JP2006116622A - ナット供給装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ナット供給装置において、ナットを挟持するナット挟持手段を無くし、簡単なナット供給部の構成によって、ナット挟持手段の微妙な設定を必要とせずに、確実にソケットへナットを供給する。
【解決手段】ソケットにナットを受け渡すナット供給部と、該ナット供給部へナットを送給する送給手段とを備えたナット供給装置において、溝状のナット供給部15,16の終端部17,18がナット2のフランジ3径に対し大径の略円弧状に形成されているとともに、溝状のナット供給部15,16の溝の深さをナット2の高さよりも低くする。
【選択図】図1
【解決手段】ソケットにナットを受け渡すナット供給部と、該ナット供給部へナットを送給する送給手段とを備えたナット供給装置において、溝状のナット供給部15,16の終端部17,18がナット2のフランジ3径に対し大径の略円弧状に形成されているとともに、溝状のナット供給部15,16の溝の深さをナット2の高さよりも低くする。
【選択図】図1
Description
本発明はナット供給装置に関する。
従来、六角ナット等の多角ナットを、インパクトレンチ等のソケットへ一個ずつ自動的に供給する装置として、ナットフィーダ(シュート)から送給された複数個連続するナットを、プッシャプレートを前進させてナット列から所定角度を有する方向に位置し、所定量離れて設けられたナット供給部(ナット受け渡しポジション)へ一個移動させるとともに、挟持手段であるプッシャプレートとストッパプレートに各々形成されたV字溝により、ナットを双方から挟持してナット供給部に位置決めし、その後、ソケットを前記ナット供給部へ移動させ、ソケットの内部に設けられたマグネットによりナットを吸着し、ソケット内にナットを格納する装置が開示されている(特許文献1参照)。
実登2534183号公報
上記特許文献1に記載のナット供給装置によれば、ナット供給部にナットが挟持手段により確実に位置決めされてソケットに供給される効果がある反面、ナットの挟持力をソケットの吸着力よりも大きく設定すると、ナットが挟持手段から取出せずソケットに吸着されない虞がある。
また、逆に、ナットの挟持力をソケットの吸着力よりも小さく設定すると、前記公報に記載はないが、ソケットを回転させつつソケットの開口端部を多角ナットの頭部に押圧し、多角ナットの頭部の角部とソケットの開口端部に形成された角部とを一致させ、ナットの頭部をソケットの開口端部内に保持吸着させる場合に、ナットの挟持力が小さいためにソケットの回転に伴いナットが回転してしまい、両者の角部同士がなかなか一致せず、ナットがソケットに保持されにくい虞がある。更に、ナットの挟持力を小さく設定すると、ソケットのナット頭部への初期押圧時、及び回転中に、ソケットに対するナットの配置位置がずれ易く、うまくナットがソケットに保持されない虞がある。
したがって、上記のようなナット挟持手段を有する装置では、ナットの挟持力を微妙に設定しなければならず、その設定が困難であり、また、仮に、ナットの挟持(保持)手段を全く有しない装置では、ソケットのナット頭部への初期押圧時、及び回転中に、ソケットに対するナットの配置位置がずれてしまい、うまくナットがソケットに供給されない問題がある。
そこで本発明は上記の問題を解決することができるナット供給装置を提案することを目的とするものである。
前記の課題を解決するために、請求項1記載の発明は、ソケットにナットを受け渡すナット供給部と、該ナット供給部へナットを送給する送給手段とを備えたナット供給装置において、溝状のナット供給部の終端部がナットのフランジ径に対し大径の略円弧状に形成されているとともに、前記溝状のナット供給部の溝深さがナットの高さよりも低いことを特徴とするものである。
本発明においては、ナットのフランジ部が、ナット供給部の終端部における曲面状の溝壁面とナット供給部の底面とによって接触摩擦抵抗を有し適度に保持され、また、ナット供給部の溝深さがナットの高さよりも低いことにより、シリンダ等の送給手段の押出機構をナット側面に当接させることができる。
請求項2記載の発明は、前記溝状のナット供給部の溝深さを、ナットの高さよりも低く、かつ、ナットのフランジの高さよりも高く設定したものである。
本発明においては、前記の接触摩擦抵抗を、フランジの全高さで確保し、かつ、前記のシリンダ等によるナットの送給が可能になる。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の発明において、シュートから送給されたナットを移送するナット移送路と、該ナット移送路から分岐して形成された溝状のナット供給部と、ナット移送路に並べられたナットを、前記溝状のナット供給部へ送給する送給手段とを備えたことを特徴とするものである。
本発明においては、ナット移送路から分岐したナット供給部を備えることにより、複数個連続するナット列からナットを一つずつ所望の位置に送出することができる。
請求項4の発明は、請求項1又は2記載の発明において、ナットを受入れる二つ以上の溝状のナット供給部を有する回転体と、該回転体の回転に伴いナットを前記溝状のナット供給部へ送給する送給手段とを備えたことを特徴とするものでる。
本発明においては、一つのシュートや移送路から多数のナット供給部にナットを送給することができる。
なお、前記の溝状とは、基準面より凹ませて形成した溝や、底壁と周壁とで樋状に形成した溝や、基準面から周壁を起立させて形成した樋状の溝を含むものである。
請求項1記載の発明によれば、ナットのフランジ部が溝状のナット供給部の終端部における曲面状の溝壁面と該溝状のナット供給部の底面とによって適度に保持されるので、ナットをソケットへ受け渡すために、ソケットを回転してナット頭部へ押圧する際においても、ナットが溝状のナット供給部に確実に位置決めされた状態にあり、しかもソケットと共に回転し難いので、ナット頭部の角部とソケット内部の角部同士が速やかに一致し、ソケット内部にナットの頭部を容易に吸着保持することができる。
また、溝状のナット供給部の溝深さがナットの高さよりも低いことにより、シリンダ等の送給手段によって溝状のナット供給部へナットを送給する際に、送給手段をナットの側面に当接して送出しやすく、ナットを確実に前記溝状の供給部へ送給及び位置決めできる。
これにより、複雑、かつ、高価なナット位置決め手段(挟持手段)を用いることなく、ナット供給部を半溝にしたり、円弧状の終端部にするなどのレイアウトのみで確実なナットの搬送と位置決めを達成できる。
請求項2記載の発明によれば、前記のようなナットのナット供給部への送給と、ナット供給部でのナットの保持が一層有効に行える。
請求項3の発明によれば、溝状のナット供給部をナット移送路から所望の位置へ離すことにより、ソケットへのナットの受け渡し位置の設定自由度が高くなり、ナットをソケットへ受け渡し易くなる。
また、ナット締めされる部品に被締め付け位置が複数存在する場合、複数の溝状のナット供給部及び複数のソケットをその位置(ピッチ)に合わせると、ナットの受け渡しからナットの締め付けに至るまで、ナットが確実にソケットに位置決めされて受け渡しを行うことができる。
請求項4記載の発明によれば、多数の溝状のナット供給部へナットを送給するのに有効なナット供給装置を提供することができる。
本発明を実施するための最良の形態を図1乃至図14に示す実施例に基づいて説明する。
図1乃至図10は実施例1を示す。
本実施例であるナット供給装置1は平滑な上面4aを有する平板状のベース4の上に、以下に説明するような種々の機構を配して構成されている。
本実施例であるナット供給装置1は平滑な上面4aを有する平板状のベース4の上に、以下に説明するような種々の機構を配して構成されている。
図1乃至図4において、前記ベース4の一端部には、フランジ3を有するナット2をベース4上に供給する送給手段であるシュート5が配置されており、該シュート5は、ナット2のフランジ3の径より若干広く、ナット2が摺動可能な移送路を有する。更に、該シュート5は、その上流側がベース4の上面より高く設定され、その上流側のナット挿入側6から下流側が下降するように傾斜して備えられており、このシュート5の下流端の送出口7は、ベース4上に設けられた第1移送路8へ、図1の左側から右側へ導通するように接続されている。
前記ベース4上には、ナット2の高さよりも小さい(浅い)溝深さ10を有する、半溝状の第1移送路8が形成されており、該第1移送路8の下流には屈曲路23を介して第2移送路9がクランク状に屈曲して連設されている。該第1移送路8と第2移送路9と屈曲路23は、前記シュート5と同じくナット2のフランジ3が摺動可能な移送路幅を有する。また、屈曲路23と第2移送路9も前記第1移送路8と同様の半溝状に形成されている。更に、この第1移送路8及び第2移送路9の周縁には、図1及び図3に示すように、押さえ部材13,14が第1移送路8及第2移送路9の沿道より、ナット2のフランジ3の上部を覆うように突設され、その突設位置は、後述するシリンダロッド19a,21a,22aの作動に支障とならない位置に設定されている。
また、第2移送路9の中間部11と下流端部12には、第2移送路9から分岐し、前記第1移送路8及び第2移送路9と同深さの溝深さ10を有する、溝状(ナット2の高さに比べて半溝状)の第1ナット供給部15と第2ナット供給部16が形成されている。更に、該両供給部15,16の終端部17,18は、ナット2のフランジ3の径に対し若干の大径、実施例では約1mmの大径で略円弧状に形成されている。すなわち、後述する送給手段であるシリンダロッド21a,22aと対向する終端部17,18がナット2のフランジ3の径より約1mm大きい径の半円で形成されている。更に、該両供給部15,16の分岐の方向、角度、長さ等は任意に設定される。
前記第1移送路8及び第2移送路9と溝状の第1ナット供給部15及び溝状の第2ナット供給部16の溝深さ10は、その上端、すなわち、ベース4の上面4aが図4に示すようにナット2のフランジ3より高く、かつ、ナット2の全高さより低くなるように設定されており、ナット2の頭部がベース4の上面4aより所定量突出した状態におかれている。このような高さにより、後述する送給手段であるシリンダ19,20,21,22のロッド19a,20a,21a,22aが、ナット2の側面に横方向から当接、押圧することで、ナット2が傾いたり、ナット2の底面が移送路から離れて移送されることがないようにしている。
仮に、この溝深さ10がナット2の高さより大きいと、ロッド19a,20a,21a,22aがナット2の側面に当接せずナット2を送り出し難くなり、また、ナット2のフランジ3部の高さ以下であると、送給時にナット2を第1移送路8及び第2移送路9と第1ナット供給部15及び第2ナット供給部16の内部に保持する力が弱くなり、この部位からナット2が飛び出してしまう虞がある。そのため、溝深さ10を前記のように設定したものである。
前記ベース4上には、ナット2を第2移送路9と第1ナット供給部15と第2ナット供給部16へ送給する送給手段であるシリンダとシリンダロッド(以下ロッドと称す)が配置されている。
この配置を詳述すると、図1に示すように、第1シリンダ19は第1移送路8から第2移送路9にかけてクランク状に屈曲する屈曲路23を、第1移送路8から第2移送路9へ矢印Aの方向に第1ロッド19aが突出するように設置され、この第1ロッド19aはベース4の上面4aに近接する高さに配置されている。第2シリンダ20は、その第2ロッド20aが第2移送路9の上流端部24から下流端部12に向って矢印Bの方向へ突出するように設置され、第3シリンダ21は、その第3ロッド21aが第2移送路9から第1ナット供給部15へ向って矢印Cの方向へ突出するように設置され、第4シリンダ22は、その第4ロッド22aが第2移送路9から第2ナット供給部16に向って矢印Dの方向へ突出するように設置されている。これら第2〜第4ロッド20a,21a,22aは、前記第1ロッド19aと同様の高さに配置されている。
また、図7に示すように、第1ナット供給部15と第2ナット供給部16の上部には、インパクトレンチの第1ソケット25と第2ソケット26が配置されている。該両ソケット25,26には、開口端側を下方に向けた穴25a,26aが形成され、その穴25a,26aは、ナット2の頭部の六角に合う六角又は十二角の穴で形成されている。この穴25a,26aの天面には、ナット2を吸着できるマグネット25b,26bが装着されている。更に、該第1ソケット25と第2ソケット26は、第1ナット供給部15、第2ナット供給部16と図示しない自動車部品やその他の部品、装置、機械等のナット締め付け部間に亘って、図示しない駆動手段により移動可能に備えられている。
次に、ナット2を、シュート5からインパクトレンチの第1ソケット25と第2ソケット26に供給するまでの、ナット供給装置1の動作を説明する。
まず、周知のナットフィーダから送出させた六角ナット2が、シュート5上を滑走して第1移送路8に送給され、図1,2に示すように第1移送路8及び第2移送路9に、ナット2が一列に並んで配置されている状態より説明する。
このとき、第1シリンダ19の第1ロッド19aが前進位置にあり、該第1ロッド19aの側部にナット2が衝突し、この第1ロッド19aがシュート5から送出されたナット2を受け止めるストッパの役目を行う。
また、第1移送路8のナット2は、シュート5からの後続ナット2により押されて隙間無く並べられ、ナット2のフランジ3の上部を覆う押さえ部材13により、後続ナット2からの圧力で第1移送路8から脱路、又は、隣り合うナット2のフランジ3部同士がラップしないように、すなわち、複数のナット2の縦列ピッチがずれないようになっている。
次に、図5に示すように、第3シリンダ21及び第4シリンダ22を作動させ、第3ロッド21a及び第4ロッド22aを前進させると、第2移送路9に並んだナット2の内、第3ロッド21aと第4ロッド22aの正面に存在するナット2が、第3ロッド21a及び第4ロッド22aに押されて図5に示すように、第1ナット供給部15及び第2ナット供給部16へ送給される(蹴り出される)。このときナット2は半溝状の第2移送路9及び第1ナット供給部15と第2ナット供給部16を滑走し、ナット2のフランジ3の径に対し約1mm大径の略円弧状に形成された第1ナット供給部15の終端部17と第2ナット供給部16の終端部18に突き当たって止まり、供給位置に位置決めされる。
次に、図6に示すように、第3シリンダ21及び第4シリンダ22を作動させて、第3ロッド21a及び第4ロッド22aを後退させる。このときナット2は、該ナット2のフランジ3部が第1ナット供給部15の終端部17と第2ナット供給部16の終端部18に当接した状態で第1ナット供給部15と第2ナット供給部16に残留している。
次に、図7に示すように、第1ナット供給部15及び第2ナット供給部16の真上(同軸上)からインパクトレンチの第1ソケット25と第2ソケット26を、その開口端部を下方に向けて、回転させながら降下しナット2の頭部へ押圧させる。
この第1ソケット25と第2ソケット26の回転と押圧により、第1ソケット25の穴25aと第2ソケット26の穴26aの角部がナット2の六角頭部の角部と一致したところで、ナット2の六角頭部が第1ソケット25と第2ソケット26の内部に嵌挿されるとともに穴25a,26aの内部のマグネット25b,26bにより吸着されて保持される。
このとき、第2移送路9より分岐された第1ナット供給部15内の終端部17と第2ナット供給部16内の終端部18にナット2が押し込まれて定位置に配置されていることにより、ナット2の位置とインパクトレンチの第1ソケット25と第2ソケット26の降下位置とを完全に一致させることができる。
仮に、分岐させずに第2移送路9内の位置でナット2をソケットにより吸着しようとすると、ナット2の初期位置及び第1ソケット25と第2ソケット26の回転押圧時におけるナット2の位置が不安定となり、隣接する他のナット2と干渉するほか、第1ソケット25及び第2ソケット26とナット2との位置がずれやすくナット2の吸着ミスが発生しやすい。そのため、前記のように第1ナット供給部15と第2ナット供給部16を独立させるとよい。
また、前記のように、ナット2のフランジ3の径に対し約1mm大径の略円弧状に形成された終端部17,18が、第1ナット供給部15及び第2ナット供給部16に形成されていることにより、第2移送路9から第1ナット供給部15と第2ナット供給部16へナット2が確実に送給及び位置決めされる。
更に、ナット2のフランジ3部が、第1ナット供給部15及び第2ナット供給部16の終端部17,18における曲面状の溝壁面と、底面との接触による接触摩擦抵抗によって、適度に保持されるので、第1ソケット25と第2ソケット26の回転とナット2の頭部への押圧時においても、第1ナット供給部15及び第2ナット供給部16に確実にナット2が位置決めされた状態となり、しかもナット2が第1ソケット25及び第2ソケット26と共に回転し難いので、ナット2の六角頭部の角部と第1ソケット25の穴25aと第2ソケット26の穴26aの角部が一致したところで、ナット2の六角頭部が第1ソケット25と第2ソケット26の穴部に嵌挿し、第1ソケット25及び第2ソケット26の穴部に設けたマグネット25b、26bによってナット2を容易に吸着することができる。また、このように嵌合、吸着されたナット2の回転中も、そのフランジ3が曲面状の溝壁面によってガイドされ、ナット2はその位置で回転を続ける。
また、第1ナット供給部15と第2ナット供給部16の分岐の方向、角度、長さ等を任意に設定できるため、第1ソケット25と第2ソケット26へのナット2の受け渡し位置の設定自由度が高くなる。例えば、ボルト/ナット締めされる部位を2点有する被締付部品に対し、図6,7に示すように、その2点間距離Pに合わせて第1ナット供給部15及び第2ナット供給部16とインパクトレンチの第1ソケット25及び第2ソケット26の位置間隔を設定すれば、ナット2の受け渡しからナット2の締め付けに至るまで、ナット2が確実に位置決めされた状態で搬送することができる。
前記のようにソケットに嵌合吸着されたナット2は、第1ソケット25と第2ソケット26に吸着保持された状態で、図示しない自動車部品やその他の部品、装置、機械等のナット締め付けステージへ搬送されて、締め付けられる。
次に、図8に示すように、第1ナット供給部15及び第2ナット供給部16からナット2が第1ソケット25と第2ソケット26により搬送されて除去された後、第1シリンダ19の第1ロッド19aを後退させると、シュート5からのナット2の送給を止めていた第1ロッド19aの側部によるストッパが無くなり、シュート5に蓄えられたナット2による押力によって、第1移送路8に並んでいる先頭の一個のナット2が屈曲路23に供給される。
次に、第2ロッド20aを前進させ、図6に示された第2移送路9内の上流端部24のナット2を一個分だけ下流側方向へ送給する。これにより、上流側のナット2が、前記の第1ナット送給部15へ送給されて空いた一個分のナット2のスペースによって、ナット2の一個分送給される。
このように、第1移送路8と第2移送路9を分けてクランク状に繋ぐことで、第2移送路9の上流端部24から第2シリンダ20の第2ロッド20aによってナット2を押圧することができ、第2移送路9の途中にできたナット2間の隙間を埋めることができる。
次に、図9に示すように、第2シリンダ20を作動させて、第2ロッド20aを後退させると同時に第1シリンダ19を作動させて第1ロッド19aを前進させると、屈曲路23からナット2が一個、前工程で第2移送路9の上流端部24に空いたスペースに送給される。
次に、図10に示すように、第1シリンダ19を作動させて、第1ロッド19aを後退させると、前々工程(図8)と同様に、シュート5からのナット2の送給を止めていた第1ロッド19aの側部によるストッパが無くなり、シュート5に蓄えられたナット2が第1移送路8に並んでいるナット2を押して、第1移送路8の先頭の一個のナット2が屈曲路23に装填される。
また、同時に、第2シリンダ20を作動させて第2ロッド20aを前進させ、第2移送路9内の上流端部24のナット2を一個分だけ下流側方向へ送給する。このとき、前記の工程により第2移送路9の下流端部12がナット2の一個分空いているため、第2ロッド20aの前進により、第2移送路9内に並ぶナット2の列、すなわち、第2移送路9内の全ナット2が押されてナット2の列の先頭の一個のナット2が第2ナット送給部16の入口部に送給される。
また、前記工程と同様に、第2移送路9内のナット2は第2ロッド20aから押圧された後続ナット2により押されて隙間無く並べられる。更に、ナット2のフランジ3の上部を覆う押さえ部材14により、後続ナット2からの圧力で第2移送路9から脱路、又は、隣り合うナット2同士のフランジ3部がラップしないように、すなわち、複数のナット2の縦列ピッチがずれないように並べられる。
次に、図10の状態から、第2シリンダ20を作動させて、第2ロッド20aを後退させると同時に、第1シリンダ19を作動させて第1ロッド19aを前進させると、屈曲路23から一個のナット2が、第2ロッド20aの後退により空いた第2移送路9の上流端部24のスペースに送給され、図1の状態に復帰する。
以上の工程を繰り返し、多数のナットをソケットにより所定位置へ順次供給する。
なお、本実施例において、前記のようなナット送給部15,16は2つに限らず、3つ以上の複数設け、かつ、これに対応する数のシリンダを設けてもよい。
なお、本実施例において、前記のようなナット送給部15,16は2つに限らず、3つ以上の複数設け、かつ、これに対応する数のシリンダを設けてもよい。
図11及び図12は実施例2を示す。
本実施例であるナット供給装置1Aは、平滑な上面30aを有する平板状のベース30の上に円盤状の回転体31と後述する種々の機器を配置して構成されている。
本実施例であるナット供給装置1Aは、平滑な上面30aを有する平板状のベース30の上に円盤状の回転体31と後述する種々の機器を配置して構成されている。
図11に示すように、円盤状の回転体31には、その周縁部に、該周縁部を開口した溝状のナット供給部32が複数個所、例えば等間隔に四箇所形成されており、該ナット供給部32自体の構成は前記実施例1と同じであり、前記実施例の終端部17,18と同様の終端部32aを有する。該回転体31は、図示しないモータ等の回転駆動手段によりベース30上において回転可能で所定位置に位置決めされるように配置されている。
ベース30の一端部には、前記実施例と同様なシュート5が設けられており、該シュート5は、そのシュート5の送出口と回転体31におけるナット供給部32の開口した挿入口とが合致して接続するように配置されている。本実施例では、このシュート5が送給手段を構成している。
また、ベース30上にはナット供給部32のナット2の有無を検知する手段、例えば、反射型の光学センサ33(光電センサ)が、前記四個のナット供給部32の配置間隔と同等の間隔で四箇所に設けられている。また、ベース30上には、ナット2の向きを合わせる、例えばピン状のナット姿勢矯正部材34が設置されている。
更に、ベース30上には近接スイッチ35が設けられ、この近接スイッチ35を作動させる被感知部材36が回転体31に、その円周縁付近に位置して固設されている。
なお、図12に示すように、各ナット供給部32が所定位置へ停止した状態において、その各ナット供給部32の上部には、前記実施例1と同様なインパクトレンチのソケットが設けられているが、これは図示されていない。
次に、インパクトレンチのソケットにナット2が供給されるまでの、ナット供給装置1Aの動作を説明する。
まず、図11,12に示すように、ベース30の図中の左側に接続されたシュート5より、周知のナットフィーダから送出させた六角ナット2が、シュート5上を滑走して回転体31の円周面まで送給される。
このナット2の送給状態において、回転体31が回転してシュート5の送出口とナット供給部32の挿入口とが一致すると、シュート5の先頭の一個ナット2が、後続のナット2に押されて溝状のナット供給部32内へ送給される。そして、回転体31を一回転させれば、図12に示すように、ナット供給部32の四箇所すべてにナット2が供給される。
この、四箇所全てのナット供給部32にナット2が入ったか否かを各光学センサ33で検知するものであるが、この光学センサ33は、六角ナット2の頭部の六面のうち一側面に光学式センサ33から光を当て、その反射光を感知するものであるため、ナット2の頭部の一側面と光学式センサ33の送光方向を合わす必要がある。そのため、前記の回転体31の回転時に、全てのナット供給部32に供給されたナット2の角部がナット姿勢矯正部材34に当って、ナット2の一側面が回転体31の円周面に向くように姿勢を矯正する。
前記光学センサ33の信号は制御回路に入力されており、仮に、光学センサ33が全て検知状態にならないとき、すなわち、四箇所のナット供給部32のうち一つでもナット2が存在しない場合には、回転体31はナット2を拾うまで回転を続ける。
光学センサ33が全てナットの検知状態になり、四箇所のナット供給部32のすべてにナット2が送給された後、回転体31上に設けられた被感知部材36が、ベース30上に設けられた近接スイッチ35によって感知され、その時点で、近接スイッチ34の信号が制御回路に入力されて回転体31の回転が停止される。
その後、ナット供給部32の真上から図示しないインパクトレンチのソケットを回転させながら降下し、実施例1と同様にナット2がソケットによって吸着保持される。このソケットの回転と押圧によるナットの吸着時においても、ナット供給部32が前記実施例と同様な構造に形成されているため、前記実施例1と同様に確実なナットの受け渡しができる。
そして、ナット2は、図示しない自動車部品、装置、機械等のナット締め付けステージへ搬送されて、締め付けられる。
また、図示しないが、回転体31のナット供給部32へのナット2の送給方法においては、シュート5の代わりに前記実施例1に示したように、移送路を設け、シリンダロッドの前進、後退によるナット送給方法でもよい。
また、移送路およびナット供給部は、必ずしも平板に設けた溝でなくてもよい。例えば樋状でもよい。
図13及び図14は実施例3を示す。
図13及び図14に示す実施例は実施例1,2において形成した各溝状のナット供給部15,16,32を樋状の溝で形成したものである。
図13及び図14に示す実施例は実施例1,2において形成した各溝状のナット供給部15,16,32を樋状の溝で形成したものである。
図13に示す実施例は、底壁40と周壁41とで樋状に形成した溝でナット供給部42を構成したものである。
該周壁41の高さ、すなわち溝深さ10は実施例1,2と同じく、ナット2のフランジ3より高く、かつ、ナット2の全高さより低くなるように設定されており、ナット2の頭部が周壁41の上端より所定量突出した状態におかれるようになっている。また、このナット供給部42の終端部43も前記実施例1,2の各ナット供給部15,16,32の終端部17,18,32aと同様に、ナット2のフランジ3の径に対し若干の大径、実施例では約1mm大径で略円弧状に形成されている。
また、図14に示す実施例は、基準面であるベース44から周壁45を起立させて樋状に形成した溝でナット供給部46を構成したものである。
更に、この図14の実施例のナット供給部46も前記図13の実施例と同様の溝深さ10を有し、その終端部47もナット2のフランジ3の径に対し、若干の大径、実施例では約1mm大径で略円弧状に形成されている。
また、図13及び図14に示す実施例においては、前記各シリンダ19,20,21,22のロッド19a,20a,21a,22aは前記周壁41,45より上方に位置させ、各ロッド19a,20a,21a,22aが周壁41,45の側面に衝突せず、かつ、ナット2の側面に当接するようにする。
本実施例3におけるその他の構造は前記実施例1及び2と同様である。
本実施例3においても、ナット供給部42,46へナット2を確実に送給及び位置決めし、かつ、ナット供給部42,46に送給されたナット2をソケットへ、前記実施例と同様に確実に受け渡すことができる。
本実施例3においても、ナット供給部42,46へナット2を確実に送給及び位置決めし、かつ、ナット供給部42,46に送給されたナット2をソケットへ、前記実施例と同様に確実に受け渡すことができる。
1,1A ナット供給装置
2 ナット
3 フランジ
5 シュート
8,9 ナット移送路
10 溝深さ
15,16,32,42,46 ナット供給部
17,18,43,47 終端部
25,26 ソケット
31 回転体
2 ナット
3 フランジ
5 シュート
8,9 ナット移送路
10 溝深さ
15,16,32,42,46 ナット供給部
17,18,43,47 終端部
25,26 ソケット
31 回転体
Claims (4)
- ソケットにナットを受け渡すナット供給部と、該ナット供給部へナットを送給する送給手段とを備えたナット供給装置において、溝状のナット供給部の終端部がナットのフランジ径に対し大径の略円弧状に形成されているとともに、前記溝状のナット供給部の溝深さがナットの高さよりも低いことを特徴とするナット供給装置。
- 前記溝状のナット供給部の溝深さを、ナットの高さよりも低く、かつ、ナットのフランジの高さよりも高く設定した請求項1記載のナット供給装置。
- シュートから送給されたナットを移送するナット移送路と、該ナット移送路から分岐して形成された溝状のナット供給部と、ナット移送路に並べられたナットを、前記溝状のナット供給部へ送給する送給手段とを備えたことを特徴とする請求項1又は2記載のナット供給装置。
- ナットを受入れる二つ以上の溝状のナット供給部を有する回転体と、該回転体の回転に伴いナットを前記溝状のナット供給部へ送給する送給手段とを備えたことを特徴とする請求項1又は2記載のナット供給装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004304283A JP2006116622A (ja) | 2004-10-19 | 2004-10-19 | ナット供給装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004304283A JP2006116622A (ja) | 2004-10-19 | 2004-10-19 | ナット供給装置 |
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JP2006116622A true JP2006116622A (ja) | 2006-05-11 |
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Family Applications (1)
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JP2004304283A Pending JP2006116622A (ja) | 2004-10-19 | 2004-10-19 | ナット供給装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2004
- 2004-10-19 JP JP2004304283A patent/JP2006116622A/ja active Pending
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