JP2006116184A - ステント挿入装置 - Google Patents

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秀樹 兵頭
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Abstract

【課題】
外側チューブから押出したステントが拡張によって軸方向に短くなっても、管状器官内壁にこすられながらずれる量を減少させ、縮径状態で配置した位置からできるだけずれないように押出すことを可能にしたステント挿入装置を提供する。
【解決手段】
外側チューブ20と、この外側チューブ内に配置される内側チューブ30と、内側チューブの先端部外周に設けられたステント配置部Aとを備え、ステント60を内側チューブのステント配置部と外側チューブの先端部内周との間に縮径保持させて、外側チューブを内側チューブに対して基端側に引くことにより、外側チューブ先端からステントを開放させるようにしたステント挿入装置であって、前記内側チューブの先端部に設けられたワイヤ挿出孔と、前記内側チューブ内に挿入されて、その途中を前記ワイヤ挿出孔から挿出されて、前記ステントに引き抜き可能に係合される保持ワイヤ52とを有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば血管、気管、食道、胆道等の体内の管状器官に、狭窄や閉塞、動脈瘤等の破裂等を防止する目的でステントを挿入するためのステント挿入装置に関する。
近年、血管等の管状器官内にステントを挿入して、狭窄や閉塞、動脈瘤等の破裂等を防止する治療が広く行われている。
このようなステントとしては、例えば、金属線材をメッシュ状かつ筒状に編んで形成したものが使用されている。このステントを管状器官内に挿入するには、外側チューブと、この外側チューブ内に配置される内側チューブと、内側チューブの先端部外周に設けられたステント配置部とを備え、ステントを内側チューブのステント配置部と外側チューブの先端部内周との間に縮径保持させて、外側チューブを内側チューブに対して基端側に引くことにより、外側チューブ先端からステントを開放させるようにしたステント挿入装置が用いられている。
このステント挿入装置によれば、内側チューブに挿通されるガイドワイヤを管状器官内に挿入し、ガイドワイヤに沿って各チューブの先端を目的とする治療箇所に到達させ、その状態で内側チューブを移動しないように保持して、外側チューブを基端側に引くことにより、ステントを外側チューブの先端から徐々に押し出し、管状器官内で拡張させて留置することができる。
一方、下記特許文献1には、シース(外側チューブ)と、コア手段(内側チューブ)とを備えていて、ステントがシースの先端領域で収縮した状態にあるとき、ステントの基端部分及び先端部分を取り囲む内側壁を有する管状のかき傷防止手段と、コア手段に装着されてステントの内周に圧接され、ステントをシースに対して相対移動させる駆動手段とを有している。
特許第3261321号公報
上記のように、ステントは、例えば、金属線材をメッシュ状かつ筒状に編んで形成したものからなるので、ステントを外側チューブの先端から徐々に押出して、管状器官内で拡張させたとき、ステントが径方向への拡張によって軸方向に短くなる傾向があった。
そして、外側チューブ内に入っている基端部は、外側チューブ内に縮径保持されているため、外側チューブから押出されて軸方向に短くなったステントは、外側チューブ方向に寄せられてしまう。
その結果、先に押出されて拡張したステントの端部が管状器官内壁にこすられながらずれる可能性があった。また、最終的に留置されたステントの位置が、縮径状態で配置されたときの位置とずれてしまう可能性があった。
したがって、本発明の目的は、外側チューブから押出したステントが拡張によって軸方向に短くなっても、管状器官内壁にこすられながらずれる量を減少させ、縮径状態で配置した位置からできるだけずれないように押出すことを可能にしたステント挿入装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の第1は、外側チューブと、この外側チューブ内に配置される内側チューブと、内側チューブの先端部外周に設けられたステント配置部とを備え、ステントを内側チューブのステント配置部と外側チューブの先端部内周との間に縮径保持させて、外側チューブを内側チューブに対して基端側に引くことにより、外側チューブ先端からステントを開放させるようにしたステント挿入装置において、
前記内側チューブの先端部に設けられたワイヤ挿出孔と、前記内側チューブ内に挿入されて、その途中を前記ワイヤ挿出孔から挿出されて、前記ステントに引き抜き可能に係合される保持ワイヤとを有することを特徴とするステント挿入装置を提供するものである。
本発明の第2は、上記第1の発明において、前記内筒には、前記保持ワイヤ挿通用のルーメンと、ガイドワイヤ挿通用のルーメンとが形成されているステント挿入装置を提供するものである。
本発明の第3は、上記第1又は第2の発明において、前記ワイヤ挿出孔は、前記内筒の軸方向に沿って複数設けられ、複数の前記ワイヤ挿出孔の近傍に造影用マーカが設けられているステント挿入装置を提供するものである。
本発明によれば、内側チューブに挿入される保持ワイヤの途中部分を、内側チューブの先端部に設けられたワイヤ挿出孔から挿出させて、その外周に配置されるステントに係合させておき、その状態で外側チューブの先端部内周に収容し、内側チューブに対して外側チューブを相対的に基部側に移動させることにより、外側チューブの先端からステントを押出す際に、前記保持ワイヤを保持することによってステントが内側チューブに対して動かないようにすることができる。
その結果、ステントが拡張して軸方向に短くなっても、内側チューブから挿出された保持ワイヤに係合した部分は、内側チューブに固定された状態となるため、外側チューブに保持された基端側に引き寄せられてしまうことが防止でき、管状器官内壁に対するずれ量を減少させることができると共に、縮径状態で配置した位置と最終的に留置した位置とができるだけずれないようにすることができる。
以下、図面を参照して、本発明のステント挿入装置の実施形態を説明する。
図1、2に示されるように、このステント挿入装置10は、外側チューブ20と、この外側チューブ20内に配置される内側チューブ30とを備えている。
外側チューブ20は、その基端部にルアーロック部21が設けられ、このルアーロック部21には、外側チューブ20と内側チューブ30との隙間に連通する液体注入用チューブ22が取付けられている。ルアーロック部21のロックを解除して、液体注入用チューブ22から生理食塩水等の液体を注入することにより、外側チューブ20と内側チューブ30との隙間に介在する空気を抜くことができるようになっている。
一方、内側チューブ30は、図3(a)に示すように、ガイドワイヤ挿通用の第1ルーメン31と、保持ワイヤ挿通用の第2ルーメン32とを有している。この実施形態では、両ルーメン31,32とも断面が円形の通路をなし、第1ルーメン31の方が第2ルーメン32よりも内径が大きくなっている。このようにガイドワイヤ挿通用の第1ルーメン31と、保持ワイヤ挿通用の第2ルーメン32とを有していることにより、後述するガイドワイヤ51及び保持ワイヤ52が内側チューブ30内で絡まったり、摩擦力が作用したりすることが無くなる。
しかし、ルーメンの形状は、適宜変更可能であり、例えば図3(b)に示すように、第1ルーメン31、第2のルーメン32の断面が同じ大きさの半円形をなし、直線部分を向き合わせて互いに対称に配置されていてもよい。
また、図3(c)に示すように、第1ルーメン31が断面円形をなし、第2ルーメン32が第1ルーメン31の外側に配置された断面三日月形状をなしていてもよい。
内側チューブ30の基端部には、コネクタ33を介して、前記第1ルーメン31に連通する第1挿入チューブ34と、第2ルーメン32に連通する第2挿入チューブ35とが取付けられている。各挿入チューブ34,35には、挿入ガイド36,37が設けられている。ガイドワイヤ51は、挿入ガイド36及び第1挿入チューブ34を通して前記第1ルーメン31に挿入され、保持ワイヤ52は、挿入ガイド37及び第2挿入チューブ35を通して前記第2ルーメン32に挿入されるようになっている。各挿入ガイド36,37には、挿入された上記各ワイヤ51,52の外周を弾性的にシールするシール部材が内蔵されている。
内側チューブ30の先端部には、段部38を介して縮径された縮径部39が設けられ、この縮径部39外周が、本発明におけるステント配置部Aをなしている。縮径されたステント60は、上記縮径部39の外周に配置され、外側チューブ20の先端部内周に収容されるようになっている。
上記縮径部39の先端部には、再び拡径された後、先端方向に向かってテーパ状に細くなった頭部40が設けられている。縮径されたステント60は、上記頭部40と上記段部38との間に保持されるようになっている。頭部40の先端には、第1ルーメン31の開口部31aが設けられ、ここからガイドワイヤ51の先端部が挿出されるようになっている。なお、第2ルーメン32の先端部は、上記頭部40の内部で閉塞されており、保持ワイヤ52の先端は、頭部40内の閉塞端部に突き当たって止まるようになっている。
また、図9(a),(b)に示すように、内側チューブ30の先端部に上記頭部40を設ける代わりに、外側チューブ20の先端部20aをテーパ状に形成してもよい。この場合には、軸方向に沿ったスリット23により、先端部20aが容易に開くようにすることができる。この実施形態では、スリット23が2つ設けられているが、スリット23は、2つ以上設けることが好ましく、4つ設けることがより好ましい。なお、スリット23を形成した後にチューブ先端をテーパ状に成形してもよく、チューブ23をテーパ状に成形した後にスリット23を形成してもよい。この態様によれば、ステント60を患部に留置後、ステント挿入装置10を抜去する際に、内側チューブ30に設けられた頭部40がステント60に引っ掛かってステント60が位置ずれすることを防止できる。
また、図10(a)、(b)に示すように、内側チューブ30の縮径部39の先端部に設けた頭部40aのテーパ部47の内周47aを肉抜きして傘形状にしてもよい。
更に、図11(a)、(b)に示すように、内側チューブ30の縮径部39の先端部に設けた頭部40bを、縮径部39の先端部外周に接合された筒部48と、この筒部48の外周から後方に向けてスカート状に広がるテーパ部49とで形成してもよい。
更に、図10,11に示す態様において、各テーパ部47、49に軸方向に沿った1又は複数のスリット50を形成し、各テーパ部47,49が図中矢印で示すように外側に開きやすくすることもできる。
この頭部40a、40bに用いられる材料としては、エラストマー材やラバー材が用いられる。好ましくはウレタン樹脂やシリコーン樹脂などが用いられる。
頭部40a、40bを上記のような形状とすることにより、ステント60を患部に留置後、ステント挿入装置10を抜去する際に、内側チューブ30に設けられた頭部40がステント60に引っ掛かっても、テーパ部47,49が図中矢印で示すように外側にめくれ上がるため、ステント60が位置ずれすることを防止できる。
図4(a)に示すように、内側チューブ30の先端部には、軸方向に所定間隔をおいてえぐり取られた形状の凹部43,44が形成されており、各凹部43,44に、それぞれ2つずつの孔41、42が形成されている。各2つずつの孔41,42は、各凹部43,44内において軸方向に向き合って並び、軸方向に延びる長孔をなしている。
そして、図4(b)に示すように、これらの孔41,42を通して、前記保持ワイヤ52の一部が内側チューブ30の外側に挿出されており、この挿出された保持ワイヤ52がステント60の線材61の網目に係合されている。
内側チューブ30の上記孔41,42の間には、X線不透過性の材料からなる造影用マーカ45が取付けられている。造影用マーカ45としては、例えばAu、Pt、Pd、Ta等の線材やリングが用いられる。なお、孔41,42の間に造影用マーカ45を配置することにより、保持ワイヤ52による固定部の位置を正確に把握しやすくなる。
なお、図5(a)に示すように、内側チューブ30の先端部に軸方向に長い1つの孔41aを設けて、この1つの孔41aから保持ワイヤ52の途中部分をU字状に挿出させ、この挿出部分をステント60に係合させてもよい。なお、この場合には、造影用マーカ45を孔41aに隣接して配置することが好ましい。
また、図5(b)に示すように、内側チューブ30の先端部に設けた2つの孔41、42のそれぞれから、保持ワイヤ52の途中部分をU字状に挿出させ、このそれぞれの挿出部分をステント60に係合させてもよい。なお、この場合には、造影用マーカ45を孔41、42の間に配置することが好ましい。
外側チューブ20及び内側チューブ30の材質としては、例えばポリアミド、ポリエチレン、フッ素樹脂、ポリイミド等から選ばれた生体適合性のある合成樹脂が好ましく使用される。
外側チューブ20の外径は、適用箇所により適宜選択すればよいが、通常は1〜10mmが好ましい。また、その壁厚も、使用材料や適用箇所により適宜選択すれがよいが、通常は0.1〜1mmが好ましい。
内側チューブ30の外径は、外側チューブ20に挿入でき、かつ、縮径部39において外側チューブ20との間に、縮径させたステント60を収容できる径であることが必要とされる。
ステント60としては、金属線材61をメッシュ状かつ筒状に編んで形成したものが好ましく使用される。線材61の材料としては、熱処理による形状記憶効果や、超弾性が付与される形状記憶合金が好ましく採用されるが、用途によってはステンレス、Ta、Ti、Pt、Au、Wなどを用いてもよい。形状記憶合金としては、Ni−Ti系、Cu−Al−Ni系、Cu−Zn−Al系などが好ましく使用される。また、形状記憶合金の表面にAu、Ptなどをメッキ等の手段で被覆したものであってもよい。
また、線材61としては、超弾性合金からなるチューブの内側に、X線不透過性材料かなる線材が挿入されたものがより好ましく使用される。このような線材は、超弾性合金及びX線不透過性材料で形成されているので、管状器官の屈曲部に自然に曲がって対応することが可能な柔軟性と、ステント60の位置をX線透視カメラによって視認できる視認性とを兼ね備えており、ステント60を、目的とする管状器官内部の治療箇所に、スムーズに、かつ、正確に留置することができる。なお、ステント60を構成する線材61のうちの少なくとも1本が、上記超弾性合金及びX線不透過性材料からなる線材で構成されていればよく、この場合でもX線透視カメラによる視認性を確保できる。
また、ステント60は、その外周又は内周に、筒状のカバーからなるグラフトを被覆されたステントグラフトであってもよい。ステントグラフトは、特に動脈瘤等の治療に好適に用いられる。
なお、ガイドワイヤ51としては、公知の各種のものが使用可能である。また、保持ワイヤ52としては、ステンレス線、Ti−Ni合金線等の線材が好ましく用いられる。
次に、このステント挿入装置の使用方法について、管状器官の内腔Bの狭窄部位Cの治療に適用した例を挙げて説明する。
前述したような方法で、内側チューブ30の縮径部39外周に配置されたステント60に、第2ルーメン32を通り、縮径部39の孔41,42から途中部分を挿出された保持ワイヤ52を係合させる。その状態でステント60を基部側から縮径させて外側チューブ20の先端部内周に挿入する(図2参照)。こうして、内側チューブ30の縮径部39と外側チューブ20の先端部内周との間に、縮径させたステント60を保持する。
この状態で、図6(a)に示すように、まず、第1ルーメン31に挿通されて頭部40の先端から挿出されたガイドワイヤ51を内腔B内に挿入し、目的とする治療箇所、この例では狭窄部位Cをやや超えた部分に進行させる。次いで、ガイドワイヤ51に沿って、上記のようにステント60を縮径保持させた外側チューブ20及び内側チューブ30を挿入し、それらの先端が狭窄部位Cを超え、縮径されたステント60の中央部が狭窄部位Cの中央に配置された位置に到達させる。なお、この位置は、造影用マーカ45の位置によって確認することができる。
次に、図6(b)に示すように、内側チューブ30を手元側で固定しておき、外側チューブ20を内側チューブ30に対して基部側に引き寄せていく。このとき、ステント60は、その基端部が内側チューブ30の段部38に係合し、しかも、保持ワイヤ52で保持されて内側チューブ30に対して固定されているので、外側チューブ20の先端部からステント60が徐々に押出されて、内腔B内で自己拡張力によって拡径される。
このとき、ステント60が拡張することにより軸方向に短くなるため、拡径したステント60の先端部が内腔B内壁をこすりながら基部側にずれようとする。しかし、本発明では、ステント60の中間部が保持ワイヤ52によって内側チューブ30に固定保持されているので、その固定部に向けて線材61が寄るだけですみ、ステント60のずれ量は著しく軽減される。これに対して、従来の挿入装置では、ステント60の基端部が外側チューブ60内に保持されているため、ステント60の基端部に向けて線材61が寄り、そのずれ量が大きくなる。
こうして、ステント60を外側チューブ20から完全に押出すと、図7(a)に示すように、ステント60は、狭窄部位Cの内側を覆うように内腔B内に圧接されて留置される。その結果、内腔Bの狭窄部位Cが拡径されて、狭窄部位を治療することができる。
図7(b)は、続いて、外側チューブ20を内腔B内から完全に抜き出し、内側チューブ30が残された状態を示している。この状態で、保持ワイヤ52を引き抜いて、保持ワイヤ52とステント60との係合を解除する。
そして、内側チューブ30及びガイドワイヤ51を内腔B内から抜き出すと、図8に示すように、狭窄部位Cの内側を覆うように内腔B内に圧接されたステント60だけが留置される。したがって、内腔Bの狭窄部位Cが治療されて、狭窄による障害を改善することが可能となる。
なお、例えば図6(b)の状態で、ステント60の位置が適切でないことが分かった場合には、保持ワイヤ52でステント60を内側チューブ30に固定保持しているので、そのまま外側チューブ20を内側チューブ30に対して先端方向に移動させるだけで、ステント60を再び外側チューブ20の内周に収容して、ステント60の配置位置を修正することができる。
また、保持ワイヤ52は、必ずしも1本である必要はなく、必要に応じて2本以上の保持ワイヤを挿入して、内側チューブ30に設けた同一又は別々の孔から挿出させ、ステント60の複数箇所をそれぞれの保持ワイヤで固定してもよい。
図1に示すステント挿入装置を作製し、実際にステントを押出して、ステントのずれ量を調査した。なお、比較のために、保持ワイヤを有さない従来の挿入装置を用いて、ステントを押出して、同様にずれ量を調査した。ずれ量の調査は、ステント収容部の近傍にものさしを置き、押出す前の状態と、押出す途中の状態と、押出した後の状態とを、それぞれ写真に撮ることによって行った。
図12は、図1に示すステント装置によって押出す過程を示した写真であり、図13は、保持ワイヤを有さない従来の挿入装置によって押出す過程を示した写真である。
図12に示すように、図1に示す本発明のステント挿入装置を用いた場合には、ステントが拡張することによって軸方向に短くなっても、最初に設定したステントの中央位置がほとんど変化していない。
これに対して、図13に示すように、従来のステント挿入装置を用いた場合には、ステントが拡張することによって軸方向に短くなり、ステントの中央位置が最初に設定した位置から大きくずれてしまうことが分かる。
本発明は、例えば血管、気管、食道、胆道等の体内の管状器官に、狭窄や閉塞、動脈瘤等の破裂等を防止する目的でステントを挿入するためのステント挿入装置に用いることができる。
本発明の一実施形態によるステント挿入装置の全体を示す斜視図である。 同ステント挿入装置の先端部を示し、(a)はステントが一部露出した状態、(b)はステントが外側チューブ内に完全に収容された状態を示す部分拡大斜視図である。 (a),(b),(c)は、同ステント挿入装置に適用される内側チューブの内腔のそれぞれ異なる例を示す断面図である。 (a)は内側チューブのワイヤ挿出孔付近を示す部分拡大斜視図、(b)は内側チューブから挿出された保持ワイヤをステントに係合させた状態を示す側面図である。 (a)、(b)は、内側チューブのワイヤ挿出孔から保持ワイヤを挿出させた、それぞれ異なる例を示す部分断面図である。 (a)、(b)は、同挿入装置を用いてステントを内腔内に挿入する操作の前半を示す説明図である。 (a)、(b)は、同挿入装置を用いてステントを内腔内に挿入する操作の後半を示す説明図である。 同挿入装置を用いてステントを内腔内に挿入する操作が終了し、ステントだけを留置させた状態を示す説明図である。 同挿入装置における外側チューブの形状を変えた他の実施形態を示し、(a)は挿入装置先端部の断面図、(b)は外側チューブ先端部の作用を示す説明図である。 同挿入装置における内側チューブの頭部の形状を変えた他の実施形態を示し、(a)は断面図、(b)は斜視図である。 同挿入装置における内側チューブの頭部の形状を変えた更に他の実施形態を示し、(a)は断面図、(b)は斜視図である。 本発明のステント挿入装置を作製し、実際にステントを押出して、ステントのずれ量を調査した結果を示す写真である。 従来のステント挿入装置を用い、実際にステントを押出して、ステントのずれ量を調査した結果を示す写真である。
符号の説明
10 ステント挿入装置
20 外側チューブ
30 内側チューブ
31 第1ルーメン
32 第2ルーメン
33 コネクタ
34,35 挿入チューブ
36,37 挿入ガイド
38 段部
39 縮径部
40 頭部
41,42 孔
45 造影用マーカ
51 ガイドワイヤ
52 保持ワイヤ
60 ステント
61 線材
A ステント配置部
B 内腔
C 狭窄部位

Claims (3)

  1. 外側チューブと、この外側チューブ内に配置される内側チューブと、内側チューブの先端部外周に設けられたステント配置部とを備え、ステントを内側チューブのステント配置部と外側チューブの先端部内周との間に縮径保持させて、外側チューブを内側チューブに対して基端側に引くことにより、外側チューブ先端からステントを開放させるようにしたステント挿入装置において、
    前記内側チューブの先端部に設けられたワイヤ挿出孔と、前記内側チューブ内に挿入されて、その途中を前記ワイヤ挿出孔から挿出されて、前記ステントに引き抜き可能に係合される保持ワイヤとを有することを特徴とするステント挿入装置。
  2. 前記内筒には、前記保持ワイヤ挿通用のルーメンと、ガイドワイヤ挿通用のルーメンとが形成されている請求項1記載のステント挿入装置。
  3. 前記ワイヤ挿出孔は、前記内筒の軸方向に沿って複数設けられ、複数の前記ワイヤ挿出孔の近傍に造影用マーカが設けられている請求項1又は2記載のステント挿入装置。
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