JP2006116124A - 車両のシートバックフレーム構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 車両用シートのシートバックフレーム構造は、正面部と該正面部と対向する背面部とを備えた中空平板状の樹脂フレーム体(20)と、前記樹脂フレーム体の上辺部に略沿って延設された第1の金属フレーム体(11)と、上端側が前記第1の金属フレーム体の途中部に接合される一方、下端側が前記樹脂フレーム体の下辺部まで延びるとともに該下辺部に略沿って延設され、前記樹脂フレーム体の車幅方向の端部に配置された金属製ヒンジ部材(4)に接合される第2の金属フレーム体(12)とを備え、前記樹脂フレーム体の前記正面部及び前記背面部の少なくとも何れか一方の面部には、略上下方向へ延び、中空内部へ窪む断面凹状のリブ(15)が一体成形されることを特徴とする。
【選択図】図1
Description
シートバックフレームは、着座乗員の荷重を支えるとともに、例えば、当該シートバックの後方に荷物が置かれている状態で車両が急停止する場合には、荷物が前動してシートバックに衝突する衝突荷重に耐える必要がある。シートバックフレームには、このような乗員の荷重及び衝突荷重に耐え得る強度および剛性を確保することが求められる。
また、上記樹脂フレーム体には、上記樹脂フレーム体の上辺部に略沿って延設された第1の金属フレーム体と、上端側が上記第1の金属フレーム体の途中部に接合される一方、下端側が上記樹脂フレーム体の下辺部まで延びるとともに該下辺部に略沿って延設され、上記樹脂フレーム体の車幅方向における端部に配置された金属製ヒンジ部材に接合される第2の金属フレーム体と、が配設されていることにより、シートバックフレームを有効に補強することができる。この場合において、シートバックのほぼ全周に板材もしくはパイプ状の金属フレームを配置した場合に比して、より短い金属フレーム体でシートバックフレームを補強できるので、より一層の軽量化も実現できる。
更に、上記樹脂フレーム体には、クッション材の背面側を支持する正面部および該正面部と対向する面部である背面部の少なくとも何れか一方の面部には、略上下方向へ延び、中空内部へ窪む断面凹状のリブが一体成形されているので、上記樹脂フレーム体の肉厚を厚くすることもシートバックフレーム全体の厚さを厚くすることもなく、樹脂フレーム自体の強度および剛性を有効に確保することができる。特に、樹脂フレーム体に上記リブを設けたことにより、シートバックフレーム全体の前後方向の曲げ剛性をより高めることができる。
更に、上記樹脂フレーム体には、クッション材の背面側を支持する正面部および該正面部と対向する面部である背面部の少なくとも何れか一方の面部には、略上下方向へ延び、断面凹状に窪むリブが一体成形されているので、上記樹脂フレーム体の肉厚を厚くすることもシートバックフレーム全体の厚さを厚くすることもなく、樹脂フレーム自体の強度および剛性を有効に確保することができる。特に、樹脂フレーム体に上記リブを設けたことにより、シートバックフレーム全体の前後方向の曲げ剛性をより高めることができる。
これらの図に示されるように、上記シートバックフレーム1は、金属フレーム体10と樹脂フレーム体20とを組み合わせて、その主要部が構成されている。樹脂フレーム体20の車幅方向の両側端における下部には、シートバックフレーム1を、図示しないシート座部(シートクッション)の後部に連結する金属製のヒンジ部材4がそれぞれ固定されている。
上記金属フレーム体10は、図に示されるように、上記樹脂フレーム体20の上辺部に略沿って延設された第1の金属フレーム体11と、上端側が上記第1の金属フレーム体11の途中部に接合され、下端側が上記樹脂フレーム体20の下辺部まで延びる第2の金属フレーム体12とで構成されている。
上記樹脂フレーム体20は、より好ましくは、ブロー成形法によって中空平板状に成形される。上記樹脂フレーム体20には、正面視で(図2参照)略上下方向へ延び、図3および4に示されるように、中空内部へ窪む断面凹状のリブ15が一体成形により形成される。
また、上記樹脂フレーム体20はブロー成形法により成形されているので、量産性に優れており、中空内部へ窪む断面凹状のリブ15が一体成形された中空状の樹脂フレーム体を、比較的容易且つ低コストで得ることができる。
これらの図に示すように、上記樹脂フレーム体30の外縁部は、相対向する一対の側面部33、34と上下の面部31、32とで略扁平状に形成された中空部30Hを備えている。
図9は樹脂フレーム体の一部を模式的に示す斜視図、図10は樹脂フレーム体用の成形金型の一部を模式的に示す斜視図、図11は図9におけるY11−Y11線に沿った樹脂フレーム体の部分断面説明図、また、図12は図9におけるY12−Y12線に沿った樹脂フレーム体の部分断面説明図である。
そして、所定方向(例えば、シートバックフレーム1の上下方向)へ延びる複数のリブ45は、上記中空部40Hの一側(図9、11、12における下側)である正面部41を当該中空部40Hの内方(図9、11、12における上方)へ向かって断面凹状に窪ませ、その底部45tを他側の背面部42に対して連結させた所定長さの連結部45Aと、上記凹状を形成する側壁部45sどうしを接合して形成された所定長さの節部45Bとを備えて構成されている。
すなわち、上記金型Dは、樹脂フレーム体40の中空部40Hの一側(図9、11、12における下側)である正面部41に対応する平坦な壁面成形部D1(成形面)と、中空部40H内へ突出するリブ45に対応する複数のリブ成形部D2とを備えている。
まず、第1変形例について説明する。図13は第1変形例に係る樹脂フレーム体の一部を模式的に示す斜視図、図14は図13におけるY14−Y14線に沿った樹脂フレーム体の部分断面説明図、また、図15は図13におけるY15−Y15線に沿った樹脂フレーム体の部分断面説明図である。
これらの図に示すように、上記第1変形例に係る樹脂フレーム体50は、相対向する上記正面部51と上記背面部52と、一対の側壁部53とで略扁平状に形成された中空部50Hを備えている。
この図に示すように、第2変形例に係る樹脂フレーム体60は、相対向する上記正面部61と上記背面部62と、一対の側壁部63とで略扁平状に形成された中空部60Hを備えている。本第2変形例では、所定方向(例えば、シートバックフレームの上下方向)へ延びる複数のリブ65は、上記中空部60Hの上側の面部62を当該中空部60Hの内方へ(下方へ)向かって断面凹状に窪ませたものと、下側の面部61を中空部60Hの内方へ(上方へ)向かって断面凹状に窪ませたものとが、交互に並ぶように設定されている。
なお、上記シートバックフレームは、上記のようなセダン型車両のリアシートのシートバックにも使用することができるのはもちろんである。
また、本実施形態では、上記樹脂フレーム体が、中空状に形成された中空体で構成されているが、中実又は平板状の樹脂フレーム体が用いられてもよい。
2 支持部材
4 金属製ヒンジ
10 金属フレーム体
11 第1の金属フレーム体
12 第2の金属フレーム体
15、45、55、65 リブ
20、30、40、50、60 樹脂フレーム体
21、41、51、61 正面部
22、42、52、62 背面部
Claims (5)
- 金属フレーム体と樹脂フレーム体とを組み合わせてなる車両用シートのシートバックフレーム構造であって、
クッション材の背面側を支持する正面部と、該正面部と対向する面部である背面部と、を備えた中空平板状の樹脂フレーム体と、
前記樹脂フレーム体の上辺部に略沿って延設され、ヘッドレストを支持する支持部材が取り付けられる第1の金属フレーム体と、
上端側が前記第1の金属フレーム体の途中部に接合される一方、下端側が前記樹脂フレーム体の下辺部まで延びるとともに該下辺部に略沿って延設され、前記樹脂フレーム体の車幅方向における端部に配置された金属製ヒンジ部材に接合される第2の金属フレーム体とを備え、
前記樹脂フレーム体の前記正面部および前記背面部の少なくとも何れか一方の面部には、略上下方向へ延び、中空内部へ窪む断面凹状のリブが一体成形されている、
ことを特徴とする車両のシートバックフレーム構造。 - 前記リブの底部が、前記樹脂フレーム体の相対向する面部に接合されていることを特徴とする請求項1記載の車両のシートバックフレーム構造。
- 前記樹脂フレーム体が、ブロー成形法により成形されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両のシートバックフレーム構造。
- 金属フレーム体と樹脂フレーム体とを組み合わせてなる車両用シートのシートバックフレーム構造であって、
クッション材の背面側を支持する正面部と、該正面部と対向する面部である背面部と、を備えた平板状の樹脂フレーム体と、
前記樹脂フレーム体の上辺部に略沿って延設され、ヘッドレストを支持する支持部材が取り付けられる第1の金属フレーム体と、
上端側が前記第1の金属フレーム体の途中部に接合される一方、下端側が前記樹脂フレーム体の下辺部まで延びるとともに該下辺部に略沿って延設され、前記樹脂フレーム体の車幅方向における端部に配置された金属製ヒンジ部材に接合される第2の金属フレーム体とを備え、
前記樹脂フレーム体の前記正面部および前記背面部の少なくとも何れか一方の面部には、略上下方向へ延び、断面凹状に窪むリブが一体成形されている、
ことを特徴とする車両のシートバックフレーム構造。 - 前記シートバックフレーム構造は、ワゴン型又はハッチバック型の車両のリアシートのシートバックに用いられるものであることを特徴とする請求項1〜4の何れか一に記載の車両のシートバックフレーム構造。
Priority Applications (1)
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JP2004308187A JP2006116124A (ja) | 2004-10-22 | 2004-10-22 | 車両のシートバックフレーム構造 |
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- 2004-10-22 JP JP2004308187A patent/JP2006116124A/ja active Pending
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