JP2006116124A - 車両のシートバックフレーム構造 - Google Patents

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Masao Hara
正雄 原
Junichi Ogawa
淳一 小川
Takashi Yoshimura
孝史 吉村
Nobuhide Takeshige
伸秀 武重
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Abstract

【課題】 所要の強度及び剛性を確保するとともに、より一層の軽量化を実現する車両用のシートバックフレーム構造を提供する。
【解決手段】 車両用シートのシートバックフレーム構造は、正面部と該正面部と対向する背面部とを備えた中空平板状の樹脂フレーム体(20)と、前記樹脂フレーム体の上辺部に略沿って延設された第1の金属フレーム体(11)と、上端側が前記第1の金属フレーム体の途中部に接合される一方、下端側が前記樹脂フレーム体の下辺部まで延びるとともに該下辺部に略沿って延設され、前記樹脂フレーム体の車幅方向の端部に配置された金属製ヒンジ部材(4)に接合される第2の金属フレーム体(12)とを備え、前記樹脂フレーム体の前記正面部及び前記背面部の少なくとも何れか一方の面部には、略上下方向へ延び、中空内部へ窪む断面凹状のリブ(15)が一体成形されることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車等の車両に搭載されるシートのシートバックフレームの構造に関する。
上述のような車両用シートのシートバックフレーム構造としては、金属製のパイプ材を外周部に配し、このパイプ材により実質的に囲まれた領域内に、例えば鋼板等の金属製の板材を配設して構成したものが、従来、一般的である。そして、かかる構成のシートバックフレームをクッション材及び表皮材料等で被覆して、着座乗員の背部を支持するシートバックが形成される。
ところで、近年では、車両軽量化の要請に応える一環として、シートについても一層の軽量化が求められている。このため、シート構成部材の中で比較的大きな重量を占めるシートバックフレームについても、その主要部を樹脂成形体で構成することが考えられている。例えば、特許文献1には、金属製の板材と金属製パイプとで形成されたフレーム体を、ブロー成形で得られた樹脂成形体で覆うようにして構成したものが開示されている。
特開2000−023777号公報
このように、シートバックフレームの主要部を樹脂成形体で形成することにより、確かにシートバックフレームの軽量化を図ることができるのであるが、シートバックフレームに要求される強度および剛性を如何に確保するかが重要な課題である。
シートバックフレームは、着座乗員の荷重を支えるとともに、例えば、当該シートバックの後方に荷物が置かれている状態で車両が急停止する場合には、荷物が前動してシートバックに衝突する衝突荷重に耐える必要がある。シートバックフレームには、このような乗員の荷重及び衝突荷重に耐え得る強度および剛性を確保することが求められる。
このため、樹脂成形体の厚さをより厚く設定することで、シートバックフレームの強度および剛性を向上させることが考えられる。しかし、スペースの限られた車室空間内でシートバック全体の厚さをむやみに厚くすることはできないので、上記のようにシートバックフレームの樹脂成形体を厚くすると、それだけ、クッション材の厚さを薄く設定せざるを得ず、乗員にとっては着座時の快適性が損なわれることになる。
そこで、この発明は、金属フレーム体と樹脂フレーム体とを組み合わせてシートバックフレームを構成するに際して、シートバックフレームを厚くすることなく、所要の強度及び剛性を確保するとともに、より一層の軽量化を実現することを目的としてなされたものである。
このため、本願の請求項1に係る発明は、金属フレーム体と樹脂フレーム体とを組み合わせてなる車両用シートのシートバックフレーム構造であって、クッション材の背面側を支持する正面部と、該正面部と対向する面部である背面部と、を備えた中空平板状の樹脂フレーム体と、前記樹脂フレーム体の上辺部に略沿って延設され、ヘッドレストを支持する支持部材が取り付けられる第1の金属フレーム体と、上端側が前記第1の金属フレーム体の途中部に接合される一方、下端側が前記樹脂フレーム体の下辺部まで延びるとともに該下辺部に略沿って延設され、前記樹脂フレーム体の車幅方向における端部に配置された金属製ヒンジ部材に接合される第2の金属フレーム体とを備え、前記樹脂フレーム体の前記正面部および前記背面部の少なくとも何れか一方の面部には、略上下方向へ延び、中空内部へ窪む断面凹状のリブが一体成形されていることを特徴としたものである。
また、本願の請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において、前記リブの底部が、前記樹脂フレーム体の相対向する面部に接合されていることを特徴としたものである。
更に、本願の請求項3に係る発明は、請求項1又は2に係る発明において、前記樹脂フレーム体が、ブロー成形法により成形されていることを特徴としたものである。
また更に、本願の請求項4に係る発明は、金属フレーム体と樹脂フレーム体とを組み合わせてなる車両用シートのシートバックフレーム構造であって、クッション材の背面側を支持する正面部と、該正面部と対向する面部である背面部と、を備えた平板状の樹脂フレーム体と、前記樹脂フレーム体の上辺部に略沿って延設され、ヘッドレストを支持する支持部材が取り付けられる第1の金属フレーム体と、上端側が前記第1の金属フレーム体の途中部に接合される一方、下端側が前記樹脂フレーム体の下辺部まで延びるとともに該下辺部に略沿って延設され、前記樹脂フレーム体の車幅方向における端部に配置された金属製ヒンジ部材に接合される第2の金属フレーム体とを備え、前記樹脂フレーム体の前記正面部および前記背面部の少なくとも何れか一方の面部には、略上下方向へ延び、断面凹状に窪むリブが一体成形されていることを特徴としたものである。
また更に、本願の請求項5に係る発明は、請求項1〜4に係る発明の何れか一において、前記シートバックフレーム構造は、ワゴン型又はハッチバック型の車両のリアシートのシートバックに用いられるものであることを特徴としたものである。
本願の請求項1の発明によれば、樹脂フレーム体は中空平板状に形成されているので、シートバックフレームの一層の軽量化を達成することができる。
また、上記樹脂フレーム体には、上記樹脂フレーム体の上辺部に略沿って延設された第1の金属フレーム体と、上端側が上記第1の金属フレーム体の途中部に接合される一方、下端側が上記樹脂フレーム体の下辺部まで延びるとともに該下辺部に略沿って延設され、上記樹脂フレーム体の車幅方向における端部に配置された金属製ヒンジ部材に接合される第2の金属フレーム体と、が配設されていることにより、シートバックフレームを有効に補強することができる。この場合において、シートバックのほぼ全周に板材もしくはパイプ状の金属フレームを配置した場合に比して、より短い金属フレーム体でシートバックフレームを補強できるので、より一層の軽量化も実現できる。
更に、上記樹脂フレーム体には、クッション材の背面側を支持する正面部および該正面部と対向する面部である背面部の少なくとも何れか一方の面部には、略上下方向へ延び、中空内部へ窪む断面凹状のリブが一体成形されているので、上記樹脂フレーム体の肉厚を厚くすることもシートバックフレーム全体の厚さを厚くすることもなく、樹脂フレーム自体の強度および剛性を有効に確保することができる。特に、樹脂フレーム体に上記リブを設けたことにより、シートバックフレーム全体の前後方向の曲げ剛性をより高めることができる。
また、本願の請求項2の発明によれば、上記請求項1と同様の効果を奏することができる。特に、樹脂フレーム体に形成されたリブの底部が、上記樹脂フレーム体の相対向する面部に接合されているので、比較的簡単な構造で、上記効果をより有効に奏することができる。
更に、本願の請求項3の発明によれば、上記請求項1又は2と同様の効果を奏することができる。特に、樹脂フレーム体が量産性に優れたブロー成形法により成形されているので、中空内部へ窪む断面凹状のリブが一体成形された中空状の樹脂フレーム体を、比較的容易且つ低コストで得ることができる。
また更に、本願の請求項4の発明によれば、上記樹脂フレーム体には、上記樹脂フレーム体の上辺部に略沿って延設された第1の金属フレーム体と、上端側が上記第1の金属フレーム体の途中部に接合される一方、下端側が上記樹脂フレーム体の下辺部まで延びるとともに該下辺部に略沿って延設され、上記樹脂フレーム体の車幅方向における端部に配置された金属製ヒンジ部材に接合される第2の金属フレーム体と、が配設されていることにより、シートバックフレームを有効に補強することができる。この場合において、シートバックのほぼ全周に板材もしくはパイプ状の金属フレームを配置した場合に比して、より短い金属フレーム体でシートバックフレームを補強できるので、より一層の軽量化も実現できる。
更に、上記樹脂フレーム体には、クッション材の背面側を支持する正面部および該正面部と対向する面部である背面部の少なくとも何れか一方の面部には、略上下方向へ延び、断面凹状に窪むリブが一体成形されているので、上記樹脂フレーム体の肉厚を厚くすることもシートバックフレーム全体の厚さを厚くすることもなく、樹脂フレーム自体の強度および剛性を有効に確保することができる。特に、樹脂フレーム体に上記リブを設けたことにより、シートバックフレーム全体の前後方向の曲げ剛性をより高めることができる。
また更に、本願の請求項5の発明によれば、上記請求項1〜4の発明の何れか一と同様の効果を奏することができる。特に、ワゴン型又はハッチバック型の車両では、リアシートの後方にセダン型車両の場合のようなフロアパネルから立ち上がる縦壁部がないので、リアシートのシートバックは、背面側から支持することができず、車幅方向における端部のみでボディに支持されるが、このようなワゴン型又はハッチバック型の車両のリアシートのシートバックに用いられた場合について、シートバックフレームを有効に補強し、その強度及び剛性を確保することができる。
以下、本発明の実施形態を、例えば自動車のリアシートのシートバックフレームに適用した場合について、添付図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る自動車用シートのシートバックフレームの斜視図であり、図2は図1に示したシートバックフレームの正面説明図、図3は図2におけるY3−Y3線に沿った断面説明図、図4は図2におけるY4−Y4線に沿った断面説明図である。
これらの図に示されるように、上記シートバックフレーム1は、金属フレーム体10と樹脂フレーム体20とを組み合わせて、その主要部が構成されている。樹脂フレーム体20の車幅方向の両側端における下部には、シートバックフレーム1を、図示しないシート座部(シートクッション)の後部に連結する金属製のヒンジ部材4がそれぞれ固定されている。
まず、シートバックフレーム1を構成する金属フレーム体10について説明する。
上記金属フレーム体10は、図に示されるように、上記樹脂フレーム体20の上辺部に略沿って延設された第1の金属フレーム体11と、上端側が上記第1の金属フレーム体11の途中部に接合され、下端側が上記樹脂フレーム体20の下辺部まで延びる第2の金属フレーム体12とで構成されている。
上記第2の金属フレーム体12は、上端側が上記第1の金属フレーム体11の途中部に接合され、上記樹脂フレーム体20の下辺部まで延びる縦フレーム部12aと、上記樹脂フレーム体20の下辺部に略沿って延設され、上記樹脂フレーム体20の車幅方向における端部に配置された金属製ヒンジ部材4に接合される横延長部12bとを有しており、上記縦フレーム部12aと上記横延長部12bとが一体的に形成されている。すなわち、金属フレーム体10は、全体として、アルファベット大文字“J”の字の上辺の片側を延長した形状に類似した正面形状に形成されている。従って、従来のシートバックのほぼ全周に板材もしくはパイプ状の金属フレームを配置した場合に比して、金属フレーム体がより短くなっている。
上記第1の金属フレーム体11と上記第2の金属フレーム体12とは、例えば環状の断面を有する鋼管等の金属製パイプ材を材料に用いて製作されており、上記第2の金属フレーム体12は、例えばプレス加工による曲げ成形などにより製作されている。
また、図1に示されるように、上記第1の金属フレーム体11には、乗員の頭部を支えるヘッドレスト(不図示)を支持する支持部材2が取り付けられている。なお、図1には、上記ヘッドレスト(不図示)のヘッドレストフレーム3のみが示されている。このように上記第1の金属フレーム体11に上記ヘッドレスト用支持部材2が取り付けられるので、上記ヘッドレスト用支持部材2の支持強度及び剛性を高めることができる。
更に、シートバックフレーム1の上部片側(本実施形態では右側)部分1cには、シートベルト(不図示)を係止させるシートベルト係止部材としてのリトラクタ(不図示)が設置され、その取付部が上記第1の金属フレーム体11に固定される。従って、上記シートベルト係止部材の取付部を有効に補強し、その支持強度及び剛性を高めることができる。
上記のように、上記樹脂フレーム体20には、上記樹脂フレーム体20の上辺部に略沿って延設された第1の金属フレーム体11と、上端側が上記第1の金属フレーム体11の途中部に接合される一方、下端側が上記樹脂フレーム体20の下辺部まで延びるとともに該下辺部に略沿って延設され、上記樹脂フレーム体20の車幅方向における端部に配置された金属製ヒンジ部材4に接合される第2の金属フレーム体12と、が配設されていることにより、シートバックフレーム1を有効に補強することができる。この場合において、シートバックのほぼ全周に板材もしくはパイプ状の金属フレームを配置した場合に比して、より短い金属フレーム体でシートバックフレームを補強できるので、より一層の軽量化も実現できる。
次に、シートバックフレーム1を構成する樹脂フレーム体20について説明する。
上記樹脂フレーム体20は、より好ましくは、ブロー成形法によって中空平板状に成形される。上記樹脂フレーム体20には、正面視で(図2参照)略上下方向へ延び、図3および4に示されるように、中空内部へ窪む断面凹状のリブ15が一体成形により形成される。
このように、上記樹脂フレーム体20は中空平板状に形成されているので、シートバックフレーム1の一層の軽量化を達成することができる。
また、上記樹脂フレーム体20はブロー成形法により成形されているので、量産性に優れており、中空内部へ窪む断面凹状のリブ15が一体成形された中空状の樹脂フレーム体を、比較的容易且つ低コストで得ることができる。
本実施形態では、上記樹脂フレーム体20は、図に示されるように、クッション材の背面側を支持する正面部21と、該正面部21と対向する面部である背面部22とを有している。上記正面部21は、クッション材を支持するクッション材支持部21aと、該クッション材支持部21aの車幅方向における側方にアームレストが配設されるアームレスト配設部21bとを有している。上記第2の金属フレーム体12の縦フレーム部12aは、上記クッション材支持部21aと上記アームレスト配設部21bとの間において上記リブ15内に配設されている。
図5は、図3に示した上記樹脂フレーム体20のE部を拡大して示した拡大断面図である。この図に示されるように、樹脂フレーム体20の外縁部の大部分は、内側面部23と外側面部24と上下の面部21、22とにより略扁平な中空断面を有しており、上記内側面部23の下端側が下側の面部22に対して接合部27で接合されることにより閉断面状に形成されている。この閉断面状に形成された閉断面部29は、上記第1の金属フレーム体及び上記第2の金属フレーム体が配設されていない上記樹脂フレーム体20の外縁部において、上記樹脂フレーム体20に一体成形されている。上記閉断面部29のような断面剛性が高く設定された断面剛性向上部を有する外縁部は、上記第1の金属フレーム体及び上記第2の金属フレーム体の少なくとも何れか一方に、例えば、リベット接合等により接合される。
尚、図6は、上記樹脂フレーム体の外縁部の変形例を示したものである。図6は樹脂フレーム体の外縁部の変形例を模式的に示す斜視図、図7は図6におけるY7−Y7線に沿った樹脂フレーム体の部分断面説明図、また、図8は図6におけるY8−Y8線に沿った樹脂フレーム体の部分断面説明図である。
これらの図に示すように、上記樹脂フレーム体30の外縁部は、相対向する一対の側面部33、34と上下の面部31、32とで略扁平状に形成された中空部30Hを備えている。
本変形例では、樹脂フレーム体30の外縁部に沿って延びる側壁リブ35は、上記中空部30Hの両側の側面部33、34の互いに対向する部分を当該中空部30Hの内方へ向かって断面略U字形状に突出させて形成されている。そして、この互いに対向する一対の突状部36、37について、その頂部36t、37tどうしを互いに連結させた所定長さの連結部35Aと、それぞれU字形状を形成する各突状部36、37について、各々の側壁部36s,37sどうしを接合して形成された所定長さの節部35Bとを備えて構成されている。これら連結部35Aと節部35Bとは、側壁リブ35に沿って交互に設けられている。
上記側壁リブ35のように、断面の内部へ突出する突状部36、37は、上記第1の金属フレーム体及び上記第2の金属フレーム体が配設されていない樹脂フレーム体30の外縁部において、上記樹脂フレーム体30に一体成形されている。
次に、上記樹脂フレーム体の詳細について説明する。
図9は樹脂フレーム体の一部を模式的に示す斜視図、図10は樹脂フレーム体用の成形金型の一部を模式的に示す斜視図、図11は図9におけるY11−Y11線に沿った樹脂フレーム体の部分断面説明図、また、図12は図9におけるY12−Y12線に沿った樹脂フレーム体の部分断面説明図である。
これらの図に示すように、樹脂フレーム体40は、相対向する上記正面部41と上記背面部42と、一対の側壁部43とで略扁平状に形成された中空部40Hを備えている。
そして、所定方向(例えば、シートバックフレーム1の上下方向)へ延びる複数のリブ45は、上記中空部40Hの一側(図9、11、12における下側)である正面部41を当該中空部40Hの内方(図9、11、12における上方)へ向かって断面凹状に窪ませ、その底部45tを他側の背面部42に対して連結させた所定長さの連結部45Aと、上記凹状を形成する側壁部45sどうしを接合して形成された所定長さの節部45Bとを備えて構成されている。
上記連結部45Aと節部45Bとは、各リブ45の長手方向に沿って交互に設けられている。また、より好ましくは、複数の平行に延びるリブ45について、図に示されるように、上記連結部45A及び節部45Bのリブ長手方向における配設位置は、隣り合うリブ45の連結部45A及び節部45Bと互い違いとなるように設定されている。
このようなリブ45は、図10に示すような金型Dを用いることにより、樹脂フレーム体40のブロー成形時に、樹脂フレーム体40と一体成形することができる。
すなわち、上記金型Dは、樹脂フレーム体40の中空部40Hの一側(図9、11、12における下側)である正面部41に対応する平坦な壁面成形部D1(成形面)と、中空部40H内へ突出するリブ45に対応する複数のリブ成形部D2とを備えている。
各リブ成形部D2には、当該金型Dと組み合される今一つの成形金型(不図示)の表面近傍まで突出する所定長さの凸状部D2aと、この凸状部D2aよりも突出量がかなり小さい所定長さの凹状部D2bとが、リブ成形部D2の長手方向に沿って交互に形成されている。また、複数の平行なリブ成形部D2について、上記凸状部D2a及び凹状部D2bのリブ長手方向における配設位置は、隣り合うリブ成形部D2の凸状部D2a及び凹状部D2bと互い違いとなるように設定されている。
かかる構成を有する金型Dを用いてブロー成形を行うことにより、リブ成形部D2の凸状部D2aでは、ブロー成形の樹脂素材(所謂、パリソン)が断面凹状に窪み、その底部が他側の壁面部に対し連結して所定長さの連結部45Aが成形される。また、リブ成形部D2の凹状部D2bでは、上記凹状を形成する樹脂素材の側壁部どうしが、ブロー圧によって接触/押圧されて互いに接合され、これにより所定長さの節部45Bが形成される。
このように、上記樹脂フレーム体40には、クッション材の背面側を支持する正面部41に、略上下方向へ延び、中空内部へ窪む断面凹状のリブ45が一体成形されているので、上記樹脂フレーム体の肉厚を厚くすることもシートバックフレーム全体の厚さを厚くすることもなく、樹脂フレーム自体の強度および剛性を有効に確保することができる。特に、樹脂フレーム体に上記リブを設けたことにより、シートバックフレーム全体の前後方向の曲げ剛性をより高めることができる。本実施形態では、上記リブ45が上記樹脂フレーム体の正面部41に形成されているが、上記リブ45が上記正面部と対向する面部である背面部に形成されている場合においても、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
更に、樹脂フレーム体に形成されたリブ45の底部45tが、上記樹脂フレーム体の相対向する面部に接合されているので、比較的簡単な構造で、上記効果をより有効に奏することができる。
次に、上述の本実施形態に係る樹脂フレーム体40と少なくとも略同等の作用効果を奏し得る樹脂フレーム体の変形例について説明する。
まず、第1変形例について説明する。図13は第1変形例に係る樹脂フレーム体の一部を模式的に示す斜視図、図14は図13におけるY14−Y14線に沿った樹脂フレーム体の部分断面説明図、また、図15は図13におけるY15−Y15線に沿った樹脂フレーム体の部分断面説明図である。
これらの図に示すように、上記第1変形例に係る樹脂フレーム体50は、相対向する上記正面部51と上記背面部52と、一対の側壁部53とで略扁平状に形成された中空部50Hを備えている。
本第1変形例では、所定方向(例えば、シートバックフレームの上下方向)へ延びる複数のリブ55は、上記中空部50Hの上下両側の面部51、52の互いに対向する部分を当該中空部50Hの内方へ向かって断面凹状に窪んで形成されている。そして、この互いに対向する一対の凹部56,57について、その底部56t、57tどうしを互いに連結させた所定長さの連結部55Aと、それぞれ凹状を形成する各凹部56,57について、各々の側壁部56s,57sどうしを接合して形成された所定長さの節部55Bとを備えて構成されている。これら連結部55Aと節部55Bとは、各リブ55の長手方向に沿って交互に設けられている。
また、図16は第2変形例に係る樹脂フレーム体の一部を模式的に示す斜視図である。
この図に示すように、第2変形例に係る樹脂フレーム体60は、相対向する上記正面部61と上記背面部62と、一対の側壁部63とで略扁平状に形成された中空部60Hを備えている。本第2変形例では、所定方向(例えば、シートバックフレームの上下方向)へ延びる複数のリブ65は、上記中空部60Hの上側の面部62を当該中空部60Hの内方へ(下方へ)向かって断面凹状に窪ませたものと、下側の面部61を中空部60Hの内方へ(上方へ)向かって断面凹状に窪ませたものとが、交互に並ぶように設定されている。
各リブ65は、図9、11、12で示したものと同様の断面構造を有する各所定長さの連結部65Aと節部65Bとを備えており、これら連結部65Aと節部65Bとは、各リブ65の長手方向に沿って交互に設けられている。また、複数の平行なリブ65について、上記連結部65A及び節部65Bのリブ長手方向における配設位置が、隣り合う補強リブ65の連結部65A及び節部65Bと互い違いとなるように設定されている。
上述の各変形例1、2に係る樹脂フレーム体50、60においても、リブ55、65を上述のように構成したことにより、図9、11、12で示した樹脂フレーム体40の場合と同様に、上記樹脂フレーム体には、樹脂フレーム体の正面部及び背面部の少なくとも何れか一方の面部には、略上下方向へ延び、中空内部へ窪む断面凹状のリブが一体成形されているので、上記樹脂フレーム体の肉厚を厚くすることもシートバックフレーム全体の厚さを厚くすることもなく、樹脂フレーム自体の強度および剛性を有効に確保することができる。特に、樹脂フレーム体に上記リブを設けたことにより、シートバックフレーム全体の前後方向の曲げ剛性をより高めることができる。更に、樹脂フレーム体に形成された補強リブの底部が、上記樹脂フレーム体の相対向する面部に接合されているので、比較的簡単な構造で、上記効果をより有効に奏することができる。
上述したシートバックフレーム構造は、例えばワゴン型又はハッチバック型の車両のリアシートのシートバックに用いられる。上記車両においては、リアシートの後方にセダン型車両の場合のようなフロアパネルから立ち上がる側壁部がないので、リアシートのシートバックは、背面側から支持することができず、車幅方向における端部のみでボディに支持されるが、この場合において、シートバックフレームを有効に補強し、その強度及び剛性を確保することができる。
なお、上記シートバックフレームは、上記のようなセダン型車両のリアシートのシートバックにも使用することができるのはもちろんである。
また、上記シートバックフレームは、分割式のリアシートについて記述されているが、分割式でなくてもよい。更に、フロントシートあるいはその他のシートについても同様に使用することが可能である。
本実施形態では、上記第2の金属フレーム体12の横延長部12bが、金属製ヒンジ部材4に接合される近傍において、略上下方向に曲げられて接合されているが、上記樹脂フレーム体20の下辺部に略沿った状態で上記金属製ヒンジ部材4に接合されてもよい。
また、本実施形態では、上記樹脂フレーム体が、中空状に形成された中空体で構成されているが、中実又は平板状の樹脂フレーム体が用いられてもよい。
以上のように、本発明は、例示された実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改良及び設計上の変更が可能であることは言うまでもない。
本発明は、金属フレーム体と樹脂フレーム体とを組み合わせてなる車両用シートのシートバックフレーム構造であり、例えば自動車用シートのリアシートのシートバックなどに好適に適用できる。
本発明の実施形態に係るシートバックフレームの斜視図である。 図1に示したシートバックフレームの正面説明図である。 図2におけるY3−Y3線に沿った断面説明図である。 図2におけるY4−Y4線に沿った断面説明図である。 図3に示した樹脂フレーム体のE部を拡大して示した拡大断面図である。 上記樹脂フレーム体の外縁部の変形例を模式的に示す斜視図である。 図6におけるY7−Y7線に沿った樹脂フレーム体の部分断面説明図である。 図6におけるY8−Y8線に沿った樹脂フレーム体の部分断面説明図である。 上記シートバックフレームの樹脂フレーム体の一部を模式的に示す斜視図である。 上記樹脂フレーム体用の成形金型の一部を模式的に示す斜視図である。 図9におけるY11−Y11線に沿った樹脂フレーム体の部分断面説明図である。 図9におけるY12−Y12線に沿った樹脂フレーム体の部分断面説明図である。 第1変形例に係る樹脂フレーム体の一部を模式的に示す斜視図である。 図13におけるY14−Y14線に沿った樹脂フレーム体の部分断面説明図である。 図13におけるY15−Y15線に沿った樹脂フレーム体の部分断面説明図である。 第2変形例に係る樹脂フレーム体の一部を模式的に示す斜視図である。
符号の説明
1 シートバックフレーム
2 支持部材
4 金属製ヒンジ
10 金属フレーム体
11 第1の金属フレーム体
12 第2の金属フレーム体
15、45、55、65 リブ
20、30、40、50、60 樹脂フレーム体
21、41、51、61 正面部
22、42、52、62 背面部

Claims (5)

  1. 金属フレーム体と樹脂フレーム体とを組み合わせてなる車両用シートのシートバックフレーム構造であって、
    クッション材の背面側を支持する正面部と、該正面部と対向する面部である背面部と、を備えた中空平板状の樹脂フレーム体と、
    前記樹脂フレーム体の上辺部に略沿って延設され、ヘッドレストを支持する支持部材が取り付けられる第1の金属フレーム体と、
    上端側が前記第1の金属フレーム体の途中部に接合される一方、下端側が前記樹脂フレーム体の下辺部まで延びるとともに該下辺部に略沿って延設され、前記樹脂フレーム体の車幅方向における端部に配置された金属製ヒンジ部材に接合される第2の金属フレーム体とを備え、
    前記樹脂フレーム体の前記正面部および前記背面部の少なくとも何れか一方の面部には、略上下方向へ延び、中空内部へ窪む断面凹状のリブが一体成形されている、
    ことを特徴とする車両のシートバックフレーム構造。
  2. 前記リブの底部が、前記樹脂フレーム体の相対向する面部に接合されていることを特徴とする請求項1記載の車両のシートバックフレーム構造。
  3. 前記樹脂フレーム体が、ブロー成形法により成形されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両のシートバックフレーム構造。
  4. 金属フレーム体と樹脂フレーム体とを組み合わせてなる車両用シートのシートバックフレーム構造であって、
    クッション材の背面側を支持する正面部と、該正面部と対向する面部である背面部と、を備えた平板状の樹脂フレーム体と、
    前記樹脂フレーム体の上辺部に略沿って延設され、ヘッドレストを支持する支持部材が取り付けられる第1の金属フレーム体と、
    上端側が前記第1の金属フレーム体の途中部に接合される一方、下端側が前記樹脂フレーム体の下辺部まで延びるとともに該下辺部に略沿って延設され、前記樹脂フレーム体の車幅方向における端部に配置された金属製ヒンジ部材に接合される第2の金属フレーム体とを備え、
    前記樹脂フレーム体の前記正面部および前記背面部の少なくとも何れか一方の面部には、略上下方向へ延び、断面凹状に窪むリブが一体成形されている、
    ことを特徴とする車両のシートバックフレーム構造。
  5. 前記シートバックフレーム構造は、ワゴン型又はハッチバック型の車両のリアシートのシートバックに用いられるものであることを特徴とする請求項1〜4の何れか一に記載の車両のシートバックフレーム構造。
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