JP2872360B2 - ガス遮断弁の制御方式 - Google Patents

ガス遮断弁の制御方式

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JP2872360B2
JP2872360B2 JP17437590A JP17437590A JP2872360B2 JP 2872360 B2 JP2872360 B2 JP 2872360B2 JP 17437590 A JP17437590 A JP 17437590A JP 17437590 A JP17437590 A JP 17437590A JP 2872360 B2 JP2872360 B2 JP 2872360B2
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valve
gas
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哲彦 松島
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Description

【発明の詳細な説明】
[発明の目的] (産業上の利用分野) この発明は、ガス下流側の負圧発生を防止することに
より遮断弁に対する負荷を除いたガス遮断弁の制御方式
に関する。 (従来の技術) ガス遮断弁機構付ガスメータは、メータ内部に遮断
弁、感圧センサー,感震器およびマイクロコンピュータ
などのユニットを組込み、ガスの使用上において設定さ
れた安全なガス使用法以外の事象が発生した場合に遮断
弁を作動させてメータ以降のガス供給を断つようにして
いる。 また、ガスの復旧は人手により正常か否かの判断が行
われ、マニュアル操作によって遮断弁の回復を行ってい
る。 (発明が解決しようとする課題) ところで、ガスの末端側では配管のコックとガス機器
とをゴムホースで接続する場合が多い。 この場合ガスが遮断された後配管内はゴムホースから
のガスの透過現象によって負圧が発生することが多い。 すなわち、一般に考えられることは、ガスを遮断した
場合には、配管内の圧力は大気圧と等しくなり、0mmHg
となるが、その状態で例えば末端機器のコックが閉じら
れてしまうとゴムホースの透過現象によって負圧が発生
し、その値は時間経過に応じて−300mmHgにも到達する
場合がある。 このような負圧が発生している状態で、遮断弁が閉じ
られたままの状態であると、遮断弁のノズルに対する弁
体の押圧力が異常に高くなり、弁体に設けられている弁
ゴムに押圧力による傷が発生し、次回の遮断時における
締切性能が低下するほか、遮断弁の解放時に多大な力を
必要とし、弁機構の変形なども生ずる惧れがあった。 この発明は以上の問題を解決するものであって、負圧
が発生するパターンであると判断されたなら配管内にガ
スを補給することによって弁機構に加わる負荷を軽減で
きるようにしたガス遮断弁の制御方式を提供することを
目的とする。 [発明の構成] (課題を解決するための手段) 前記目的を達成するため、この発明は、ガス流路を開
閉する遮断弁と、ガス下流側にあって、ガス流路内圧力
を検知する圧力検知手段と、圧力検知手段からの検知出
力を受けて異常事態の有無を判別し、前記遮断弁を遮断
する判別手段とを備え、 前記圧力検知手段の信号を所定時間ごとに検出し、そ
の値が大気圧を下回った場合に一定時間毎に前記遮断弁
を開閉して少量のガスを下流側に供給することを特徴と
する。 (作用) 以上の構成によれば、負圧が発生すると少量のガスが
ガス下流側配管内に補給されるので、異常に大きな負圧
の発生を未然に防止することができる。 (発明の実施例) 以下、この発明の一実施例を図面を用いて詳細に説明
する。 第1図はこの発明にかかる遮断弁内蔵ガスメータを示
している。 同図におけるガスメータは、メータハウジング1の内
部にあって両側に流路を構成するガス入口2aおよびガス
出口2bを形成し、かつガス流通に伴いこの運動を回転運
動に変換する計量部2を設けるとともに、ガス入口2aの
近傍に設けたノズル3に対向する弁体4を突設した自己
保持形双方向ソレノイド等からなる遮断弁5および遮断
弁5に付設された動作検出用センサー5aを備えている。 また、前記計量部2の上部には、これの内部の回転運
動に同期して回転する回転円盤6が突出し、この回転円
盤6の回転を流量センサー7によって検出しているほ
か、圧力検出センサー8が設けられている。 またハウジング1には流路復帰操作用の手動復帰スイ
ッチ9a,手動遮断スイッチ9aおよび流量計測と異常表示
などを兼用した表示部10が設けられている。 これらソレノイド5,動作検出用センサー5a、流量セン
サー7、圧力検出センサー8,手動復帰および遮断用スイ
ッチ9a,9b、表示部10は、入出力インターフェース11を
介してワンチップマイクロコンピューター等からなるCP
U12に接続され、これらはハウジング1内に内蔵されて
いる図示しない電池を電源として駆動されている。 前記遮断弁5は通常状態では弁体4を解放状態に保っ
ており、ガスは計量部2を通じてガス機器側に流れ、ガ
ス機器の使用状態に応じて計量部2が回転し、回転円盤
6の回転に応じて流量センサー7が検出する。 CPU12は流量センサー7の検出信号を受けて前記表示
部9に流量に応じた積算値を順次表示させるとともに、
第2図のフローチャートに示すように異常状態、すなわ
ち、前記流量センサー7または感圧センサー8の出力が
異常状態であると判断したならば、遮断弁5を閉じて流
路を遮断する(ステップ1,2)。 その後、感圧センサー8の出力を所定時間毎に監視
し、感圧センサー8の出力が設定値、すなわち大気圧に
保たれていた場合には遮断弁を閉じた状態を維持し手動
復帰スイッチ9aのON操作により、遮断弁5に復帰パルス
を送り、再度ステップ1に戻る(ステップ3,4,5)。 またステップ3において、感圧センサー8の値が設定
値より低い場合には遮断弁5に所定時間復帰パルスを送
って流路を解放し、下流側に少量のガスを送った後遮断
パルスを印加し再び遮断弁を閉じ、再度感圧センサー8
の監視を繰返すのである(ステップ6〜9)。 したがって、遮断弁5以降の流路内部は負圧の発生が
生ずるごとに少量のガスが供給され続けることになり、
大きな負圧による遮断弁の損傷や、復帰時における駆動
動力の増加を未然に防止することになるのである。 なお、負圧の発生は長い時間経過によって発生し、そ
の都度送られるガスもそれを解消する程度の量なので、
ガスを補給することによる危険性はない。
【発明の効果】
以上実施例によって詳細に説明したように、この発明
によるガス遮断弁の制御方式にあっては、負圧発生によ
る遮断弁の損傷や性能劣化がなく、また復帰時における
駆動動力が小さくてよいため、電力消費も小さくて良
く、しかも機構の変形なども防止できるため、この種の
遮断機構を備えたガスメータの耐久性を一層向上でき
る。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明による遮断弁内蔵型ガスメータの全体
構成を示す説明図、第2図は制御方法を示すフローチャ
ートである。 1……メータハウジング 2……計量部 4……弁体 5……遮断弁 8……感圧センサー 12……CPU(判別手段)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガス流路を開閉する遮断弁と、ガス下流側
    にあって、ガス流路内圧力を検知する圧力検知手段と、
    圧力検知手段からの検知出力を受けて異常事態の有無を
    判別し、前記遮断弁を遮断する判別手段とを備え、 前記圧力検知手段の信号を所定時間ごとに検出し、その
    値が大気圧を下回った場合に一定時間毎に前記遮断弁を
    開閉して少量のガスを下流側に供給することを特徴とす
    るガス遮断弁の制御方式。
JP17437590A 1990-07-03 1990-07-03 ガス遮断弁の制御方式 Expired - Lifetime JP2872360B2 (ja)

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