動電圧を前記駆動制御回路から前記ステッピングモータへと入力し、その後に前記流体の圧力値を第2の圧力値として前記圧力値計測手段によって計測し、前記第1の圧力値と前記第2の圧力値との圧力差を、前記弁体が正常に移動している場合に計測されることが想定される圧力差に基づいて予め定められた圧力差しきい値と比較して、前記第1の圧力値と前記第2の圧力値との圧力差が前記圧力差しきい値未満である場合には、前記ステッピングモータは前記入力された駆動電圧に対応して正常に回転しているが前記弁体または前記運動変換機構のうち少なくともいずれか一つに前記弁体の正常な動作を妨げる異常が発生しているものと判定する弁動作異常判定回路と
    を備えたことを特徴とする遮断弁装置。
  10. 弁体と、
    前記弁体によって塞がれることで流体の流れを遮断するように設けてなる導通口と、
    ステッピングモータと、
    前記ステッピングモータの出力軸の回転運動を前記弁体の前記導通口に対する移動運動に変換して当該弁体へと伝達する運動変換機構と、
    駆動電圧を前記ステッピングモータへと入力して当該ステッピングモータの駆動制御を行う駆動制御回路と、
    前記流体の流量値を計測する流量値計測手段と、
    前記弁体よりも下流側での圧力値を計測する圧力値計測手段と、
    前記弁体が所定期間以上に亘って開状態を継続したとき、または所定期間経過毎に前記流体の流量値を前記流量値計測手段によって計測し当該計測された流量値が所定の流量しきい値以上であるときに、前記弁体を全開状態から所定の半閉状態の位置まで移動させるための駆動電圧を前記駆動制御回路から前記ステッピングモータへと入力し、当該入力に対応して前記ステッピングモータから検出される駆動電圧波形における極大値または当該極大値の波高を、前記ステッピングモータが正常に回転する場合に検出される駆動電圧波形における極大値または当該極大値の波高に基づいて予め定められたストール判定しきい値と比較して、前記入力に対応して検出された極大値または当該極大値の波高が前記ストール判定しきい値以上である場合、さらに、前記駆動電圧を前記駆動制御回路から前記ステッピングモータへと入力し、その後に前記流体の圧力値を第1の圧力値として前記圧力値計測手段によって計測し、続いて、前記弁体を前記半閉状態から前記全開状態の位置まで移動させるための駆動電圧を前記駆動制御回路から前記ステッピングモータへと入力し、その後に前記流体の圧力値を第2の圧力値として前記圧力値計測手段によって計測し、前記第1の圧力値と前記第2の圧力値との圧力差を、前記弁体が正常に移動している場合に計測されることが想定される圧力差に基づいて予め定められた圧力差しきい値と比較して、前記第1の圧力値と前記第2の圧力値との圧力差が前記圧力差しきい値未満である場合には、前記ステッピングモータは前記入力された駆動電圧に対応して正常に回転しているが前記弁体または前記運動変換機構のうち少なくともいずれか一つに前記弁体の正常な動作を妨げる異常が発生しているものと判定する弁動作異常判定回路と
    を備えたことを特徴とする遮断弁装置。
  11. 前記弁体を前記半閉状態から前記全開状態の位置まで移動させるための駆動電圧を前記駆動制御回路から前記ステッピングモータへと入力した後、前記流体が前記全開状態に対応した状態に安定するまでに要することが想定される時間が経過した後に、前記第2の圧力値を計測するようにした
    ことを特徴とする請求項10記載の遮断弁装置。
  12. 弁体と、
    前記弁体によって塞がれることで流体の流れを遮断するように設けてなる導通口と、
    ステッピングモータと、
    前記ステッピングモータの出力軸の回転運動を前記弁体の前記導通口に対する移動運動に変換して当該弁体へと伝達する運動変換機構と、
    駆動電圧を前記ステッピングモータへと入力して当該ステッピングモータの駆動制御を行う駆動制御回路と、
    前記流体の流量値を計測する流量値計測手段と、
    前記弁体よりも下流側での圧力値を計測する圧力値計測手段と、
    前記弁体が所定期間以上に亘って閉状態を継続したとき、または所定期間経過毎に前記流体の流量値を前記流量値計測手段によって計測し当該計測された流量値が所定の流量しきい値未満であるときに、前記弁体を全閉状態から所定の半開状態の位置まで移動させるための駆動電圧を前記駆動制御回路から前記ステッピングモータへと入力し、当該入力に対応して前記ステッピングモータから検出される駆動電圧波形における極大値または当該極大値の波高を、前記ステッピングモータが正常に回転する場合に検出される駆動電圧波形における極大値または当該極大値の波高に基づいて予め定められたストール判定しきい値と比較して、前記入力に対応して検出された極大値または当該極大値の波高が前記ストール判定しきい値以上である場合、さらに、前記弁体を前記半開状態から前記全閉状態の位置まで移動させるための駆動電圧を前記駆動制御回路から前記ステッピングモータへと入力し、その後に前記流体の圧力値を第1の圧力値として前記圧力値計測手段によって計測し、続いて、前記弁体を前記全閉状態から前記半開状態の位置まで移動させるための駆動電圧を前記駆動制御回路から前記ステッピングモータへと入力し、その後に前記流体の圧力値を第2の圧力値として前記圧力値計測手段によって計測し、前記第1の圧力値と前記第2の圧力値との圧力差を、前記弁体が正常に移動している場合に計測されることが想定される圧力差に基づいて予め定められた圧力差しきい値と比較して、前記第1の圧力値と前記第2の圧力値との圧力差が前記圧力差しきい値未満である場合には、前記ステッピングモータは前記入力された駆動電圧に対応して正常に回転しているが前記弁体または前記運動変換機構のうち少なくともいずれか一つに前記弁体の正常な動作を妨げる異常が発生しているものと判定する弁動作異常判定回路と
    を備えたことを特徴とする遮断弁装置。
  13. 前記弁体を前記全閉状態から前記半開状態の位置まで移動させるための駆動電圧を前記駆動制御回路から前記ステッピングモータへと入力した後、前記流体が前記半開状態に対応した状態に安定するまでに要することが想定される時間が経過した後に、前記第2の圧力値を計測するようにした
    ことを特徴とする請求項12記載の遮断弁装置。
  14. 弁体と、
    前記弁体によって塞がれることで流体の流れを遮断するように設けてなる導通口と、
    ステッピングモータと、
    前記ステッピングモータの出力軸の回転運動を前記弁体の前記導通口に対する移動運動に変換して当該弁体へと伝達する運動変換機構と、
    駆動電圧を前記ステッピングモータへと入力して当該ステッピングモータの駆動制御を行う駆動制御回路と、
    前記流体の流量値を計測する流量値計測手段と、
    前記弁体よりも下流側での圧力値を計測する圧力値計測手段と、
    前記弁体が所定期間以上に亘って閉状態を継続したとき、または所定期間経過毎に前記流体の流量値を前記流量値計測手段によって計測し当該計測された流量値が所定の流量しきい値未満であるときに、前記弁体を全閉状態から所定の半開状態の位置まで移動させるための駆動電圧を前記駆動制御回路から前記ステッピングモータへと入力し、当該入力に対応して前記ステッピングモータから検出される駆動電圧波形における極大値または当該極大値の波高を、前記ステッピングモータが正常に回転する場合に検出される駆動電圧波形における極大値または当該極大値の波高に基づいて予め定められたストール判定しきい値と比較して、前記入力に対応して検出された極大値または当該極大値の波高が前記ストール判定しきい値以上である場合、さらに、前記駆動電圧を前記駆動制御回路から前記ステッピングモータへと入力し、その後に前記流体の圧力値を第1の圧力値として前記圧力値計測手段によって計測し、続いて、前記弁体を前記半開状態から前記全閉状態の位置まで移動させるための駆動電圧を前記駆動制御回路から前記ステッピングモータへと入力し、その後に前記流体の圧力値を第2の圧力値として前記圧力値計測手段によって計測し、前記第1の圧力値と前記第2の圧力値との圧力差を、前記弁体が正常に移動している場合に計測されることが想定される圧力差に基づいて予め定められた圧力差しきい値と比較して、前記第1の圧力値と前記第2の圧力値との圧力差が前記圧力差しきい値未満である場合には、前記ステッピングモータは前記入力された駆動電圧に対応して正常に回転しているが前記弁体または前記運動変換機構のうち少なくともいずれか一つに前記弁体の正常な動作を妨げる異常が発生しているものと判定する弁動作異常判定回路と
    を備えたことを特徴とする遮断弁装置。
  15. 前記半閉状態における前記弁体の位置を、下流側へと流れる前記流体の流量値が当該下流側で供給不良を発生しないものとして設定された流量しきい値以下の値となるような位置に、設定してなる
    ことを特徴とする請求項1,3,4,5,9,10,11のうちいずれか1項に記載の遮断弁装置。
  16. 前記半開状態における前記弁体の位置を、下流側へと流れる前記流体の流量が所定の微少漏洩流量検知しきい値未満となるような位置に、設定してなる
    ことを特徴とする請求項2,6,7,8,12,13,14のうちいずれか1項に記載の遮断弁装置。
  17. 前記弁動作異常判定回路は、所定の危険回避のために前記弁体を閉じておくように設定された条件下で前記弁体が閉状態にある場合には、前記弁体を前記半開状態にする制御動作を行わない
    ことを特徴とする請求項2,6,7,8,12,13,14,16のうちいずれか1項に記載の遮断弁装置。
  18. 前記駆動制御回路は、前記駆動電圧の周波数を前記ステッピングモータの起動時から漸次増大させて行くことで、出力トルクを起動時に最大トルクとし、以降、段階的または連続的に漸次低減させて行くように、前記ステッピングモータの駆動制御を行う
    ことを特徴とする請求項1ないし17のうちいずれか1項に記載の遮断弁装置。
  19. 前記駆動制御回路は、前記駆動電圧の周波数を前記ステッピングモータの起動時から漸次低減させて行くことで、出力トルクを起動時に最小トルクとし、以降、段階的または連続的に漸次増大させて行くように、前記ステッピングモータの駆動制御を行う
    ことを特徴とする請求項1ないし17のうちいずれか1項に記載の遮断弁装置。
  20. 前記弁動作異常判定回路によって、前記固着状態または前記動作異常が発生したものと判定された場合には、その旨の情報を視覚的情報または音声情報もしくは信号出力する情報出力手段を備えた
    ことを特徴とする請求項1ないし19のうちいずれか1項に記載の遮断弁装置。
  21. 前記流体が、可燃性のガスであり、
    前記弁体と、前記導通口と、前記ステッピングモータと、前記運動変換機構と、前記駆動制御回路と、前記弁動作異常判定回路とが、一つのガスメータに内蔵または付設して用いられるものである
    ことを特徴とする請求項1ないし20のうちいずれか1項に記載の遮断弁装置。
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