JP3452288B2 - マイコンフルイディックガスメータの復帰方法 - Google Patents

マイコンフルイディックガスメータの復帰方法

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Tokyo Gas Co Ltd
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【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、流量の測定機能に併せ
て、異常流量或いは地震等が発生した際に、自動的にガ
スを遮断する機能を付加した所謂マイコンフルイディッ
クガスメータにおける復帰方法関する。 【0002】 【従来の技術】マイコンフルイディックガスメータにお
いて、何等かの原因により遮断弁が作動してガスを止め
た場合には、原因が解消し次第遮断弁を復帰することが
必要になる。この復帰手段としては、リセットボタンを
手動で操作する方法と、電気信号により遮断弁を自動復
帰させる方法とがある。しかし、上記2つの復帰方法の
場合、そのまま無条件に復帰させると、万一器具栓が開
いていた場合、そこから生ガスが洩れる危険がある。従
来、このような危険を防止する目的から、N型マイコン
ガスメータ(膜式ガスメータ)においては、一旦遮断弁
を開いた後、2分間ガスの流れを監視し、この2分間以
内に計量膜が作動して1パルスの信号が出力された場合
(図5参照)はガス洩れありと判定して遮断弁を再遮断
するという方法を採っている。図6は、この遮断弁復帰
にともなう確認作業のフローチャートである。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかし、上記確認作業
においては、次のような解決すべき課題がある。a.復
帰確認を行うために2分間待つ必要があるため、復帰確
認作業に時間がかかる。特に、例えば地震等により多数
のメータが遮断しているような場合、一台のメータにお
いて2分間待つようになると、復旧作業に大巾な遅れが
出てしまう。b.N型7号メータでは、計量室の容量が
大きいため、50l/h以下の漏洩は発見できない。 【0004】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の技術手段は次のとおりである。ガスの流量をフルイデ
ィック素子及びフローセンサにより測定すると共に、こ
の測定した流量に異常が認められた場合、メータ内に組
み込んだ遮断弁を駆動してガスを自動的に遮断するよう
に構成したマイコンフルイディックガスメータにおい
て、遮断弁を復帰する際、先ず遮断弁を開いて短周期で
フローセンサを駆動してガスの流れを測定してガスの流
れの安定をみると共に、このガスの流れが安定したとこ
ろで再度フローセンサを短周期で複数回駆動して流量を
測定し、この測定された流量の平均値を求め、この平均
値が復帰条件値以内の場合にはそのまま遮断弁を開に維
持し、以外の場合には再度遮断弁を閉に駆動するマイコ
ンフルイディックガスメータの復帰方法。 【0005】 【作用】遮断弁の復帰のために、リセットボタンが押さ
れ又はリセット信号が入力されると、遮断弁が開く。
に、フローセンサ駆動回路がフローセンサを例えば1秒
間隔で駆動して流量を測定し、この流量が安定したと認
められた際フローセンサ駆動回路は、フローセンサを
例えば1秒間隔で3〜4回駆動してガスの流量を測定
し、この測定値を復帰確認回路側へ出力する。復帰確認
回路は、フローセンサから入力された測定流量の平均値
を求め、この平均値が例えば3l/h以上の場合には再
遮断弁を閉じ、以内の場合には開をそのまま維持して復
帰作業を完了する。 【0006】 【実施例】図1に本発明を実施したマイコンフルイディ
ックガスメータを示す。この図1において、1はフルイ
ディックガスメータ本体、2はガス入口、3は計量済み
ガスの出口、4はフルイディック素子、5はノズル、6
はノズル5部分に組み込まれたフローセンサ、7はガス
入口2からノズル5に至るガス流路、8はこのガス流路
7に設けられた弁シート、9は遮断弁であって、遮断信
号が入力されると遮断弁9が作動して弁10が弁シート
8に密着してガスを遮断する。11はリセットボタンで
あって、遮断弁9が作動した後、手動でリセットを行う
際にこのボタン11を押すと、遮断弁9内のリセット機
構が作動して弁10が元に戻り、弁シート8を開放して
ガスの流れを再開する。 【0007】12は計測部であって、ここには、前記フ
ルイディック素子4で発生した流体振動(パルス)及び
フローセンサ6から出力される電気信号から流量を演算
する機能と共に、図2に示す構成の復帰確認回路13が
組み込まれている。図2において、14はフローセンサ
駆動回路(フローセンサ駆動間隔制御回路)であって、
遮断弁9のリセット信号が入力されると、先ずフローセ
ンサ6を1秒間隔で駆動し、この流量が安定すると1秒
間隔で3〜4回駆動して流量を測定する。なお、フロー
センサ6の通常の流量測定時の駆動間隔は6秒である。 【0008】15は流量判定回路であって、流量安定後
フローセンサ6から出力された測定流量の平均値を求
め、この平均値が3l/h以上の場合にはガス洩れあり
と判定して、遮断弁駆動回路16に信号を送って遮断弁
9を閉じ、3l/hに満たない場合にはガス洩れ無しと
判定して遮断弁9を開に維持する図3は上記した復帰
漏洩確認作業フローである。 【0009】 【発明の効果】本発明は以上のように、復帰時におい
て、ガスの流量が安定した後、フローセンサを通常の駆
動間隔よりも短い、例えば1秒間隔で3〜4回駆動して
その平均値を求め、これにより漏洩の有無を確認するよ
うにしているので、従来の2分間をかけて漏洩確認を行
う方式に比較して、復帰確認に要する時間は全体でも6
〜8秒程度となり、よって、漏洩確認作業時間の大巾な
短縮が可能である。したがって、例えば地震時におい
て、多数のメータについて復帰作業を行う場合に、作業
時間を大巾に短縮することが出来、この分復旧が早まる
効果がある。 【0010】また本発明は、開弁後流量が安定してから
漏洩確認測定を行っているので、精度が高い。また本発
明は、フローセンサにより流量を測定するようにしてい
るので、微少流量域での漏洩確認ができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明を実施したマイコンフルイディックガス
メータの説明図。 【図2】復帰確認回路の説明図。 【図3】復帰確認フローチャート。 【図4】開弁直後のガスの流れの説明図。 【図5】膜式ガスメータにおける復帰確認タイムチャー
ト。 【図6】膜式ガスメータにおける復帰確認フローチャー
ト。 【符号の説明】 1 フルイディックガスメータ本体 2 ガス入口 3 ガス出口 4 フルイディック素子 5 ノズル 6 フローセンサ 7 ガス流路 8 弁シート 9 遮断弁 10 弁 11 リセットボタン 12 計測部 13 復帰確認回路 14 フローセンサ駆動回路 15 流量判定回路 16 遮断弁駆動回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 酒井 克人 東京都葛飾区高砂3−2−7−123 (72)発明者 佐藤 真一 東京都八王子市北野町543−15 (72)発明者 伊藤 稔彦 愛知県名古屋市熱田区千年一丁目2番70 号 愛知時計電機株式会社内 (72)発明者 植木 浩一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−273012(JP,A) 特開 平5−225472(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01F 1/00 - 9/02

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 ガスの流量をフルイディック素子及びフ
    ローセンサにより測定すると共に、この測定した流量に
    異常が認められた場合、メータ内に組み込んだ遮断弁を
    駆動してガスを自動的に遮断するように構成したマイコ
    ンフルイディックガスメータにおいて、遮断弁を復帰す
    る際、先ず遮断弁を開いて短周期でフローセンサを駆動
    してガスの流れを測定してガスの流れの安定をみると共
    に、このガスの流れが安定したところで再度フローセン
    サを短周期で複数回駆動して流量を測定し、この測定さ
    れた流量の平均値を求め、この平均値が復帰条件値以内
    の場合にはそのまま遮断弁を開に維持し、以外の場合に
    は再度遮断弁を閉に駆動するマイコンフルイディックガ
    スメータの復帰方法。
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