JP2006117309A - ラベル貼付方法およびその装置 - Google Patents

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正博 中川
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Abstract

【課題】鋼片における端面の位置ずれや傾き等に対応して、この端面に製品管理用のラベルを確実に貼付固定する。
【解決手段】ラベル貼付位置T1に到来した鋼片10の端面10aに関して、その端面領域の基準位置および端面領域の傾きを端面検出手段48で求め、その求めた結果に基づき、移動機構21を駆動して、X方向、Y方向への移動および傾き方向θへ回動させることで、ラベル貼付手段42に保持されたラベル18の位置および姿勢を端面10aに予め貼付されたシート12応じて調節する。そして、ラベル18をシート12aに正対した状態でこのシート12に押付けることで、確実にシート12に貼付固定する。
【選択図】図1

Description

この発明は、鋼片等の材料に対して製品管理上必要な情報を記載したラベルを、予め材料端面に付されている貼付部に対して正確に貼付固定するラベル貼付方法およびこの方法を好適に実施し得るラベル貼付装置に関するものである。
鋳造工程や圧延工程等を経て得られた鋼片(材料)は、番号や規格等の情報を記載したラベルを、その一端面に貼付することで製品管理の効率化が図られている。ラベルを鋼片に貼付するラベル貼付装置としては、耐熱性を備えた金属製のラベルに所定事項を印字した後、このラベルを吸着保持する機構を備えた貼付ヘッドにより移送し、この貼付ヘッドで前面に保持したラベルを高温状態にある鋼片の端面に押付けるのと同時に、ラベルの複数箇所(少なくとも2箇所)に溶接電極を押付けてスポット溶接することで、鋼片にラベルを固定するよう構成したものがある(例えば特許文献1参照)。
特公昭61−39218号公報
ところで、前記ラベルが固定された鋼片は、その後にショットブラスト加工等を行なった場合は、ラベルに記載された上方が消滅したり読み取り不能となることがある。従って、その場合は、鋼片端面に新たに情報を記載した別のラベルを貼付する必要がある。なお、このラベルとしては、薄い矩形状の金属シートや紙製シートが使用され、接着剤等の接着面を一面に設けておくことで、この接着面を介して貼付固定される。
この場合において、鋼片端面に先に固定されているラベル上に新しいラベルを貼付することが肝要となる。すなわち、先に固定されているラベルからはみ出した状態で新しいラベルが貼付されると、そのはみ出した部分での貼付力が弱くなり、剥離してしまう虞れがある。しかるに、コンベア等の搬送手段でラベル貼付位置に搬送されてきた鋼片は、ストッパ等の位置規制手段によっておおよそ位置決めされるものの、鋼片自体の反りや傾きやねじれまたは搬送手段への載置位置のずれ等に起因して、鋼片端面に固定されているラベルが常に同じ位置や姿勢(傾き)となっているとは限らず、自動機によって新たなラベルを正しく貼付することはできず、作業者の手作業に頼っていた。
すなわちこの発明は、従来の技術に内在する前記問題に鑑み、これらを好適に解決するべく提案されたものであって、材料の端面に付されている貼付部に対して位置ずれや傾き等があっても常に正確にラベルを自動的に貼付固定し得るラベル貼付方法および装置を提供することを目的とする。
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、本発明に係るラベル貼付方法は、
一面に接着面を備えると共に、他面に所定の情報が付与されたラベルを、その他面側からラベル貼付手段で保持し、搬送手段により搬送されてラベル貼付位置で待機している材料の端面に対し、該端面に予め付されている貼付部に向けて前記ラベル貼付手段を前進させて保持中のラベルの接着面を押付けることで貼付固定するに際し、
前記ラベル貼付位置に到来した材料の端面に関して、前記貼付部の基準位置および傾きを端面検出手段で求め、
その求めた基準位置に基づき、前記ラベル貼付手段を移動機構により前記貼付部に対して左右方向および上下方向へ移動させると共に、
その求めた傾きに基づき、前記ラベル貼付手段を移動機構により該ラベル貼付手段に保持されているラベルの略中心を通って前後方向に延在する軸線の周りに回動させることで、ラベルを貼付部に正対させた後、ラベル貼付手段を前進させてラベルを貼付部に押付けて貼付固定することを特徴とする。
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、本願の別発明に係るラベル貼付装置は、
一面に接着面を備えたラベルの他面に所定の情報を付与する情報付与手段と、この情報付与手段から受取ったラベルをその他面側から保持し、搬送手段により搬送されてラベル貼付位置で待機している材料の端面に対し、該端面に予め付されている貼付部に向けて前進させて保持中のラベルの接着面を押付けることで貼付固定させるラベル貼付手段とからなるラベル貼付装置において、
前記ラベル貼付位置に到来した材料の端面に関して、前記貼付部の基準位置および傾きを求める端面検出手段と、
前記ラベル貼付手段を、前記貼付部に対して左右方向および上下方向へ移動させると共に、該ラベル貼付手段に保持されているラベルの略中心を通って前後方向に延在する軸線の周りに回動させる移動機構とを備え、
前記端面検出手段で求めたシートの基準位置および傾きに基づき、ラベルを保持したラベル貼付手段を、貼付部に正対するように前記移動機構により移動し得るよう構成したことを特徴とする。
本発明に係るラベル貼付方法およびその装置によれば、材料の端面に予め付されている貼付部の基準位置および傾きを端面検出手段で求め、その求めた基準位置および傾きに基づき、ラベル貼付手段を移動機構により貼付部に対して左右方向および上下方向へ移動させると共に、該ラベル貼付手段に保持されているラベルの略中心を通って前後方向に延在する軸線の周りを回動させることで、ラベルを貼付部に正対させるよう位置および姿勢を調節することができるから、ラベル貼付位置に到来した材料における端面の切断不良や反り等に起因する位置や姿勢のずれ等があっても、ラベルを貼付部に対して正確に貼付固定することができる。すなわち、人手を介在させることなくラベルの貼付を自動化することができ、省力化を図ると共に、作業効率を向上し得る。また、端面検出手段によるシートの認識ができない場合には、ラベル貼付位置に到来した材料の側方に位置する計測部による距離測定結果から端面の基準位置を求め、この求めた基準位置に基いて、ラベル貼付手段を左右方向および上下方向へ位置調節するようにしたから、端面検出手段による材料の認識不良を保障して、ラベル貼付作業の確実性を向上させることができる。なお、貼付部を貼付下地となるシートとした場合は、ラベルをシート内に収まるように貼付できるから、シートによる端面の凸凹等を解消する下地としての作用が有効に発揮されて、ラベルを確実に貼付固定することができる。
次に、本発明に係るラベル貼付方法およびその装置につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照して以下に説明する。ここで、ラベルを貼付する材料としては、鋳片、鋼片、ビレット、スラブ、インゴット、ブルーム、太物材、細物材等の各種鋼材を対象とし、実施例では常温状態の鋼片にラベルを貼付する場合について説明する。また、本説明中で云う前後方向(Z方向)とは、ラベル貼付装置において搬送コンベア(搬送手段)によりラベル貼付位置に到来した材料に向かう側が前側であって、材料から離間する側を後側とし、搬送方向に直交する方向を左右方向(X方向)とする。なお、本発明に係るラベル貼付方法およびその装置は、ラベル貼付時における材料の温度状況に左右されず、熱間材および冷間材の何れにも対応可能である。
図1〜図2に示すように、実施例に係るラベル貼付装置20は、例えば連鋳および圧延工程を経て、シャー等の切断設備において適宜長さに切断された断面角形の鋼片(材料)10を、間欠的または連続的に搬送する搬送手段としての搬送コンベアTの搬送径路に臨んで設置されている。前記搬送コンベアTは、例えばローラーコンベアが使用され、鋼片10の長辺を搬送方向に沿って延在させた状態で載置され、前記ラベル貼付装置20に臨む搬送方向前側の端面10aにシート(貼付部)12が予め貼付されている。そして、搬送コンベアTによって搬送されてラベル貼付位置T1に到来した鋼片10は、前記ラベル貼付装置20の後述するラベル貼付機構40のラベル貼付手段42によって短辺側の端面10aに予め貼付されたシート12に対し、鋼種や管理番号や各種コード等の情報が記載されたラベル18が貼付されるようになっている。また、前記搬送コンベアTは、搬送制御手段CTにより搬送速度やラベル貼付位置T1における停止等の動作が制御され、この搬送制御手段CTはラベル貼付装置20の後述する制御手段Cと連動して動作するようになっている。
前記シート12は、略矩形状の金属板や紙等のシート状物が採用され、貼付する鋼片10の温度に応じて適当な材質が選択されると共に、必要に応じて耐熱処理等が施される。また、前記シート12は、一面に備えた接着面を介して鋼片10の端面10aにラベル貼付工程とは別工程で貼付固定され、該シート12を鋼片10の端面10aに予め貼付しておくことで、切断によって端面10aに生じた傾きや凸凹等を解消して、ラベル18の貼付面を平滑にする下地として機能すると共に、前記ラベル18の貼付に際し、該ラベル18の目標物としても機能する。なお、前記シート12は、鋼片10の端面10aより小寸に設定され、鋼片10への貼付方法としては、接着剤等からなる接着面を介して接着固定する態様に限定されず、例えば金属製のシートの場合、スポット溶接等で溶接固定してもよい。
前記ラベル18は、貼付する鋼片10の温度に応じて適当な耐熱処理が施された矩形状の金属板や紙製シールが採用され、前記シート12より小寸に設定され、このラベル18の一面に設けた接着面を介してシート12に貼付固定するよう設定される。
前記ラベル貼付装置20は、未印字のラベル18に所定の情報を付与する情報付与手段38と、この情報付与手段38から印字済のラベル18を受取り、搬送コンベアTで搬送されてラベル貼付位置T1に到来して待機している鋼片10の端面10aに該ラベル18を貼付するラベル貼付機構40と、ラベル貼付位置T1にある鋼片10の端面10aに関し、その端面10aに予め貼付されたシート12の基準位置および姿勢(傾き)を求める端面検出手段48とを備えている(図1参照)。また前記ラベル貼付装置20は、前記ラベル貼付機構40を任意位置へ移動させる移動機構21を備え、前記端面検出手段48によるラベル貼付目標物であるシート12の位置および姿勢検出結果に基づいて、ラベル貼付機構40を左右方向(X方向)、上下方向(Y方向)および前後方向(Z方向)に移動させたり、後述するラベル貼付手段42に保持されているラベル18の略中心を通ってZ方向に延在する軸線の周りに回動させることで、ラベル貼付手段42に保持されているラベル18をシート12に正対する位置および姿勢に移動し得るようになっている。
前記情報付与手段38は、ラベル貼付装置20において、主要部分である移動機構21およびラベル貼付機構40の側方に設置され、プロセスコンピュータPCから制御手段Cに入力された情報に基づいて、内部にストックされた未印字のラベル18に所定の情報を書込む印字装置(図示せず)と、この印字装置で印字したラベル18が待機する受渡し部38aを備えている。前記情報付与手段38は、前記制御手段Cによって動作が制御され、ラベル18を適宜タイミングで印字して、このラベル18を上方に印字面を臨ませた状態で受渡し部38aに待機させて、ラベル貼付機構40の後述する貼付ヘッド44での受取りに備えるようになっている。なお、印字装置としては、レーザーを利用する手段や刻印やその他の手段であってもよい。
前記ラベル貼付装置20は、左右の関係で離間させて床面に設置した一対の基台22,22を基礎として、この各基台22上にZ方向に沿って延在する前後レール22aを介してZ方向移動手段24が基台22の上方にスライド自在に夫々設置されている(図1参照)。前記一対のZ方向移動手段24,24の上方には、X方向に延在する横架台26が架渡されて固定され、Z方向移動手段24,24のZ方向への移動に伴って、横架台26もZ方向に移動するようになっている。また、前記横架台26の上面には、Z方向に離間してX方向に平行に延在する一対の横レール26a,26aが配設され、該横レール26a,26aを介してX方向移動手段28が横架台26の上方にスライド自在に配設される。更に、このX方向移動手段28上に、Y方向に延在する支柱30が立設されている。
また、前記支柱30の一側面には、Z方向に離間してY方向に平行に延在する一対の縦レール30a,30aが配設され、この縦レール30a,30aを介してY方向移動手段32がスライド自在に配設されている。そして、前記Y方向移動手段32には、情報付与手段38からラベル18を受取り、このラベル18を鋼片10に貼付するラベル貼付手段42を備えるラベル貼付機構40が配設されている。すなわち、前記Z方向移動手段24を駆動することで、前記横架台26はZ方向に沿って進退移動すると共に、X方向移動手段28を駆動することで、前記支柱30は横架台26上をX方向に沿って往復移動し、更に前記Y方向移動手段32を駆動することで、ラベル貼付機構40がY方向に沿って昇降移動するように構成される。このように、前記ラベル貼付機構40は、前記Z方向移動手段24の駆動による横架台26の移動に伴うZ方向への進退移動、前記X方向移動手段28の駆動による支柱30の移動に伴うX方向への往復移動および前記Y方向移動手段32の駆動によるY方向への昇降移動が行なわれるよう構成され、左右、上下、前後の3方向への移動により三次元的な動きを付与し得るようになっている。なお、前記移動手段24,28,32は、シリンダ機構、ジャッキ機構、モータ等の駆動手段をラックアンドピニオン機構等で直線運動に変換する態様等、何れの態様であっても採用し得る。
前記ラベル貼付機構40は、情報付与手段38からラベル18を受取って、これを保持した状態でZ方向移動手段24の前進に伴って前進して鋼片10の端面10aに貼付されたシート12に押付けるラベル貼付手段42と、このラベル貼付手段42を所定角度だけ回動するθ方向移動手段34と、ラベル貼付位置T1に到来したシート12の基準位置および傾きを求める端面検出手段48とを備えている。このラベル貼付手段42は、前記ラベル貼付機構40から前側へ突出した貼付ヘッド44に保持されたラベル18の略中心を通ってZ方向に延在する軸線を中心として回動可能に支持され、このラベル貼付手段42の後端に連結されたθ方向移動手段34を付勢することで、正逆方向にラベル貼付手段42を回動し得るようになっている。すなわち、前記ラベル貼付手段42に保持されたラベル18は、ラベル貼付手段42のX方向、Y方向、Z方向に沿った移動による位置調節に加えて、Z方向の軸線を回動中心とした傾き方向θへの回動により姿勢(傾き)が調節される。ここで、前記移動機構21は、前記ラベル貼付機構40を移動させるZ方向移動手段24、X方向移動手段28、Y方向移動手段32およびラベル貼付手段42をθ方向へ回動させるθ方向移動手段34からなり、これら各手段24,28,32,34は制御手段Cに接続され(図3参照)、端面検出手段48による鋼片10の端面10aに貼付したシート12の基準位置および傾き検出結果に基づいて、この制御手段Cの制御下に駆動されることで、ラベル貼付手段42に保持されたラベル18をシート12に対して正対させるよう適宜の位置および姿勢に移動するようになっている。ここで、シート12の基準位置とは、XY(左右上下)座標系におけるシート12の中心点に設定される。
更に、前記ラベル貼付機構40は、ラベル貼付位置T1に到来したラベル18の位置および姿勢に応じての位置および姿勢調節のみでなく、前記各移動手段24,28,32を制御手段Cの制御下に駆動することで、鋼片10の端面10aに臨む位置と(図1参照)、一側部に配設された情報付与手段38からラベル18を受取る位置(図2参照)との間を移動するようになっている。
前記ラベル貼付手段42は、ラベル貼付機構40の前面から前方へ突出して、その先端部に設けられ、空気吸引機構42bを備えた貼付ヘッド44によってラベル18をその印字面側(他面側)から保持すると共に、前記Z方向移動手段24によるラベル貼付機構40のZ方向に沿う進退移動に伴って、鋼片10の端面10aにおけるシート12に対してラベル18の接着面を押圧的に当接し得るよう構成される。ここで、空気吸引機構42bの吸引により貼付ヘッド44に保持されるラベル18は、この貼付ヘッド44の先端面の中心部に、その中心部を略整合した状態となるよう設定される。また、前記ラベル貼付手段42は、前記ラベル貼付機構40から突出した中途部位に設けた屈曲部42aを回動中心としてY方向に回動可能に構成され、この屈曲部42aにおいて関節の如く曲げることで、貼付ヘッド44の先端面を前方へ臨ませ、鋼片10のシート12に相対させる位置と(図1参照)、この貼付ヘッド44の先端面を下方に臨ませ、前記情報付与手段38の受渡し部38aに相対させる位置(図2参照)とに移動し得るようになっている。なお、前記貼付ヘッド44としては、ラベル18を保持し得るものであれば、特に限定されず、例えばチャッキング機構を利用した手段、あるいはラベルの材質によっては磁気的な手段等も採用し得る。
前述したように、ラベル貼付機構40を鋼片10の端面10aに予め貼付したシート12に正対する位置および姿勢に移動させる移動機構21は、端面検出手段48によるシート12の基準位置および傾きの検出結果に基づいて駆動制御される。この端面検出手段48は、前記鋼片10に端面10aを撮影する撮像装置48aと、この撮像装置48aで撮影した画像を認識する画像処理手段48bと、この画像処理手段48bでの画像認識結果に基づいて所定の演算処理を実施する演算手段48cとから構成されている。前記撮像装置48aは、ラベル貼付機構40の前側における前記貼付ヘッド44の側方に配設され、ラベル貼付位置T1に到来した鋼片10の端面10aに対向し、この端面10aを含む所定の範囲を撮影し得るようになっている。なお、撮像装置48aとしては、例えばCCDカメラやエリアセンサカメラ等が採用され、その撮込感度は比較的高感度(露光時間大)である所定値に予め調整されている。また、前記撮像装置48aの上方には、照明装置49が設置され、ラベル貼付位置T1で待機している鋼片10の端面10aを照射し得るようになっている。
前記撮像装置48aにより撮影された鋼片10の端面画像は、この撮像装置48aに接続した画像処理手段48bにより認識されると共にパターンマッチング処理され、このマッチング処理の結果が、画像処理手段48bに接続した演算手段48cに入力される。この演算手段48cでは、画像処理手段48bでのパターンマッチング処理の結果に基づいて演算処理することで、鋼片10の端面10aに貼付されたシート12の基準位置(重心)および傾きが抽出され、シート12におけるX方向およびY方向の位置および傾きが求められる。前記演算手段48cは、前記制御手段Cに接続され、演算結果をこの制御手段Cに入力するようになっている。そして、このシート12の基準位置および傾きと、現在位置している貼付ヘッド44の位置関係および貼付ヘッド44に保持中のラベル18の傾きに応じて、前記制御手段Cによって移動機構21を構成する各駆動手段24,28,32,34を駆動することで、貼付ヘッド44に保持したラベル18をシート12に対して所定間隔で正対するまで位置および姿勢を調節した後、更に前進して貼付するよう構成されている。
前記搬送コンベアTにより搬送された鋼片10は、ラベル貼付位置T1への到来すると停止されるものの、搬送コンベアTを構成するロールの滑りまたは停止信号への応答遅れ等に起因して、端面10aの位置はZ方向に若干の位置ずれを生じる。そこで、前記搬送コンベアTの側方には、鋼片10の端面10aに関して、Z方向の位置を検出する前後位置検出手段50が配設されている。前後位置検出手段50は、前記一方のZ方向移動手段24における前側に近接する部位から立設した支持部50bと、この支持部50bに支持されて、鋼片10の側面に臨む位置に配置されたセンサ部50aとから構成され、Z方向移動手段24の移動に伴って、Z方向に沿って移動し得るようになっている。前記センサ部50aは、例えば光電センサ等が採用され、前記Z方向移動手段24の前方への移動に伴って前進した際に、このセンサ部50aにおいて鋼片10の存在を検出して制御手段Cに入力して演算することで、前記ラベル貼付機構40の貼付ヘッド44と鋼片10の端面10aとの離間距離が測定されて、この測定結果に応じて、Z方向移動手段24の前進移動量が決定されるようになっている。そして、決定された前進移動量だけ前進したラベル貼付手段42は、鋼片10の端面10aから常に一定間隔離間する位置で停止され、この位置において端面検出手段48によるシート位置および姿勢の検出を実施することで、該端面10aとの離間距離の違いによる検出誤差が生じないよう構成される。
また、前記Z方向移動手段24における前後位置検出手段50の後側には、所定間隔離間してオーバーラン検出手段52が設置されている。このオーバーラン検出手段52は、前記前後位置検出手段50と同様に、Z方向移動手段24上に立設した支持部52bと、この支持部52bに支持されて、鋼片10の側面に臨む位置に配置されたセンサ部52aとから構成され、Z方向移動手段24の移動につれて、Z方向に沿って進退移動し得るようになっている。すなわち、ロールの滑りや停止信号への応答遅れ等に起因して、鋼片10の搬送方向下流側に位置するオーバーラン検出手段52で鋼片10が検出したときには、鋼片10がそれ以上搬送されないよう搬送コンベアTを停止や逆転したり、または移動機構21を駆動させて、ラベル貼付手段42を退避させる等の措置を実施するよう構成される。
前記ラベル貼付装置20は、シート12(端面10a)の位置を検出する手段として端面検出手段48だけでなく、この端面検出手段48によるシート12の認識不良を保障する手段としてバックアップ手段54を備えている。前記バックアップ手段54は、前記前後位置検出手段50とオーバーラン検出手段52との間に設置され、前記Z方向移動手段24上に立設した支持部54bと、この支持部54bに支持されて、前記鋼片10の側面に臨む位置に配置された計測部54aとから構成されている。すなわち、前記バックアップ手段54は、前記Z方向移動手段24の移動に伴ってZ方向に沿って移動して、ラベル貼付位置T1に到来した鋼片10の側面に計測部54aが臨むようになっている。前記計測部54aには、例えばレーザー距離計が採用され、前記端面検出手段48による端面10aの認識に不具合が生じた場合、計測部54aで鋼片10までのX方向の距離Dが測定され、この距離測定結果に基づき、制御手段CにおいてプロセスコンピュータPCに予め入力された鋼片10の大きさ(幅Wおよび厚みA)情報を参照して、端面10aのX方向およびY方向の基準位置が前記演算手段48cで演算されて求められる。そして、この求められた端面10aの基準位置に基づいて、前記移動機構21が駆動されて、ラベル貼付手段42のX方向およびY方向位置が調節され、貼付ヘッド44に保持されたラベル18を端面10aに正対させるよう構成される。そして、前記バックアップ手段54による基準位置に基づくラベル貼付を実施した場合は、警告信号をプロセスコンピュータPCに出力するよう構成してある。
〔実施例の作用〕
次に、実施例に係るラベル貼付装置の作用について、ラベル貼付方法との関係で図4のフローチャートを参照して説明する。ラベル貼付作業を開始すると先ず、前記情報付与手段38において、プロセスコンピュータPCから入力された所定の情報が印字装置でラベル18に印字された後、受渡し部38aに払出され、この受渡し部38aにおいてラベル18は印字面を上向きとした状態で待機し、前記ラベル貼付機構40による受取りに備える(ステップS1)。
前記制御手段Cの制御下に、前記ラベル貼付手段42の屈曲部42aを回動支点として下方に回動させることで、貼付ヘッド44の先端面を下方に臨ませると共に、X方向移動手段28、Y方向移動手段32およびZ方向移動手段24を駆動して、ラベル貼付機構40を情報付与手段38に近接する位置に移動し、貼付ヘッド44の先端面を受渡し部38aで待機しているラベル18に相対する位置に移動させる。前記ラベル貼付手段42に設けた空気吸引機構42bを吸引付勢することで、その空気吸引作用によりラベル18が吸着され、貼付ヘッド44の前面に印字面が対向した状態で保持される(ステップS2)。そして、ラベル貼付機構40を搬送コンベアTのラベル貼付位置T1に相対する位置に移動させると共に、ラベル18を保持した貼付ヘッド44を上方に回動させて水平にすることで、鋼片10の端面10aに対してラベル18の接着面を臨ませた状態で待機させる。
前記搬送コンベアTによりラベル貼付位置T1に鋼片10が到来して停止すると、前記Z方向移動手段24が駆動されて、ラベル貼付機構40が前進すると共に(ステップS3)、Z方向移動手段24に設けられた前後位置検知手段50のセンサ部50aも前進移動する。前記センサ部50aが鋼片10の側面に至って、この鋼片10の存在を検出すると、前記貼付ヘッド44と鋼片10の端面10aとのZ方向における離間距離が求められる(ステップS4)。この求めたZ方向の位置関係に基づいて、前記Z方向移動手段24の前進移動が制御され、前記貼付ヘッド44が鋼片10の端面10aから一定間隔離間した位置で一時停止される(ステップS5)。
このとき、前記ラベル貼付機構40の前面側に設けられた撮像装置48aは、前記鋼片10の端面10aにおおよそ対向し、この撮像装置48aによりラベル貼付位置T1にある鋼片10の端面10aを含む所定範囲が撮影される(ステップS6)。なお、前記撮像装置48aの撮影に際し、前記照明装置49は点灯されて端面10aを照らしている。前記撮像装置48aで撮込まれた画像は、画像処理手段48bに入力され、この画像処理手段48bにおいて、鋼片10の端面10aおよびこの端面10aに予め貼付されたシート12が認識される。そして、この認識されたシート画像を、画像処理手段48bに予め入力されていたシート12の正規データを参照してパターンマッチング処理がなされる(ステップS7)。すなわち、前記鋼片10の端面10aとシート12とは、材質の違い等により光の反射率が異なり、照明装置49から照射されて端面10aまたはシート12で反射した光は、撮像装置48aで異なる輝度で撮影され、この輝度の違いが、画像処理手段48bにおいて認識される(ステップS8)。このステップS8でシート12が認識できた場合は、この情報が演算手段48cに入力されて、この演算手段48cによって演算処理され、X方向およびY方向の基準位置が求められ(ステップS9)、更に傾きが求められる(ステップS10)。
また、前記パターンマッチング処理(ステップS8)においてシート情報が認識できなかった場合は、撮像装置48aで撮像した所定範囲の平均輝度が予め設定された値(所定値)より大きいか否かの判定がなされる(ステップS13)。前記平均輝度の判定において(ステップS13)、この平均輝度が所定値以上の場合は、比較的高感度(露光時間大)に設定された撮込感度を低感度(露光時間小)に設定し直して、最適な撮込感度に調整した後(ステップS14)、マッチング処理工程(ステップS7)に移行する。これに対し、前記平均輝度の判定において、この平均輝度が所定値より小さい場合、前記バックアップ手段54によるバックアップ処理に移行する(ステップS20)。
前記端面検出手段48で求められたシート12のX方向およびY方向の基準位置と傾きとに基づいて、移動機構21が制御手段Cの制御下に駆動されることで、ラベル貼付手段42の位置および姿勢が調節され、貼付ヘッド44に保持されたラベル18がシート12に正対される(ステップS11)。すなわち、前記シート12のX方向およびY方向の基準位置と、現在の貼付ヘッド44との位置関係に応じて、制御手段Cの制御下にX方向移動手段28が駆動されて、支柱30の移動に伴ってラベル貼付手段42が移動され、貼付ヘッド44に保持されたラベル18がX方向に所要距離だけ移動されることで、シート12のX方向の位置とラベル18のX方向の位置が合わせられる。また、制御手段Cの制御下にY方向移動手段32が駆動されて、ラベル貼付手段42の移動に伴って貼付ヘッド44に保持されたラベル18をY方向に所要距離だけ移動することで、シート12のY方向の位置とラベル18のY方向の位置が合わせられ、シート12のXY座標系における中心点とラベル18の中心点が一致した状態となる。更に、シート12の傾きと貼付ヘッド44に保持中のラベル18の傾きとに応じて、制御手段Cの制御下にθ方向移動手段34が駆動されて、貼付ヘッド44に保持されたラベル18を傾き方向θに所要角度だけ回動することで、シート12の傾きとラベル18の傾きとが合わせられる。その結果、ラベル18は、シート12から所定間隔離間した位置において正対される。なお、移動機構21によるラベル貼付手段42のX方向、Y方向および傾き方向θへの移動は、同時であっても、順次駆動してもよい。
次に、前記制御手段Cの制御下に、Z方向移動手段24を再び前進駆動して、ラベル貼付手段42を前進させることで、貼付ヘッド44に保持されたラベル18がシート12に押付けられる(ステップS12)。このときラベル18は、移動機構21によって端面10aに正対する位置に臨んでいるから、貼付ヘッド44により端面10aに押付けられたラベル18は、この端シート12の略中央部に位置すると共に、シート12の各辺と、ラベル18の各辺とを平行な関係とすることができる。そして、前記シート12に押付けられたラベル18は、該シート12に当接した接着面を介して貼付固定される。
前記シート12にラベル18が貼付固定されると、貼付ヘッド44の空気吸引機構42bによる空気吸引が停止されてラベル18が開放され、Z方向移動手段24が後退駆動されることで、貼付ヘッド44が鋼片10から離間すると共に、前記ラベル貼付機構40が、前記情報付与手段38に向けて移動され、受渡し部38aで待機している次のラベル18の受取りが実施される。また、搬送コンベアTが駆動されて鋼片10が次の工程へ移送される。
次に、ステップS8のパターンマッチング判定およびステップS13の平均輝度判定において、適合しなかった場合に移行するバックアップ処理について説明する。鋼片10の側面または周辺機器の反射等の外乱光によって、ステップS8のパターンマッチング判定の適合率が予め設定された閾値以下となると、シート12の位置認識が不可能となるばかりでなく、鋼片10における端面10aの位置情報が得られず、ラベル18を貼付できない事態に陥る虞れがある。そこで、ラベル貼付装置20は、平均輝度判定(ステップS13)においてシート12または端面10aを認識するに充分な輝度が得られない場合、ステップS13からバックアップ処理に移行する(ステップS20)。先ず、このバックアップ処理では、プロセスコンピュータPCからラベル貼付位置T1に現在待機している鋼片10の寸法情報が照会され、この鋼片10の幅Wおよび厚みA寸法が演算手段48cに入力される(ステップS21)。そして、鋼片10の側面に位置している計測部54aで鋼片10までの距離Dが測定される(ステップS22)。この距離Dが、第1設定値および第2設定値と比較され(ステップS23およびステップS24)、第1設定値より距離Dが小さい場合は、ステップS24に移行し、この距離Dと第2設定値とが比較される。更に距離Dが第2設定値より大きい場合は、この距離情報が演算手段48cに入力されて、端面10aの基準位置が演算される(ステップS9)。前記演算手段48cは、端面10aにおけるX方向の基準位置を、計測部54aで測定した距離Dに鋼片10の幅寸法の1/2をたすことで求めると共に、Y方向の基準位置を前記撮像装置48aの撮影範囲の下限線から搬送コンベアTの搬送面との間の寸法に鋼片10の厚さ寸法の1/2をたすことで求めている。このように、前記端面10aの基準位置とは、XY(左右上下)座標系における端面10aの中心点に設定される。また、前記計測部54aで測定された距離Dが第1設定値以上である場合は、鋼片10がラベル貼付位置T1に存在しないと判断されて警報が出力され(ステップS25)、第2設定値以下である場合は、鋼片検出異常が出力される(ステップS26)。なお、前記第1設定値は、ラベル貼付位置T1に到来した鋼片10のX方向の中心と計測部54aとの距離より、この計測部54aから離間する位置ずれを見込んで大きく設定される。これに対し、前記第2設定値は、ラベル貼付位置T1に到来した鋼片10のX方向の中心と計測部54aとの距離より、計測部54aへ向けて近接する位置ずれを見込んで小さく設定される。
前記バックアップ手段54で求められた端面10aのX方向およびY方向の基準位置に基づいて、移動機構21が制御手段Cの制御下に駆動することで、ラベル貼付手段42の位置が調節され、貼付ヘッド44に保持されたラベル18が端面10aに正対される(ステップS11)。Z方向移動手段24を再び前進駆動して、ラベル貼付手段42を前進させることで、貼付ヘッド44に保持されたラベル18が端面10aに押付けられる(ステップS12)。そして、前記端面10aに押付けられたラベル18は、該端面10aに当接した接着面を介して貼付固定され、ラベル18の貼付が終了する。
ここで、バックアップ手段54による鋼片10における端面10aの位置検出では、シート12の位置および姿勢は検出されないので、ラベル18がシート12上に貼付されない虞れがある。そこで、バックアップ手段54の位置検出に基づいて、ラベル貼付が実施された場合は、警告が発せられ、後工程において、貼付状況が確認され、必要に応じて貼り直し等が実施される。
このように実施例のラベル貼付装置20は、ラベル貼付位置T1に到来した鋼片10における端面10aに貼付されているシート12の位置および姿勢を端面検出手段48で検出して、該シート12の基準位置および傾きを求め、その求めた結果に基づいて、前記ラベル貼付手段42を、移動機構21によってシート12に対してX方向、Y方向およびZ方向へ移動させると共に、貼付ヘッド44に保持されているラベル18の略中心を通ってZ方向に延在する軸線の周りに回動させることで、貼付ヘッド44に保持したラベル18をシート12の位置および姿勢に応じて正対する位置に位置調節した後に、ラベル18をシート12に押付けるから、ラベル18はシート12の範囲内に確実に収まった状態で貼付することことができる。しかも、前記鋼片10において、ラベル18が貼付される端面10aには、ラベル18の貼付に先立ちシート12を貼付することで、切断処理等に起因して凸凹状等になった端面10aの凸凹等を解消して、ラベル18の貼付面を平滑にすることができる。すなわち、鋼片10の位置ずれ、反りまたはねじれ等に追従して位置調節して、常にラベル18の中心点はシート12の中心点に対し略整合して位置され、この状態で押付けることで、平滑なシート表面とラベル18の接着面とが全体的に当接するから、互いに堅固に固定することができる。従って、ラベル18の貼付不良に起因する搬送コンベアTの停止および手直しの発生を回避し得るから、生産効率を向上し得る。また、ラベル18の大きさを、シート12の位置ずれ等を見越してシート12に対して小さく設定する必要がなく、ラベル18を比較的大きく設定することができるから、ラベル18の大型化に伴って、記載する情報量の増加および判別性が向上し、管理の効率化を図ることができる。
前記ラベル貼付装置20を構成する各機構は、制御手段Cにより制御されると共に、各機構の動作状況が把握できるから、例えばある機構が異常動作または動作しない場合、搬送コンベアTを制御する搬送制御手段CTにより搬送コンベアTが停止されて、ラベル18が貼付されていない鋼片10が下流へ搬送されるのを防止して、管理への弊害を回避し得る。すなわち、前記搬送コンベアTによる搬送速度や搬送間隔等に応じて、ラベル貼付装置20を稼働させることができるから、自動化が可能となり、作業の手間を軽減して貼付作業の効率化を図り得ると共に、高温の鋼片10に対しても人手を介在させることなく貼付作業を実施し得る。
また、前記ラベル貼付装置20は、端面検出手段48に加えて、バックアップ手段54を備え、端面検出手段48によるシート12の認識ができない場合、ラベル貼付位置T1に到来した鋼片10との距離を測定する計測部54aにより測定された距離Dから演算して、端面10aの基準位置が求められるから、ラベル貼付作業の確実性を向上させることができる。
なお、実施例では、鋼片10の端面10aに貼付されているシート12の上にラベル18を貼付する場合で説明したが、本願はこれに限られるものではなく、材料の端面に適宜の手段により目印等の貼付部を付し、この貼付部に貼付部にラベルを貼付するものであってもよい。貼付部が設けられる材料の端面とは、長辺に沿う面であってもよく、材料の外表面のどこであっても可能である。なお、ラベル貼付手段をXYZ座標系において移動させるよう構成したが、ラベル貼付手段を多関節アームを備えるロボット等も採用し得る。
本発明の好適な実施例に係るラベル貼付装置を示す概略斜視図であって、ラベル貼付前の状況を示す。 実施例のラベル貼付装置を示す概略斜視図であって、ラベル受取りの状況を示す。 実施例のラベル貼付装置の制御ブロック図である。 実施例のラベル貼付装置によるラベル貼付工程を示すフローチャート図である。
符号の説明
10 鋼片(材料),10a 端面,12 貼付部(シート),18 ラベル,21 移動機構,
38 情報付与手段,42 ラベル貼付手段,48 端面検出手段,
54 バックアップ手段,54a 計測部,T 搬送コンベア(搬送手段),
T1 ラベル貼付位置

Claims (6)

  1. 一面に接着面を備えると共に、他面に所定の情報が付与されたラベル(18)を、その他面側からラベル貼付手段(42)で保持し、搬送手段(T)により搬送されてラベル貼付位置(T1)で待機している材料(10)の端面(10a)に対し、該端面(10a)に予め付されている貼付部(12)に向けて前記ラベル貼付手段(42)を前進させて保持中のラベル(18)の接着面を押付けることで貼付固定するに際し、
    前記ラベル貼付位置(T1)に到来した材料(10)の端面(10a)に関して、前記貼付部(12)の基準位置および傾きを端面検出手段(48)で求め、
    その求めた基準位置に基づき、前記ラベル貼付手段(42)を移動機構(21)により前記貼付部(12)に対して左右方向および上下方向へ移動させると共に、
    その求めた傾きに基づき、前記ラベル貼付手段(42)を移動機構(21)により該ラベル貼付手段(42)に保持されているラベル(18)の略中心を通って前後方向に延在する軸線の周りに回動させることで、ラベル(18)を貼付部(12)に正対させた後、ラベル貼付手段(42)を前進させてラベル(18)を貼付部(12)に押付けて貼付固定する
    ことを特徴とするラベル貼付方法。
  2. 前記端面検出手段(48)による貼付部(12)の認識ができない場合は、前記ラベル貼付位置(T1)に到来した材料(10)の側方に位置するバックアップ手段(54)の計測部(54a)により、この材料(10)との距離を測定し、その距離測定結果から材料(10)における端面(10a)の基準位置を求め、この求めた端面(10a)の基準位置に基づき、前記ラベル貼付手段(42)を前記移動機構(21)により左右方向および上下方向へ位置調節した後、ラベル(18)の端面(10a)への貼付を実施する請求項1記載のラベル貼付方法。
  3. 前記貼付部(12)は、ラベル(18)の貼付下地となるシートである請求項1または2記載のラベル貼付方法。
  4. 一面に接着面を備えたラベル(18)の他面に所定の情報を付与する情報付与手段(38)と、この情報付与手段(38)から受取ったラベル(18)をその他面側から保持し、搬送手段(T)により搬送されてラベル貼付位置(T1)で待機している材料(10)の端面(10a)に対し、該端面(10a)に予め付されている貼付部(12)に向けて前進させて保持中のラベル(18)の接着面を押付けることで貼付固定させるラベル貼付手段(52)とからなるラベル貼付装置において、
    前記ラベル貼付位置(T1)に到来した材料(10)の端面(10a)に関して、前記貼付部(12)の基準位置および傾きを求める端面検出手段(48)と、
    前記ラベル貼付手段(42)を、前記貼付部(12)に対して左右方向および上下方向へ移動させると共に、該ラベル貼付手段(42)に保持されているラベル(18)の略中心を通って前後方向に延在する軸線の周りに回動させる移動機構(21)とを備え、
    前記端面検出手段(48)で求めたシート(12)の基準位置および傾きに基づき、ラベル(18)を保持したラベル貼付手段(42)を、貼付部(12)に正対するように前記移動機構(21)により移動し得るよう構成した
    ことを特徴とするラベル貼付装置。
  5. ラベル貼付位置(T1)に到来した材料(10)の側方に位置して、この材料(10)との距離を測定する計測部(54a)を備えるバックアップ手段(54)を有し、前記端面検出手段(48)による貼付部(12)の認識ができない場合は、前記計測部(54a)による距離測定結果から材料(10)における端面(10a)の基準位置を求め、この求めた端面(10a)の基準位置に基づき、前記ラベル貼付手段(42)を前記移動機構(21)により左右方向および上下方向へ位置調節した後、ラベル(18)の端面(10a)への貼付を実施するようにした請求項4記載のラベル貼付装置。
  6. 前記貼付部(12)は、ラベル(18)の貼付下地となるシートである請求項4または5記載のラベル貼付装置。
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